JP2824046B2 - 果菜物の選別搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ミカ
ン、リンゴ、キウイ、梨、柿、桃、胡瓜、茄子、人参、
長芋等の果菜物を仕分けする作業に用いられる果菜物の
選別搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ミカン等を等階級別に仕分けする
方法としては、例えば、鍵盤状に配列された多数の受け
板にミカンを順次載置し、受け板に載置されたミカンの
上部周面と側部周面とを２台の撮像用カメラで別々に撮
像して、撮像用カメラで撮像した画像データに基づいて
ミカンの等階級を判定装置により判定すると共に、その
判定に基づいて、多数のミカンを等階級別に仕分けする
搬送装置（特公平１−２４５５１号公報）がある。

【０００３】しかし、上述した搬送装置は、受け板の載
置面を、合成ゴム、人工芝等の被覆部材により被覆し
て、ミカンの外周面に傷が付くのを防止しているため、
相互の接触抵抗が大きく、ミカンの向き及び姿勢に変位
が起きにくいが、斜め又は鉛直に起立した状態のままミ
カンが搬送されてしまうことがあり、撮像用カメラで撮
像する前に、作業者の手でミカンを水平姿勢に向き修正
しなければならず、修正作業に手間及び時間がかかる。
また、ミカンの上部周面及び側部周面を撮像用カメラに
より平面的に撮像するので、ミカンが起立していると、
撮像用カメラにより撮像されるミカンの外径、形状、高
さ、幅、偏平度等の画像データが実物と大きく異なり、
判定基準となる判定データと画像データとに大きな差が
生じるため、等階級が適確に判定できないという問題点
を有している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項１記
載の発明は、回転支持体間の隙間に、回転支持体間に載
置された果菜物の載置姿勢を矯正するための果菜物の少
なくとも一部を浮上がらせる持上げ部材を設けること
で、果菜物の向きが適正に修正でき、常時、大小の果菜
物を同一条件にて正確に検査することができる果菜物の
選別搬送装置の提供を目的とする。

【０００５】この発明の請求項２記載の発明は、上記請
求項１記載の発明の目的と併せて、上述の持上げ部材を
突出位置と没入位置とに出没制御すべく構成すること
で、持上げ部材の突出時に果菜物の姿勢を適正に修正
し、没入時に修正後の果菜物を回転支持体間に再び載置
して、果菜物の搬送姿勢が安定する果菜物の選別搬送装
置の提供を目的とする。

【０００６】この発明の請求項３記載の発明は、上記請
求項１または２記載の発明の目的と併せて、果菜物の放
出位置では、回転支持体と持上げ部材とを搬送帯側を支
点として同時に下方に傾動させ、下方限界位置では持上
げ部材の上縁が降下した回転支持体の上面より上方に位
置すべく構成することで、傾斜が緩やかな持上げ部材の
上縁に沿って果菜物を円滑に斜め下方に排出することが
でき、果菜物の向き、姿勢が変位するのを防止するとが
できる果菜物の選別搬送装置の提供を目的とする。

【０００７】この発明の請求項４記載の発明は、上記請
求項１，２または３記載の発明の目的と併せて、果菜物
の検査位置では載置された果菜物を回転させるべく回転
支持体を回転させる手段（回転手段）を設けることで、
果菜物の上下面、左右面乃至全周面を正確かつ確実に検
査することができる果菜物の選別搬送装置の提供を目 的
とする。

【０００８】この発明の請求項５記載の発明は、上記請
求項４記載の発明の目的と併せて、果菜物を検査する検
査領域前段に回転手段を設けることで、検査領域前段に
て果菜物を回転させて、斜め又は鉛直に起立する果菜物
を横転処理し、果菜物の向き、姿勢を揃えた状態で検査
を実施することができる果菜物の選別搬送装置の提供を
目的とする。

【０００９】この発明の請求項６記載の発明は、上記請
求項４記載の発明の目的と併せて、前側検査領域と、後
側検査領域との間に回転手段を設けることで、前後の検
査領域の間で果菜物を回転させ、その向きを修正して、
正確な検査を実施することができる果菜物の選別搬送装
置の提供を目的とする。

【００１０】この発明の請求項７記載の発明は、上記請
求項４記載の発明の目的と併せて、上述の回転手段の前
段側および後段側に設定した検査領域に、持上げ部材を
出没制御する出没手段を設けることで、検査領域におい
て果菜物の少なくとも一部を浮上がらせてその姿勢を矯
正し、正確な検査が実施できる果菜物の選別搬送装置の
提供を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】 この発明の請求項１記載
の発明は、搬送路の側部に架設した無端帯の搬送側に多
数の回転支持体を送り方向に直交して架設し、上記各回
転支持体を、これら各回転支持体間に果菜物が載置され
る所定間隔を隔てて配列し、該回転支持体はその上部に
果菜物が載置される載置姿勢と、所定位置において果菜
物を放出する傾動姿勢とに回動すべく構成し、上記各回
転支持体間の隙間には、回転支持体間に載置された果菜
物の載置姿勢を矯正するため果菜物の少なくとも一部を
浮上がらせる持上げ部材が設けられた果菜物の選別搬送
装置であることを特徴とする。

【００１２】この発明の請求項２記載の発明は、上記請
求項１記載の発明の構成と併せて、 上記持上げ部材は、
回転支持体間に挿入させて該回転支持体から果菜物の少
なくとも一部を浮上がらせる突出位置と、回転支持体間
の下方に没入される没入位置とに出没制御すべく構成し
た果菜物の選別搬送装置であることを特徴とする。

【００１３】この発明の請求項３記載の発明は、上記請
求項１または２記載の発明の構成と併せて、果菜物の放
出位置では、回転支持体と持上げ部材とを搬送帯側を支
点として同時に下方に傾動させ、下方限界位置では持上
げ部材の上縁が降下した回転支持体の上面より上方に位
置すべく構成した果菜物の選別搬送装置であることを特
徴とする。

【００１４】この発明の請求項４記載の発明は、上記請
求項１，２または３記載の発明の構成と併せて、果菜物
の検査位置では、載置された果菜物を回転させるべく回
転支持体を回転させる回転手段が設けられた果菜物の選
別搬送装置であることを特徴とする。

【００１５】この発明の請求項５記載の発明は、上記請
求項４記載の発明の構成と併せて、上記回転手段を、上
記果菜物を検査する検査領域前段に設けた果菜物の選別
搬送装置であることを特徴とする。

【００１６】この発明の請求項６記載の発明は、上記請
求項４記載の発明の構成と併せて、上記回転手段を、前
側検査領域と、後側検査領域との間に設けた果菜物の選
別搬送装置であることを特徴とする。

【００１７】この発明の請求項７記載の発明は、上記請
求項４記載の発明の構成と併せて、上記回転手段の前段
側及び後段側に設定した検査領域に上記持上げ部材を出
没制御する出没手段が設けられた果菜物の選別搬送装置
であることを特徴とする。

【００１８】

【発明の作用及び効果】この発明の請求項１記載の発明
によれば、回転支持体間に載置された果菜物を 持上げ部
材により突上げて一旦持上げ、回転支持体から果菜物の
少なくとも一部を浮上がらせるので、例えば、各回転支
持体間に挾まっていたり、或いは、斜め又は起立して搬
送される果菜物の載置姿勢を適正に修正することがで
き、常時、大小の果菜物を同一条件で正確に検査するこ
とができる。従って、果菜物の等階級を判定する作業
と、等階級別に仕分けする作業とが適確に行える効果が
ある。

【００１９】この発明の請求項２記載の発明によれば、
上記請求項１記載の発明の効果と併せて、上述の持上げ
部材を突出位置と没入位置とに出没制御すべく構成した
ので、持上げ部材の突出時に果菜物の載置姿勢を適正に
修正でき、没入時に修正後の果菜物を回転支持体間に再
び載置して、果菜物の搬送姿勢が安定する効果がある。

【００２０】この発明の請求項３記載の発明によれば、
上記請求項１または２記載の発明の効果と併せて、果菜
物の放出位置では、回転支持体と持上げ部材とを搬送帯
側を支点として同時に下方に傾動させ、下方限界位置で
は持上げ部材の上縁が降下した回転支持体の上面より上
方に位置すべく構成したので、傾斜が緩やかな持上げ部
材の上縁に沿って果菜物を円滑に斜め下方に排出するこ
とができ、果菜物の向き、姿勢が変位するのを防止する
とができる効果がある。

【００２１】この発明の請求項４記載の発明によれば、
上記請求項１，２または３記載の発明の効果と併せて、
果菜物の検査位置では載置された果菜物を回転させるべ
く回転支持体を回転させる手段（回転手段）を設けたの
で、果菜物の上下面、左右面乃至全周面を正確かつ確実
に検査することができる効果がある。

【００２２】この発明の請求項５記載の発明によれば、
上記請求項４記載の発明の効果と併せて、果菜物を検査
する検査領域前段に回転手段を設けたので、検査領域前
段にて果菜物を回転させて、斜め又は鉛直に起立する果
菜物を横転処理し、果菜物の向き、姿勢を揃えた状態で
検査を実施することができる効果がある。

【００２３】この発明の請求項６記載の発明によれば、
上記請求項４記載の発明の効果と併せて、前側検査領域
と、後側検査領域との間に回転手段を設けたので、前後
の検査領域の間で果菜物を回転させ、その向きを修正し
て、正確な検査を実施することができる効果がある。

【００２４】この発明の請求項７記載の発明によれば、
上記請求項４記載の発明の効果と併せて、上述の回転手
段の前段側および後段側に設定した検査領域に、持上げ
部材を出没制御する出没手段を設けたので、検査領域に
おいて果菜物の少なくとも一部を浮上がらせてその姿勢
を矯正し、正確な検査が実施できる効果がある。

【００２５】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は果菜物の一例として多数個のミカンを等
階級別に仕分けする作業に用いられる選別搬送装置を示
し、図１、図２において、この選別搬送装置１は、搬入
コンベア２上の供給位置ａに配設した放出機３で運搬ケ
ースＣを上下反転して、運搬ケースＣに投入された未選
別のミカンＡ…を分散コンベア４に放出する。分散コン
ベア４により分散されるミカンＡ…を４条の整列コンベ
ア５…にそれぞれ振分け、整列コンベア５…により１列
に整列されるミカンＡ…を４条の仕分けコンベア６…に
順次移載する。仕分けコンベア６…上の検査位置ｂに配
設した等階級検査装置７によりミカンＡ…の等階級を判
定し、その判定に基づいて、仕分けコンベア６…上の仕
分け位置ｃ〜ｇに配設した放出コンベア８…にミカンＡ
…を等階級別に放出し、仕分け位置ｈに配設した回収コ
ンベア９に規格外のミカンＡを放出する。

【００２６】上述の放出機３は、搬入コンベア２上に設
定した供給位置ａの一側縁部に直交して反転コンベア１
０，１１を張架し、反転コンベア１０，１１は、運搬ケ
ースＣが保持される搬送幅に形成され、運搬ケースＣが
保持される間隔に離間されている。未選別のミカンＡ…
が投入された運搬ケースＣは、反転コンベア１０，１１
により上下面を押圧保持して搬送しながら上下反転す
る。運搬ケースＣは、反転コンベア１１の送り終端部に
張架した左右の押圧ベルト１２，１２により両側面を押
圧保持して斜め上方に持上げ、運搬ケースＣ内に投入さ
れた全てのミカンＡ…を反転コンベア１１に放出する。
全てのミカンＡ…は、反転コンベア１１の送り終端部に
近接して張架した分散コンベア４に移載される。空の運
搬ケースＣは、上段側に架設した搬出コンベア１３に移
載して回収工程（図示省略）に搬送する。

【００２７】前述の分散コンベア４は、反転コンベア１
１の終端側下部に近接して第１コンベア１４を張架し、
第１コンベア１４の終端側下部に近接して第２コンベア
１５を張架している。第１、第２のコンベア１４，１５
は、分散ローラ１４ａ…、１５ａ…とを送り方向に対し
て大小のミカンＡが載置される間隔を隔てて多数本架設
し、分散ローラ１４ａ…、１５ａ…を送り方向に周回移
動させながら回転して、多数のミカンＡ…を前後および
左右に分散して整列コンベア５…に移載する。なお、ロ
ーラの代わりに、平ベルトで搬送してもよい。

【００２８】前述の整列コンベア５…は、図３に示すよ
うに、第２コンベア１５の終端部に近接して２本の送り
ベルト１６，１６を張架し、送りベルト１６，１６の終
端側中央部に近接して送りベルト１７を張架している。
送りベルト１６，１６は、送り方向に対してＶ字形とな
るように斜設され、一側の送りベルト１６を低速回転さ
せ、他側の送りベルト１６を高速回転させて、相互の速
度差によりミカンＡ…を前後方向に変位させて１列に整
列する。送りベルト１７は、ミカンＡが１列に整列され
る搬送幅に形成され、低速側よりも速く、高速側よりも
遅く回転され、ミカンＡ…を１列に整列して搬送する。
送りベルト１６，１６から送りベルト１７に移載される
ミカンＡ…は、移載側上部に張架した押えベルト１８で
姿勢を保持して搬送され、送りベルト１７から仕分けコ
ンベア６に移載されるミカンＡ…は、移載側上部に張架
した押えベルト１９で姿勢を保持して搬送される。

【００２９】押えベルト１８，１９は、例えば、柔軟性
を有する人工芝生、ゴムベルト、布生地等の無端帯で形
成され、押えベルト１８は、送りベルト１６，１６の終
端側上部と、送りベルト１７の始端側上部との間に張架
され、ミカンＡ…の上部周面に押付けられる状態に弛ま
せて、送りベルト１７の送り速度と同期して回転させ
る。押えベルト１９は、送りベルト１７の終端側上部
と、仕分けコンベア６の始端側上部との間に張架され、
ミカンＡ…の上部周面に押付けられる状態に弛ませて、
仕分けコンベア６の送り速度と同期して回転させる。

【００３０】前述の仕分けコンベア６…は、図５、図
６、図７に示すように、搬送路の一側部に、例えば、チ
ェーンやベルト等で構成される一対の無端帯２０，２０
を送り方向に平行して張架し、無端帯２０，２０を、送
り始端部および送り終端部に軸支したスプロケット２０
ａ，２０ａ間に張架して、減速機付きモータ２１（図示
せず）の駆動力により無端帯２０，２０を送り方向に回
転させる。無端帯２０，２０の上縁部間には、取付け部
材２６…を送り方向に対して所定間隔を隔てて固定し、
取付け部材２６の搬送側下端部には、軸支部材２７…の
下端部を送り方向に対して直交する方向に枢着し、軸支
部材２７…の上端部には、支軸２８…の基端側軸部を送
り方向に対して直交する方向に固定している。支軸２８
…の遊端側軸部には、中空又は中実に形成した各回転支
持体２５…の軸中心部が回転自在に軸受され、図７に示
す如く３本一組とする各回転支持体２５…を送り方向に
対して直交する方向に上下揺動可能に枢着すると共に、
ミカンＡが載置される所定間隔を隔てて多数組を配列し
ている。各回転支持体２５…は、送りベルト１７の送り
速度よりも速く送り方向に周回移動され、送りベルト１
７から移載されるミカンＡ…を前後方向に離間して搬送
し、検査位置ｂ前段と検査位置ｂ下部とに配設した回転
機５６により回転される。

【００３１】また、取付け部材２６の搬送側上端部に
は、係止レバー２９の中央部が前後回動可能に枢着さ
れ、取付け部材２６と係止レバー２９との対向面間に圧
縮装填したコイルスプリング３０の弾性により、軸支部
材２７の上端部に固定した係止軸３１に、係止レバー２
９の先端部に形成した係止爪３２が係止される方向に回
動付勢され、取付け部材２６の上端部に固定した規制軸
３３に軸支部材２７と係止レバー２９とを当接して、係
止軸３１と係止爪３２とが係止される位置に回動規制し
ている。係止軸３１と係止爪３２とを係止固定または係
止解除することで、ミカンＡが載置される水平姿勢（図
６参照）と、放出される傾動姿勢（図９参照）とに回転
支持体２５が上下揺動される。軸支部材２７の下端部に
突設した規制突起３４と、取付け部材２６の搬送側前端
部に固定した合成ゴム製の当接部材３５とを当接して、
回転支持体２５を斜め下方の放出用傾動姿勢に揺動規制
する。なお、規制突起３４の角度、当接部材３５の厚さ
を変えるだけで、回転支持体２５の回動角度（傾動角
度）が変更される。

【００３２】軸支部材２７…を枢着する支軸２７ａ上に
は、板形状を有する持上げ部材３６，３６の基端部が上
下揺動可能に枢着され、図７に示す中間の持上げ部材３
６の側縁部には短尺形状を有する持上げ部材３６が連結
されている。この持上げ部材３６…は、各回転支持体２
５…間に挿入される所定の間隔であって、出没可能な厚
さ、形状に形成され、ミカンＡを水平姿勢に支持する所
定の間隔を隔てて一体的に形成または連結している。な
お、各持上げ部材３６…は、例えば、合成樹脂または金
属、木材、セラミックス等の材質で形成され、その上縁
部または全体を合成樹脂で被覆してもよい。さらに、上
縁部または全体を、例えば、円筒形、円柱形、球形、菱
形、軸形等の各回転支持体２５…間に挿入される形状、
大きさに形成してもよい。各回転支持体２５…間の隙間
と対応する形状に形成することで、持上げ時および放出
時において、ミカンＡの向き、姿勢が変位するのを防止
できる。また、各持上げ部材３６…を、図１２に示すよ
うに、ボルト３７…、ナット３８…で一体的に連結固定
してもよく、持上げ部材３６，３６間の間隔は回転支持
体２５に対応して任意間隔に可変調節できる。

【００３３】各持上げ部材３６…の下縁部は、図８、図
１３、図１４に示すように、検査位置ｂ内の前後検査領
域に架設した下部前後のガイド部材３９に当接され、各
持上げ部材３６…をガイド部材３９に当接した時、水平
姿勢の各回転支持体２５…間よりも各持上げ部材３６…
の上縁部が若干上方に突出されると共に、各回転支持体
２５…間に載置されたミカンＡが突き上げられる高さで
あって、各回転支持体２５…の外周面からミカンＡの少
なくとも一部または全部を非接触状態に浮上がらせる突
出位置に揺動ガイドされる。

【００３４】各持上げ部材３６…をガイド部材３９から
離脱させた時、係止レバー２９を枢着する支軸２９ａに
各持上げ部材３６…の基端側上縁部が当接され、図８に
示す水平姿勢の各回転支持体２５…間よりも下方であっ
て、図９に示す放出姿勢の各回転支持体２５…間よりも
各持上げ部材３６…の上縁部が若干上方に突出されると
共に、各回転支持体２５…よりも傾斜が小さく、各回転
支持体２５…間に載置されたミカンＡが突き上げられる
高さであって、放出方向に向けてミカンＡが排出される
高さおよび傾斜となる没入位置に回動規制される。ガイ
ド部材３９は、図５に示すように前後検査領域と対応す
るガイド部材３９の中間部分を送り方向に向けて水平と
なる高さに架設し、始端側は送り方向に向けて徐々に高
くなるように斜設し、後端側は送り方向に向けて徐々に
低くなるように斜設している。

【００３５】上述の回転支持体２５は、例えば、合成樹
脂または金属、木材、セラミックス等の材質で形成さ
れ、回転支持体２５の外周面を中央部外周面から両端部
外周面に向けて大径となる形状と成している。回転支持
体２５の外周面を、例えば、合成ゴム、軟質樹脂等の接
触抵抗の大きい部材（図示省略）により被覆すること
で、接触抵抗が大きくなり、各回転支持体２５…間に載
置されたミカンＡが確実に回転され、ミカンＡの位置お
よび姿勢が変位したり、傷が付くのを防止することがで
きる。また、回転支持体２５の外周面または被覆部材
に、例えば、縞状、格子状、網目状等の突条部を複数ま
たは多数形成することで、上述と同様に接触抵抗が大き
くなり、ミカンＡが確実に回転される。なお、回転支持
体２５の外周面を、一端側外周面から他端側外周面に向
けて同一外径となる形状に成してもよい。

【００３６】前述の等階級検査装置７は、図２、図４、
図５に示すように、仕分けコンベア６上に設定した検査
位置ｂ全体を遮光ボックス４０で囲繞して、検査位置ｂ
内を前側検査領域と後側検査領域とに分割している。遮
蔽カバー４１で囲繞された前側検査領域の上部には、ミ
カンＡの上部周面と対向して等階級を検査する撮像カメ
ラ４５を配設し、その左側周面と対向して等級を検査す
る撮像カメラ４６を配設し、遮蔽カバー４２で囲繞され
た上部に、ミカンＡの上部周面と対向して腐りを検査す
る撮像カメラ４７を配設している。遮蔽カバー４３で囲
繞された後側検査領域の上部には、ミカンＡの上部周面
と対向して等階級を検査する撮像カメラ４８を配設し、
その右側周面と対向して等級を検査する撮像カメラ４９
を配設し、遮蔽カバー４４で囲繞された上部に、ミカン
Ａの上部周面と対向して腐りを検査する撮像カメラ５０
を配設している。

【００３７】撮像カメラ４５〜５０は、例えば、ＣＣＤ
カメラ、画素子（ＣＣＤ）等の撮像手段で構成され、ミ
カンＡの等階級を判定するための判定装置本体５１と、
ミカンＡの映像を写し出すためのモニタ５２とに接続す
ると共に、検査位置ｂに配設した物品検出センサS1、原
点検出センサS2、通過検出センサS3（図６参照）と、仕
分け位置ｃ〜ｈに配設した原点検出センサS2、通過検出
センサS3と、係止解除器５５とを判定装置本体５１に接
続している。遮蔽カバー４１，４３内に移動されるミカ
ンＡは、例えば、ハロゲンランプ等で構成される照光器
５３…により照光され、遮蔽カバー４２，４４内に移動
されるミカンＡは、例えば、紫外線ランプ等で構成され
る照光器５４…により照光される。

【００３８】等階級および腐りを検査する４個所の撮像
個所には、図６に示すように、各回転支持体２５…間に
載置されたミカンＡの通過を検知する物品検出センサS1
と、先頭の回転支持体２５と対応して取付け部材２６の
後縁部に固定された原点片２６ａの通過を検知する原点
検出センサS2と、各回転支持体２５…と対応して取付け
部材２６の下面側に突設された検出片２６ｂ…の通過数
を検知する通過検出センサS3とをそれぞれ配設し、仕分
け位置ｃ〜ｈには、図９に示すように、原点検出センサ
S2と、通過検出センサS3とをそれぞれ配設している。

【００３９】検査位置ｂにおいて、センサS1，S2，S3に
よる検知に対応して、各回転支持体２５…間に載置され
たミカンＡの上下周面および左右周面を撮像カメラ４５
〜５０で撮像し、撮像カメラ４５〜５０で撮像した画像
データと、各回転支持体２５…の番地データとを対応さ
せて判定装置本体５１に記憶する。判定装置本体５１に
格納された等階級および腐り具合のデータと画像データ
とを比較して、等階級（例えば、色、糖度、傷、腐り、
外径、形状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度、等階級
に該当しない規格外）を判定する。センサS2，S3による
検知に基づいて、仕分け位置ｃ〜ｈに各回転支持体２５
…が移動するまでの番地を計数し、その判定と対応する
仕分け位置ｃ〜ｈに各回転支持体２５…が移動した時、
係止解除器５５を作動して、ミカンＡが載置された各回
転支持体２５…を放出姿勢（傾動姿勢）に揺動する。

【００４０】上述の係止解除器５５は、仕分け位置ｃ〜
ｈの一側部に、配設され、例えば、電磁ソレノイド、エ
アシリンダ等で構成されている。等階級検査装置７によ
る判定に基づいて係止解除器５５を独立作動させ、係止
レバー２９の後端部を解除部材５５ａで連続押下し、軸
支部材２７の係止軸３１と係止レバー２９の係止爪３２
とを係止解除して、ミカンＡが載置された各回転支持体
２５…を放出姿勢に揺動する。一方、仕分けコンベア６
の送り始端部および送り終端部に軸支した復帰板２０
ａ，２０ａの外周縁部に、回転支持体２５および持上げ
部材３６を当接させながら周回させて、回転支持体２５
のみを水平姿勢に回動復帰させ、係止軸３１と係止爪３
２とを係止して、回転支持体２５を水平姿勢に回動規制
する。なお、自重またはバネ等の復帰手段で回動復帰さ
せてもよい。

【００４１】前述の回転機５６は、図１５に示すよう
に、検査位置ｂの前段下部と、前後検査領域の中間下部
とに配設され、各回転支持体２５…の遊端側下部周面に
対して圧接される高さおよび位置に、例えば、合成ゴ
ム、軟質樹脂、皮革等の接触抵抗の大きい弾性部材で形
成した回転付与ベルト５７を送り方向に平行して張架
し、回転付与ベルト５７を、送り始端部および送り終端
部に軸支したドラムロール５８，５８間に張架して、減
速機付きモータ５９の駆動力により、各回転支持体２５
…の周回方向と一致する方向に高速回転（送り速度以
上）させ、或いは、周回方向と対向する方向に低速回転
または回転停止させて、回転付与ベルト５７に圧接され
る各回転支持体２５…を矢印方向に回転させながら周回
移動することで、各回転支持体２５…の小径側周面部お
よび大径側周面部に生じる周速差により、各回転支持体
２５…間に載置された大小のミカンＡを同一領域で前後
方向に表裏反転（例えば、１８０度）乃至回転させる。
他の回転方法として、図１６に示すように、回転付与ベ
ルト５７と同一部材で形成された回転付与パッド６０
に、各回転支持体２５…を圧接しながら周回移動させる
ことで、上述と同様に、各回転支持体２５…間に載置さ
れたミカンＡが前後方向に回転される。

【００４２】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、果菜物の選別搬送装置１により多数のミカン
Ａ…を等階級別に仕分けする場合の作用を説明する。先
ず、図１〜図３に示すように、未選別のミカンＡ…が投
入された運搬ケースＣを搬入コンベア２上に供給位置ａ
に搬送し、放出機３により運搬ケースＣを上下反転し
て、運搬ケースＣに投入された未選別のミカンＡ…を分
散コンベア４に放出する。分散コンベア４により分散さ
れるミカンＡ…を整列コンベア５…にそれぞれ振分け、
整列コンベア５…により１列に整列されるミカンＡ…を
仕分けコンベア６…の各回転支持体２５…に１個ずつ離
間して移載する。

【００４３】次に、図５に示すように、検査位置ｂ前段
に移動される各回転支持体２５…を回転機５６により回
転させて、各回転支持体２５…間に載置したミカンＡ…
を前後回転することで、例えば、斜めまたは鉛直に起立
するミカンＡが横転し、向きおよび姿勢が揃えられる。
続いて、図１０、図１１に示すように、各回転支持体２
５…間よりも若干上方に各持上げ部材３６…を突出さ
せ、各回転支持体２５…間に載置されたミカンＡの一部
または全部を各持上げ部材３６…により浮上がらせた状
態に一旦持上げるので、各回転支持体２５…間に挾まっ
ていたり、或いは、斜めまたは起立した状態のまま搬送
される大小のミカンＡは、各持上げ部材３６…により突
上げられて強制的に載置姿勢が水平に修正され、その姿
勢を保持した状態のまま搬送される。

【００４４】検査位置ｂの前側検査領域において、図
４、図６に示すように、センサS1，S2，S3による検知に
対応して、各回転支持体２５…間に載置したミカンＡの
表側周面と左側周面とを撮像カメラ４５，４６で同時撮
像し、表側周面の腐り具合を撮像カメラ４７で撮像し
て、撮像カメラ４５，４６，４７で撮像した画像データ
と、各回転支持体２５…の番地データとを対応させて判
定装置本体５１に記憶する。

【００４５】次に、各持上げ部材３６…を一旦没入さ
せ、向き修正されたミカンＡを各回転支持体２５…間に
載置して搬送する。前側検査領域の直後において、上述
と同様に、各回転支持体２５…を回転機５６により回転
させて、各回転支持体２５…の小径側外周面と大径側外
周面とに生じる周速差により大小のミカンＡが前後方向
に表裏反転する。反転後、図８に示すように、各持上げ
部材３６…を突出させ、各回転支持体２５…間に載置さ
れたミカンＡの一部または全部を浮上がらせた状態に各
持上げ部材３６…により一旦持上げて、斜めまたは起立
した状態のまま搬送されるミカンＡを水平姿勢に向き修
正する。

【００４６】次に、後側検査領域において、センサS1，
S2，S3による検知に対応して、各回転支持体２５…間に
載置されたミカンＡの裏側周面と右側周面とを撮像カメ
ラ４８，４９で同時撮像し、その裏側周面の腐り具合を
撮像カメラ５０で撮像して、撮像カメラ４８，４９，５
０で撮像した画像データと、各回転支持体２５…の番地
データとを対応させて判定装置本体５１に記憶する。

【００４７】次に、各持上げ部材３６…を没入させ、水
平姿勢に向き修正されたミカンＡを各回転支持体２５…
間に載置して、その姿勢を保持した状態のまま搬送す
る。撮像カメラ４５〜５０で撮像した画像データと、判
定装置本体５１に格納された等階級および腐り具合のデ
ータとを比較して、例えば、色、糖度、傷、腐り、外
径、形状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度等を総合判
定する。等階級検査装置７により判定された仕分け位置
ｃ〜ｈに各回転支持体２５…が移動した時、図９に示す
ように、センサS2，S3による検知に基づいて係止解除器
５５を作動させ、各回転支持体２５…を放出姿勢（傾動
姿勢）に揺動させることで、その揺動時の勢いにより、
各回転支持体２５…間に載置されたミカンＡは、予め放
出姿勢に揺動規制された各持上げ部材３６…により下方
から突上げられ、各回転支持体２５…の傾斜が小さくて
も、各持上げ部材３６…によりミカンＡが強制的に排出
される。各回転支持体２５…よりも各持上げ部材３６…
の傾斜が緩やかであるため、各持上げ部材３６…の上縁
部に沿ってミカンＡが斜め下方に排出され、向きおよび
姿勢が変位するのを防止できる。等階級別に仕分けれる
ミカンＡ…は、仕分け位置ｃ〜ｇに配設した放出コンベ
ア８…に放出して人為的作業または機械的作業により箱
詰め処理する。規格外のミカンＡ…は、回収位置ｈの回
収コンベア９に放出して回収処理する。

【００４８】つまり、ミカンＡの放出位置では、回転支
持体２５と持上げ部材３６とを搬送体（無端帯２０参
照）側を支点として同時に下方に傾動させ、図９に示す
下方限界位置では持上げ部材３６の上縁が降下した回転
支持体２５の上面よりも上方に位置すべく構成したの
で、傾斜が緩やかな持上げ部材３６の上縁に沿ってミカ
ンＡを円滑に斜め方向に排出することができ、ミカンＡ
の向き、姿勢が変位するのを防止することができる。

【００４９】このように、仕分けコンベア６の各回転支
持体２５…間に載置されたミカンＡ…を各持上げ部材３
６…により下方から突上げて一旦持上げるので、例え
ば、各回転支持体２５…間に挾まっていたり、或いは、
斜めまたは起立して搬送されるミカンＡを適正な載置姿
勢（たとえば水平姿勢）に向き修正することができ、大
小のミカンＡを同一条件で正確に検査することができ
る。従って、ミカンＡ…の上下周面および左右周面を撮
像カメラ４５〜５０により正確かつ確実に撮像でき、そ
の画像データに基づいて、例えば、色、糖度、傷、腐
り、外径、形状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度等を
等階級検査装置７により総合判定するので、ミカンＡ…
の等階級を判定する作業と、等階級別に仕分けする作業
とが適確に行える効果がある。

【００５０】しかも、サイズの異なるミカンＡであって
も、確実に適正姿勢（たとえば水平姿勢）に復帰させる
ことができ、各種ミカンＡを仕分けする作業に用いるこ
とができる。各持上げ部材３６…により持上げられたミ
カンＡを、適正姿勢に向き修正した状態のまま各回転支
持体２５…間に載置することで、ミカンＡの搬送姿勢が
安定する効果がある。

【００５１】さらに、回転機５６により各回転支持体２
５…を回転させて、ミカンＡの向きを変更（例えば、１
８０度回転）するので、ミカンＡの全周面が確実に検査
できる。また、検査位置ｂに到達するまえにミカンＡを
回転することで、例えば、斜めまたは鉛直に起立するミ
カンＡが横転され、ミカンＡの向きおよび姿勢を揃えた
状態で検査できる。さらに、前後検査領域の間でミカン
Ａを回転させ、前後検査領域でミカンＡを一旦持上げて
適正姿勢に向き修正するので、ミカンＡの上下周面およ
び左右周面の検査作業が確実に行える。さらにまた、各
回転支持体２５…を放出姿勢に揺動したとき、各回転支
持体２５…間に載置されたミカンＡが各持上げ部材３６
…により突上げられ、各回転支持体２５…の傾斜が小さ
くても、ミカンＡを強制的に排出することができ、しか
も、各持上げ部材３６…に沿って斜め下方にミカンＡを
放出されるので、ミカンＡの向きおよび姿勢が変位する
のを防止できる効果がある。

【００５２】図１７は回転支持体の取付け構造の他の実
施例を示し、円錐形状の回転支持体２５ａ，２５ａを相
対向して軸受している。左右の回転支持体２５ａ，２５
ａを同一方向に回転させることで、各回転支持体２５…
の小径側外周面と大径側外周面とに生じる周速差によ
り、大小のミカンＡが前後方向に回転され、全周面を確
実に撮像することができる。上述と同様に、等階級の判
定および仕分け作業が適確に行える。また、円筒形状ま
たは円柱形状の回転支持体２５ａ，２５ａをＶ字形に傾
斜させて軸受することで、上述と同様の効果が得られ
る。さらにまた、左右の回転支持体２５ａ，２５ａを相
反する方向に独立して回転させることで、ミカンＡを水
平方向にも回転できる。

【００５３】図１８は仕分けコンベア６の他の実施例を
示し、左右に張架した無端帯２０，２０に円錐形状の各
回転支持体２５…を相対向して配列している。左右の各
回転支持体２５…を放出姿勢に揺動した時、予め放出姿
勢に揺動規制された左右の各持上げ部材３６…に沿って
ミカンＡが下方中央部に放出されるため、ミカンＡの放
出位置および放出姿勢を規制できる。放出時の速度が抑
えられ、ミカンＡの商品価値が損なわれるのを防止でき
る。また、左右の各回転支持体２５…を互い違いに配列
しても、上述と同様の効果が得られる。

【００５４】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の果菜物は、実施例のミカンＡに対
応し、以下同様に、 出没手段は、ガイド部材３９に対応
し、回転手段は、回転機５６、回転付与ベルト５７、回
転付与パッド６０に対応するも、この発明は、上述の実
施例の構成のみに限定されるものではない。

【００５５】例えば上記実施例では、所定の高さに架設
したガイド部材３９に沿って各持上げ部材３６…を上下
動すべく構成したが、これはエアシリンダ、油圧シリン
ダ等の昇降手段によりガイド部材３９を昇降して、各持
上げ部材３６…を出没動作すべく構成してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の果菜物の選別搬送装置の全体構成を示
す平面図。

【図２】分散コンベアおよび整列コンベアによる供給動
作を示す右側面図。

【図３】整列コンベアによる移載動作を示す斜視図。

【図４】等階級検査装置による検査方法を示す斜視図。

【図５】仕分けコンベアを構成する回転支持体の周回動
作を示す左側面図。

【図６】回転支持体および持上げ部材の取付け状態を示
す背面図。

【図７】回転支持体および持上げ部材の取付け状態を示
す平面図。

【図８】持上げ部材の出没動作を示す背面図。

【図９】回転支持体および持上げ部材を放出姿勢に傾動
した状態を示す背面図。

【図１０】サイズの大きいミカンの姿勢修正動作を示す
側面図。

【図１１】サイズの小さいミカンの姿勢修正動作を示す
側面図。

【図１２】３枚の持上げ部材を連結固定した例を示す平
面図。

【図１３】持上げ部材による姿勢修正動作を示す側面
図。

【図１４】持上げ部材による姿勢修正動作を示す平面
図。

【図１５】回転機を構成する回転付与ベルトの圧接状態
を示す側面図。

【図１６】回転付与パッドの圧接状態を示す側面図。

【図１７】仕分けコンベアの他の実施例を示す平面図。

【図１８】仕分けコンベアのさらに他の実施例を示す平
面図。

【符号の説明】

Ａ…ミカン（果菜物） ２ ０…無端帯 ２５…回転支持体 ３ ６…持上げ部材 ３９…ガイド部材（出没手段） ５６…回転機（回転手段） ５７…回転付与ベルト（回転手段） ６０…回転付与パッド（回転手段） ｂ…検査位置

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送路の側部に架設した無端帯の搬送側に
   多数の回転支持体を送り方向に直交して架設し、 上記各回転支持体を、これら各回転支持体間に果菜物が
   載置される所定間隔を隔てて配列し、該回転支持体はそ
   の上部に果菜物が載置される載置姿勢と、所定位置にお
   いて果菜物を放出する傾動姿勢とに回動すべく構成し、 上記各回転支持体間の隙間には、回転支持体間に載置さ
   れた果菜物の載置姿勢を矯正するため果菜物の少なくと
   も一部を浮上がらせる持上げ部材が設けられた果菜物の
   選別搬送装置。
2. 【請求項２】上記持上げ部材は、回転支持体間に挿入さ
   せて該回転支持体から果菜物の少なくとも一部を浮上が
   らせる突出位置と、回転支持体間の下方に没入される没
   入位置とに出没制御すべく構成した請求項１記載の果菜
   物の選別搬送装置。
3. 【請求項３】果菜物の放出位置では、回転支持体と持上
   げ部材とを搬送帯側を支点として同時に下方に傾動さ
   せ、下方限界位置では持上げ部材の上縁が降下した回転
   支持体の上面より上方に位置すべく構成した請求項１ま
   たは２記載の果菜物の選別搬送装置。
4. 【請求項４】果菜物の検査位置では、載置された果菜物
   を回転させるべく回転支持体を回転させる回転手段が設
   けられた請求項１，２または３記載の果菜物の選別搬送
   装置。
5. 【請求項５】上記回転手段を、上記果菜物を検査する検
   査領域前段に設けた請求項４記載の果菜物の選別搬送装
   置。ぬ
6. 【請求項６】上記回転手段を、前側検査領域と、後側検
   査領域との間に設けた請求項４記載の果菜物の選別搬送
   装置。
7. 【請求項７】上記回転手段の前段側および後段側に設定
   した検査領域に上記持上げ部材を出没制御する出没手段
   が設けられた請求項４記載の果菜物の選別搬送装置。