JP2702363B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2702363B2
JP2702363B2 JP4272908A JP27290892A JP2702363B2 JP 2702363 B2 JP2702363 B2 JP 2702363B2 JP 4272908 A JP4272908 A JP 4272908A JP 27290892 A JP27290892 A JP 27290892A JP 2702363 B2 JP2702363 B2 JP 2702363B2
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信義 奥村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号等の情報信号
を磁気テープ上に記録し、再生する磁気記録再生装置に
関するものであり、特に回転ドラムの制御に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】映像信号等の情報信号を記録し、再生す
る磁気記録再生装置として代表的なものにVTRがあ
る。一般に、信号をアナログ記録するVTRのドラムサ
ーボ系においては、記録時再生時ともドラムに取り付け
られたFG(Frequency Generator )により速度制御を
行なう方法が用いられているが、再生時に再生映像信号
の時間軸変動を低減するために再生水平同期信号を用い
てドラムの速度制御を行なう方法が知られている。
【0003】図11は従来のVTRのサーボ系の概略を示
すブロック図である。図において、1はドラムモータ、
2はモータ駆動回路、3はドラムモータ1の回転数に比
例した周波数信号DFGを作成するDFG(Drum Frequ
ency Generator)部、4はドラムモータ1の回転位相を
表わす信号PGを作成するPG(Pulse Generator )
部、5はDFGの周期を検出して速度誤差信号を作成す
る速度検出器、6は基準位相信号とPGの位相差を検出
して位相誤差信号を作成する位相検出器、7は再生水平
同期信号の周期を検出して速度誤差信号を作成する速度
検出器、8はDFGの速度検出器5と水平同期信号の速
度検出器7の出力を切り換える切換スイッチ、9は位相
検出器6と切換スイッチ8の出力を加算する加算器、11
はキャプスタンモータ、12はモータ駆動回路、13はキャ
プスタンモータ11の回転数に比例した周波数信号CFG
を作成するCFG(Capstan Frequency Generator )
部、14は磁気テープ(図示せず)にCTL(Control )
信号を記録し再生するCTLヘッド、15はCFGの周期
を検出して速度誤差信号を作成する速度検出器、16は基
準位相信号とCTLの位相差を検出して位相誤差信号を
作成する位相検出器、17は速度検出器15と位相検出器16
の出力を加算する加算器である。
【0004】次に動作について説明する。ドラムモータ
1が回転すると、DFG部3において、回転速度に比例
した周波数のDFGが1回転あたりn(nは正の整数)
パルス発生する。速度検出器5において、DFGの周期
が検出され所定の周期からのずれに応じた電圧が速度誤
差信号として出力される。また、PG部4において、1
回転につき1パルスのPGが発生する。
【0005】記録時は、位相検出器6において、記録す
べき映像信号から抽出された垂直同期信号を1/2分周
して作られた基準位相信号とPGの位相差に応じた電圧
が位相誤差信号として出力される。切換スイッチ8はD
FGの速度検出器5の側に切り換えられており、加算器
9において切換スイッチ8を経た速度検出器5の出力と
位相検出器6の出力が加算される。モータ駆動回路2は
加算器9の出力に応じてドラムモータ1を駆動する。こ
のようにして、ドラムモータ1が記録すべき映像信号の
垂直同期信号に同期して一定速度で回転するよう制御さ
れる。
【0006】再生時は、再生された映像信号から抽出さ
れた水平同期信号の周期が速度検出器7において検出さ
れ、所定の周期からのずれに応じた電圧が速度誤差信号
として出力される。また、位相検出器6において、サー
ボ回路内部で作成された基準位相信号とPGの位相差に
応じた電圧が位相誤差信号として出力される。切換スイ
ッチ8は水平同期信号の速度検出器7の側に切り換えら
れており、加算器9において切換スイッチ8を経た速度
検出器7の出力と位相検出器6の出力が加算される。モ
ータ駆動回路2は加算器9の出力に応じてドラムモータ
1を駆動する。このようにして、ドラムモータ1が記録
時と等しい一定速度で回転するよう制御される。
【0007】キャプスタンモータ11が回転すると、CF
G部13において、回転速度に比例した周波数のCFGが
1回転あたりm(mは正の整数)パルス発生する。速度
検出器15において、CFGの周期が検出され所定の周期
からのずれに応じた電圧が速度誤差信号として出力され
る。また、再生時には位相検出器16において、CTLヘ
ッド14から再生されたCTL信号と、サーボ回路内部で
作成された基準位相信号の位相差に応じた電圧が位相誤
差信号として出力される。加算器17において速度検出器
15の出力と位相検出器16の出力が加算され、モータ駆動
回路12は加算器17の出力に応じてキャプスタンモータ11
を駆動する。
【0008】このようにして、ドラムモータ1とキャプ
スタンモータ11の回転位相が一定関係になるように制御
され、ヘッドが正確に記録トラックを走査するようトラ
ッキング制御がなされる。なお、記録時はCTL信号の
代わりにCFGを分周した信号を用いてキャプスタンモ
ータ11の位相制御がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のVTRは以上の
ように構成されているので、再生開始時にトラッキング
が引き込んで安定した再生映像信号が得られるまでは、
水平同期信号が得られなかったりノイズが多かったりす
るため、正常なドラムの速度制御ができず、ドラムサー
ボの引き込みに時間がかかるという問題点があった。ま
た、再生途中においても、未記録部分があったりトラッ
ク曲がり等による再生映像信号の出力レベルの低下があ
ったりすると、同様に正常なドラムの速度制御ができず
サーボがはずれてしまい、再びドラムサーボが引き込む
までに時間がかかるという問題点があった。
【0010】また、DFGはFGマグネットやFGコイ
ルパターンの偏心や着磁むら等によるFGむらを含んで
いることが多く、このようなFGむらを含むDFGを用
いて速度検出を行なうと検出誤差を生じ、ドラムの回転
数およびその正数倍の周波数成分の電気的外乱が発生す
る。従って、記録時、FGむらを含むDFGを用いてド
ラムの速度制御を行なうと、ドラムの回転数およびその
正数倍の周波数成分の回転変動を生じ、記録映像信号の
ジッタとなる。このようにして記録されたテープを記録
時と同一のVTRで再生する場合、記録時と同様にDF
Gを用いてドラムの速度制御を行なえば、ドラムが記録
時と同じような回転変動をともなって回転するため記録
時の回転変動によるジッタを打ち消すことになる。一
方、再生水平同期信号を用いてドラムの速度制御をする
場合、速度制御系の帯域が十分高くなければこれらのド
ラムの回転数およびその正数倍の周波数成分のジッタを
低減することはできない。これに対し、異なるVTRで
記録されたテープを再生する場合、DFGを用いた速度
制御では、ドラムの回転数およびその正数倍の周波数成
分の回転変動は記録時と再生時とで大きさおよび位相が
異なるため、これらの周波数成分のジッタを打ち消すこ
とはできない。
【0011】一般に、DFGを用いた速度制御より再生
水平同期信号を用いた速度制御のほうがゲインを高く設
定でき、制御帯域内であれば記録時のジッタも低減でき
るので再生時は水平同期信号を用いて速度制御を行なう
ほうがよいが、外乱成分が少ないVTRで記録時と再生
時のVTRが同一の場合には、FGむらによるジッタを
打ち消すことのできるDFGを用いた速度制御のほうが
よい。このように、記録時と再生時のVTRが同一か否
か、あるいは外乱成分の多少によって、再生時のドラム
速度制御にDFGを用いるか水平同期信号を用いるか選
択するほうが望ましい。
【0012】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、信号再生時に再生情報信号中に含
まれる周波数信号を用いて速度制御を行なう際、安定し
たドラムの速度制御ができ、サーボの引き込みを迅速に
行える磁気記録再生装置を得ることを目的とする。
【0013】また、再生時のドラム速度制御にDFGを
用いるか再生情報信号中に含まれる周波数信号を用いる
かを、使用者が選択できる磁気記録再生装置を得ること
を目的とする。
【0014】また、再生時のドラム速度制御において、
DFGを用いた場合と再生情報信号中に含まれる周波数
信号を用いた場合とで、ジッタの小さくなるほうを自動
的に選択できる磁気記録再生装置を得ることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録再
生装置は、キャプスタンサーボが引き込んでいるかどう
かを判別する手段と、再生時のドラム速度制御にDFG
を用いるか再生情報信号中に含まれる周波数信号を用い
るかを切り替える手段を備えたものである。
【0016】また、第2の発明に係る磁気記録再生装置
は、再生情報信号の出力レベルを検出する手段と、再生
時のドラム速度制御にDFGを用いるか水平同期信号を
用いるかを切り替える手段を備えたものである。
【0017】また、第3の発明に係る磁気記録再生装置
は、再生時のドラム速度制御にDFGを用いるか再生情
報信号中に含まれる周波数信号を用いるかを指定するた
めの入力手段と、再生時のドラム速度制御にDFGを用
いるか水平同期信号を用いるかを切り替える手段を備え
たものである。
【0018】また、第4の発明に係る磁気記録再生装置
は、再生情報信号中に含まれる周波数信号の周期の変動
幅を検出する手段と、再生時のドラム速度制御にDFG
を用いるか再生情報信号中に含まれる周波数信号を用い
るかを切り替える手段を備えたものである。
【0019】さらに、第5の発明に係る磁気記録再生装
置は、再生時のドラム速度制御にDFGを用いている時
の再生情報信号中に含まれる周波数信号の周期の変動幅
を検出する手段と、再生時のドラム速度制御に再生情報
信号中に含まれる周波数信号を用いている時の再生情報
信号中に含まれる周波数信号の周期の変動幅を検出する
手段と、これらの検出結果を比較する手段と、再生時の
ドラム速度制御にDFGを用いるか再生情報信号中に含
まれる周波数信号を用いるかを切り替える手段を備えた
ものである。
【0020】
【作用】本発明においては、再生時にキャプスタンサー
ボが引き込んでいないと判別された場合はDFGを用い
てドラムの速度制御を行い、キャプスタンサーボが引き
込んでいると判別された場合は再生情報信号中に含まれ
る周波数信号を用いてドラムの速度制御を行うようにす
る。
【0021】また、第2の発明においては、再生情報信
号の出力レベルが一定レベル以下であると判別された場
合はDFGを用いてドラムの速度制御を行い、再生情報
信号の出力レベルが一定レベル以上であると判別された
場合は再生情報信号中に含まれる周波数信号を用いてド
ラムの速度制御を行うようにする。
【0022】また、第3の発明においては、外部からの
入力に応じて再生時のドラム速度制御にDFGを用いる
か再生情報信号中に含まれる周波数信号を用いるかを切
り替えるようにする。
【0023】また、第4の発明においては、再生時、再
生情報信号中に含まれる周波数信号の周期の変動幅を検
出し、変動幅が一定範囲内ならばDFGを用いてドラム
の速度制御を行い、変動幅が一定範囲外ならば再生情報
信号中に含まれる周波数信号を用いてドラムの速度制御
を行う。
【0024】また、第5の発明においては、再生開始
時、DFGを用いてドラムの速度制御を行い、再生情報
信号中に含まれる周波数信号の周期の変動幅を検出し、
次に、再生情報信号中に含まれる周波数信号を用いてド
ラムの速度制御を行い、再生情報信号中に含まれる周波
数信号の周期の変動幅を検出し、DFGを用いた場合の
変動幅が再生情報信号中に含まれる周波数信号を用いた
場合の変動幅より小さければDFGを用いてドラムの速
度制御を行い、さもなければ再生情報信号中に含まれる
周波数信号を用いてドラムの速度制御を行う。
【0025】
【実施例】実施例1. 以下、従来例と同様アナログ記録方式のVTRを例に
し、再生情報信号中に含まれる周波数信号として水平同
期信号を用いた本発明の一実施例を図について説明す
る。図1において、1はドラムモータ、2はモータ駆動
回路(MDA)、3はドラムモータ1の回転数に比例し
た周波数信号DFGを作成するDFG部、4はドラムモ
ータ1の回転位相を表わす信号PGを作成するPG部、
11はキャプスタンモータ、12はモータ駆動回路、13はキ
ャプスタンモータ11の回転数に比例した周波数信号CF
Gを作成するCFG部、14はCTL信号を記録し再生す
るCTLヘッド、20はマイクロプロセッサ、21は信号の
入力時刻を計測するインプットキャプチャ、22はDFG
の周期を検出して速度誤差値を演算する速度検出器、23
は基準位相信号とPGの位相差を検出して位相誤差値を
演算する位相検出器、24は再生水平同期信号の周期を検
出して速度誤差値を演算する速度検出器、25はDFGの
速度検出器22と水平同期信号の速度検出器24の出力を切
り換える切換スイッチ、26は位相検出器23と切換スイッ
チ25の出力を加算する加算器、27は加算器26の出力をP
WM(Pulse Width Modulation)信号に変換するPWM
変換器、28はPWM信号を平滑化して直流電圧にするL
PF(Low Pass Filter )、29はCFGの周期を検出し
て速度誤差値を演算する速度検出器、30は基準位相信号
とCTL信号の位相差を検出して位相誤差値を演算する
位相検出器、31は速度検出器29と位相検出器30の出力を
加算する加算器、32は加算器31の出力をPWM信号に変
換するPWM変換器、33はPWM信号を平滑化して直流
電圧にするLPFである。速度検出器22、24、29、位相
検出器23、30、切換スイッチ25、加算器26、31はCPU
(Central Processing Unit )(図示せず)においてソ
フトウェアで構成される。
【0026】次に、この実施例の動作について説明す
る。ドラムモータ1が回転すると、DFG部3におい
て、回転速度に比例した周波数のDFGが1回転あたり
n(nは正の整数)パルス発生し、PG部4において、
1回転につき1パルスのPGが発生する。また、キャプ
スタンモータ11が回転すると、CFG部13において、回
転速度に比例した周波数のCFGが1回転あたりm(m
は正の整数)パルス発生する。このDFG,PG,CF
G、記録すべき映像信号から抽出された垂直同期信号、
再生映像信号から抽出された水平同期信号およびCTL
ヘッド14により再生されたCTL信号がマイクロプロセ
ッサ20に入力され、インプットキャプチャ21において各
信号の入力時刻が取り込まれる。
【0027】インプットキャプチャ21にDFGが入力さ
れると、速度検出器22において、その時の入力時刻デー
タと前回DFGが入力された時の入力時刻データを用い
てDFGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整す
るため適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。
インプットキャプチャ21における垂直同期信号の入力時
刻の取り込みは、記録時は許可されており、再生時は禁
止されている。記録時、インプットキャプチャ21に垂直
同期信号が入力されると、CPUにおいて1/2分周さ
れ、すなわち2回に1回入力時刻データが取り込まれ基
準位相の時刻データとされる。再生時は、CPUにおい
て演算により基準位相の時刻データが作成される。イン
プットキャプチャ21にPGが入力されると、位相検出器
23において、その時の入力時刻データと基準位相の時刻
データを用いて位相に応じた値が演算され、ゲインを調
整するため適当な係数が乗算され位相誤差値が算出され
る。インプットキャプチャ21における水平同期信号の入
力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、記録時
は禁止されている。再生時、インプットキャプチャ21に
水平同期信号が入力されると、速度検出器24において、
その時の入力時刻データと前回水平同期信号が入力され
た時の入力時刻データを用いて水平同期信号の周期に応
じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な係数が
乗算され速度誤差値が算出される。
【0028】インプットキャプチャ21にCFGが入力さ
れると、速度検出器29において、その時の入力時刻デー
タと前回CFGが入力された時の入力時刻データを用い
てCFGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整す
るため適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。
インプットキャプチャ21におけるCTL信号の入力時刻
の取り込みは、再生時は許可されており、記録時は禁止
されている。再生時、インプットキャプチャ21にCTL
信号が入力されると、位相検出器30において、その時の
入力時刻データと基準位相の時刻データを用いて位相に
応じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な係数
が乗算され位相誤差値が算出される。この位相誤差値は
予め設定された値と比較され、所定の範囲内に入ってい
れば位相が引き込んでいると判断され、フラグが1にセ
ットされ、所定の範囲内に入っていなければ位相が引き
込んでいないと判断され、フラグが0にクリアされる。
記録時は、CTL信号の代わりにCFGを分周した信号
を用いて位相検出を行なう。また、記録時は、このフラ
グは常に0にクリアされている。
【0029】記録時、および再生時においてフラグが0
の期間は、切換スイッチ25はDFGの速度検出器22の側
に切り換わっており、インプットキャプチャ21にDFG
が入力されるごとに、加算器26において、DFGの速度
検出器22の出力の速度誤差値と位相検出器23の出力の位
相誤差値が加算される。再生時においてフラグが1の期
間は、切換スイッチ25は水平同期信号の速度検出器24の
側に切り換わり、インプットキャプチャ21に水平同期信
号が入力されるごとに、加算器26において、水平同期信
号の速度検出器24の出力の速度誤差値と位相検出器23の
出力の位相誤差値が加算される。加算器26の出力の加算
値は、PWM変換器27において、加算値に応じたデュー
ティのPWM信号に変換されて出力される。PWM信号
は、LPF28において平滑化され直流電圧に変換されM
DA2に入力される。MDA2は、この直流電圧に応じ
てドラムモータを駆動する。
【0030】次に、図2に示したフローチャートを用い
てCPUの動作について説明する。ステップ40におい
て、インプットキャプチャ21にDFGが入力されていな
ければステップ41へ移り、ステップ41において、垂直同
期信号が入力されていなければステップ42へ移り、ステ
ップ42において、PGが入力されていなければステップ
43へ移り、ステップ43において、水平同期信号が入力さ
れていなければステップ44へ移り、ステップ44におい
て、CFGが入力されていなければステップ45へ移り、
ステップ45において、CTL信号が入力されていなけれ
ばステップ40へ移る。なお、インプットキャプチャ21に
おける垂直同期信号の入力時刻の取り込みは、記録時は
許可されており、再生時は禁止されている。また、イン
プットキャプチャ21における水平同期信号およびCTL
信号の入力時刻の取り込みは、再生時は許可されてお
り、記録時は禁止されている。
【0031】ステップ40において、DFGが入力されて
いればステップ46へ移る。DFGが入力された時の入力
時刻データをTDF1 、前回DFGが入力された時の入力
時刻データをTDF0 、適当な定数をNDF0 とし、ステッ
プ46においてDFGの周期に応じた値 NDF=TDF1 −TDF0 −NDF0 を計算する。なお、ここでは「=」は等号ではなく、右
辺を左辺に代入することを意味する。次に、ステップ47
へ移り、ゲインを調整するための適当な係数をKDF
し、 NDF=NDF×KDF を計算し速度誤差値とする。次に、ステップ48へ移り、 TDF0 =TDF1 として次回DFGが入力された時の演算に備える。次
に、ステップ49へ移り、フラグを判別する。再生時にお
いてフラグが1の時は、水平同期信号により速度制御を
行なうのでステップ41へ移る。記録時、あるいは再生時
においてフラグが0の時は、DFGにより速度制御を行
なうのでステップ50へ移る。ステップ50において、速度
誤差値NDFと位相誤差値NDPを加算して、加算結果をP
WM変換器27へ出力した後ステップ41へ移る。PWM変
換器27から、この加算結果の値に応じたデューティのP
WM信号が出力される。
【0032】記録時、ステップ41において、垂直同期信
号が入力されていればステップ51へ移り、垂直同期信号
のパルス数をカウントするカウンタ値をCV とし、 CV =CV +1 とする。次に、ステップ52において、カウンタ値CV
奇数かどうか判別し、奇数でなければステップ42へ移
り、奇数ならばステップ53へ移る。垂直同期信号が入力
された時の入力時刻データをTV 、基準位相の時刻デー
タをTREF とし、ステップ53において、 TREF =TV とした後、ステップ42へ移る。
【0033】ステップ42において、PGが入力されてい
ればステップ54へ移り、PGが入力された時の入力時刻
データをTDP、適当な定数をNDP0 とし、PGと基準位
相の位相差に応じた値 NDP=TDP−TREF −NDP0 を計算する。次に、ステップ55へ移り、ゲインを調整す
るための適当な係数をKDPとし、 NDP=NDP×KDP を計算し位相誤差値とする。次に、ステップ56へ移り、
再生モードかどうか判別し、再生モードでなければステ
ップ43へ移り、再生モードならばステップ57へ移る。垂
直同期信号の周期の2倍に相当する時刻データをT2V
し、ステップ57において、 TREF =TREF +T2V として次の基準位相の時刻データを計算し、次回PGが
入力をされた時の演算の準備をした後、ステップ43へ
移る。
【0034】再生時、ステップ43において、水平同期信
号が入力されていればステップ58へ移る。水平同期信号
が入力された時の入力時刻データをTH1、前回水平同期
信号が入力された時の入力時刻データをTH0、適当な定
数をNH0とし、ステップ58において、水平同期信号の周
期に応じた値 NH =TH1−TH0−NH0 を計算する。次に、ステップ59へ移り、ゲインを調整す
るための適当な係数をKH とし、 NH =NH ×KH を計算し速度誤差値とする。次に、ステップ60へ移り、 TH0=TH1 として次回水平同期信号が入力された時の演算に備え
る。次に、ステップ61へ移り、フラグを判別する。フラ
グが0であれば、DFGにより速度制御を行なうのでス
テップ44へ移り、フラグが1であれば、水平同期信号に
より速度制御を行なうのでステップ62へ移る。ステップ
62において、速度誤差値NH と位相誤差値NDPを加算し
て、加算結果をPWM変換器27へ出力した後ステップ44
へ移る。PWM変換器27から、この加算結果の値に応じ
たデューティのPWM信号が出力される。
【0035】ステップ44において、CFGが入力されて
いればステップ63へ移る。CFGが入力された時の入力
時刻データをTCF1 、前回CFGが入力された時の入力
時刻データをTCF0 、適当な定数をNCF0 とし、ステッ
プ63において、CFGの周期に応じた値 NCF=TCF1 −TCF0 −NCF0 を計算する。次に、ステップ64へ移り、ゲインを調整す
るための適当な係数をKCFとし、 NCF=NCF×KCF を計算し速度誤差値とする。次に、ステップ65へ移
り、 TCF0 =TCF1 として次回CFGが入力された時の演算に備える。次
に、ステップ66へ移り、速度誤差値NCFと位相誤差値N
CPを加算し、加算結果をPWM変換器32へ出力した後ス
テップ45へ移る。PWM変換器32から、この加算結果の
値に応じたデューティのPWM信号が出力される。
【0036】再生時、ステップ45において、CTL信号
が入力されていればステップ67へ移り、CTL信号が入
力された時の入力時刻データをTCP、適当な定数をN
CP0 とし、CTL信号と基準位相の位相差に応じた値 NCP=TCP−TREF −NCP0 を計算する。次に、ステップ68へ移り、ゲインを調整す
るための適当な係数をKCPとし、 NCP=NCP×KCP を計算し位相誤差値とする。なお、記録時はCTL信号
の代わりにCFGを分周した信号を用いる。
【0037】次に、ステップ69において、位相誤差値N
CPを予め設定した値NCPMAX と比較し、 NCP<NCPMAX ならばステップ70へ移り、さもなければステップ72へ移
る。ステップ70において位相誤差値NCPを予め設定した
値NCPMIN と比較し、 NCP>NCPMIN ならばステップ71へ移り、さもなければステップ72へ移
る。ステップ71において、フラグを1にセットしてステ
ップ40へ戻る。ステップ72において、フラグを0にクリ
アしてステップ40へ戻る。なお、NCPMAX はキャプスタ
ンの位相が引き込んでいる時の位相誤差値NCPより少し
大きい値であり、NCPMIN はキャプスタンの位相が引き
込んでいる時の位相誤差値NCPより少し小さい値であ
る。
【0038】なお、上記実施例においては、位相誤差値
が一定範囲内にあるかどうかにより、キャプスタンの位
相が引き込んでいるかどうか判別する場合について示し
たが、位相誤差値の変動量が一定範囲内にあるかどうか
により、キャプスタンの位相が引き込んでいるかどうか
判別するようにしてもよい。
【0039】その判別方法を以下に示す。i(i=1,
・・・,L;Lは適当な整数)回前の位相誤差値をN
CPi とし、今回の位相誤差値NCPとの差の絶対値|NCP
−NCPi |を計算する。この値を予め設定したしきい値
THと比較し、すべてのiについて、 |NCP−NCPi |<NTH,(i=1,・・・,L) の関係が成り立てば、キャプスタンの位相が引き込んで
いると判別してフラグを1にセットする。ひとつでも |NCP−NCPi |≧NTH となるものがあれば、キャプスタンの位相が引き込んで
いないと判別してフラグを0にクリアする。
【0040】実施例2.実施例1では、再生時において
キャプスタンの位相が引き込んでいるかどうかに応じ
て、水平同期信号を用いてドラムの速度制御を行なう
か、DFGを用いてドラムの速度制御を行なうかを切り
換えるようにしたが、キャプスタンの位相の引き込み状
態の代わりに、再生映像信号の出力レベルに応じて切り
換えるようにしてもよい。以下に、その詳細を示す。な
お、キャプスタンの速度制御および位相制御の方法は、
実施例1に示したものと同一であるので、図および説明
を省略する。
【0041】図3において、1はドラムモータ、2はモ
ータ駆動回路、3はドラムモータ1の回転数に比例した
周波数信号DFGを作成するDFG部、4はドラムモー
タ1の回転位相を表わす信号PGを作成するPG部、20
はマイクロプロセッサ、21は信号の入力時刻を計測する
インプットキャプチャ、22はDFGの周期を検出して速
度誤差値を演算する速度検出器、23は基準位相信号とP
Gの位相差を検出して位相誤差値を演算する位相検出
器、24は再生水平同期信号の周期を検出して速度誤差値
を演算する速度検出器、25はDFGの速度検出器22と水
平同期信号の速度検出器24の出力を切り換える切換スイ
ッチ、26は位相検出器23と切換スイッチ25の出力を加算
する加算器、27は加算器26の出力をPWM信号に変換す
るPWM変換器、28はPWM信号を平滑化して直流電圧
にするLPF、34はヘッドアンプ(図示せず)から出力
される再生映像信号をエンベロープ検波する検波回路、
35はA/Dコンバータである。
【0042】次に、動作について説明する。ドラムモー
タ1が回転すると、DFG部3において、回転速度に比
例した周波数のDFGが1回転あたりn(nは正の整
数)パルス発生し、PG部4において、1回転につき1
パルスのPGが発生する。このDFG、PG、記録すべ
き映像信号から抽出された垂直同期信号および再生映像
信号から抽出された水平同期信号がマイクロプロセッサ
20に入力され、インプットキャプチャ21において各信号
の入力時刻が取り込まれる。また、再生時、DFGが入
力されるごとに、再生映像信号出力をエンベロープ検波
した検波回路34の出力が、A/Dコンバータ35でディジ
タル値に変換されて、マイクロプロセッサ20に取り込ま
れる。
【0043】インプットキャプチャ21にDFGが入力さ
れると、速度検出器22において、その時の入力時刻デー
タと前回DFGが入力された時の入力時刻データを用い
てDFGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整す
るため適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。
また、再生時、DFGが入力されるごとに、A/Dコン
バータ35で変換されたディジタル値が予め設定した値と
比較され、この設定値より大きければ、再生映像信号レ
ベルが十分大きいと判断され、フラグが1にセットさ
れ、この設定値より小さければ、再生映像信号レベルが
十分大きくないと判断され、フラグが0にクリアされ
る。インプットキャプチャ21における垂直同期信号の入
力時刻の取り込みは、記録時は許可されており、再生時
は禁止されている。記録時、インプットキャプチャ21に
垂直同期信号が入力されると、CPUにおいて1/2分
周され、すなわち2回に1回入力時刻データが取り込ま
れ基準位相の時刻データとされる。再生時は、CPUに
おいて演算により基準位相の時刻データが作成される。
インプットキャプチャ21にPGが入力されると、位相検
出器23において、その時の入力時刻データと基準位相の
時刻データを用いて位相に応じた値が演算され、ゲイン
を調整するため適当な係数が乗算され位相誤差値が算出
される。インプットキャプチャ21における水平同期信号
の入力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、記
録時は禁止されている。再生時、インプットキャプチャ
21に水平同期信号が入力されると、速度検出器24におい
て、その時の入力時刻データと前回水平同期信号が入力
された時の入力時刻データを用いて水平同期信号の周期
に応じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な係
数が乗算され速度誤差値が算出される。
【0044】記録時、および再生時においてフラグが0
の時は、切換スイッチ25はDFGの速度検出器22の側に
切り換わっており、インプットキャプチャ21にDFGが
入力されるごとに、加算器26において、DFGの速度検
出器22の出力の速度誤差値と位相検出器23の出力の位相
誤差値が加算される。再生時においてフラグが1の時
は、切換スイッチ25は水平同期信号の速度検出器24の側
に切り換わり、インプットキャプチャ21に水平同期信号
が入力されるごとに、加算器26において、水平同期信号
の速度検出器24の出力の速度誤差値と位相検出器23の出
力の位相誤差値が加算される。加算器26の出力の加算値
は、PWM変換器27において、加算値に応じたデューテ
ィのPWM信号に変換されて出力される。PWM信号
は、LPF28において平滑化され直流電圧に変換されM
DA2に入力される。MDA2は、この直流電圧に応じ
てドラムモータを駆動する。
【0045】次に、図4に示したフローチャートを用い
てCPUの動作について説明する。ステップ40におい
て、インプットキャプチャ21にDFGが入力されていな
ければステップ41へ移り、ステップ41において、垂直同
期信号が入力されていなければステップ42へ移り、ステ
ップ42において、PGが入力されていなければステップ
43へ移り、ステップ43において、水平同期信号が入力さ
れていなければステップ40へ移る。なお、インプットキ
ャプチャ21における垂直同期信号の入力時刻の取り込み
は、記録時は許可されており、再生時は禁止されてい
る。また、インプットキャプチャ21における水平同期信
号の入力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、
記録時は禁止されている。
【0046】ステップ40において、DFGが入力されて
いればステップ73へ移り、検波回路34の出力をA/D変
換し結果をNENV とする。次に、ステップ74へ移り、N
ENVを予め設定したしきい値NTHと比較する。 NENV >NTH ならば、ステップ75へ移り、フラグを1にセットした
後、ステップ46へ移る。さもなければ、ステップ76へ移
り、フラッグを0にクリアした後、ステップ46へ移る。
ステップ46からステップ48までの動作は実施例1の場合
と同じである。次に、ステップ49へ移り、フラグを判別
する。再生時において、フラグが1の時は、水平同期信
号により速度制御を行なうのでステップ41へ移る。記録
時、あるいは再生時においてフラグが0の時は、DFG
により速度制御を行なうのでステップ50へ移る。ステッ
プ50において、速度誤差値NDFと位相誤差値NDPを加算
して、加算結果をPWM変換器27へ出力した後ステップ
41へ移る。PWM変換器27から、この加算結果の値に応
じたデューティのPWM信号が出力される。
【0047】記録時、ステップ41において、垂直同期信
号が入力されていればステップ51へ移る。ステップ51か
らステップ53までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。
【0048】ステップ42において、PGが入力されてい
ればステップ54へ移る。ステップ54からステップ57まで
の動作は実施例1の場合と同じである。
【0049】再生時、ステップ43において、水平同期信
号が入力されていればステップ58へ移る。ステップ58か
らステップ60までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。次に、ステップ61へ移り、フラグを判別する。フラ
グが0の時は、DFGにより速度制御を行なうのでステ
ップ40へ移り、フラグが1の時は、水平同期信号により
速度制御を行なうのでステップ62へ移る。ステップ62に
おいて、速度誤差値NHと位相誤差値NDPを加算して、
加算結果をPWM変換器27へ出力した後ステップ40へ移
る。PWM変換器27から、この加算結果の値に応じたデ
ューティのPWM信号が出力される。
【0050】なお、上記実施例においては、ヘッドアン
プから出力される再生映像信号をエンベロープ検波し、
A/D変換してマイクロプロセッサに取り込み、しきい
値と比較するようにした場合について示したが、エンベ
ロープ検波した出力をコンパレータ等のアナログ回路で
一定電圧と比較してロジックレベルに変換し、入力ポー
トからマイクロプロセッサに取り込むようにしてもよ
い。
【0051】また、上記実施例においては、DFGが入
力されるごとに再生映像信号レベルを判別するようにし
た場合について示したが、1トラックにつき1回ずつ
等、他のタイミングで再生映像信号レベルを判別するよ
うにしてもよい。
【0052】実施例3.次に、再生時、ドラムの速度制
御をDFGを用いて行なうか、再生水平同期信号を用い
て行なうかを使用者が設定する方式について説明する。
図5において、検波回路34およびA/Dコンバータ35の
代わりに、キー操作部(図示せず)に取り付けられた切
換スイッチ36および入力ポート37が設けられている点を
除いては、図3に示した実施例2と同じ構成である。切
換スイッチ36の一方の入力端子は電源に接続されてお
り、他方の入力端子はグランドに接続されている。切換
スイッチ36の出力端子は入力ポート37に接続されてお
り、使用者の選択した「H」レベルあるいは「L」レベ
ルが、入力ポート37からマイクロプロセッサ20に取り込
まれる。ここでは、「H」レベルの時、再生水平同期信
号を用いてドラムの速度制御を行い、「L」レベルの
時、DFGを用いてドラムの速度制御を行なうものとす
る。
【0053】次に、動作について説明する。ドラムモー
タ1が回転すると、DFG部3において、回転速度に比
例した周波数のDFGが1回転あたりn(nは正の整
数)パルス発生し、PG部4において、1回転につき1
パルスのPGが発生する。このDFG、PG、記録すべ
き映像信号から抽出された垂直同期信号および再生映像
信号から抽出された水平同期信号がマイクロプロセッサ
20に入力され、インプットキャプチャ21において各信号
の入力時刻が取り込まれる。また、再生時、使用者が切
り換えた切換スイッチ36の出力が、入力ポート37からマ
イクロプロセッサ20に取り込まれる。
【0054】インプットキャプチャ21にDFGが入力さ
れると、速度検出器22において、その時の入力時刻デー
タと前回DFGが入力された時の入力時刻データを用い
てDFGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整す
るため適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。
インプットキャプチャ21における垂直同期信号の入力時
刻の取り込みは、記録時は許可されており、再生時は禁
止されている。記録時、インプットキャプチャ21に垂直
同期信号が入力されると、CPUにおいて1/2分周さ
れ、すなわち2回に1回入力時刻データが取り込まれ基
準位相の時刻データとされる。再生時は、CPUにおい
て演算により基準位相の時刻データが作成される。イン
プットキャプチャ21にPGが入力されると、位相検出器
23において、その時の入力時刻データと基準位相の時刻
データを用いて位相に応じた値が演算され、ゲインを調
整するため適当な係数が乗算され位相誤差値が算出され
る。インプットキャプチャ21における水平同期信号の入
力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、記録時
は禁止されている。再生時、インプットキャプチャ21に
水平同期信号か入力されると、速度検出器24において、
その時の入力時刻データと前回水平同期信号が入力され
た時の入力時刻データを用いて水平同期信号の周期に応
じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な係数が
乗算され速度誤差値が算出される。
【0055】記録時、および再生時において入力ポート
37が「L」レベルの時は、切換スイッチ25はDFGの速
度検出器22の側に切り換わっており、インプットキャプ
チャ21にDFGが入力されるごとに、加算器26におい
て、DFGの速度検出器22の出力の速度誤差値と位相検
出器23の出力の位相誤差値が加算される。再生時におい
て入力ポート37が「H」レベルの時は、切換スイッチ25
は水平同期信号の速度検出器24の側に切り換わり、イン
プットキャプチャ21に水平同期信号が入力されるごと
に、加算器26において、水平同期信号の速度検出器24の
出力の速度誤差値と位相検出器23の出力の位相誤差値が
加算される。加算器26の出力の加算値は、PWM変換器
27において、加算値に応じたデューティのPWM信号に
変換されて出力される。PWM信号は、LPF28におい
て平滑化され直流電圧に変換されMDA2に入力され
る。MDA2は、この直流電圧に応じてドラムモータを
駆動する。
【0056】次に、図6に示したフローチャートを用い
てCPUの動作について説明する。ステップ40におい
て、インプットキャプチャ21にDFGが入力されていな
ければステップ41へ移り、ステップ41において、垂直同
期信号が入力されていなければステップ42へ移り、ステ
ップ42において、PGが入力されていなければステップ
43へ移り、ステップ43において、水平同期信号が入力さ
れていなければステップ40へ移る。なお、インプットキ
ャプチャ21における垂直同期信号の入力時刻の取り込み
は、記録時は許可されており、再生時は禁止されてい
る。また、インプットキャプチャ21における水平同期信
号の入力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、
記録時は禁止されている。
【0057】ステップ40において、DFGが入力されて
いればステップ46へ移る。ステップ46からステップ48ま
での動作は実施例1の場合と同じである。次に、ステッ
プ49へ移り、DFGにより速度制御を行なうかどうか判
別する。再生時において、入力ポート37が「H」レベル
の時は、水平同期信号により速度制御を行なうのでステ
ップ41へ移る。記録時、あるいは再生時において入力ポ
ート37が「L」レベルの時は、DFGにより速度制御を
行なうのでステップ50へ移る。ステップ50において、速
度誤差値NDFと位相誤差値NDPを加算して、加算結果を
PWM変換器27へ出力した後ステップ41へ移る。P
WM変換器27から、この加算結果の値に応じたデューテ
ィのPWM信号が出力される。
【0058】記録時、ステップ41において、垂直同期信
号が入力されていればステップ51へ移る。ステップ51か
らステップ53までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。
【0059】ステップ42において、PGが入力されてい
ればステップ54へ移る。ステップ54からステップ57まで
の動作は実施例1の場合と同じである。
【0060】再生時、ステップ43において、水平同期信
号が入力されていればステップ58へ移る。ステップ58か
らステップ60までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。次に、ステップ61へ移り、DFGにより速度制御を
行なうかどうか判別する。入力ポート37が「L」レベル
の時は、DFGにより速度制御を行なうのでステップ40
へ移り、入力ポート37が「H」レベルの時は、水平同期
信号により速度制御を行なうのでステップ62へ移る。ス
テップ62において、速度誤差値NH と位相誤差値NDP
加算して、加算結果をPWM変換器27へ出力した後ステ
ップ40へ移る。PWM変換器27から、この加算結果の値
に応じたデューティのPWM信号が出力される。
【0061】実施例4.次に、再生時、水平同期信号の
変動幅に応じて、ドラムの速度制御をDFGを用いて行
なうか、再生水平同期信号を用いて行なうかを切り換え
る発明の一実施例について説明する。図7において、検
波回路34およびA/Dコンバータ35がない点を除いて
は、図3に示した実施例2と同じ構成である。
【0062】次に、動作について説明する。ドラムモー
タ1が回転すると、DFG部3において、回転速度に比
例した周波数のDFGが1回転あたりn(nは正の整
数)パルス発生し、PG部4において、1回転につき1
パルスのPGが発生する。このDFG、PG、記録すべ
き映像信号から抽出された垂直同期信号および再生映像
信号から抽出された水平同期信号がマイクロプロセッサ
20に入力され、インプットキャプチャ21において各信号
の入力時刻が取り込まれる。
【0063】インプットキャプチャ21にDFGが入力さ
れると、速度検出器22において、その時の入力時刻デー
タと前回DFGが入力された時の入力時刻データを用い
てDFGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整す
るため適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。
インプットキャプチャ21における垂直同期信号の入力時
刻の取り込みは、記録時は許可されており、再生時は禁
止されている。記録時、インプットキャプチャ21に垂直
同期信号が入力されると、CPUにおいて1/2分周さ
れ、すなわち2回に1回入力時刻データが取り込まれ基
準位相の時刻データとされる。再生時は、CPUにおい
て演算により基準位相の時刻データが作成される。イン
プットキャプチャ21にPGが入力されると、位相検出器
23において、その時の入力時刻データと基準位相の時刻
データを用いて位相に応じた値が演算され、ゲインを調
整するため適当な係数が乗算され位相誤差値が算出され
る。インプットキャプチャ21における水平同期信号の入
力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、記録時
は禁止されている。再生時、インプットキャプチャ21に
水平同期信号が入力されると、速度検出器24において、
その時の入力時刻データと前回水平同期信号が入力され
た時の入力時刻データを用いて水平同期信号の周期に応
じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な係数が
乗算され速度誤差値が算出される。また、この速度誤差
値が予め設定された値と比較され、所定の範囲内に入っ
ていればフラグが0にクリアされ、所定の範囲内に入っ
ていなければフラグが1にセットされる。なお、このフ
ラグは記録時は常に0にクリアされている。
【0064】記録時、および再生時においてフラグが0
の時は、切換スイッチ25はDFGの速度検出器22の側に
切り換わっており、インプットキャプチャ21にDFGが
入力されるごとに、加算器26において、DFGの速度検
出器22の出力の速度誤差値と位相検出器23の出力の位相
誤差値が加算される。再生時においてフラグが1の時
は、切換スイッチ25は水平同期信号の速度検出器24の側
に切り換わり、インプットキャプチャ21に水平同期信号
が入力されるごとに、加算器26において、水平同期信号
の速度検出器24の出力の速度誤差値と位相検出器23の出
力の位相誤差値が加算される。加算器26の出力の加算値
は、PWM変換器27において、加算値に応じたデューテ
ィのPWM信号に変換されて出力される。PWM信号
は、LPF28において平滑化され直流電圧に変換されM
DA2に入力される。MDA2は、この直流電圧に応じ
てドラムモータを駆動する。
【0065】次に、図8に示したフローチャートを用い
てCPUの動作について説明する。ステップ40におい
て、インプットキャプチャ21にDFGが入力されていな
ければステップ41へ移り、ステップ41において、垂直同
期信号が入力されていなければステップ42へ移り、ステ
ップ42において、PGが入力されていなければステップ
43へ移り、ステップ43において、水平同期信号が入力さ
れていなければステップ40へ移る。なお、インプットキ
ャプチャ21における垂直同期信号の入力時刻の取り込み
は、記録時は許可されており、再生時は禁止されてい
る。また、インプットキャプチャ21における水平同期信
号の入力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、
記録時は禁止されている。
【0066】ステップ40において、DFGが入力されて
いればステップ46へ移る。ステップ46からステップ48ま
での動作は実施例1の場合と同じである。次に、ステッ
プ49へ移り、フラグを判別する。再生時において、フラ
グが1の時は、水平同期信号により速度制御を行なうの
でステップ41へ移る。記録時、あるいは再生時において
フラグが0の時は、DFGにより速度制御を行なうので
ステップ50へ移る。ステップ50において、速度誤差値N
DFと位相誤差値NDPを加算して、加算結果をPWM変換
器27へ出力した後ステップ41へ移る。PWM変換器27か
ら、この加算結果の値に応じたデューティのPWM信号
が出力される。
【0067】記録時、ステップ41において、垂直同期信
号が入力されていればステップ51へ移る。ステップ51か
らステップ53までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。
【0068】ステップ42において、PGが入力されてい
ればステップ54へ移る。ステップ54からステップ57まで
の動作は実施例1の場合と同じである。
【0069】再生時、ステップ43において、水平同期信
号が入力されていればステップ58へ移る。ステップ58か
らステップ60までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。次に、ステップ61へ移り、フラグを判別する。フラ
グが0の時は、DFGにより速度制御を行なうのでステ
ップ77へ移り、フラグが1の時は、水平同期信号により
速度制御を行なうのでステップ62へ移る。ステップ62に
おいて、速度誤差値NHと位相誤差値NDPを加算して、
加算結果をPWM変換器27へ出力した後ステップ77へ移
る。PWM変換器27から、この加算結果の値に応じたデ
ューティのPWM信号が出力される。
【0070】次に、ステップ77において、水平同期信号
による速度誤差NH を予め設定した値NHMAXと比較し、 NH <NHMAX ならばステップ78へ移り、さもなければステップ80へ移
る。ステップ78において速度誤差値NH を予め設定した
値NHMINと比較し、 NH >NHMIN ならばステップ79へ移り、さもなければステップ80へ移
る。ステップ79において、フラグを0にクリアしてステ
ップ40へ戻る。ステップ80において、フラグを1にセッ
トしてステップ40へ戻る。なお、NHMAXは再生水平同期
信号の周波数が正規の値の時の速度誤差値NH より少し
大きい値であり、NHMINは再生水平同期信号の周波数が
正規の値の時の速度誤差値NH より少し小さい値であ
る。
【0071】なお、上記実施例においては、再生時、常
に水平同期信号による速度誤差値NH の範囲を判別する
ようにした場合について示したが、再生開始時はDFG
を用いてドラムの速度制御を行い、ドラムサーボが安定
した後、水平同期信号による速度誤差値NH の範囲を判
別するようにし、一旦判別したら、再生を中断し再び再
生を開始するまで判別をおこなわないようにしてもよ
い。あるいは、一定時間おきに判別を行なう等、他のタ
イミングで判別を行なうようにしてもよい。
【0072】実施例5.次に、再生時、ドラムの速度制
御をDFGを用いて行なった場合と再生水平同期信号を
用いて行なった場合とで、水平同期信号の変動幅の小さ
いほうに切り換える発明の一実施例について説明する。
装置の構成は図7に示した実施例4の場合と同じであ
る。
【0073】次に、動作について説明する。ドラムモー
タ1が回転すると、DFG部3において、回転速度に比
例した周波数のDFGが1回転あたりn(nは正の整
数)パルス発生し、PG部4において、1回転につき1
パルスのPGが発生する。このDFG、PG、記録すべ
き映像信号から抽出された垂直同期信号および再生映像
信号から抽出された水平同期信号がマイクロプロセッサ
20に入力され、インプットキャプチャ21において各信号
の入力時刻が取り込まれる。
【0074】インプットキャプチャ21にDFGが入力さ
れると、速度検出器22において、その時の入力時刻デー
タと前回DFGが入力された時の入力時刻データを用い
てDFGの周期に応じた値が演算され、ゲインを調整す
るため適当な係数が乗算され速度誤差値が算出される。
インプットキャプチャ21における垂直同期信号の入力時
刻の取り込みは、記録時は許可されており、再生時は禁
止されている。記録時、インプットキャプチャ21に垂直
同期信号が入力されると、CPUにおいて、1/2分周
され、すなわち2回に1回入力時刻データが取り込まれ
基準位相の時刻データとされる。再生時は、CPUにお
いて演算により基準位相の時刻データが作成される。イ
ンプットキャプチャ21にPGが入力されると、位相検出
器23において、その時の入力時刻データと基準位相の時
刻データを用いて位相に応じた値が演算され、ゲインを
調整するため適当な係数が乗算され位相誤差値が算出さ
れる。インプットキャプチャ21における水平同期信号の
入力時刻の取り込みは、再生時は許可されており、記録
時は禁止されている。再生時、インプットキャプチャ21
に水平同期信号が入力されると、速度検出器24におい
て、その時の入力時刻データと前回水平同期信号が入力
された時の入力時刻データ用いて水平同期信号の周期に
応じた値が演算され、ゲインを調整するため適当な係数
が乗算され速度誤差値が算出される。また、この速度誤
差が予め設定された値と比較され、所定の範囲内に入っ
ていればフラグが0にクリアされ、所定の範囲内に入っ
ていなければフラグが1にセットされる。なお、このフ
ラグは記録時は常に0にクリアされている。
【0075】再生開始時は、フラグが0にクリアされて
おり、切換スイッチ25はDFGの速度検出器22の側に切
り換わっており、インプットキャプチャ21にDFGが入
力されるごとに、加算器26において、DFGの速度検出
器22の出力の速度誤差値と位相検出器23の出力の位相誤
差値が加算される。加算器26の出力の加算値は、PWM
変換器27において、加算値に応じたデューティのPWM
信号に変換されて出力される。再生を開始してドラムサ
ーボが安定した後、一定期間の水平同期信号の速度検出
器24の出力の変動幅が検出され記憶される。その後、フ
ラグが1にセットされ、切換スイッチ25は水平同期信号
の速度検出器24の側に切り換わり、インプットキャプチ
ャ21に水平同期信号が入力されるごとに、加算器26にお
いて、水平同期信号の速度検出器24の出力の速度誤差値
と位相検出器23の出力の位相誤差値が加算される。加算
器26の出力の加算値は、PWM変換器27において、加算
値に応じたデューティのPWM信号に変換されて出力さ
れる。切換スイッチ25が水平同期信号の速度検出器24の
側に切り換わってドラムサーボが安定して後、一定期間
の水平同期信号の速度検出器24の出力の変動幅が検出さ
れ記憶される。次に、フラグが0の時の変動幅とフラグ
が1の時の変動幅が比較され、前者のほうが小さければ
フラグが0にクリアされ、後者のほうが小さければフラ
グが1にセットされる。
【0076】記録時、および再生時においてフラグが0
の時は、切換スイッチ25はDFGの速度検出器22の側に
切り換わり、再生時においてフラグが1の時は、切換ス
イッチ25は水平同期信号の速度検出器24の側に切り換わ
る。PWM信号は、LPF28において平滑化され直流
電圧に変換されMDA2に入力される。MDA2は、こ
の直流電圧に応じてドラムモータを駆動する。
【0077】次に、図9および図10に示したフローチ
ャートを用いてCPUの動作について説明する。ステッ
プ40において、インプットキャプチャ21にDFGが入力
されていなければステップ41へ移り、ステップ41におい
て、垂直同期信号が入力されていなければステップ42へ
移り、ステップ42において、PGが入力されていなけれ
ばステップ43へ移り、ステップ43において、水平同期信
号が入力されていなければステップ40へ移る。なお、イ
ンプットキャプチャ21における垂直同期信号の入力時刻
の取り込みは、記録時は許可されており、再生時は禁止
されている。また、インプットキャプチャ21における水
平同期信号の入力時刻の取り込みは、再生時は許可され
ており、記録時は禁止されている。
【0078】ステップ40において、DFGが入力されて
いればステップ46へ移る。ステップ46からステップ48ま
での動作は実施例1の場合と同じである。次に、ステッ
プ49へ移り、フラグを判別する。再生時において、フラ
グが1の時は、水平同期信号により速度制御を行なうの
でステップ41へ移る。記録時、あるいは再生時において
フラグが0の時は、DFGにより速度制御を行なうので
ステップ50へ移る。ステップ50において、速度誤差値N
DFと位相誤差値NDPを加算して、加算結果をPWM交換
器27へ出力した後ステップ41へ移る。PWM変換器27か
ら、この加算結果の値に応じたデューティのPWM信号
が出力される。なお、再生開始時はフラグは0にクリア
されており、水平同期信号の速度誤差値の変動幅が検出
された後、1にセットされる。
【0079】記録時、ステップ41において、垂直同期信
号が入力されていればステップ51へ移る。ステップ51か
らステップ53までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。
【0080】ステップ42において、PGが入力されてい
ればステップ54へ移る。ステップ54からステップ57まで
の動作は実施例1の場合と同じである。
【0081】再生時、ステップ43において、水平同期信
号が入力されていればステップ58へ移る。ステップ58か
らステップ60までの動作は実施例1の場合と同じであ
る。次に、ステップ61へ移り、フラグを判別する。フラ
グが0の時は、DFGにより速度制御を行なうのでステ
ップ81へ移り、フラグ1の時は、水平同期信号により速
度制御を行なうのでステップ62へ移る。ステップ62にお
いて、速度誤差値NH と位相誤差値NDPを加算して、加
算結果をPWM変換器27へ出力した後ステップ81へ移
る。PWM変換器27から、この加算結果の値に応じたデ
ューティのPWM信号が出力される。
【0082】次にステップ81において、水平同期信号に
よる速度誤差値NH の変動幅を検出するならばステップ
82へ移り、さもなければステップ40へ移る。ステップ82
において、変動幅の検出を開始するならばステップ83へ
移り、さもなければ、即ち既に検出を開始しているなら
ばステップ86へ移る。ステップ83において、カウンタ値
H を0にリセットし、ステップ84において、NHMAX
0に初期化し、ステップ85においてNHMINを11・・・
1(すべてのビットが1)に初期化し、ステップ87へ移
る。ステップ86において、 CH =CH +1 とし、ステップ87へ移る。ステップ87において、速度誤
差値NH をNHMAXと比較し、 NH <NHMAX ならばステップ88へ移り、さもなければステップ89へ移
る。ステップ88において速度誤差値NH をNHMINと比較
し、 NH >NHMIN ならばステップ91へ移り、さもなければステップ90へ移
る。ステップ89において、 NHMAX=NH とした後、ステップ91へ移る。ステップ90において、 N HMIN =NH とした後、ステップ91へ移る。ステップ91において、カ
ウンタ値CH を予め設定した回数値Pと比較し、 CH <P ならば、ステップ40へ移り、さもなければステップ92へ
移る。ステップ92において、フラグが0ならば、ステッ
プ93へ移り、速度誤差値NH の変動幅NH0を次式により
求める。 NH0=NHMAX−NHMIN その後、ステップ40へ移る。ステップ92において、フラ
グが1ならば、ステップ94へ移り、速度誤差値NH の変
動幅NH1を次式により求める。 NH1=NHMAX−NHMIN 次に、ステップ95において、NH0とNH1を比較し、 NH0<NH1 ならば、ステップ96へ移り、フラグを0にクリアしてス
テップ40へ戻る。さもなければステップ97に移り、フラ
グを1にセットしてステップ40へ戻る。
【0083】なお、実施例4および5においては、再生
水平同期信号による速度誤差値の変動幅を比較に用いる
場合について示したが、再生水平同期信号の周波数が正
規の値のときの速度誤差値と、各時点の速度誤差値の差
の累積値あるいは平均値等を用いるようにしてもよい。
【0084】また、上記実施例については、アナログ記
録方式のVTRに関して述べたが、ディジタル記録VT
R、データレコーダ、DAT等、他の機器に適用しても
同様な効果が得られる。
【0085】また、上記実施例では、磁気テープよりの
再生信号中に含まれる周波数信号として、再生映像信号
中の水平同期信号を用いたが、例えばディジタル記録方
式VTR等のディジタルデータを記録する磁気記録再生
装置では、各データブロックのヘッダー等により周波数
信号を得ることも可能であり、また、パイロット信号と
して単一周波数信号を情報信号に重畳する磁気記録再生
装置では、パイロット信号を利用してもよく、これらの
方法によっても同等の効果が得られる。
【0086】さらに、上記実施例では、キャプスタン制
御系の位相検出方式として、コントロール信号を用いる
いわゆるCTL方式について述べたが、例えば8mmVT
R規格の4周波パイロット方式等、種々のキャプスタン
位相制御方式によっても、同様の効果が得られる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、再生時にキャプスタン
サーボが引き込んでいないと判別された場合は、DFG
を用いてドラムの速度制御を行い、キャプスタンサーボ
が引き込んでいると判別された場合は、再生情報信号中
に含まれる周波数信号を用いてドラムの速度制御を行う
ようにしたので、キャプスタンサーボがはずれて十分な
レベルの再生情報信号出力が得られない時に、再生情報
信号中に含まれる周波数信号を用いてドラムの速度制御
を行い、ドラムサーボが大幅に乱れてしまうことがない
という効果がある。
【0088】第2の発明によれば、再生情報信号出力を
エンベロープ検波して、その出力レベルが一定レベル以
下であると判別された場合は、DFGを用いてドラムの
速度制御を行い、一定レベル以上であると判別された場
合は、再生情報信号中に含まれる周波数信号を用いてド
ラムの速度制御を行うようにしたもので、十分なレベル
の再生情報信号出力が得られない時に、再生情報信号中
に含まれる周波数信号を用いてドラムの速度制御を行
い、ドラムサーボが大幅に乱れてしまうことがないとい
う効果がある。
【0089】第3の発明によれば、外部からの指定入力
に応じて再生時のドラム速度制御にDFGを用いるか再
生情報信号中に含まれる周波数信号を用いるかを切り替
えるようにしたので、記録と再生が同一の磁気記録再生
装置でありかつ記録時のジッタが小さいとか、記録と再
生が異なる磁気記録再生装置であるとかいった状況に応
じて、使用者がジッタの小さくなるほうを選択できると
いう効果がある。
【0090】第4の発明によれば、再生時、再生情報信
号中に含まれる周波数信号の周期の変動幅を検出し、変
動幅が一定範囲内ならばDFGを用いてドラムの速度制
御を行い、変動幅が一定範囲外ならば再生情報信号中に
含まれる周波数信号を用いてドラムの速度制御を行うよ
うにしたので、記録と再生が同一の磁気記録再生装置で
ありかつ記録時のジッタが小さい場合は、DFGを用い
てドラムの速度制御がなされ、FGむらやドラムの偏心
等によるドラムの回転むらの影響が記録と再生で同位相
になり打ち消され、再生時のジッタが小さくなる。ま
た、記録と再生が異なる磁気記録再生装置の場合や記録
時のジッタが大きい場合は、再生情報信号中に含まれる
周波数信号を用いてドラムの速度制御がなされるので、
FGむらやドラムの偏心等によるドラムの回転むらの影
響は打ち消されないものの、ドラムの回転に同期しない
ジッタ成分については、大きな抑圧効果が得られるとい
う効果がある。
【0091】第5の発明によれば、再生開始時、DFG
を用いてドラムの速度制御を行い、再生情報信号中に含
まれる周波数信号の周期の変動幅を検出し、次に、再生
情報信号中に含まれる周波数信号を用いてドラムの速度
制御を行い、再生情報信号中に含まれる周波数信号の周
期の変動幅を検出し、DFGを用いた場合の変動幅が再
生情報信号中に含まれる周波数信号を用いた場合の変動
幅より小さければ、DFGを用いてドラムの速度制御を
行い、さもなければ再生情報信号中に含まれる周波数信
号を用いてドラムの速度制御を行うようにしたので、記
録と再生が同一の磁気記録再生装置でありかつ記録時の
ジッタが小さいとか、記録と再生が異なる磁気記録再生
装置であるとかいった状況に応じて、自動的にジッタの
小さくなるほうを選択できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるVTRのドラムサーボ
系の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるVTRのマイクロプロ
セッサの動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の発明の一実施例によるVTRのドラムサ
ーボ系の概略を示すブロック図である。
【図4】第2の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の発明の一実施例によるVTRのドラムサ
ーボ系の概略を示すブロック図である。
【図6】第3の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図7】第4および第5の発明の一実施例によるVTR
のヘッドの構成を示す概略図である。
【図8】第4の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートである。
【図9】第5の発明の一実施例によるVTRのマイクロ
プロセッサの動作を示すフローチャートの一部である。
【図10】第5の発明の一実施例によるVTRのマイク
ロプロセッサの動作を示すフローチャートの一部であ
る。
【図11】従来のVTRのドラムサーボ系の概略を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ドラムモータ 3 DFG 4 PG 11 キャプスタンモータ 13 CFG 14 CTLヘッド 20 マイクロプロセッサ 22,24,29 速度検出器 23,30 位相検出器 25 切換スイッチ 26,31 加算器 34 検波回路 35 A/Dコンバータ 36 切換スイッチ 37 入力ポート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号を磁気テープ上に記録し、再生
    する磁気記録再生装置であって、ドラムの回転速度に応
    じた周波数信号からドラムの回転速度を検出する第1の
    速度検出手段と、ドラムの回転位相を表わす信号と基準
    位相の位相差を検出する第1の位相検出手段と、再生情
    報信号中に含まれる周波数信号の周期を検出する第2の
    速度検出手段と、第1の速度検出手段と第2の速度検出
    手段の出力を切り換える切換手段と、第1の位相検出手
    段の出力と切換手段の出力を加算する第1の加算手段
    と、キャプスタンの回転速度に応じた周波数信号からキ
    ャプスタンの回転速度を検出する第3の速度検出手段
    と、キャプスタンの回転位相を表わす信号と基準位相の
    位相差を検出する第2の位相検出手段と、第3の速度検
    出手段の出力と第2の位相検出手段の出力を加算する第
    2の加算手段と、キャプスタンの位相が引き込んでいる
    かどうかを判別する判別手段とを備え、上記判別手段に
    よりキャプスタンの位相が引き込んでいないと判別され
    たときは、上記切換手段は上記第1の速度検出手段の出
    力を選択し、上記判別手段によりキャプスタンの位相が
    引き込んでいると判別されたときは、上記切換手段は上
    記第2の速度検出手段の出力を選択することを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 情報信号を磁気テープ上に記録し、再生
    する磁気記録再生装置であって、ドラムの回転速度に応
    じた周波数信号からドラムの回転速度を検出する第1の
    速度検出手段と、ドラムの回転位相を表わす信号と基準
    位相の位相差を検出する位相検出手段と、再生情報信号
    中に含まれる周波数信号の周期を検出する第2の速度検
    出手段と、上記第2の速度検出手段の出力範囲を判別す
    る判別手段と、上記第1の速度検出手段と上記第2の速
    度検出手段の出力を切り換える切換手段と、上記位相検
    出手段の出力と上記切換手段の出力を加算する加算手段
    とを備え、上記判別手段により上記第2の速度検出手段
    の出力範囲が所定の範囲内であると判別されたときは、
    上記切換手段は上記第1の速度検出手段の出力を選択
    し、上記判別手段により上記第2の速度検出手段の出力
    範囲が所定の範囲外であると判別されたときは、上記切
    換手段は上記第2の速度検出手段の出力を選択すること
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 情報信号を磁気テープ上に記録し、再生
    する磁気記録再生装置であって、ドラムの回転速度に応
    じた周波数信号からドラムの回転速度を検出する第1の
    速度検出手段と、ドラムの回転位相を表わす信号と基準
    位相の位相差を検出する位相検出手段と、再生情報信号
    中に含まれる周波数信号の周期を検出する第2の速度検
    出手段と、上記第2の速度検出手段の出力範囲を判別す
    る判別手段と、上記第1の速度検出手段と上記第2の速
    度検出手段の出力を切り換える切換手段と、上記位相検
    出手段の出力と上記切換手段の出力を加算する加算手段
    とを備え、上記切換手段が上記第1の速度検出手段の出
    力を選択しているときの上記判別手段の出力と、上記切
    換手段が上記第2の速度検出手段の出力を選択している
    ときの上記判別手段の出力とを比較し、この比較結果に
    対応して上記切換手段を切り換えることを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記切換手段が上記第1の速度検出手段
    の出力を選択している状態で再生を開始して、ドラム速
    度制御および位相制御が安定した後、一定期間の上記判
    別手段の出力を第1の値として保持し、上記切換手段を
    上記第2の速度検出手段の出力に切り換えて、ドラム速
    度制御および位相制御が安定した後、一定期間の上記判
    別手段の出力を第2の値として保持し、第1の値と第2
    の値を比較し、第1の値が第2の値より小さければ、上
    記切換手段を上記第1の速度検出手段の出力に切り換
    え、第1の値が第2の値より大きければ、上記切換手段
    を上記第2の速度検出手段の出力に切り換えることを特
    徴とする特許請求の範囲請求項記載の磁気記録再生装
    置。
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