JP6196584B2 - ドラグユニット - Google Patents

ドラグユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6196584B2
JP6196584B2 JP2014122179A JP2014122179A JP6196584B2 JP 6196584 B2 JP6196584 B2 JP 6196584B2 JP 2014122179 A JP2014122179 A JP 2014122179A JP 2014122179 A JP2014122179 A JP 2014122179A JP 6196584 B2 JP6196584 B2 JP 6196584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
drag
braking
drag unit
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014122179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016002002A (ja
Inventor
一生 宮本
一生 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2014122179A priority Critical patent/JP6196584B2/ja
Publication of JP2016002002A publication Critical patent/JP2016002002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6196584B2 publication Critical patent/JP6196584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ドラグユニットに関するものである。
ドラグ機構を備える魚釣用スピニングリールでは、釣糸に所定値以上の力が作用した場合、スプールが回転して釣糸が繰り出されるようになっている。このようなドラグ機構に関し、従来から様々な研究・開発が行われている。
たとえば、下記特許文献1、2のドラグ機構では、有底筒状のケースが設けられている。そして、ケースの内部に制動板やライニング材などの環状部材が収容されている。
下記特許文献3のドラグ機構では、スプール軸から前方に延びて複数の環状部材を貫通する支持筒を備えている。そして、支持筒の後端には、外周面から径方向外側に延びる外向鍔部が形成され、複数の環状部材が係止している。
以上の発明によれば、ケース・支持筒を着脱することで、複数の環状部材を一度に着脱でき、環状部材ごとに着脱する手間を回避することができる。
実開昭53−056368号公報 特開平04−271741号公報 実開平03−095770号公報
しかしながら、上記する従来技術のドラグ機構では、環状部材以外の部品が一体になっていないため、他部品(付勢部材やドラグノブなど)については、別途着脱する必要があり、組み込み及び取扱上不便であった。このため、構成部品が一体化されたドラグユニットの開発が望まれていた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、構成部品が一体化されたドラグユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係るドラグユニットは、魚釣用スピニングリールのスプールを支持するスプール軸に着脱可能なドラグユニットであって、一側である前部に回転操作部を有する筒状のケースの内部に、前記スプールに係合して前記スプールに制動力を付与する制動部材を抜け止め収容したことを特徴とする。
前記する発明によれば、スプールを嵌挿したスプール軸に挿入し、回転操作部(ドラグノブ)を締め付けることで、ドラグユニットがスプール軸に装着され、スプールの回転に制動力を付与するドラグ作動状態となる。
また、ドラグユニットを取り外す際には、回転操作部を緩める側に回転させて、ドラグユニットをスプール軸から抜くことで、ドラグユニットが魚釣用スピニングリールから分離できる。
以上から、構成する部品が一体化されたドラグユニットを提供することができ、構成部品ごとに着脱する手間を大幅に省くことができる。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明に係るドラグユニットは、魚釣用スピニングリールのスプールを支持するスプール軸に着脱可能なドラグユニットであって、前記スプール軸に回転不能に嵌合される固定制動板と、前記スプール軸に回転可能に嵌合し、前記スプールに係止して前記スプールと一体回転する回転制動板と、前記固定制動板と前記回転制動板との間に介在するラインング材と、前記スプール軸に螺合して、前記固定制動板と前記回転制動板と前記ライニング材とで構成される制動部材を押圧する押圧部材と、一側である前部に回転操作部を有する筒状のケースと、を備え、前記ケースに前記制動部材と前記押圧部材を収容して抜け止め一体化したことを特徴とする。
前記する発明によれば、スプールを嵌挿したスプール軸に挿入し、回転操作部(ドラグノブ)を締め付けることで、ドラグユニットがスプール軸に装着されて、スプールの回転に制動力を付与するドラグ作動状態となる。
ドラグユニットを取り外す際には、回転操作部を緩める側に回転させて押圧部材(ナット)とスプール軸との螺合を解除し、ドラグユニットをスプール軸から抜くことで、ドラグユニットが魚釣用スピニングリールから分離できる。
以上、前記する発明によれば、構成する部品が一体化されたドラグユニットを提供することができ、構成部品ごとに着脱する手間を大幅に省くことができる。
また、前記制動部材は、回転制動板を有し、前記回転制動板の周縁に形成したスプール係止部を前記ケースの後面から突出し、前記スプール係止部を前記スプールに係止可能にしてもよい。
前記する構成によれば、スプール係止部によりスプールと回転制動板とが一体となり、スプールの回転に制動力を付与するドラグ作動状態とすることができる。
また、前記ケースの後部の径方向内側に向けて抜け止め部を形成し、蓋部材を介して前記制動部材を抜け止め係止してもよい。
前記する構成によれば、抜け止め部に係止する蓋部材により、制動部材がケースから抜け落ちないようにすることができる。
本発明によれば、ドラグ力を付与し調整する部品が1つのユニット体で構成されるので、組み込み性及び取扱性が格段に向上する。
また、本発明によれば、ドラグ力の仕様が異なるドラグユニットを複数用意し、その中から一つ選択して魚釣用スピニングリールに装着させることができる。このため、魚釣用スピニングリールのドラグ性能の変更が容易となり、ドラグ仕様の異なる魚釣用スピニングリールを安価かつ容易に実現できる。
また、本発明によれば、ドラグ機能がドラグユニットにのみ依存するようになり、ドラグユニットが装着されるスプール内の構造を共通化(統一化)することができる。よって、魚釣用スピニングリールの製造効率を向上させることができる。
(a)は、実施形態に係るドラグユニットが装着される魚釣用スピニングリールの一部断面図であり、(b)は、スプール内のドラグユニット収容部を前方から視た正面図である。 実施形態に係るドラグユニットの断面図である。 図2の枠線Aで囲まれた範囲を拡大した拡大図である。 図2のC−C線矢視断面図である。 実施形態に係るドラグユニットがスプール軸、スプールメタルに装着された場合の断面図である。 (a)は、図5の枠線Dで囲まれた範囲を拡大した拡大図であり、(b)は、ドラグノブを回転させてドラグ力を調整した(強めた)場合の断面図である。 変形例に係るドラグユニットの断面図である。
つぎに、本発明に係るドラグユニット1の実施形態について図面を参照して説明する。
最初に、図1を参照しながら、ドラグユニット1が装着されるスピニングリール100の構成の一部を説明する。なお、スピニングリール100の説明において、「前後」、「上下」とは、図1(a)に示した方向を基準とする。
(スピニングリール100)
図1に示すように、スピニングリール100は、図示しないオシレーティング機構から前方に延びて前後動するスプール軸101と、スプール軸101に外嵌固定された筒状のスプールメタル102と、スプールメタル102に外嵌された軸受103、104と、軸受103、104に外嵌されたスプール105と、を備えている。
スプール軸101の前部は、装着されるスプールメタル102よりも前方に露出している。また、スプール軸101の前部には、ドラグユニット1を螺着させるための雄螺子101aが形成されている。
スプールメタル102の外周面には、2つの平坦面102a、102aが形成されている(図1(b)を参照)。2つの平坦面102a、102aは、互いに相反する方向を向き、スプールメタル102の断面が略小判状を呈している。
スプール105は、スプールメタル102に外嵌される軸受103、104を介してスプール軸101周りに回転自在に支持されている。
スプール105には、釣糸が巻き回しされる円筒状の巻回胴部106が形成され、その巻回胴部106の内周側の空間がドラグユニット1を収容するドラグユニット収容部107を構成している。
ドラグユニット収容部107は、前方に開口する凹陥部であり、ドラグユニット収容部107の中央部にスプール軸101とスプールメタル102が延在している。
ドラグユニット収容部107の底壁108には、前後方向に貫通するスプール貫通孔109が形成されている。スプール貫通孔109は、前後方向から視て略円弧状を呈し、スプール軸101周りに90度間隔で4つ形成されている(図1(b)を参照)。
(ドラグユニット1)
つぎに、ドラグユニット1について図2〜図4を参照しながら説明する。
なお、ドラグユニット1の説明において、「前後」、「上下」とは、図2に示した方向を基準とする。
ドラグユニット1は、スピニングリール100のスプール軸101に装着(螺着)されて、スプール105の回転にドラグ力を付与するためのものである。
図2に示すように、ドラグユニット1は、後側に開口10aを有する有底筒状のケース10と、ケース10内の後側に収容されるとともに円孔20aが形成された蓋部材20と、円孔20aから挿入されたスプール軸101に螺着する押圧部材を構成するナット30、ナット30と蓋部材20との間に介在してスプール105にドラグ力を付与する制動部材40と、ナット30と制動部材40との間に介在する付勢部材47と、を備えている。
(ケース10)
ケース10は、円筒状の円筒部11と、円筒部11の前方に配置されて円筒部11を閉塞する円盤状の底壁部12と、を備えている。なお、以下において、円筒部11の中心軸Oを単に「中心軸O」と略して称する。
円筒部11の後端部には、円筒部11の内周面から径方向内側に突出して抜け止め部を構成する内向鍔部11aが形成されている。この内向鍔部11aは、環状を呈している。
円筒部11の前端面には、後方に向って穿設された複数の雌ねじ穴11bが形成されている。
底壁部12には、円筒部11の雌ねじ穴11bに対応して前後方向に貫通する複数のボルト用貫通孔13が形成されている。そして、ボルトBの軸部がボルト用貫通孔13を貫通して円筒部11の雌ねじ穴11bに螺合している。よって、底壁部12は、ボルトBよって締め付けられ、円筒部11と一体になっている。
なお、ボルト用貫通孔13には、ボルトBを被覆する被覆材13aが設けられ、底壁部12の前面の美観が維持されている。
また、底壁部12の前面の中央部には、前方に突出して上下方向に延び、手指で回転操作する操作部を構成するドラグノブ14が形成されている。このため、ドラグノブ14を手指で挟み持ってケース10を中心軸O周りに回転させることが容易になっている。
底壁部12の後面には、前方に凹む第1凹部15と、第1凹部15の底面からさらに凹む第2凹部16と、第1凹部15よりも上方で前方に凹む第3凹部17と、が形成されている。
第1凹部15は、ナット30を収容するための空間である。
第1凹部15は、後方から視て略六角形状を呈し、ナット30の外形と略同一形状に形成されている。このため、ケース10が中心軸O周りに回転すると、第1凹部15内のナット30も回転する。
また、第1凹部15は、ナット30よりもわずかに大きく形成されている。このため、ナット30は、第1凹部15内を中心軸O方向に摺動できるようになっている。
第2凹部16は、ナット30を貫通するスプール軸101の前部を収容するための空間である(図5参照)。
図3に示すように、第3凹部17は、コイルバネ18aとピン部材18bとから構成されるクリックピン18を収容するための空間で、コイルバネ18a、ピン部材18bを収容後、適宜方法で開口部は閉塞される。第3凹部17は、制動部材40の後述する第2固定制動板46の端辺側と対向する位置に形成されている。
(ナット30)
図3に示すように、ナット30の後面には、中心軸Oを中心とする環状の溝31が形成されており、付勢部材(圧縮コイルバネ)47の一端が収容されている。
(蓋部材20)
蓋部材20は、中央部に円孔20aを有する環状部材である。
蓋部材20の外径は、ケース10の内向鍔部11aの内径よりも大きい。このため、蓋部材20は、内向鍔部11aに係止して、ケース10の開口10aが抜け落ちることない。一方で、蓋部材20の外径は、円筒部11の内径よりも僅かに小さく、蓋部材20がケース10に対して回転可能になっている。
図3に示すように、蓋部材20の内周面21は、段差状になっており、前側の方が後側よりも小径に形成されている。
前方の小径部22の内径は、スプールメタル102の外径よりも僅かに大きい。
一方で、後方の大径部23の内径は、軸受103の内輪103a(図6(a)参照)よりも大きい。
蓋部材20には、前後方向に貫通する蓋部貫通孔24が形成されている。
図4に示すように、蓋部貫通孔24は、中心軸O方向から視て円弧状を呈し、スプール105のスプール貫通孔109と同一形状である。
また、蓋部貫通孔24は、中心軸O周りに90度間隔で4つ形成されている。
(制動部材40)
図2、図3に示すように、制動部材40は、後側から前側に順に配置された、第1ライニング材41、第1固定制動板42、第2ライニング材43、回転制動板44、第3ライニング材45、第2固定制動板46で構成されている。
また、制動部材40の各構成は、中央部に円形、非円形の孔が形成された環状部材である。
回転制動板44の中央部の孔は、円形であり、径がスプールメタル102の外径よりも僅かに大きい。
回転制動板44の外周側端縁には、後方へ延出するスプール係止部50が形成されている。
図4に示すように、スプール係止部50は、中心軸O方向から視て円弧状を呈し、中心軸O周りに90度間隔で4つ設けられている。
図2、図3に示すように、各スプール係止部50は、蓋部材20の蓋部貫通孔24を貫通し、ケース10の円筒部11の後端面11cよりも後方へ延びている。
また、スプール係止部50がケース10の内向鍔部11aの内周面に当接し、回転制動板44が径方向に位置ずれしないようになっている。
第1固定制動板42の内周面には、互いに対向する2つの平坦面42a、42aが形成されている。このため、第1固定制動板42の中央部の孔は、中心軸O方向から視て略小判状を呈し(図4参照)、スプールメタル102の断面形状(図1(b)参照)に対応している。
同様に、第2固定制動板46の内周面にも互いに対向する2つの平坦面46a、46aが形成され、第2固定制動板46の中央部の孔が中心軸O方向から視て略小判状を呈している。
図3に示すように第2固定制動板46の前面には、前方に突出して付勢部材47の他端が係合する係合部46bと、後方へ凹み、クリックピン18が挿入するクリックピン用凹凸部46cと、が形成されている。
クリックピン用凹凸部46cは、周方向に等間隔で複数形成され、ケース10が回転すると、クリックピン18がクリックピン用凹凸部46cに弾発係合してケース10の回転方向に抵抗力を付与する弛緩防止機能を奏し、ドラグノブ14の緩みを防止すると共に節度感ある回転操作が行うことができる。
第1ライニング材41、第2ライニング材43、第3ライニング材45は、第1固定制動板42、第2固定制動板46に押圧されて、回転する回転制動板44や蓋部材20と摩擦するための部材である。
図3に示すように、回転制動板44の後側に配置される、第1ライニング材41、第1固定制動板42、第2ライニング材43の外径は、スプール係止部50の内径と同一であり、第1ライニング材41、第1固定制動板42、第2ライニング材43の外周面がスプール係止部50の内周面に当接している。このため、第1ライニング材41、第1固定制動板42、第2ライニング材43は、径方向に位置ずれしないようになっている。
なお、第3ライニング材45、第2固定制動板46は、付勢部材47に付勢されることで位置ずれし難くなっている。
(付勢部材47)
図2、図3に示すように、付勢部材47は、圧縮コイルバネであり、中心軸O方向に圧縮された状態でナット30と第2固定制動板46との間に介設されている。このため、第1ライニング材41、第1固定制動板42、第2ライニング材43、回転制動板44、第3ライニング材45、第2固定制動板46は、蓋部材20に向けて常時付勢されている。
つぎに、ドラグユニット1の装着方法について説明する。
図1に示すように、まず、スプール軸101に外嵌固定されたスプールメタル102に軸受103、104を介してスプール105を外嵌する。
つぎに、スプールメタル102にドラグユニット1(図2)のケース10の開口10aを挿入するとともに、付勢部材47を除く制動部材40の各構成を貫通させて、スプール軸101の端部をナット30に位置接触させる(図5)。
ここで、第1固定制動板42と第2固定制動板46の内周面には、平坦面42a、46aが形成されている。このため、スプールメタル102に貫通させる際に、スプールメタル102の平坦面102a、102aが第1固定制動板42の平坦面42a、42aと第2固定制動板46の平坦面46a、46aとに対向するように位置合わせさせて行う。
つぎに、スプール105をわずかに回動させて、ドラグユニット1の4つのスプール係止部50をスプール105のスプール貫通孔109に挿入させる。
そして、スプール軸101がナット30に接触した場合に、ドラグユニット1のドラグノブ14を把持し、スプール軸101周りに回転させる。これにより、ケース10とともにナット30が回転し、スプール軸101の雄ねじ101aに螺着して、ドラグユニット1の装着が完了する。
なお、装着完了時においては、蓋部材20の後面がスプール105に当接する。
つぎに、スプール軸101に装着されたドラグユニット1の状態と操作方法について説明する。
図5に示すように、スプール軸101にナット30が螺合しており、スプール軸101からドラグユニット1が抜け落ちるおそれがない。
また、付勢部材47を除く制動部材40の各構成と蓋部材20とは、スプールメタル102に貫通され、スプールメタル102の軸方向に摺動可能な状態で、スプールメタル102に支持されている。
ケース10は、後部が蓋部材20を介してスプールメタル102に支持され、前部がナット30を介してスプール軸101に支持されている。
そして、ドラグノブ14を把持して回転させると、ケース10の内周面が蓋部材20の外周面に摺動しながら、又は、蓋部材20がスプールメタル102の外周面に摺動しながら、ケース10がスプール軸101周りに回転する。
また、ケース10の回転により第2凹部16内のナット30も、ケース10と同方向に回転する。
ここで、蓋部材20、第1ライニング材41、第2ライニング材43、回転制動板44、第3ライニング材45は、中央部の孔が円形であり、スプールメタル102の軸周りに回転可能な状態で、スプールメタル102に支持されている。
一方で、中央部の孔が略小判状の第1固定制動板42、第2固定制動板46は、スプールメタル102の外周面に係合し、スプールメタル102の軸周りに回転しない。このため、第1固定制動板42と第2固定制動板46は、第1ライニング材41〜第3ライニング材45の全面を蓋部材20又は回転制動板44に押し付ける。
そして、蓋部材20及び回転制動板44が回転すると、第1ライニング材41〜第3ライニング材45が摩擦し、制動力(ドラグ力)が作用する。
回転制動板44のスプール係止部50は、蓋部貫通孔24とスプール貫通孔109とを貫通し、一体になっている。このため、スプール105がスプール軸101の軸周りに回転すると、回転制動板44及び蓋部材20も回転するようになっている。
ただし、スプール105にスプール軸101周りに回転するような力が作用しても、第1固定制動板42、第2固定制動板46により付与される制動力(ドラグ力)以上の力でない限り、回転制動板44が回転しないため、スプール105も回転しない。
図6(a)に示すように、スプール105とともに回転する蓋部材20に大径部23が形成されているため、蓋部材20の後面は、軸受103の外輪103bに当接し、内輪103aに当接しないようになっている。このため、蓋部材20が軸受103の内輪103aと外輪103bとの両方に当接して回転しない、という事態を回避している。
なお、ケース10に設けられたクリックピン18は、回転しない第2固定制動板46のクリックピン用凹凸部46cに係合している。よって、所定値以上の力が作用しない限り、ケース10が回転しない弛緩防止の機能を奏する(図3参照)。
図6(b)に示すように、ドラグノブ14を順回転方向に回転させると、第1凹部15内のナット30がスプール軸101の雄螺子101aに案内されて後方へ移動する(図6(b)の矢印参照)。
そして、ナット30が第2固定制動板46側に近接すると、付勢部材47が前後方向に縮められ、付勢部材47の制動部材40を押圧する付勢力が強まる。
これにより、蓋部材20、回転制動板44は、第1ライニング材41、第2ライニング材43、第3ライニング材45との摩擦力が高まり、スプール105に付与される制動力(ドラグ力)も高くなる。
ドラグユニット1をスピニングリール100から外す場合、ドラグノブ14を締め付け方向と逆方向に回転する。これにより、雄螺子101aに案内されてナット30が前方へ移動して、第1凹部15内に入り込む。さらにドラグノブ14を逆回転方向に回転させると、ナット30がスプール軸101に螺合しなくなる。
そして、ドラグユニット1をスプール軸101、スプールメタル102から引き抜くことで、ドラグユニット1とスピニングリール100とが分離する。
以上、実施形態に係るドラグユニット1によれば、構成部品が一体化されており、構成部品ごとに着脱する手間を省くことができる。
また、実施形態に係るドラグユニット1によれば、ドラグ力の仕様が異なるドラグユニット1を複数用意し、その中から一つ選択してスピニングリール100に装着させることができる。このため、スピニングリール100のドラグ性能の変更が容易となり、ドラグ仕様の異なる魚釣用スピニングリール100を安価かつ容易に実現できる。
また、実施形態に係るドラグユニット1によれば、ドラグ機能がドラグユニット1にのみに依存するようになる。よって、ドラグユニット1が装着されるスプール105等の構造を共通化(統一化)することができ、スピニングリール100の製造効率が向上する。
以上、実施形態に係るドラグユニット1について説明したが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、図7に示すように、制動部材40Aが、回転制動板44、第3ライニング材45、第2固定制動板46で構成し、付勢部材47で押圧構成してもよい。
この変形例に係るドラグユニット1Aによれば、回転制動板44に第3ライニング材45が押しけられて摩擦力が発生するようになっており、小型化を図ることができる。
また、実施形態では、コイルバネ18aとピン部材18bとから構成されるクリックピン18を備えているが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、クリックピン18に変えて、クリックピン用凹凸部46cに係止する板ばねをケース10に設けてもよい。
1、1A ドラグユニット
10 ケース
11a 内向鍔部(抜け止め部)
14 回転操作部(ドラグノブ)
20 蓋部材
30 ナット(押圧部材)
40、40A 制動部材
41 第1ライニング材(ラインング材)
42 第1固定制動板(固定制動板)
43 第2ライニング材(ラインング材)
44 回転制動板(回転n制動板)
45 第3ライニング材(ラインング材)
46 第2固定制動板(固定制動板)
47 付勢部材
50 スプール係止部
100 スピニングリール
101 スプール軸
102 スプールメタル
105 スプール
109 スプール貫通孔

Claims (4)

  1. 魚釣用スピニングリールのスプールを支持するスプール軸に着脱可能なドラグユニットであって、
    一側である前部に回転操作部を有する筒状のケースの内部に、前記スプールに係合して前記スプールに制動力を付与する制動部材を抜け止め収容したことを特徴とするドラグユニット。
  2. 魚釣用スピニングリールのスプールを支持するスプール軸に着脱可能なドラグユニットであって、
    前記スプール軸に回転不能に嵌合される固定制動板と、
    前記スプール軸に回転可能に嵌合し、前記スプールに係止して前記スプールと一体回転する回転制動板と、
    前記固定制動板と前記回転制動板との間に介在するラインング材と、
    前記スプール軸に螺合して、前記固定制動板と前記回転制動板と前記ライニング材とで構成される制動部材を押圧する押圧部材と、
    一側である前部に回転操作部を有する筒状のケースと、
    を備え、
    前記ケースに前記制動部材と前記押圧部材を収容して抜け止め一体化したことを特徴とするドラグユニット。
  3. 前記制動部材は、回転制動板を有し、
    前記回転制動板の周縁に形成したスプール係止部を前記ケースの後面から突出し、前記スプール係止部を前記スプールに係止可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドラグユニット。
  4. 前記ケースの後部の径方向内側に向けて抜け止め部を形成し、蓋部材を介して前記制動部材を抜け止め係止したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドラグユニット。
JP2014122179A 2014-06-13 2014-06-13 ドラグユニット Active JP6196584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014122179A JP6196584B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ドラグユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014122179A JP6196584B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ドラグユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016002002A JP2016002002A (ja) 2016-01-12
JP6196584B2 true JP6196584B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=55221830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014122179A Active JP6196584B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ドラグユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6196584B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0741348Y2 (ja) * 1988-06-13 1995-09-27 島野工業株式会社 スピニングリール
JPH0435775U (ja) * 1990-07-19 1992-03-25
US5149008A (en) * 1990-12-21 1992-09-22 Shimano Industrial Co., Ltd. Spinning reel with adjustable drag member
JPH04271741A (ja) * 1991-02-15 1992-09-28 Saitama Shinpan Kk スピニングリール
JP2880395B2 (ja) * 1994-02-01 1999-04-05 ダイワ精工株式会社 魚釣用スピニングリール
JP2004290063A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016002002A (ja) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11219258B2 (en) String fastening device
JP5961290B2 (ja) ドラッグアセンブリーを備えた釣りリール
EP2119349B1 (en) Reverse prevention mechanism for lever drag reel
JP2007020522A (ja) 釣り用リール部品
JP5291904B2 (ja) 両軸受リールのキャストコントロール機構
JP2016220547A (ja) 両軸受リール
JP2007020522A5 (ja)
KR20160075303A (ko) 듀얼 베어링 릴
US20110024998A1 (en) Quick release device for sleeve assembly
US10349645B2 (en) Single-bearing reel
JP6352618B2 (ja) スピニングリール
JP6196584B2 (ja) ドラグユニット
JP2019514715A (ja) ラチェットレンチ
JP2015097492A5 (ja)
US9668465B2 (en) Dual-bearing reel
JP2007189966A (ja) 魚釣用リ−ル
JP2018082653A (ja) 魚釣用リール
JP5254885B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP6784622B2 (ja) 魚釣用リールのドラグ装置、及び魚釣用リールの制動力調整部材
US10869469B2 (en) Drag knob and fishing reel
US6874718B1 (en) Fishing spinning reel
KR20200103216A (ko) 플라이 릴의 드랙기구
US20180332835A1 (en) Dual-bearing reel
JP5600076B2 (ja) スピニングリール
JP2019062809A (ja) 魚釣用リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6196584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250