JP2617706B2 - 3α,5−シクロ−22,23−ジヒドロキシ−5α−ステロイド化合物 - Google Patents
3α,5−シクロ−22,23−ジヒドロキシ−5α−ステロイド化合物Info
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- C07J53/00—Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton has been modified by condensation with a carbocyclic rings or by formation of an additional ring by means of a direct link between two ring carbon atoms, including carboxyclic rings fused to the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton are included in this class
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J11/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, not substituted in position 3
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- C07J17/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, having an oxygen-containing hetero ring not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
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- C07J—STEROIDS
- C07J71/00—Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton is condensed with a heterocyclic ring
- C07J71/0005—Oxygen-containing hetero ring
- C07J71/0026—Oxygen-containing hetero ring cyclic ketals
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C07J73/00—Steroids in which the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton has been modified by substitution of one or two carbon atoms by hetero atoms
- C07J73/001—Steroids in which the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton has been modified by substitution of one or two carbon atoms by hetero atoms by one hetero atom
- C07J73/003—Steroids in which the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton has been modified by substitution of one or two carbon atoms by hetero atoms by one hetero atom by oxygen as hetero atom
-
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07J9/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、ブラシノライド類を製造する為の重要な中
間体である新規なステロイド化合物に関する。さらに詳
しく言えば、本発明は、一般式、 (式中、Xは水酸基でYが水素原子を表すか又は両者で
オキソ基を表し、2つのR′は、それぞれ、水素原子、
アシル基、シリル基、アルコキシカルボニル基又はベン
ジル基を表すか又は2つのR′が一緒になってアルキリ
デン基又はカルボニル基を表し、22位および23位の立体
配置は、22R,23R又は22S,23Sであり、R″及びRは、
それぞれ、水素原子又は低級アルキル基を表す。但し、
XとYが一緒になってオキソ基を表す場合はR″は水素
原子又はS配位のメチル基で、かつRはイソプロピル
基である。)で表わされる新規な3α,5−シクロ−5α
−ステロイド化合物に関する。
間体である新規なステロイド化合物に関する。さらに詳
しく言えば、本発明は、一般式、 (式中、Xは水酸基でYが水素原子を表すか又は両者で
オキソ基を表し、2つのR′は、それぞれ、水素原子、
アシル基、シリル基、アルコキシカルボニル基又はベン
ジル基を表すか又は2つのR′が一緒になってアルキリ
デン基又はカルボニル基を表し、22位および23位の立体
配置は、22R,23R又は22S,23Sであり、R″及びRは、
それぞれ、水素原子又は低級アルキル基を表す。但し、
XとYが一緒になってオキソ基を表す場合はR″は水素
原子又はS配位のメチル基で、かつRはイソプロピル
基である。)で表わされる新規な3α,5−シクロ−5α
−ステロイド化合物に関する。
ブラシノライド、すなわち、(2R,3S,22R,23R,24S)
−2,3,22,23−テトラヒドロキシ−24−メチル−B−ホ
モ−7−オキサ−5α−コレスタ−6−オン、はセイヨ
ウアブラナ(Brassicanapus L.)の花粉から単離さ
れ、構造決定された物質であり、ステロイド骨格を有す
る植物生長促進作用のある第6番目の植物ホルモンと目
されている化合物である。ブラシノライドの合成法は、
これまでに、数多く(10報以上)発表されているが、多
くは下記のスキーム1で示される工程(Siddallらの方
法)を経て行われている。
−2,3,22,23−テトラヒドロキシ−24−メチル−B−ホ
モ−7−オキサ−5α−コレスタ−6−オン、はセイヨ
ウアブラナ(Brassicanapus L.)の花粉から単離さ
れ、構造決定された物質であり、ステロイド骨格を有す
る植物生長促進作用のある第6番目の植物ホルモンと目
されている化合物である。ブラシノライドの合成法は、
これまでに、数多く(10報以上)発表されているが、多
くは下記のスキーム1で示される工程(Siddallらの方
法)を経て行われている。
このSiddallらの方法は、式XX→XXIで示される工程に
おいては、高価で取扱いが面倒な試薬であるジボランが
用いられており、そのため、この方法は、工業的規模で
の合成に用いるには適当な方法とは云えない。
おいては、高価で取扱いが面倒な試薬であるジボランが
用いられており、そのため、この方法は、工業的規模で
の合成に用いるには適当な方法とは云えない。
本発明者らは、ブラシノライド合成につき工業的方法
を研究した結果、本発明にかかる新規なステロイド化合
物を中間体として経由して、工業的規模で容易にブラシ
ノライド類を合成し得る方法を開発した。
を研究した結果、本発明にかかる新規なステロイド化合
物を中間体として経由して、工業的規模で容易にブラシ
ノライド類を合成し得る方法を開発した。
本発明によれば、先のSiddallらの方法に比べ容易に
安価に、下記式XV−aで表わされる化合物を合成するた
めの中間体として有用な新規化合物が提供される。
安価に、下記式XV−aで表わされる化合物を合成するた
めの中間体として有用な新規化合物が提供される。
さらに上記式XV−cで示される新規化合物は、22,23
−ジアセチルブラシノライド合成のための重要な中間体
であり又上記の化合物(XV−a)と同様なブラシノライ
ドの中間体でもある。
−ジアセチルブラシノライド合成のための重要な中間体
であり又上記の化合物(XV−a)と同様なブラシノライ
ドの中間体でもある。
本発明により提供される新規なステロイド化合物は、
化合物XV−cの重要な中間体であり、また、28−ノルブ
ラシノライドの合成中間体である上記式XV−gで表わさ
れる化合物合成の重要な中間体でもある。
化合物XV−cの重要な中間体であり、また、28−ノルブ
ラシノライドの合成中間体である上記式XV−gで表わさ
れる化合物合成の重要な中間体でもある。
この様に、本発明にかかる前記式(A)で表わされる
ステロイド化合物は新規な化合物でありブラシノライド
及びその誘導体又はその類縁体の合成において極めて、
有用な物質である。
ステロイド化合物は新規な化合物でありブラシノライド
及びその誘導体又はその類縁体の合成において極めて、
有用な物質である。
次に、本発明に係る新規なステロイド化合物の製造方
法を下記に示すスキーム2、スキーム3、スキーム4お
よびスキーム5で参照して説明する。(化合物は、いず
れも各スキーム中に示した式の数字をもつて記述する) スキーム4 Siddallらの方法やその他の既知文献記載の方法又は
本発明者らが新たに開発した方法(後述)で得られた既
知化合物XIIIをメチルエチルケトン(MEK)中でメシル
化し、ついで含水MEK中で炭酸水素カリウムなどの塩基
で処理すると化合物II−aが得られる。これを酸化する
と容易に化合物I−aが得られる。(スキーム2) さらに本発明者らが新たに開発した方法(後述)で得
られた新規化合物XBをアセチル化やアセトニド化を行つ
た後又は行わないで接触還元すれば、容易に収率良く化
合物II−c、II−a又はII−bが得られる。化合物II−
bをアセトニド化すれば容易に化合物II−aが得られ
る。化合物II−a、化合物II−cを酸化すると、収率良
く化合物I−a、化合物I−cが得られる(スキーム
3)。
法を下記に示すスキーム2、スキーム3、スキーム4お
よびスキーム5で参照して説明する。(化合物は、いず
れも各スキーム中に示した式の数字をもつて記述する) スキーム4 Siddallらの方法やその他の既知文献記載の方法又は
本発明者らが新たに開発した方法(後述)で得られた既
知化合物XIIIをメチルエチルケトン(MEK)中でメシル
化し、ついで含水MEK中で炭酸水素カリウムなどの塩基
で処理すると化合物II−aが得られる。これを酸化する
と容易に化合物I−aが得られる。(スキーム2) さらに本発明者らが新たに開発した方法(後述)で得
られた新規化合物XBをアセチル化やアセトニド化を行つ
た後又は行わないで接触還元すれば、容易に収率良く化
合物II−c、II−a又はII−bが得られる。化合物II−
bをアセトニド化すれば容易に化合物II−aが得られ
る。化合物II−a、化合物II−cを酸化すると、収率良
く化合物I−a、化合物I−cが得られる(スキーム
3)。
本発明者らが新たに開発した方法(後述)で得られた
新規化合物XI Bをたとえばアセチル化した後接触還元す
ると、収率良く化合物II−gが得られる。この化合物
は、容易に化合物I−gに変換することができる(スキ
ーム4)。この化合物は、いわゆる、28−ノルブラシノ
ライドの有用な中間体である。
新規化合物XI Bをたとえばアセチル化した後接触還元す
ると、収率良く化合物II−gが得られる。この化合物
は、容易に化合物I−gに変換することができる(スキ
ーム4)。この化合物は、いわゆる、28−ノルブラシノ
ライドの有用な中間体である。
この様な方法により、化合物I−a、I−c、I−g
や化合物II−a、II−b、II−c、II−gは、既知化合
物XIIIや新規化合物XB、XI Bより容易に収率良く得られ
る。
や化合物II−a、II−b、II−c、II−gは、既知化合
物XIIIや新規化合物XB、XI Bより容易に収率良く得られ
る。
上述の既知化合物XIII、新規化合物XB、XI Bを製造す
るためには、以下の如き方法による。
るためには、以下の如き方法による。
既知化合物XIIIについては、Siddallの方法をはじめ
多くの合成法が報告されているが、工業的に製造するた
めの方法としては適当な方法は見出されていない。
多くの合成法が報告されているが、工業的に製造するた
めの方法としては適当な方法は見出されていない。
本発明者らは、既知化合物VI Aから短工程で収率良く
化合物XIIIを得る方法を見い出した。すなわち、化合物
VI Aに3−メチル−1−ブチニルリチウムを作用させる
と、新規化合物VII Aが得られる(22R:22S=3:2)。カ
ラム精製により、この22R体と22S体とを分離し、22S体
はMITSUNOBU反応などにより22R体に転換する。22RのVII
AをP2−Ni触媒を使つて接触還元しついで酸化すると、
新規化合物IX Aが得られる。これをトリメチルアルミニ
ウムとn−ブチルリチウムにて処理し既知化合物XAを通
算収率35%(IX Aの回収を考慮した収率41%)で得るこ
とができる(この方法をシクロメチルエーテル法と称す
る:下記スキーム5、実施例1参照)。
化合物XIIIを得る方法を見い出した。すなわち、化合物
VI Aに3−メチル−1−ブチニルリチウムを作用させる
と、新規化合物VII Aが得られる(22R:22S=3:2)。カ
ラム精製により、この22R体と22S体とを分離し、22S体
はMITSUNOBU反応などにより22R体に転換する。22RのVII
AをP2−Ni触媒を使つて接触還元しついで酸化すると、
新規化合物IX Aが得られる。これをトリメチルアルミニ
ウムとn−ブチルリチウムにて処理し既知化合物XAを通
算収率35%(IX Aの回収を考慮した収率41%)で得るこ
とができる(この方法をシクロメチルエーテル法と称す
る:下記スキーム5、実施例1参照)。
スキーム5 化合物XAは、Siddallらの方法に従い、式XA→XII→XI
IIの順序で変換することができる。
IIの順序で変換することができる。
新規化合物XBは以下の如くして得ることができる。ス
キーム6に示される様にスチグマステロールIIIをメシ
ル化した後、炭酸ソーダなどの塩基の存在下に、ベンジ
ルアルコール中で加熱、攪拌することにより、新規ベン
ジルエーテルVBを得、この物質をオゾン酸化して、新規
アルデヒドVI Bとし、先のシクロメチルエーテル法と同
様にして反応を行い、式、VI B→VII B→VIII B→IX B
→XB+XI Bの順序で化合物XBおよび化合物XI Bが得られ
る。スチグマステロールよりのXBの通算収率は19.5%で
ある(IX Bの回収を考慮すれば23.7%)。この方法をシ
クロベンジルエーテル法と称する。なお化合物XI Bは化
合物XBを得る際の副生物として得られる(実施例5参
照)。
キーム6に示される様にスチグマステロールIIIをメシ
ル化した後、炭酸ソーダなどの塩基の存在下に、ベンジ
ルアルコール中で加熱、攪拌することにより、新規ベン
ジルエーテルVBを得、この物質をオゾン酸化して、新規
アルデヒドVI Bとし、先のシクロメチルエーテル法と同
様にして反応を行い、式、VI B→VII B→VIII B→IX B
→XB+XI Bの順序で化合物XBおよび化合物XI Bが得られ
る。スチグマステロールよりのXBの通算収率は19.5%で
ある(IX Bの回収を考慮すれば23.7%)。この方法をシ
クロベンジルエーテル法と称する。なお化合物XI Bは化
合物XBを得る際の副生物として得られる(実施例5参
照)。
本発明で得られた化合物I−a、I−c、I−gはス
キーム6に示される様にブラシノライド又は28−ノルブ
ラシノライドにすることができる(下記スキーム6参
照)。
キーム6に示される様にブラシノライド又は28−ノルブ
ラシノライドにすることができる(下記スキーム6参
照)。
スキーム6 化合物I−aに、N,N−ジメチルホルムアミド中で触
媒量のp−トルエンスルホン酸と臭化リチウムを添加
し、加熱することにより、収率良く既知化合物XV−aを
得ることができる。化合物XV−aよりブラシノライドへ
導くにはSiddallらの方法又は池川らの方法(J.Chem.So
c.Perkin Trans.I 1984 139)によることができる。化
合物I−c、I−gは、化合物I−aの際の方法と同様
に処理することにより、収率良く新規化合物XV−c、XV
−gを得ることができる。化合物XV−c、XV−gをオス
ミウム酸化後2,3−ジオールをアセトニド化すると、新
規化合物XXIV−c、XXIV−gが得られ、副生物であるXX
V−c、XXV−gを容易に分離することができる。化合物
XXIV−cをバリヤービリガー酸化することにより、22,2
3−ジアセチルブラシノライドXXVIを得ることができ
る。化合物XXVIを脱アセチルするとブラシノライドを得
ることができる。化合物XXIV−gをアルカリにて脱アセ
チル化を行つた後、酸性にして脱アセトニドを行うと、
既知化合物28−ノルカスタステロンXXVIIIを得ることが
できる。
媒量のp−トルエンスルホン酸と臭化リチウムを添加
し、加熱することにより、収率良く既知化合物XV−aを
得ることができる。化合物XV−aよりブラシノライドへ
導くにはSiddallらの方法又は池川らの方法(J.Chem.So
c.Perkin Trans.I 1984 139)によることができる。化
合物I−c、I−gは、化合物I−aの際の方法と同様
に処理することにより、収率良く新規化合物XV−c、XV
−gを得ることができる。化合物XV−c、XV−gをオス
ミウム酸化後2,3−ジオールをアセトニド化すると、新
規化合物XXIV−c、XXIV−gが得られ、副生物であるXX
V−c、XXV−gを容易に分離することができる。化合物
XXIV−cをバリヤービリガー酸化することにより、22,2
3−ジアセチルブラシノライドXXVIを得ることができ
る。化合物XXVIを脱アセチルするとブラシノライドを得
ることができる。化合物XXIV−gをアルカリにて脱アセ
チル化を行つた後、酸性にして脱アセトニドを行うと、
既知化合物28−ノルカスタステロンXXVIIIを得ることが
できる。
以下に、本発明に係る新規化合物の製造例を具体例を
もつて説明する。実施例中、化合物に付した数字は、い
ずれも前掲の各スキーム中に示した式の数字である。
もつて説明する。実施例中、化合物に付した数字は、い
ずれも前掲の各スキーム中に示した式の数字である。
実施例1 (1)(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−6β−ベン
ジルオキシ−22,23−ジヒドロキシ−24−メチル−5α
−コレスタン(XB)の製造 スチグマステロール20.7gにTHF 100ml、トリエチルア
ミン9.8mlを加え5℃に冷却し、これに、メタンスルホ
ニルクロリド5.05mlを4〜8℃で滴下する。1時間攪拌
した後、これに、ベンジルアルコール100mlおよび粉末
無水炭酸ソーダ7.95gを加え50〜60℃で25時間攪拌す
る。さらに、AcOEtおよび水を加え、分液し、有機層を
水洗し、減圧で濃縮した後、1Torrにてベンジルアルコ
ールを真空蒸留して回収する。蒸留残留物を、シリカゲ
ル250g、ベンゼン/n−ヘキサン=1/4〜1/3で展開する
と、24S−エチル−3α,5−シクロ−6β−ベンジルオ
キシ−5α−コレスト−22E−エン(VB)16.47gが得ら
れる。
ジルオキシ−22,23−ジヒドロキシ−24−メチル−5α
−コレスタン(XB)の製造 スチグマステロール20.7gにTHF 100ml、トリエチルア
ミン9.8mlを加え5℃に冷却し、これに、メタンスルホ
ニルクロリド5.05mlを4〜8℃で滴下する。1時間攪拌
した後、これに、ベンジルアルコール100mlおよび粉末
無水炭酸ソーダ7.95gを加え50〜60℃で25時間攪拌す
る。さらに、AcOEtおよび水を加え、分液し、有機層を
水洗し、減圧で濃縮した後、1Torrにてベンジルアルコ
ールを真空蒸留して回収する。蒸留残留物を、シリカゲ
ル250g、ベンゼン/n−ヘキサン=1/4〜1/3で展開する
と、24S−エチル−3α,5−シクロ−6β−ベンジルオ
キシ−5α−コレスト−22E−エン(VB)16.47gが得ら
れる。
NMRよりベンゼン4%含有、純度を考慮した収率:62.9
%。
%。
化合物(VB)16.47gを、塩化メチレン250mlに溶解
し、これに、メタノール125mlおよび重炭酸ソーダ16gを
加え−70℃に冷却する。これにオゾンを、反応液が青く
着色するまで、吹き込む。次に、窒素ガスを吹き込み過
剰のオゾンを除いた後、ジメチルスルフィド20mlを加え
−60℃→−20℃/3時間攪拌した後、冷凍庫(−25℃)で
一夜放置する。生成物に、水を加え、分液し、塩化メチ
レン層を2%食塩水、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4で乾
燥し、減圧で濃縮した後、シリカゲル250g、AcOEt/n−
ヘキサン=1/15でカラム精製すると、3α,5−シクロ−
6β−ベンジルオキシ−20S−ホルミル−5α−プレグ
ナン(VI B)11.04gが得られる。NMRより純度92%。収
率:76.8% 1,1−ジブロム−3−メチル−1−ブテン6.84g及びTH
F 120mlを窒素雰囲気下−65℃に冷却する。1.8N n−ブ
チルリチウムヘキサン溶液34mlを−65〜−60℃にて滴下
する。滴下後−60→−40℃で30分間攪拌する。全体を−
70℃に冷却した後、3α,5−シクロ−6β−ベンジルオ
キシ−20S−ホルミル−5α−プレグナン(VI B)9.14g
をTHF 60mlに溶解した液を、−70〜−68℃にて滴下す
る。滴下後−72〜−68℃で1時間、−70℃→0℃で2時
間攪拌する。生成物に飽和塩化アンモン水溶液および、
エーテルを加えた後水を加え、分液し、有機層をとる。
有機層を5%食塩水、飽和食塩水にて洗浄した後、MgSO
4で乾燥し、減圧で濃縮する。生成物を、シリカゲル200
g、AcOEt/n−ヘキサン=1/10にて展開すると(22R)−
3α,5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22−ヒドロキ
シ−5α−コレスタ−23−イン(VII B)4.76g(m.p.15
5〜156℃)、と(22S)−3α,5−シクロ−6β−ベン
ジルオキシ−22−ヒドロキシ−5α−コレスタ−23−イ
ン3.62g(アモルファス固体)が得られる。この(22S)
体はMITSUNOBU反応により22R体(VII B)に収率72.6%
で転換することができた。
し、これに、メタノール125mlおよび重炭酸ソーダ16gを
加え−70℃に冷却する。これにオゾンを、反応液が青く
着色するまで、吹き込む。次に、窒素ガスを吹き込み過
剰のオゾンを除いた後、ジメチルスルフィド20mlを加え
−60℃→−20℃/3時間攪拌した後、冷凍庫(−25℃)で
一夜放置する。生成物に、水を加え、分液し、塩化メチ
レン層を2%食塩水、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4で乾
燥し、減圧で濃縮した後、シリカゲル250g、AcOEt/n−
ヘキサン=1/15でカラム精製すると、3α,5−シクロ−
6β−ベンジルオキシ−20S−ホルミル−5α−プレグ
ナン(VI B)11.04gが得られる。NMRより純度92%。収
率:76.8% 1,1−ジブロム−3−メチル−1−ブテン6.84g及びTH
F 120mlを窒素雰囲気下−65℃に冷却する。1.8N n−ブ
チルリチウムヘキサン溶液34mlを−65〜−60℃にて滴下
する。滴下後−60→−40℃で30分間攪拌する。全体を−
70℃に冷却した後、3α,5−シクロ−6β−ベンジルオ
キシ−20S−ホルミル−5α−プレグナン(VI B)9.14g
をTHF 60mlに溶解した液を、−70〜−68℃にて滴下す
る。滴下後−72〜−68℃で1時間、−70℃→0℃で2時
間攪拌する。生成物に飽和塩化アンモン水溶液および、
エーテルを加えた後水を加え、分液し、有機層をとる。
有機層を5%食塩水、飽和食塩水にて洗浄した後、MgSO
4で乾燥し、減圧で濃縮する。生成物を、シリカゲル200
g、AcOEt/n−ヘキサン=1/10にて展開すると(22R)−
3α,5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22−ヒドロキ
シ−5α−コレスタ−23−イン(VII B)4.76g(m.p.15
5〜156℃)、と(22S)−3α,5−シクロ−6β−ベン
ジルオキシ−22−ヒドロキシ−5α−コレスタ−23−イ
ン3.62g(アモルファス固体)が得られる。この(22S)
体はMITSUNOBU反応により22R体(VII B)に収率72.6%
で転換することができた。
次に、別に、酢酸ニッケル1.0gを95%エタノール20ml
に溶解し、これに1M NaBH4エタノール溶液8mlを滴下
し、次いで、エチレンジアミン0.54mlを加えた後、これ
に上記の22R体(VII B)8.0g及びエタノール80mlを加え
系内を水素雰囲気として接触還元する。この還元反応の
後、反応液にエーテル100ml、セライト(濾過助剤)2g
を加え濾過し、濾液を減圧濃縮乾固する。生成物に、エ
ーテルおよび水を加え、分液し、有機層を水洗し、MgSO
4で乾燥した後、減圧濃縮する。(22R)−3α,5−シク
ロ−6β−ベンジルオキシ−22−ヒドロキシ−5α−コ
レスト−23−エン(VIII B)が得られる。
に溶解し、これに1M NaBH4エタノール溶液8mlを滴下
し、次いで、エチレンジアミン0.54mlを加えた後、これ
に上記の22R体(VII B)8.0g及びエタノール80mlを加え
系内を水素雰囲気として接触還元する。この還元反応の
後、反応液にエーテル100ml、セライト(濾過助剤)2g
を加え濾過し、濾液を減圧濃縮乾固する。生成物に、エ
ーテルおよび水を加え、分液し、有機層を水洗し、MgSO
4で乾燥した後、減圧濃縮する。(22R)−3α,5−シク
ロ−6β−ベンジルオキシ−22−ヒドロキシ−5α−コ
レスト−23−エン(VIII B)が得られる。
この物質を、塩化メチレン400mlに溶解し、5℃に冷
却し、これに、メタクロロ過安息香酸(P=88.3%)8.
5gを加え、3〜5℃で2.5時間攪拌する。反応生成物
に、0.5N苛性ソーダ水溶液200mlを加え分液し、有機層
を水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮する。生成物を、
シリカゲル200g、AcOEt/n−ヘキサン1/6〜1/3にてカラ
ム精製すると、(22R,23S,24R)−3α,5−シクロ−6
β−ベンジルオキシ−22−ヒドロキシ−23,24−エポキ
シ−5α−コレスタン(IX B)7.58g(アモルファスな
固体)が得られる。
却し、これに、メタクロロ過安息香酸(P=88.3%)8.
5gを加え、3〜5℃で2.5時間攪拌する。反応生成物
に、0.5N苛性ソーダ水溶液200mlを加え分液し、有機層
を水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮する。生成物を、
シリカゲル200g、AcOEt/n−ヘキサン1/6〜1/3にてカラ
ム精製すると、(22R,23S,24R)−3α,5−シクロ−6
β−ベンジルオキシ−22−ヒドロキシ−23,24−エポキ
シ−5α−コレスタン(IX B)7.58g(アモルファスな
固体)が得られる。
化合物(IX B)5.07gをn−ヘキサン500mlに溶解し系
内を窒素雰囲気とし−70℃に冷却し、これに、19%トリ
メチルアルミヘキサン溶液50ml、15%n−ブチルリチウ
ムヘキサン溶液6mlを加える。−70℃で1時間、−70℃
→+10℃で4時間攪拌する。ついで−40℃まで冷却しメ
タノールを加えてトリメチルアルミニウムを分解した
後、エーテルおよび、1N−苛性ソーダ水溶液を加える。
分液し、有機層をとり水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧で
濃縮する。これをシリカゲル200g、AcOEt/n−ヘキサン
=1/5〜1/3にて展開すると、 原料(IX B) 0.89g 目的物(X B) 3.05g 副生成物(XI B) 0.56g が得られる。
内を窒素雰囲気とし−70℃に冷却し、これに、19%トリ
メチルアルミヘキサン溶液50ml、15%n−ブチルリチウ
ムヘキサン溶液6mlを加える。−70℃で1時間、−70℃
→+10℃で4時間攪拌する。ついで−40℃まで冷却しメ
タノールを加えてトリメチルアルミニウムを分解した
後、エーテルおよび、1N−苛性ソーダ水溶液を加える。
分液し、有機層をとり水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧で
濃縮する。これをシリカゲル200g、AcOEt/n−ヘキサン
=1/5〜1/3にて展開すると、 原料(IX B) 0.89g 目的物(X B) 3.05g 副生成物(XI B) 0.56g が得られる。
化合物XB:NMR(200MHz)δ:0.39(1H,q)、0.66(1H,
t)、3.00(1H,b.S)、3.6(1H,m)、3.75(1H,m)、4.
60(2H,q)、7.38(5H,d) EI/MS m/e:522、431、422、414、330、313、91 (2)(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−イソ
プロピリデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタ−
6β−オール(II−a)の製造 上記(1)で得られた化合物(XB)252mgをAcOEt 30m
lに溶解し、これに、5% Pd−C触媒(50% wet品)12
6mgを加え、水素雰囲気で接触還元を行う。TLCにより原
料がなくなったことを確認した後、触媒を濾去し、濾液
を濃縮乾固するとTLCで、ほぼ1spotの(22R,23R,24S)
−3α,5−シクロ−22,23−ジヒドロキシ−24−メチル
−5α−コレスタ−6β−オール(II−b)200mgが得
られる。このものをクロロホルム20mlに溶かし、これ
に、p−トルエンスルホン酸10mgおよびアセトンジメチ
ルアセタール0.10mlを加え、10℃/30分間攪拌する。次
いで、重曹水を加え洗浄した後、MgSO4で乾燥し、減圧
で濃縮乾固すると、粗化合物(II−a)が得られる。こ
のものは、このまま、次の工程に使用することができる
が、これをメタノールより再結晶すると、m.p.187〜189
℃の精製物(II−a)が得られる。
t)、3.00(1H,b.S)、3.6(1H,m)、3.75(1H,m)、4.
60(2H,q)、7.38(5H,d) EI/MS m/e:522、431、422、414、330、313、91 (2)(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−イソ
プロピリデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタ−
6β−オール(II−a)の製造 上記(1)で得られた化合物(XB)252mgをAcOEt 30m
lに溶解し、これに、5% Pd−C触媒(50% wet品)12
6mgを加え、水素雰囲気で接触還元を行う。TLCにより原
料がなくなったことを確認した後、触媒を濾去し、濾液
を濃縮乾固するとTLCで、ほぼ1spotの(22R,23R,24S)
−3α,5−シクロ−22,23−ジヒドロキシ−24−メチル
−5α−コレスタ−6β−オール(II−b)200mgが得
られる。このものをクロロホルム20mlに溶かし、これ
に、p−トルエンスルホン酸10mgおよびアセトンジメチ
ルアセタール0.10mlを加え、10℃/30分間攪拌する。次
いで、重曹水を加え洗浄した後、MgSO4で乾燥し、減圧
で濃縮乾固すると、粗化合物(II−a)が得られる。こ
のものは、このまま、次の工程に使用することができる
が、これをメタノールより再結晶すると、m.p.187〜189
℃の精製物(II−a)が得られる。
NMR(200MHz)δ:0.30(1H,q)、0.53(1H,t)、3.29
(1H,s)、3.77(1H,q)、3.89(1H,d) 実施例2 (22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−イソプロピ
リデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタ−6−オ
ン(I−a) 実施例1で得られた(22R,23R,24S)−3α,5−シク
ロ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−24−メチル−
5α−コレスタ−6β−オール(II−a)1418mgをアセ
トン30mlとAcOEt 30mlの混合液に溶解し、5℃に冷却す
る。この溶液を攪拌しつつ、これにジョオンズ試薬1.2m
lを滴下する。全体を、5℃で30分間攪拌した後、冷水1
00ml中にあけ、これに、AcOEt 100mlを加え分液する。
有機層を水、重曹水、食塩水の順序で洗浄した後、MgSO
4で乾燥し、減圧で濃縮乾固する。(22R,23R,24S)−3
α,5−シクロ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−24
−メチル−5α−コレスタ−6−オン(I−a)1342mg
が得られる。
(1H,s)、3.77(1H,q)、3.89(1H,d) 実施例2 (22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−イソプロピ
リデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタ−6−オ
ン(I−a) 実施例1で得られた(22R,23R,24S)−3α,5−シク
ロ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−24−メチル−
5α−コレスタ−6β−オール(II−a)1418mgをアセ
トン30mlとAcOEt 30mlの混合液に溶解し、5℃に冷却す
る。この溶液を攪拌しつつ、これにジョオンズ試薬1.2m
lを滴下する。全体を、5℃で30分間攪拌した後、冷水1
00ml中にあけ、これに、AcOEt 100mlを加え分液する。
有機層を水、重曹水、食塩水の順序で洗浄した後、MgSO
4で乾燥し、減圧で濃縮乾固する。(22R,23R,24S)−3
α,5−シクロ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−24
−メチル−5α−コレスタ−6−オン(I−a)1342mg
が得られる。
このものはそのまま次の工程で使用することができる
が、AcOEtで再結晶するとm.p.159〜161℃の精製品を得
ることができる。
が、AcOEtで再結晶するとm.p.159〜161℃の精製品を得
ることができる。
NMR(200MHz)δ:2.43(1H,m)、3.77(1H,q)、3.88
(1H,d) EI/MS m/e:471、455、399、395、355、171、142、99 実施例3 (22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−イソプロピ
リデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタ−6−オ
ン(I−a) 実施例1、(1)で得られた(22R,23R,24S)−3α,
5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22,23−ジヒドロキ
シ−24−メチル−5α−コレスタン(XB)2.80gをAcOEt
60mlに溶解し、これに、アセトンジメチルアセタール
1.4ml、p−トルエンスルホン酸140mgを加え1時間攪拌
する。生成物に、重曹水を加え、分液し、有機層をMgSO
4にて乾燥し、減圧で濃縮すると、粗(22R,23R,24S)−
3α,5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22,23−イソ
プロピリデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタン
(XVI B−a)が得られる。このものを、AcOEt 60mlに
溶解し、5% pd−Cを触媒として用いて、接触還元を
行う。生成物をTLCにしてチェックし、原料がなくなっ
たことを確認した後、触媒を濾過する。(濾液を濃縮乾
固すると化合物II−aが得られるがここではそのまま次
の工程に使用する)この濾液を5℃に冷却し、これに、
ジョオンズ試薬1.7mlを滴下する。滴下後、1時間攪拌
する。反応液を水、重曹水、食塩水にて順次洗浄した後
MgSO4にて乾燥し、減圧で濃縮乾固する。生成物をシリ
カゲル100g、AcOEt/ベンゼン=1/30〜1/15にて展開する
と、化合物(I−a)2.26gが得られた。これを、AcOEt
より再結晶するとm.p.159〜161℃の化合物(I−a)が
得られる。
(1H,d) EI/MS m/e:471、455、399、395、355、171、142、99 実施例3 (22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−イソプロピ
リデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタ−6−オ
ン(I−a) 実施例1、(1)で得られた(22R,23R,24S)−3α,
5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22,23−ジヒドロキ
シ−24−メチル−5α−コレスタン(XB)2.80gをAcOEt
60mlに溶解し、これに、アセトンジメチルアセタール
1.4ml、p−トルエンスルホン酸140mgを加え1時間攪拌
する。生成物に、重曹水を加え、分液し、有機層をMgSO
4にて乾燥し、減圧で濃縮すると、粗(22R,23R,24S)−
3α,5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22,23−イソ
プロピリデンジオキシ−24−メチル−5α−コレスタン
(XVI B−a)が得られる。このものを、AcOEt 60mlに
溶解し、5% pd−Cを触媒として用いて、接触還元を
行う。生成物をTLCにしてチェックし、原料がなくなっ
たことを確認した後、触媒を濾過する。(濾液を濃縮乾
固すると化合物II−aが得られるがここではそのまま次
の工程に使用する)この濾液を5℃に冷却し、これに、
ジョオンズ試薬1.7mlを滴下する。滴下後、1時間攪拌
する。反応液を水、重曹水、食塩水にて順次洗浄した後
MgSO4にて乾燥し、減圧で濃縮乾固する。生成物をシリ
カゲル100g、AcOEt/ベンゼン=1/30〜1/15にて展開する
と、化合物(I−a)2.26gが得られた。これを、AcOEt
より再結晶するとm.p.159〜161℃の化合物(I−a)が
得られる。
実施例4 (22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−ジアセトキ
シ−24−メチル−5α−コレスタ−6−オン(I−c) 実施例1、(1)で得られた(22R,23R,24S)−3α,
5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22,23−ジヒドロキ
シ−24−メチル−5α−コレスタン(XB)2.092gを、ピ
リジン10mlに溶解し、5℃に冷却する。これに、無水酢
酸1.89mlおよびN,N−ジメチルアミノピリジン40mgを加
え、5℃で1時間、次いで室温で16時間攪拌する。生成
物に、AcOEtおよび水を加え、AcOEt層を分離し、冷1N−
塩酸、水、重曹水、食塩水で順次洗浄する。生成物を、
MgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固すると、アモルファス
固体の(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−6β−ベン
ジルオキシ−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−5α
−コレスタン(XVI B−c)2.29gが得られる。
シ−24−メチル−5α−コレスタ−6−オン(I−c) 実施例1、(1)で得られた(22R,23R,24S)−3α,
5−シクロ−6β−ベンジルオキシ−22,23−ジヒドロキ
シ−24−メチル−5α−コレスタン(XB)2.092gを、ピ
リジン10mlに溶解し、5℃に冷却する。これに、無水酢
酸1.89mlおよびN,N−ジメチルアミノピリジン40mgを加
え、5℃で1時間、次いで室温で16時間攪拌する。生成
物に、AcOEtおよび水を加え、AcOEt層を分離し、冷1N−
塩酸、水、重曹水、食塩水で順次洗浄する。生成物を、
MgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固すると、アモルファス
固体の(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−6β−ベン
ジルオキシ−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−5α
−コレスタン(XVI B−c)2.29gが得られる。
NMR(60MHz)δ:1.98(6H,d)、2.95(1H,b.s.)、4.55
(2H,q)、5.25(2H,q)、7.3(5H,d) 化合物(XVI B−c)をAcOEt 80mlに溶解し、これ
に、5% Pd−C 0.5gを加え室温にて接触還元する。TLC
で原料がなくなったことをチェックした後、触媒を濾去
し、濾液を減圧で濃縮乾固すると、アモルファス固体の
(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−ジアセトキ
シ−24−メチル−5α−コレスタ−6β−オール(II−
c)2.18gが得られた。
(2H,q)、5.25(2H,q)、7.3(5H,d) 化合物(XVI B−c)をAcOEt 80mlに溶解し、これ
に、5% Pd−C 0.5gを加え室温にて接触還元する。TLC
で原料がなくなったことをチェックした後、触媒を濾去
し、濾液を減圧で濃縮乾固すると、アモルファス固体の
(22R,23R,24S)−3α,5−シクロ−22,23−ジアセトキ
シ−24−メチル−5α−コレスタ−6β−オール(II−
c)2.18gが得られた。
NMR(60MHz)δ:1.98(6H,d)、3.23(1H,b.s.)、5.25
(2H,q) 化合物(II−c)2.18gをAcOEt 50mlに溶解し、5℃
に冷却して、これに、ジョオンズ試薬1.25mlを滴下す
る。生成物を5℃で1時間攪拌した後、反応液を水、重
曹水、食塩水の順序で洗浄し、MgSO4で乾燥した後減圧
で濃縮乾固すると、粗(22R,23R,24S)−3α,5−シク
ロ−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−5α−コレス
タ−6−オン(I−c)2.06gが得られる。これを一
部、AcOEt−メタノールにて再結晶すると、精製物(I
−c)が得られる。m.p.173.5〜174.5℃ 実施例5 28−ノルカスタステロン(XXVIII) 実施例1、(1)で得られた副生成物3α,5−シクロ
−22R,23R−ジヒドロキシ−6β−ベンジルオキシ−5
α−コレスト−24−エン(XI B)600mgを、ピリジン6ml
に溶解し5℃に冷却する。これに、無水酢酸1mlおよび
N,N−ジメチルアミノピリジン10mgを加え5〜15℃で18
時間攪拌する。生成物に、水、AcOEtを加え、分液し、A
cOEt層を水、1N−HCl、水、重曹水で順次洗浄し、MgSO4
で乾燥し、減圧濃縮すると、化合物(XVIII)が得られ
る。これを、AcOEt 30mlに溶解し、これに、5%Pd−C
触媒(50% wet品)600mgを加えて水素雰囲気にて室温
下接触還元を行う。水素の吸収が止ったら触媒を濾去
し、濾液を濃縮乾固する。これをシリカゲル30g、AcOEt
/ベンゼン=1/5にてカラム精製すると、3α,5−シクロ
−22R,23R−ジアセトキシ−5α−コレスタ−6β−オ
ール(II−g)480mgが得られる。これをAcOEt 20mlに
溶解し、5℃にてジョーンズ酸化すると粗化合物(I−
g)460mgが得られる。これをメタノールより再結晶す
ると、m.p.176〜178℃の針状晶の(I−g)が得られ
る。
(2H,q) 化合物(II−c)2.18gをAcOEt 50mlに溶解し、5℃
に冷却して、これに、ジョオンズ試薬1.25mlを滴下す
る。生成物を5℃で1時間攪拌した後、反応液を水、重
曹水、食塩水の順序で洗浄し、MgSO4で乾燥した後減圧
で濃縮乾固すると、粗(22R,23R,24S)−3α,5−シク
ロ−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−5α−コレス
タ−6−オン(I−c)2.06gが得られる。これを一
部、AcOEt−メタノールにて再結晶すると、精製物(I
−c)が得られる。m.p.173.5〜174.5℃ 実施例5 28−ノルカスタステロン(XXVIII) 実施例1、(1)で得られた副生成物3α,5−シクロ
−22R,23R−ジヒドロキシ−6β−ベンジルオキシ−5
α−コレスト−24−エン(XI B)600mgを、ピリジン6ml
に溶解し5℃に冷却する。これに、無水酢酸1mlおよび
N,N−ジメチルアミノピリジン10mgを加え5〜15℃で18
時間攪拌する。生成物に、水、AcOEtを加え、分液し、A
cOEt層を水、1N−HCl、水、重曹水で順次洗浄し、MgSO4
で乾燥し、減圧濃縮すると、化合物(XVIII)が得られ
る。これを、AcOEt 30mlに溶解し、これに、5%Pd−C
触媒(50% wet品)600mgを加えて水素雰囲気にて室温
下接触還元を行う。水素の吸収が止ったら触媒を濾去
し、濾液を濃縮乾固する。これをシリカゲル30g、AcOEt
/ベンゼン=1/5にてカラム精製すると、3α,5−シクロ
−22R,23R−ジアセトキシ−5α−コレスタ−6β−オ
ール(II−g)480mgが得られる。これをAcOEt 20mlに
溶解し、5℃にてジョーンズ酸化すると粗化合物(I−
g)460mgが得られる。これをメタノールより再結晶す
ると、m.p.176〜178℃の針状晶の(I−g)が得られ
る。
参考例1 (1)(22R,23R,24S)−22,23−ジアセトキシ−24−メ
チル−5α−コレスト−2−エン−6−オン(XV−c)
の製造 粗化合物(I−c)1.86gをDMF 16mlに溶解し、これ
に、p−トルエンスルホン酸68mgおよび臭化リチウム19
0mgを加え155〜157℃にて、1時間半、還流煮沸を行
う。反応液を氷水中にあけ、AcOEtにて抽出する。AcOEt
層を水、重曹水、食塩水の順序に洗浄し、MgSO4で乾燥
し、減圧で濃縮する。次いでシリカゲル80g、AcOEt/ベ
ンゼン=1/25〜1/15にて展開すると、(22R,23R,24S)
−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−5α−コレスト
−2−エン−6−オン(XV−c)1.37gが得られる。こ
のものをメタノールより、懸濁精製すると、m.p.210〜2
13℃の精製物(XV−c)が得られる。
チル−5α−コレスト−2−エン−6−オン(XV−c)
の製造 粗化合物(I−c)1.86gをDMF 16mlに溶解し、これ
に、p−トルエンスルホン酸68mgおよび臭化リチウム19
0mgを加え155〜157℃にて、1時間半、還流煮沸を行
う。反応液を氷水中にあけ、AcOEtにて抽出する。AcOEt
層を水、重曹水、食塩水の順序に洗浄し、MgSO4で乾燥
し、減圧で濃縮する。次いでシリカゲル80g、AcOEt/ベ
ンゼン=1/25〜1/15にて展開すると、(22R,23R,24S)
−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−5α−コレスト
−2−エン−6−オン(XV−c)1.37gが得られる。こ
のものをメタノールより、懸濁精製すると、m.p.210〜2
13℃の精製物(XV−c)が得られる。
NMR(200MHz)δ:2.02(3H,s)、2.04(3H,s)、5.21
(1H,d)、5.38(1H,d)、5.56〜5.85(2H,m) (2)ブラシノライド(XXVII)の製造 前記(1)で得られた(22R,23R,24S)−22,23−ジア
セトキシ−24−メチル−5α−コレスト−2−エン−6
−オン(XV−c)1.32gをtert−ブタノール50ml、THF 1
5mlおよび水5mlよりなる溶液に溶解し、これに、N−メ
チルモルホリンオキシド1.0gおよび四酸化オスミウム32
mgを加え、室温で8時間攪拌する。さらに、亜硫酸ソー
ダ水溶液を加え30分間攪拌した後、AcOEtおよび水を加
え、分液し、このAcOEt層を1N−HCl、水、重曹水で洗浄
した後、MgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固すると化合物
(XXIII−c)が得られる。これを、クロロホルム60ml
に溶解し、これに、アセトンジメチルアセタール0.75ml
およびp−トルエンスルホン酸50mgを加え、室温で、1
時間攪拌する。さらに、重曹水を加え、クロロホルム層
をとり、それをMgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固する。
これをシリカゲル50g、AcOEt/n−ヘキサン=1/3〜1/2で
カラム精製すると、(2R,3S,22R,23R,24S)−2,3−イソ
プロピリデンジオキシ−22,23−ジアセトキシ−24−メ
チル−5α−コレスタ−6−オン(XXIV−c)1.07gが
得られる。m.p.181.0〜181.5℃ 化合物(XXIV−c)720mgを、塩化メチレン25mlに溶
解し、これに、粉末Na2HPO4 3g及び無水トリフロロ酢酸
1.66mlより調製したトリフロロ過酢酸塩化メチレン溶液
を加え、0°→20℃で3時間攪拌する。生成物に水およ
びCH2Cl2を加え、分液し、このCH2Cl2層を水、重曹水で
洗浄しMgSO4で乾燥し、濃縮乾固すると、粗(2R,3S,22
R,23R,24S)−2,3−ジヒドロキシ−22,23−ジアセトキ
シ−24−メチル−B−ホモ−7−オキサ−5α−コレス
タ−6−オン700mgが得られる。これに、メタノール50m
l、水5mlおよび苛性ソーダ1.5gを加え、2時間還流煮沸
を行う。生成物を冷却した後、塩酸を加えpHを1とした
後、室温で1時間攪拌する。これに、水100mlを加え、
1時間攪拌した後、生成する結晶を濾取すると、粗ブラ
シノライド550mgが得られる。これをメタノールで再結
晶すると、m.p.274〜278℃の針状晶のブラシノライドが
得られた。
(1H,d)、5.38(1H,d)、5.56〜5.85(2H,m) (2)ブラシノライド(XXVII)の製造 前記(1)で得られた(22R,23R,24S)−22,23−ジア
セトキシ−24−メチル−5α−コレスト−2−エン−6
−オン(XV−c)1.32gをtert−ブタノール50ml、THF 1
5mlおよび水5mlよりなる溶液に溶解し、これに、N−メ
チルモルホリンオキシド1.0gおよび四酸化オスミウム32
mgを加え、室温で8時間攪拌する。さらに、亜硫酸ソー
ダ水溶液を加え30分間攪拌した後、AcOEtおよび水を加
え、分液し、このAcOEt層を1N−HCl、水、重曹水で洗浄
した後、MgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固すると化合物
(XXIII−c)が得られる。これを、クロロホルム60ml
に溶解し、これに、アセトンジメチルアセタール0.75ml
およびp−トルエンスルホン酸50mgを加え、室温で、1
時間攪拌する。さらに、重曹水を加え、クロロホルム層
をとり、それをMgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固する。
これをシリカゲル50g、AcOEt/n−ヘキサン=1/3〜1/2で
カラム精製すると、(2R,3S,22R,23R,24S)−2,3−イソ
プロピリデンジオキシ−22,23−ジアセトキシ−24−メ
チル−5α−コレスタ−6−オン(XXIV−c)1.07gが
得られる。m.p.181.0〜181.5℃ 化合物(XXIV−c)720mgを、塩化メチレン25mlに溶
解し、これに、粉末Na2HPO4 3g及び無水トリフロロ酢酸
1.66mlより調製したトリフロロ過酢酸塩化メチレン溶液
を加え、0°→20℃で3時間攪拌する。生成物に水およ
びCH2Cl2を加え、分液し、このCH2Cl2層を水、重曹水で
洗浄しMgSO4で乾燥し、濃縮乾固すると、粗(2R,3S,22
R,23R,24S)−2,3−ジヒドロキシ−22,23−ジアセトキ
シ−24−メチル−B−ホモ−7−オキサ−5α−コレス
タ−6−オン700mgが得られる。これに、メタノール50m
l、水5mlおよび苛性ソーダ1.5gを加え、2時間還流煮沸
を行う。生成物を冷却した後、塩酸を加えpHを1とした
後、室温で1時間攪拌する。これに、水100mlを加え、
1時間攪拌した後、生成する結晶を濾取すると、粗ブラ
シノライド550mgが得られる。これをメタノールで再結
晶すると、m.p.274〜278℃の針状晶のブラシノライドが
得られた。
参考例2 (22R,23R,24S)−22,23−イソプロピリデンジオキシ−
24−メチル−5α−コレスト−2−エン−6−オン(XV
−a) 実施例3で得られた粗化合物(I−a)1177mgをN,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)10mlに溶解し、これ
に、p−トルエンスルホン酸48mgおよび臭化リチウム13
2mgを加え、155〜157℃にて、2時間還流煮沸する。反
応液を氷水中にあけAcOEtにて抽出する。有機層を水、
重曹水、食塩水の順序で洗浄した後、MgSO4で乾燥し、
減圧で濃縮乾固する。生成物をシリカゲル100gおよびAc
OEt/ベンゼン=1/100〜1/50にて展開すると化合物(XV
−a)932mgが得られた。m.p.236〜238℃(MeOHより再
結晶) NMR(200MHz)δ:3.77(1H,q)、3.88(1H,d)、5.61
(1H,m)、5.74(1H,m) 参考例3 粗化合物(I−g)400mgをDMF 4mlに溶解し、これに、
p−トルエンスルホン酸20mgおよび臭化リチウム50mgを
加え、155〜157℃にて2時間還流煮沸を行う。生成物
に、AcOEtおよび水を加え、AcOEt層をとり、水、重曹水
で洗浄した後、MgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固する
と、22R,23R−ジアセトキシ−5α−コレスト−2−エ
ン−6−オン(XV−g)370mgが得られる。これを参考
例1(2)の操作に準じて、使用する試薬、溶媒等は全
て参考例1(2)の使用量の30%の量とし、オスミウム
酸化、アセトニド化し、カラム精製すると、プリズム状
晶の(2R,3S,22R,23R)−2,3−イソプロピリデンジオキ
シ−22,23−ジアセトキシ−5α−コレスタ−6−オン
(XXIV−g)215mgが得られる。m.p.184〜187℃。
24−メチル−5α−コレスト−2−エン−6−オン(XV
−a) 実施例3で得られた粗化合物(I−a)1177mgをN,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)10mlに溶解し、これ
に、p−トルエンスルホン酸48mgおよび臭化リチウム13
2mgを加え、155〜157℃にて、2時間還流煮沸する。反
応液を氷水中にあけAcOEtにて抽出する。有機層を水、
重曹水、食塩水の順序で洗浄した後、MgSO4で乾燥し、
減圧で濃縮乾固する。生成物をシリカゲル100gおよびAc
OEt/ベンゼン=1/100〜1/50にて展開すると化合物(XV
−a)932mgが得られた。m.p.236〜238℃(MeOHより再
結晶) NMR(200MHz)δ:3.77(1H,q)、3.88(1H,d)、5.61
(1H,m)、5.74(1H,m) 参考例3 粗化合物(I−g)400mgをDMF 4mlに溶解し、これに、
p−トルエンスルホン酸20mgおよび臭化リチウム50mgを
加え、155〜157℃にて2時間還流煮沸を行う。生成物
に、AcOEtおよび水を加え、AcOEt層をとり、水、重曹水
で洗浄した後、MgSO4で乾燥し、減圧で濃縮乾固する
と、22R,23R−ジアセトキシ−5α−コレスト−2−エ
ン−6−オン(XV−g)370mgが得られる。これを参考
例1(2)の操作に準じて、使用する試薬、溶媒等は全
て参考例1(2)の使用量の30%の量とし、オスミウム
酸化、アセトニド化し、カラム精製すると、プリズム状
晶の(2R,3S,22R,23R)−2,3−イソプロピリデンジオキ
シ−22,23−ジアセトキシ−5α−コレスタ−6−オン
(XXIV−g)215mgが得られる。m.p.184〜187℃。
化合物(XXIV−g)100mgに、メタノール5ml、2N苛性
ソーダ水溶液1mlを加え、2時間還流煮沸を行う。生成
物を冷却した後、2N−塩酸1.2mlおよび水5mlを加え、室
温で1時間攪拌した後、結晶を濾取すると28−ノルカス
タステロン(XXVIII)70mgが得られる。これを、AcOEt
−メタノールより再結晶すると、m.p.258〜260℃の精製
晶が得られる。
ソーダ水溶液1mlを加え、2時間還流煮沸を行う。生成
物を冷却した後、2N−塩酸1.2mlおよび水5mlを加え、室
温で1時間攪拌した後、結晶を濾取すると28−ノルカス
タステロン(XXVIII)70mgが得られる。これを、AcOEt
−メタノールより再結晶すると、m.p.258〜260℃の精製
晶が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−181300(JP,A) J.AM.CHEM.SOC.Vo l.105 No.13(1980)P.6580− 6581
Claims (11)
- 【請求項1】一般式 (式中、Xは水酸基でYが水素原子を表すか又は両者で
オキソ基を表し、2個のR′は、それぞれ、水素原子、
アシル基、シリル基、アルコキシカルボニル基又はベン
ジル基を表すか又は2つのR′が一緒になってアルキリ
デン基又はカルボニル基を表し、22位および23位の立体
配置は、22R,23R又は22S,23Sであり、R″及びRは、
それぞれ、水素原子又は低級アルキル基を表す。但し、
XとYが一緒になってオキソ基を表す場合はR″は水素
原子又はS配位のメチル基で、かつRはイソプロピル
基である。) で表わされるステロイド化合物。 - 【請求項2】一般式 (式中、R′は、それぞれ、水素原子、アシル基、シリ
ル基、アルコキシカルボニル基又はベンジル基を表すか
又は2つのR′が一緒になってアルキリデン基又はカル
ボニル基を表し、22位、23位の立体配置は22R,23R又は2
2S,23Sであり、R″は、水素原子又はメチル基を表す) で表わされる特許請求の範囲第1項記載のステロイド化
合物。 - 【請求項3】一般式 (式中、R′は、それぞれ、水素原子、アシル基、シリ
ル基、アルコキシカルボニル基又はベンジル基を表すか
又は2つのR′が一緒になってアルキリデン基又はカル
ボニル基を表し、22位、23位の立体配置は22R,23R又は2
2S,23Sであり、R″及びRは、それぞれ、水素原子又
は低級アルキル基を表す) で表わされる特許請求の範囲第1項記載のステロイド化
合物。 - 【請求項4】上記のR′が、水素原子である特許請求の
範囲第1項記載のステロイド化合物。 - 【請求項5】上記のR′が、アシル基である特許請求の
範囲第1項記載のステロイド化合物。 - 【請求項6】2つのR′が一緒になってアルキリデン基
を形成している特許請求の範囲第1項記載のステロイド
化合物。 - 【請求項7】ステロイド化合物が、(22R,23R,24S)−
3α,5−シクロ−22,23−ジアセトキシ−24−メチル−
5α−コレスタ−6−オンである特許請求の範囲第2項
記載のステロイド化合物。 - 【請求項8】ステロイド化合物が、(22R,23R,24S)−
3α,5−シクロ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−2
4−メチル−5α−コレスタ−6−オンである特許請求
の範囲第2項記載のステロイド化合物。 - 【請求項9】ステロイド化合物が、(22R,23R,24S)−
3α,5−シクロ−22,23−ジヒドロキシ−24−メチル−
5α−コレスタ−6β−オールである特許請求の範囲第
3項記載のステロイド化合物。 - 【請求項10】ステロイド化合物が、(22R,23R,24S)
−3α,5−シクロ−22,23−ジアセトキシ−24−メチル
−5α−コレスタ−6β−オールである特許請求の範囲
第3項記載のステロイド化合物。 - 【請求項11】ステロイド化合物が、(22R,23R,24S)
−3α,5−シクロ−22,23−イソプロピリデンジオキシ
−24−メチル−5α−コレスタ−6β−オールである特
許請求の範囲第3項記載のステロイド化合物。
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DE8686105961T DE3681061D1 (de) | 1985-05-01 | 1986-04-30 | 3-alpha, 5-zyklo-22,23-dihydroxy-5alpha-steroid-derivate. |
EP86105961A EP0201042B1 (en) | 1985-05-01 | 1986-04-30 | 3alpha,5-cyclo-22,23-dihydroxy-5alpha,steroid compounds |
US06/858,129 US4861875A (en) | 1985-05-01 | 1986-05-01 | 3α,5-cyclo-22,23-dihydroxy-5α-steroid compounds |
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60092199A Expired - Lifetime JP2617706B2 (ja) | 1985-05-01 | 1985-05-01 | 3α,5−シクロ−22,23−ジヒドロキシ−5α−ステロイド化合物 |
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---|---|
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EP (1) | EP0201042B1 (ja) |
JP (1) | JP2617706B2 (ja) |
DE (1) | DE3681061D1 (ja) |
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JPH09208597A (ja) * | 1995-11-27 | 1997-08-12 | Kureha Chem Ind Co Ltd | ステロイド化合物の製造方法 |
AU4093799A (en) | 1998-05-22 | 1999-12-13 | Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Bifunctional molecules and therapies based thereon |
PT1889198E (pt) | 2005-04-28 | 2015-03-06 | Proteus Digital Health Inc | Sistema fármaco-informático |
JP2009508494A (ja) | 2005-09-16 | 2009-03-05 | ラプトール ファーマシューティカル インコーポレイテッド | Crを含むタンパク質に対して特異的な受容体−結合タンパク質(rap)変異体を含む組成物およびその使用 |
PT2398500T (pt) | 2009-02-20 | 2019-06-14 | 2 Bbb Medicines B V | Sistema de entrega de medicamentos à base de glutationas |
ES2942923T3 (es) | 2009-05-06 | 2023-06-07 | Laboratory Skin Care Inc | Composiciones de administración dérmica que comprenden complejos de agente activo-partículas de fosfato de calcio y métodos de uso de las mismas |
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JPS59181300A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-15 | Teijin Ltd | ブラシノステロイド類の製造方法 |
US4545938A (en) * | 1983-11-02 | 1985-10-08 | Beth Israel Medical Center | Chemical synthesis |
-
1985
- 1985-05-01 JP JP60092199A patent/JP2617706B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1986
- 1986-04-30 EP EP86105961A patent/EP0201042B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-04-30 DE DE8686105961T patent/DE3681061D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1986-05-01 US US06/858,129 patent/US4861875A/en not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J.AM.CHEM.SOC.Vol.105 No.13(1980)P.6580−6581 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
DE3681061D1 (de) | 1991-10-02 |
EP0201042A3 (en) | 1987-10-28 |
EP0201042A2 (en) | 1986-11-12 |
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EP0201042B1 (en) | 1991-08-28 |
US4861875A (en) | 1989-08-29 |
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