JP2693383B2 - 遊技設備の紙幣類搬送装置 - Google Patents

遊技設備の紙幣類搬送装置

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JP2693383B2
JP2693383B2 JP6181045A JP18104594A JP2693383B2 JP 2693383 B2 JP2693383 B2 JP 2693383B2 JP 6181045 A JP6181045 A JP 6181045A JP 18104594 A JP18104594 A JP 18104594A JP 2693383 B2 JP2693383 B2 JP 2693383B2
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清人 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、パチンコ台や
スロットマシン等の複数の遊技台を横方向に並設してあ
る遊技設備において、複数の遊技台の隣接間の複数の特
定箇所に介在させたパチンコ玉貸機やコイン貸機等の遊
技媒体貸機の前面側からそれの背面側に送り出される紙
幣類(紙幣や可撓性のあるプレペイドカード等)を、遊
技台列の背面側に沿って特定位置(例えば、島端に設け
られる金庫等)にまで搬送する場合に用いられる遊技設
備の紙幣類搬送装置に関する。より詳しくは、複数の遊
技媒体貸機の各々から送り出されてくる紙幣類を受け取
って特定箇所まで合流搬送する挾持搬送装置が、紙幣類
を受渡し可能な状態で脱着自在に連結される複数の搬送
ユニットから構成され、前記搬送ユニットの各々は、紙
幣類をそれの厚み方向両側から挾持して搬送する挾持搬
送機構と、紙幣類の非挾持部分をそれの厚み方向両側か
ら搬送案内する搬送ガイド部とを搬送ケース内に設けて
構成されているとともに、前記各搬送ケースの搬送方向
上手側端部には、遊技媒体貸機から送り出されてくる紙
幣類を受け入れる紙幣類受入部が形成され、更に、前記
各搬送ケースのうち、前記紙幣類受入部を除く部分の各
々には、開閉自在な蓋体が設けられている遊技設備の紙
幣類搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技設備の紙幣類搬送装置で
は、前記搬送ケースの搬送方向上手側端部に、遊技媒体
貸機から送り出されてくる紙幣類を受け入れる紙幣類受
入部が形成されているから、例えば、当該紙幣類受入部
が搬送ケースの搬送方向中間部に形成されている場合
(例えば、実開平3−110049号公報、実開平2−
99843号公報)のように、搬送ケースのみならず、
当該搬送ケースに内装される挾持搬送機構及び搬送ガイ
ド部の各々を紙幣類受入部の紙幣類合流箇所で分割構成
する必要がなく、部品点数及び組付工数の削減によって
製造コストの低廉化を図ることができる。しかも、前記
各搬送ケースのうち、紙幣類受入部を除く部分の各々に
は、開閉自在な蓋体が設けられているから、挾持搬送機
構による挾持搬送途中で紙幣類の詰まりが発生しても、
蓋体を開放操作することによって紙幣類の詰まりを簡単
に解除することができる。そして、従来では、隣合う搬
送ユニットのうち、搬送方向上手側に位置する搬送ユニ
ットの搬送ケースの内面に、搬送方向下手側の搬送ユニ
ットに受渡し搬送される紙幣類の非挟持部分をそれの厚
み方向の両側から搬送案内する受渡しガイド部を着脱自
在に固定連結していた(例えば、実公平6−2996号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の遊技設備に用
いられる遊技台の横幅(紙幣類搬送方向での幅)や遊技
媒体貸機の横幅は、製造メーカーの相違や同じ製造メー
カーでも機種の相違によって異なるため、紙幣類受入部
の搬送方向での配設ピッチが、遊技台や遊技媒体貸機の
種類等によって少し変動する。そのため、一般的には、
搬送ユニットの搬送方向での長さを、紙幣類受入部の最
小配設ピッチに対応した長さに統一構成して、紙幣類受
入部の配設ピッチが最小配設ピッチよりも大きくなる場
合では、隣合う搬送ユニット間に間隙を設ける状態で搬
送ユニット同士を連結する方法が採られている。このと
き、従来の紙幣類搬送装置では、前記受渡しガイド部
が、搬送方向上手側に位置する搬送ユニットの搬送ケー
スに取付けられているため、前述の如く隣合う搬送ユニ
ット間に間隙を設ける状態で連結すると、当該受渡しガ
イド部と搬送方向下手側の搬送ユニットに装備されてい
る搬送ガイド部との間にも間隙が生じるため、隣合う搬
送ユニット間での紙幣類の受渡しが不確実になる虞れが
あった。このような紙幣類受渡し上での問題点を解決す
るためには、各搬送ユニットの搬送ケースに対する受渡
しガイド部の取付け位置を、紙幣類受入部の配設ピッチ
に応じてその都度変更する必要があるため、各搬送ケー
スに対するマーキングや穿孔加工など、施工現場での加
工数が増大することは避けられず、その結果、施工コス
トの高騰を招来する問題があった。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みて為されたも
のであって、その第1目的は、施工現場での受渡しガイ
ド部の取付け作業の簡素化を図りながらも、隣合う搬送
ユニット間での紙幣類の受渡し搬送を確実・円滑に行わ
せることができ、しかも、このための受渡しガイド部を
設けても、連結された複数の搬送ユニットの一つを脱着
する必要が生じた場合には、その必要とする搬送ユニッ
トのみを簡単に取り出すことができるようにする点にあ
る。本発明の第2目的は、紙幣類の通過検出センサの取
付け構造の簡素化と同時に、通過検出センサの検出信号
等に基づく制御の確実化を図る点にある。本発明の第3
目的は、連結された複数の搬送ユニットのうちから所望
の搬送ユニットのみを能率良く容易に脱着することがで
きるようにする点にある。本発明の第4目的及び第5目
は、隣合う搬送ユニット間から外部に露出する搬送経
路のカバー構造の簡素化を図る点にある。本発明の第6
目的は、無端回動ベルトの取り替え作業を能率良く容易
に行うことができるようにする点にある。本発明の第7
目的は、電動モータの故障による不定期的な取り替え作
業、或いは、電動モータの寿命による定期的な取り替え
作業を能率良く容易に行うことができるようにする点に
ある。本発明の第8目的は、隣合う搬送ユニット間から
外部に露出する搬送経路のカバー構造を製造コスト面で
有利に構成することができるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記第1目的を達成する
ために、本発明の請求項1による遊技設備の紙幣類搬送
装置では、冒記した構成において、隣合う搬送ユニット
のうち、搬送方向下手側に位置する搬送ユニットの紙幣
類受入部に、搬送方向上手側に位置する搬送ケース内に
突出して、受渡し搬送される紙幣類の非挟持部分をそれ
の厚み方向の両側から搬送案内する受渡しガイド部が着
脱自在に固定連結されているとともに、前記受渡しガイ
ド部には、搬送方向上手側の搬送ユニットの搬送ケース
内に突出して、受渡し搬送される紙幣類の非挟持部分を
それの厚み方向の両側から搬送案内する第1搬送ガイド
体と、搬送方向下手側の搬送ユニットの搬送ケース内に
突出して、受渡し搬送される紙幣類の非挟持部分をそれ
の厚み方向の両側から搬送案内する第2搬送ガイド体と
が備えられ、更に、当該受渡しガイド部が取付けられる
搬送ユニットの紙幣類受入部には、前記搬送方向上手側
の搬送ユニットの蓋体を開放した状態において、連結解
除された受渡しガイド部の紙幣類厚み方向の蓋体開放側
への取り出し移動を許容する通路が形成されている事を
特徴とする。
【0006】前記第2目的を達成するために、本発明の
請求項2による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記受
渡しガイド部に、前記搬送ユニット内での紙幣類の通過
を検出する通過検出センサの取付け座が形成されてい
る。
【0007】前記第3目的を達成するために、本発明の
請求項3による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記隣
合う搬送ユニットのうち、搬送方向上手側の搬送ユニッ
トに、搬送方向下手側の搬送ユニットに対して搬送方向
から嵌合することにより、隣合う搬送ユニット同士の搬
送方向長手方向に対して交差する方向への相対移動を規
制する連結部材が、嵌合位置と嵌合解除位置とに亘って
搬送方向に移動自在で、かつ、その移動範囲の任意の位
置で固定自在に設けられている。
【0008】前記第4目的を達成するために、本発明の
請求項4による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記連
結部材と当該連結部材に対して紙幣類の厚み方向から着
脱自在に取付けられるカバー部材とをもって、隣合う搬
送ユニット間から外部に露出する搬送経路の一部を囲繞
する筒状ケース部に構成されている。
【0009】前記第5目的を達成するために、本発明の
請求項5による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記受
渡しガイド部の一部が、隣合う搬送ユニット間から外部
に露出する搬送経路の一部を囲繞する筒状ケース部に兼
用構成されている。
【0010】前記第6目的を達成するために、本発明の
請求項6による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記搬
送ユニットの挾持搬送機構が、搬送方向に沿って巻回さ
れる無端回動ベルトと、当該無端回動ベルトとの協同で
紙幣類を挾持する複数の挾持輪体とを備え、更に、前記
無端回動ベルトを巻回する片持ち支持の駆動輪体と複数
の遊転輪体とのうち、複数の遊転輪体を枢着してある取
付け枠体が、搬送ケースに対して着脱自在に構成されて
いるとともに、前記搬送ケース側には、前記駆動輪体と
複数の遊転輪体とに亘って巻回された無端回動ベルトに
所定の張力を付与した状態で、前記取付け枠体の駆動輪
体側の一端部を搬送方向から着脱自在に係合保持する位
置決め用係合部と、前記取付け枠体の他端部側の紙幣類
厚み方向への移動のみを接当規制する規制部材とが設け
られ、更に、前記無端回動ベルトの弾性復元力に抗して
取付け枠体を所定寸法だけ搬送方向に沿って移動させた
とき、前記規制部材による規制作用を解除するように構
成されている。
【0011】前記第7目的を達成するために、本発明の
請求項7による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記搬
送ケースに、電動モータ及び当該電動モータに連動され
た出力ギアとを備えた駆動ケースが着脱自在に設けられ
ているとともに、当該駆動ケースを搬送ケースに取付け
たとき、前記出力ギアと前記挾持搬送機構側の入力ギア
とが噛み合い連動するように構成されている。
【0012】前記第8目的を達成するために、本発明の
請求項8による遊技設備の紙幣類搬送装置では、前記連
結部材とカバー部材とが、紙幣類の厚み方向から互いに
接合可能な搬送方向視ほぼコの字状に形成され、更に、
前記連結部材は、隣合う搬送ユニット間の最大隣接間隔
に対応した長さに構成されているとともに、当該連結部
材の両フランジ部の各々には、隣合う搬送ユニット間の
実際の隣接間隔に対応した寸法に切断形成されたカバー
部材の被係合部に対して係脱自在な係合部が形成されて
いる。
【0013】
【作用】請求項1の構成による場合は、紙幣類受入部の
搬送方向での配設ピッチが、遊技台や遊技媒体貸機の種
類等によって少し変動して、隣合う搬送ユニット間に間
隙が発生した場合でも、受渡し搬送される紙幣類の非挟
持部分を搬送案内する受渡しガイド部が、搬送方向下手
側に位置する搬送ユニットの紙幣類受入部に固定連結さ
れているから、従来のように、受渡しガイド部の取付け
位置を一々変更する必要がない。しかも、この受渡しガ
イド部の、搬送方向上手側の搬送ユニットの搬送ケース
内への突出量を、隣合う搬送ユニット間に発生する最大
間隙に対応した長さに構成しても、この受渡しガイド部
が入り込む搬送方向上手側の搬送ユニットの蓋体は自由
に開放することができるから、受渡しガイド部の脱着に
何らの支障を来すこともない。
【0014】しかも、例えば、連結された複数の搬送ユ
ニットのうち、搬送経路の中間に位置する一つが故障し
て、その故障した搬送ユニットを搬送方向に対して直交
する手前側に取り外す必要が発生したとき、その故障し
た搬送ユニットとそれに隣接する両搬送ユニットとの連
結を解除するとともに、故障側の搬送ユニットの搬送ケ
ース内に突出する第2搬送ガイド体を備えた受渡しガイ
ド部を、故障側の搬送ユニットの紙幣類受入部から連結
解除したのち、故障側の搬送ユニットの蓋体を開放操作
すると、この蓋体によって開放された空間及び故障側の
搬送ユニットの紙幣類受入部に形成されている取り外し
用通路を通して、故障側の搬送ユニットを、搬送上手側
に位置する受渡しガイド部の第2搬送ガイド体、及び、
搬送下手側に位置する受渡しガイド部の第1搬送ガイド
体に邪魔されることなく取り外すことができる。つま
り、従来では、連結された複数の搬送ユニットのうち、
搬送経路の中間に位置する一つが故障して、その故障し
た搬送ユニットを搬送方向に対して直交する手前側に取
り外す場合、故障側の搬送ユニットの搬送ケース内に突
出する第1搬送ガイド体を備えた搬送方向下手側の受渡
しガイド部に対しては、故障側の搬送ユニットの蓋体を
開放操作することによって、当該受渡しガイド部の第1
搬送ガイド体に邪魔されることなく、故障側の搬送ユニ
ットの搬送方向下手側を紙幣類厚み方向に引き出すこと
ができるが、故障側の搬送ユニットの搬送ケース内に突
出する第2搬送ガイド体を備えた搬送方向上手側の受渡
しガイド部に関しては、開閉自在な蓋体が存在しないた
め、当該受渡しガイド部の第2搬送ガイド体が故障側の
搬送ユニットの搬送ケースから抜け出る位置まで、故障
した搬送ユニットの搬送方向上手側に位置する搬送ユニ
ットを搬送方向上手側に移動させる必要がある。しか
し、複数の搬送ユニットを連結した状態では、前記の移
動のためのスペースを確保することができないため、そ
の故障した搬送ユニットよりも搬送方向上手側に位置す
る全ての搬送ユニットを一旦取り外さなければならず、
搬送経路途中の搬送ユニットの取外し作業に多くの労力
と時間を要する不都合があった。
【0015】しかし、本願発明では、故障側の搬送ユニ
ットの搬送方向上手側に位置する搬送ユニット群を一々
取り外すことなく、故障した搬送ユニットのみを搬送方
向に対して直交する手前側に取り外すことができる。更
に、前記受渡しガイド部には、搬送方向上手側の搬送ユ
ニットの搬送ケース内に突出する第1搬送ガイド体と、
搬送方向下手側の搬送ユニットの搬送ケース内に突出第
2搬送ガイド体とが備えられているから、紙幣類受入部
の搬送方向での配設ピッチが、遊技台や遊技媒体貸機の
種類等によって変動しても、隣接する搬送ケース間での
紙幣の受渡しを確実、円滑に行うことができる。
【0016】請求項2の構成による場合は、紙幣類の受
渡し搬送を案内する受渡しガイド部を、紙幣類の通過検
出センサの取付けブラケットに兼用することができるば
かりでなく、紙幣類受入部の搬送方向での配設ピッチ
が、遊技台や遊技媒体貸機の種類等によって変動して
も、受渡しガイド部とこれが取付けられる搬送方向下手
側の搬送ユニットの紙幣類受入部との位置関係、つま
り、受渡しガイド部のセンサ取付け位置から紙幣類受入
部までの搬送距離は常に一定に維持することができるか
ら、例えば、通過検出センサの紙幣類検出信号に基づい
て搬送下手側の搬送ユニットを駆動制御したり、或い
は、通過検出センサの紙幣類検出信号と遊技媒体貸機の
紙幣類投入信号とが同時又はほぼ同時に入力されたと
き、搬送経路側の紙幣類が紙幣類受入部を通過したの
ち、遊技媒体貸機側の紙幣類を搬送経路側に合流させる
べく優先制御する場合でも、センサ取付け位置から紙幣
類受入部までの距離変動に起因する誤制御を防止するこ
とができる。
【0017】請求項3の構成による場合は、連結された
複数の搬送ユニットのうち、搬送経路の中間に位置する
一つの搬送ユニットを取り外す際、連結部材を搬送方向
に沿って嵌合解除位置に移動させると、隣合う搬送ユニ
ット同士を搬送方向に対して交差する方向へ移動させる
ことができるようになり、連結部材を搬送ユニットから
取り外すことなく、中間の搬送ユニットのみを自由に取
り外すことができる。また、搬送ユニットを取り外して
ある部分に搬送ユニットを嵌め込んで隣接する搬送ユニ
ットに連結する場合には、嵌合解除位置にある連結部材
を搬送方向に沿って嵌合位置に移動させると、当該連結
部材が隣合う搬送ユニットに嵌合し、隣合う搬送ユニッ
ト同士の搬送方向に対する交差する方向への相対移動が
規制される。
【0018】請求項4の構成による場合は、紙幣類受入
部の搬送方向での配設ピッチが、遊技台や遊技媒体貸機
の種類等によって変動して、隣合う搬送ユニット間から
搬送経路の一部が外部に露出したとき、この露出する搬
送経路の一部を、隣合う搬送ユニット同士を連結するた
めに設けられている連結部材と、当該連結部材に対して
紙幣類の厚み方向から着脱自在なカバー部材とをもって
囲繞することができる。
【0019】請求項5の構成による場合は、紙幣類受入
部の搬送方向での配設ピッチが、遊技台や遊技媒体貸機
の種類等によって変動して、隣合う搬送ユニット間から
搬送経路の一部が外部に露出したとき、この露出する搬
送経路の一部を、隣合う搬送ユニット間での紙幣の受渡
しを案内する受渡しガイド部の一部をもって囲繞するこ
とができる。
【0020】請求項6の構成による場合は、搬送ユニッ
トの挟持搬送機構を構成する無端回動ベルトが劣化又は
切れて、新しい無端回動ベルトと取り替える必要が生じ
たとき、蓋体を開放操作したのち、搬送ケースの規制部
材による規制作用が解除される位置にまで、取付け枠体
を所定寸法だけ搬送方向に沿って移動させ、取付け枠体
の一端部を搬送ケースの位置決め用係合部から係合離脱
させながら、当該取付け枠体を搬送ケースから取り外
す。そして、搬送ケース側に片持ち支持されている駆動
輪体に無端回動ベルトの一端側を巻回したのち、この無
端回動ベルトの他の部分を取付け枠体側の遊転輪体に巻
回する。次に、無端回動ベルトの弾性復元力に抗して取
付け枠体を搬送方向に引っ張りながら、取付け枠体の一
端部を搬送ケースの位置決め用係合部に係合させたの
ち、前記引っ張り操作力を解除すると、取付け枠体の他
端部側の紙幣類厚み方向への移動は、再び規制部材によ
って規制されることになる。前記の係合状態では、無端
回動ベルトの弾性復元力によって維持されると同時に、
無端回動ベルトは所定の張力を付与された状態に保持さ
れることになる。
【0021】請求項7の構成による場合は、電動モータ
が故障したときでも、当該電動モータを備えた駆動ケー
スを搬送ケースから取り外し、新しい電動モータを備え
た駆動ケースを搬送ケースに取付けるだけで、この駆動
ケース側に装備されている出力ギアと搬送ケース側に装
備されている挟持搬送機構の入力ギアとを噛み合い連動
させることができる。
【0022】請求項8の構成による場合は、隣合う搬送
ユニット間から外部に露出する搬送経路を囲繞する一方
のカバー部材自体は、連結部材に対して紙幣類の厚み方
向から着脱自在に嵌合させるだけの機能があればよいか
ら、搬送方向での横断面形状がほぼコの字状を呈する単
純な連続形状のものを使用することが可能である。それ
故に、連結部材の係合部に対する被係合部を備えた搬送
方向視ほぼコの字状の連続形状物を、隣合う搬送ユニッ
トの実際の隣接間隔に対応した寸法に切断形成するだけ
でカバー部材を構成することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1の構成による場合は、施工現場
での受渡しガイド部の取付け作業の簡素化を図りながら
も、隣合う搬送ユニット間での紙幣類の受渡し搬送を確
実・円滑に行わせることができる。しかも、このための
受渡しガイド部を設けても、連結された複数の搬送ユニ
ットの一つを脱着する必要が生じたとき、その必要とす
る搬送ユニットのみを能率良く容易に取り外すことがで
きる。
【0024】請求項2の構成による場合は、紙幣類の通
過検出センサの取付け構造の簡素化を図ることができる
ばかりでなく、紙幣類受入部の搬送方向での配設ピッチ
が変動しても、センサ取付け位置から紙幣類受入部まで
の搬送距離を常に一定に維持して、通過検出センサの検
出信号等に基づく制御の確実化を図ることができる。
【0025】請求項3の構成による場合は、連結された
複数の搬送ユニットのうちから所望の搬送ユニットのみ
を能率良く容易に脱着することができる。
【0026】請求項4の構成による場合は、隣合う搬送
ユニット間から外部に露出する搬送経路のカバー構造
を、搬送ユニットの脱着に悪影響を及ぼすことなく、隣
合う搬送ユニット同士を連結するために設けられている
連結部材を利用して簡単に構成することができる。
【0027】請求項5の構成による場合は、隣合う搬送
ユニット間から外部に露出する搬送経路のカバー構造
を、隣合う搬送ユニット間での紙幣の受渡しを案内する
ために設けられている受渡しガイド部の一部を利用して
簡単に構成することができる。
【0028】請求項6の構成による場合は、無端回動ベ
ルトを取り替える必要が発生したときでも、搬送ユニッ
トを一々取り外して分解する必要がなく、搬送ユニット
を連結したままの状態で無端回動ベルトを能率良く容易
に取り替えることができるから、紙幣類搬送の中断時間
の短縮による稼働効率の向上を図ることができる。
【0029】請求項7の構成による場合は、電動モータ
の故障による不定期的な取り替え作業、或いは、電動モ
ータの寿命による定期的な取り替え作業を、搬送ユニッ
トを一々取り外して分解することなく能率良く容易に行
うことができる。
【0030】請求項8の構成による場合は、連結部材が
単一寸法の一種類でよく、また、カバー部材も、被係合
部を備えた搬送方向視ほぼコの字状の連続形状物を切断
するだけで済むから、隣合う搬送ユニット間から外部に
露出する搬送経路のカバー構造を製造コスト面で有利に
構成することができる。
【0031】
【実施例】〔第1実施例〕 図1、図2はパチンコ遊技設備を示し、多数のパチンコ
台(遊技台の一例)Aの隣接間の各々にパチンコ玉貸機
(遊技媒体貸機の一例)Bを配置してなる遊技台列Cの
2列を、所定間隔を隔てて背中合わせに配設して遊技島
が構成されているとともに、遊技島一端側に島端ボック
スDが設けられ、各パチンコ玉貸機Bに投入された紙幣
(紙幣類の一例)Eを合流して島端ボックスD内の紙幣
回収金庫まで挾持搬送する紙幣挟持搬送装置Fと、各パ
チンコ玉貸機Bに釣銭用硬貨を補給する硬貨補給搬送装
置Gと、各パチンコ玉貸機Bに投入された硬貨を島端ボ
ックスDの硬貨回収金庫まで搬送して回収する硬貨回収
搬送装置Hとが遊技台列C間に設けられている。
【0032】前記紙幣挟持搬送装置Fは、パチンコ玉貸
機Bの配設ピッチよりも若干短い一定長さの搬送ユニッ
トJの多数を、紙幣Eを受渡し可能な状態で着脱自在に
連結して一連の搬送経路を構成するもので、各搬送ユニ
ットJは、図3〜図7に示すように、一本の無端回動ベ
ルト1と複数個の挾持輪体2とで紙幣Eのほぼ上下幅方
向中央位置をそれの厚み方向両側から挾持して搬送する
挾持搬送機構3と、紙幣Eの上下幅方向両側の非挾持部
分をそれの厚み方向の両側から搬送案内する搬送ガイド
部4とを搬送ケース5に内装するとともに、前記搬送ケ
ース5の搬送方向上手側端部には、前記パチンコ玉貸機
Bから送り出されてくる紙幣Eを受け入れて挾持搬送機
構3に合流させる紙幣受入部(紙幣類受入部の一例)6
が形成されている。
【0033】前記搬送ケース5は、紙幣厚み方向の一側
に開口する横断面形状がほぼコの字状のケース本体5A
と、当該ケース本体5Aに対して開口側から外嵌可能な
横断面形状がほぼコの字状の蓋体5B、及び、両遊技台
列Cのパチンコ玉貸機Bから送り出されてくる紙幣Eを
受入れる紙幣受入口7を形成してある合流ケース部5C
とから構成されている。前記ケース本体5Aと合流ケー
ス部5Cとはビス等によって固定連結されているととも
に、前記ケース本体5Aと蓋体5Bとは、ケース本体5
Aの搬送方向下手側部位の外面にビス等で取付けられた
複数個(当該実施例では2個)の樹脂製の係合部材8
と、蓋体5Bの搬送方向下手側部位の外面にビス等で取
付けられた複数個(当該実施例では2個)の樹脂製の被
係合部材9との係合及び係合解除により着脱自在に構成
されている。前記係合部材8には、第3図及び第7図に
示すように、被係合部材9の被係合突起9aに対して係
脱自在な係合突起8aと、ケース本体5Aの両フランジ
部5aの外面から離れる方向、換言すれば、被係合部材
9の被係合突起9aから係合離脱する方向に弾性力に抗
して引張操作するための係合解除用摘み8b、及び、ケ
ース本体5Aに対して蓋体5Bを装着位置に近接移動さ
せたとき、被係合部材9の被係合突起9aとの接当によ
って係合部材8を係合解除姿勢に弾性変形させるための
カム面8cとが一体形成されているとともに、前記被係
合部材9には、前記被係合突起9aに係合されたケース
本体5A側の係合突起8aの搬送方向への相対移動を接
当阻止する位置決め用板片9bが一体形成されている。
そのため、前記係合部材8と被係合部材9とを係合させ
るだけで、ケース本体5Aに対する蓋体5Bの搬送方向
での取付け位置を確定することができる。また、図5及
び図9に示すように、前記蓋体5Bの搬送方向上手側端
部には、前記合流ケース部5Cに形成された上下一対の
蓋係止孔10に対してそれぞれ搬送方向から係脱自在な
係止片5bが形成されている。そして、前記蓋体5Bを
ケース本体5Aに取付ける場合には、先ず、蓋体5Bの
両係止片5bを合流ケース部5Cの蓋係止孔10に係入
させたのち、蓋体5Bをケース本体5A側に押し込み操
作するだけで、ケース本体5A側の両係合部材8が蓋体
5B側の被係合部材9に係合することになる。また、前
記蓋体5Bをケース本体5Aから取り外す場合には、両
係合部材8の係合解除用摘み8bを、蓋体5Bを把持し
た片手の両指で押し開き操作して、当該係合部材8の係
合突起8aと被係合部材9の被係合突起9aとの係合を
解除し、この状態で蓋体5Bを搬送方向下手側に移動操
作して、蓋体5Bの係止片5bと合流ケース部5Cの蓋
係止孔10との係合を解除する。それ故に、前記蓋体5
Bの脱着作業を片手でも簡便に行うことができる。尚、
当該第1実施例では、前記係止片5b及び蓋係止孔10
の各々を上下方向で二つ形成したが、この係止片5b及
び蓋係止孔10は一つでもよく、また、孔の代わりに切
欠き部を形成してもよい。更に、前記合流ケース部5C
側に係止片を、かつ、蓋体5B側に蓋係止孔又は蓋係止
用切欠き部を形成してもよい。要するに、前記合流ケー
ス部5Cと蓋体5Bの搬送方向上手側端部とに、搬送方
向から係脱自在な係合部と被係合部とを形成するとよ
い。
【0034】次に、前記挾持搬送機構3について説明す
る。前記無端回動ベルト1は、図4〜図6に示すよう
に、合流ケース部5C内の第1取付けブラケット11に
片持ち姿勢で軸支された駆動輪体(駆動プーリー)12
と、合流ケース部5C内の第2取付けブラケット13に
両持ち姿勢で軸支された遊転輪体(遊転プーリー)14
と、前記ケース本体5Aの内面に対して着脱自在な取付
け枠体15に軸支された複数個(当該実施例では5個)
の遊転輪体(遊転プーリー)14とに亘って巻回されて
いる。また、前記挾持輪体2を蓋体5B側に取付ける
に、当該蓋体5Bの内面の上下幅方向中央位置に、横断
面ほぼコの字状の透明樹脂製の支持枠体16をビス等で
固定し、この支持枠体16の両フランジ部のうち、搬送
方向に所定間隔を隔てた複数箇所の各々には、前記挾持
輪体2を回転自在に支承する支軸17を紙幣Eの厚み方
向の一定範囲内で移動自在に保持するための長孔16a
を形成するとともに、前記各支軸17と支持枠体16と
に亘って、支軸17を介して挾持輪体2を無端回動ベル
ト1側に移動付勢するコイルスプリング18を設けてあ
る。更に、前記合流ケース部5Cの内面で、かつ、紙幣
Eの厚み方向で相対向する両紙幣受入口7よりも搬送方
向上手側には、上手側搬送ユニットJから送り出されて
くる紙幣Eを挾持搬送する補助駆動輪体19と補助挾持
輪体20とのうち、前記補助駆動輪体19を軸支する第
3取付けブラケット21と、前記補助挾持輪体20を軸
支する第4取付けブラケット22とがビス等で固定され
ているとともに、前記合流ケース部5Cの内面で、か
つ、前記駆動輪体12に対して紙幣Eの厚み方向で相対
向する部位には、一方の紙幣受入口7から送り込まれて
くる紙幣Eを搬送経路に合流搬送するための合流駆動輪
体23を軸支する第5取付けブラケット24がビス等で
固定されている。前記第4取付けブラケット22には、
補助挾持輪体20を回転自在に支承する支軸25を紙幣
Eの厚み方向の一定範囲内で移動自在に保持するための
長孔22aが形成されているとともに、前記支軸25と
第4取付けブラケット22とに亘って、支軸25を介し
て補助挾持輪体20を補助駆動輪体19側に移動付勢す
るコイルスプリング26が設けられている。
【0035】前記搬送ガイド部4は、図5及び図7に示
すように、ケース本体5Aの内面の上下幅方向両側位置
にそれぞれビス等で固定される横断面形状がほぼコの字
状の透明樹脂製の第1搬送ガイド部材30と、蓋体5B
の内面の上下幅方向両側位置にそれぞれビス等で固定さ
れる横断面形状がほぼコの字状の透明樹脂製の第2搬送
ガイド部材31と、前記合流ケース部5Cの一方の紙幣
受入口7の開口周縁にビス等で固定される第1合流ガイ
ド部材32と、前記合流ケース部5Cの他方の紙幣受入
口7の開口周縁にビス等で固定される第2合流ガイド部
材33とからなり、更に、前記第1合流ガイド部材32
及び第2合流ガイド部材33の各々には、上手側搬送ユ
ニットJから送り出されてくる紙幣Eを搬送案内する補
助搬送ガイド体34,35が一体形成されている。
【0036】前記紙幣受入部6は、前記合流ケース部5
Cと、当該合流ケース部5Cに設けられた第1合流ガイ
ド部材32、第2合流ガイド部材33、合流駆動輪体2
3等から構成されている。
【0037】また、図4、図6に示すように、前記ケー
ス本体5Aの内面には、前記駆動輪体12と複数の遊転
輪体14とに亘って巻回された無端回動ベルト1に所定
の張力を付与した状態で、前記取付け枠体15の駆動輪
体12側(搬送方向上手側)の一端部15aを搬送方向
から着脱自在に係合保持する位置決め用係合部37と、
前記取付け枠体15の他端部側の紙幣厚み方向への移動
のみを接当規制する規制部材38とが設けられ、更に、
前記取付け枠体15のフランジ部15bには、前記無端
回動ベルト1の弾性復元力に抗して取付け枠体15を所
定寸法だけ搬送方向下手側に移動させたとき、前記規制
部材38による規制作用を解除して、当該取付け枠体1
5のケース本体5Aからの取り外しを許容する切欠き部
39が形成されている。前記規制部材38には、図1
3、図14の実線に示すように、前記第1搬送ガイド部
材30の搬送方向下手側端部に形成された貫通孔30a
から取付け枠体15のフランジ部15b側に向けて突出
する規制突片38aと、当該規制部材38を第1搬送ガ
イド部材30のネジ孔30bにビス27にて螺合固定す
るためのビス挿通孔38b、及び、第1搬送ガイド部材
30の一方のフランジ部分30cの内面に接当する位置
規制面38cとが形成されている。前記取付け枠体15
の切欠き部39とケース本体5Aの規制部材38の規制
突片38aとを合致させた状態では、取付け枠体15の
搬送方向上手側の一端部15aが、前記ケース本体5A
の位置決め用係合部37から係合離脱するように構成さ
れている。そして、前記無端回動ベルト1が劣化又は切
れて、新しい無端回動ベルト1と取り替える必要が生じ
た場合、先ず、蓋体5Bをケース本体5Aから取り外し
たのち、取付け枠体15の切欠き部39とケース本体5
Aの規制部材38とが合致する位置にまで、取付け枠体
15を所定寸法だけ搬送方向に沿って移動させ、取付け
枠体15の搬送方向上手側の一端部15aをケース本体
5Aの位置決め用係合部37から係合離脱させ状態で、
当該取付け枠体15をケース本体5Aから取り外す。次
に、前記合流ケース部5C側に片持ち支持されている駆
動輪体12及び両持ち支持されている遊転輪体14に無
端回動ベルト1の一端側を巻回したのち、この無端回動
ベルト1の他の部分を取付け枠体15側に支承されてい
る複数個の遊転輪体14に巻回する。しかるのち、前記
無端回動ベルト1の弾性復元力に抗して取付け枠体15
を搬送方向に引っ張りながら、取付け枠体15の切欠き
部39をケース本体5Aの規制部材38に嵌め込み、こ
の状態で取付け枠体15を把持している人為操作力を解
除すると、取付け枠体15は、規制部材38に案内され
ながら無端回動ベルト1の弾性復元力で搬送方向上手側
に移動し、当該取付け枠体15の一端部15aがケース
本体5A側の位置決め用係合部37に係合されることに
なる。これら両者15a,37の係合状態は、無端回動
ベルト1の弾性復元力によって維持されると同時に、無
端回動ベルト1は所定の張力を付与された状態に保持さ
れる。尚、当該第1実施例では、前記規制部材38を搬
送方向終端部の一箇所に取付けたが、図13、図14の
仮想線に示すように、当該規制部材38を、搬送方向終
端部と搬送方向中央部の二箇所に取付けて実施してもよ
い。この場合、搬送方向の中央側に取付けられる規制部
材38には、第1搬送ガイド部材30の一方のフランジ
部分30cの内面に接当する一対の位置規制面38cが
形成されている。
【0038】また、図7、図8に示すように、前記ケー
ス本体5Aの幅方向中央位置及び前記蓋体5Bの幅方向
中央位置の各々には、前記無端回動ベルト1の回転状況
を外部から確認するための第1確認窓28が形成されて
いるとともに、前記ケース本体5Aの幅方向両側部及び
前記蓋体5Bの幅方向両側部の各々には、紙幣Eの搬送
状況を外部から確認するための第2確認窓29が形成さ
れている。
【0039】次に、前記挾持搬送機構3の駆動系につい
て説明する。図4、図5、図8に示すように、前記駆動
輪体12の第1駆動軸40と、補助駆動輪体19の第2
駆動軸41と、合流駆動輪体23の第3駆動軸42とを
合流ケース部5Cの底板36から下方に突出させ、前記
第1駆動軸40の突出軸部分には、第3駆動軸42の突
出軸部分に外嵌固定した第1伝動ギア43に噛み合い連
動する第2伝動ギア44と、電動モータMの出力軸45
に外嵌固定した出力ギア46に噛み合い連動する第1入
力ギア47とを外嵌固定するとともに、前記第2駆動軸
41の突出軸部分には、前記電動モータMの出力ギア4
6に噛み合い連動する第2入力ギア48を外嵌固定して
ある。前記第2伝動ギア44と第1入力ギア47とは一
体成形されている。そして、前記電動モータMが駆動さ
れると、出力ギア46に噛み合い連動する第1入力ギア
47及び第2入力ギア48を介して第1駆動軸40及び
第2駆動軸41が駆動回転され、更に、第2伝動ギア4
4及び第1伝動ギア43を介して第3駆動軸42が駆動
回転される。また、前記電動モータM及び出力ギア46
を備えた駆動ケース49を、前記合流ケース部5Cの底
板36に対して着脱自在に構成するに、前記合流ケース
部5Cの底板36の搬送方向上手側端部に、上下方向に
沿う第1取付け板部36Aと水平方向に沿う第2取付け
板部36BとをLの字状に折り曲げ形成するとともに、
前記駆動ケース49の搬送方向上手側端部には、前記第
1取付け板部36Aに形成した一対の係止孔50に対し
て搬送方向から係脱可能な係止突起49aを形成し、更
に、前記駆動ケース49の搬送方向上手側端部近傍及び
当該駆動ケース49の搬送方向下手側端部に形成した取
付け片49bの各々には、前記第2取付け板部36Bに
形成されたネジ孔52及び前記合流ケース部5Cの底板
36に形成されたネジ孔51にそれぞれ螺合固定される
操作摘み付きボルト(蝶ボルト)53に対する挿通孔4
9cを貫通形成してある。そして、電動モータMの故障
による不定期的な取り替え作業、或いは、電動モータM
の寿命による定期的な取り替え作業を行う場合、前記両
操作摘み付きボルト53を、前記第2取付け板部36B
のネジ孔52及び合流ケース部5Cの底板36のネジ孔
51からそれぞれ取り外したのち、前記駆動ケース49
を、それの搬送方向下手側が下方に位置するような傾斜
姿勢にして、前記出力ギア46と第1入力ギア47及び
第2入力ギア48との噛み合い連動を解除したのち、当
該駆動ケース49を傾斜方向に沿って搬送方向下手側に
引き抜き操作することにより、当該駆動ケース49の係
止突起49aと第1取付け板部36Aの係止孔50との
係合を解除することができる。また、新しい電動モータ
Mを備えた駆動ケース49を合流ケース部5Cに取付け
る場合には、前記の取り外し工程と逆の手順で装着する
ことになる。それ故に、電動モータMの故障による不定
期的な取り替え作業、或いは、電動モータMの寿命によ
る定期的な取り替え作業を、工具を用いることなく迅
速、容易に行うことができる。また、前記合流ケース部
5Cの底板36の搬送方向中央部及び天板56の搬送方
向中央部の各々には、前記パチンコ玉貸機Bを取り付け
る固定フレーム54に対してビス等で固定連結される取
付け片55が折り曲げ形成されている。
【0040】次に、隣合う搬送ユニットJ間での紙幣受
渡し構造について説明する。図9〜図11に示すよう
に、隣合う搬送ユニットJのうち、搬送方向上手側の搬
送ユニットJの搬送ケース5内に突出して、受渡し搬送
される紙幣Eをそれの厚み方向の両側から搬送案内する
第1搬送ガイド体60と、搬送方向下手側の搬送ユニッ
トJの搬送ケース5内に突出して、受渡し搬送される紙
幣Eをそれの厚み方向の両側から搬送案内する第2搬送
ガイド体61とを備えた樹脂製の受渡しガイド部62
が、搬送方向下手側に位置する搬送ユニットJの紙幣受
入部6の端面に対して搬送方向から着脱自在に固定連結
されている。この受渡しガイド部62は、紙幣Eの厚み
方向で二分割されていて、一方の分割受渡しガイド部6
2Aは、コの字状の第1取付け基材63に、搬送方向の
両側方に向かって突出する上下一対の搬送ガイド板64
を一体形成するとともに、前記第1取付け基材63の上
下両側辺部の各々には、他方の分割受渡しガイド部62
Bをビス等で固定連結するための第1取付けフランジ6
5と、搬送方向下手側の搬送ユニットJの合流ケース部
5Cのうち、前記底板36に折り曲げ形成された第1取
付け板部36A及び天板56に折り曲げ形成された第3
取付け板部56Aに対して搬送方向から着脱自在に連結
するための取付け具66を備えた第2取付けフランジ6
7とを一体形成してある。他方の分割受渡しガイド部6
2Bは、前記第1取付け基材63に対して紙幣厚み方向
から着脱自在な平板状の第2取付け基材68に、搬送方
向の両側方に向かって突出する上下一対の搬送ガイド板
69を一体形成して構成されている。また、前記第2取
付け基材68に形成されるビス挿通孔68aは、上下方
向に沿う長孔に形成されていて、第1取付け基材63に
対する第2取付け基材68の取付け位置を上下方向で調
節可能に構成されている。そして、前記一方の分割受渡
しガイド部62Aの一対の搬送ガイド板64の搬送方向
上手側部分64aと、他方の分割受渡しガイド部62B
の一対の搬送ガイド板69の搬送方向上手側部分69a
とをもって、前記第1搬送ガイド体60を構成するとと
もに、前記一方の分割受渡しガイド部62Aの一対の搬
送ガイド板64の搬送方向下手側部分64bと、他方の
分割受渡しガイド部62Bの一対の搬送ガイド板69の
搬送方向下手側部分69bとをもって、前記第2搬送ガ
イド体61を構成してある。また、前記受渡しガイド部
62が取付けられる搬送下手側の搬送ユニットJの合流
ケース部5Cには、前記搬送上手側の搬送ユニットJの
蓋体5Bを開放した状態、つまり、蓋体5Bをケース本
体5Aから取り外したした状態において、前記取付け具
66による連結が解除された受渡しガイド部62の紙幣
類厚み方向の蓋開放側への取り出し移動を許容する通路
Wが形成されている。前記各取付け具66は、搬送方向
からの押し引き操作により、前記第1取付け板部36A
及び第3取付け板部56Aの各々に形成された係止孔5
7に対して挿抜自在な係止解除状態と、拡径方向への弾
性変形により前記係止孔57からの抜け出し移動を接当
阻止する係止状態とに切り換え自在に構成されている。
【0041】それ故に、例えば、第3図に示すように、
連結された複数の搬送ユニットJのうち、搬送経路の中
間に位置する一つの搬送ユニットJが故障して、その故
障した搬送ユニットJを搬送方向に対して直交する手前
側に取り外す必要が発生したとき、故障側の搬送ユニッ
トJとそれに隣接する両搬送ユニットJとの各連結を解
除するとともに、故障側の搬送ユニットJの搬送ケース
5内に突出する第2搬送ガイド体61を備えた搬送上手
側の受渡しガイド部62を、故障側の搬送ユニットJの
紙幣類受入部6から連結解除したのち、故障側の搬送ユ
ニットJの蓋体5Bを開放操作すると、この蓋体5Bに
よって開放された空間及び故障側の搬送ユニットJの紙
幣受入部6に形成されている取り外し用通路Wを通し
て、故障側の搬送ユニットJを、搬送上手側に位置する
受渡しガイド部62の第2搬送ガイド体61、及び、搬
送下手側に位置する受渡しガイド部62の第1搬送ガイ
ド体60に邪魔されることなく取り外すことができる。
尚、故障側の搬送ユニットJの紙幣類受入部6に固定連
結されている搬送上手側の受渡しガイド部62を取り外
したのち、故障側の搬送ユニットJを取り外してもよ
い。また、前記分割受渡しガイド部62Aの第2取付け
フランジ67と前記第1取付け板部36A及び第3取付
け板部56Aとの相対向面に、搬送方向から嵌合及び嵌
合解除自在な位置決め用の突起と嵌合孔とを形成して実
施してもよい。
【0042】更に、前記搬送ガイド板64,69の搬送
方向両端部で、かつ、紙幣厚み方向で相対向する部位の
各々には、搬送ユニットJ内での紙幣Eの通過を検出す
る光センサ等の通過検出センサSの取付け座70が形成
されている。これら取付け座70と搬送ガイド板64,
69の各々には、通過検出センサSを構成する発光素子
や受光素子等のセンサ素子が臨む貫通孔71が形成され
ている。前記各通過検出センサSの検出信号及びパチン
コ玉貸機Bに装備されている紙幣投入検出センサ(図示
せず)の検出信号は図外の制御装置に入力されていて、
当該制御装置では、例えば、 搬送上手側の搬送ユニットJに装備された通過検出
センサSが搬送紙幣Eを検出したときの出力信号に基づ
いて、隣合う搬送下手側の搬送ユニットJの電動モータ
Mを駆動制御する。 パチンコ玉貸機Bの紙幣投入検出信号に基づいて、
当該パチンコ玉貸機Bに接続された搬送ユニットJ及び
これに隣合う搬送下手側の搬送ユニットJの各電動モー
タMを駆動制御する。 前記通過検出センサSが搬送紙幣を検出したのち、
設定時間経過しても、当該通過検出センサSを備えた搬
送ユニットJの搬送下手側に隣接位置する搬送ユニット
Jの通過検出センサSが紙幣Eを検出しない場合には、
これら両通過検出センサS間で紙幣Eが詰まったと判断
して、搬送下手側の搬送ユニットJ及びそれよりも搬送
上手側の搬送ユニットJの駆動を停止すると同時に、監
視モニター等に詰まり発生を表示するように制御する。 前記通過検出センサSの紙幣検出信号とパチンコ玉
貸機Bの紙幣投入信号とが同時又はほぼ同時に入力され
たとき、搬送経路側の紙幣Eが紙幣受入部6を通過した
のち、パチンコ玉貸機B側の紙幣Eを搬送経路側に合流
させるべく優先制御する。前記〜の少なくとも一つ
の制御を行うように構成されている。
【0043】更に、前記一方の分割受渡しガイド部62
Aのコの字状の取付け基材63と他方の分割受渡しガイ
ド部62Bの平板状の取付け基材68とをもって、隣合
う搬送ユニットJ間から外部に露出する搬送経路の一部
を囲繞する筒状ケース部に兼用構成されている。それ故
に、隣合う搬送ユニットJ間から外部に露出する搬送経
路のカバー構造を、隣合う搬送ユニットJ間での紙幣E
の受渡しを案内するために設けられている受渡しガイド
部62の一部を利用して簡単に構成することができる。
尚、前記通過検出センサSの取付け座70の形成位置及
び形成数は自由に設定することができる。
【0044】次に、隣合う搬送ユニットJの連結構造に
ついて説明する。図3、図9に示すように、前記搬送ユ
ニットJのケース本体5Aに、搬送方向に移動自在な横
断面形状がほぼコの字状の連結部材75を、操作摘み付
きボルト76にて着脱自在に固定し、この連結部材75
のボルト挿通孔75aを搬送方向に沿った長孔に形成す
るとともに、前記連結部材75の搬送下手側端部には、
搬送下手側の搬送ユニットJの合流ケース部5Cの端面
に形成された上下一対の連結用係止孔78に対して搬送
方向から嵌合することにより、隣合う搬送ユニットJ同
士の搬送方向に対して交差する方向(当該実施例では直
交方向)への相対移動を規制する連結突片75bを形成
し、もって、前記連結部材75を、嵌合位置と嵌合解除
位置とに亘って搬送方向に沿って移動自在で、かつ、そ
の移動範囲の任意の位置で固定自在に構成してある。ま
た、前記連結部材75の上下のフランジ部75cの各々
には、紙幣Eの厚み方向から着脱自在に取付けられる搬
送方向視ほぼコの字状の透明樹脂製のカバー部材77の
係止突起(被係合部の一例)77aが着脱自在に係合す
る長孔(係合部の一例)75dが形成されていて、前記
連結部材75とカバー部材77とをもって、隣合う搬送
ユニットJ間から外部に露出する搬送経路の一部を囲繞
する筒状ケース部に構成されている。それ故に、隣合う
搬送ユニットJ間から外部に露出する搬送経路のカバー
構造を、搬送ユニットJの脱着に悪影響を及ぼすことな
く、隣合う搬送ユニットJ同士を連結するために設けら
れている連結部材75を利用して簡単に構成することが
できる。また、前記連結部材75は、隣合う搬送ユニッ
トJの最大隣接間隔に対応した長さに構成されていると
ともに、前記カバー部材77は、隣合う搬送ユニットJ
の実際の隣接間隔に対応した寸法に切断形成されてい
る。それ故に、前記連結部材75が単一寸法の一種類で
よく、また、カバー部材77も、係止突起77aを備え
た搬送方向視ほぼコの字状の連続形状物を切断するだけ
で済むから、隣合う搬送ユニットJ間から外部に露出す
る搬送経路のカバー構造を製造コスト面で有利に構成す
ることができる。また、コの字状の連続形状物を所定寸
法に切断してカバー部材77を構成する場合には、製造
現場等において、当該カバー部材77の搬送方向上手側
の端面角部を、搬送紙幣Eが引っ掛かることのない傾斜
面に面取加工する必要があるが、前記カバー部材77
を、隣合う搬送ユニットJの最大隣接間隔に対応した長
さでインジェクシン成形して、隣合う搬送ユニットJの
実際の隣接間隔に対応した寸法に切断して使用する場合
には、成形時に面取処理できるため、現場での加工工数
を削減することができる。
【0045】〔第2実施例〕 前述の第1実施例では、前記蓋体5Bを、ケース本体5
Aに対して分離自在に構成したが、図15の(イ)、
(ロ)に示すように、当該蓋体5Bを、ケース本体5A
の下側フランジ部5aにヒンジ80を介して搬送方向に
沿う軸芯周りで揺動開閉自在に枢着してもよい。また、
前記ケース本体5Aと蓋体5Bとを閉止姿勢で固定する
係止部材8及び被係止部材9は、前述の第1実施例とほ
ぼ同一であるが、異なる点は、前記被係止部材9には、
被係合突起9aに係合されたケース本体5A側の係合突
起8aの搬送方向への相対移動を接当阻止する位置決め
用板片9bが設けられていない。つまり、蓋体5Bとケ
ース本体5Aとをヒンジ80で連結するが故に、これら
両者5B,5Aの搬送方向での位置決めを行う必要がな
い。尚、その他の構成は前述の第1実施例と同一であ
り、同一の構成部材には同一の符号を付記して、それら
部材の説明は省略する。
【0046】〔第3実施例〕 図16に示すように、前記受渡しガイド部62の一方の
第2取付け基材68に、当該第2取付け基材68と搬送
下手側の搬送ユニットJの合流ケース部5Cとの間に存
在する通路Wを閉止するカバー体68Aを一体形成して
もよい。この実施例による場合は、第2取付け基材68
と搬送下手側の搬送ユニットJの合流ケース部5Cとの
間に存在する通路Wを通してパチンコ玉等の異物が侵入
することを防止することができるとともに、カバー体6
8Aを取付けるための手間も削減することができる。
尚、その他の構成は前述の第1実施例と同一であり、同
一の構成部材には同一の符号を付記して、それら部材の
説明は省略する。また、当該第3実施例では、前記カバ
ー体68Aを第2取付け基材68に一体形成したが、当
該カバー体68Aを、第2取付け基材68とは別部材か
ら製作して、当該カバー体68Aを第2取付け基材68
に着脱自在に取付けるように構成してもよく、また、前
記他方の第1取付け基材63に対して第2取付け基材6
8と同時に共締め固定するように構成してもよい。
【0047】〔第4実施例〕 図17に示すように、前記規制部材38を、前記取付け
枠体15のフランジ部15bに近接する規制状態で第1
搬送ガイド部材30と一体形成して実施してもよい。
尚、その他の構成は前述の第1実施例と同一であり、同
一の構成部材には同一の符号を付記して、それら部材の
説明は省略する。
【0048】〔第5実施例〕 図18、図19に示す紙幣搬送装置は、前記パチンコ玉
貸機Bの紙幣送出口から搬送ユニットJの合流ケース部
5Cの紙幣受入口7までの間隔が大きい場合に用いられ
るもので、前記合流ケース部5Cに、パチンコ玉貸機B
の紙幣送出口から送り出されてくる紙幣Eを挟持搬送経
路まで挟持搬送するベルト式の補助搬送機構90を取付
けたものであり、当該補助搬送機構90は、次の如く構
成されている。即ち、前記第1合流ガイド部材32の外
端面及び第2合流ガイド部材33の外端面の各々には、
前記パチンコ玉貸機Bの紙幣送出口から送り出されてく
る紙幣Eを紙幣受入口7まで案内する筒状の補助搬送ケ
ース91がビス等で着脱自在に取付けられ、これら各補
助搬送ケース91の紙幣導入案内通路92を挟んで相対
向する側壁91A,91Bのうち、搬送方向下手側に位
置する側壁91Bの外面の各々には、従動輪体(従動プ
ーリー)94の回転軸95を着脱自在に支承する上下一
対の軸受け部93が突出形成されているとともに、搬送
方向上手側に位置する側壁91Aの外面の各々には、挟
持輪体96の回転軸97を支承する上下一対のブラケッ
ト98が突出形成されている。また、一方の従動輪体9
4と合流ケース部5Cの第1駆動軸40に外嵌固着され
た駆動輪体(駆動プーリ)99A、及び、他方の従動輪
体94と合流ケース部5Cの第3駆動軸42に外嵌固着
された駆動輪体(駆動プーリ)99Bとに亘って、合流
ケース部5Cに切欠き形成された第1開口100及び搬
送方向下手側の側壁91Bに切欠き形成された第2開口
101を通して挟持搬送用の無端回動ベルト102がそ
れぞれ巻回されているとともに、前記各ブラケット98
には、挟持輪体96の回転軸97を紙幣厚み方向の一定
範囲内で移動自在に保持するための長孔98aが形成さ
れ、更に、前記各回転軸97とブラケット98とに亘っ
て、当該回転軸97を介して挟持輪体96を無端回動ベ
ルト102側に移動付勢するコイルスプリング103が
設けられている。更に、前記第1駆動軸40の上端と合
流ケース部5Cとの上下間、及び、第3駆動軸42の上
端と合流ケース部5Cとの上下間にはそれぞれベルト掛
け替え用の空間が形成されていて、前記両駆動輪体99
A,99Bは、第1駆動軸40及び第3駆動軸42に対
して実質的に片持ち支持形式で外嵌固定されている。ま
た、前記従動輪体94の回転軸95を上下一対の軸受け
部93に支承させた状態では、前記無端回動ベルト10
2に所定の張力が付与されるように構成されている。そ
して、前記無端回動ベルト102が劣化又は切れて、新
しい無端回動ベルト102と取り替える必要が生じた場
合でも、前記従動輪体94の回転軸95を上下一対の軸
受け部93から取り外すことにより、合流ケース部5C
に切欠き形成された第1開口100及び搬送方向下手側
の側壁91Bに切欠き形成された第2開口101を通し
て無端回動ベルト102を迅速、容易に取り替えること
ができる。尚、その他の構成は前述の第1実施例と同一
であり、同一の構成部材には同一の符号を付記して、そ
れら部材の説明は省略する。
【0049】〔その他の実施例〕 前述の各実施例では、紙幣類Eとして紙幣について
説明したが、これに限定されるものではなく、プリペイ
ドカード等の可撓性のカード類をも含むものである。 前述の各実施例では、前記遊技媒体貸機Bとして、
パチンコ玉貸機を例に挙げて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、コイン貸機等の他の遊技媒体貸機を
も含むものである。更に、この遊技媒体貸機Bとして
は、紙幣類の識別部と、その識別結果に基づいて遊技媒
体を払い出す払出部とが一体的に構成されているもので
も、また、識別部と払出部とが分離構成されているもの
であってもよい。 前記挾持搬送装置Fの挾持搬送機構Eとしては、前
述のベルト搬送式のものに限定されるものではなく、複
数対の挾持爪で紙幣類Eを挾持搬送するものでもよい。 前記搬送ガイド部4及び紙幣類受入部6の構造も、
上述の実施例構造のものに限定されるものではなく、搬
送条件や合流条件等に応じて種々変更可能である。 前述の第1実施例では、前記受渡しガイド部62
を、紙幣類受入部6に対して搬送方向から固定したが、
搬送方向に対して直交する方向からビス等で固定しても
よい。
【0050】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技設備の概略を示す斜視図
【図2】遊技設備の一部の平面図
【図3】紙幣搬送装置の一部の斜視図
【図4】搬送ユニットの連結部における拡大断面正面図
【図5】搬送ユニットの連結部における拡大断面底面図
【図6】(イ)は装着直前の挟持搬送機構の底面図 (ロ)は装着時の挟持搬送機構の底面図
【図7】(イ)は蓋体閉止時の搬送ユニットの拡大横断
面図 (ロ)は蓋体開放時の搬送ユニットの拡大横断面図
【図8】駆動ケースを分離した時の搬送ユニットの要部
の底面側斜視図
【図9】受渡しガイド部を分離した時の搬送ユニットの
要部の斜視図
【図10】カバー部材を分離した時の搬送ユニットの要
部の斜視図
【図11】受渡しガイド部の分解斜視図
【図12】ガイド部材の斜視図
【図13】第1搬送ガイド部材と規制部材の拡大斜視図
【図14】図13における要部の分解拡大斜視図
【図15】(イ)は第2実施例を示す蓋体閉止時の搬送
ユニットの拡大横断面図 (ロ)は第2実施例を示す蓋体開放時の搬送ユニットの
拡大横断面図
【図16】第3実施例を示す搬送ユニットの連結部の斜
視図
【図17】第4実施例を示す蓋体閉止時の搬送ユニット
の拡大横断面図
【図18】第5実施例を示す紙幣合流部の拡大断面図
【図19】図18における要部の拡大斜視図
【符号の説明】
B 遊技媒体貸機 E 紙幣類(紙幣) F 挟持搬送装置 J 搬送ユニット M 電動モータ S 通過検出センサ W 通路 1 無端回動ベルト 2 挟持輪体 3 挟持搬送機構 4 搬送ガイド部 5 搬送ケース 5B 蓋体 6 紙幣類受入部 12 駆動輪体 14 遊転輪体 15 取付け枠体 37 位置決め用係合部 38 規制部材 46 出力ギア 47 入力ギア 48 入力ギア 49 駆動ケース 60 第1搬送ガイド体 61 第2搬送ガイド体 62 受渡しガイド部 70 取付け座 75 連結部材 75c フランジ部 75d 係合部 77 カバー部材 77a 被係合部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の遊技媒体貸機(B)の各々から送
    り出されてくる紙幣類(E)を受け取って特定箇所まで
    合流搬送する挾持搬送装置(F)が、紙幣類(E)を受
    渡し可能な状態で脱着自在に連結される複数の搬送ユニ
    ット(J)から構成され、前記搬送ユニット(J)の各
    々は、紙幣類(E)をそれの厚み方向両側から挾持して
    搬送する挾持搬送機構(3)と、紙幣類(E)の非挾持
    部分をそれの厚み方向両側から搬送案内する搬送ガイド
    部(4)とを搬送ケース(5)内に設けて構成されてい
    るとともに、前記各搬送ケース(5)の搬送方向上手側
    端部には、前記遊技媒体貸機(B)から送り出されてく
    る紙幣類(E)を受け入れる紙幣類受入部(6)が形成
    され、更に、前記各搬送ケース(5)のうち、前記紙幣
    類受入部(6)を除く部分の各々には、開閉自在な蓋体
    (5B)が設けられている遊技設備の紙幣類搬送装置に
    おいて、 隣合う搬送ユニット(J)のうち、搬送方向下手側に位
    置する搬送ユニット(J)の紙幣類受入部(6)には、
    搬送方向上手側に位置する搬送ケース(5)内に突出し
    て、受渡し搬送される紙幣類(E)の非挟持部分をそれ
    の厚み方向の両側から搬送案内する受渡しガイド部(6
    2)が着脱自在に固定連結されているとともに、前記受
    渡しガイド部(62)には、搬送方向上手側の搬送ユニ
    ット(J)の搬送ケース(5)内に突出して、受渡し搬
    送される紙幣類(E)の非挟持部分をそれの厚み方向の
    両側から搬送案内する第1搬送ガイド体(60)と、搬
    送方向下手側の搬送ユニット(J)の搬送ケース(5)
    内に突出して、受渡し搬送される紙幣類(E)の非挟持
    部分をそれの厚み方向の両側から搬送案内する第2搬送
    ガイド体(61)とが備えられ、更に、当該受渡しガイ
    ド部(62)が取付けられる搬送ユニット(J)の紙幣
    類受入部(6)には、前記搬送方向上手側の搬送ユニッ
    ト(J)の蓋体(5B)を開放した状態において、連結
    解除された受渡しガイド部(62)の紙幣類厚み方向の
    蓋体(5B)開放側への取り出し移動を許容する通路
    (W)が形成されている遊技設備の紙幣類搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記受渡しガイド部(62)には、前記
    搬送ユニット(J)内での紙幣類(E)の通過を検出す
    る通過検出センサ(S)の取付け座(70)が形成され
    ている請求項1記載の遊技設備の紙幣類搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記隣合う搬送ユニット(J)のうち、
    搬送方向上手側の搬送ユニット(J)には、搬送方向下
    手側の搬送ユニット(J)に対して搬送方向から嵌合す
    ることにより、隣合う搬送ユニット(J)同士の搬送方
    向長手方向に対して交差する方向への相対移動を規制す
    る連結部材(75)が、嵌合位置と嵌合解除位置とに亘
    って搬送方向に移動自在で、かつ、その移動範囲の任意
    の位置で固定自在に設けられている請求項1又は2記載
    の遊技設備の紙幣類搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材(75)と当該連結部材
    (75)に対して紙幣類の厚み方向から着脱自在に取付
    けられるカバー部材(77)とをもって、隣合う搬送ユ
    ニット(J)間から外部に露出する搬送経路の一部を囲
    繞する筒状ケース部に構成されている請求項3記載の遊
    技設備の紙幣類搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記受渡しガイド部(62)の一部が、
    隣合う搬送ユニット(J)間から外部に露出する搬送経
    路の一部を囲繞する筒状ケース部に兼用構成されている
    請求項1又は2記載の遊技設備の紙幣類搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ユニット(J)の挾持搬送機構
    (3)は、搬送方向に沿って巻回される無端回動ベルト
    (1)と、当該無端回動ベルト(1)との協同で紙幣類
    (E)を挾持する複数の挾持輪体(2)とを備え、更
    に、前記無端回動ベルト(1)を巻回する片持ち支持の
    駆動輪体(12)と複数の遊転輪体(14)とのうち、
    複数の遊転輪体(14)を枢着してある取付け枠体(1
    5)が、搬送ケース(5)に対して着脱自在に構成され
    ているとともに、前記搬送ケース(5)側には、前記駆
    動輪体(12)と複数の遊転輪体(14)とに亘って巻
    回された無端回動ベルト(1)に所定の張力を付与した
    状態で、前記取付け枠体(15)の駆動輪体(12)側
    の一端部を搬送方向から着脱自在に係合保持する位置決
    め用係合部(37)と、前記取付け枠体(15)の他端
    部側の紙幣類厚み方向への移動のみを接当規制する規制
    部材(38)とが設けられ、更に、前記取付け枠体(1
    5)には、前記無端回動ベルト(1)の弾性復元力に抗
    して取付け枠体(15)を所定寸法だけ搬送方向に沿っ
    て移動させたとき、前記規制部材(38)による規制作
    用を解除するように構成されている請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の遊技設備の紙幣類搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送ケース(5)には、電動モータ
    (M)及び当該電動モータ(M)に連動された出力ギア
    (46)とを備えた駆動ケース(49)が着脱自在に設
    けられているとともに、当該駆動ケース(49)を搬送
    ケース(5)に取付けたとき、前記出力ギア(46)と
    前記挾持搬送機構(3)側の入力ギア(47,48)と
    が噛み合い連動するように構成されている請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の遊技設備の紙幣類搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記連結部材(75)とカバー部材(7
    7)とは、紙幣類(E)の厚み方向から互いに接合可能
    な搬送方向視ほぼコの字状に形成され、更に、前記連結
    部材(75)は、隣合う搬送ユニット(J)間の最大隣
    接間隔に対応した長さに構成されているとともに、当該
    連結部材(75)の両フランジ部(75c)の各々に
    は、隣合う搬送ユニット(J)間の実際の隣接間隔に対
    応した寸法に切断形成されたカバー部材(77)の被係
    合部(77a)に対して係脱自在な係合部(75d)が
    形成されている請求項4記載の遊技設備の紙幣類搬送装
    置。
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