JP2592618B2 - 製版印刷装置 - Google Patents

製版印刷装置

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JP2592618B2
JP2592618B2 JP25777787A JP25777787A JP2592618B2 JP 2592618 B2 JP2592618 B2 JP 2592618B2 JP 25777787 A JP25777787 A JP 25777787A JP 25777787 A JP25777787 A JP 25777787A JP 2592618 B2 JP2592618 B2 JP 2592618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、製版手段と印刷手段が備えられている製版
印刷装置であって、特に製版動作のみを実行させ得るこ
とを特徴とするものである。
(ロ)従来の技術 従来より、製版印刷装置については種々のものが提案
されている(例えば特開昭47−13106号公報、特開昭59
−96983号公報参照)。
斯る従来の製版印刷装置は、いずれも製版動作と印刷
動作を連続的に実行するものであって、たとえば製版動
作のみを実行させることは不可能であった。
蓋し、製版手段と印刷手段との間を連結する原紙給送
通路は密閉されており、製版手段によって製版された孔
版原紙は、版胴に向けてのみ給送されるように構成され
ているからである。
また、版胴に向けて給送された孔版原紙は、版胴に巻
着されることなく装置本体の外部に取出される構造と
は、なっていなかった。
なお、本願出願人は、製版動作と印刷動作を同時に実
行し得る製版印刷機について既に出願している(特願昭
60−103268号参照)が、これによっても製版動作のみを
実行させることは不可能である。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 前述のように、従来の製版印刷装置では、製版動作と
印刷動作は一連に実行されるものであり、製版動作のみ
を実行することはできない。
一方、製版動作と印刷動作は時間的に必ずしも1:1に
は対応せず、印刷態様によっては、1台の製版機と複数
台の印刷機が対応する場合がある。即ち、1枚の孔版原
紙について印刷する印刷用紙の数量が大である場合に
は、製版機の待時間が長くなるので、1台の製版機にて
複数の原稿を連続的に製版し、製版された孔版原紙を複
数台の印刷機にて並行印刷することが、印刷作業の高能
率化を実現する上での重要な要件となる。
そこで、前記製版印刷装置を複数台設置すれば、印刷
作業の高能率化は企図し得るが、この製版印刷装置は、
印刷専用機に比較して高価であるため、製版印刷装置を
多数設置することは装置コストの面から得策ではない。
また、印刷専用機は一般に安価であるため、学校や各
事務所に多数台既設されている。
従って、印刷専用機が多数台既設されている学校等に
おいては、製版専用機を新設すれば印刷作業の高能率化
を図り得る訳であるが、これでは製版印刷装置を導入す
る意義は没却されてしまう。製版印刷装置は、コンパク
トで多種少量印刷を行う際には、そのメリットがいかん
なく発揮されるもので、その存在意義は高い。
斯様な問題点を解決するためには、製版印刷装置に、
本来の機能である製版印刷機能のみならず製版のみの機
能をも帯有させればよい訳であるが、前述のように従来
の製版印刷装置では、製版動作のみを実行させることは
不可能であった。
本発明は、斯る従来の技術の帯有する難点に鑑みてな
されたもので、製版動作のみをも実行させ得る製版印刷
装置を実現せんとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、装置本体の内部に、孔版原紙に製版するた
めの製版手段と、製版後の孔版原紙を版胴に装着し印刷
用紙に印刷するための印刷手段とが具備されている製版
印刷装置において、製版後の孔版原紙を、版胴に装着す
ることなく、装置本体の外部に導出するため原紙導出手
段が設けられていることを特徴とする製版印刷装置であ
る。
(ホ)作用 本発明では、製版後の孔版原紙を導出するための原紙
導出手段が設けられているので、製版手段のみを動作さ
せて、製版作業のみを実行することができる。また、あ
る原稿について印刷作業を実行しつつ、他の原稿を製版
することも可能となる。
(ヘ)実 施 例 第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例を示し、
第1図は内部構成図、第2図は外観斜視図、また第3図
は上部カバーを解放した状態を示す外観斜視図である。
これらの図において、(1)は製版印刷装置の本体
で、内部に周知の円筒状の版胴(2)が回転自在に装着
されている。前記版胴(2)の非印刷領域には、その回
転軸(3)と平行に延在する支持軸(4)が回転可能に
挿通されており、この支持軸(4)には、前記版胴
(2)の周側表面から遠心方向に突出し得る鉤状のセッ
トフック(5)が、その支持軸(4)の延在方向に沿っ
て複数個配設されている。
また、前記支持軸(4)の、版胴(2)の側端面から
の突出部には、この支持軸(4)を回動させるための略
L字状のレバー(6)が固設されている。
従って、前記セットフック(5)とレバー(6)は一
体となって、前記支持軸(4)を中心として揺動し得る
ように構成されていることになる。なお、前記セットフ
ック(5)には、図示せぬばね部材が装着されており、
その先端が版胴(2)から離間した第1の位置(実線位
置)と、孔版原紙(7)と挟持する際に版胴(2)に圧
接する第2の位置(鎖線位置)との間を、節度的に揺動
し得るように構成されている。(8)は版胴(2)内に
印刷インキを供給するための、インキ供給口である。
装置本体(1)の上部左方に、ロール状に巻回された
帯状の孔版原紙(7)が装着されている原紙保持軸(1
1)が設けられ、この原紙保持軸(11)には、略T字状
の、サーマルヘッド保持腕(9)が揺動可能に設けられ
ている。前記サーマルヘッド保持腕(9)の一方の自由
端部は、ロックレバー(12)の自由端部に係合されてロ
ックされ、他方の自由端部には前記孔版原紙(7)の移
送角度を一定にするためのガイドピン(10)が設けられ
ている。また、前記サーマルヘッド保持腕(9)の略中
央側面に、保持ピン(88)が植設され、この保持ピン
(88)に、サーマルヘッド(13)が固設されたサーマル
ヘッド保持レバー(89)が回転自在に装着されている。
前記サーマルヘッド保持レバー(89)の一端には、サ
ーマルヘッド保持腕(9)との間に引張ばね(14)が張
架され、前記サーマルヘッド(13)は、この引張ばね
(14)の弾発力によってプラテンローラ(15)に押圧さ
れている。(92)はサーマルヘッド保持腕(9)に植設
されているストッパピンでサーマルヘッド(13)をクリ
ーニングするために、前記ロックレバー(12)の係合を
解き、このサーマルヘッド保持腕(9)を原紙保持軸
(11)を支点として反時計方向に回転させた際に、サー
マルヘッド保持レバー(89)が前記引張ばね(14)によ
って無制限に時計方向に回転することを防止するもので
ある。
前記孔版原紙(7)は、ポリエステルフィルムにポリ
プロピレンのファインデニール紙が重畳された熱感受性
のもので、製版手段としての前記サーマルヘッド(13)
によって選択的に加熱されて製版される。
前記サーマルヘッド(13)の下流側には、孔版原紙
(7)に付されている表示部(図示せず)を検知するこ
とによって、後述の切断装置(16)を動作させるため
の、フォトセンサ(17)が設けられている。
前記フォトセンサ(17)の下流側のガイド(18)に
は、凹所(19)が設けられ、この凹所(19)の上方に
は、ヒートワイヤ(20)が、孔版原紙(7)の移送方向
と直交し、かつその平面と平行な方向に張架されている
切断装置(16)が備えられている。この切断装置(16)
は、帯状の孔版原紙(7)を所望の長さ寸法に熱的に切
断するもので、主として上下に揺動し得る揺動レバー
(21)と、その自由端部に係合されている上下動桿(2
2)とによって構成され、この上下動桿(22)の下端部
近傍に、前記ヒートワイヤ(20)が張架されている。
(23)は、前記揺動レバー(21)を駆動するための駆動
レバーである。
前記ヒートワイヤ(20)の下流側には、一方向クラッ
チを介して回転軸(24)に固着されているキャプスタン
(25)と、L字状の支持レバー(26)の一端に回転自在
に装着されており、前記キャプスタン(25)の側に押圧
付勢されているピンチローラ(27)とからなる、原紙移
送手段が設けられている。
前記原紙移送手段の下流側には、その下流側の支軸
(28)を支点として、その上流側の自由端部が上下方向
に揺動し得る揺動ガイド(29)が備えられている。
前記揺動ガイド(29)の下方には、L字状の揺動腕
(30)の揺動端に固設された円弧状の進路変更ガイド
(31)が備えられ、前記揺動腕(30)の他端はソレノイ
ド(32)に接続されている。前記進路変更ガイド(31)
は、ソレノイド(32)が吸引動作を行うことによって、
その上端部が上方に移動して、前記揺動ガイド(29)を
押上げ、その上端は水平な原紙給送通路内に進入する
(第1図に鎖線で示す第1の位置)。また、前記ソレノ
イド(32)への通電が遮断され、その吸引動作を停止す
ると、前記進路変更ガイド(31)は自重によって落下
し、その上端は前記原紙給送通路から退出する(実線で
示す第2の位置)。
また、前記進路変更ガイド(31)の下方には、この進
路変更ガイド(31)によって進路を変更された孔版原紙
(7)を、装置本体(1)の外部(左方)に導出するた
めのコンベア(33)が設けられており、このコンベア
(33)の下流側に、原紙導出口(34)が開設されると共
に、この原紙導出口(34)の外部に原紙載置トレイ(3
5)が着脱自在に装着されている。
前記揺動ガイド(29)の上方には、鉛直固定ガイド
(36)が設けられ、この鉛直固定ガイド(36)に、孔版
原紙(7)の腕曲状態を検知するための反射型のフォト
センサ(37)が固着されている。
揺動ガイド(29)の水平方向の下流側には、水平固定
ガイド(93)が備えられている。この水平固定ガイド
(93)およびその上面に圧接されている原紙給送ローラ
(39)は、共に装置本体(1)の上部カバー(38)の下
面に装着されている。なお、前記原紙給送ローラ(39)
は、やはり前記上部カバー(38)に装着されているモー
タ(40)のプーリ(41)にタイミングベルト(42)およ
び一方向クラッチ(図示せず)を介して接続されてい
る。前記モータ(40)は前記フォトセンサ(37)が孔版
原紙(7)を検知した際の、検知信号に同期して、孔版
原紙(7)の下流側端部を前記版胴(2)のセットフッ
ク(5)まで移送するためのものである。
なお、前記孔版原紙(7)の下流側端部がセットフッ
ク(5)に挟持された後も、前記キャプスタン(25)と
ピンチローラ(27)が回転を継続する。そして孔版原紙
(7)が前記鉛直固定ガイド(36)の下流側にて腕曲
し、フォトセンサ(37)によってその存在が検知される
と、版胴(2)が緩速回転する。斯様にして、前記版胴
(2)は孔版原紙(7)が腕曲する毎に間欠回転し、当
該孔版原紙(7)は蠕動しつつ給送されることになる。
この際、前記原紙給送ローラ(39)は、孔版原紙(7)
によって従動する。
前記版胴(2)の右方には、印刷終了後の孔版原紙
(7)を版胴(2)から剥離し、排出するための排版装
置が備えられている。この排版装置には、前記版胴
(2)に接離し、印刷終了後の孔版原紙(7)を版胴
(2)から剥離すると共に、排版ボックス(43)内に移
送するための、一対の排版ローラ(44)(45)が備えら
れている。前記排版ボックス(43)は、装置本体(1)
に対して水平方向に挿抜自在に装着されており、この排
版ボックス(43)に孔版原紙(7)が充満した場合に
は、これを装置本体(1)から水平方向に抜去し、その
蓋体(46)を開放すれば、内部の孔版原紙(7)を容易
に廃棄することができる。
前記排版ボックス(43)の上部には、原稿(47)を光
学的、電気的に読取るための、原稿読取装置(48)が設
けられている。この原稿読取装置(48)は、原稿(47)
を装置本体(1)の上面にて水平方向に移送するため
の、相互に同期して回転する2対の原稿移送ローラ対
(49)(50)、(51)(52)が並設されている。これら
の原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)のう
ち、下部ローラ(50)、(52)は、タイミングベルト
(53)(一部図示せず)を介してモータ(54)のプーリ
(53)に接続されている。両原稿移送ローラ対(49)
(50)、(51)(52)の内側には、原稿(47)を検知す
るためのマイクロスイッチ(56)(57)が夫々設けられ
ている。
前記両原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)
の略中央部の下方には、電荷転送素子(CCD)が備えら
れている撮像装置(58)が設けられ、その上部に原稿
(47)の上面を保持するガイド(59)が設けられてい
る。装置本体(1)の右側面上端には、撮像前の原稿
(47)を保持するための、原稿載置トレイ(60)が着脱
自在に装着されている。また、前記上部カバー(38)の
上面には、撮像後の原稿(47)を載置するための凹所
(61)が設けられている。
前記排版ボックス(43)の下方には、印刷用紙を給送
するための給紙装置が備えられている。
装置本体(1)には、自由端部が給紙方向に沿って上
流側の外方に突出するように、支持アーム(62)の凹所
(63)(64)がピン(65)(66)に着脱可能に係合され
ている。前記支持アーム(62)の自由端部近傍に支軸
(67)が横設され、この支軸(67)に、給紙台(68)の
上流側端部近傍の側壁が回転自在に軸支されている。従
って、前記給紙台(68)は、支持アーム(62)と共に装
置本体(1)に対して着脱可能となる。
前記給紙台(68)の下方には、支持軸(69)が回転自
在に備えられ、この支持軸(69)の中央部に、押上レバ
ー(70)の基端部が固着されている。前記支持軸(69)
には、セクタギア(71)が回転自在に嵌着されている。
また、装置本体(1)には、モータ(72)および減速ギ
アケース(73)が固設されており、この減速ギアケース
(73)と前記セクタギア(71)との間にアイドラギア
(74)が回転自在に介装されている。
(75)は、前記給紙台(68)の下流側端縁の揺動軌跡
と少許の間隙を有して対峙する円弧上に湾曲した用紙当
接板で、給紙台(68)上の積載用紙の下流側端縁が上下
方向に摺動可能に当接するように構成されている。前記
用紙当接板(75)の上端部には、給紙台(68)上に積載
されている用紙を1枚づつ給送するためのゴム製の給紙
ローラ(76)が設けられ、この給紙ローラ(76)の回転
軸(77)は図示せぬ給紙機構に接続されている。
なお、前記給紙台(68)には、その下流側自由端部
を、時計方向(上方)に付勢するばね(図示せず)が設
けられており、このばねによって給紙台(68)上に積載
されている用紙が、給紙ローラ(76)の方向(上方)に
押圧されている。
給紙台(68)上の印刷用紙が全て給送されたり、紙詰
りが生じた際には、前記モータ(72)が回転し、この給
紙台(68)は前記ばねに抗して反時計方向に回転して初
期姿勢に戻る。
前記給紙ローラ(68)の、給紙方向に沿って下流側
(左側)には、この給紙ローラ(68)によって給送され
て来た印刷用紙を、一旦停止させた後、タイミングを見
計らって版胴(2)の転写部に向けて再給送するため
の、第2の給紙ローラ対(78)(79)が設けられてい
る。
前記版胴(2)の下部には、前記第2の給紙ローラ対
(78)(79)によって再給送された印刷用紙に、印刷イ
ンキを転写するためのプレスローラ(80)が設けられて
いる。このプレスローラ(80)は、版胴(2)の印刷領
域にのみ選択的に圧接するように構成されている。
印刷インキが転写された(印刷された)印刷用紙は、
前記版胴(2)およびプレスローラ(80)にて更に下流
側に移送され、周知の排紙トレイ(81)の上に積載され
る。(82)はメインモータである。
而して、本実施例によって製版印刷動作を実行させる
には、先ず原稿(47)を、その印刷しようとする面を下
向にして装置本体(1)の上面に伏せた状態で、原稿移
送ローラ対(49)(50)の右側から左方に挿入し、起動
スイッチ(図示せず)を起動操作すればよい。そうする
と、前記モータ(54)が回転し、それに伴い両原稿移送
ローラ対(49)(50)、(51)(52)が回転して、原稿
(47)は撮像装置(58)上を摺動走査する。このとき撮
像装置(58)が動作しており、印刷すべき原稿像は電気
信号に変換され、かつ増幅されて前記サーマルヘッド
(13)へと入力される。従って、サーマルヘッド(13)
は原稿像に対応した発熱することになる。
一方、前記原稿読取装置(48)が原稿(47)を読取っ
ている間、前記サーマルヘッド(13)が孔版原紙(7)
を介して圧接させているプラテンローラ(15)が、前記
原稿移送ローラ対(49)(50)、(51)(52)と同期し
て回転し、原稿像はその孔版原紙(7)に製版される。
製版された孔版原紙(7)は、前記キャプスタン(2
5)とピンチロール(27)に挟持されつつ、更に下流側
への移送される。このとき、前記揺動ガイド(29)は水
平姿勢(実線)を採っており、進路変更ガイド(31)も
下方に位置している(実線)ので、前記孔版原紙(7)
は更に水平方向に移送されるが、この時点では未だ原紙
給紙ローラ(39)は停止しており、その下流側端部は進
行を阻止されて、上部に腕曲する。
そして、孔版原紙(7)が腕曲し、前記フォトセンサ
(37)にてその存在が検知されると、前述のように原紙
給送ローラ(39)が回転して、その下流側端部が版胴
(2)のセットフック(5)の下部に到る。そうする
と、当該孔版原紙(7)が上部カバー(38)に固設され
ているガイド(90)に装着されたフォトセンサ(91)に
て検知され、前記セットフック(5)は閉成し、その後
前述のようにして版胴(2)が時計方向に緩速回転し、
製版後の孔版原紙(7)は版胴(2)に巻着される。し
かる後、孔版原紙(7)は、上流側の所定の位置にて前
記切断装置(16)によって切断される。
而して、必要枚数の印刷が終了すると、前記セットフ
ック(5)が自動若しくは手動にて開放して、版胴
(2)に巻着されている孔版原紙(7)は前記排版装置
によって除去される。版胴(2)から孔版原紙(7)が
除去された後、前記セットフック(5)は一旦閉成する
が版胴(2)が回転することによって、それが頂部に到
ると、再度開放し、次の孔版原紙(7)の待機状態に入
る。
次に、本実施例によって、製版動作のみを実行させる
場合の工程について説明する。
原稿(47)の撮像動作や孔版原紙(7)の製版動作
は、前述の製版印刷動作と異なるところはない。
相違点は、前記進路変更ガイド(31)を駆動するソレ
ノイド(32)に通電されて、この進路変更ガイド(31)
が上方に移動し(鎖線)、それに伴い揺動ガイド(29)
も時計方向に偏倚する(鎖線)点である。
斯様に、前記進路変更ガイド(31)が上方に位置して
いると、キャプスタン(25)とピンチローラ(27)によ
って給送されて来た製版後の孔版原紙(7)は、進路変
更ガイド(31)に沿って下方にUターンし、前記コンベ
ア(33)上に載置される。そうすると、孔版原紙(7)
は、コンベア(33)によって装置本体(1)の原紙導出
口(34)まで移送され、当該原紙導出口(34)から原紙
載置トレイ(35)上に導出される。
従って、この製版後の孔版原紙(7)を取り出し、他
の印刷機に装着することが可能となる。
第4図および第5図は本発明の第2の実施例を示し、
第4図は内部構成図、第5図は外観斜視図である。
これらの図において、(101)は製版印刷装置の本体
で、内部に前記第1の実施例と同様な円筒状の版胴(10
2)が回転自在に装着されている。前記版胴(102)の非
印刷領域には、その回転軸(103)と平行に延在する支
持軸(104)が回転可能に挿通されており、この支持軸
(104)には、前記版胴(102)の周側表面から遠心方向
に突出し得る鉤状のクランパ(105)が、その支持軸(1
04)の延在方向に沿って複数個配設されている。
また、前記支持軸(104)の、版胴(102)の側端面か
らの突出部には、この支持軸(104)を回動させるため
の略L字状のレバー(106)が固設されている。
従って、前記クランパ(105)とレバー(106)は一体
となって、前記支持軸(104)を中心として揺動し得る
ように構成されていることになる。なお、前記クランパ
(105)には、図示せぬばね部材が装着されており、そ
の先端が版胴(102)から離間した第1の位置(第4図
実線位置)と、孔版原紙(107)を挟持する際に版胴(1
02)に圧接する第2の位置(第4図鎖線位置)との間
を、節度的に揺動し得るように構成されている。(10
8)は版胴(102)内に印刷インキを供給するための、イ
ンキ供給口である。
装置本体(101)の上部左方に、リール(111)にロー
ル状に巻回された帯状の孔版原紙(107)が着脱自在に
装着されているリール受(112)が設けられ、このリー
ル受(112)の上方に固設されている支軸(110)には、
一対のサーマルヘッド保持腕(109)が揺動可能に設け
られている。前記サーマルヘッド保持腕(109)の側方
に突出する一対のピン(113)は、ロックレバー(114)
の自由端部に係合されてロックされている。
またこのロックレバー(114)の下端部には前記孔版
原紙(107)の移送角度を一定にするためのガイドロー
ラ(115)が回転自在に設けられている。前記サーマル
ヘッド保持腕(109)には、多数の発熱素子が孔版原紙
(107)の移送方向と直交しかつその平面と平行な直線
状に配列されているサーマルヘッド(116)が固設され
た、サーマルヘッド保持部材(117)が若干上下および
前後動可能に装着されている。
前記サーマルヘッド(116)の上面には、サーマルヘ
ッド保持腕(109)に固設されているカバー部材(118)
との間にトーションばね(119)が複数個介装され、前
記サーマルヘッド(116)は、このトーションばね(11
9)の弾発力によってプラテンローラ(120)に押圧され
ている。(121)はサーマルヘッド保持腕(109)に横設
されているストッパ部材でサーマルヘッド(116)をク
リーニングするために、前記ロックレバー(114)との
係合を解き、このサーマルヘッド保持腕(109)を前記
支軸(110)を支点として反時計方向に回転させた際
に、サーマルヘッド(116)が前記トーションばね(11
9)によって無制限に時計方向に回転することを防止す
ると共に、左右のサーマルヘッド保持腕(109)を連結
する役を果たすものである。
なお、サーマルヘッド保持部材(117)の自由端部に
は、係合凹所(122)が削設されており、装置本体(10
1)に、この係合凹所(122)と係合して前記サーマルヘ
ッド(116)を位置決めするための、位置決桿(123)が
固設されている。
この孔版原紙(107)も前記第1の実施例と同様の、
ポリエステルフィルムにポリプロピレンのファインデニ
ール紙若しくは天然繊維が重畳された熱感受性のもの
で、製版手段としての前記サーマルヘッド(116)によ
って選択的に加熱されて製版される。
前記サーマルヘッド(116)の下流側には、孔版原紙
(107)に付されている表示部(図示せず)を検知する
ことによって、後述の切断装置(124)を動作させるた
めの、フォトセンサ(183)が設けられている。
前記サーマルヘッド(116)の下流側(右方)には、
孔版原紙(107)の移送方向と直交し、かつその平面と
平行な方向に往復動可能な回転刃(125)を有する切断
装置(124)が備えられている。この切断装置(124)
は、帯状の孔版原紙(107)を所望の長さ寸法に切断す
るものである。
前記切断装置(124)の下流側には、一方向クラッチ
を介して回転軸(126)に固着されているキャプスタン
(127)と、L字状の支持レバー(128)の一端に回転自
在に装着され、前記キャプスタン(127)の側に押圧付
勢されているピンチローラ(129)とからなる、原紙移
送手段が設けられている。
前記原紙移送手段の下方には、L字状の揺動腕(13
0)の揺動端にて下端部が支持された進路変更ガイド(1
31)が上下動自在に備えられ、前記揺動腕(130)の他
端はソレノイド(132)に接続されている。前記進路変
更ガイド(131)は、ソレノイド(132)が吸引動作を行
うことによって、その上端部が上方に移動して、前記進
路変更ガイド(131)を押上げ、その上端は水平な原紙
給紙通路内に進入する(第4図に鎖線で示す第1の位
置)。また、前記ソレノイド(132)への通電が遮断さ
れ、その吸引動作を停止すると、前記進路変更ガイド
(131)は自重によって落下し、その上端は前記原紙給
送通路から退出する(第4図に実線で示す第2の位
置)。
また、前記進路変更ガイド(131)の下方には、この
進路変更ガイド(131)によって進路を変更された孔版
原紙(107)を、装置本体(101)の外部(左方)に導出
するための傾斜面が設けられており、この傾斜面の下流
側に、原紙導出口(134)が開設されると共に、金属製
の太い線材にて形成されたシュート(133)が出没自在
に設けられている。なお、前記シュート(133)の上方
には、前記孔版原紙(107)のリール(101)に制動をか
けるブレーキ(135)が設けられている。
前記進路変更ガイド(131)の上方には、断面コ字状
の一時停留ガイド(136)が設けられ、この一時停留ガ
イド(136)内を、孔版原紙(107)が蠕動しながら前進
するように構成されている。
一時停留ガイド(136)の下部には、上面にスタビレ
ンフィルムと称されるマイラのような表面が円滑なフィ
ルムが貼着された、原紙給送ガイドとしての水平固定ガ
イド(137)が備えられている。なお、前記フィルムは
中央部が2重に貼着されている。そして前記フィルムの
延出部が、それ自体の弾発力によって、前記原紙給送ロ
ーラ(139)の下方から圧接されている。
この水平固定ガイド(137)およびスポンジ製の原紙
給送ローラ(139)は、前記一時停留ガイド(136)と共
に装置本体(101)の上部カバー(138)の下面に装着さ
れている。なお、前記原紙給送ローラ(139)の回転軸
(184)は、クラッチを介することなく、前記上部カバ
ー(138)に装着されているモータ(140)の回転軸(14
1)にタイミングベルト(142)やタイミングプーリ(19
5)を介して接続されている。前記モータ(140)は孔版
原紙(107)の下流側端部を前記版胴(102)のクランパ
(105)まで給送するためのものである。前記クランパ
(105)の上部近傍には、反射型のフォトセンサ(143)
が設けられ、このフォトセンサ(143)によって、孔版
原紙(107)の下流側端縁が検知されることによって、
クランパ(105)は閉成動作する。
なお、前記孔版原紙(107)の下流側端部がクランパ
(105)に挟持された後も、前記キャプスタン(127)と
ピンチローラ(129)が回転を継続する。そうすると孔
版原紙(107)が前記一時停留ガイド(136)の下部にて
腕曲するが、一定時間経過後に版胴(102)が緩速回転
すると、孔版原紙(107)は徐々に送られる。
斯様にして、前記版胴(102)は孔版原紙(107)が腕
曲する毎に間欠回転し、当該孔版原紙(107)は、版胴
(102)によって間欠的に牽引されて蠕動しつつ給送さ
れることになる。この際、前記モータ(140)への通電
は遮断されており、前記原紙給送ローラ(139)には一
方向クラッチが装着されていないので、当該原紙給送ロ
ーラ(139)は停止している。従って、孔版原紙(107)
は原紙給送ローラ(139)と水平固定ガイド(137)との
間で軽く挟持され、適当なテンションを付与され、シゴ
かれつつ摺動し、前記版胴(102)に巻着されることに
なる。
なお、前記孔版原紙(107)は、テンションを付与さ
れつつ版胴(102)に巻着されるので、皺が発生する虞
はない。
また、孔版原紙(107)は前述のように軽く挟持され
ているので、原紙給送ローラ(139)がキャプスタン(1
27)よりも高速回転しても問題はなく、かえって、孔版
原紙(107)の下流側端縁のカールをも呼び込んで伸ば
す。
斯様にして、孔版原紙(107)の移送方向に沿って左
右の傾きも、テンションによって補正される。
前記版胴(102)の右方には、印刷終了後の孔版原紙
(107)を版胴(102)から剥離し、排出するための前記
第1の実施例と同様な、排版装置が備えられている。こ
の排版装置には、前記版胴(102)に接離し、印刷終了
後の孔版原紙(107)を版胴(102)から剥離すると共
に、排版ボックス(144)内に移送するための、一対の
排版ローラ(145)(145)が備えられている。前記排版
ボックス(144)は、装置本体(101)に対して水平方向
に挿抜自在に装着されており、この排版ボックス(14
4)に孔版原紙(107)が充満した場合には、これを装置
本体(101)から水平方向に抜去し、その蓋体(146)を
開放すれば、内部の孔版原紙(107)を容易に廃棄する
ことができる。
前記排版ボックス(144)の上部には、原稿(147)を
光学的、電気的に読取るための、これも前記第1の実施
例と同様な、原稿読取装置(148)が設けられている。
この原稿読取装置(148)には、原稿(147)を装置本体
(101)の上面にて水平方向に移送するための、相互に
同期して回転する第1の原稿移送ローラ対(149)(15
0)および第2の原稿移送ローラ対(151)(152)が並
設されている。これらの原紙移送ローラ対(149)(15
0)、(151)(152)のうち、下部ローラ(150)、(15
2)は相互にいずれもタイミングベルト(153)(一部図
示せず)を介してステッピングモータ(154)のプーリ
(155)に接続されている。両原稿移送ローラ対(149)
(150)、(151)(152)の内側には、原稿(147)を検
知するためのマイクロスイッチ(156)が設けられてい
る。前記両原稿移送ローラ対(149)(150)、(151)
(152)の略中央部の下方には、電荷転送素子(CCD)が
備えられている撮像装置(158)が設けられ、その上部
に原稿(147)の上面を保持し、かつ前記CCDの白基準と
なるガイド(159)が設けられている。装置本体(101)
の右側面上端には、撮像前の原稿(147)を保持するた
めの、原稿載置トレイ(160)が着脱自在に装着されて
いる。また、前記上部カバー(138)の上面には、撮像
後の原稿(147)を載置するための凹所(161)が設けら
れている。
なお、前記撮像装置(158)によって光学的に読取ら
れた原稿書画像は、電気信号に変換され、増幅されて前
記サーマルヘッド(113)へと入力される周知の手段に
よって構成されている。
前記排版ボックス(144)の下方には、印刷用紙を給
送するための、前記第1の実施例と同様な給紙装置が備
えられている。
装置本体(101)には、自由端部が給紙方向に沿って
上流側の外方に突出するように、支持アーム(162)の
凹所(163)(164)がピン(165)(166)に着脱可能に
係合されている。前記支持アーム(162)の自由端部近
傍に支軸(167)が横設され、この支軸(167)に、給紙
台(168)と上流側端部近傍の側壁が回転自在に軸支さ
れている。従って、前記給紙台(68)は、支持アーム
(162)と共に装置本体(101)に対して着脱可能とな
る。
前記給紙台(168)の下方には、支持軸(169)が回転
自在に備えられ、この支持軸(169)の中央部に、押上
レバー(170)の基端部が固着されている。前記支持軸
(169)には、セクタギア(171)が回転自在に嵌着され
ている。また、装置本体(101)には、モータ(172)お
よび減速ギアケース(173)が固設されており、この減
速ギアケース(173)と前記セクタギア(171)との間に
アイドラギア(174)が回転自在に介装されている。
(175)は、前記給紙台(168)の下流側端縁の揺動軌
跡と少許の間隙を有して対峙する円弧状に湾曲した用紙
当接板で、給紙台(168)上の積載用紙の下流側端縁が
上下方向に摺動可能に当接するように構成されている。
前記用紙当接板(175)の上端部には、給紙台(168)上
に積載されている用紙を1枚づつ給送するための、ゴム
製の給紙ローラ(176)が設けられ、この給紙ローラ(1
76)の回転軸(177)は図示せぬ給紙機構に接続されて
いる。
なお、前記給紙台(168)には、その下流側自由端部
を、時計方向(上方)に付勢するばね(図示せず)が設
けられており、このばねによって給紙台(168)上に積
載されている用紙が、給紙ローラ(176)の方向(上
方)に押圧されている。
給紙台(168)上の印刷用紙が全て給送されたり、紙
詰りが生じた際には、前記モータ(172)が回転し、こ
の給紙台(168)は前記ばねに抗して反時計方向に回転
して初期姿勢に戻る。
前記給紙ローラ(176)の、給紙方向に沿って下流側
(左側)には、この給紙ローラ(176)によって給送さ
れて来た印刷用紙を、一旦停止させた後、タイミングを
見計らって版胴(2)の転写部に向けて再給送するため
の、第2の給紙ローラ対(178)(179)が設けられてい
る。
前記版胴(102)の下部には、前記第2の給紙ローラ
対(178)(179)によって再給送された印刷用紙に、印
刷インキを転写するためのプレスローラ(180)が設け
られている。このプレスローラ(180)は、版胴(102)
の印刷領域にのみ選択的に圧接するように構成されてい
る。
印刷インキが転写された(印刷された)印刷用紙は、
前記版胴(102)およびプレスローラ(180)にて更に下
流側に移送され、周知の排紙トレイ(181)の上に積載
される。(182)はメインモータである。
また、第5図において、(201)は装置本体(101)の
操作パネルであって、この操作パネル(201)には、こ
の装置本体(101)を操作制御するための周知のテンキ
ー(202)、起動スイッチ(203)およびディスプレイ
(204)が備えられている。
ここで、原稿(147)を製版印刷する場合の、通常の
製版印刷モードについて説明する。
通常の製版印刷モード(1枚の孔版原紙(107)に1
個の原稿書画像を製版し印刷するモード)で製版印刷動
作を実行させるには、先ず原稿(147)を、その印刷し
ようとする面を下向にして装置本体(101)の上面に伏
せた状態で、第1の原稿移送ローラ対(149)(150)の
右側から左方(a方向)に挿入し、操作パネル(201)
上の起動スイッチ(203)を起動操作すればよい。そう
すると、前記モータ(154)が回転し、それに伴い両原
稿移送ローラ対(149)(150)、(151)(152)が回転
して、原稿(147)は撮像装置(158)上を移動走査す
る。このとき撮像装置(158)が動作しており、印刷す
べき原稿像は電気信号に変換され、かつ増幅されて前記
サーマルヘッド(116)へ入力される。従って、サーマ
ルヘッド(116)の発熱素子は原稿像に対応して選択的
に発熱することになる。
一方、前記原稿読取装置(148)が原稿(147)を読取
っている間、前記サーマルヘッド(116)が孔版原紙(1
07)を介して圧接させているプラテンローラ(120)
が、前記原稿移送ローラ対(149)(150)、(151)(1
52)と同期して回転し、原稿像はそのまま孔版原紙(10
7)に製版される。
製版された孔版原紙(107)は、前記キャプスタン(1
27)とピンチローラ(129)にて挟持されつつ、更に下
流側への移送される。このとき、進路変更ガイド(13
1)は下方に位置している(実線)ので、前記孔版原紙
(107)は水平方向に移送され、更に原紙給送ローラ(1
39)によって、その下流側端縁は版胴(102)のクラン
パ(105)まで移送される。
そうすると、前述のように、当該孔版原紙(107)が
前記上部カバー(138)に固設されている一時停留ガイ
ド(136)に装着されたフォトセンサ(143)にて検知さ
れ、前記クランパ(105)は閉成し、その後前述のよう
にして版胴(102)が時計方向に間欠的に緩速回転し
て、製版後の孔版原紙(107)は版胴(102)によって牽
引され、順次巻着される。しかる後、孔版原紙(107)
は、カットマークにより上流側の所定の位置にて前記切
断装置(124)によって切断される。
而して、必要枚数の印刷が終了し、停止中は印刷終了
後の孔版原紙(107)は版胴(102)に巻着されたままで
あるが、第2サイクル目の製版印刷動作を開始させる
と、先ず前記クランパ(105)が自動若しくは手動にて
開放して、版胴(102)に巻着されている孔版原紙(10
7)は前記排版装置によって除去される。版胴(102)か
ら孔版原紙(107)が除去された後、前記クランパ(10
5)は一旦閉成するが版胴(102)が回転することによっ
て、それが頂部に到ると、再度開放し、第2サイクル目
の孔版原紙(107)の待機状態に入る。
次に本実施例によって、マルチモード(例えば1枚の
B4サイズの孔版原紙(107)に、B5サイズの原稿(147)
の書画像を連続的に2個製版印刷するモード)で製版印
刷動作を実行させる場合の、製版工程について説明す
る。なお、この場合においても、印刷工程は前記通常の
製版印刷モードの場合と異なるところがないので、説明
は省略する。
第6図(イ)(ロ)は、B5サイズの原稿(147)を1
サイクル中において第1回目に往動走査(a方向で示
す)させるモード(第4図参照)における、原稿(14
7)と孔版原紙(107)の移動形態および原稿書画像と製
版像との関係を示す模式図であって、孔版原紙(107)
を裏面から見たものである。
また、第7図(イ)(ロ)は、前記原稿(147)を1
サイクル中において第2回目に往動走査(c方向で示
す)させるモード(第5図参照)における、原稿(14
7)と孔版原紙(107)の移動形態および原稿書画像と製
版像との関係を示す模式図であって、孔版原紙(107)
を裏面から見たものである。
また、第8図は撮像タイミングと製版タイミングの関
係を示すタイムチャートである。
先ず、図示せぬモード選択スイッチをマルチモードに
選択し、前記原稿(147)を、その印刷しようとする面
を下向きにして装置本体(101)の上面に伏せた状態
で、第1の原稿移送ローラ対(149)(150)の右側から
左方に挿入し、起動スイッチ(203)を起動操作すれば
よい。
そうすると、前記モータ(154)が正転し、それに伴
い両原稿移送ローラ対(149)(150)、(151)(152)
も正転して、前記原稿(147)は前記撮像装置(158)上
をa方向(第4図、第5図参照)に第1回目の往動走査
を実行する。この際、前記原稿(147)の左側縁の存在
が前記マイクロスイッチ(156)にて検知され、更に15m
m前進すると、撮像装置(158)が撮像動作を開始する
(同時にプラテンローラ(120)が回転を開始すると共
に、サーマルヘッド(116)も製版動作を開始する。)
ように制御されている。
そして、原稿書画像が孔版原紙(107)の下流側の第
1の領域に製版され(第6図(ロ)参照)、原稿(14
7)の右側縁の不存在が前記マイクロスイッチ(156)に
て検知され、更に15mm前進すると、前記モータ(154)
が逆転し、それに伴い両原稿移送ローラ対(149)(15
0)、(151)(152)も逆転する。そうすると、前記原
稿(147)は撮像装置(158)上をb方向(第4図、第5
図参照)に復動するが、この時撮像装置(158)は不動
作状態となって、前記プラテンローラ(120)も停止し
ている。その後、当該原稿(147)の左端縁の不存在が
前記マイクロスイッチ(156)にて検知されると前記モ
ータ(154)が再度正転して、前述と同じタイミング
で、第2回目の往動走査(c方向)を実行する。
そうすると、前記第1回目の往動走査時と同様にし
て、前記と同一の原稿書画像が孔版原紙(107)の上流
側の第2の領域に製版される(第7図(ロ)参照)。
そして、2度撮像された原稿(147)は、前記装置本
体(101)上の凹所(161)に載置される。
次に、この第2の実施例によって、製版動作のみを実
行させる場合の工程について説明する。
原稿(147)の撮像動作や孔版原紙(107)の製版動作
は、前述の製版印刷動作と異なるところはない。
相違点は、前記進路変更ガイド(131)を駆動するソ
レノイド(132)に通電されて、この進路変更ガイド(1
31)が上方に移動する(鎖線)点である。
斯様に、前記進路変更ガイド(131)が上方に位置し
ていると、キャプスタン(127)とピンチローラ(129)
によって給送されて来た製版後の孔版原紙(107)は、
進路変更ガイド(131)に沿って下方にUターンし、前
記シュート(133)上に載置される。そうすると、孔版
原紙(107)は、シュート(133)上を滑落して装置本体
(101)の原紙導出口(134)まで導出される。
従って、この原稿の書画像が製版された孔版原紙(10
7)を取り出し、他の印刷機に装着することが可能とな
る。
第9図および第10図は本発明の第3の実施例を示し、
第9図は内部構成図、第10図は外観斜視図である。
この第3の実施例は、前記第2の実施例と類似する
も、異なる点は、製版後の孔版原紙(107)を版胴(10
2)に装着することなく、装置本体(101)から外部に導
出する構造である。
従って、前記第2の実施例と同一部分には、図面に同
一の符号を付し、相違点のみ説明する。
この第3の実施例では、製版手段としてのサーマルヘ
ッド(116)と、版胴(102)との間の原紙供給通路中に
は、第2の実施例に存するような、原紙導出手段として
の進路変更ガイド等は備えられておらず、シュートも設
けられていない。
その代わりに、版胴(102)の右上方に、製版後であ
って未印刷の孔版原紙(107)を、一時貯留するための
原紙貯留室(185)が、設けられている。
この原紙貯留室(185)の底板(186)の自由端部は、
版胴(102)の頂部に向けて延出しており、その延出部
に、孔版原紙(107)を前記原紙貯留室(185)内に導入
するための、1対の導入ローラ(187)(187)が装着さ
れている。
また、原紙貯留室(185)の天板(188)は、奥側の側
縁を揺動支点として、上下に揺動開閉し得るように構成
されている。
而して、この第3の実施例によって、製版動作のみを
実行させるには、版胴(102)を停止させ、かつクラン
パ(105)を閉成させた状態で、前述と同様にして製版
動作を実行させる。これと同時に前記導入ローラ(18
7)(187)を、導入方向に回転させると、サーマルヘッ
ド(116)等にて製版された孔版原紙(107)は、版胴
(102)のクランパ(105)の上部を通過して、更に導入
ローラ(187)(187)によって移送され、原紙貯留室
(185)内に一時貯留される。
斯様にして、所望の製版がなされた孔版原紙(107)
は、原紙貯留室(185)の天板(188)を上方から開放す
ることによって、装置本体(101)の外部に取り出すこ
とができる。
なお、この第3の実施例では、原紙導出手段が、版胴
(102)の右側(サーマルヘッド(116)等とは反対側)
に備えられているが、版胴(102)の上部若しくは下部
に設けることも、もとより可能である。
第11図は、第4の実施例の要部を示す拡大構成図であ
る。この実施例では、前記第2の実施例と類似している
が、製版後の孔版原紙(107)は版胴(102)の上部を通
り、装置本体(101)の上方の凹所(106)上に導出され
る。なお、前記第2の実施例と同一部分には、図面に同
一の符号を付し、相違点のみ説明する。
斯様に、上方に導出されると、先の孔版原紙(107)
の印刷中にも、後の孔版原紙(107)を単独製版するこ
とができる。
この第4の実施例においても、サーマルヘッド(11
6)と版胴(102)との間の原紙供給通路中には、第2の
実施例に存するような進路変更ガイド等は備えられてお
らず、シュートも設けられていない。
この実施例では、版胴(102)の上方に、製版後であ
って未印刷の孔版原紙(107)をすくい上げるための、
ピックアッピガイド(189)が、基端部に挿通されてい
る軸(190)を支点として、実線位置と鎖線位置の間
を、揺動可能に設けられている。
前記ピックアップガイド(189)は、図示せぬばねに
て、時計方向に偏倚付勢されると共に、これを反時計方
向に偏倚駆動するためのソレノイド(191)にも連結さ
れている。(196)はピックアップガイド(189)の上部
ストッパで、(197)は下部ストッパである。
また、前記ピックアップガイド(189)の右上方に
は、すくい上げた孔版原紙(107)をUターンさせた
後、装置本体(101)の上方の凹所(161)上に導出する
ためのUターンガイド(192)が固設されている。
そして、前記Uターンガイド(192)には、孔版原紙
(107)を排出するための排紙ローラ(193)が圧接され
ている。この排紙ローラ(193)は、前記モータ(140)
の回転軸(141)にタイミングベルト(194)およびタイ
ミングプーリ(195)を介して接続されている。
なお、前記ピックアップガイド(189)の自由端部に
は、原紙給送ローラ(139)と干渉しないように、この
原紙給送ローラ(139)と同形状の凹所(図示せず)が
削設されている。
而して、この第4の実施例によって、製版動作のみを
実行させるには、先ず前記ソレノイド(191)を駆動さ
せて、ピックアップガイド(189)を第11図の実線位置
に持ち来たし、前記モータ(140)を回転させるとよ
い。
そうすると、製版後の孔版原紙(107)はピックアッ
プガイド(189)によってすくい上げられ、排紙ローラ
(193)によって更に移送されて、矢印方向にUターン
して、原紙導入口(134)から装置本体(101)の上方の
凹所(161)上に導出される。
なお、このとき、前記凹所(161)には、製版される
孔版原紙(107)に対応する原稿(147)が排出されるの
で、孔版原紙(107)と原稿(147)とが対になって前記
凹所(161)に載置されることになる。
(ト)発明の効果 本発明では、製版後の孔版原紙を導出するための原紙
導出手段が設けられているので、製版手段のみを動作さ
せて、製版作業のみを実行させることができる。
従って、製版印刷装置特有のメリットをいかんなく発
揮させながらも多量印刷に充分対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図は内部構成図、第2図は外観斜視図、第3図は上部
カバーを開放した状態の斜視図である。 また、第4図ないし第8図は第2の実施例を示し、第4
図は内部構成図、第5図は外観斜視図、第6図、第7図
は原稿と孔版原紙の関係を示す模式図、第8図はタイム
チャートである。 更に、第9図および第10図は第3の実施例を示し、第9
図は内部構成図、第10図は外観斜視図である。 更にまた、第11図は第4の実施例の要部を示す拡大構成
図である。 (1)(101)……装置本体、(2)(102)……版胴、
(7)(107)……孔版原紙、(13)(116)……サーマ
ルヘッド、(16)(124)……切断装置、(29)……揺
動ガイド、(31)(131)……進路変更ガイド、(48)
(148)……原稿読取装置、(133)……シュート、(13
4)……原紙導出口、(161)……凹所、(185)……原
紙貯留室、(187)……導入ローラ、(188)……天板、
(189)……ピックアップガイド、(193)……排紙ロー
ラ。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体の内部に、孔版原紙に製版するた
    めの製版手段と、製版後の孔版原紙を版胴に装着し印刷
    用紙に印刷するための印刷手段とが具備されている製版
    印刷装置において、 製版後の孔版原紙を、版胴に装着することなく、装置本
    体の外部に導出するため原紙導出手段が設けられている
    ことを特徴とする製版印刷装置。
  2. 【請求項2】原紙導出手段は、製版手段と印刷手段との
    間に設けられている特許請求の範囲第1項に記載の製版
    印刷装置。
  3. 【請求項3】原紙導出手段は、版胴の、上方若しくは製
    版手段とは反対側に設けられている特許請求の範囲第1
    項に記載の製版印刷装置。
  4. 【請求項4】製版手段と印刷手段との間の原紙給送通路
    に進入している第1の位置と、当該通路から退出してい
    る第2の位置とを、選択的に採り得るガイド部材が設け
    られている特許請求の範囲第2項に記載の製版印刷装
    置。
  5. 【請求項5】製版手段と印刷手段との間に、帯状の孔版
    原紙を、切断するための切断手段が設けられている特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の製版
    印刷装置。
  6. 【請求項6】製版手段に、サーマルヘッドが備えられて
    いる特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記
    載の製版印刷装置。
  7. 【請求項7】原稿読取手段が備えられている特許請求の
    範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の製版印刷装
    置。
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