JP2778550B2 - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法

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JP2778550B2 JP7231715A JP23171595A JP2778550B2 JP 2778550 B2 JP2778550 B2 JP 2778550B2 JP 7231715 A JP7231715 A JP 7231715A JP 23171595 A JP23171595 A JP 23171595A JP 2778550 B2 JP2778550 B2 JP 2778550B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MIS型素子を有
する半導体集積回路の製造方法に関し、特に、耐放射線
性に優れた素子を製造するためのチャネルストッパー層
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン半導体集積回路の製造に
おいて、MOSトランジスタなどのMIS型素子を分離
する方法として、素子分離領域にLOCOS(Local Oxi
dationof Silicon)法によって厚いフィールド酸化膜を
形成する方法が一般に用いられている。さらに、nチャ
ンネルMOSトランジスタを含む集積回路などでは、素
子分離を確実なものとするために、フィールド酸化膜の
下側に、半導体基板の導電型と同じp型不純物をイオン
注入したり拡散することによって、チャンネルストッパ
ー層を形成する場合がある。特に、宇宙空間などの放射
線環境中で使用される集積回路の場合、放射線照射によ
るフィールド酸化膜中での固定電荷の蓄積やフィールド
酸化膜−シリコン基板界面での界面順位の増加によって
素子間やnチャンネルMOSトランジスタのソース−ド
レイン間を流れるリーク電流が増大するので、このリー
ク電流を抑制するためにフィールド酸化膜の下側にチャ
ンネルストッパー層を設ける構成とすることが必要であ
る。
【0003】図4は、従来の方法による半導体装置の製
造工程を説明する図である。まず、シリコンのp型半導
体基板201に、LOCOS法により、素子分離用のフ
ィールド酸化膜202を形成する。そして、フィールド
酸化膜202を含めてp型半導体基板201の表面の全
面にレジスト203を塗布し、図4(a)に示すように、
フォトリソグラフィー技術によってレジスト203に窓
204を開口する。良く知られているように、フィール
ド酸化膜202には、中央部の厚い部分と周辺部のバー
ズビーグと呼ばれる薄い部分とが存在するが、窓204
はフィールド酸化膜202の中央部に対応して設け、窓
204の底部にフィールド酸化膜202の中央部の表面
が露出するようにする。そして、レジスト203をマス
クとし、窓204を介してボロンイオン(B+)を例え
ばエネルギー100〜180keV、ドーズ量1014
cm2でイオン注入する。そして、例えば800℃での
30分間のアニールを行うことにより、注入したボロン
を活性化する。その結果、図4(b)に示すように、p型
半導体基板201のうちフィールド酸化膜202の中央
部の下側にあたる部位に、フィールド酸化膜202と接
するようにチャンネルストッパー層205が形成され
る。
【0004】このようにチャネルストッパー層205を
形成する場合、フィールド酸化膜202の中央部の位置
に対してのみボロンのイオン注入を行っているため、フ
ィールド酸化膜202の周辺部すなわちバーズビーグの
部分の下側には、チャンネルストッパー層が形成されな
い領域209が生じることになる。図4(c)は図4(b)に
対応する平面図であって、図4(c)のII−II'線での断面
図が図4(b)である。p型半導体基板201上に形成さ
れるnチャンネルMOSトランジスタが上述したような
フィールド酸化膜202で相互に分離されているとする
と、このような集積回路に放射線が照射された場合に、
フィールド酸化膜202中での固定電荷の蓄積やフィー
ルド酸化膜−シリコン界面での界面準位の増加により、
フィールド酸化膜202の周辺部のチャンネルストッパ
ー層が形成されていない領域209を介して素子間また
はMOSトランジスタのソース−ドレイン間を流れるリ
ーク電流が増大することになる。
【0005】上述した例ではフィールド酸化膜の中央部
の位置にのみボロンのイオン注入を行っているが、フィ
ールド酸化膜の全域に対応してイオン注入を行うことも
可能である。図5は、フィールド酸化膜の全域に対応し
てイオン注入を行う場合の半導体集積回路の製造工程を
説明する図である。
【0006】上述の場合と同様に、p型半導体基板30
1にLOCOS法によってフィールド酸化膜302を形
成し、レジスト303を塗布し、図5(a)に示すよう
に、フィールド酸化膜302のほぼ全域の表面が露出す
るようにフォトリソグラフィー技術を用いてレジスト3
03に窓304を開口する。そして、窓304を介し
て、例えば、エネルギー100〜180keV、ドーズ
量1014/cm2以下の条件でボロンイオン(B+)をイ
オン注入し、その後アニールを行ってボロンを活性化
し、図5(b)に示すように、チャンネルストッパー層3
05を形成する。
【0007】フィールド酸化膜302のほぼ全域に対し
て、100〜180keVという高いエネルギー条件で
ボロンのイオン注入を行っているため、フィールド酸化
膜周辺部の薄い酸化膜(バーズビーグの部分)の直下で
は、p型シリコン基板301中の深い位置にボロンが注
入されることとなり、フィールド酸化膜302の周辺部
の下面にチャンネルストッパー層305と接しないこと
になる領域309ができる。図5(c)は図5(b)に対応す
る平面図であって、図5(c)のIII−III'線での断面図が
図5(b)である。このような集積回路に放射線が照射さ
れると、フィールド酸化膜302中での固定電荷の蓄積
やフィールド酸化膜−シリコン界面での界面準位の増加
により、フィールド酸化膜302の下面のうちチャンネ
ルストッパー層305と接していない領域309を介し
て素子間またはMOSトランジスタのソース−ドレイン
間を流れるリーク電流が増大することになる。
【0008】特開昭61−226967号公報には、フ
ィールド酸化膜の形成前に、フィールド酸化膜の形成予
定位置に2段階でイオン注入を行って高濃度不純物領域
と低濃度不純物領域を形成し、その後、フィールド酸化
膜を形成することにより、フィールド酸化膜の下側に高
濃度のチャンネルストッパー層と低濃度チャンネルスト
ッパー層を設け、nチャンネルMOSトランジスタのリ
ーク電流の低下を図るとともに寄生容量を低減すること
が開示されている。その際、高濃度不純物領域に対して
も低濃度不純物領域に対しても、同じイオン注入エネル
ギー(40keV)を使用している。この方法によれ
ば、素子形成部との境界側ではチャンネルストッパー層
の不純物濃度を低濃度とすることが可能であるが、その
後のフィールド酸化膜を形成する工程でチャンネルスト
ッパー層から不純物が横方向に拡散するので、素子の高
集積化を図ることができないという問題点がある。
【0009】また、特開平5−55204号公報には、
基板表面に相当する位置までフィールド酸化膜をエッチ
バックした後に、イオン注入によりチャンネルストッパ
ー層を設けることにより、チャンネルストッパー層から
素子形成部への拡散を抑えるとともに接合耐圧の低下を
防ぐ技術が開示されている。しかしながらこの構造で
は、図5に示すのと同様に、フィールド酸化膜のバーズ
ビーグ部分ではフィールド酸化膜の下面とチャンネルス
トッパー層とが接しておらず、放射線照射を受けた場合
などにリーク電流が増大するという問題点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体集積回路
の製造方法において、フィールド酸化膜形成前に不純物
のイオン注入または拡散を行ってチャンネルストッパー
層を形成しているものは、フィールド酸化時に横方向拡
散が生じ、集積回路のチップ面積が大きくなるという問
題点がある。また、フィールド酸化後に不純物のイオン
注入を行う方法では、フィールド酸化膜を貫通してイオ
ンを打ち込まなければならないのでイオンの注入エネル
ギーを高める必要があり、半導体基板の結晶を痛めない
ようにイオン注入は1回しか行っていない。このため、
フィールド酸化膜の周辺部の下面がチャンネルストッパ
ー層と接しないこととなって、このように製造された集
積回路が放射線照射を受けた場合に、フィールド酸化膜
−半導体基板の界面に下界界面準位が発生する部分がで
き、素子間またはNチャンネルMOSトランジスタのソ
ースドレイン間を流れるリーク電流が増大するという問
題がある。
【0011】本発明の目的は、放射線照射等を受けた場
合でもリーク電流が増加しない集積回路を製造でき、か
つ、チャンネルストッパー層の横方向拡散がなくて高集
積化が可能である半導体集積回路の製造方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
の製造方法は、半導体基板上に分離領域として形成され
たフィールド酸化膜の上から、半導体基板と同一導電型
の不純物を半導体基板中にイオン注入する工程を有する
半導体集積回路の製造方法において、フィールド酸化膜
に中央部に向けて相対的に高い注入エネルギーで不純物
をイオン注入する高エネルギー工程と、フィールド酸化
膜に周辺部に向けて相対的に低い注入エネルギーで不
物をイオン注入し、フィールド酸化膜周辺部の側面ほぼ
全域にわたって不純物注入領域を形成する低エネルギー
工程との、少なくとも2回に分けてイオン注入を行うこ
とを特徴とする。
【0013】本発明において、低エネルギー工程ではフ
ィールド酸化膜の全面に向ってイオン注入が実行され、
これによってフィールド酸化膜の周辺部に向けたイオン
注入が行われるようにしてもよい。また、熱処理を行う
ことにより、半導体基板に注入された不純物を活性化さ
せ、チャンネルストッパー層にするようにすることが好
ましい。
【0014】本発明において、半導体基板としてはシリ
コン基板が好ましく使用され、半導体基板がp型シリコ
ン基板であれば不純物として例えばボロンが使用され
る。
【0015】半導体基板としてシリコン基板が使用され
る場合であれば、典型的には、所定のパターンでフィー
ルド酸化膜を形成する第1の工程と、フィールド酸化膜
を含むシリコン基板の表面に第1のレジスト膜を形成し
てフィールド酸化膜の中央部に対応して第1のレジスト
膜に窓部を開口し、第1のレジスト膜をマスクとして相
対的に高いエネルギーでイオン注入を行うことにより、
フィールド酸化膜の中央部の下側のシリコン基板中にシ
リコン基板と同一導電型の不純物を注入する第2の工程
と、第1のレジスト膜を除去し、フィールド酸化膜を含
むシリコン基板の表面に第2のレジスト膜を形成してフ
ィールド酸化膜の全域に対応して第2のレジスト膜に窓
部を開口し、第2のレジスト膜をマスクとして相対的に
低いエネルギーでイオン注入を行うことにより、フィー
ルド酸化膜の周辺部の下側のシリコン基板中にシリコン
基板と同一導電型の不純物を注入する第3の工程と、を
順次実施すればよい。この場合、第2の工程において、
フィールド酸化膜の全域に対応して第1のレジスト膜に
窓部を開口し、相対的に低いエネルギーでのイオン注入
によりフィールド酸化膜の周辺部の下側のシリコン基板
中に不純物を注入し、第3の工程において、フィールド
酸化膜の中央部に対応して第2のレジスト膜に窓部を開
口し、相対的に高いエネルギーでのイオン注入によりフ
ィールド酸化膜の中央部の下側のシリコン基板中に不純
物を注入するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1(a)〜(d)は、本発明
の実施の一形態での半導体素子の製造方法を順を追って
説明する断面図である。
【0017】まず、シリコンのp型半導体基板101の
表面に厚さ数〜数十nmのバッファ酸化膜を形成し、そ
の後、厚さ数十〜数百nmの窒化シリコン膜を形成す
る。次いで、フォトリソグラフィー技術を用い、熱リン
酸によるウェットエッチングまたはCF4を用いるドラ
イエッチングにより、フィールド酸化膜を形成すべき部
分の窒化シリコン膜を除去し、スチーム酸化または加圧
酸化により厚さ400〜700nmのフィールド酸化膜
102を形成する。このときフィールド酸化膜102と
シリコン窒化膜との境界にはいわゆるバーズビークとい
われる酸化膜の薄い部分ができる。そして、熱リン酸に
よるウェットエッチングまたはCF4によるドライエッ
チングによって窒化シリコン膜を除去し、緩衝フッ酸に
よってバッファ酸化膜も除去した後、全面にレジスト1
03を塗布し、フォトリソグラフィー技術を用いて、図
1(a)に示すように、フィールド酸化膜102の中央部
に対応する位置においてレジスト103に窓104をあ
ける。そして、レジスト103をマスクとし、窓104
を介して、例えば注入エネルギー100〜180ke
V、ドーズ量1014/cm2の条件でボロン(B+)をイ
オン注入する。
【0018】このようなイオン注入条件では、ボロンイ
オンはフィールド酸化膜102の中央部を突き抜けて、
フィールド酸化膜102の中央部の下面に接する部位の
p型半導体基板101中に打ち込まれる。そこで、レジ
スト103を除去し、例えば800℃30分間の条件で
アニールを行うと、p型半導体基板101に注入された
ボロンが活性化し、フィールド酸化膜102の中央部の
下面に接するように、チャンネルストッパー層105が
形成される。なおこのアニールは、一般には、nチャン
ネルMOSトランジスタ形成時の熱処理の中で行う場合
が多い。
【0019】続いて、全面にレジスト106を再度塗布
し、フォトリソグラフィー技術を用いて、図1(c)に示
すように、フィールド酸化膜102の上面の全面が露出
するようにレジスト106に窓107をあける。そし
て、レジスト106をマスクとし、窓107を介して、
前回のイオン注入より低いエネルギー、例えば注入エネ
ルギー60〜120keV、ドーズ量1014/cm2
下の条件でボロン(B+)をイオン注入する。
【0020】この条件では、ボロンイオンはフィールド
酸化膜102の中央部すなわち厚い部分は通過すること
ができず、フィールド酸化膜102の周辺部いわゆるバ
ーズビーグの部分のみを通過してp型半導体基板101
に注入される。レジスト106を除去し、上述と同じ条
件でアニールを実行すると、図1(d)に示されるよう
に、p型半導体基板101に注入されたボロンが活性化
してフィールド酸化膜102の周辺部の下面に接するよ
うにチャンネルストッパー層108が形成される。この
チャンネルストッパー層108は先にフィールド酸化膜
102の中央部の下側に形成されているチャンネルスト
ッパー層105と一体化し、これによって、フィールド
酸化膜102の下面の全面に接するように、p型半導体
基板101中にチャンネルストッパー層が形成されたこ
とになる。図2はこの状態での平面図であって、図2中
のI−I'線での断面図が図1(d)である。
【0021】ここで、p型半導体基板101にイオン注
入されたボロンを活性化させてチャンネルストッパー層
とするためのアニール工程について説明する。本実施の
形態では、注入エネルギーを変え2回に分けてイオン注
入を行っているが、各回のイオン注入ごとにアニールを
行う必要はない。2回目のイオン注入の終了後にアニー
ルを行い、フィールド酸化膜102の中央部の下面に接
するチャンネルストッパー層105とフィールド酸化膜
102の周辺部の下面に接するチャンネルストッパー層
108を同時に活性化させるようにすることができる。
また、半導体集積回路としての製造過程で例えば拡散工
程などの加熱工程が含まれていて、この加熱工程でボロ
ンを活性化するのに十分な熱が加わるのであれば、注入
されたボロンを活性化してチャンネルストッパー層を形
成するためのみのアニール工程を別途に設ける必要はな
い。
【0022】上述のようにして素子分離領域としてのフ
ィールド酸化膜102とフィールド酸化膜102に接す
るように配置されるチャンネルストッパー層105,1
08とが形成されたp型半導体基板101を使用するこ
とによって完成したnチャンネルMOSトランジスタ
が、図3に示されている。2つのフィールド酸化膜10
2で挟まれた領域すなわち素子形成領域のほぼ中央部に
おいて、p型半導体基板101上にゲート酸化膜110
を介してポリシリコンゲート111が形成されている。
ポリシリコンゲート111の両側にあたる位置のp型半
導体基板101にはそれぞれn型不純物がドープされて
ソース領域112及びドレイン領域113となってい
る。
【0023】このnチャンネルMOSトランジスタで
は、フィールド酸化膜102の下面の全面に接するよう
にチャンネルストッパー層が形成されているので、宇宙
空間のような高放射線環境下で放射線に照射されても、
リーク電流が抑制される。なお、nチャンネルMOSト
ランジスタの形成時にフィールド酸化膜102と接続す
るように熱酸化膜114が生成するが、この熱酸化膜1
14は薄いため、放射線照射を受けてもリーク電流を増
大させることがない。また、ゲート酸化膜110も薄い
ため、放射線照射によってリーク電流を増大させること
がない。
【0024】上述のようにイオン注入を行って形成され
たチャンネルストッパーを有する集積回路のnチャンネ
ルMOSトランジスタに、3×103Gy(Si)の吸
収線量のγ線を照射し、その後、ソース−ドレイン間の
リーク電流を測定したところ、リーク電流はトランジス
タ1個あたり10-14A以下であった。これに対し、イ
オン注入の回数を1回としフィールド酸化膜の中央部に
対してイオン注入を行って形成したチャンネルストッパ
ー層を有する集積回路のnチャンネルMOSトランジス
タに、上述と同じ線量のγ線を照射したところ、ソース
−ドレイン間のリーク電流はトランジスタ1個あたり
1.5×10-10Aであった。以上より、本発明に示され
るように、フィールド酸化膜の形成後に2回以上にわた
ってイオン注入を行い、その一方において、相対的に高
エネルギーでフィールド酸化膜の中央部にボロンをイオ
ン注入し、その他方において相対的に低エネルギーでフ
ィールド酸化膜の周辺部を含む部分に低エネルギーでボ
ロンをイオン注入することにより、放射線照射後のリー
ク電流が4桁以上も改善されたことが分かる。
【0025】以上、本発明の実施の形態について、p型
シリコン基板にnチャンネルMOSトランジスタを形成
する例について説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく、n型半導体基板にpチャンネルMOSトラ
ンジスタを形成する場合にも有効である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体基
板と同一導電型の不純物をフィールド酸化膜の直下の領
域にイオン注入してチャンネルストッパー層を形成する
のに際し、二回に分けてイオン注入を行い、その一方の
イオン注入においては相対的に高エネルギーでフィール
ド酸化膜の中央部に対応させてイオン注入を実行し、そ
の他方のイオン注入においては相対的に低エネルギーで
イオン注入を行ってフィールド酸化膜の周辺部側面ほぼ
全域にわたって不純物を注入することにより、フィール
ド酸化膜直下の全領域にチャンネルストッパー層を設け
ることができるようになり、完成後の集積回路が放射線
照射を受けた場合であっても、フィールド酸化膜の界面
準位の発生が抑えられ、MIS型トランジスタのソース
−ドレイン間のリーク電流及び素子間のリーク電流が抑
制されるという効果がある。また、フィールド酸化膜の
形成後にイオン注入を行っているので、フィールド酸化
に伴うチャンネルストッパー層の横方向拡散が起こら
ず、これによって高集積化が可能となる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の実施の一形態での半導体
素子の製造方法を説明する断面図である。
【図2】製造された半導体装置を示す平面図である。
【図3】MOSトランジスタに応用した例を示す断面図
である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法を説明する図であ
って、(a),(b)は断面図、(c)は平面図である。
【図5】従来の半導体装置の別の製造方法を説明する図
であって、(a),(b)は断面図、(c)は平面図である。
【符号の説明】
101 p型半導体基板 102 フィールド酸化膜 103,106 レジスト 104,107 窓 105,108 チャンネルストッパー層 110 ゲート酸化膜 111 ポリシリコンゲート 112 ソース領域 113 ドレイン領域

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に分離領域として形成され
    たフィールド酸化膜の上から、前記半導体基板と同一導
    電型の不純物を前記半導体基板中にイオン注入する工程
    を有する半導体集積回路の製造方法において、 前記フィールド酸化膜に中央部に向けて相対的に高い注
    入エネルギーで前記不純物をイオン注入する高エネルギ
    ー工程と、前記フィールド酸化膜に周辺部に向けて相対
    的に低い注入エネルギーで前記不純物をイオン注入し、
    前記フィールド酸化膜周辺部の側面ほぼ全域にわたって
    不純物注入領域を形成する低エネルギー工程との、少な
    くとも2回に分けてイオン注入を行うことを特徴とする
    半導体集積回路の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記低エネルギー工程では前記フィール
    ド酸化膜の全面に向ってイオン注入が実行され、これに
    よって前記周辺部に向けたイオン注入が行われる請求項
    1に記載の半導体集積回路の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板がp型シリコン基板であ
    り、前記不純物がボロンである請求項1または2に記載
    の半導体集積回路の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板に注入された前記不純物
    を活性化させチャンネルストッパー層にする熱処理工程
    をさらに有する請求項1乃至3いずれか1項に記載の半
    導体集積回路の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリコン基板上に分離領域として形成さ
    れたフィールド酸化膜を有する半導体集積回路の製造方
    法において、 所定のパターンでフィールド酸化膜を形成する第1の工
    程と、 前記フィールド酸化膜を含む前記シリコン基板の表面に
    第1のレジスト膜を形成して前記フィールド酸化膜の中
    央部に対応して前記第1のレジスト膜に窓部を開口し、
    前記第1のレジスト膜をマスクとして相対的に高いエネ
    ルギーでイオン注入を行うことにより、前記フィールド
    酸化膜の中央部の下側の前記シリコン基板中に前記シリ
    コン基板と同一導電型の不純物を注入する第2の工程
    と、 前記第1のレジスト膜を除去し、前記フィールド酸化膜
    を含む前記シリコン基板の表面に第2のレジスト膜を形
    成して前記フィールド酸化膜の全域に対応して前記第2
    のレジスト膜に窓部を開口し、前記第2のレジスト膜を
    マスクとして相対的に低いエネルギーでイオン注入を行
    うことにより、前記フィールド酸化膜の周辺部の下側の
    前記シリコン基板中に前記シリコン基板と同一導電型の
    不純物を注入する第3の工程と、を有することを特徴と
    する半導体集積回路の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン基板上に分離領域として形成さ
    れたフィールド酸化膜を有する半導体集積回路の製造方
    法において、 所定のパターンでフィールド酸化膜を形成する第1の工
    程と、 前記フィールド酸化膜を含む前記シリコン基板の表面に
    第1のレジスト膜を形成して前記フィールド酸化膜の全
    域に対応して前記第1のレジスト膜に窓部を開口し、前
    記第1のレジスト膜をマスクとして相対的に低いエネル
    ギーでイオン注入を行うことにより、前記フィールド酸
    化膜の周辺部の下側の前記シリコン基板中に前記シリコ
    ン基板と同一導電型の不純物を注入する第2の工程と、 前記第1のレジスト膜を除去し、前記フィールド酸化膜
    を含む前記シリコン基板の表面に第2のレジスト膜を形
    成して前記フィールド酸化膜の中央部に対応して前記第
    2のレジスト膜に窓部を開口し、前記第2のレジスト膜
    をマスクとして相対的に高いエネルギーでイオン注入を
    行うことにより、前記フィールド酸化膜の中央部の下側
    の前記シリコン基板中に前記シリコン基板と同一導電型
    の不純物を注入する第3の工程と、を有することを特徴
    とする半導体集積回路の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記不純物がボロンであり、前記シリコ
    ン半導体基板中にイオン注入された前記不純物を活性化
    させることによってチャンネルストッパー層を形成する
    熱処理工程をさらに有する請求項5または6に記載の半
    導体集積回路の製造方法。
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