JP2601254B2 - 歯科用接着性組成物 - Google Patents

歯科用接着性組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化硅素を含む歯科用
セラミックス、とりわけ歯科用陶材と、歯科用レジン、
歯科用合金等の歯科修復用材料または歯牙硬組織との、
強固でかつ耐久性に富む接着を行なうための歯科用接着
性組成物(プライマ−および接着剤)に関する。
【0002】
【従来の技術】口腔内へ補綴物として装着された陶歯は
咬合圧や不測の衝撃などにより、しばしば破折を起こ
す。破折部位の修復法としては、破折片を元の部位に歯
科用接着剤で接着する方法と、破折部位を歯科用コンポ
ジットレジンを用いて補填する方法がある。しかしなが
ら、これらの接着剤やコンポジットレジンのみでは陶歯
との間に耐久性のある接着を得ることができず、陶歯の
接着面に接着に先立ってシランカップリング剤を主成分
とするプライマ−を塗布する方法が採られている。通常
用いられているシランカップリング剤は、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランで、これをエタノ−
ル、イソプロパノ−ルなどのアルコ−ルと水の混合溶媒
で希釈し、2−エチルヘキサン酸亜鉛、ジブチルスズジ
ラウレ−トなどの有機金属化合物を反応触媒として微量
添加して使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のプライマ−の
使用により、陶歯と歯科用接着剤またはコンポジットレ
ジンとの接着の耐久性は著しく向上したが、接着操作に
おいては著しい能率低下をきたした。即ち、この種のプ
ライマ−では保存安定性の理由からシランカップリング
剤と反応触媒は別な溶液として調合されており、使用直
前に両液を混合するシステムになっている。ところが、
混合されてからプライマ−としての接着活性が現われる
までに15分以上の待ち時間が必要であり、秒単位での
治療時間の節約が要求される歯科臨床にとっては著しく
不便である。さらに厄介なことに、金属に焼付された陶
材が破折した場合には、往々にして破折片またはコンポ
ジットレジンを陶材のみならず金属とも接着しなければ
ならなくなる。こうした症例では、前記の公知のプライ
マ−では金属に対する接着効果が乏しいため、金属に対
しては陶材とは別のプライマ−または接着剤を使うこと
となり、臨床術式がさらに煩雑となる。
【0004】本発明は、公知の歯科用プライマ−の欠点
である待ち時間を実質的になくするとともに、陶材およ
び金属への接着を可能ならしめる高性能・高能率型プラ
イマ−および接着剤として用いられる歯科用接着性組成
物を提供することを目的とする。本発明では、接着性組
成物なる用語はプライマ−および接着剤を包含するもの
として用いられている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、(a) 一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】〔上記式中R1は(メタ)アクリロイル
基、ビニル基、メルカプト基およびエポキシ基からなる
群から選ばれた官能基を少なくとも1個有する有機残基
を表わし、R2は水酸基、炭素数1〜5のアルキル基ま
たは炭素数1〜5のアルコキシ基を表わし、R3および
4はそれぞれ水酸基または炭素数1〜5のアルコキシ
基を表わす〕で表わされるシランカップリング剤1重量
部、および(b) 一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】(式中R5は水素原子またはメチル基を表
わし、nは8〜20の整数を表わす)で表わされるリン
酸モノエステル0.001〜50重量部を構成要素とす
る歯科用セラミックスと歯科用レジンとの接着用組成物
を提供することによって達成される。
【0010】歯科用セラミックスと組み合わせて使用さ
れる本発明の歯科用レジンは、重合性モノマーと重合開
始剤からなる組成物、もしくは重合性モノマーとフィラ
ーと重合開始剤からなる組成物である。該組成物は歯牙
の欠損部に歯科用セラミックスと組み合わせて使用され
るコンポジットレジン、あるいは予め作製された歯科用
セラミックスからなる補綴用材料を歯牙の欠損部に合着
する際に、欠損部と補綴用材料の間隙を埋めるレジン系
合着用セメントとして使用されるものである。陶歯の修
復に用いられている歯科用接着剤およびコンポジットレ
ジンにおいては、(メタ)アクリル酸エステルモノマ−
を重合硬化させることが技術的基礎となっている。従っ
て、陶材と該レジン材料間の良好な接着を得るために
は、これらのモノマ−と共重合あるいは化学結合の形成
が可能な官能基を有するシランカップリング剤を用いる
ことが本発明における必須要件である。本発明では、こ
の条件を満たすシランカップリング剤として、上記一般
式(I)で表わされるシラン化合物が用いられる。
【0011】R1が有する上記の官能基のうち、(メ
タ)アクリロイル基およびビニル基は(メタ)アクリル
酸エステルモノマ−との共重合により、メルカプト基は
連鎖移動・停止反応に由来する化学結合の形成により、
エポキシ基はこれと反応が可能なアミノ基、カルボキシ
ル基などを有するモノマ−と化学結合を形成することに
より、(メタ)アクリル酸エステルモノマ−の重合体に
連結される。シランカップリング剤と被着体表面のシラ
ノ−ル基の縮合を迅速ならしめるには、R2、R3および
4はそれぞれ炭素数1〜5の低級アルコキシ基か水酸
基であることが好ましい。ただしR2については炭素数
1〜5のアルキル基であってもよい。
【0012】上記の条件を満足するシランカップリング
剤の具体例としては、下記のものが挙げられる。
【0013】
【化5】
【0014】本発明の歯科用接着性組成物のもう1つの
構成要素は、シランカップリング剤と被着体表面のシラ
ノ−ル基の縮合を促進させる働きを有する触媒成分であ
る。この種の作用を有する化合物としてはジブチルスズ
ラウレ−ト、2−エチルヘキサン酸亜鉛、ナフテン酸コ
バルト、チタン酸テトラブチルエステル等の有機金属化
合物、硫酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、マレイ
ン酸などの酸性化合物、トリエチレンテトラミン、ピペ
リジン、トリエタノ−ルアミンなどの塩基性化合物が知
られている。本発明では、一般式(II)で示されるリ
ン酸モノエステルを触媒成分とすることが特徴である。
【0015】本発明で使用するリン酸モノエステルはS
i−O−Si結合形成の触媒作用の他に金属表面に対す
る親和性に優れ、かつ該化合物が有するオレフィン性二
重結合により歯科用コンポジットレジンおよび接着剤の
重合成分である(メタ)アクリル酸エステルモノマ−と
共重合するため、金属および歯科用コンポジットレジン
に対する接着力を向上させる効果も具備している。
【0016】リン酸モノエステルのシランカップリング
剤に対する添加量はシランカップリング剤1重量部当
り、0.001ないし50重量部、より好ましくは0.
01ないし10重量部である。
【0017】本発明の接着性組成物をプライマ−として
用いる場合においては、シランカップリング剤とリン酸
モノエステルは、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパ
ノ−ル、ブタノ−ル、アセトン、酢酸エチル、イソプロ
ピルエ−テル、水等の常圧における沸点が150℃以下
の揮発性溶剤の溶液として用いられる。かかる溶液に
は、さらに(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アク
リルアミド、ビニルエステル等のラジカル重合可能なモ
ノマ−を加えることができる。これら揮発性溶剤および
/またはモノマ−のシランカップリング剤に対する添加
量はシランカップリング剤1重量部当り200重量部以
内が好ましい。なお、揮発性有機溶剤を全く添加せずに
モノマ−のみを添加した実施態様はプライマ−としての
みならず、接着剤としての使用も可能である。この場合
には、BPO−アミン系、スルフィン酸塩−BPO−ア
ミン系などのレドックス系重合開始剤やα−ジケトン、
α−ジケトン−スルフィン酸塩、ベンゾインエ−テルな
どの光重合開始剤が添加される。
【0018】本発明の歯科用接着性組成物をプライマ−
ではなく、接着剤として用いる場合においてはシランカ
ップリング剤とリン酸モノエステルにさらにラジカル重
合可能なモノマ−とフィラ−と重合開始剤が加えられ
る。該モノマ−としてはプライマ−の項で既述した化合
物が好適に用いられ、その添加量はシランカップリング
剤1重量部に対して200重量部以内である。フィラ−
としては石英、硅石、ガラス、炭酸カルシウムなどの無
機フィラ−、アエロジル(登録商標)を樹脂と混ぜて固
めてから粉砕した有機・無機複合フィラ−、PMMA、
ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ンなどの有機フィラ−が好適に用いられ、その添加量は
シランカップリング剤とラジカル重合可能なモノマ−の
合計量の10重量倍以内である。重合開始剤はプライマ
−の項で既述したものが好適に用いられる。
【0019】本発明の歯科用接着性組成物は酸化硅素を
主成分として含む歯科用セラミックス材料に対する接着
性とその耐水性に優れている。その具体的用途として
は、 (1) 破折陶歯の修復 (2) 陶材ジャケットクラウンと支台歯の接着 (3) 陶材ベニアの歯面への接着 (4) キャスタブル・セラミックス製のインレ−およびク
ラウンの合着 を挙げることができる。
【0020】これらの歯科医療において公知の陶材用プ
ライマ−を用いた場合には、医師は患者を診察しなが
ら、プライマ−が活性化されるまでの時間(15分以
上)待たねばならなかったが、本発明の接着性組成物
(プライマ−および接着剤)は必要な時に即時使用が可
能である。さらに、従来技術では達成が困難であった金
属と陶材に両方に耐水性の優れた接着を同時に行うこと
が可能となり、破折したメタルボンド・ポ−セレンの修
復等が能率化される。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0022】実施例1 A液(10%濃度のγ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシランのイソプロパノ−ル溶液)とB液(5%濃
度の10−メタクリロイルオキシデシルジハイドロジェ
ンホスフェ−トのイソプロパノ−ル溶液)からなる2液
型プライマ−を調合した。該プライマ−を歯科用コンポ
ジットレジン「クリアフィルFII(登録商標)」(クラ
レ社製、メタクリレ−ト、BPO−アミン触媒、および
無機フィラ−からなる2ペ−スト型コンポジットレジ
ン)と組み合わせて陶材−コンポジットレジンおよび金
属−コンポジットレジン間の接着強度の評価を行った。
以下に評価方法および評価結果を記す。
【0023】(i) 陶材−コンポジットレジンの接着強度 歯科用陶材「ビタVMK68、#540」(***、ビタ
社製)を10×10×4mmの大きさに焼成し、これの
片面を#1000のシリコン・カ−バイド研磨紙で磨い
て被着面とした。該面には5mmφの穴を開けた粘着テ
−プを貼りつけて、この開口部にA液とB液の等量混合
液を、混合後ただちに塗布し、空気を吹きつけてイソプ
ロパノ−ルを蒸発させた。一方、SUS304丸棒(7
mmφ×25mm)を準備し、この断面にサンドブラス
ト処理(50μmアルミナ砥粒、4気圧)を行ってから
歯科用接着材「パナビアEX(登録商標)」(クラレ社
製)を薄く塗布した。この面に「クリアフィルFII」の
2つのペ−ストを練り合わせたものを盛り上げて、これ
をプライマ−を塗布した面に押しつけて突き合わせ接着
を行った。なお、プライマ−塗布から接着までに要した
時間は約1.5分だった。接着した試料は1時間後に3
7℃水中に浸漬し、1日経過してから万能試験機(イン
ストロン社製)で引張接着強度を測定した。破断は陶材
内部、コンポジットレジン内部および陶材−コンポジッ
トレジン界面で生じ、8個の試料の平均接着強度は23
6kg/cm2であった。
【0024】(ii)金属−コンポジットレジンの接着強度 歯科用Ni−Cr合金「SB−ボンドロイI(登録商
標)」(ト−ワ技研社製)を10×10×4mmの大き
さに鋳造し、これの片面を#1000のシリコン・カ−
バイド研磨紙で磨いて被着面とした。以下(i) と同様の
方法・条件で接着を行い、引張接着強度を求めた。破断
はコンポジットレジン内部および金属−コンポジットレ
ジン界面で生じ、8個の試料の平均接着強度は241k
g/cm2であった。
【0025】比較例1 実施例1のA液のみをプライマ−として陶材または金属
の表面に塗布し、実施例1の方法に従って接着強度を評
価したところ、すべての試料が被着体−コンポジットレ
ジン間の界面破壊を呈し、陶材に対しては112kg/
cm2、Ni−Cr合金に対しては133kg/cm2
あった。
【0026】比較例2 実施例1のB液の代わりに2−エチルヘキサン酸亜鉛
0.5%、2−エチルヘキサン酸0.5%、水20%、
エタノ−ル79%からなる溶液を調合し、A液とこの溶
液を組み合わせて、実施例1の方法に従って接着強度を
評価した。すべての試料が被着体−コンポジットレジン
間の界面破壊を呈し、陶材に対しては185kg/cm
2、Ni−Cr合金に対しては141kg/cm2の接着
強度を示した。
【0027】実施例2〜8 表1に示した組成のA液とB液を調合し、実施例1の方
法に従って陶材およびNi−Cr合金に対する接着強度
の評価を行った。いずれの実施例においても比較例1お
よび2より優れた接着強度が得られた。
【0028】比較例3〜10 表1および表2に示した組成のA液とB液を調合し、実
施例1の方法に従って陶材およびNi−Cr合金に対す
る接着強度の評価を行った。比較例3〜5は陶材に対す
る接着強度が実施例に比べて著しく劣り、比較例6〜1
0はNi−Cr合金に対する接着強度が劣った。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】実施例9 下表に示す処方で2ペ−スト型の接着剤を調合した。
【0032】
【表3】
【0033】一方、被着体として歯科用陶材「ビタVM
K68、#511」(***、ビタ社製)を10×10×
4mmの大きさに焼成し、この片面を#1000のシリ
コン・カ−バイド研磨紙で磨いたものと、歯科用Ni−
Cr合金「ユニメタル」(松風陶歯社製)を5mmφ×
15mmの円柱状に鋳造し、端面をサンドブラスト処理
(50μmアルミナ砥粒、4気圧)を行ったものをそれ
ぞれ8個ずつ準備した。A、B両ペ−ストを等量ずつ練
和板上に採り、両者をよく混ぜ合わせてから鋳造丸棒の
端面に盛り、これを陶材板上に押しつけて接着を行っ
た。丸棒の周囲にあふれた過剰のペ−ストはきれいに除
去し、接着1時間後に試料を37℃水中に浸漬し、1日
後に引張接着強度を測定した。平均接着強度は215k
g/cm2であった。
【0034】実施例10 下表に示す処方で2液型の接着剤を調合し、光硬化型の
歯科用コンポジットレジンと組み合わせて、陶材と金属
に対する接着力を評価した。
【0035】
【表4】
【0036】実施例1において作製した陶材板とNi−
Cr合金板を20mmφ×20mmの円柱状のエポキシ
樹脂に埋め込み、表面を#1000のシリコン・カ−バ
イド研磨紙で磨いて被着面とした。C液とD液を等体積
量ずつ混合した溶液を被着面に塗布した後、ただちに空
気を吹きつけてエタノ−ルを蒸発させた。次いで被着面
上に内径5mmφ、高さ2mmのテフロン製リングを置
き、このリング内に光硬化型歯科用コンポジットレジン
「フォトクリアフィルA」(クラレ社製)を詰めて、ハ
ロゲンランプを光源とする歯科用光照射器(クイックラ
イト)」(モリタ製作所社製)で40秒間可視光線を照
射し、硬化させた。テフロンリングを除去してから、接
着試料を直ちに37℃水中に浸漬し、1日後に万能試験
機(インストロン社製)で圧縮剪断接着強度を測定し
た。陶材との接着では、陶材の破壊が起こり、接着強度
は156kg/cm2であった。一方、Ni−Cr合金
との接着では、コンポジットレジンの破壊が起こり、接
着強度は224kg/cm2であった。
【0037】実施例11 実施例1の方法で接着した試料を37℃水中に3ヶ月間
浸漬してから引張接着強度を測定したところ、接着強度
は、陶材−コンポジットレジンでは227kg/c
2、金属−コンポジットレジンでは215kg/cm2
であった。
【0038】比較例11 比較例1の方法で接着した試料を37℃水中に3ヶ月間
浸漬してから引張接着強度を測定したところ、接着強度
は、陶材−コンポジットレジンでは65kg/cm2
金属−コンポジットレジンでは31kg/cm2であっ
た。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、歯科用セラミックス材
料に対する接着性とその耐水性が優れた歯科用接着性組
成物が提供される。本発明の歯科用接着性組成物は必要
な時に即時使用が可能であり、金属と陶材の両方に耐水
性の優れた接着を同時に行うことができる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 一般式 【化1】 〔上記式中、R1は(メタ)アクリロイル基、ビニル
    基、メルカプト基およびエポキシ基からなる群から選ば
    れた官能基を少なくとも1個有する有機残基を表わし、
    2は水酸基、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
    1〜5のアルコキシ基を表わし、R3およびR4はそれぞ
    れ水酸基または炭素数1〜5のアルコキシ基を表わす〕
    で表わされるシランカップリング剤1重量部、 および(b) 一般式 【化2】 (上記式中、R5は水素原子またはメチル基を表わし、
    nは8〜20の整数を表わす)で表わされるリン酸モノ
    エステル0.001〜50重量部を構成要素とする歯科
    用セラミックスと歯科用レジンとの接着用組成物。
  2. 【請求項2】シランカップリング剤1重量部に対して2
    00重量部以内の範囲で揮発性溶剤または/およびラジ
    カル重合可能なモノマ−が加えられた特許請求の範囲第
    1項記載の歯科用セラミックスと歯科用レジンとの接着
    用組成物。
  3. 【請求項3】シランカップリング剤1重量部に対して2
    00重量部を越えない量のラジカル重合可能なモノマ
    −、および該シランカップリング剤と該モノマ−の合計
    量の10重量倍以内のフィラ−が加えられた特許請求の
    範囲第1項記載の歯科用セラミックスと歯科用レジンと
    の接着用組成物。
  4. 【請求項4】重合開始剤が加えられてなる特許請求の範
    囲第1項記載の歯科用セラミックスと歯科用レジンとの
    接着用組成物。
  5. 【請求項5】重合開始剤がスルフィン酸塩、アミンおよ
    び過酸化ベンゾイルからなる三元系開始剤である特許請
    求の範囲第4項記載の歯科用セラミックスと歯科用レジ
    ンとの接着用組成物。
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