JP2880395B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2880395B2
JP2880395B2 JP2910394A JP2910394A JP2880395B2 JP 2880395 B2 JP2880395 B2 JP 2880395B2 JP 2910394 A JP2910394 A JP 2910394A JP 2910394 A JP2910394 A JP 2910394A JP 2880395 B2 JP2880395 B2 JP 2880395B2
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braking
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有司 大竹
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣用スピニングリー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】スプールに掛る外部トルクが所定の値以
下では該スプールは回転せず、それ以上ではスプール軸
に対して回動するようスプール軸の前部にスプールを摩
擦結合させる制動装置が実開昭48−44885号、実
公昭55−17824号、実開平4−35775号の各
公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開昭48−4488
5号公報では、ワンタッチ操作でスプールをスプール軸
から取り外し可能であるが、スプールに制動機構を装着
した状態で取り外すことになる。従って、釣り時にスプ
ールに付着し易い塩分やゴミ等を洗浄する作業では、制
動機構の分解作業や組込み作業を要し、手数を要して簡
便ではない。
【0004】実公昭55−17824号公報や実開平4
−35775号公報では、複数の制動要素を収容してユ
ニット化した制動筒体をスプール前部の凹部に回り止め
嵌合し、スプール軸に対してスプールを摩擦結合した構
造であるが、洗浄するためにスプールを取り外すと洗浄
対象でない制動筒体も一緒に外れてしまい、洗浄中に保
管する必要が有り、また、洗浄後に組込む必要もあり、
簡便な洗浄作業ではない。
【0005】依って本発明は、スプールのスプール軸へ
の着脱が簡便に行える魚釣用スピニングリールの提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、内部を貫通形成したスプールを有し、複数の制動要
素を内部に係合収容すると共に、外周には前記スプール
を軸方向前方に抜き去り可能に回り止め嵌合できる係合
部を形成した制動筒体をスプール軸に対して回転可能に
套嵌し、前記制動要素が制動力を発揮する方向に押圧で
きるよう押圧体を前記スプール軸のねじ部に螺合させ、
前記制動筒体の外周係合部にスプールを前記貫通内部を
介して嵌合させ、前記押圧体に対して回り止め嵌合され
ていると共に、該押圧体と前記スプール軸との組合体に
対して外部から係脱可能に係止された調節体を有するこ
とを特徴とする魚釣用スピニングリールを提供する。ま
た、前記調節体は前記スプール軸の先端部に係止した係
止部材によって軸方向の係止がなされ、該係止部材の係
止を押し操作によって解除する押ボタンを調節体の外か
ら操作可能に設けた魚釣用スピニングリールを提供す
る。
【0007】
【作用】前者では、制動筒体によって係合収容された複
数の制動要素は押圧体によって押圧されて、スプールを
回り止め嵌合している制動筒体を内部の制動要素を介し
てスプール軸に摩擦結合させ、この押圧体に回り止めさ
れた調節体を回して押圧摩擦力を調節できる。この調節
体は外部から係脱可能であり、押圧体とスプール軸との
組合体との係止を外して取り去ると、スプールは貫通内
部を介して制動筒体の外周係合部に対して軸方向前方に
抜き去り可能に回り止め嵌合されているため、制動要素
や制動筒体を残した状態で軸方向前方に容易に抜き去れ
る。後者では、外部から押ボタンを押すことによって係
止部材の調節体の係止を解除できるため、調節体を極め
て容易に取り外せ、延てはスプールの着脱が簡便に行え
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る魚釣用ス
ピニングリールの1実施例を示し、図2はその要部拡大
図、図3はその要部分解図、図4は更にその一部の分解
図、図5は要部の分解斜視図である。ハンドル10を回
転させれば、周知の機構によってローター12が回転す
ると共に、スプール軸14が前後動する(前とは図1の
上方向をいう)。これによってスプール16に釣糸(図
示せず)が均等に巻回される。
【0009】このスプール軸14の先部において、先端
は円錐台部14Aに形成され、その後ろは小径部14B
に形成され、更にその後ろの外周はねじ部14Cに形成
されている。特に図4に明瞭に示されるように、有底の
制動筒体18に複数の制動要素20、即ち1枚のA型制
動板20Aと、3枚のD型制動板20Dと、3枚のライ
ニング材20Rと、板ばね20Bとが図のような順序で
収納されている。
【0010】上記制動筒体18の底も含めて各制動要素
には中央に孔が形成されている。D型制動板20Dはス
プール軸14に挿入すれば、該スプール軸14と共に回
転するように回り止め孔が形成されており、他の要素に
はスプール軸14に対して回転自在な孔が形成されてい
る。更には、A型制動板20Aはその外周が制動筒体1
8の内周に係合して共に回転するよう構成されている。
【0011】この制動筒体18の外周は、特に図5に分
り易く示されている係合用の溝18Kが2箇所に形成さ
れている。一方、スプール16にはその制動筒体18の
外径と略等しい大きさの貫通孔16Nがスプール軸14
の周りに形成されている。この貫通孔壁面には前記制動
筒体18の係合溝18Kに対して該制動筒体18の前か
ら挿入できる係合凸部16Kが2箇所に形成されてい
る。従って、スプール16が回転する場合には、制動筒
体18並びにA型制動板20Aと共にスプール軸14に
対して回転する。また、スプール16は制動筒体18に
対して前方に引き抜ける。
【0012】従って、所定のトルク以下ではスプール1
6が回転しないようにするためにはA型制動板20Aに
対して他の制動板を押圧して制動力を付与すればよい。
このため、スプール軸14のねじ部14Cに押圧体とし
てのナット部材22を螺合させ、各制動要素を押圧して
いる。この制動筒体18の前側入口に規制板部材28を
ナット部材22に套嵌、配設し、その後、調節体26を
ナット部材22に対してスプール軸14の前方から套嵌
させ、その外周の6角形係合部に係合させる。従って、
調節体26を回動させればナット部材22が回動して摩
擦締結力が調節できる。
【0013】この調節体26の挿入位置は規制板部材2
8によって規制されて、該調節体26は外部から回動操
作可能であるが、このままでは調節体26は前方向に抜
けてしまう。そこで、スプール軸14の小径部14Bに
係止した係止ばね25を介して該調節体26が抜け止め
係止されている。一方、調節体26の中央には環状部材
27を介して押ボタン24が設けられており、この押ボ
タン24を外部から押し込むことによって該押ボタンの
先部の傾斜部24Tが係止ばね25に作用し、これを押
し広げてスプール軸14の小径部14Bとの係合を開放
できる。従って調節体26をナット部材22から抜き去
ることができる。
【0014】こうして調節体26を抜き去ると、規制板
部材28はナット部材22から容易に抜け、スプール1
6の係合凸部16Kは制動筒体18の係合溝18Kから
前方に抜き去れて係合を解除でき、スプールのこの係合
凸部16Kよりも後方は貫通孔16N以上の大きさの筒
状に形成されているため、何等不都合無くスプール16
のみを容易に抜き取ることができる。従って、スプール
の洗浄等の作業がそのまま行え、制動機構はスプール軸
14に装着したままであり、スプール洗浄に際して制動
機構の分解や組込み作業を要せず、手数を要すことなく
簡便である。
【0015】また、メインテナンス時に制動機構を取り
出すには、上記のようにスプール16を取り外した後、
スプール軸14のねじ部14Cからナット部材22を外
し、制動筒体18毎外に取り出す。こうして、リールに
要求されるドラグ性能や所定期間の使用による摩耗によ
る性能低下に対してユニット毎交換ができ、作業性が向
上する。
【0016】図6は図1から図5までに示すリールのベ
ール支持部材30’等を明示した全体側面図である。ベ
ール32はローター12に設けられているローターアー
ム12Aの先端に、ねじ部材からなる枢軸31を軸とし
て回動可能に、ローラー部30Rを設けた支持部材3
0’が取付けられている。この支持部材30’は従来の
支持部材よりも相当に短く、従って軽重量に形成されて
おり、しかも枢軸31とベール32を結ぶ方向に延在し
ており、釣糸巻取り時には側面視においてその長手方向
がベール32の方向(図6で左右方向)に向いており、
ローターアーム12Aの先端から突出していない。
【0017】従って、リール前方への重量偏寄が少なく
なり、ローター12の回転バランス性能が向上すると共
に、支持部材30’への糸絡みが低減できる。また、突
出量が少ない分だけベールの支持が安定しており、釣糸
巻き上げ時に振れが少なく、巻き上げパワーロスが少な
くて巻き上げ性能が向上する。更に、魚が掛った場合に
ドラグ脈動が少なくなる。
【0018】図7から図9は他の支持部材の形態を示
す。これも従来の支持部材よりも相当に短く形成してい
るが、図6の場合と異なり、L字型形状を成している。
即ち、ローラー部30Rを設け、ベール32の方向に延
在している前部と、これに略直交する方向を向いている
基部30Bとから成る。この場合も基部30Bはロータ
ーアーム12Aの先端で枢軸31の周りに回動するに必
要な最小長さに形成されており、ローターアーム12A
からの突出量は少ない。
【0019】ローターアーム12Aは本体部12bと、
この中に収納した機構を覆う蓋部材12aとから構成さ
れており、この先部において緩く挟まれた支持部材30
の基部30Bをねじ部材から成る枢軸31が貫通支持し
ており、この枢軸31の周りに回動する。リール前方へ
の重量偏寄が少なくなって回転バランス性能が向上する
こと、糸絡みが低減すること、釣糸巻き上げ時に巻き上
げパワーロスが少なくて巻き上げ性能が向上すること、
魚が掛った場合にドラグ脈動が少なくなること等は上記
と同様である。
【0020】図10は、図6のタイプや図7から図9に
示すタイプの支持部材の基部が球体30Sに形成され、
これをローターアーム12Aの先部が受けて支持部材3
0”が任意の方向に回動可能になるため、リールを誤っ
て落下させて、ベール32が変形したり、支持部材周辺
を幾分損傷させた場合にも支持部材30”の回動操作に
支障が少なく、ベール32の反転操作が円滑に行われ得
る。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、スプールは貫通内部を介して制動筒体の外周係
合部に対して軸方向前方に抜き去り可能に回り止め嵌合
されているため、制動要素や制動筒体を残した状態で軸
方向前方に容易に抜き去ることができる。従って、スプ
ールのスプール軸への着脱が簡便に行え、スプールの洗
浄作業等が容易になる。また、複数の制動要素を制動筒
体に収納しているため、制動要素の交換はユニット単位
で行え、作業性が向上する。更に、外部から押ボタンを
押すことによって係止部材の調節体の係止を解除できる
構成では、調節体を極めて容易に取り外せ、延てはスプ
ールの着脱が簡便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るスピニングリールの部分破
断側面図である。
【図2】図2は図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】図3は図2の分解図である。
【図4】図4は図2の一部の分解図である。
【図5】図5は図3に対応する分解斜視図である。
【図6】図6は図1のスピニングリールの側面図であ
る。
【図7】図7は図1のスピニングリールの他の形態を示
す側面図である。
【図8】図8は図7の矢視線Hによる拡大図である。
【図9】図9は図7の矢視線I−Iによる断面図であ
る。
【図10】図10は支持部材の他の形態を示す図9に対
応した図である。
【符号の説明】
14 スプール軸 16 スプール 16K 係合凸部 16N 貫通孔 18 制動筒体 18K 係合溝 20 制動要素 22 ナット部材(押圧体) 24 押しボタン 25 係止ばね 26 調節体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 89/00,89/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を貫通形成したスプールを有し、 複数の制動要素を内部に係合収容すると共に、外周には
    前記スプールを軸方向前方に抜き去り可能に回り止め嵌
    合できる係合部を形成した制動筒体をスプール軸に対し
    て回転可能に套嵌し、 前記制動要素が制動力を発揮する方向に押圧できるよう
    押圧体を前記スプール軸のねじ部に螺合させ、 前記制動筒体の外周係合部にスプールを前記貫通内部を
    介して嵌合させ、 前記押圧体に対して回り止め嵌合されていると共に、該
    押圧体と前記スプール軸との組合体に対して外部から係
    脱可能に係止された調節体を有することを特徴とする魚
    釣用スピニングリール。
  2. 【請求項2】 前記調節体は前記スプール軸の先端部に
    係止した係止部材によって軸方向の係止がなされ、該係
    止部材の係止は調節体に設けた押ボタンの押し操作によ
    って解除されてなる請求項1記載の魚釣用スピニングリ
    ール。
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JP2003070398A (ja) * 2001-08-31 2003-03-11 Daiwa Seiko Inc 魚釣用スピニングリ−ル
JP6196584B2 (ja) * 2014-06-13 2017-09-13 グローブライド株式会社 ドラグユニット

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