JP2730944B2 - グリコシドのモノエステルおよびその酵素的製造方法 - Google Patents

グリコシドのモノエステルおよびその酵素的製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 本発明は新規なグリコシドモノエステル並びに該化合
物の酵素的合成方法に関する。
発明の背景 界面活性化合物は、極めて重要な種類の工業的有機薬
品を構成し、多種多様の用途、例えば洗浄の目的のため
の洗剤として、食品及び飼料製品に配合される乳化剤と
して、あるいはまたシャンプー、保湿性クリーム等のよ
うな多くの個人的な嗜好品における機能的成分としての
用途が見い出されている。
基本的には、界面活性剤は分子レベルで、個々の界面
活性剤分子内の疎水性及び親水性領域の洗剤にそれらの
性質が特徴づけられかつ負っている。この特定の集団は
多くの形式で確立出来、例えば硫酸残基、4級アンモニ
ウム物質またはグリセロール部分を、直鎖のアルキル界
面活性剤、4級アルキルアミン及びモノグリコシドにお
けるごとくそれぞれアルキル鎖と結合させることによっ
て確立される。このような界面活性剤の実際の企画にお
いて、化合物の詳細な分子構造に対して多くの考慮が払
われており、重要な点は、界面活性剤分子の疎水性及び
親水性領域間の正確なバランス並びに分子のこれら部分
の実際の特定の配置にある。さらに、界面活性剤を、高
い収率を与えるプロセスで並びに合理的なコストで入手
可能な材料をもとにして実際に製造出来る可能性に対し
考慮が払われるべきである。界面活性剤を周囲の環境に
必然的に放出するような環境的問題は、最終的に重要な
関心事である。
これらのことを考慮して、糖及び脂肪酸を基礎にして
界面活性剤分子、例えば糖エステルを製造することに多
年にわたって興味が持ち続けられてきている。これらの
縮合体は、親水性の糖領域及び親油性の脂肪酸残基の存
在のため界面活性の性質を示すことが期待された。バラ
ンス、すなわち縮合体の正確な割合は、糖及び脂肪酸残
基の性質の変化により変わりうるであろう;原料は非常
に安い原材料から製造することが出来;さらに天然の成
分から構成されかつそれらに分解しうる界面活性剤は、
環境に悪影響を与えることはない。界面活性剤の特別な
例として、次の文献すなわちPhillips.J.Coconutstud.5
(1980),51等が参照され、ここにおいて、メチルグル
コピラノシドのココナッツ脂肪酸エステルが記載されて
いる。しかし、この論文においてはこれらの界面活性剤
が洗剤に対する添加剤として使用されることに関しては
記載されていない。洗剤に対する添加剤である、特別な
商業的に用いられる界面活性剤の例として、ベロウル社
(スウェーデン)により製造されているベロウル065及
びベロウル160(脂肪アルコールエトキシレート)が言
及される。多くの試みにもかかわらず、常法による純粋
な糖エステルの合成及び製造は、非常に困難であること
が判明している。この理由は、とりわけ、エステル化剤
にさらされた場合いくつかの箇所でエステル化される糖
分子内でいくつかの化学的に類似な基が存在するためで
ある。従って、化学的手法によって製造される糖エステ
ルは、通常エステル化の程度及び製品の炭水化物の部分
に関するアシル基の位置に関して異なっている化合物の
混合物である。加えて、化学的エステル化に対する化学
的手順が極めてコスト高になることが判明しているの
で、工業的規模で入手されうるような今日までに作られ
た糖エステルは、その使用が相当に制限されている。
化学的手段による糖エステルの製造における困難性並
びに工業的界面活性剤としてのこれらの化合物の魅力の
ために、近年、糖エステルの合成に対する酵素の利用の
可能性に対して多くの注目が払われてきている。この興
味の背後にある主な理由の一つは次の点にある。すなわ
ち酵素は、高度の位置選択性及びエナンチオ選択性を示
すことが知られており、これらの選択性は糖分子内の1
個以上のヒドロキシ基の選択的エステル化に対して利用
出来る。安価な出発物質が酵素的プロセスにおいて用い
ることが出来、従ってこのプロセスにより高品質の低価
格の糖エステルの生成が可能となろう。この種のプロセ
スにおいて触媒として考えられる酵素は、主にリパーゼ
でありこれはエステル結合の加水分解を触媒しさらに該
リパーゼはまた原理的に逆反応すなわちエステル合成を
触媒する。
しかるに糖エステルの有効な酵素的合成の開発に関す
る試みはこれまで成功していない。この失敗に対する一
つの主な理由は、エステル化反応の二種の基質、糖及び
脂肪酸またはその誘導体における大きな極性の相違にあ
り、さらにまた合成に向けての酵素的反応をひきおこす
ために反応媒質中で水を除去する必要性にある。糖及び
脂肪酸もしくはその誘導体の双方に対する良好な溶剤は
ほとんど入手不可能でありさらにこれらの溶剤はしばし
ば酵素を不活化するであろう。
糖エステルの酵素的合成における固有のこれらの困難
性は、例えば米国特許4,614,718の実施例及びJ.Am.Che
m.Soc.108(1986),5638−5640及び6421−6422並びに10
9(1987),3977−3981に報告されているように反映され
ている。これらの文献は、ソルビトール及びソルビター
ルと脂肪酸とのエステル化に対するリパーゼの適用並び
にリパーゼを用いた遊離脂肪酸の活性化エステルから長
鎖のグルコシドへのエステル交換に対するリパーゼの適
用をそれぞれ教示している。明らかにされたプロセスに
おいて用いられる溶媒の毒性、低収率及び反応の低選択
性のため記載されたプロセスの技術的有用性は排除され
る。
米国特許第4,614,718号明細書は、グルコシドのエス
テルに関するものではなく、糖もしくは高級脂肪酸の糖
アルコールエステルに関する。
国際公開番号W086/05186を有するPCT出願は、グリコ
シドのエステルに関するものではなく、出発物質がわず
か1個の遊離水酸基を有するプロセスに関する。
米国特許第2,759,922号明細書は、グルコシドのジエ
ステル、トリエステルおよびテトラエステルの調製方法
に関する。該特許は、グリコシドの純粋なモノエステル
の調製は記載していない。該特許中には、酵素反応は何
ら記載されていない。
***公開公報第2,360,368は、1.1〜4のグルコシド化
の程度を有するポリグリコシドを有するポリグリコシド
のエステルに関する。この***公開公報には、酵素反応
は開示されていない。本発明の一つの目的は、新規な化
合物を提供することにある。本発明の別の目的は、秀れ
た効果を示す界面活性剤を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、洗剤中で使用した場合充
分な効果を示す界面活性剤を提供することにある。
本発明の別の目的は、より秀れた洗浄作用を有する洗
浄剤を提供することにある。
さらに本発明の別の目的は、グルコシドのエステルを
製造する方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、単糖類のグリコシドのモ
ノエステルを提供することにある。
発明の詳細 今や驚くべきことに次式I: R−COO−OR1 (I) で表わされる化合物が、界面活性剤として秀れた作用を
示すことが見出された;前記式中、R1は、C2〜C6アルキ
ル又は次の基: (式中Yはメチレンまたはエチレンを表わす) で表わされる基の一種を表わし、 Xは末端のアノマー炭素原子で基−OR1を有しさらに第
1級のヒドロキシ基でRCOO−基を有する炭糖類残基を表
わす。式Iにおける全ての炭糖類において(フルクトー
スは別として)、−OR1を示す基はアノマー炭素原子に
結合している。親の単糖類並びに式Iの化合物はα型ま
たはβ型をとりうる。
アルキル基は直鎖でもあるいは枝分かれしていてもよ
い。語句「低級」はアルキル基及び同様の基に関して用
いられる場合、該アルキル基は、8個以下の炭素原子、
好ましくは4個以下の炭素原子を含有する。
好ましくはR1はアルキル基である。好ましくは、基R1
は2個、3個または4個の炭素原子を有する。特定の、
好ましい基R1の例は、エチル、プロピル、イソプロピル
及びブチルであり、最も好ましいものはエチル及びイソ
プロピルである。
以下に記載するプロセスは、唯一の公知のプロセスと
思われ、このプロセスによれば許容可能な収率のモノエ
ステルの製造が可能である。従って式Iのモノエステル
はこれまで入手出来なかった。Xは1個のヘキソースま
たはペントース単位からなる単糖類残基である。部分X
に対応する好ましい単糖類は、グルコース、フルクトー
ス、リボース、マンノース、ガラクトース及びキシロー
スであり、最も好ましい単糖類はグルコース及びガラク
トースである。
式I中の基R−COO−に相当する好ましい脂肪酸は、
飽和の脂肪酸及び不飽和の脂肪酸であり、好ましくは6
〜22個の炭素原子を含有する。このような脂肪酸の例
は、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、
デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン
酸、オクタデカン酸、エイコサン酸、ドコサン酸、シス
−9−オクタデカン酸、シス、シス−9,12−オクタデカ
ン酸及びシス、シス、シス−9,12,15−オクタデカトリ
エ酸である。
式Iの、特定の好ましい化合物の例は次の如くである: エチル6−O−ヘキサノイルグルコシド、エチル6−O
−ヘプタノイルグルコシド、エチル6−O−オクタノイ
ルグルコシド、エチル6−O−ノナノイルグルコシド、
エチル6−O−デカノイルグルコシド、エチル6−O−
ドデカノイルグルコシド、エチル6−O−テトラデカノ
イルグルコシド、エチル6−O−ヘキサデカノイルグル
コシド、エチル6−O−オクタデカノイルグルコシド、
エチル6−O−エイコサノイルグルコシド、エチル6−
O−ドコサノイルグルコシド、エチル6−O−シス−9
−オクタデカノイルグルコシド、エチル−6−O−シ
ス、シス−9,12−オクタデカノイルグルコシド、エチル
6−O−シス、シス、シス−9,12,15−オクタデカトリ
エノイルグルコシド、イソプロピル6−O−ヘキサノイ
ルグルコシド、イソプロピル6−O−ヘプタノイルグル
コシド、イソプロピル6−O−オクタノイルグルコシ
ド、イソプロピル6−O−ノナノイルグルコシド、イソ
プロピル6−O−デカノイルグルコシド、イソプロピル
6−O−テトラデカノイルグルコシド、イソプロピル6
−O−ヘキサデカノイルグルコシド、イソプロピル6−
O−オクタデカノイルグルコシド、イソプロピル6−O
−エイコサノイルグルコシド、イソプロピル6−O−ド
コサノイルグルコシド、イソプロピル6−O−シス−9
−オクタデカノイルグルコシド、イソプロピル6−O−
シス、シス−9,12−オクタデカノイルグルコシド、イソ
プロピル6−O−シス、シス、シス−9,12,15−オクタ
デカトリエノイルグルコシド、プロピル6−O−ヘキサ
ノイルグルコシド、プロピル6−O−ヘプタノイルグル
コシド、プロピル6−O−オクタノイルグルコシド、プ
ロピル6−O−ノナノイルグルコシド、プロピル6−O
−デカノイルグルコシド、プロピル6−O−ドデカノイ
ルグルコシド、プロピル6−O−テトラデカノイルグル
コシド、プロピル6−O−ヘキサデカノイルグルコシ
ド、プロピル6−O−オクタデカノイルグルコシド、プ
ロピル6−O−エイコサノイルグルコシド、プロピル6
−O−ドコサノイルグルコシド、プロピル6−O−シス
−9−オクタデカノイルグルコシド、プロピル6−O−
シス、シス−9,12−オクタデカノイルグルコシド及びプ
ロピル6−O−シス、シス、シス−9,12,15−オクタデ
カトリエノイルグルコシド、ブチル6−O−ヘキサノイ
ルグルコシド、ブチル6−O−ヘプタノイルグルコシ
ド、ブチル6−O−オクタノイルグルコシド、ブチル6
−O−ノナノイルグルコシド、ブチル6−O−デカノイ
ルグルコシド、ブチル6−O−ドデカノイルグルコシ
ド、ブチル6−O−テトラデカノイルグルコシド、ブチ
ル6−O−ヘキサデカノイルグルコシド、ブチル6−O
−オクタデカノイルグルコシド、ブチル6−O−エイコ
サノイルグルコシド、ブチル6−O−ドコサノイルグル
コシド、ブチル6−O−シス−9−オクタデカノイルグ
ルコシド、ブチル6−O−シス、シス−9,12−オクタデ
カノイルグルコシド及びブチル6−O−シス、シス、シ
ス−9,12,15−オクタデカトリエノイルグルコシド。
式Iの化合物は、驚くべきことに界面活性剤として良
好な作用を示し、これは例えば特に脂肪及びタン白質の
汚れに対するそれらの洗浄効果により実証出来る。
式Iの化合物を含有する洗浄剤は、通常の形態、例え
ば粉末または液体の形状をとりうる。
洗浄剤の典型的例は、洗濯用洗剤、食器洗い用洗剤及
び堅い表面用のクリーナーである。より典型的な例は、
液体の重質洗剤(ビルダー含有またはビルダー含有せ
ず)及び粉末重質洗剤(ホスフェードビルダー含有また
は含有せず)。
洗浄剤中の界面活性剤は、主に非イオンタイプであり
(例えば約80%)、または非イオンタイプ(例えば20〜
80%)並びに他のタイプの界面活性剤(例えば20〜80%
のアニオン、カチオン及び/または両性イオン)の組み
合わせである。アニオンタイプの例は、直鎖のアルキル
ベンゼンスルホネート(LAS)、脂肪アルコールサルフ
ェート、脂肪アルコールエーテルサルフェート(AE
S)、アルファーオレフィンサルフェート(AOS)及び石
鹸である。
液体及び粉末の洗剤は、「フレーム フォーミュレー
ションフォー リキッド/パウダー ヘビー−デュー
ディタージェント」(J.フォルデ:サーファクタント
イン コンシューマー プロダクツ セオリ,テクノロ
ジー アンド アプリケーション,スプリンゲル−フォ
ルラーク 1987年)に準じて、非イオン界面活性剤の全
部または一部(例えば50%)を式Iの化合物によって置
換することにより製剤化出来る。従って、液体の重質洗
剤は、式Iの化合物に加えて、アニオン界面活性剤、非
イオン界面活性剤、石鹸水の泡制御剤、発泡助剤、酵
素、ビルダー、配合助剤、光沢剤、安定化剤、布帛柔軟
剤、芳香剤、染料及び水を含んでなる。同様に、粉末の
重質洗浄剤は、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性
剤、石鹸水の泡制御剤、発泡助剤、キレート剤、イオン
交換剤、アルカリ剤、コビルダー、坑再沈着剤、漂白活
性化剤、漂白安定化剤、布帛柔軟剤、坑再沈着剤、酵
素、光沢剤、腐蝕防止剤、香料、染料及び青味剤、配合
助剤、充填剤及び水と含有する。式Iの化合物の秀れた
効果は以下の実施例34,37および38によって示される。
更に驚くべきことに、次下の内容が見出された。すなわ
ち、次式I: R−COO−X−OR1 (I) {式中、R1はC2〜C6アルキルを表わすか、又はR1は次の
(基中、Yはメチレンまたはエチレンを表わす) で表わされる一種を表わし、Xはアノマー炭素原子で基
−OR1を有しかつ第一級ヒドロキシ基で基RCOO−を有す
る単糖類部分を表わし、更にはRはC4〜C24アルキルを
表わす} で表わされる化合物が、 次式(II): R−COOR2 (II) (式中、Rは先に定義した意味であり、更にR2は水素も
しくは低級アルキルを表わす) で表わされる酸またはエステルを、次式(III): HO−X−OR1 (III) (式中、XおよびR1は各々先に定義した意味と同じであ
る) で表わされるグリコシドと触媒の存在下で縮合させる
ことを含んでなり、該触媒がヒドロラーゼであることを
特徴とする。簡単に言えば、式Iの化合物は、酵素的エ
ステル化に対する基質として、モノマー炭素原子で水酸
基でC2〜C6アルキル基を有する単糖体を用い並びに反応
に対する他の基質として遊離脂肪酸又はそのエステルを
用いて極めて高収率で酵素的合成法により製造される。
反応の生成物は、アノマー炭素原子でヒドロキシ基でア
ルキル基を有する糖エステルである。以下の内容は非常
に驚くべきことでありかつ予知されなかったことであ
る。すなわち、糖のアノマー炭素で糖分子のわずかな変
化は、基質としてのそれらの挙動を劇的に改善しかつ位
置特異性酵素エステル化並びに高収率を与える。このプ
ロセスを用い、80%、好ましくは90%以上、さらに好ま
しくは95%以上の式Iの化合物を含有する製剤を調製す
ることが可能である。このような製剤は、界面活性剤と
して秀れたかつ驚くべき性質を有している。
本発明のプロセスにより適用されうる酵素は、ヒドロ
ラーゼ、例えばエストラーゼ及びリパーゼである。本発
明のプロセスが適用される酵素は、可溶性の状態で使用
出来、あるいはまた酵素は所望により固定化されうる。
また、酵素は興味のある特異的反応に関してそれらの反
応性を最適化するために化学的もしくは遺伝子工学的方
法により変形されうる。
本発明のプロセスにより使用されうる特定の酵素の例
は、豚の膵臓リパーゼ並びに例えばアスペルギラス(As
pergillus)、リゾプス(Rhizopus)、プソイドモナス
(Pseudomonas)、エンテロバクテリウム(Enterobacte
rium)、クロモバクテリウム(Chromobacterium)、ゲ
オトリシウム(Geotricium)、ペニシリウム(Penicill
ium)、ムコール(Mucor)、カンディダ(Candida)及
びヒュミクラ(Humicula)の菌株から得られる微生物リ
パーゼである。好ましい菌株の例は、ムコールマイヘイ
(Mucor Miehei)、カンディダアンタルクティカ(Cand
ida antarctica)、プソイドモナスセパチカ(Pseudomo
nas cepacia)及びヒミコララムギノザ(Humicola lanu
ginosa)である。カンディダアンタルクティカ(Candid
a antarctica)は、プタペスト条約に基づき、1986年9
月29日、1986年12月8日、および1986年12月8日にそれ
ぞれ寄託番号DSM 3855,DSM 3908及びDSM 3909の番号の
もとにドイチェザンルンクボンマイクロオルガニズメン
(DSM)に寄託された。
プソイドモナスセパチカ(Pseudomonas cepacia)
は、1987年1月30日に寄託番号3959の番号のもとDSMに
寄託されさらにヒミコララムギノザ(Humicola lanugin
osa)は、1986年8月13日及び1987年5月4日にそれぞ
れ寄託番号3819及び4109の番号のもとでDSMに寄託され
た。
さらにリパーゼは、それぞれ1987年5月4日、1987年
5月4日及び1981年10月1日にそれぞれ寄託番号4110,4
111及び1800の番号のもとで別々にDSMに寄託されたヒミ
ュコーラブレビスポラ(Humicola brevispora)、ブレ
ビスバールサーモイデア(brevis ver.thermoidea)及
びインソレンス(insolens)からうることが出来る。別
のリパーゼは、以下の菌株から入手出来、すなわち体の
菌株はセントラルビューローフォア ジンメルカルチュ
ラム(CBS)、アメリカンタイプカルチャーコレクショ
ン(ATCC)、アグリカルチュラル リサーチ カルチュ
ア コレクション(NRRL)及びインスティテュート オ
ブファーメンテーション大阪(IFO)から以下に示す寄
託番号のもとに菌株から公衆に対して自由に入手出来
る:カンディダアンタルクティア(Candida antarctic
a):CBS 5955、ATCC 34888,NRRL Y−8295,CBS 6678,ATC
C 28323,CBS 6821及びNRRL Y−7954;カンディダツクバ
エンシス(Candida Tsukubansis):CBS 6389,ATCC 2455
5、及びNRRL Y−7792;カンディダアウリカラリエ(Cand
ida auriculariae):CBS 6379,ATCC 24121及びIFO 158
0;カンディダヒュミコラ(Candida humicola):CBS 57
1,ATCC 14438,IFO 0760,CBS 2041,ATCC 9949,NRRL Y−1
266,IFO 0753及びIFO 1527及びカンディダ フォリオラ
ム(Candida foliorum):CBS 5234及びATCC 18820。
本発明のこのプロセスは、式IIIのグルコシドを単に
式IIの酸またはそのエステルと、酵素の存在下で単に混
合することによって行なわれ、さらに所望により、反応
は酵素が所望の活性を示す溶剤中で行うことが出来る。
好ましくは溶剤は添加しない。もしも有機溶剤を用いる
場合、該溶剤は酵素に対して有害な作用を与えるべきで
はない。このような溶剤の例は、ケトン、炭化水素及び
エーテルである。好ましい溶剤は、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン及び2−ブタノンである。好ましくは、反
応媒質は非水溶性であるかまたは適用される酵素の良好
な反応性及び耐用年数を確保するために必要な適当量の
水のみを含有する。
好都合には、反応温度は約20〜100℃の範囲内であ
り、好ましくは約30〜80℃の範囲内である。好ましくは
反応は低圧力下で、好ましくは、約0.05バール以下で行
なわれる。本発明を次の実施例により説明するが、この
実施例は何ら本発明の範囲を制限するものではない。
一般的手順 内部標準としてTMSを用いブリュッケルWM 400及びブ
リュッケルAM 500分光光度計を用いて1H及び13C NMRス
ペクトルを記録した。1dmキューベットを用い、パーキ
ンエレマー241旋光計を用いて旋光度を測定した。融点
は修正しない。HPLC−分析をメルクリコソープ(登録商
標)NH2−カラム及び溶離剤としての96%エタノールを
用い、シマズLC−4A機(屈折率測定機)により行なっ
た。臨界ミセル濃度をクルーゼテンシオメーターK10を
用いて測定した。レイボルドヘレウスからKDL 1単位に
関し分子量分布を測定した。イソプロピルα−D−グル
コピラノシドn−プロピルβ−D−グルコピラノシド及
びフェニルα−D−グルコピラノシドは、デンマークテ
クニカルユニバシィティ有機化学科からギフトとして得
られた。調製液体クロマトグラフィーを、溶離剤として
ヘキサン−エチルアセテート及びエタノールの勾配によ
りシリカゲルについて行なった。
例1 エチル6−O−ドデカノイル−D−グルコピラノシドの
調製 70℃の撹拌バッチ反応器内の粗製エチルD−グルコピ
ラノシド(578g,2.78mol、例10に従って調製)及びドデ
カン酸(751g,3.75mol)の混合物に、カンディダアンタ
ルクティカ(Candida antarctica)由来の固定化リパー
ゼ(29g、デンマーク特許出願3250/88に記載したごとく
調製)を添加した。減圧下(0.05bar)のもとで撹拌を
継続し、ついでエステル合成の過程を、HPLCによりモニ
ターした。23時間後、酵素を濾過して除去した(70℃
で)。過剰の脂肪酸を、分子蒸留(105℃,0.04ミリバー
ル)を繰り返えして除去し、96%(1050g)の粗製生成
物及び2%のエチルD−グリコシド及び2%のディエス
テル混合物(HPLC分析)を得た。粗製生成物をクロマト
グラフィー法により精製した。1H NMR−分析による同定
はα及びβアノマー1:1混合物を示した(第4表)。
反応を第1図に示す。
例2 エチル6−O−デカノイル−D−グルコピラノシドの調
製 エチルD−グルコピラノシド(625g,3.0mol)、デカ
ン酸(646g,3.75mol)及び固定化酵素(31.5g)を用
い、例1に従い表題化合物を粗製生成物(1030g、93%
のモノエステル、5%のエチルD−グルコピラノシド、
2%ジエステル)として得た。反応は48時間で完結し
た。クロマトグラフィー法により精製した生成物のNMR
スペクトルを第4表に示す。
例3 エチル6−O−テトラデカノイル−D−グルコピラノシ
ドの調製 エチル−D−グルコピラノシド(609g,2.9mol)、テ
トラデカン酸(834g,3.7mol)及び固定化酵素(30.5g)
を用い例1に従い表題化合物を粗製生成物(1160g、93
%のモノエステル、4%のエチルD−グルコピラノシ
ド、3%のジエステル)として得た。反応は46時間で完
結した。クロマトグラフィー法により精製した生成物の
NMRスペクトルは、1H 及び13C NMR−分析スペクトルに
従い表4a/4bに示すごとく純粋なα及びβアノマーに対
して与えられた。
例4 エチル6−O−ヘキサデカノイル−D−グルコピラノシ
ドの調製 エチルD−グルコピラノシド(603g,2.9mol)、ヘキ
サデカン酸(1001g,3.91mol)及び固定化リパーゼ(30.
5g)を用い例1に従い表題化合物を粗製生成物(1220
g、91%のモノエステル、7%のエチルD−グルコピラ
ノシド、2%のジエステル)として得た。反応は48時間
で完結した。クロマトグラフィー法により精製した生成
物のNMRスペクトルは、1H 及び13C NMR−分析スペクト
ルに従い表4a/4bに示すおいて純粋なα及びβアノマー
に対して与えられた。
例5 エチル6−O−(シス−9−オクタデセノイル)−D−
グルコピラノシドの調製 エチルD−グルコピラノシド(606g,2.9mol)、シス
−9−オクタデセン酸(1111g,3.9mol)及び固定化酵素
(30.5g)を用い、例1に従い粗製生成物(1305g、90%
のモノエステル、5%のエチルD−グルコピラノシド、
5%のジエステル)として表題化合物を得た。反応は48
時間で完結した。
例6 エチル6−O−オクタデカノイル−D−グルコピラノシ
ドの調製 エチルD−グルコピラノシド(603g,2.9mol)オクタ
デカン酸(1112g,3.9mol)及び固定化リパーゼ(30g)
を用い、80℃の反応温度で、反応を行い粗製生成物(13
10g,90%のモノエステル、5%のエチルD−グルコピラ
ノシド、5%のジエステル)として表題化合物を得た。
反応は48時間で完結した。クロマトグラフィー処理によ
り精製した生成物のNMRスペクトルは、1H 及び13C NMR
−分析スペクトルに従って、表4a/4bに示すように純粋
なα及びβアノマーに対して与えられた。
例7 ココナッツ油脂肪酸6−O−エステル化エチル−D−グ
ルコピラノシドの調製 触媒として30gの固定化リパーゼを用い、例1に記載
した手順に従いココナッツ油脂肪酸の混合物(合計量3.
0molのうち1%のデカン酸、51%のドデカン酸、24%の
テトラデカン酸、13%のヘキサデカン酸、4%のオクタ
デカン酸、5%のシス−9−オクタデカン酸及び2%の
シス、シス−9,12−オクタデカンジエン酸を含有する)
を用いて、エチルD−グルコピラノシド(600g,2.9mo
l)をエステル化した。72時間後、反応は完結し、1200g
の生成物(91%のモノエステル、6%のジエステル及び
3%のエチルD−グルコピラノシド)を得た。
例8 エチル6−O−オクタノイル−D−グルコピラノシドの
調製 固定化酵素(5gのリボザイム(登録商標)、ムコール
マイヘイ(Mucor Miehei)から産生されるリパーゼでノ
ボ社から商業的に入手可能)を、70℃の撹拌バッチ反応
器(リフラックス)中のヘキサン(1000ml)に懸濁させ
たエチルD−グルコピラノシド(500g.2.5mol例10に従
って調製される)及びオクタン酸(520g,3.6mol)の懸
濁液に添加した。撹拌を継続しついで生じた水を共沸蒸
留により除去した。反応の程度を、HPLCにより追跡し
た。生成物が得られた場合、懸濁液は徐々に均質な溶液
となった(12時間後)。52時間後、酵素を濾過して除去
しついて溶剤を真空除去した。過剰の脂肪酸を繰り返え
し分子蒸留により除去し、粗製生成物(790g、91%のモ
ノエステル、8%のジエステル及び1%のエチルD−グ
ルコピラノシド)を得た。精製した生成物の1H 及び13
C NMR−スペクトルは、表4a/4bに与えられた純粋なα及
びβアノマーに対するスペクトルに一致していた。
例9 イソプロピル6−O−ドデカノイル−D−グルコピラノ
シドの調製 イソプロピルD−グルコピラノシド(例11に従って調
製した446g,2.01mol)を用い、例1に従い表題化合物を
調製した。24時間後に反応は完結し、ついで粗製生成物
を単離した(561.1g、73.4%のモノエステル及び9.2%
のジエステル)。
例10 エチルD−グルコピラノシドの調製 グルコース(500g,2.78mol)及び強酸カチオン交換樹
脂(100gアンバーライト15,BDHケミカルズ)を、エタノ
ール(1000ml,34.3mol)に懸濁させた。混合物を80℃で
16時間撹拌した。反応の過程をHPLCにより追跡した。イ
オン交換樹脂を濾過して除去し、ついで溶液を活性炭
(10g)で処理した。濾過後、エタノールを真空除去
し、シロップ(578g、定量的収率)としてエチルD−グ
ルコピラノシド(α及びβアノマーの1:1混合物)を得
た。
例11 イソプロピルD−グルコピラノシドの調製 イソプロパノール(2000ml,26mol)及びグルコース
(500g,2.78mol)を用い、例10に記載した手順により表
題化合物を定量的収率で得た。
例12〜17 純粋なβ−D−グルコピラノシドの6−O−エステルの
調製 一般的手順: エチルβ−D−グルコピラノシド(3.0g,14mmol、例2
4に従って調製)を、70℃で溶融脂肪酸に溶融または懸
濁させた。固定化リパーゼ(典型的には0.5gのリボサイ
ム(登録商標)、例8参照)を添加しついて混合物を減
圧下(0.05bar)で撹拌した。反応の過程を、HPLCで追
跡した。この混合物の反応物を、アセトンで希釈し、つ
いで酵素を濾別した。溶剤を真空除去しついで生成物
を、シリカゲルによりクロマトグラフィー処理により回
収した。1H 及び13C NMR(表4a参照)に対し、さらに
融点(m.p.)、旋光度(〔α〕)及び臨界ミセル濃度
(CMC)の測定によりさらに特徴づけられた(表3に示
す)。種々の実施例から得られた詳細は第1表に示す。
実験の詳細は、純粋なβ−D−グルコピラノシドの6−
O−エステルの調製を示している。
例18〜23 純粋なα−D−グルコピラノシドの6−O−エステルの
調製 一般的手順: エチルα−D−グルコピラノシド(2.0g,9mmol、例25
に従って調製)を、溶融脂肪酸(典型的には18mmol)に
溶融または懸濁させた。固定化酵素(典型的には0.33)
を例12〜17におけるごとく添加した。1H 及び13C NMR
(表4b参照)、融点(m.p.)、旋光度(〔α〕)及び
臨界ミセル濃度(CMC)の測定値を第3表に示す。種々
の実施例から得られた実験的データを第2表に示す。
実験的な詳細は、純粋なα−D−グルコピラノシドの6
−O−エステルの調製を示す。
例24 エチルβ−D−グルコピラノシドの調製 炭酸銀(30g,0.11mol)の懸濁液に、2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミド
(41.1g,0.01mol)を少量ずつ40分にわたって添加し
た。混合物を日夜撹拌し、ついでジクロロメタン(40m
l)で希釈しついでセライト及び活性炭で濾過した。濃
縮してエチル2,3,4,5−テトラ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシド(23.4g,62%)を結晶化させた。
エチル2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−グルコピラ
ノシドを、メタノール(80ml)に溶解した1molのナトリ
ウムメトキシド(2ml)を用い20時間室温で脱アセチル
化した。混合物をアンバーライトIR−120(H+−型)を
用いて中性化しついて減圧濃縮して吸湿性固体として生
成物を定量的な割合で得た。
例25 エチルα−D−グルコピラノシドの調製 α:βが1:1であるアノマー比を有するエチルD−グ
ルコピラノシド(30g、例12に記載したごとく調製)
を、30℃で0.05molのアセテート緩衝液(400ml,pH4.5)
に溶解した。β−グルコシダーゼ(50mg、アルモンド、
シグマ社から入手)を添加しついで混合物を一週間撹拌
した。溶液を減圧したで蒸発させついでクロマトグラフ
ィー法により精製し、結晶性固体(8.2g,55%)として
生成物を得た。
例26 イソプロピル6−O−オクタノイル−α−D−グルコピ
ラノシドの調製 100mlの2−ブタノンに溶解したイソプロピル−α−
D−グルコピラノシド(1.1g,5mmol)及びオクタン酸
(0.9g,6.25mmol)の撹拌溶液に、固定化酵素(0.5g、
リポザイム(登録商標)、例8参照)を添加した。60℃
で、48時間撹拌を継続した。酵素を濾過して除去しつい
で溶剤を真空下で除去し、カラムクトマトグラフィー法
により、1.2g(70%)の生成物を得た:1H NMR(400MH
z,CDCl3)δ:0.88(t,J=6.7Hz,3H);1.19(d,J=6.1H
z,3H);1.24(d,J=6.2Hz,3H);1.28(m,8H);1.62(m,
2H);2.34(m,2H);3.35(t,J=9.4Hz,1H):3.50(dd,J
=4.0 and 9.5Hz,1H);3.73(t,J=9.3Hz,1H);3.85
(m,1H);3.92(m,1H)4.35(m,2H);4.96(d,J=3.9H
z,1H). 例27 n−ブチル6−O−オクタノイル−β−D−グルコピラ
ノシドの調製 2−ブタノン(50ml)に溶解したn−ブチル−β−D
−グルコピラノシド(1.0g,4.2mmol)を用い、例26に記
載した方法に従い、表題化合物を24時間後に25%の収率
で得た:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.90(m,6H);1.29
(M,8H);1.37(m,2H);1.61(m,4H);2.35(m,2H);3.
35(m,2H);3.50(m,3H);3.85(m,1H);4.27(d,J=8H
z,1H);4.28(m,1H);4.38(m,1H). 例28 エチル6−O−オクタノイル−α−D−グルコピラノシ
ドの調製 フソイドモナスセパシア(Pseudomonas cepacia)由
来の固定化酵素10.5g、デンマーク特許出願3993/87に記
載したごとく調製)及びエチルα−D−グルコピラノシ
ド(1.04g,5mmol、例25に記載したごとく調製)を用
い、例26に従い、48時間の反応時間後表題化合物を収率
70%で得た。1H NMRに対しては、表46を参照のこと。
例29 エチル6−O−ドデカノイル−D−グルコピラノシドの
調製 触媒としてヒュミコララムギノザ(Humicola lanugin
osa)由来の固定化酵素(3.0g、デンマーク特許出願318
3.000/DKに記載したごとく調製)及び1/10mol量を用
い、例1に従って表題化合物を粗製生成物(83%のモノ
エステル及び15%のジエステル及び2%のエチルD−グ
ルコピラノシドを含有する100g)として16時間の反応時
間後に得た。
式Iで表わされるエチル6−O−アシルグルコピラノ
シドに対する1H−NMR及び13C−NMRのデーターを表4a及
び表4bに示す。
表4a及び4bにおける欄は、化合物に対するデーターを
示しており、ここにおいて親脂肪酸(RCOOH)は、欄の
タイトルC8,C10,C12,C14,C16及びC18にそれぞれ対
応する炭素原子8,10,12,14,16及び18を含有する。C1〜C
6は、グリコシド中の炭素を示し、さらにH1〜H6bはグル
コシド中の水素原子を示しこれに対し13C NMR及び1H NM
Rがそれぞれこれらの表中に示される。
例30 エチル6−O−オクタノイル−D−ガラクトシドの調製 エチルD−ガラクトシド(11.5g,56mmol、例31に従っ
て調製)、オクタン酸(16g,111mmol)及びリポザイム
(2g、例8参照)を用い、表題化合物を例12に従って調
製した。24時間後生成物は収率80%で回収された。
例31 エチルD−ガラクトシドの調製 ガラクトースを用い、例10に従い表題化合物を得た。
生成物(エチルD−ガラクトピラノシド及びエチルD−
ガラクトフラノシドの混合物である)を定量的収率で単
離した。
例32 2,3−イソプロピレン−グリセリル6−O−ヘキサデカ
ノイル−α−D−ガラクトピラノシドの調製 例26に記載したと同様の方法で、16時間の反応ののち
表題化合物を収率70%で得た。
例33 エステル交換によるエチル6−O−オクタノイル−α−
D−グルコピラノシドの調製 基質としてエチル−α−D−グルコピラノシド(1.04
g、5ミリモル)およびメチルオクタノレート(1.8g、1
1ミリモル)を用い例26に従って表題化合物を得た。24
時間の反応後、生成物を収率10%で単離した。
例34 以下の条件を用いトルク計で実験を行なった: 洗浄時間:20分 温 度:25℃ 水 :9°dH 試験物質:EMPA 112(7.7cm) 洗 剤:ナトリウムトリホスヘート 1.75g/l ナトリウムメタシリケート 0.40g/l CMC 0.05g/l EDTA 0.01g/l ナトリウムスルヘート 2.00g/l テンシド 0.60g/l 用いたテンシドは、75%の直鎖アルキルベンゼンスルホ
ネート(LAS,Nansa S80)及び25%の式Iの化合物であ
った。得られた結果を以下の第5表に示す: 例35 n−ブチルD−グルコピラノシドの調製 n−ブタノール(300ml,3.28ml)およびグルコース
(20g、0.11モル)を用い、例10の手順に従い、表題化
合物を定量的収率で得た。
n−ブチル6−O−ドデカノイル−D−グルコピラノシ
ドの調製 n−ブチルD−グルコピラノシド(22.6g、0.10モ
ル)を用い、例1の方法に従い、表題化合物を得た。24
時間後、反応は完結し、粗製生成物を単離した(40g、8
4%のモノエステル)。
例36 エステル交換によるn−プロピル6−O−ドデカノイル
−D−グルコピラノシドの調製 ヘキサン(100ml)に溶解したn−プロピルD−グル
コピラノシド(5.6g,0.025モル、イソプロパノールの代
りにn−プロパノールのみを用いて例11に従って得た)
およびメチルドデカノエート(10.8g、0.05モル)の撹
拌混合物に、カンディダ アンタルクティカ(Candida
antarctica)(1.0g)由来の固定化酵素を添加した。反
応混合物をリフラックスし、次いで反応中に生じたメタ
ノールを共沸蒸留により除去した。16時間後、表題化合
物を72%の収率(7.3g)で単離した。
例37 ホスフェートビルダーを有しない重質粉末を次のよう
に製剤化した: 界面活性剤を有しない塩基性洗浄剤: ゼオライトA265、ニトリロトリ酢酸106、炭酸ナトリ
ウム106、メタシリケートナトリウム85、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)11、EDTA2.1、硫酸ナトリウム42
5(塩基性洗剤1kg当たりのg数としての表示量)。
これに界面活性剤を添加し、最終濃度12.5%(w/w)
とした。用いた界面活性剤は、75%の直鎖のベンゼンス
ルホネート(LAS,Nasa S80)および25%の以下の試験化
合物であった。
最終洗剤組成物を、4.8g/lの濃度で適用した。洗浄実
験を、例34で示した条件下トルグ計を用いて行った。洗
浄後、脂肪の残留量をショクレット(Soxhlet)(登録
商標)による抽象後測定し、スワッチの脂肪%(w/w)
として表わした。
以下の結果を得た: ベロール065および160は、スェーデンの会社ベロール
AB製の商業的アルコールエトキシレートであり、C16〜C
18およびC12〜C14の脂肪アルコール部分に鎖長を有しか
つそれぞれ10EOおよび6EOのエトキシル化の程度を有す
る。ホダッグCB−6は、ココナッツ油からの脂肪酸に基
づくメチルグリコシドエステル混合物であり、これは未
特定のモノ−、ジ−、トリ−等のエステルの混合物であ
り、ホダッグ社(スコーキ、ノリノイス、USAから入手
可能である。アメルコールグルカーテ、DOおよびSSはメ
チルグルコースセスキステラート(CAS番号32933−99−
1)およびメチルグルコースジオレエートCCAS番号6893
6−95−8)である。エチルD−グルコピラノシドの6
−O−エステルは例1,2、および4−7によって得た。
例38 先の実施例におけると同様にホスフェート洗浄なしで
洗浄実験を行ったが、試験化合物は全て33対67(試験化
合物対LAS)の割合で混合し、全界面活性剤は、洗浄混
合物の11.3%であり、これは全て洗液1当たり4.8gの
濃度で適用した。
得られた結果を表に示す。
リョウト0−1570およびL−1695は、それぞれオレイ
ン酸およびラウリル酸の商業的に入手可能なスクロース
エステルであり、その両者は種々の程度のエステル化度
を有するエステルの混合物である。APG325および550
は、それぞれ8−11および12−15の脂肪アルコールの鎖
長分布を有するアルキルポリグリシド(1〜10の間でグ
ルコース単位が変化する重合度をもつ炭水化物部分と脂
肪アルコール混合物のグルコシド)であり、それぞれホ
リゾンケミカル社(テキサス州、USA)から入手可能で
ある。エチル6−O−(ココナッツ樹脂アシル)−D−
グルコピラノシドを例7に従って製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 19/58 C12P 19/58 (56)参考文献 特開 昭49−87623(JP,A) 特開 昭60−139696(JP,A) 特開 昭60−70094(JP,A)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(I): R−COO−X−OR1 (I) {式中、R1はC2〜C6アルキルを表わすか、又はR1は次の
    (基中、Yはメチレンまたはエチレンを表わす) で表わされる一種を表わし、Xはアノマー炭素原子で基
    −OR1を有しかつ第一級ヒドロキシ基で基RCOO−を有す
    る単糖類部分を表わし、更にはRはC4〜C24アルキルを
    表わす} で表わされる化合物の製法であって、 次式(II): R−COOR2 (II) (式中、Rは先に定義した意味であり、更にR2は水素も
    しくは低級アルキルを表わす) で表わされる酸またはエステルを、次式(III): HO−X−OR1 (III) (式中、XおよびR1は各々先に定義した意味と同じであ
    る) で表わされるグリコシドと触媒の存在下で縮合させるこ
    とを含んでなり、該触媒がヒドロラーゼであることを特
    徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】部分Xに対応する単糖類が末端アノマー炭
    素原子で基−OR1を有する、請求の範囲第1項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】R1が未置換アルキル基である、請求の範囲
    第1項又は第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】R1が2,3又は4個の炭素原子を有する、請
    求の範囲第1〜第3項のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】R1がエチル、プロピル、イソプロピルまた
    はブチルである、請求の範囲第1〜第4項のいずれか1
    項に記載の方法。
  6. 【請求項6】残基Xに相当する単糖類がグルコース、フ
    ルクトース、リボース、マンノース、又はガラクトース
    である、請求の範囲第1〜第5のいずれか1項に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】残基R−COO−に相当する脂肪酸が、6〜2
    2個の炭素原子を有する請求の範囲第1〜第6項のいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】脂肪酸がヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタ
    ン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン
    酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、エイコサン酸、
    ドコサン酸、シス−9−オクタデカン酸、シス、シス−
    9,12−オクタデカン酸、またはシス、シス、シス−9,1
    2,15−オクタデカトリエン酸である請求の範囲第7項記
    載の方法。
  9. 【請求項9】R1がエチル、イソプロピル、プロピル又は
    ブチルであり、そしてXがグルコース単位である、請求
    の範囲第8項記載の方法。
  10. 【請求項10】ヒドロラーゼが、リパーゼ、エステラー
    ゼ又はプロテアーゼである、請求の範囲第1〜第9項の
    いずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】リパーゼが、ムコール(Mucor)、フミ
    コーラ(Humicola)、シュードモナス(Pseudomonas)
    またはカンディダ(Candida)の種により産生されるも
    のであることを特徴とする、請求の範囲第1〜第10項の
    いずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】酵素が固定化された形で適用される、請
    求の範囲第1項〜第11項のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】溶剤を用いない、請求の範囲第1〜第12
    項のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】次式(I): R−COO−X−OR1 (I) {式中、R1はC2〜C6アルキルを表わすか、又はR1は次の
    (基中、Yはメチレンまたはエチレンを表わす) で表わされる一種を表わし、Xはアノマー炭素原子で基
    −OR1を有しかつ第一級ヒドロキシ基で基RCOO−を有す
    る単糖類部分を表わし、そしてRがC4〜C24アルキルを
    表わす} で表わされる化合物。
  15. 【請求項15】部分Xに相当する単糖類が、末端アノマ
    ー炭素原子で基−OR1を有する、請求の範囲第14項記載
    の化合物。
  16. 【請求項16】R1が未置換アルキル基である、請求の範
    囲第14〜第15項記載の化合物。
  17. 【請求項17】R1が2,3又は4個の炭素原子を有する、
    請求の範囲第14〜第16項のいずれか1項に記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】R1がエチル、プロピル、イソプロピルま
    たはブチルである、請求の範囲第14〜第17項のいずれか
    1項に記載の化合物。
  19. 【請求項19】残基Xに相当する単糖類がグルコース、
    フルクトース、リボース、マンノース、又はガラクトー
    スである、請求の範囲第14項〜第18項のいずれか1項に
    記載の化合物。
  20. 【請求項20】残基R−COO−に相当する脂肪酸が、6
    〜22個の炭素原子を有する、請求の範囲第14〜第19項の
    いずれか1項に記載の化合物。
  21. 【請求項21】脂肪酸がヘキサン酸、ヘプタン酸、オク
    タン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカ
    ン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、エイコサン
    酸、ドコサン酸、シス−9−オクタデカン酸、シス、シ
    ス−9,12−オクタデカン酸、またはシス、シス、シス−
    9,12,15−オクタデカトリエン酸である、請求の範囲第2
    0項記載の化合物。
  22. 【請求項22】エチル6−O−ヘキサノイルグルコシ
    ド、エチル6−O−ヘプタノイルグルコシド、エチル6
    −O−オクタノイルグルコシド、エチル6−O−ノナノ
    イルグルコシド、エチル6−O−デカノイルグルコシ
    ド、エチル6−O−ドデカノイルグルコシド、エチル6
    −O−テトラデカノイルグルコシド、エチル6−O−ヘ
    キサデカノイルグルコシド、エチル6−O−オクタデカ
    ノイルグルコシド、エチル6−O−エイコサノイルグル
    コシド、エチル6−O−ドコサノイルグルコシドエチル
    6−O−シス−9−オクタデカノイルグルコシド、エチ
    ル6−O−シス、シス−9,12−オクタデカノイルグルコ
    シド、エチル6−O−シス、シス、シス−9,12,15−オ
    クタデカトリエノイルグルコシド、イソプロピル6−O
    −ヘキサノイルグルコシド、イソプロピル6−O−ヘプ
    タノイルグルコシド、イソプロピル6−O−オクタノイ
    ルグルコシド、イソプロピル6−O−ノナノイルグルコ
    シド、イソプロピル6−O−デカノイルグルコシド、イ
    ソプロピル6−O−ドデカノイルグルコシド、イソプロ
    ピル6−O−テトラデカノイルグルコシド、イソプロピ
    ル6−O−ヘキサデカノイルグルコシド、イソプロピル
    6−O−オクタデカノイルグルコシド、イソプロピル6
    −O−エイコサノイルグルコシド、イソプロピル6−O
    −ドコサノイルグルコシド、イソプロピル6−O−シス
    −9−オクタデカノイルグルコシド、イソプロピル6−
    O−シス、シス−9,12−オクタデカノイルグルコシド、
    イソプロピル6−O−シス、シス、シス−9,12,15−オ
    クタデカトリエノイルグルコシド、プロピル6−O−ヘ
    キサノイルグルコシド、プロピル6−O−ヘプタノイル
    グルコシド、プロピル6−O−オクタノイルグルコシ
    ド、プロピル6−O−ノナノイルグルコシド、プロピル
    6−O−デカノイルグルコシド、プロピル6−O−ドデ
    カノイルグルコシド、プロピル6−O−テトラデカノイ
    ルグルコシド、プロピル6−O−ヘキサデカノイルグル
    コシド、プロピル6−O−オクタデカノイルグルコシ
    ド、プロピル6−O−エイコサノイルグルコシド、プロ
    ピル6−O−ドコサノイルグルコシド、プロピル6−O
    −シス−9−オクタデカノイルグルコシド、プロピル6
    −O−シス、シス−9,12−オクタデカノイルグルコシド
    及びプロピル6−O−シス、シス、シス−9,12,15−オ
    クタデカトリエノイルグルコシド、ブチル6−O−ヘキ
    サノイルグルコシド、ブチル6−O−ヘプタノイルグル
    コシド、ブチル6−O−オクタノイルグルコシド、ブチ
    ル6−O−ノナノイルグルコシド、ブチル6−O−デカ
    ノイルグルコシド、ブチル6−O−ドデカノイルグルコ
    シド、ブチル6−O−テトラデカノイルグルコシド、ブ
    チル6−O−ヘキサデカノイルグルコシド、ブチル6−
    O−オクタデカノイルグルコシド、ブチル6−O−エイ
    コサノイルグルコシド、ブチル6−O−ドコサノイルグ
    ルコシド、ブチル6−O−シス−9−オクタデカノイル
    グルコシド、ブチル6−O−シス、シス−9,12−オクタ
    デカノイルグルコシド又はブチル6−O−シス、シス、
    シス−9,12,15−オクタデカトリエノイルグルコシドで
    ある、請求の範囲第14項記載の化合物。
  23. 【請求項23】請求の範囲第14〜22項のいずれか1項に
    記載の式(I)の化合物を80%以上含む界面活性剤。
  24. 【請求項24】有効成分として請求の範囲第14〜22項の
    いずれか1項に記載の式(I)の化合物を含む洗浄剤。
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