JP2744702B2 - 織物用スルホン化ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維 - Google Patents

織物用スルホン化ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は織物品質を示すスルホン化ポリ(p−フェニ
レンテレフタルアミド)繊維に関する。本発明の繊維は
色どめ薬を用いる必要なく深い色合いに迅速染色され得
る。これらはけん縮の容易さを示すと共に他の望ましい
品質を示す。
従来技術の説明 Jones他に1978年2月21日付けおよび1979年7月24日
付けで発行された米国特許第4,075,269号および4,162,3
46号には、低いインヘレント粘度を示すスルホン化され
たポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)を繊維に紡
糸することが開示されている。Jones他は、適当なスル
ホン化ジアミンまたは二酸誘導体を用いるか或はそれら
の混合物を用いることでスルホン化されたポリアミドを
製造することができることを教示している。また、Jone
s他に従い、濃硫酸または発煙硫酸のどちらかを用いる
ことでポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(PPD
−T)のスルホン化を行うことも可能である。Jones他
の特許の紡糸したままの繊維が示す単一フィラメントじ
ん性は1デニール当たり約10グラムであり、伸びは約2.
5%であり、そして初期引張り応力は1デニール当たり
約200グラムである。Jones他は、この紡糸したままの繊
維を熱処理することで、1デニール当たり少なくとも15
グラムのじん性、少なくとも1.5%の伸び、例えば2−
3.5%の伸び、および1デニール当たり少なくとも400グ
ラムの引張り応力を達成している。このような繊維は高
い性能を示す繊維であるが、織物品質を示さない。
発明の要約 本発明は、硫黄をスルホネート基としてポリマー繰り
返し単位100モル当たり5から20モル有していて約1.5か
ら4のインヘレント粘度を示すスルホン化ポリ(p−フ
ェニレンテレフタルアミド)繊維を提供するものであ
り、上記繊維は1デニール当たり200グラム未満の引張
り応力と6%以上の伸びを示す。
発明の詳細な説明 PPD−Tから作られた繊維は極めて高い強度と高い引
張り応力を示すことがよく知られている。しかしなが
ら、織物の如きある種の最終使用用途では、引張り応力
が高いことは不利である、と言うのは、それから作られ
た織物は非常に堅くて心地よくない傾向があるからであ
る。加うるに、工業用途から区別される如き織物用途
(アパレル)では、染色性、特に染色の容易さ[これ
は、色どめ薬または高圧装置を用いる必要なく深い色合
いに迅速染色され得ることを意味している]が重要な考
慮になってきている。染色色どめ薬はしばしば環境上望
ましくないと考えられている。硫黄をスルホネート基と
してp−フェニレンテレフタルアミド単位(ポリマー鎖
の繰り返し単位)100モル当たり5から20モル含んでい
て約1.5から4のインヘレント粘度を示すスルホン化PPD
−Tから作られた繊維が染色が容易で心地よい織物生地
で求められる特性を示すことをここに見い出した。
PPD−Tは、p−フェニレンジアミンとテレフタロイ
ルクロライドとを重合させることで得られるホモポリマ
ーそしてまたこのp−フェニレンジアミンと一緒に他の
ジアミンを少量組み込むことで得られるコポリマー類お
よび/またはテレフタロイルクロライドと一緒に他の二
酸クロライドを少量組み込むことで得られるコポリマー
類を意味している。一般に、p−フェニレンジアミンま
たはテレフタロイルクロライドの約10モル%の如き量以
下の量で他のジアミン類および他の二酸クロライド類を
使用することができ、ここでの条件は、上記他のジアミ
ン類および二酸クロライド類がその重合反応を妨害する
反応基を有していないことのみである。PPD−Tの製造
は米国特許第3,869,429号、4,308,374号および4,698,41
4号の中に記述されている。
本発明を実施するに便利な方法では、高いインヘレン
ト粘度(約5以上)を示すPPD−Tを100.2から102%の
濃度を有する硫酸と混合することでPPD−T分子のスル
ホン化を所望度合で生じさせる。PPD−Tの分解を生じ
させる、即ちインヘレント粘度(IV)のレベルが約1.5
から4(紡糸した糸で測定した時)になるまで分子量を
低下させる、と同時に所望度合のスルホン化を達成する
ように、注意深く条件を調節する。
このスルホン化の度合と分解の度合を均衡させるが、
これを硫黄の濃度、溶液系(solutioning system)内の
ポリマー濃度、酸にポリマーを暴露する時間、並びに暴
露中の溶液温度で調節する。
この溶液系では約100.2%から102%の濃度を有する硫
酸を用いるのが有効であることを見い出した。酸濃度を
約103%以上にすると、ポリマーの分解が許容されなく
なるほど激しく生じる可能性がある。本発明の製品製造
ではポリマー濃度の選択が重要な考慮である。この溶液
の中に入れるポリマーの量が15重量%以上であるポリマ
ー濃度を用いると、本明細書で意図する結晶構造が得ら
れないか、或は充分に分解していないポリマー、即ち4
以上のIVを示すポリマーが生じることになる。
スルホン化度とポリマーの分解は、そのポリマーを酸
に暴露する時間および温度の影響を受けることになる。
75から120℃の範囲の温度および10分から2時間の時間
が有効であることを確認した。
以下に記述するようにして測定するインヘレント粘度
は、ポリマーが有する分子量の尺度であり、このポリマ
ーがスルホン化過程で受けた分解の激しさを示す尺度と
して働く。
本発明の繊維製造では、発煙硫黄の中にPPD−Tを所
望濃度で溶解させることによって紡糸用溶液を便利に製
造する。この酸の中のポリマー濃度は一般に約9から15
重量%、好適には約12重量%である。結果として得られ
る繊維の中にHaraguchi結晶形態を存在させることを確
保するには、この濃度レベルを15重量%以上にしてはな
らない。このHaraguchi結晶形態は、赤道広角回折で測
定して、約23度のブラッグ角の所に主要な回折ピークを
1つ有していると共に2つの小さいピーク、即ち約17度
のブラッグ角の所に1つと約27度の所に1つピークを有
することによって特徴づけられる。Haraguchi結晶形態
の存在は本発明の繊維が示す1つの特徴である。
本発明で用いるスルホン化条件は、結果として、スル
ホネート基としての硫黄レベルをポリマー繰り返し単位
100モル当たり5から20モルにする。硫黄含有量の測定
を以下に記述する。
米国特許第3,767,756号のエアーギャップ紡糸条件を
用いるか或はKwolek(米国特許第3,671,542号)の湿式
紡糸条件を用いることで、本発明の繊維を紡糸すること
ができる。望まれるならば、この紡糸用溶液の中に染料
を混合することによって、色が付いている状態で本発明
の繊維を製造することができる。直径が約0.025から0.2
5mmの範囲のオリフィスが備わっている紡糸口金の中を
通してこのスルホン化PPD−T溶液を押出すことができ
る。所望の繊維製品を達成するようにこのオリフィスの
数、大きさ、形状および配置を変化させることができ
る。この押出したドープ(dope)を、非凝固流体(nonc
oagulating fluid)層の中を通した後か或は通さない
で、凝固浴の中に送り込む。この非凝固流体層は一般に
空気であるが、このドープにとって凝固剤でない他の不
活性な気体または液体のいずれかを用いることも可能で
ある。この非凝固流体層の厚さは一般に0.1から10セン
チメートルである。
この凝固浴は水浴であり、硫酸が70%の如き量で入っ
ていてもよい。好適には、この浴の温度を約25から80℃
の範囲またはそれよりも若干高くすべきである。
この押出したドープをその凝固浴の中に導いてこのド
ープを凝固させることによって酸/水で膨潤した繊維を
生じさせた後、この繊維を最初に充分に洗浄して酸を抽
出し、次に、酸基を中和する必要がある。この繊維洗浄
用溶液は水に続いてアルカリ水であってもよい。次に、
この膨潤していて湿っている繊維を繊維乾燥段階に導
き、望まれる最終繊維品質に応じて張力をかけないか或
は低い張力下で乾燥を行う。張力下で繊維を乾燥させる
と、一般に、破壊伸びが低下すると共に引張り応力とじ
ん性が高くなる。
本発明のスルホン化PPD−T繊維は染色の容易さを示
す。これらは、特に、色どめ薬を用いないか或は高い圧
力を用いる必要なく以下に記述するように深染色可能で
あり、このことは、色どめ薬またはこの繊維を膨潤させ
るための追加的化学品を全く添加していない染料浴から
染料を完全に取り込む(exhaust)性質を示すことを意
味している。これらは熱収縮性を示さないことから、難
燃性生地で有用性を示す。この繊維が示す水分回復性が
高いことと吸い上げ性(wickability)が良好なこと
が、この繊維で出来ている生地が全体に心地よさを示す
ことの一因となっている。
試験方法 方程式: IV=1n(ηrel)/c [式中、cはポリマー溶液の濃度(溶媒100mL中0.5gの
ポリマー)であり、そしてηrel(相対粘度)は、毛細
管粘度計を用いて30℃で測定した時にポリマー溶液が示
す流れ時間とその溶媒が示す流れ時間との間の比率であ
る] でインヘレント粘度(IV)を定義する。本明細書に報告
および指定するインヘレント粘度値は、濃硫酸(96%H2
SO4)を用いて測定した値である。
初期応力/歪み曲線の傾きとして引張り応力を報告す
る。引張り応力を最初g/デニール単位で計算した後、こ
れをdN/tex単位に変換する。報告する測定値は各々5破
壊の平均である。
伸びは、破壊時の長さ上昇パーセントである。
硫黄含有量 約96%の硫酸に糸サンプルを少量(約0.5グラム)溶
解させた後、水を添加することでポリマーを沈澱させ
る。その後、水を継続して加えることでこのポリマーを
完全に洗浄することにより、このポリマーから全ての遊
離硫酸塩、例えば硫酸ナトリウムなどを除去する。その
結果として得られるポリマーサンプルを更に乾燥させ、
注意深く重量測定した後、Schonigerフラスコの中に入
れて純粋な酸素で燃焼させる。この燃焼で生じるSO2とS
O3を水に吸収させることで硫酸を生じさせる。塩化バリ
ウムを用いてこの酸を滴定することで、元の糸サンプル
が有する硫黄含有量を、結合しているスルホン酸または
スルホネート基として測定する。
染色試験 繊維のサンプル約4グラムを一定重量になるまで60℃
で乾燥させる。500mLのビーカーの中で、400mLの水の中
にBasacryl Red Gl(Basic Red 29)と硫酸ナトリウム
が各々4%(繊維の重量を基準)入っている染料溶液を
調製する。この染料溶液を大気条件下で撹拌しながら加
熱して激しく沸騰させる。上記繊維サンプルを加えた
後、撹拌と沸騰を45分に及んで継続する。この期間の
間、水の損失を最小限にする目的でそのビーカーに緩く
蓋をする。指定した時間の後、繊維塊を取り出し、その
染料溶液の上で絞って液を除去した後、一定重量になる
まで60℃で乾燥させる。この浴の染料含有量、この浴の
温度、およびこの浴への暴露時間を変化させることで、
この試験を変化させることができる。これらの変数いず
れかを高くすると、染料の吸い上げが増すと期待され得
る。
次に、この繊維をカードの回りに巻いて、それの色測
定を行う(Hunter比色計、昼光測定)。この使用済み染
料溶液を水で希釈して400mLにすることで、沸騰中に失
われた水を補充し、0.1mmのセルの中に入れて492nmの吸
光度「L」値を読むことでその色を測定する。L=0は
黒色である一方L=100は白色である。この染料溶液か
らの染料損失(これは、溶液の色度低下に比例してい
る)を用いるか、或は繊維の色度上昇を用いることによ
って、染色性を評価する。両方とも散乱に敏感である。
目を訓練することにより、比色測定を行うことなく容易
にサンプルの相対的染色性を等級付けすることができ
る。
以下に示す実施例は本発明を説明するものであり、制
限するものとして解釈されるべきでない。
実施例1 この実施例では、色どめ薬を存在させなくても深い色
合いに迅速染色され得る織物様特性を示すスルホン化さ
れたポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)の製造を
説明する。
連続方法では、ジャケット付き高せん断ミキサーの中
で、6.3dL/gのインヘレント粘度を示す乾燥したポリ
(p−フェニレンテレフタルアミド)(PPD−T)を10
0.4%の硫酸と混合することでH2SO4の中にPPD−Tが12.
0重量%入っている紡糸用溶液を生じさせた。出て来る
溶液が約110℃になるように温度を調節した。この溶液
を、ジャケット温度が80℃の輸送ラインを通して、ジャ
ケット温度が70℃の滞留用タンクの中にポンプ輸送し
た。この紡糸用溶液がそのミキサーと輸送ラインの中に
入っている全滞留時間は約30分であった。この滞留用タ
ンクは、この溶液がポリマー濃縮物の状態で均質および
均一であることを確保する穏やかな撹拌下、約1.5から
2時間の滞留時間を与えた。この滞留用タンクの入り口
の所で採取した紡糸用溶液の標本は、2.7dL/gのポリマ
ーインヘレント粘度を与えた。このことは、このポリマ
ーがそのミキサーから輸送ラインを通っている間にそれ
の分解とスルホン化が生じたことを示している。
通常の湿式紡糸を用いて上記紡糸用溶液をフィラメン
ト糸に変換した。上記滞留用タンクから連続的に取り出
してジャケット温度が70℃の輸送ラインを通して2個の
紡糸用ヘッドにポンプ輸送したが、この紡糸用ヘッドの
各々は計量ポンプと紡糸口金アセンブリから成ってい
た。この紡糸用ヘッド部分を全て70℃に維持した。次
に、水系凝固液の中約7.6cmの深さに沈めた紡糸口金か
ら上記溶液を押出した。この水系凝固液には硫酸が約10
%入っており、これは約80℃に維持されていた。これら
の紡糸口金には各々、直径が0.035mmの穴が3715個備わ
っていた。この押出したフィラメントを、距離が約53.3
cmの凝固液の中を若干角度を付けて通した後、この凝固
浴から出した。この凝固させたフィラメントをトウとし
て集め、水で洗浄し、40℃の0.4%NaOH溶液を用いて中
和した後、再び水で洗浄した。次に、この洗浄および中
和を充分に受けさせたトウを乾燥させた後、50ypm(45.
7m/分)の巻き上げ速度でボビンに巻き取った。この乾
燥させた糸は、乾燥の終了時に、ポリマーの重量を基準
にして約12%の量で水分を含んでいた。
その結果として得られた糸が示すインヘレント粘度は
約2.40dL/gであった。この糸は11,145デニール(約10,0
00dtex)であり、フィラメント当たり1.5デニールであ
った。これが示すじん性は5.0gpdであり、破壊伸びは9.
3%であり、そして初期引張り応力は140gpdであった。
これの密度は約1.44g/ccであり、そしてこれが示す水分
回復率は約8.5%であった。この繊維は硫黄をこのポリ
マー内にスルホネート基としてp−フェニレンテレフタ
ルアミド繰り返し単位100モル当たり15モルの量で有す
ることを確認した。
この繊維の赤道広角x線回折を行った結果、高い強度
と高い引張り応力を示すPPD−T繊維の特徴である二頂
パターンではなく、約23度のブラック角(2シータ)の
所にピークが1つ在るパターン(Haraguchi結晶形態)
が得られた。二頂パターン(Northolt結晶形態)は21度
のブラッグ角の所に在る1つの回折ピークと23度の所に
在るもう1つのピークから成ることが文献で幅広く知ら
れている。(例えばH.H.Yang著「Aromatic High−Stren
gth Fibers」、Wiley−Interscience、New York、198
9、253−259頁参照)。
上記繊維はユニークな染色性を示した。この繊維は大
気染色条件下で10分以内にその染料浴を完全に取り込
み、深い赤色に染色された。
実施例2 この実施例では、製造装置で色付けを行う本発明の繊
維製造を説明する。
紡糸用ヘッドを通す前に、約60℃の硫酸の中にくすん
だ黄緑色の染料が5重量%入っている溶液を紡糸用溶液
に加える以外は、実施例1の操作を繰り返した。最終的
な色付き紡糸用溶液がポリマーを約12重量%の全固体量
で含むように、染料が入っていない紡糸用溶液と染料溶
液の流量と濃度を調節した。実施例1と同様な様式でこ
の色付き溶液を紡糸することでくすんだ黄緑色の糸が得
られた。
実施例3 この実施例では、色どめ薬を存在させなくても深い色
合いに迅速染色され得る織物様特性を示すスルホン化さ
れたポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)に関する
別の製造を説明する。
101.0%の硫酸を用いる以外は実施例1と同様な様式
で繊維を製造した。この紡糸した繊維が示す糸インヘレ
ントは2.99dL/gであった。この繊維が示すじん性(gp
d)/伸び(%)/引張り応力(gpd)バランスは2.8/8.
1/90.0であった。この繊維の密度は1.43であり、そして
この繊維は硫黄をスルホネート基としてp−フェニレン
テレフタルアミン100モル当たり18モル有することを確
認した。2番目のサンプルを同じスピン(spin)から採
取し、そしてこの紡糸した繊維が示す糸インヘレントは
3.05dL/gであり、そのじん性、伸び、引張り応力バラン
スは3.7/8.3/120であった。この繊維の密度は1.43であ
り、そしてこの繊維は硫黄をこのポリマー内にスルホネ
ート基としてp−フェニレンテレフタルアミン繰り返し
単位100モル当たり16モル有することを確認した。これ
らのサンプルが示す赤道広角x線回折パターンは実施例
1と同じであり、そしてこれらの繊維は、大気染色条件
下で10分以内にその染料浴を完全に取り込み、深い赤色
に染色される点で、ユニークな染色性を示した。
実施例4 この実施例では、従来技術の繊維に比べて本発明の繊
維が示す染色性が改良されていることを説明する。ヨー
ロッパ特許出願公開第427,280号の中にChiouの名前の下
で開示されている繊維をその出願の操作に従って製造
し、以下に概略を示すようにそれの染色を行った。実施
例1に概略を示すように本発明の繊維を製造した。
表に示すように、従来技術の繊維を深い色合いに染色
するのは非常に困難であり、これを深くて暗い色合いに
染色するには、染色色どめ薬を用いるか、時間を長くす
るか、染料濃度を高くするか、或は浴温度を高くする必
要がある。それとは対照的に、本発明の繊維は、色どめ
薬を用いることなく染料を少量用いることで、通常の大
気条件で非常に迅速に非常に深い色合いに染色可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤング,ハング・ハン アメリカ合衆国バージニア州23236リツ チモンド・ハーウイツクドライブ322 (56)参考文献 特公 平3−29883(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫黄をスルホネート基としてp−フェニレ
    ンテレフタルアミドポリマー繰り返し単位100モル当た
    り5から20モル有していて方程式: IV=1n(ηrel)/c [式中、cは、溶液の中に入っているポリマーの濃度
    (96%硫酸100ミリリットル中0.5グラムのポリマー)で
    あり、そしてηrelは、毛細管粘度計を用いて30℃で測
    定した時にポリマー溶液が示す流れ時間とその溶媒が示
    す流れ時間との比率である] で定義する如きインヘレント粘度(IV)が1.5から4で
    あるスルホン化ポリ(p−フェニレンテレフタルアミ
    ド)から本質的に成る、1デニール当たり200グラム未
    満の引張り応力と6%以上の破壊伸びを示す、深い色合
    いに迅速染色可能な織物品質の繊維。
  2. 【請求項2】染料を追加的に含んでいる請求の範囲1の
    繊維。
  3. 【請求項3】深い色合いに染色可能な織物品質の繊維を
    製造する方法において、95から120℃の温度の、100.2%
    から102%の濃度を有する硫酸と一緒に、方程式: IV=1n(ηrel)/c [式中、cは、溶液の中に入っているポリマーの濃度
    (96%硫酸100ミリリットル中0.5グラムのポリマー)で
    あり、そしてηrelは、毛細管粘度計を用いて30℃で測
    定した時にポリマー溶液が示す流れ時間とその溶媒が示
    す流れ時間との比率である] で定義する如きインヘレント粘度(IV)が5以上である
    ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)を9から15重
    量%の量で用い、このポリマーが分解して4未満のイン
    ヘレント粘度を示すようになるまでこれらを混合し、こ
    の溶液を紡糸して水系凝固浴の中に入れることでフィラ
    メントを生じさせ、該フィラメントをその浴から取り出
    して該フィラメントの中和を行うことを含む方法。
JP6523374A 1993-04-19 1994-04-12 織物用スルホン化ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維 Expired - Fee Related JP2744702B2 (ja)

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US08/047,394 1993-04-19
US08/047,394 US5336734A (en) 1993-04-19 1993-04-19 Textile fibers of sulfonated poly(p-phenylene terephthalamide)
US47,394 1993-04-19

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