JP2603929Y2 - 摩擦ヒンジ - Google Patents

摩擦ヒンジ

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JP2603929Y2
JP2603929Y2 JP1993044002U JP4400293U JP2603929Y2 JP 2603929 Y2 JP2603929 Y2 JP 2603929Y2 JP 1993044002 U JP1993044002 U JP 1993044002U JP 4400293 U JP4400293 U JP 4400293U JP 2603929 Y2 JP2603929 Y2 JP 2603929Y2
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JP
Japan
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rotating shaft
coil spring
view
cover member
friction hinge
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Inventor
耕一 加藤
文久 宮坂
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プレシジョンスプリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は回動軸に摩擦力を加
え、回動に抵抗を与えた状態で回動軸を支持するように
した摩擦ヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パソコン等のディスプレイを任意の角度
の位置で止めておくことができるように、回動に抵抗を
与えた状態で回動軸を支持するようにした摩擦ヒンジと
して従来から使用されているものの一例を図14,図1
5によって説明する。図14は摩擦ヒンジの一例(実開
平5−3561号公報参照)の正面図であって、支持部
材10に回動軸11が回転可能に取付けられており、回
動軸11には回動軸11の外径より小さい内径のコイル
ばね9が密接状態で外装されている。コイルばね9の両
端部9a,9bはそれぞれ支持部材10の係合凹部に係
合して保持されている。
【0003】このような構造で回動軸11を回転させる
と、回動軸11には両回転方向共にコイルばね9の摩擦
トルクが作用する、この摩擦トルクを前記ディスプレイ
装置等の角度調整に利用している。図15は別の従来技
術として実開昭63−146248号に開示されている
ものである。このものは回動軸12にコイルばね13が
締め付けられて取り付いており、このコイルばね13の
両端部にストッパー14,15が直接当接している構成
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の摩擦ヒ
ンジは、回転部材に密接状態に取付けられたコイルばね
と回転部材間のスリップトルクを利用した摩擦ヒンジで
あるが、コイルばねにスリップトルクを加えた場合に、
コイルばねの両端支持点と反対直径上に生じる最大曲げ
応力により、形状が変形し折損する。図16はその状態
の説明図であるが、コイルばね13の両端部は押されて
点線に示すように変形し、反対直径上に生じる最大曲げ
応力により、16のところで折損する。この考案はこの
ような従来の欠点を除去し、コイルばね端部の変形によ
る摩擦トルクの変動を安定させ、かつ折損を防止して耐
久回数を大幅に向上させることができる摩擦ヒンジを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の摩擦ヒンジは
回動軸と、該回動軸の外径より小さい寸法の内径を有し
該回動軸の外側に密に嵌装されたコイルばねと、該コイ
ルばねの両側において、前記回動軸を回転自在に支持す
る支持部材と前記コイルばねの外側に当接して回動軸の
回動による前記コイルばねの両端部のコイルの変形を防
止し、かつコイル両端部に加わる曲げ応力を小さくする
前記カバー部材とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】この考案の構成により両端部コイルの形状の変
形を阻止する作用があるため寸法、形状が小さくコンパ
クトな構造で耐久性能が十分確保できるようになる。
【0007】
【実施例】以下この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はこの考案の一実施例の正面図、図2は同底
面図、図3は右側面図である。図4はカバー部材の正面
図と右側面図、図5は図1よりカバー部材を取外した
図、図6は同底面図である。図5、図6に示すように左
巻き、右巻きの2個のコイルばね1,2が回動軸5の外
周に嵌められている。コイルばね1,2の内径は回動軸
5の外径より小さい寸法を有しているため、回動軸5に
密に嵌装される。
【0008】3は回動軸5を回動自在に支持している支
持部材であって、その側壁3’はコイルばね1,2の両
端に位置するように配設され、ストッパの役割も果して
いる。側壁3’は支持部材3と一体につくってあるが、
組立方法や回動軸5の形状によっては側壁3’は別部品
として形成することもある。支持部材3は固定構造部分
に固着するための手段、例えばねじ止めのための孔4を
備えている。孔4は側壁3’をやや大きくして、その側
壁部分に設けることもできる。コイルばね1,2の各端
部はそれぞれ対応する支持部材3の各部に当接してい
る。
【0009】カバー部材6は図4のような形状をしてい
る。これを図7に示すようにその一端6−1を支持部材
3の端部に挿入し、次に他端の中心にある舌状片6−2
を反対側の支持部材3に設けた穴に挿入して、コイルば
ね1,2上に押圧保持する。これによってカバー部材6
の両端6−3部が、コイルばね1,2の端部を押圧し、
前記第10図で点線によって示したコイルばね端部の変
形を防止する。回動軸5に対して支持部材3が左右にズ
レないために、図1,図2に示すように回動軸5の支持
部材3が位置するところの両端に溝を設け、これにリン
グ7,8を取付けてある。
【0010】上記実施例においては、カバー部材6は支
持部材3に止着しているが、コイルばね1,2の両端末
に止着してもよく、又、コイルばね1,2の2個のコイ
ルばねを1つのカバー部材6で止着しているが、図7、
図8に示すようにコイルばね1つ1つにカバー部材を別
々に止着してもよい。図1において、回動軸5が矢印A
方向に回転すると、内部のコイルばね1,2も共に矢印
A方向に回動しようとするが、各コイルばねの端部が支
持部材3に当っているので、コイルばね1,2の矢印A
方向への回動は阻止されることになる。回動軸5がさら
に矢印A方向に回動すると、コイルばね1,2のコイル
は開き勝手となるが、カバー部材6が当接しているの
で、コイルばね両端部の変形を、カバー部材6が阻止
し、回動を続けてもコイルばね1,2は回動せずにその
ままの位置に止まっていて回動軸5とコイルばね1,2
との間に摩擦が発生して摩擦ヒンジとしての機能を果す
ことになる。又、回動軸5が矢印B方向に回動した場
合、図2の中央部に表われているコイルばね1,2の他
端が、支持部材3に当っているので、前記矢印Aの場合
と同様に摩擦ヒンジの機能を果す。
【0011】上記実施例においてはコイルばね1は左
巻、2は右巻の2個を使用しているが、使用するトルク
によってコイルばねは1個でも複数でよく、又、コイル
は密に巻いたものでなく、図9、図10に示すようにコ
イル間に隙間のあるピッチ巻きであってもよい。図1
1、図12は支持部材をコイルの両側にふり分けた例を
示す。さらにコイルばねの両端は図13では切断した形
状になっているが端部を曲げて、支持部材との接触面を
大きくすることもできる。コイルばねに使用する線材の
断面形状は異形、方形、丸形であってもよい。
【0012】
【考案の効果】この考案は、従来のようにコイルばねに
スリップトルクを摩擦ヒンジの回動軸に加えた場合に、
コイルばねの両端部形状の変形によるトルクの低下やコ
イル端部の折損をなくし、耐久回数を大幅に向上させる
ことができ、又、ヒンジ外径を小さくして、大きなトル
クを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の正面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】カバー部材の正面図と右側面図である。
【図5】図1においてカバー部材を外した状態を示す正
面図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】他の実施例の正面図である。
【図8】図7の底面図である。
【図9】他の実施例のカバー部材を外した正面図であ
る。
【図10】図9の底面図である。
【図11】他の実施例の正面図である。
【図12】図11の右側面図である。
【図13】図1のX−X断面図である。
【図14】従来技術の正面図である。
【図15】他の従来技術の正面図である。
【図16】従来技術のコイルばねの変形図である。
【符号の説明】
1 コイルばね 2 コイルばね 3 支持部材 3’ 側壁 4 孔 5 回動軸 6 カバー部材 6−1 カバー部材の一端 6−2 舌状片 6−3 カバー部材の両端 7 リング 8 リング 9 コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 11/08 F16C 11/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸と該回動軸の外径より小さい寸法
    の内径を有し、該回動軸の外側に密に嵌装されたコイル
    ばねと、該コイルばねの両端において、前記回動軸を回
    動自在に支持する支持部材と前記コイルばねの外側に当
    接して回動軸の回動による前記コイルばねの両端部のコ
    イルの変形を防止するカバー部材とを備えたことを特徴
    とする摩擦ヒンジ。
JP1993044002U 1993-08-11 1993-08-11 摩擦ヒンジ Expired - Fee Related JP2603929Y2 (ja)

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