JP2652324B2 - 風呂装置に於ける水回路のエアー抜き方法 - Google Patents

風呂装置に於ける水回路のエアー抜き方法

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JP2652324B2
JP2652324B2 JP16570893A JP16570893A JP2652324B2 JP 2652324 B2 JP2652324 B2 JP 2652324B2 JP 16570893 A JP16570893 A JP 16570893A JP 16570893 A JP16570893 A JP 16570893A JP 2652324 B2 JP2652324 B2 JP 2652324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風呂装置、特に、小型で
大能力を有する非自吸式のポンプを組み込んだ泡風呂装
置等に於ける水回路のエアー抜き方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び課題】最近、疲労回復や健康増進等の入
浴効果の向上を図る為に浴槽内に気泡を噴出させ得るよ
うにした風呂装置が普及している。図1に示すように、
浴槽(B) の下部には循環回路(1) を構成する復路(1b)の
上流端が接続されており、他方、前記循環回路(1) を構
成する往路(1a)の下流部は浴槽(B) の背側と足側の側壁
に形成された吐出口(12)(12)に繋っている。又、上記循
環回路(1) には該回路内をエアー抜きした後に作動させ
る必要のある所謂非自吸式の循環ポンプ(P01) が配設さ
れている。尚、循環ポンプ(P01) として非自吸式のもの
を使用するのは、大きな能力を必要とする該ポンプを自
吸式のものにすると器具が大型化してしまうからであ
る。そして、上記循環ポンプ(P01) の入口側には給湯器
(4) から引き出された湯張り回路(3a)が接続されてい
る。
【0003】更に、循環回路(1) には該回路の一部を迂
回するように形成された強制循環回路(1C)が接続されて
いると共に、該強制循環回路(1C)には、風呂用熱交換器
(11)が配設されている。そして、上記強制循環回路(1C)
には回路内をエアー抜きすることなく作動させ得る形式
の所謂自吸式の小型の循環ポンプ(P02) が挿入されてい
る。
【0004】又、上記浴槽(B) の側壁に形成された吐出
口(12)(12)には、開閉弁(14)を介して外気を吸引する為
の空気吸引回路(13)が接続されている。浴槽(B) に湯張
りする時には、先ず吐出口(12)が水没するまで給湯器
(4) から浴槽(B) 内に給湯した後に非自吸式の循環ポン
プ(P01) を作動させる。これにより、吐出口(12)近傍の
回路に設けた水位センサ(18)(通常は水圧計で構成され
ている)の配設部に溜っている可能性のあるエアーを浴
槽(B) 内に押し出し、これにより、前記水位センサ(18)
による浴槽(B) 内の水位検知を確実ならしめる意義を有
する。そして、上記エアー抜きを行った後に、水位セン
サ(18)で水位監視しながら浴槽(B) へ給湯器(4) から給
湯して湯張り動作を進行させる。
【0005】又、上記湯張完了後に風呂用熱交換器(11)
をバーナにより加熱しながら自吸式の循環ポンプ(P02)
を作動させると、浴槽下部の吸引口(B1)→復路(1b)→非
自吸式の循環ポンプ(P01) →自吸式の循環ポンプ(P02)
→風呂用熱交換器(11)→吐出口(12)→浴槽(B) と繋がる
回路で入浴水が強制的に循環加熱せしめられて浴槽(B)
内が追焚される。
【0006】又、自吸式の循環ポンプ(P02) を停止させ
て非自吸式の循環ポンプ(P01) を作動させると共に吸気
用の開閉弁(14)を開弁すると、循環回路(1) 内で入浴水
が循環すると共に、吐出口(12)(12)から浴槽(B) 内に噴
出する噴出水のエゼクタ効果によって空気吸引回路(13)
から外気が吸引されてこれが該浴槽(B) 内に噴出せしめ
られる。これにより、浴槽(B) 内が泡風呂状態になる。
【0007】しかしながら、上記のものでは循環ポンプ
(P01) を作動させて入浴水を循環回路(1) で強制循環さ
せる際(例えば、湯張り初期における各回路のエアー抜
きや気泡運転の際)に於いては、循環ポンプ(P01) にエ
アーが咬み込んで入浴水が循環回路(1) 内で循環しない
場合があると言う問題があった。上記問題点について更
に詳述する。
【0008】浴槽より高い位置に器具本体が設置されて
いる条件下に於いて浴槽(B) 内の入浴水を排水した場
合、循環回路(1) 内の水が、該浴槽(B) 内に自然に漏出
すると共に該水が開放状態にある排水栓(図示せず)を
介して外部に排出される。そして、この状態で浴槽(B)
に湯張りした場合には、循環回路(1) 内のエアーは湯張
りされる湯によって抜けようとするが、特に循環回路
(1) を構成する配管のうち、屈曲した部分のエアーが抜
け難いことから、回路の一部にエアーが滞留した状態に
なる。
【0009】そして、循環ポンプ(P01) の上流側の循環
回路(1) 内にエアーが滞留した状態で気泡運転をした場
合には、該エアーが循環ポンプ(P01) に咬み込んで入浴
水が循環回路(1) 内を循環しなくなってしまうのであ
る。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、『浴槽
(B) の構成壁に設けた吐出口(12)と吸引口(B1)を接続し
且つ非自吸式の循環ポンプを具備する循環回路(1)と、
該循環回路(1) に於ける前記循環ポンプの出口側回路の
一部を迂回するように形成され且つ風呂用熱交換器(11)
を具備する強制循環回路(1C)と、該強制循環回路(1C)に
設けられ且つ入口側が上記非自吸式循環ポンプの出口側
に繋がるように挿入した自吸式の循環ポンプを設けたも
の』に於いて、非自吸式の循環ポンプの上流側回路に混
入したエアーを除去できるようにして該ポンプの確実な
動作が確保できるようにすることをその課題とする。
【0010】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『循環回路(1) に挿入した非自吸式の循環ポ
ンプを作動させるに先立って、追焚用の強制循環回路(1
C)に挿入された自吸式の循環ポンプを一時的に作動させ
るようにした』ことである。
【0011】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。追焚用
の強制循環回路(1C)に挿入された自吸式の循環ポンプを
一旦作動させると、該循環ポンプの上流側の水回路内に
エアーが滞留している場合でも、該循環ポンプに回路内
の水(エアーが気泡状態で混入している)が吸引され
る。すると、浴槽(B) 内の入浴水は、該浴槽(B) に形成
された吸引口(B1)から循環回路(1)に流入すると共に、
該回路に配設された非自吸式の循環ポンプを通過してそ
の出口側から分岐する強制循環回路(1C)内の自吸式の循
環ポンプに向けて流れる。これにより、浴槽(B) の吸引
口(B1)からその下流側の非自吸式の循環ポンプに繋がる
回路のエアー抜きが行える。
【0012】そして、浴槽(B) の吸引口(B1)から上記非
自吸式の循環ポンプに繋がる回路のエアー抜きが完了し
た後に該循環ポンプを作動させる。
【0013】
【効果】本発明は次の特有の効果を有する。浴槽(B) の
吸引口(B1)から非自吸式の循環ポンプに繋がる回路のエ
アー抜きが完了した後に該循環ポンプを作動させるか
ら、該非自吸式の循環ポンプにエアーの咬み込む心配が
無く、該非自吸式の循環ポンプが確実に作動する。
【0014】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図2以下に
基づいて詳述する。この実施例の方法を採用する泡風呂
装置は、図2に示す構成を採用し、基本的な構成は既述
の従来例と同様である。浴槽(B) には、上記した吐出口
(12)(12)に対応する足側の吐出口(12a) と背側の吐出口
(12b) とが設けられ、各吐出口には循環回路(1) の往路
(1a)の分岐回路が各別に接続されている。浴槽(B) の吸
引口(B1)からの復路(1b)は非自吸式の大容量の循環ポン
プ(P1)の入口側に接続され、この循環ポンプ(P1)の出口
側に接続される往路(1a)が分岐点(Q) で分岐されてその
一方は足側の吐出口(12a) に、他方は背側の吐出口(12
b) にそれぞれ接続されて循環回路(1) が構成されてい
る。そして、前記吐出口(12a)(12b)には空気吸引回路(1
3)の下流側の分岐回路が各別に接続され、この空気吸引
回路(13)の前記吐出口への経路は前記分岐点の上流側に
挿入した開閉弁(14)によって開閉される。
【0015】循環回路(1) に並列に設けられるろ過回路
(2) はろ過容器(20)を挿入した構成で、ろ過容器(20)の
両端と循環ポンプ(P1)の入口側及び出口側とが接続さ
れ、ろ過容器(20)のろ過方向が循環ポンプ(P1)による循
環回路の順方向と一致している。尚、ろ過回路(2) に於
けるろ過容器(20)の出口側には切替弁(31)が、ろ過容器
(20)の入口側には切替弁(32)がそれぞれ設けれ、切替弁
(31)には逆洗用回路(3b)が接続され、切替弁(32)には排
出回路(3c)が接続されている。
【0016】この泡風呂装置には、給湯器(4) 及び風呂
用熱交換器(11)が内蔵されている。前記給湯器(4) は、
熱交換器への入口側の給水管(41)からのバイパス回路(4
3)を熱交換器を介する被加熱回路(42)と合流させた、所
謂、バイパスミキシング方式としてある。したがって、
給水管(41)と前記バイパス回路(43)の分岐点に挿入した
制御弁(46)によって分配量を制御することによって出湯
回路(44)からの出湯温度が設定温度に維持される。
【0017】また、この実施例では、出湯回路(44)から
分岐させた湯張り回路(3a)にも給水管(41)からの分岐回
路(45)を合流させて、この合流点に切替制御弁(33)が挿
入されている。この切替制御弁(33)は、サーボモータ
(M) によってその開度が制御されるもので、この実施例
では、湯張り回路(3a)への湯量を制御できると共に、湯
張り回路(3a)と、出湯回路(44)側又は分岐回路(45)側と
を、択一的に連通させられるようになっている。従っ
て、湯張り回路(3a)と分岐回路(45)のみを連通させて水
道水をそのまま浴槽(B) に給水することができ、この場
合に被加熱回路(42)が冷水で満たされることがないか
ら、再出湯時に冷水サンド現象が生じにくい。
【0018】前記湯張り回路(3a)には湯張り弁(30)、湯
張り流量を計量する流量カウンタ(34)、圧送ホッパ(5)
が、この順序で挿入されて、その下流端は後述する循環
加熱用の強制循環回路(1c)の自吸式ポンプ(P2)の上流側
に連通接続されている。そして、この湯張り回路(3a)と
前記強制循環回路(1c)との合流点には切替弁(35)が設け
られている。この切替弁(35)は、湯張り回路(3a)側を遮
断して強制循環回路(1c)のみを連通させた状態と、湯張
り回路(3a)を強制循環回路(1c)の自吸式ポンプ(P2)側及
び循環切替弁(15)側の両側に連通させた状態とに切り替
えられる構成である。
【0019】前記圧送ホッパ(5) は、ケーシング(50)内
の弁室(51)に収容された弁装置(52)と、前記弁室に連設
され且つ大気側に開放する空気室(53)とを具備する構成
としてある。前記弁室(51)と空気室(53)との区画壁には
空気吸引口(54)が開口し、これと対向する位置で且つ弁
室(51)の入口部には弁座口(55)が開口し、この間には、
前記空気吸引口(54)及び前記弁座口(55)に対向する弁体
を具備する弁装置(52)が内蔵されている。そして、この
弁装置(52)は、バネ(図示せず)により常時前記弁座口
(55)を閉塞し且つ前記空気吸引口(54)を開放するように
付勢され、湯張り回路(3a)の水流によって弁座口(55)を
開放し且つ空気吸引口(54)を閉じるように作用する形式
である。
【0020】前記弁室(51)の側壁には湯張り回路(3a)の
下流側回路(3a1) が連通接続され、この下流側回路(3
a1) と空気室(53)とは排水弁(56)を挿入した連通管(57)
によって連通接続されている。強制循環回路(1c)は、循
環回路(1) の背側回路に挿入した循環切替弁(15)と、足
側回路に挿入した循環切替弁(16)との間に自吸式ポンプ
(P2)及び風呂用熱交換器(11)を挿入した構成であり、自
吸式ポンプ(P2)の入口側が前記循環切替弁(15)と接続さ
れると共に、自吸式ポンプ(P2)の出口側が風呂用熱交換
器(11)を介して前記循環切替弁(16)と接続され、この自
吸式ポンプ(P2)と前記循環切替弁(15)との間に切替弁(3
5)が挿入されている。又、自吸式ポンプ(P2)の出口側に
は水流スイッチ(17)が挿入され、前記循環切替弁(16)と
吐出口(12a) との間には圧力式の水位センサ(18)が挿入
されている。従って強制循環回路(1c)は、循環切替弁(1
5)→切替弁(35)→自吸式ポンプ(P2)→水流スイッチ(17)
→風呂用熱交換器(11)→循環切替弁(16)の経路となる。
【0021】尚、この水位センサ(18)は吐出口(12a) を
介して連通する浴槽(B) 内の水位に対応する圧力を検知
するものである。上記構成の泡風呂装置の動作について
以下に説明する。尚、この実施例では、各部はマイクロ
コンピュータによって制御される構成となっており、主
要各部のに動作については、図8に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0022】[湯張動作について]湯張り操作される
と、図3に示すように、循環ポンプ(P1)及び自吸式ポン
プ(P 2)が停止されたままで湯張り弁(30)が開弁されると
共に、切替制御弁(33)が分岐回路(45)を遮断して出湯回
路(44)を湯張り回路(3a)側に連通させた状態に、切替弁
(35)は湯張り回路(3a)と強制循環回路(1c)の両側への回
路を連通させた状態に、循環切替弁(15)は往路(1a)の分
岐点(Q) 側を遮断して吐出口(12b) と強制循環回路(1c)
とを連通させた状態に、循環切替弁(16)は吐出口(12a)
側を遮断して強制循環回路(1c)と往路(1a)の分岐点(Q)
側を連通させた状態に、それぞれセットされ、切替弁(3
1)(32)はろ過回路(2) と復路(1b)側とを連通させた状態
にセットされる。これにより同図のように、吸引口(B1)
と吐出口(12b) 側から湯張りされる。この湯張りの際、
圧送ホッパ(5) 内の弁装置(52)は、給湯圧力によって作
動して、弁座口(55)側が開弁されて空気吸引口(54)が閉
弁された状態となるから、湯が圧送ホッパ(5) の外部に
排出されることはなく、弁室(51)から湯張り回路(3a)の
下流側回路(3a1) に流れる。又、この湯張りの際、循環
回路(1) 及びろ過回路(2) 、更には、強制循環回路(1c)
が湯張り回路(3a)からの湯によって充満される。
【0023】この湯張りの初期段階では流量カウンタ(3
4)によって計量されて、図8に示すように、一定量(5
リットル)の湯が浴槽(B) に供給される。この後、湯張
り弁(30)が閉弁してこの湯張り動作が停止され、図4に
示すように、切替弁(35)が湯張り回路(3a)側を閉じて強
制循環回路(1c)を連通させた状態に、循環切替弁(15)は
強制循環回路(1c)側と吐出口(12b) 側を連通させて往路
(1a)の分岐点(Q) 側を閉じた状態に、又、循環切替弁(1
6)は強制循環回路(1c)側と吐出口(12a) 側とを連通さて
往路(1a)の分岐点(Q) 側を閉じた状態に、それぞれセッ
トされて、自吸式ポンプ(P2)が運転状態となる。これに
より、浴槽(B) 内の湯は吐出口(12b) から吸引されて吐
出口(12a) から吐出されることとなり、これによって残
水の有無が検知される。つまり、前記強制循環回路(1c)
の循環状態において水流スイッチ(17)が「オン」となっ
た状態が一定時間(30秒)継続されると図8のステッ
プ(61)(62)により浴槽(B) 内には、吐出口(12b) の水位
まで残水があると判定され、逆に、水流スイッチ(17)が
「オフ」の場合には、残水なしと判定される。
【0024】そして、残水なしと判定された場合には、
上記と同様の手順で再度一定量(10リットル)の湯張
り動作が実行されて前記残水判定が行われる。そして、
この判定において残水なしと判定された場合には、浴槽
(B) 内の水位が吐出口(12b)の高さに達して、水流スイ
ッチ(17)が「オン」となるまで前記動作が繰り返し実行
される。つまり、残水有りとなるまで一定量の湯が間欠
的に湯張りされることとなる。
【0025】前記残水判定の際、残水有りと判定される
と、次に詳述する第1〜第3エアー抜き動作が行われた
後、湯張り水位が水位センサ(18)によって検知されなが
ら図3の状態で連続湯張り動作が実行され、浴槽(B) 内
の湯張り水位が設定水位になると湯張り動作が完了す
る。 [第1〜第3エアー抜き動作]上記間欠湯張りの際、残
水有りと判定されると、循環ポンプ(P1)を運転状態とし
てこの循環ポンプ(P1)を含む循環回路全体の第1エアー
抜き動作が実行されると共にこのエアー抜きが完了して
いるか否かがチェックされる。
【0026】この為、一定量(10リットル)の湯張り
動作が実行されて、浴槽(B) 内の水位を更に一定量上昇
させた後、図8のステップ(63)〜ステップ(65)までの動
作が実行される。この後、図5のように、循環ポンプ(P
1)が「オン」となり、復路(1b)とろ過回路(2) とが連通
し、往路(1a)が強制循環回路(1c)側と連通すると共に、
吐出口(12b) 側が遮断され且つ吐出口(12a) 側が復路(1
b)及び強制循環回路(1c)と連通した状態となるように、
各部がセットされ、第1エアー抜き動作が実行される。
【0027】これにより、吸引口(B1)→復路(1b)・循環
ポンプ(P1)→ろ過回路(2) の循環経路が構成されると共
に、往路(1a)から吐出口(12a) への回路が連通し、且
つ、往路(1a)と吐出口(12b) とが遮断されて、吸引口(B
1)→循環ポンプ(P1)→往路(1a)→循環切替弁(15)→強制
循環回路(1c)→循環切替弁(16)→吐出口(12a) の経路の
循環経路が構成される。このとき、循環切替弁(16)は往
路(1a)から吐出口(12a)への流量を絞った状態にあり且
つ強制循環回路(1c)から吐出口(12a) への回路は全開状
態にセットされている。
【0028】従って、循環ポンプ(P1)の動作によって浴
槽(B) 内の湯が同図の循環回路に円滑に循環している場
合には、強制循環回路(1c)には循環切替弁(15)から循環
切替弁(16)に向かう一定の水流が確実に生じる。循環ポ
ンプ(P1)を一定時間(10秒間)運転状態として第1エ
アー抜き動作が実行された後、図8のステップ(64)(65)
によりエアー抜きチェックされ、一定時間(20秒間)
水流スイッチ(17)が「オン」状態を継続すれば、この循
環回路のエアー抜き完了と判定されて、その後に図3に
示す態様で上記した連続湯張り動作が実行されて、水位
センサ(18)による検知水位が水吐出口(12a)(12b)より高
い設定水位になると前記連続湯張り動作が停止され、湯
張りが完了する。
【0029】前記エアー抜きチェックにおいて、水流ス
イッチ(17)が「オフ」となると、上記循環回路の一部に
エアー咬みがあることとなる。そこで、この場合には、
循環ポンプ(P1)が停止されて第2エアー抜き動作が実行
され、その後に自吸式ポンプ(P2)を用いた図7の第3エ
アー抜き動作が実行される。なお、前記第2エアー抜き
動作とは、図6のように、一定時間ろ過回路(2) のろ過
容器(20)を逆流洗浄動作であり、エアーの残留し易いろ
過容器(20)内のろ過部材を逆流洗浄することにより、こ
の部分のエアー抜きを確実にするものである。
【0030】前記第2エアー抜き動作は、図6のよう
に、湯張り回路(3a)から分岐させた逆洗用回路(3b)とろ
過回路(2) とを連通させると共に、ろ過回路(2) と往路
(1a)及び復路(1b)側とを遮断した状態に切替弁(31)(32)
をセットして、湯張り弁(30)を開弁することによりろ過
回路(2) に逆流を生じさせて排出回路(3c)から排水する
ようにしたものである。
【0031】また、この第2エアー抜き動作は、図8の
ように、第1回目の上記第1エアー抜き動作の終了後
に、ステップ(64)によりエアー抜き不良と判定された場
合(水流スイッチ(17)がオフの場合)にのみ実行され
る。次に、本発明の対象たるエアー抜き方法に対応する
第3エアー抜き動作について説明する。
【0032】第3エアー抜き動作は、図7のように、復
路(1b)とろ過回路(2) とを連通させ、背側の循環切替弁
(15)が往路(1a)側と強制循環回路(1c)のみを連通すると
共に切替弁(35)が強制循環回路(1c)のみを連通させた姿
勢にセットされ、足側の循環切替弁(16)が強制循環回路
(1c)と吐出口(12a) のみを連通させた状態にセットさ
れ、循環ポンプ(P1)を停止した状態で自吸式ポンプ(P2)
を運転させる動作である。
【0033】自吸式ポンプ(P2)は、この実施例では図9
に示す構成のものを採用しており、貯水室(25)と該貯水
室(25)の貯留水を出口(28)に吐出させる羽根車(26)とを
具備する。そして、該自吸式ポンプ(P2)は上記貯水室(2
5)に連通する入口(27)と前記出口(28)を共に上に向けた
状態で配設するようになっている。この自吸式ポンプ(P
2)では、貯水室(25)を具備することから、該貯水室(25)
に水が溜っている限り、その上流側回路に多少のエアー
が滞留していても、羽根車(26)による送水機能を失うこ
とがない。即ち、自吸式ポンプ(P2)の上流側の往路(1a)
や復路(1b)等に多少のエアーが滞留していても、該エア
ーが回路内の水と共に自吸式ポンプ(P2)に吸引される。
従って、これに伴って浴槽(B) の入浴水が吸引口(B1)→
復路(1b)及びろ過回路(2) →往路(1a)→自吸式ポンプ(P
2)と供給される。
【0034】これにより、循環経路全体が強制循環さ
れ、非自吸式の循環ポンプ(P1)内及び逆流が生じるろ過
容器(20)内をエアー抜きする。この第3エアー抜き動作
では、図8のステップ(66)〜ステップ(68)までの制御動
作が実行されるが、ステップ(66)に於いて15秒タイマ
ーと5分タイマーとが共に「オン」とされ、その後、ス
テップ(67)(68)によって水流スイッチ(17)の出力状態が
監視され、5分間の間に15秒間水流スイッチ(17)の
「オン」状態が継続すると、第3エアー抜きが完了した
と判定されて、ステップ(63)以下の第1エアー抜き動作
が再実行される。
【0035】尚、非自吸式の循環ポンプ(P1)は上記自吸
式ポンプ(P2)のように貯留室(25)を具備しない為に能力
が大きくても余り大型化しないが、該貯留室(25)を具備
しない為、上流側回路にエアーが溜っているとこれが咬
み込んで送水能力を失う性質を有する。又、この実施例
では上記自吸式ポンプ(P2)が既述技術的手段の項に記載
の「自吸式の循環ポンプ」に対応している。
【0036】次に、前記第1エアー抜き動作が設定回数
(20回)繰り返されると、異常と判定されて、エラー
表示される。第3エアー抜き動作の実行の際、水流スイ
ッチ(17)が15秒間継続的に「オン」にならない場合に
は15秒タイマーが停止リセットされた後、5分間にわ
たってこの動作が継続され、この間に水流スイッチ(17)
が「オン」になると、再度15秒タイマーが「オン」と
なってステップ(67)(68)によるチェックが実行される。
【0037】尚、5分間にわたって一度も水流スイッチ
(17)が15秒続けて「オン」にならない場合には、循環
回路に異状があると判断されて自吸式ポンプ(P2)をオフ
とした後、エラー表示される。以上のようにして、循環
ポンプ(P1)と自吸式ポンプ(P2)を使い分けることによ
り、循環経路各部のエアー咬みやエアー抜き不良が解消
され、その結果、水位センサ(18)による精度の高い水位
検出が可能となって、所定の水位まで湯張りされると共
に、湯張り完了後の追焚動作や、気泡運転動作におい
て、非自吸式の循環ポンプ(P1)を確実に機能させること
ができる。
【0038】[その他]なお上記に於いては、湯張時に
機能しなくなった非自吸式の循環ポンプ(P1)の機能を回
復させる場合に本願発明を適用したが、気泡運転時に機
能しなくなった非自吸式の循環ポンプ(P1)を作動させる
場合に本願発明を適用してもよい。即ち、空気吸引回路
(13)の開閉弁(14)を開いて循環ポンプ(P1)を作動させて
も該ポンプにエアーが咬み込んでこれが機能を果たさな
い場合には、上記第1エアー抜き〜第3エアー抜き、又
は、第3エアー抜きのみを実行して循環ポンプ(P1)の機
能回復を図ってもよいのである。又、非自吸式の循環ポ
ンプ(P1)が機能を果たさない場合は上記湯張り又は気泡
運転時以外であっても、必要に応じて上記各エアー抜き
を適宜実行してもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図
【図2】本発明の実施例の構成の全体図
【図3】湯張り動作時の各部状態図
【図4】残水検知動作時の各部の状態図
【図5】第1エアー抜き動作時の各部の状態図
【図6】第2エアー抜き動作時の各部の状態図
【図7】第3エアー抜き動作時の各部の状態図
【図8】この実施例の制御装置のフローチャート図
【図9】自吸式ポンプ(P2)の説明図
【符号の説明】
(B) ・・・浴槽 (12)・・・吐出口 (B1)・・・吸引口 (P1)・・・循環ポンプ (1) ・・・循環回路 (P2)・・・自吸式ポンプ (1c)・・・強制循環回路 (15)(16)・循環切替弁 (1c)・・・強制循環回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽(B) の構成壁に設けた吐出口(12)と
    吸引口(B1)を接続し且つ非自吸式の循環ポンプを具備す
    る循環回路(1) と、該循環回路(1) に於ける前記循環ポ
    ンプの出口側回路の一部を迂回するように形成され且つ
    風呂用熱交換器(11)を具備する強制循環回路(1C)と、該
    強制循環回路(1C)に設けられ且つ入口側が上記非自吸式
    循環ポンプの出口側に繋がるように挿入した自吸式の循
    環ポンプを設けたものに於いて、循環回路(1) に挿入し
    た非自吸式の循環ポンプを作動させるに先立って、追焚
    用の強制循環回路(1C)に挿入された自吸式の循環ポンプ
    を一時的に作動させるようにした風呂装置に於ける水回
    路のエアー抜き方法。
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