JP2000247467A - 画像形成装置における給紙装置 - Google Patents

画像形成装置における給紙装置

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JP2000247467A
JP2000247467A JP11051542A JP5154299A JP2000247467A JP 2000247467 A JP2000247467 A JP 2000247467A JP 11051542 A JP11051542 A JP 11051542A JP 5154299 A JP5154299 A JP 5154299A JP 2000247467 A JP2000247467 A JP 2000247467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離パッドの種類や分離パッドの角度を自動
的に切り換え・変更できないため、給紙する用紙の種類
あるいは温度や湿度等の環境条件の変化に対して、最適
な給紙条件を選択することができない。 【解決手段】 用紙56を1枚ずつに分離するための、
用紙56に対する摩擦係数が異なる複数の分離パッド
1,2を備え、これらの複数の分離パッド1,2を自動
的に切り換えるための分離部材自動切換機構を有する。
分離部材自動切換機構は、分離パッド圧切換部A、分離
パッド角度切換部B、ウォームホイール21を固定した
ボールネジ20、ボールネジ20と螺合するボールナッ
ト19、ウォームホイール21と噛み合いボールネジ2
0を回転することにより可動部材18を用紙幅方向Yに
移動させるウォーム22、ウォーム22を回転させるパ
ッド切換モータ23、および可動部材18の切換位置を
検知する切換検知センサ25,26から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
ける給紙装置に関し、さらに詳しくは、印刷機、複写
機、プリンタ等の画像形成装置に連結したり内蔵したり
して使用される給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置のうちの印刷機の一例とし
ての孔版印刷装置では、製版されたマスタが外周面に巻
装された版胴上のマスタに対して、給紙装置から所定の
タイミングで送られてくる用紙をプレスローラや圧胴等
の押圧手段で押し付け、この押圧作用により版胴内部か
ら供給されるインキをマスタの穿孔部から滲み出させて
用紙上に転移させインキ画像を形成することが行われて
いる。複写機やプリンタ等では、給紙装置から所定のタ
イミングで送られてくる用紙に像担持体上に形成された
トナー像を転写手段により転写して画像を形成すること
が行われている。
【0003】印刷機、複写機、プリンタ等の画像形成装
置に連結したり内蔵したりして使用される給紙装置で
は、給紙台(給紙トレイ)または給紙カセットに複数枚
の用紙が積載・収容されており、その最上位の用紙に給
紙コロを接触させて送り出すと共に、給紙コロにより重
なった状態で送り出される用紙を分離パッド(分離部
材)および分離コロの協働作用により1枚ずつ分離して
送り出するようになっている。このような用紙の分離
は、重なり合った用紙間の摩擦力よりも分離パッドと用
紙間の摩擦力を大きくすることによって、下層の用紙は
残されて最上位の用紙だけが送り出されるもので、摩擦
分離方式と呼ばれている。
【0004】取り分け印刷機の中でも孔版印刷装置にお
いては、多種多様な用紙が使用されている。一般に、用
紙は、標準紙(以下、単に「標準」というときがあ
る)、薄紙、厚紙に分類されているが、さらに細かくは
標準紙、更紙、薄紙、厚紙、特殊に分類することができ
る。このように細分類したものの具体的な用途例を挙げ
ると以下のようである。すなわち、標準紙としては上質
紙(上質55kg紙、孔版上質紙等)、中質紙、再生紙
等がある。薄紙としては薄手ののし紙や上質45kg紙
等があり、厚紙としては上質135kg以上の紙、画用
紙、ハガキ等があり、特殊紙(以下、単に「特殊」とい
うときがある)としては封筒(角形、長形)等がある。
用紙の種類やサイズ等が異なると、用紙の厚さや用紙の
表面性状等の紙質や重さ等が異なるために上記摩擦力が
変化し、分離条件の不適合が生じる。これにより、用紙
が重なって送られる「重送」や、用紙が送られない「不
送り」といった給紙ミス(給紙不具合)や、厚紙の紙剥
けを起こし易い。これは、用紙の種類やサイズ等に応じ
て給紙圧や分離圧等の給紙条件の最適値が異なることを
裏付けている。
【0005】上述のように、孔版印刷装置等の画像形成
装置に使用される用紙は多種多様であるため、1つの種
類の分離パッドや分離パッドの角度等を用いて給紙圧や
分離圧等を段階的に調整するだけでは全ての用紙におい
て給紙条件の最適化を確保することが困難であり、給紙
トラブルを高精度に抑制することができない。一般的
に、温度や湿度等の環境条件の変化によっても、分離条
件が不適合になり、給紙ミスを起こす場合がある。例え
ば、温度が低くなったり湿度が低くなると重送しやすく
なり、これを防止するために、分離圧を高く、給紙圧を
低くしている。また、温度が高くなったり湿度が高くな
ると、不送りしやすくなり、これを防止するために、分
離圧を低く、給紙圧を高くしている。
【0006】一方、同じ分離圧でも分離パッドの材質の
違いや表面性状の違いにより摩擦力が異なり、給紙性能
が変化する。このため、用紙の種類やサイズ等を分類し
てそれぞれに最適な分離パッドを実験的に決定して複数
種類用意し、用紙の種類やサイズ等に応じて分離パッド
の種類を適宜交換することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での給紙装置のほとんどが、分離パッドの摩擦係数に係
る材質や、分離パッドの角度が固定されていて切り換え
できない構成のものであった。このように分離パッドが
固定式のものにおいては、給紙装置の使用頻度が高い
(給紙枚数が多い)場合、分離パッドの磨耗による交換
頻度が多かった。また、分離パッド種類や分離パッドの
角度が切り換え可能であっても、せいぜい手動式のもの
であり、その切り換えを容易に行えない構成であるた
め、その操作が面倒で非常に煩わしいものとなってい
た。
【0008】このような従来の画像形成装置における給
紙装置の問題点をまとめると以下のようになる。 (1)分離パッドの種類や分離パッドの角度を自動的に
切り換え・変更できないため、その操作が面倒で非常に
煩わしいものであった。これに伴い、給紙する用紙の種
類あるいは温度や湿度等の環境条件の変化に対して、最
適な給紙条件を選択することができなくなって、これに
より給紙ジャムや重送、厚紙の紙剥け等の給紙不具合が
発生する場合があった。 (2)分離パッドの種類や分離パッドの角度が切り換え
・変更可能であっても、簡単に切り換えできない構造で
あることにより、あるいは切り換え・変更する場合にお
いて、オペレータ等の経験に頼って給紙条件の変更をし
たりしなければならず、最適な給紙条件の選択が困難で
あった。また、用紙の種類やサイズ等に応じて分離パッ
ドの種類や分離パッドの角度が切り換え・変更されるも
のの、給紙条件の変更作業があまりにも面倒でデリケー
トであるため、これに伴う給紙条件の最適化の変更がな
されないまま印刷等の作業が行われることがしばしばあ
り、その結果、給紙トラブルが発生して分離パッドの種
類や分離パッドの角度切換方式における利点が何ら活か
されない場合もあった。 (3)分離パッドを交換しなければならないような場合
に、予備の分離パッドが無いとき、交換するのに時間が
かかったり、例えば交換部品待ちで機械を長時間止めた
りしていた。
【0009】したがって、本発明は、上記事情に鑑みて
なされたものであって、分離パッドの種類および/また
は分離パッドの角度の切り換えを、煩わしい操作をする
ことなく自動的に行える画像形成装置における給紙装置
を提供することを第一の目的とする。これに伴い、用紙
の種類や温・湿度等の環境条件の変化に応じて、分離部
材の切り換えおよび/または分離部材の角度の切り換え
を自動的に行える画像形成装置における給紙装置を提供
することを第二の目的とし、また自動的に切り換えられ
た分離部材および/または自動的に切り換えられた分離
部材の角度に応じて最適な給紙条件を自動的に選択し設
定することにより常に最適な給紙状態を確保できる画像
形成装置における給紙装置を提供することを第三の目的
とする。さらに、予備の分離パッドが無いとき、交換す
るのに時間がかかったり、機械を長時間止めたりしなく
ても済む画像形成装置における給紙装置を提供すること
を第四の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、各請求項毎の発明においては以下のよう
な特徴のある構成を採っている。請求項1記載の発明
は、用紙を1枚ずつに分離する分離部材を具備する画像
形成装置における給紙装置において、用紙に対する摩擦
係数が異なる複数の上記分離部材を備え、これらの複数
の上記分離部材を自動的に切り換えるための分離部材自
動切換機構を有することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、用紙を1枚ずつに
分離する分離部材を具備する画像形成装置における給紙
装置において、用紙に対する上記分離部材の角度を自動
的に切り換えるための分離角度自動切換機構を有するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置における給紙装置において、複数の上記分離
部材の角度を自動的に切り換えるための分離角度自動切
換機構を有することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1または3
記載の画像形成装置における給紙装置において、上記分
離部材自動切換機構は、これを駆動する駆動手段を備え
ており、用紙の種類に応じて予め設定されている上記分
離部材を自動的に選択して切り換えるように上記駆動手
段を制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2または3
記載の画像形成装置における給紙装置において、上記分
離角度自動切換機構は、これを駆動する駆動手段を備え
ており、用紙の種類に応じて予め設定されている上記分
離部材の角度を自動的に選択して切り換えるように上記
駆動手段を制御する制御手段を有することを特徴とす
る。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1または3
記載の画像形成装置における給紙装置において、上記分
離部材自動切換機構は、これを駆動する駆動手段を備え
ており、温度や湿度等の環境条件の変化に応じて予め設
定されている上記分離部材を自動的に選択して切り換え
るように上記駆動手段を制御する制御手段を有すること
を特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項2または3
記載の画像形成装置における給紙装置において、上記分
離角度自動切換機構はこれを駆動する駆動手段を備えて
おり、温度や湿度等の環境条件の変化に応じて予め設定
されている上記分離部材の角度を自動的に選択して切り
換えるように上記駆動手段を制御する制御手段を有する
ことを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、用紙を1枚ずつに
分離する分離部材を具備する画像形成装置における給紙
装置において、用紙に対する摩擦係数が同じである複数
の上記分離部材を備え、これら複数の上記分離部材を自
動的に切り換えるための、駆動手段を備えた分離部材自
動切換機構と、給紙枚数を計数する計数手段と、この計
数手段により計数された上記給紙枚数が設定値に達した
とき、新しい別の上記分離部材に自動的に切り換えるよ
うに上記駆動手段を制御する制御手段とを有することを
特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項4または6
記載の画像形成装置における給紙装置において、重送を
検知する重送検知手段を有し、上記各制御手段は、上記
重送検知手段により検知された重送の回数が所定回数を
超えたとき、新しい別の上記分離部材に自動的に切り換
えるように上記駆動手段を制御することを特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項5または
7記載の画像形成装置における給紙装置において、重送
を検知する重送検知手段を有し、上記各制御手段は、上
記重送検知手段により検知された重送の回数が所定回数
を超えたとき、上記重送の回数に応じて予め設定されて
いる上記分離部材の角度を自動的に選択して切り換える
ように上記駆動手段を制御することを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項4,6ま
たは9記載の画像形成装置における給紙装置において、
用紙に対する分離圧を自動的に解除する分離圧解除駆動
手段を備えた分離圧解除機構を有し、上記各制御手段
は、新しい別の上記分離部材に自動的に切り換えると
き、上記分離圧を解除するように上記分離圧解除駆動手
段を制御した後で、新しい別の上記分離部材に自動的に
切り換えるように上記駆動手段を制御することを特徴と
する。
【0021】請求項12記載の発明は、請求項4,6,
8,9または11記載の画像形成装置における給紙装置
において、複数の上記分離部材のうちの残りの最後のも
のが自動的に切り換えられたとき、上記分離部材の予備
が無い旨の表示を行う表示手段を有することを特徴とす
る。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項4,6ま
たは9記載の画像形成装置における給紙装置において、
分離圧可変駆動手段を備えた分離圧調整機構と、自動的
に選択して切り換えた上記分離部材に応じて予め設定さ
れた分離圧値を自動的に選択し上記分離圧値となるよう
に上記分離圧可変駆動手段を制御する分離圧制御手段と
を有することを特徴とする。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項5,7ま
たは10記載の画像形成装置における給紙装置におい
て、分離圧可変駆動手段を備えた分離圧調整機構と、自
動的に選択して切り換えた上記分離部材の角度に応じて
予め設定された分離圧値を自動的に選択し、上記分離圧
値となるように上記分離圧可変駆動手段を制御する分離
圧制御手段とを有することを特徴とする。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項4,6,
9または13記載の画像形成装置における給紙装置にお
いて、自動的に選択して切り換えた上記分離部材に応じ
て予め設定された給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自
動的に選択して設定する給紙条件制御手段を有すること
を特徴とする。
【0025】請求項16記載の発明は、請求項5,7,
10または14記載の画像形成装置における給紙装置に
おいて、自動的に選択して切り換えた上記分離部材の角
度に応じて予め設定された給紙圧や給紙送り量等の給紙
条件を自動的に選択して設定する給紙条件制御手段を有
することを特徴とする。請求項15および16記載の発
明における「給紙条件」とは、画像形成装置において画
像形成部(印刷部を含む)に向けてシート状の用紙を搬
送する条件を含む他、画像形成部(印刷部を含む)で画
像形成後に搬送・排出される用紙搬送条件をも含むこと
を意味する。
【0026】請求項17記載の発明は、請求項4または
5記載の画像形成装置における給紙装置において、上記
用紙の種類を検知する用紙種類検知手段を有することを
特徴とする。
【0027】請求項18記載の発明は、請求項4または
5記載の画像形成装置における給紙装置において、上記
用紙の種類を設定する用紙種類設定手段を有することを
特徴とする。
【0028】請求項19記載の発明は、請求項4または
5記載の画像形成装置における給紙装置において、上記
用紙の種類には、用紙のサイズが含まれており、用紙の
サイズを検知する用紙サイズ検知手段を有することを特
徴とする。
【0029】請求項20記載の発明は、請求項4または
5記載の画像形成装置における給紙装置において、上記
用紙の種類には、用紙のサイズが含まれており、用紙の
サイズを設定する用紙サイズ設定手段を有することを特
徴とする。
【0030】請求項21記載の発明は、請求項1ないし
20の何れか一つに記載の画像形成装置における給紙装
置において、上記分離部材が、分離パッドであることを
特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施例1)まず、図1を参照し
て、本発明を適用した画像形成装置の一例としての孔版
印刷装置200の概略構成を説明する。孔版印刷装置2
00は、図1に示すように、製版された製版済みのマス
タ53を外周面に巻き付ける多孔性円筒状の印刷ドラム
51と、印刷ドラム51の左側に配設され既に印刷ドラ
ム51に巻装されている使用済みのマスタ53を印刷ド
ラム51の外周面から剥離し収納する排版部230と、
印刷ドラム51の右方に配設されマスタ53を製版し搬
送する製版書込み部220と、排版部230、印刷ドラ
ム51および製版書込み部220の上方に配設され原稿
の画像を読み取る原稿読取部210と、印刷ドラム51
の内部に配設され印刷ドラム51上のマスタ53にイン
キを供給するインキ供給装置(図示せず)と、印刷ドラ
ム51の下方に配設され、給送されて来た用紙56を印
刷ドラム51の外周面上のマスタ53に押し付ける押圧
手段としてのプレスローラ80と、プレスローラ80の
右方に配設され印刷用の用紙56を印刷ドラム51とプ
レスローラ80との間に向けて給送する給紙装置を備え
た給紙部240と、印刷ドラム51およびプレスローラ
80の左方に配設された排紙部260とを具備してい
る。印刷ドラム51、上記インキ供給装置およびプレス
ローラ80は、印刷部250を構成している。排版部2
30、製版書込み部220および原稿読取部210は、
例えば特開平5−229243号公報の図8に示されて
いると同様の構成であるため、以下その説明を省略す
る。
【0032】印刷ドラム51の外周の一部にはクランパ
52が設けられており、このクランパ52で製版書込み
部220から供給される製版済みのマスタ53の先端部
が挟持され、印刷ドラム51の矢印方向の回転によって
マスタ53が印刷ドラム51に巻き付けられて装着され
る。
【0033】給紙部240は、給紙台54、給紙コロ部
32、分離部31、レジストローラ81,82等を具備
している。給紙台54は、用紙56を積載して昇降可能
に設けられている。給紙台54の上面には、図7に示す
ように、左右一対のサイドフェンス55,55が用紙搬
送方向Xと直交する用紙幅方向Yに移動自在に配設され
ている。サイドフェンス対55,55は、左右連動構造
となっており、オペレータが用紙56のサイズに応じて
用紙56の両側端面に合わせて用紙56を位置決めする
のに用いられる。
【0034】給紙台54の底部には、用紙56のサイズ
を検知する用紙サイズ検知手段を備えた用紙サイズ検出
機構が配設されている。この用紙サイズ検出機構は、サ
イドフェンス対55,55の用紙幅方向Yの移動に連動
して用紙56のサイズを検知し決定するものであり、サ
イドフェンス対55,55と、給紙台54の下部に配設
されている不動部材に回動自在に取り付け支持されたピ
ニオン79と、図7において左手前側のサイドフェンス
55の下部端縁部に形成されピニオン79と噛み合うラ
ック部78と、図7において右奥側のサイドフェンス5
5の下部端縁部に形成されラック部78に対向してピニ
オン79と噛み合うラック部77と、このラック部77
の下部端縁部において下方に突出し適宜の間隔を持って
切り欠かれた複数の切欠きを備えた遮蔽部77aと、給
紙台54の上記不動部材に適宜の間隔を持って固設され
遮蔽部77aとそれぞれ選択的に係合する2つの用紙サ
イズ検知センサ57a,57bと、給紙台54の上記不
動部材における用紙搬送方向Xに適宜の間隔をあけて固
設された用紙サイズ検知センサ58とを具備している。
【0035】各用紙サイズ検知センサ57a,57b
は、発光部および受光部を具備した透過型の光学センサ
であり、遮蔽部77aとそれぞれ選択的に係合すること
により用紙56における用紙幅方向Yのサイズを検出す
る。用紙サイズ検知センサ58は、発光部および受光部
を具備した反射型の光学センサであり、用紙56におけ
る用紙搬送方向Xのサイズを検出する。各用紙サイズ検
知センサ57a,57bおよび用紙サイズ検知センサ5
8は、上記用紙検知手段としての用紙サイズ検知センサ
群57Aを構成しており、用紙サイズ検知センサ群57
Aで検出されたサイズ信号データを組み合わせて後述す
る制御装置のCPUが判断・認識することにより、用紙
56の用紙サイズを決定するものである。
【0036】なお、このような用紙サイズ検知方式の詳
細としては、本願出願人が以前に提案した、例えば特開
平9−30714号公報等に開示されている技術を挙げ
ることができる。用紙サイズ検知方式としては、上述し
たような方式に限定されず、他の方式であってもよいこ
とは言うまでもない。上記した用紙サイズ検出機構で
は、説明の簡明化を図るため各検知センサの数を限って
図示したが、従来の技術で説明したように孔版印刷装置
では使用する用紙の種類が多いため、例えばハガキや封
筒あるいはリーガルサイズの用紙56のサイズを自動的
に検知できるように、上記各検知センサを増加し付設し
てあるものとする。給紙台54の上記不動部材には、図
1および図7に示すように、用紙56の有無を検知する
ための反射型の光学センサからなる用紙有無検知センサ
64が設けられている。
【0037】給紙台54は、図示しない案内手段により
保持されて昇降可能に設けられており、給紙台昇降モー
タ59により、その回転軸に固定されたピニオンギヤ6
1と、給紙台54に固定されピニオンギヤ61と噛み合
うラック60とを介して昇降駆動されるようになってい
る。給紙台昇降モータ59は、例えばステッピングモー
タからなる。給紙コロ部32は、給紙台54の上方に設
けられている。給紙コロ部32は、積載された用紙56
を最上位のものから順に送り出す給紙手段としての給紙
コロ62と、後述する分離パッド1,2の何れかとの協
働作用によって送り出された用紙56を1枚ずつに分離
して搬送する分離コロ63と、給紙圧を調整するための
給紙圧調整機構等とを具備している。
【0038】分離コロ63は、装置本体フレーム76に
支持された軸65に設けられており、軸65の近傍には
分離コロ63を回転駆動するためのステッピングモータ
からなる給紙駆動モータ66が配置されている。軸65
は、これに設けられた2連の従動プーリと給紙駆動モー
タ66の出力軸に設けられた駆動プーリとの間に掛け渡
されたタイミングベルト67を介して給紙駆動モータ6
6で回転駆動される。
【0039】軸65を回転中心として、給紙アーム68
が揺動可能に設けられており、給紙アーム68の他端側
には軸69を介して給紙コロ62が回転可能に保持され
ている。給紙コロ62は、給紙アーム68と一体で軸6
5の周りに上下方向に揺動する。また、分離コロ63の
軸65に設けられた2連の従動プーリと給紙コロ62の
軸69に設けられた給紙プーリとの間にはタイミングベ
ルト70が掛け渡されており、給紙コロ62は給紙駆動
モータ66により分離コロ63と同時に回転駆動される
ようになっている。
【0040】給紙台54の上方には、給紙台54に積載
された用紙56の最上面の上死点位置を検知するための
上死点検知センサ71が装置本体フレーム76に設けら
れている。上下方向に揺動する給紙アーム68の上端が
上死点検知センサ71の接触子71aに当接することで
上死点検知がなされる。給紙台54の下方には、下死点
検知センサ94が設けられている。給紙圧調整機構は、
分離コロ63の近傍上方に設けられている。給紙圧調整
機構は、その一端が給紙アーム68に係止された給紙圧
源としての給紙圧スプリング72(引張バネ)と、ラッ
ク部73aを有し図示しない案内手段で上下方向に案内
されるスライダ73と、その出力軸にラック部73aと
噛み合うピニオンギヤ74が固定され、スライダ73を
上下方向に移動させるステッピングモータからなる給紙
圧可変モータ75と、スライダ73の移動量を検知する
ための図11のみに示す給紙圧位置検知センサ36とか
ら構成されている。
【0041】給紙圧スプリング72の付勢力によって給
紙アーム68を介して給紙コロ62に回転モーメントが
働き、給紙圧が生じる。給紙圧可変モータ75の回転駆
動により、スライダ73が図1において上方向に移動さ
れると、給紙圧スプリング72の引っ張り長さが大きく
なることで付勢力が増加し、給紙圧が大きくなる。した
がって、給紙圧可変モータ75の回転駆動によって給紙
圧を段階的に調整することができる。給紙圧位置検知セ
ンサ36は、例えば特開平9−235033号公報の図
2に示されている給紙圧調整機構22の位置検知基板5
2と同様のセンサ構成によって、スライダ73の移動量
を検知するようになっている。
【0042】分離部31は、図2(a),(b)に示す
ように、用紙56に対する摩擦係数が異なる複数の分離
パッド1,2を備え、これらの分離パッド1,2を何れ
か一方に自動的に切り換えるための分離部材自動切換機
構を具備した分離パッド切換部Cと、分離パッド1,2
の角度を自動的に切り換えるための分離角度自動切換機
構を具備した分離パッド角度切換部Bと、分離パッド
1,2の何れか一方の分離圧を調整する分離圧調整機構
を具備した分離パッド圧切換部Aとから主に構成されて
いる。分離パッド圧切換部Aはユニット化されていて、
その組み立ておよび分解が容易である他、分離パッド切
換部Cおよび分離パッド角度切換部Bを含めて組み立て
や分解が容易な構造となっている。分離パッド切換部C
は、分離パッド角度切換部Bおよび分離パッド圧切換部
Aを含んでおり、分離パッド角度切換部Bは分離パッド
圧切換部Aを含んでいる。なお、分離パッド1または2
および分離コロ63は、用紙56を1枚ずつに分離して
搬送する分離手段を構成する。分離部31および給紙コ
ロ部32の近傍には、分離部31周辺の温度を検知する
ための図11のみに示す温度センサ38、および分離部
31周辺の湿度を検知するための図11のみに示す湿度
センサ39がそれぞれ配設されている。
【0043】分離パッド圧切換部Aは、上記した分離パ
ッド1,2と、各分離パッド1,2をそれぞれ上下方向
にスライド可能に案内する分離部材案内手段としての一
対のパッドホルダガイド3,3と、パッドホルダガイド
対3,3を固定して取り付けていて、分離パッド1,2
の角度を切り換え可能に変位させる変位手段としての角
度可変部材12と、その一端が各分離パッド1,2のホ
ルダ1b,2bにそれぞれ係止された分離圧源としての
加圧スプリング4,4(圧縮バネ)と、各加圧スプリン
グ4,4の他端を係止すると共に、2本のスライド用の
段付ネジ6,6を介して上下方向に移動可能に支持さ
れ、ラック部5bを備えた加圧板5と、角度可変部材1
2に回転自在に支持され、ラック5bと噛み合うピニオ
ンギヤ11と、ピニオンギヤ11と同軸的に設けられた
ウォームホイール10と、ウォームホイール10と噛み
合うウォーム9と、角度可変部材12に固定され、ウォ
ーム9を固設した出力軸7aを備えた分離圧可変モータ
7と、加圧板5の移動量を検知するための5つの分離圧
位置検知センサ8a,8b,8c,8d,8eからなる
分離圧位置検知センサ群8とを具備する。
【0044】分離パッド1,2は、用紙56を1枚ずつ
に確実に分離する分離部材としての機能を有し、この実
施例1では説明の簡明化を図るため、標準および特殊の
2種類があるものとして説明する。また、用紙56の種
類は、従来の技術で説明したとおり、標準、更紙、薄
紙、厚紙、特殊の5つに分類されているもの使用するも
のとする。各分離パッド1,2は、図2ないし図4に示
すように、用紙56に対する摩擦力を作用させる部分で
あるパッド1a,2aと、各パッド1a,2aを貼着し
ている部分であるホルダ1b,2bとから主に構成され
ている。各パッド1a,2aとしては、その種類別に、
用紙56に対する摩擦係数に係る材質が互いに異なるも
のが用いられる。パッド1aの種類は標準であり、これ
には例えば用紙56の種類:標準紙に対応してエチレン
・プロピレンゴム(EPDM)系やウレタン系の摩擦係
数の高いもので、μ=1.1〜1.2位のものが用いら
れる。一方、パッド2aの種類は特殊であり、これには
例えば用紙56の種類:厚紙に対応してウレタン系やエ
チレン・プロピレンゴム(EPDM)系のもので、μ=
0.8〜1.0位のものが用いられる。
【0045】各ホルダ1b,2bは、図4(A),
(B)に詳しく示すように、例えばポリアセタール樹脂
(POM)やポリアミド樹脂(PA)等の合成樹脂で一
体成形されていて、その内部は肉抜きがなされている。
各ホルダ1b,2bの内部には、加圧スプリング4受け
用のリブ1c、2cが一体的に形成されている。なお、
各ホルダ1b,2bの材質は、上記のものに限らず、例
えばアルミニウム等の金属を用いてダイキャストにより
一体的に形成しても勿論構わない。各分離パッド1,2
は、上記した分離部材自動切換機構により自動的に切り
換え可能に設けられており、分離パッド1,2の下方に
は、図6に示すように、分離パッド1,2の種類を識別
するための分離部材検知手段としてのパッド種類検知セ
ンサ41がそれぞれ設けられている。これらのパッド種
類検知センサ41,41は、反射型の光学センサからな
り、例えば図5の位置にある各分離パッド1,2に対応
して、ホルダ1b,2bをスライド可能に収納している
パッドホルダガイド3,3の左側近傍にそれぞれ設けら
れている。各パッドホルダガイド3,3には、図5に示
すように、パッド種類検知センサ41用の窓3aがそれ
ぞれ開けられている。図4(A)および図5において、
標準の分離パッド1であるホルダ1bの左側面部には切
欠き42を形成し、特殊の分離パッド2であるホルダ2
bの左側面部には切欠き42を形成していない。したが
って、パッド種類検知センサ41は、切欠き42がない
分離パッド2ではオンし、切欠き42がある分離パッド
1ではオフすることで、後述する制御装置は分離パッド
1,2の種類を判別できる。分離パッドの種類が2つ以
上の場合には、切欠き42の数を増やして区別し、パッ
ド種類検知センサ41の数は切欠き42の最大数とす
る。
【0046】なお、分離パッド種類識別方式は、上記し
たものに限らず、切欠き42に代えて透孔としてもよい
し、分離パッド1,2のホルダ1b,2bの上部壁面を
例えば白色および黒色というように色分け表示してもよ
い。色の違いにより反射率が異なり、これによりパッド
種類検知センサ41が受光する反射光量に差が生じ、パ
ッド種類検知センサ41からの反射光量に係る出力信号
のレベルによって制御装置が分離パッド1,2の種類を
判別する。この方式の場合、ホルダ1b,2bの表面全
体を着色したり、上部壁面のみ、あるいはパッド種類検
知センサ41の光照射がなされる部分のみ着色するよう
にしてもよい。
【0047】角度可変部材12は、概略筐体状をなして
いる。角度可変部材12の上部には図2(a)に示すよ
うに、パッドホルダガイド対3,3の下部を取り付ける
切り欠き部12aが形成され、角度可変部材12の下部
には、その左側壁部から突出した遮光片12bが形成さ
れている。加圧板5は、側面視で倒立した略L字状をな
し、加圧板5には上下方向に長い長孔5aが形成されて
いる。加圧板5は、2本の段付ネジ6,6を長孔5aに
挿通し角度可変部材12に螺合させることにより、これ
らの段付ネジ6,6および長孔5aの組み合わせでなる
案内手段により上下方向に案内され、スライド可能にな
っている。分離圧可変モータ7は、ステッピングモータ
からなり、分離圧を変える分離圧可変駆動手段としての
機能を有する。各分離圧位置検知センサ8a〜8eは、
発光部および受光部を具備した透過型の光学センサから
なる。分離圧位置検知センサ群8は、各分離圧位置検知
センサ8a〜8eが加圧板5の下部に突出形成された遮
光片5cと選択的に係合することで、加圧板5の移動量
を検知する。
【0048】上記したとおり、分離圧調整機構は、分離
パッド1,2、加圧スプリング4、加圧板5、ラック5
b、ピニオンギヤ11、ウォームホイール10、ウォー
ム9、分離圧可変モータ7および分離圧位置検知センサ
群8から構成されている。分離圧調整機構の構成部品の
大半は、角度可変部材12をいわばベース部材としてこ
れに組み付けられている。また、分離圧調整機構は、以
下の理由により、用紙56に対する分離圧を自動的に解
除する分離圧解除駆動手段としての分離圧可変モータ7
を備えた分離圧解除機構であると見ることもできる。例
えば、分離パッド2は、図3に示すように、通常、分離
パッド2のパッド2aが前面板30の角孔30aから突
出して用紙56を介して分離コロ63と当接している分
離圧発生状態にあるため、この分離パッド2を分離パッ
ド1に自動的に支障なく切り換えるためには上記した分
離圧発生状態を解除しなければならない。これは、図2
(a),(b)に示すように、分離圧可変モータ7を駆
動することにより、分離パッド2のパッド2a上面部が
前面板30の角孔30aから完全に下がった非接触状態
の位置となるように、加圧板5を下降させて、分離パッ
ド2のパッド2aやホルダ2bを前面板30の角孔30
aに引っかけたり、分離コロ63との当接状態での移動
により互いに傷つけたり、あるいは前面板30の裏面壁
と摺接したりしてパッド2aやホルダ2bが損傷するの
を防止するためである。
【0049】ここで、上記分離圧調整機構の細部の動作
を説明しておく。給紙動作が始まる前には、上記分離部
材自動切換機構により何れか一方の分離パッド1または
2に自動的に切り換えられる。ここで例えば、図3に示
すように、分離パッド2の方に自動的に切り換えられた
分離パッド2は、その上部が前面板30の角孔30aか
ら突出して分離コロ63と当接する状態にあり、分離パ
ッド2が加圧スプリング4の加圧力によって分離コロ6
3に押し付けられることで分離圧が生じる。分離圧可変
モータ7の回転駆動により、その回転駆動力がウォーム
9、ウォームホイール10、ピニオンギヤ11、ラック
5bへと伝達されて、加圧板5が段付ネジ6に案内・支
持されながら図2(a),(b)において上方向に移動
すると、加圧スプリング4の圧縮長さが短く(小さく)
なることで上記加圧力(圧縮荷重)が増加し、分離圧が
大きくなる。これとは反対に、分離圧可変モータ7の回
転駆動により、加圧板5が図2(a),(b)において
下方向に移動すると、加圧スプリング4の圧縮長さが長
く(大きく)なることで上記加圧力(圧縮荷重)が減少
し、分離圧が小さくなる。したがって、分離圧可変モー
タ7の回転駆動によって、分離圧を段階的に調整するこ
とができ、分離圧可変モータ7および5つの分離圧位置
検知センサ8a,8b,8c,8d,8eを備えた分離
圧位置検知センサ群8等により、分離圧を5段階的に調
整することができる。なお、上記したよりもさらに分離
圧を多段階的に自動的に切り換えたいのであれば、その
分離圧検知センサ群の分離圧位置検知センサを増加させ
ると共に、分離圧可変モータ7をそれに対応して制御す
ればよい。また、加圧板5の位置を検知する分離圧位置
検知手段としては、分離圧位置検知センサ群8に限ら
ず、例えば分離圧可変モータ7にフォトエンコーダを設
けると共に、加圧板5のホームポジションを検知する1
つのホームポジション検知センサを設けたものであって
よいし、分離圧可変モータ7が開ループ制御可能なもの
であれば分離圧可変モータ7にフォトエンコーダだけを
設けたものであってもよい。
【0050】分離パッド角度切換部Bは、上記した分離
パッド圧切換部Aと、2本の支点段付ネジ13,13の
挿通部を回転中心として揺動自在な角度可変部材12
と、角度可変部材12の右側壁下部に固定された角度可
変ギヤ16と、可動部材18に固定されていて、扇状を
なす角度可変ギヤ16に噛み合う駆動ギヤ15をその出
力軸に有する角度可変モータ14と、角度可変部材12
の揺動変位を介して分離パッド1または2の角度を検知
する分離部材角度検知手段としての角度検知センサ群1
7とから構成されている。
【0051】可動部材18における上部の用紙幅方向Y
には、図2(a)に示すように、角度可変部材12の左
右側部を軸支するための支持部18bがそれぞれ切り曲
げ形成されている。符号18gで示す部分は、支持部1
8bを切り曲げ形成した逃げである。可動部材18にお
ける下部の用紙幅方向Yには、可動部材18の用紙幅方
向Yへの移動を案内するための長孔18aが形成されて
いる。可動部材18における用紙幅方向Yの左右端部に
は、遮光片18e,18fがそれぞれその外側へ向けて
突出・形成されている。可動部材18における用紙幅方
向Yの左右端部には、ボールネジ20の軸部およびネジ
部を用紙幅方向Yに移動可能に、かつ、回転可能に嵌入
する嵌入部18c,18dがそれぞれ一体的に切り曲げ
形成されている。角度可変部材12は、2本の支点段付
ネジ13,13を角度可変部材12の左右上側部に形成
された孔(図示せず)に挿通し左右一対の支持部18
b,18bに螺合させることにより、図2(b)におい
て時計回りおよび反時計回り方向に所定の角度範囲に亘
り揺動可能になされている。角度可変モータ14は、ス
テッピングモータからなり、分離角度自動切換機構の駆
動手段の機能を有する。角度可変モータ14は、分離パ
ッド角度切換部Bのいわばベース部材である可動部材1
8に取り付け固定されている。角度検知センサ群17
は、角度可変部材12の揺動角度を検知するための3つ
の角度検知センサ17a,17b,17cを具備してお
り、これらの角度検知センサ17a,17b,17c
は、発光部および受光部を具備した透過型の光学センサ
からなる。角度検知センサ群17は、各角度検知センサ
17a,17b,17cが遮光片12bと選択的に係合
することで角度可変部材12の揺動角度、すなわち分離
パッド1または2の角度を検知する。上記したとおり、
分離角度自動切換機構は、分離パッド圧切換部A、角度
可変部材12、支点段付ネジ13,13、角度可変ギヤ
16、駆動ギヤ15、角度可変モータ14および角度検
知センサ群17から構成されている。
【0052】ここで、上記分離角度自動切換機構の細部
の動作を説明しておく。角度可変モータ14を駆動する
と、その回転駆動力が駆動ギヤ15、角度可変ギヤ16
へと伝達されて、角度可変部材12は支点段付ネジ1
3,13部を中心として時計回り方向または反時計回り
方向に所定の角度揺動する。これにより、例えば、図2
(b)において角度可変部材12が時計回り方向に揺動
変位したときには、分離パッド2(パッド2a)の角度
が大きなる方向に可変され、これとは反対に図2(b)
において角度可変部材12が反時計回り方向に揺動変位
したときには、分離パッド2(パッド2a)の角度が小
さくなる方向に可変されることとなる。そして、その可
変された分離パッド2(パッド2a)の角度は、角度可
変部材12に形成された遮光片12bと各角度検知セン
サ17a,17b,17cとが適宜選択的に係合するこ
とによって随時検知される。この実施例1では、角度可
変モータ14および3つの角度検知センサ17a,17
b,17cを備えた角度検知センサ群7等により、分離
パッド1または2の角度を3段階的に自動的に切り換え
ることができる。なお、分離パッド1または2の角度を
上記した例よりも多段階的に自動的に切り換えたいので
あれば、その角度検知センサ群の角度検知センサを増加
させると共に、角度可変モータ14をそれに対応して制
御すればよい。また、角度可変部材12の揺動角度を検
知する角度検知手段としては、角度検知センサ群17に
限らず、例えば角度可変モータ14にフォトエンコーダ
を設けると共に、角度可変部材12のホームポジション
角度を検知する1つのホームポジション角度検知センサ
を設けたものであってよいし、角度可変モータ14が開
ループ制御可能なものであれば角度可変モータ14にフ
ォトエンコーダだけを設けたものであってもよい。
【0053】分離パッド切換部Cは、上記した分離パッ
ド圧切換部Aおよび分離パッド角度切換部Bと、可動部
材18の右端側部に一体的に切り曲げ形成された部位に
固定されたボールナット19と、このボールナット19
と螺合し、ボールナット19との協働により可動部材1
8を用紙幅方向Yに移動する分離部材移動手段としての
ボールネジ20と、ボールネジ20の一端部に固定され
たウォームホイール21と、ウォームホイール21と噛
み合うウォーム22と、ネジ軸受部材27bを介して基
板28に固定されていて、ウォーム22をその出力軸に
有するパッド切換モータ23と、可動部材18の移動位
置を検知することにより、分離パッド1,2の切換位置
を検知するための分離部材切換位置検知手段としての2
つの切換検知センサ25,26とを具備する。
【0054】基板28は、ネジを介して前面板30に固
定されている。基板上には、ボールネジ20の左側の軸
端を回転自在に支持すると共に、これを図示しない止め
輪等により用紙幅方向Yに移動不能に支持するネジ軸受
部材27aと、ボールネジ20の右側の軸端部を回転自
在に支持すると共に、図示しない止め輪等により用紙幅
方向Yに移動不能に支持するネジ軸受部材27bとがネ
ジを介して固定されている。可動部材18は、2本の段
付ネジ24,24を長孔18aに挿通し基板28に螺合
させることにより、段付ネジ24,24および長孔18
aの組み合わせによって、図2(a)において用紙幅方
向Yに移動可能に案内支持される。
【0055】パッド切換モータ23は、ステッピングモ
ータからなり、分離部材自動切換機構の駆動手段の機能
を有する。パッド切換モータ23は、分離パッド切換部
Cのいわばベース部材である基板28にネジを介して固
設されたネジ軸受部材27bに取り付け固定されてい
る。
【0056】各切換検知センサ25,26は、発光部お
よび受光部を具備した透過型の光学センサからなる。各
切換検知センサ25,26は、遮光片18e,18fと
選択的に係合することで可動部材18の移動位置、すな
わち分離パッド1または2の切換位置を検知する。上記
したとおり、分離パッド自動切換機構は、分離パッド圧
切換部A、分離パッド角度切換部B、ボールナット1
9、ボールネジ20、ウォームホイール21、ウォーム
22、パッド切換モータ23および切換検知センサ2
5,26から構成されている。
【0057】ここで、上記分離パッド自動切換機構の細
部の動作を説明しておく。パッド切換モータ23を駆動
すると、その回転駆動力がウォーム22、ウォームホイ
ール21、ボールネジ20(例えば右ネジ)へと伝達さ
れ、次いでボールナット19とボールネジ20の協働作
用によって、ボールネジ20の上記右ネジの進み方向と
反対の方向に可動部材18が段付ネジ24に案内・支持
されながら、分離パッド圧切換部Aおよび分離パッド角
度切換部Bと共に一体となって移動する。これにより、
分離パッド1または2の種類が自動的に切り換えられ、
その切り換えられ分離パッド1または2の切換位置は切
換検知センサ25,26によって適宜検知される。な
お、分離パッドの種類を上記した例よりも多くの種類に
自動的に切り換えたいのであれば、その切換検知センサ
をそれに対応して増加させると共に、パッド切換モータ
23をそれに対応して制御すればよい。また、可動部材
18の切換位置を検知する切換位置検知手段としては、
切換検知センサ25,26に限らず、例えばパッド切換
モータ23にフォトエンコーダを設けると共に、可動部
材18のホームポジションを検知する1つのホームポジ
ション検知センサを設けたものであってよいし、パッド
切換モータ23が開ループ制御可能なものであればパッ
ド切換モータ23にフォトエンコーダだけを設けたもの
であってもよい。本実施例1では上記分離部材自動切換
機構、上記分離角度自動切換機構および上記分離圧調整
機構を全て具備していたが、これに限らず、上記分離部
材自動切換機構または上記分離角度自動切換機構のみを
有するものであってもよく、また、これに限らず、上記
分離部材自動切換機構または上記分離角度自動切換機構
に上記分離圧調整機構を付加した構成のものであっても
よい(請求項1、請求項2、請求項13、請求項14、
請求項15、請求項16、請求項21参照)。
【0058】印刷ドラム51の下方には、プレスローラ
80が配置されている。プレスローラ80の用紙搬送方
向Xの上流側には、印刷ドラム51とプレスローラ80
との間に向けて用紙56を送り込むためのレジストロー
ラ対81,82が設けられている。レジストローラ対8
1,82は、ステッピングモータからなるレジストモー
タ82Aを備えた駆動機構により矢印方向に回転駆動さ
れるようになっており、用紙56の先端を印刷ドラム5
1の回転に応じた所定のタイミングで送り出すようにな
っている。下側のレジストローラ82は、軸を備えた駆
動ローラであり、この軸には従動プーリ(図示せず)が
設けられている。レジストローラ82は、上記従動プー
リとレジストモータ82Aの出力軸に設けられた駆動プ
ーリ(図示せず)との間に掛け渡されたタイミングベル
ト(図示せず)を介してレジストモータ82Aで回転駆
動される。レジストローラ対81,82の用紙搬送方向
Xの上流側近傍には、用紙56の先端の到達を検知する
ための反射型の光学センサからなる用紙先端検知センサ
83が設けられている。
【0059】用紙先端検知センサ83と分離部31との
間の用紙搬送路上には、用紙56の重送を検知するため
の重送検知手段としての図11のみに示す重送検知セン
サ43が設けられている。重送検知センサ43の具体例
としては、例えば用紙56の厚さを検知するために透過
型の光学センサ等を用いて光学的に透過光の強さを検出
して重送を判断するタイプや、反射型の光学センサ等を
用いてその反射光量のレベルから重送を判断する周知の
ものが挙げられる。孔版印刷装置200には、給紙枚数
の代用値として印刷に供された印刷枚数を計数する計数
手段としての図11のみに示す印刷枚数カウンタ47が
設けられている。印刷枚数カウンタ47は、排紙搬送ベ
ルト85および吸引ファン86等を具備した吸着ユニッ
トに配置された排紙センサ(図示せず)のオン/オフ回
数により印刷枚数を計数するものである。計数手段とし
ては、印刷枚数カウンタ47に限らず、例えば直接的に
給紙枚数を計数するために用紙先端検知センサ83のオ
ン/オフ回数を後述する制御装置が計数するものであっ
てもよい。
【0060】排紙部260は、エアーブロア84、排紙
搬送装置、排紙ジャンプ板90、排紙台87等を具備し
ている。上記排紙搬送装置は、前排紙搬送ローラ85A
と後排紙搬送ローラ85Bとの間に掛け渡された排紙搬
送ベルト85および排紙搬送ベルト85上に用紙56a
を吸引するための吸引ファン86を備えた周知の構成か
らなる。印刷画像が形成された印刷済みの用紙56a
は、エアーブロア84で印刷ドラム51から剥離され、
この剥離された用紙56aは吸引ファン86により排紙
搬送ベルト85上に吸引されながら排紙台87へ向けて
排出される。排紙台87の上面には、用紙56aの衝突
を受け止めてその先後端面を揃えるためのエンドフェン
ス88と、用紙56の両側端面部をガイドして揃えるた
めの一対のサイドフェンス89,89が設けられてい
る。
【0061】用紙56aを排紙台87へ排出するに際
し、ジャム防止や揃え向上を図るために、用紙56aを
略U字形に湾曲させて排紙腰付けするための左右一対の
排紙ジャンプ板90が設けられている。排紙ジャンプ板
90の一部には、図示しない案内手段で略上下方向に案
内されるラック状のスライダ91の一端が係止されてい
る。スライダ91の近傍には、スライダ91を略上下方
向に移動させる排紙ジャンプ板角度可変モータ93が配
置されており、排紙ジャンプ板角度可変モータ93の出
力軸にはスライダ91のラック部91aと噛合するピニ
オンギヤ92が固定されている。排紙ジャンプ板角度可
変モータ93は、ステッピングモータからなる。スライ
ダ91の下端部には、スライダ91の移動量を検知する
ための図Yに示す排紙ジャンプ板角度検知センサ37が
設けられている。排紙ジャンプ板角度検知センサ37
は、給紙圧位置検知センサ36や分離圧位置検知センサ
群8と同様のセンサ構成によって、スライダ91の移動
量を検知するようになっている。
【0062】上記構成のとおり、排紙ジャンプ板角度可
変モータ93の回転駆動によって排紙ジャンプ板90の
角度を段階的に調整して、用紙56aのU字形の湾曲度
合い、すなわち排紙腰付け度合いを調整することができ
る。
【0063】図1における装置本体フレーム76の上部
には、原稿読取部210と、この原稿読取部210のさ
らに上部に配置された図8に示す操作パネル110とが
配設されている。操作パネル110上には、図8に示す
ように、原稿画像の読み取りから排版、製版、給版、版
付け印刷を含む印刷、排紙工程に至るまでの一連の工程
(動作)を起動するためのスタートキー111と、印刷
枚数等を設定・入力するテンキー113と、このテンキ
ー113で設定・入力された印刷枚数分の印刷動作の起
動を行うプリントキー112と、試し刷り印刷動作を起
動するための試しプリントキー113Aと、操作の状態
やメッセージあるいは選択されている機能等の表示をし
たり、その機能を選択・設定するための操作内容を随時
表示したりする表示手段として液晶表示部114と、液
晶表示部114における最下段部の長方形の区切り内に
表示されている4つの表示(「原稿種類」、「変倍」、
「用紙種類」、「位置調整」)にそれぞれ対応してそれ
らの下部に設定される4つのキーからなる選択キー群1
15と、液晶表示部114に表示された機能を選択する
ために左右・上下の何れか一つの方向に移行させるため
の4つの移行キー123c,123a,123b,12
3dを備えたスクロールキー123と、例えば図8の液
晶表示部114に表示されている画面であって、基本的
な通常の動作を行うためのプリントモード画面から、図
8に示されている液晶表示部114に表示されている画
面であって、適宜使用する条件に合わせて各機能の初期
設定値を変更したり操作の条件を設定したりするための
初期設定モードのメニュー画面へ切り替える初期設定キ
ー122等とが配置されている。
【0064】試しプリントキー113Aは、1回押すと
1枚通紙されて試し刷り印刷され、押し続けるとその枚
数分通紙されて試し刷り印刷される機能を有する。液晶
表示部114は、図示しない液晶表示装置に設けられた
液晶駆動回路を介して駆動されると共に、後述する制御
装置により上記液晶駆動回路を介して制御される。選択
キー群115は、図8において左から順に、「原稿種
類」に対応して原稿の文字種類を設定するための原稿種
類キーが、「変倍」に対応して原稿サイズに対応して縮
小または拡大等の倍率設定をするための変倍キーが、
「用紙種類」に対応して用紙56の種類(紙種)を選択
設定するための用紙種類キー119が、位置調整に対応
して用紙56に対する前後左右の印刷画像の位置を調整
するための位置調整キーがそれぞれ示されているが、図
8に示す選択キー群115では用紙種類キー119以外
の上記各キーを用いた操作内容を説明する必要がなく、
説明の簡明化を図る上から上記各キーには符号を付して
いない。図8の液晶表示部114に示されているプリン
トモード画面は、孔版印刷装置200に配置されている
図示しない電源スイッチのオン時に表示される基本的な
初期画面を表している。図8の液晶表示部114に表示
されるプリントモード画面における上段部の矩形欄に
は、操作の状態やメッセージ内容が表示される。ここで
は、「製版・プリントできます」と表示されていて、原
稿画像の読み取りから排紙工程に至るまでの一連の動作
・工程が起動可能状態にあることを表している。図8に
おいて、用紙種類キー119は、これを1回押すことに
より、図8に示す画面から図9に示す画面のように、液
晶表示部114の下段部の画面上の表示を左から順に
「左矢印表示」、「右矢印表示」、「条件変更」、「設
定」に切り替わるようになっている。そして、「左矢印
表示」に対応して左矢印キー117が、「右矢印表示」
に対応して右矢印キー118が、「条件変更」に対応し
て条件変更キー120が、「設定」に対応して設定キー
116が選択キー群115としてそれぞれ割付け設定さ
れる。条件変更キー120は、不送りや重送等の給紙条
件変更に係る機能を選択して、制御装置によって自動的
に最適な給紙条件を選択・設定するものであるが、この
詳細は本願発明の範囲を超えるためその説明を省略す
る。条件変更キー120を押すと、このキーは図示しな
い「キャンセル」に対応したキャンセルキーに切り替わ
り、そのキャンセルキーを押すと前の元の画面表示に戻
るようになっている。用紙種類キー119は、用紙56
の種類を選択して設定するための用紙種類設定手段とし
ての機能を有するものである。左矢印キー117は、同
じく用紙種類設定手段としての一部の機能を有するもの
であり、液晶表示部114に表示された機能(ジョブ情
報)等を選択するために左方向に移行させるためのもの
であり、右矢印キー118は、同じく用紙種類設定手段
としての一部の機能を有するものであり、液晶表示部1
14に表示された機能(ジョブ情報)を選択するために
右方向に移行させるためのものであり、スクロールキー
123も用紙種類設定手段としての一部の機能を有する
ものである。初期設定キー122を1回押すと、図10
の液晶表示部114に示されている別の画面へ切り替わ
るようになっている。
【0065】上記のとおり、用紙56の種類を設定する
用紙種類設定手段は、スクロールキー123および選択
キー群115(設定キー116、左矢印キー117、右
矢印キー118、用紙種類キー119)から構成され
る。用紙56のサイズを設定する用紙サイズ設定手段
は、初期設定キー122、スクロールキー123および
選択キー群115(設定キー116、左矢印キー11
7、右矢印キー118)から構成される。
【0066】なお、用紙種類設定手段や用紙サイズ設定
手段は、上記したようないわゆるメニュー画面方式にお
いて複数のキーの押下組み合わせで選択・設定するもの
に限らず、例えば、単独のキーを押下する毎にこれに対
応して選択・設定された用紙56のサイズをLED(発
光ダイオード)表示装置に表示しながら行う方式のもの
等であってもよい。
【0067】本実施例1における孔版印刷装置は、図1
1に示す制御手段としての制御装置50によって制御さ
れる。制御装置50は、図示を省略した、CPU(中央
処理装置)、I/O(入出力)ポート、ROM(読み出
し専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装
置)、PROM(プログラマブルROM)およびタイマ
等をそれぞれ備え、それらが信号バスによって接続され
た構成を有するマイクロコンピュータを具備している。
上記ROMには、実験等で予め得られた後述する各表に
示す最適な給紙条件データおよび孔版印刷装置200の
動作プログラム等が予め記憶されている。上記RAM
は、データ等を適宜記憶する機能を有している。
【0068】制御装置50は、温度センサ38、湿度セ
ンサ39、パッド種類検知センサ41、切換検知センサ
25,26、角度検知センサ群17、分離圧位置検知セ
ンサ群8、操作パネル110の各種キー(選択キー群1
15(左・右矢印キー117,118、用紙種類キー1
19、設定キー116)、初期設定キー122、スクロ
ールキー123)、上死点検知センサ71、用紙サイズ
検知センサ群57A、用紙先端検知センサ83、用紙有
無検知センサ64、給紙圧位置検知センサ36、排紙ジ
ャンプ板角度検知センサ37、重送検知センサ43、用
紙種類検知センサ45、印刷枚数カウンタ47等からの
出力信号に基づいて、液晶表示部114、パッド切換モ
ータ23、角度可変モータ14、分離圧可変モータ7、
給紙台昇降モータ59、給紙圧可変モータ75、排紙ジ
ャンプ板角度可変モータ93、エアーブロア84、給紙
駆動モータ66、レジストモータ82A等を適宜駆動制
御する。なお、図11において、仮想線で囲んで示す制
御対象構成要素は、後述例で使用するものであり、本実
施例1では使用しないものを表している。
【0069】制御装置50は、次の諸制御機能を有して
いる。第1に、制御装置50は、用紙種類設定手段(ス
クロールキー123および選択キー群115:設定キー
116、左矢印キー117、右矢印キー118、用紙種
類キー119)からの出力信号に基づいて、用紙56の
種類に応じて予め設定されている分離パッド1または2
を自動的に選択して切り換えるようにパッド切換モータ
23を制御する制御手段としての機能を有する。
【0070】第2に、制御装置50は、用紙種類設定手
段(スクロールキー123および選択キー群115:設
定キー116、左矢印キー117、右矢印キー118、
用紙種類キー119)からの出力信号に基づいて、用紙
56の種類に応じて予め設定されている分離パッド1ま
たは2の角度を自動的に選択して切り換えるように角度
可変モータ14を制御する制御手段としての機能を有す
る。
【0071】第3に、制御装置50は、温度センサ38
や湿度センサ39からの出力信号に基づいて、温度や湿
度等の環境条件の変化に応じて予め設定されている分離
パッド1または2を自動的に選択して切り換えるように
パッド切換モータ23を制御する制御手段としての機能
を有する。
【0072】第4に、制御装置50は、温度センサ38
や湿度センサ39からの出力信号に基づいて、温度や湿
度等の環境条件の変化に応じて予め設定されている分離
パッド1または2の角度を自動的に選択して切り換える
ように角度可変モータ14を制御する制御手段としての
機能を有する。
【0073】第5に、制御装置50は、重送検知センサ
43からの出力信号に基づいて、重送検知センサ43に
より検知された重送の回数が所定回数を超えたとき、新
しい別の分離パッド1または2に自動的に切り換えるよ
うにパッド切換モータ23を制御する制御手段としての
機能を有する。
【0074】第6に、制御装置50は、重送検知センサ
43からの出力信号に基づいて、重送検知センサ43に
より検知された重送の回数が所定回数を超えたとき、重
送の回数に応じて予め設定されている分離パッド1また
は2の角度を自動的に選択して切り換えるように角度可
変モータ14を制御する制御手段としての機能を有す
る。
【0075】第7に、制御装置50は、新しい別の分離
パッド1または2に自動的に切り換えるとき、分離圧を
解除するように分離圧可変モータ7を制御した後で、新
しい別の分離パッド2または1に自動的に切り換えるよ
うに分離圧可変モータ7を制御する機能を有する。
【0076】第8に、制御装置50は、分離パッド1ま
たは2のうちの残りの最後のものが自動的に切り換えら
れたとき、分離パッドの予備が無い旨の表示を行うよう
に上記液晶駆動回路を介して液晶表示部114を制御す
る機能を有する。
【0077】第9に、制御装置50は、自動的に選択し
て切り換えた分離パッド1または2に応じて予め設定さ
れた分離圧値を自動的に選択しその分離圧値となるよう
に分離圧可変モータ7を制御する分離圧制御手段として
の機能を有する。
【0078】第10に、制御装置50は、自動的に選択
して切り換えた分離パッド1または2に応じて予め設定
された給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自動的に選択
して設定する給紙条件制御手段としての機能を有する。
さらに詳しくは、本実施例1では、制御装置50は、自
動的に選択して切り換えた分離パッド1または2に応じ
て予め設定された給紙圧、分離圧、排紙ジャンプ板角度
および給紙送り量としての給紙撓み量の給紙条件を自動
的に選択して、その各給紙条件となるように、給紙圧可
変モータ75、分離圧可変モータ7、排紙ジャンプ板角
度可変モータ93および給紙駆動モータ66をそれぞれ
制御する機能を有する。
【0079】第11に、制御装置50は、自動的に選択
して切り換えた分離パッド1または2の角度に応じて予
め設定された給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自動的
に選択して設定する給紙条件制御手段としての機能を有
する。さらに詳しくは、本実施例1では、制御装置50
は、自動的に選択して切り換えた分離パッド1または2
の角度に応じて予め設定された給紙圧、分離圧、排紙ジ
ャンプ板角度および給紙撓み量の給紙条件を自動的に選
択して、その各給紙条件となるように、給紙圧可変モー
タ75、分離圧可変モータ7、排紙ジャンプ板角度可変
モータ93および給紙駆動モータ66をそれぞれ制御す
る機能を有する。
【0080】なお、制御手段は、第10の制御機能を有
する制御装置50に限らず、自動的に選択して切り換え
た分離パッド1または2に応じて予め設定された給紙
圧、分離圧、排紙ジャンプ板角度および給紙送り量とし
ての給紙撓み量の給紙条件等の給紙条件のうちの少なく
とも1つの給紙条件(すなわち、1つまたは2つ以上の
給紙条件の組み合せである)を自動的に選択して、その
各給紙条件となるように、給紙圧可変モータ75、分離
圧可変モータ7、排紙ジャンプ板角度可変モータ93お
よび給紙駆動モータ66のうちの少なくとも1つのモー
タ(すなわち、1つまたは2つ以上のモータの組み合せ
である)を制御する機能を有するものであってもよい
(請求項15参照)。制御手段は、第11の制御機能を
有する制御装置50に限らず、自動的に選択して切り換
えた分離パッド1または2の角度に応じて予め設定され
た給紙圧、分離圧、排紙ジャンプ板角度および給紙送り
量としての給紙撓み量の給紙条件等の給紙条件のうちの
少なくとも1つの給紙条件(すなわち、1つまたは2つ
以上の給紙条件の組み合せである)を自動的に選択し
て、その各給紙条件となるように、給紙圧可変モータ7
5、分離圧可変モータ7、排紙ジャンプ板角度可変モー
タ93および給紙駆動モータ66のうちの少なくとも1
つのモータ(すなわち、1つまたは2つ以上のモータの
組み合せである)を制御する機能を有するものであって
もよい(請求項16参照)。
【0081】以下、孔版印刷装置200の動作を述べ
る。先ず、オペレータが孔版印刷装置200の上記電源
スイッチをオンすると、図8に示されている操作パネル
110の液晶表示部114には初期画面が表示される。
この初期画面では、液晶表示部114の上段部にはオペ
レータの行うべきジョブ内容が表示され、ここでは、
「製版・プリントできます」と表示されていて、製版、
排版から版付け印刷を含む印刷、排紙に至る工程・動作
が可能であることを表している。次いで、オペレータが
用紙種類キー119を押下すると、図9に示す表示画面
に切り替わる。すなわち、液晶表示部114には、図9
に示すように、用紙56の種類として、標準、更紙、薄
紙、厚紙、特殊の5種類が表示されるようになってい
て、それらの中から選択可能となっている。本実施例1
では用紙56の種類に応じて最適な摩擦係数のパッドを
備えた分離パッド(すなわち、分離パッド1(標準)ま
たは分離パッド2(特殊))に自動的に切り換えると共
に、用紙56の種類に応じて最適な分離パッド1の角
度、または最適な分離パッド2の角度に自動的に切り換
え、かつ、上記したように自動的に切り換えられた分離
パッドの種類や分離パッドの角度に対応して木目の細か
い最適な上記各給紙条件の設定を望んでいるので、標
準、更紙、薄紙、厚紙、特殊の5種類を選択し、用紙種
類設定手段(スクロールキー123や選択キー群11
5:設定キー116、左矢印キー117、右矢印キー1
18、用紙種類キー119等)で入力・設定可能として
いるが、そのような設定を望まなくてもよいのであれ
ば、上記制御装置50等の制御機能で述べたことに準じ
て設定してよく、これは実際に試作・実験等により裏付
けられてもいる。
【0082】図9に示した表示画面では、例えば用紙5
6の種類が「標準」だけでは分かりにくいので、上記用
紙種類設定手段により用紙56の種類を設定するとき、
用紙56の種類を分かりやすく直ぐに選択できるように
用紙56の種類のさらに具体的な説明内容をそのときに
一緒に表示している。
【0083】用紙種類キー119を押下したときには、
通常、用紙56の種類として「標準」が黒く表示されて
選択されているが、それを2個の左・右矢印キー11
7、1184またはスクロールキー123の移行キー1
23c,123aで白黒反転表示部を移動させて、設定
キー116で確定入力する。図9の状態では、用紙56
の種類として「標準」が選択されているので、その下段
部に具体的な用紙56として「Ex,上質紙、中質紙、
再生紙」が表示されている。「薄紙」が選択されている
場合なら「Ex,薄紙、薄手ののし紙」と表示し、以下
表1の用途例に示されているように、更紙、厚紙や特殊
についても同様に表示される。
【0084】そして、オペレータが上記のように用紙5
6の種類を選択し、2個の左・右矢印キー117、11
8またはスクロールキー123の移行キー123c,1
23aで白黒反転表示部を移動させて設定キー116で
用紙56の種類を確定入力すると、制御装置50が以下
の動作を全て自動的に行うように各制御対象構成要素を
制御する。すなわち、制御装置50は、選択・設定され
た用紙56の種類および温度や湿度等の環境条件の変化
に対応して、表1に示す給紙条件設定例の中から、最適
な摩擦係数のパッドを備えた分離パッドの種類、すなわ
ち分離パッド1(標準)または分離パッド2(特殊)に
自動的に切り換えるべく、パッド種類検知センサ41、
切換検知センサ25,26、温度センサ38および湿度
センサ39からの出力信号を参照しつつ、パッド切換モ
ータ23を制御すると共に、分離パッド1の最適な角度
または分離パッド2の最適な角度に自動的に切り換える
べく、角度検知センサ群17、温度センサ38および湿
度センサ39からの出力信号を参照しつつ、角度可変モ
ータ14を制御するのである。表1の給紙条件設定例
は、実験等によるデータに基づいて予め設定された最適
値であり、給紙条件データとして制御装置50の上記R
OMに予め記憶されている。表1における給紙条件の名
称は、次のようにそれぞれ括弧を付した名称に対応して
いて、用紙の種類(用紙種類)、分離パッドの種類(パ
ッド種類)、分離パッドの角度(パッド角度)、給紙圧
値(給紙圧)、分離圧値(分離圧)、排紙ジャンプ板角
度(ジャンプ板角度)、給紙送り量(給紙撓み量)とな
っている。
【0085】
【表1】
【0086】上記したように動作した後、自動的に切り
換えられた分離パッドの種類や分離パッドの角度に対応
して最適な上記各給紙条件、すなわち本実施例1では、
制御装置50が、選択・設定された用紙の種類(用紙種
類)、分離パッドの種類(パッド種類)および分離パッ
ドの角度(パッド角度)に対応して、給紙圧値(給紙
圧)、分離圧値(分離圧)、排紙ジャンプ板角度(ジャ
ンプ板角度)、給紙送り量(給紙撓み量)を自動的に選
択し、該給紙圧とすべく給紙圧位置検知センサ36から
の信号を参照しつつ給紙圧可変モータ75を、該分離圧
とすべく分離圧位置検知センサ群8からの信号を参照し
つつ分離圧可変モータ7を、該ジャンプ板角度とすべく
排紙ジャンプ板角度検知センサ37からの信号を参照し
つつ排紙ジャンプ板角度可変モータ93を、該給紙撓み
量となるように給紙駆動モータ66を、それぞれ制御す
る。こうして、マニュアル操作で選択・設定された用紙
56の種類に対応して、自動的に最適な給紙条件が最終
的に設定される。
【0087】以下、表1の内容について補足説明する。
表1において、温度は摂氏温度(℃、)であり、湿度は
相対湿度(RH%)である。温・湿度と分離・給紙性能
との関係については従来の技術で述べたとおりである。
一般的に、標準紙、更紙を使用するときは、重送が発生
しやすくこれを防止する点から、相対的に摩擦係数の高
い標準のパッド1aを備えた分離パッド1を設定する。
一般的に、薄紙、厚紙、特殊(封筒)を使用するとき
は、重送を生じにくいが、薄紙ではシワを生じて不送り
が、厚紙、特殊では紙剥けがそれぞれ発生しやすいの
で、相対的に摩擦係数の低い特殊のパッド1bを備えた
分離パッド2を設定する。なお、更紙であっても重送し
にくく、紙の腰が弱いものがあり、その場合には薄紙と
同等の対応が必要となることは言うまでもない。
【0088】一般的に、分離パッドのパッド角度を立て
る(図2(b)において、水平面とのなすパッド角度が
大きくなる方向)と重送を防止する効果が高くなるが、
用紙に対する分離・搬送負荷は大きくなる傾向があり、
これとは逆に分離パッドのパッド角度を寝せていく(図
2(b)において、水平面とのなすパッド角度が小さく
なる方向)と重送を生じやすくなる。したがって、標準
紙、更紙を使用するときは、重送防止を図る点からパッ
ド角度を中〜大(パッド角度20°〜22°)にし、薄
紙、厚紙、特殊を使用するときは重送を生じにくく用紙
に対する分離・搬送負荷をできるだけ小さくして搬送性
を確保する点からパッド角度を小〜中(パッド角度18
°〜20°)に設定する。但し、パッド材質により、パ
ッド角度は10°〜35°程度までは設定変更される場
合がある。
【0089】給紙圧および分離圧の数値は、実際の給紙
圧、分離圧(gf/cm2)の大きさに対応して設定さ
れた代用値であり、この数値が大きいほど給紙圧や分離
圧が大きくなり、その数値が小さいほど給紙圧や分離圧
が小さくなることを表している。一般的に、環境条件が
標準状態のとき(温度:23℃、湿度:65RH%)、
給紙圧、分離圧、不送り、重送の大体の関係について述
べると以下のようである。一般的に、給紙圧は、小さす
ぎると不送りになり、大きすぎると重送になる。分離圧
は、大きすぎると不送りになり、小さすぎると重送にな
る。そこで、このような点も考慮して、実験結果に基づ
き表1の各給紙圧および分離圧の数値が設定されてい
る。
【0090】ジャンプ板角度とは、排紙ジャンプ板角度
の代用値で、表1では「上」と「下」の2つの角度に設
定されている標準紙では角度を大にして(上)にしてあ
る程度きちんと用紙56に腰付けをして排出してやる必
要がある。これと同様に、更紙や薄紙の場合では角度を
大にしてきちんと用紙56に腰付けをして排出してやる
必要があるが、厚紙や特殊(封筒)の場合には、用紙5
6自体に腰があるために腰付けが不要であり、また腰付
けできないので、角度を小(下)にする必要がある。
【0091】給紙撓み量とは、レジストローラ対81,
82の手前の用紙先端検知センサ83が用紙56の先端
を検知してからの用紙56の送り量を設定することによ
り、用紙56の先端をレジストローラ対81,82のニ
ップ部直前の位置に突き当てて、用紙56の撓みを一定
に保つ際の送り量である。給紙撓み量の数値は、給紙駆
動モータ66への送信パルス数を意味していて、その送
信パルス数の数値が大きいほど用紙56の撓みを大きく
形成するものである。また、給紙撓み量は、用紙先端検
知センサ83を設けなくても給紙コロ62または分離コ
ロ63の送り量で設定してもよい。
【0092】なお、実施例1では表1に示したように、
自動的に切り換えられた分離パッドの種類や分離パッド
の角度に対応して最適な上記各給紙条件である給紙圧、
分離圧、ジャンプ板角度や給紙撓み量を給紙条件データ
としこれらを可変制御対象としたが、さらに木目の細か
い制御を望むのであれば、これらの他に例えば用紙56
の種類に対応しての分離コロ63におけるスリップ状態
に着目して分離コロ63の回転量、あるいは用紙56の
種類に対応しての排紙巻き上りに着目してエアーブロア
84の風力等を可変制御対象とすればよい。
【0093】次に、用紙の種類の選択・設定操作例およ
び通紙・印刷動作を説明する。このときの環境条件とし
ては、温度が23℃、湿度がRH65%であるものと
し、今までは用紙56の種類として「標準紙」が使用さ
れていて、パッド種類としては「標準」(分離パッド
1)が選択されて、通紙・印刷動作が行われていたもの
とする。この給紙条件の下では、表1から、給紙圧
「3」、分離圧「2」、ジャンプ板角度「上」、給紙撓
み量「28」がそれぞれ設定されていたことが分かる。
【0094】オペレータが、温・湿度の環境条件が同じ
である状態の下で、上記したように上記電源スイッチを
オンし、次いで用紙種類キー119を押下すると、図9
に示す表示画面に切り替わり、液晶表示部114の上段
部には「用紙の種類を選択入力して下さい」という表示
がなされる。通常は用紙56の種類として「標準」が黒
く表示されて選択されているので、例えば用紙56とし
て画用紙(厚紙)を使用する場合には、オペレータは印
刷に先立って右矢印キー118(矢印→)またはスクロ
ールキー123の移行キー123aで「厚紙」の表示部
位に白黒反転表示部を移動させて、設定キー116で確
定入力する。このとき、液晶表示部114の下段部には
「Ex,上質135kg以上、画用紙、ハガキなどの厚
手の用紙」と表示されるので、オペレータは画用紙が
「厚紙」に属することを確認でき、迷うこと無く直ぐに
用紙56の種類として「厚紙」を選択・設定できる。
【0095】用紙56の種類として「厚紙」が選択・設
定されると、制御装置50が表1に示す給紙条件データ
の中から、温度「16〜25°」、湿度「51%以上」
および設定された用紙56の種類として「厚紙」に対応
して、パッド種類として最適である「特殊」:(分離パ
ッド2)を選択すると共に、分離パッド2のパッド角度
として最適な「18°」を選択し、今までの分離パッド
1(標準)から分離パッド2(特殊)に自動的に切り換
えるべく、パッド種類検知センサ41、切換検知センサ
25,26、温度センサ38および湿度センサ39から
の出力信号を参照しつつ、パッド切換モータ23を制御
すると共に、今までの分離パッド1の角度「22°」か
ら分離パッド2の最適な角度「18°」に自動的に切り
換えるべく、角度検知センサ群17、温度センサ38お
よび湿度センサ39からの出力信号を参照しつつ、角度
可変モータ14を制御するのである。
【0096】このように分離パッド1(標準)から分離
パッド2(特殊)に切り換える時には、制御装置50が
分離圧を解除するように分離圧可変モータ7を制御する
ことにより、分離パッド1,2のパッド1a,2a部分
を前面板30の角孔30aより下げた非接触状態とする
ため、分離パッド1,2のパッド1a,2a部分や分離
コロ63等を損傷させずにスムーズに切り換えることが
できる。
【0097】そして、自動的に切り換えられたパッド種
類「特殊」:(分離パッド2)およびそのパッド角度
「18°」に対応して、さらに木目の細かい最適な給紙
条件、すなわち給紙圧「3」、分離圧「1」、ジャンプ
板角度「下」、給紙撓み量「21」を自動的に選択し、
該給紙圧とすべく給紙圧位置検知センサ36からの信号
を参照しつつ給紙圧可変モータ75を、該分離圧とすべ
く分離圧位置検知センサ群8からの信号を参照しつつ分
離圧可変モータ7を、該ジャンプ板角度とすべく排紙ジ
ャンプ板角度検知センサ37からの信号を参照しつつ排
紙ジャンプ板角度可変モータ93を、該給紙撓み量とす
べく給紙駆動モータ66をそれぞれ制御する動作がなさ
れ、選択・設定された用紙56の種類に対応して自動的
に最適な給紙条件が最終的に設定される。
【0098】用紙56の種類の選択・設定操作に前後し
て、オペレータによってスタートキー111が押される
ことより、原稿読取部210による公知の原稿画像の読
み取り動作および公知の自動製版・排版動作が並行して
進行し、製版済みのマスタ53が印刷ドラム51の外周
面に巻き付けられる。そして、用紙56の種類の選択・
設定操作に前後して、給紙台54が下死点検知センサ9
4によって下死点に位置している時に、オペレータが給
紙台54の上に画用紙である用紙56を積載し、テンキ
ー113で印刷枚数を設定した後、プリントキー112
を押すと、制御装置50の指令によって給紙台昇降モー
タ59が回転駆動され、給紙台54を上昇させる。これ
により、用紙56の最上位面が給紙コロ62に接触して
これを押し上げると、給紙アーム68も上昇し、上死点
検知センサ71の接触子71aを押圧して上死点検知セ
ンサ71をオンにする。制御装置50は上死点検知セン
サ71のオン信号を受けて給紙台昇降モータ59を停止
させる。これによって給紙台54は印刷に必要な所定の
高さの給紙位置を占め、印刷モードによる印刷が開始さ
れる。この場合、オペレータの画用紙:「厚紙」という
認識が客観的に正しければ、印刷は最初の1枚目から上
記した最適な給紙条件下で行われることになる。
【0099】次いで印刷ドラム51が回転すると共に、
給紙駆動モータ66が回転駆動することにより給紙コロ
62が回転され、これによって用紙56が用紙搬送方向
Xに送り出され、自動的に切り換えられた分離パッド2
と分離コロ63の回転との協働作用によって、最上位面
の1枚の用紙56のみが分離されて送り出される。この
時、最適な給紙条件設定(給紙圧「3」および分離圧
「1」の設定)が既になされているので、用紙56は重
送、不送り等によって給紙ジャムを生じることなく1枚
ずつ確実に給送される。
【0100】給紙台54上の用紙56が給紙によって上
から数枚分なくなると、それに応じて給紙コロ62の位
置が下がり、同時に給紙アーム68も下がる。給紙アー
ム68が下降して上死点検知センサ71がオフになる
と、制御装置50はそのオフ信号に基づいて給紙台昇降
モータ59を駆動させ、給紙台54は上死点検知センサ
71がオンになるまで再び上昇する。このようにして上
死点検知センサ71のオン・オフに応じて給紙台昇降モ
ータ59をオン・オフさせることによって給紙台54は
間欠的に上昇し、その都度給紙位置を占める。
【0101】分離コロ63により1枚ずつ送り出された
用紙56の先端部は、レジストローラ対81,82のニ
ップ部直前の部位に突き当たることにより、給紙駆動モ
ータ66に供給された送信パルス分に相当する給紙撓み
量「21」に対応した撓みを形成され、次いでレジスト
ローラ対81,82が印刷ドラム51の回転と同期して
回転することにより、用紙56が所定の印刷タイミング
で送り出され、こうして給送されて来た用紙56は印刷
ドラム51とプレスローラ80間で印刷されて排紙台8
7へ排出される。この時、最適な給紙条件設定(ジャン
プ板角度「下」の設定)が既になされているので、排紙
腰付け(ここでの「厚紙」の例では、腰付けはされな
い)が適正にされつつ排紙揃えが整然と良好に行われ
る。この動作が次々と繰り返され、印刷ドラム51の1
回転につき1枚ずつ用紙56が給紙ジャム等の搬送上の
トラブルを生じることなく給紙されて印刷され、排紙ジ
ャム等の搬送上のトラブルを生じることなく排紙され
る。説明が一部前後したが、上記例は版付け印刷を行わ
なくてもよい例を示し、版付け印刷を行う装置にあって
は、スタートキー111を押すだけで最初の1枚目のみ
が通紙され、これによりマスタ53が印刷ドラム51の
外周面に滲み出たインキの付着力で密着されることとな
る。
【0102】また、上記したように通紙・印刷動作を繰
り返していくうちに、重送検知センサ43により検知さ
れた重送の回数が所定回数を超えたときには、制御装置
50からの指令によって、新しい別の残りの分離パッド
1または2に自動的に切り換えるようにパッド切換モー
タ23を制御する動作が行われると共に、重送の回数に
応じて予め設定されている分離パッド1または2の角度
を自動的に選択して切り換えるように角度可変モータ1
4を制御する動作が行われる。このとき、液晶表示部1
14に、例えば、「分離パッドの予備が無くなりました
ので、新しいものを準備して下さい。」という表示をし
て、オペレータに新しい分離パッドの発注等を促す。こ
れにより、残りの分離パッド1または2の交換時にその
部品待ちとなるようなことを未然に防ぐことができ、孔
版印刷装置200を長時間止めなくてもよいという利点
がある。
【0103】(実施例2)図12、図13および下表2
に実施例2を示す。実施例2の孔版印刷装置300は、
実施例1の孔版印刷装置200と比較して、押圧手段と
してのプレスローラ80に代えて、保持手段としての用
紙クランパ307を備えた圧胴306を用いること、お
よび制御装置50が実施例1の制御機能の他にレジスト
ローラ対81,82から送り出される用紙56の先端の
給送タイミングとその用紙搬送速度とを制御する機能を
も有する点が主に相違する。
【0104】用紙クランパ307を備えた圧胴306
は、印刷工程において、用紙56の先端部が印刷ドラム
51に貼り付いたまま、図12ではその図示を省略した
エアーブロア(エアーナイフ)および/または排紙爪も
しくは剥離爪等で剥離できずジャムになる、いわゆる排
紙(用紙)巻き上がりを防止したり、騒音の低減を図っ
たり、用紙56の用紙搬送方向Xに対する印刷画像の位
置精度(レジスト精度)の向上を図ったりする目的で、
印刷ドラム51の外径と略同径で、用紙56の先端部の
2〜5mm位の部分をクランプしながら印刷ドラム51
と反対方向に印刷ドラム51の周速度と略同周速度で回
転し、用紙56の先端部を印刷ドラム51より強制的に
剥離しながら印刷を行う周知のものである。
【0105】用紙56の先端部のクランプ有無は、次の
ような不具合を防止するために行う。すなわち、用紙5
6として通常の薄い標準紙等を用紙クランパ307でク
ランプする場合には特に問題は生じないが、用紙クラン
パ307のレイアウトが図13に誇張して示されている
ような構造となっているため、画用紙やハガキ等の厚紙
に印刷をする場合には、用紙クランパ307がかなり強
力なものでないと、用紙56の先端部を内側に曲げてク
ランプすることができず、用紙クランパ307の先端部
を完全に閉じることができなくなってしまう。そうなる
と、圧胴306の外周面(図13では一点鎖線で示され
ている)から浮いたままの用紙クランパ307の先端部
が、印刷ドラム51の外周面に巻かれた製版済みのマス
タ53に当たってしまい、毎回転ごとに同じ場所の製版
済みのマスタ53に当たるために、そ部位の製版済みの
マスタ53が破れてしまう。このようにして製版済みの
マスタ53が破れると、印刷ドラム51の外周面に供給
されたインキが上記部位の破れからはみ出すことにな
り、はみ出したインキが用紙クランパ307を汚すこと
で、用紙56の先端部を汚してしまう不具合になる。製
版済みのマスタ53が破れれば、そのマスタ53が印刷
のたびに印刷ドラム51の回転方向の上流側に引っ張ら
れるので、その破れた部分から破断して印刷ドラム51
の回転方向の上流側にずれてしまうトラブルにもなる。
【0106】印刷ドラム51は、図1ではその図示を省
略したメインモータ303により図12および図13の
矢印方向に回転駆動される。このメインモータ303
は、例えばDCモータからなり、給紙駆動系に駆動力を
伝達しないようになされているので従来のメインモータ
よりも小型化されている。メインモータ303は、印刷
ドラム51の他に、図示しない駆動力伝達機構を介して
圧胴306を回転駆動するようになっている。印刷ドラ
ム51の内部には、図1ではその図示を省略したインキ
ローラおよびドクターローラ等を備えたインキ供給装置
301が配設されている。
【0107】圧胴306の外周部には、印刷ドラム51
のクランパ52との衝突を避けるためにくぼんだ凹部3
08が形成されている。圧胴306の凹部308には、
上記した用紙クランパ307と、この用紙クランパ30
7をクランパ軸307aを介して開閉自在に取り付ける
ためのクランパベース309とが設けられている。用紙
クランパ307は、その基端部をクランパ307aに固
定されていて、常時スプリング(図示せず)により閉じ
る向きに付勢されている。用紙クランパ307は、装置
本体側に設けられたカム(図示せず)により所定のタイ
ミングで開き、用紙56の先端部をクランプした後閉じ
ることで、圧胴306の外周面上に用紙56が保持され
る。圧胴306は、その外径寸法(直径)を印刷ドラム
51の外径寸法(直径)と等しく形成され、印刷ドラム
51が1回転したとき、圧胴306も必ず1回転するよ
うになっていて、圧胴306の凹部308が印刷ドラム
51のクランパ52と対向する位置関係になっている。
このため、図12に示すように、給送されて来た用紙5
6の先端部をクランプする用紙クランパ307を圧胴3
06上に設けることができ、用紙56の先端を用紙クラ
ンパ307に突き当てながら給紙することで用紙56の
レジスト精度を向上することができる。図12に示すよ
うな圧胴306における用紙クランパ307の回転位置
(用紙クランプ位置)で、用紙56の先端を用紙クラン
パ307に突き当てた後、用紙クランパ307が閉じる
ことで、用紙56の先端部が用紙クランパ307により
クランプされる。次いで、圧胴306における用紙クラ
ンパ307の回転位置が反時計回り方向に順次推移し、
用紙クランパ307が排紙爪320に至る直前の回転位
置(用紙排出位置)で用紙クランパ307が開き、イン
キが用紙56に転写される圧接位置より通り過ぎた位置
で用紙56の先端部が排出されるので、用紙56がイン
キの粘着力により印刷ドラム51に巻き上がらないとい
う利点がある。圧胴306は、接離装置319により、
印刷ドラム51の外周面に対して接離自在になされてい
る。接離装置319は、支点軸311a,311bを中
心として圧胴306を揺動し、圧胴306の両端部に固
設されている軸313を回転可能に支持する一対のアー
ム312a,312bと、各アーム312a,312b
の他端にそれぞれ回転自在に支持された一対のカムフォ
ロア(図示せず)と、各アーム312a,312bに配
設され圧胴306を印刷ドラム51に向けて押し付ける
向きに付勢する一対の印圧スプリング314a,314
bと、上記各カムフォロアに選択的にそれぞれ当接する
一対の印圧カム(図示せず)とから主に構成される。
【0108】圧胴306の右方には、図1に示したもの
と同様構成の給紙部240が配置されているが、レジス
トモータ82A周りの駆動機構を図1では省略したの
で、ここで説明してする。レジストモータ82Aは、レ
ジストモータ82Aの出力軸に設けられた駆動プーリ3
21と下側のレジストローラ82の軸に設けられた従動
プーリ322との間に掛け渡されたタイミングベルト3
33を介して、レジストローラ82に連結されている。
これにより、レジストローラ82は、レジストモータ8
2Aの回転駆動によって、反時計回り方向に回転され
る。図12に示すように、圧胴306における手前側の
端板310の外側壁には、遮光板315と遮光板316
とが圧胴306の半径方向および周方向に所定の間隔を
おいてそれぞれネジで取り付けられている。一方、アー
ム312aの内側壁には、圧胴306の半径方向に所定
の間隔をおいて、フォトセンサ317およびフォトセン
サ318がそれぞれネジで取り付けられている。フォト
センサ317およびフォトセンサ318は、透過型の光
学センサである。
【0109】遮光板315とフォトセンサ317とは、
圧胴306が反時計回り方向に回転した所定の回転位置
でのみ選択的に遮光するように取付けられていて、レジ
ストローラ対81,82に対して用紙56の先端を給送
するタイミングをとるための給紙タイミング検知手段と
しての機能を有する。遮光板316とフォトセンサ31
8とは、圧胴306が反時計回り方向に回転した所定の
回転位置でのみ選択的に遮光するように取り付けられて
いて、圧胴306の用紙クランパ307に対して用紙5
6の先端を給送するタイミングをとるためのタイミング
検知手段としての機能と、圧胴306の用紙クランパ3
07の回転位置を検知するための回転位置検知手段とし
ての機能とを併せもっている。遮光板316の圧胴30
6の端板310への取り付け位置は、レジストローラ対
81,82のニップ部から用紙クランパ307に用紙5
6の先端が突き当たるまでの用紙搬送路上の距離と、遮
光板316がフォトセンサ318と係合してオン出力信
号を生成する圧胴306の回転位置から、用紙56の先
端を突き当てた用紙クランパ307に至る圧胴306の
外周面上の距離とが、同じ距離となる位置に取り付けら
れている。
【0110】孔版印刷装置300の制御装置50は、用
紙56として厚紙を使用する場合、用紙クランパ307
による用紙(厚紙)56の先端のクランプを回避する位
置に用紙(厚紙)56の先端を給送すべく、また用紙ク
ランパ307に対する用紙(厚紙)56の先端の位置を
用紙搬送方向Xの上流側に所定量ずらせるように、用紙
クランパ307に対して用紙(厚紙)56を給送する給
送タイミングを変える機能を有する。用紙56として厚
紙を使用する場合には通常の用紙56を使用する場合に
比べて、フォトセンサ318からの出力信号に基づき、
上記給送タイミングを遅らせるようにレジストモータ8
2Aを制御する機能を有する。厚紙を使用する場合、さ
らに、レジストモータ82Aの上記給送タイミング遅れ
分に対応する分だけ、製版済みのマスタ53に対する製
版書込み部220に配設されている多数の発熱素子を備
えた周知のサーマルヘッド(図示せず)の製版開始位置
を遅らせるように製版書込み部220のマスタ搬送装置
(上記サーマルヘッドにマスタ53を介して押圧しなが
ら回転するプラテンローラ(図示せず)と、このプラテ
ンローラ等を回転駆動するパルスモータ(図示せず)等
を具備した装置)の上記パルスモータを制御する機能を
有する。
【0111】なお、このような製版書込み部220に対
する制御および/または用紙クランパ307の開閉制御
をしないで、レジストモータ82Aの上記給送タイミン
グと回転速度の制御を行うことで、閉じた用紙クランパ
307の上面へ、あるいは常に閉じたままの用紙クラン
パ307の上面へ標準紙を送り出すのと略同じ給送タイ
ミングおよび回転速度でレジストモータ82Aを制御す
ることでも、上記不具合を解消しその目的を達成するこ
とができる。なお、実施例における圧胴306を用いた
場合の用紙搬送制御に係る技術としては、本願出願人が
以前に提案した特願平10−149091号に記載され
ているものと同様の技術を採用しているものである。
【0112】すなわち、制御装置50は、選択・設定さ
れた用紙56の種類および温度や湿度等の環境条件の変
化に対応して、表1に示す給紙条件設定例の中から、最
適な摩擦係数のパッドを備えた分離パッドの種類、すな
わち分離パッド1(標準)または分離パッド2(特殊)
に自動的に切り換えるべく、パッド種類検知センサ4
1、切換検知センサ25,26、温度センサ38および
湿度センサ39からの出力信号を参照しつつ、パッド切
換モータ23を制御すると共に、分離パッド1の最適な
角度または分離パッド2の最適な角度に自動的に切り換
えるべく、角度検知センサ群17、温度センサ38およ
び湿度センサ39からの出力信号を参照しつつ、角度可
変モータ14を制御するのである。表2の給紙条件設定
例は、表1の給紙条件設定例に対して「紙クランプ」を
新たな給紙条件として付加したものであり、実験により
裏付けられて設定されている。表2の給紙条件設定例
は、給紙条件データとして制御装置50の上記ROMに
予め記憶されている。
【0113】
【表2】
【0114】表2において、「紙クランプ」とは、上記
したように用紙クランパ307による用紙56の先端部
のクランプ有無を意味しており、この紙クランプを行う
場合を「有」と、紙クランプを行わない場合を「無」と
して区別している。上記した事情から、比較的薄手の用
紙56に属する標準紙、更紙および薄紙は紙クランプを
行い(有)、厚手の用紙56である厚紙および特殊は紙
クランプを行わない(無)。
【0115】(実施例3)この実施例3は、実施例1と
比較すると、摩擦係数が異なる材質からなる分離パッド
1,2に代えて、用紙56に対する摩擦係数が同じであ
る複数(この実施例では2個)の分離パッド1,1を有
すること、および印刷枚数カウンタ47からの出力信号
に基づいて、印刷枚数カウンタ47により計数された印
刷枚数が設定値に達したとき、新しい別の残りの分離パ
ッド1に自動的に切り換えるようにパッド切換モータ2
3を制御する制御手段としての機能を有する制御装置5
0を有することが相違する。
【0116】2個の分離パッド1,1を分離パッド切換
部Cのパッドホルダガイド3,3にそれぞれセットし、
実施例1と同様にして通紙・印刷動作を繰り返していく
と、印刷枚数カウンタ47により計数された印刷枚数が
設定値に達したときに、制御装置50からの指令によっ
て、新しい別の残りの、すなわち予備の分離パッド1に
自動的に切り換えるようにパッド切換モータ23を制御
する動作が行われる。このとき、液晶表示部114に、
例えば、「分離パッドの予備が無くなりましたので、新
しいものを準備して下さい。」という表示をして、オペ
レータに新しい分離パッドの発注等を促す。これによ
り、実施例1で説明したと同様の利点を得られると共
に、分離パッド1の切り換えを手動で行うというような
煩わしい操作等をすることなく、予備の分離パッド1へ
の切り換えを自動的に行えるので、分離パッド1の交換
時期を長くできる利点がある。
【0117】(変形例1)この変形例1は、実施例1と
比較すると、実施例1における上記用紙種類設定手段に
代えて、図11に仮想線で囲んで示す用紙種類検知セン
サ45を用いることが相違する。用紙種類検知センサ4
5は、用紙56の種類を検知する用紙種類検知手段とし
ての構成・機能を有する。用紙種類検知センサ45の具
体例としては、例えば用紙56の厚さを検知するために
光学的に透過光の強さを検出して判断するタイプや、メ
カニック的に紙厚を測定するためにローラ間のギャップ
を拡大して電気的センサで検知するタイプ等が挙げられ
る。用紙種類検知センサ45を用いた場合では、制御装
置50は以下の制御機能を有することとなる。すなわ
ち、制御装置50は、用紙種類検知センサ45からの出
力信号に基づいて、用紙56の種類に応じて予め設定さ
れている分離パッド1または2を自動的に選択して切り
換えるようにパッド切換モータ23を制御する制御手段
として機能する。また、制御装置50は、用紙種類検知
センサ45からの出力信号に基づいて、用紙56の種類
に応じて予め設定されている分離パッド1または2の角
度を自動的に選択して切り換えるように角度可変モータ
14を制御する制御手段として機能する。
【0118】(変形例2)この変形例2では、実施例1
において用紙56の種類として主として用紙56の厚さ
や表面性状等の紙質に着目したのに加えて、用紙56の
サイズの違いを加味してさらに最適な給紙条件を設定す
ることが主に相違する。ここでは、用紙56の種類に
は、用紙56のサイズが含まれる。実施例1で述べたと
同様にして、上記用紙種類設定手段や上記用紙種類検知
手段により、用紙56の種類をマニュアル操作を行うこ
とで選択・設定したりあるいは用紙56の種類を自動的
に検知することで設定したりした後、図8に示されてい
るように液晶表示部114の表示画面が初期画面に戻っ
ている状態において、オペレータが初期設定キー122
を押下すると、図10に示す表示画面に切り替わる。す
なわち、液晶表示部114の上段部には「用紙サイズを
選択入力して下さい」という表示がなされる。液晶表示
部114の上から2行目には、用紙56のサイズとし
て、A3,B4と、A4,B5と、ハガキとの3種類に
ついて表示されるようになっていて、それらの中からこ
の変形例2では自動的に選択可能となっている。
【0119】変形例2では、用紙56のサイズの検出
は、図7および図11に示した用紙サイズ検知センサ群
57Aを備えた用紙サイズ検出機構で自動的に検出する
方式を採用しているので、例えば給紙台54上に用紙5
6の種類が標準紙で、A3またはB4の用紙56のサイ
ズの用紙56が積載されているとした場合、用紙56の
サイズとして「A3,B4」が黒く表示されて自動的に
選択されていることを表すものである。そして、オペレ
ータは用紙56のサイズとして「A3,B4」が黒く表
示されていることを確認した上で、設定キー116を押
して確定入力すればよい。すると、制御装置50が、表
1の給紙条件設定例に対してさらに用紙56のサイズを
も加味した最適な給紙条件を選択して、その最適な給紙
条件とすべく上記各制御対象構成要素を制御するもので
ある。表1の給紙条件設定例に対してさらに用紙56の
サイズをも加味した最適な給紙条件設定の例示は、ここ
では省略しているが、表1と同様に給紙条件データとし
て制御装置50の上記ROMに予め記憶される。
【0120】用紙56のサイズをも加味した最適な給紙
条件設定では、一般的に次に述べるように理由付けされ
るが、最終的には実験によって決定する。用紙56のサ
イズが大きいA3やB4の用紙56では大きい搬送力を
必要とするので、給紙圧を大きめにし、用紙56のサイ
ズが比較的小さいA4やB5の用紙56では搬送力をあ
まり必要としないので、給紙圧を小さめにする。また、
ハガキの場合なら、実験の結果等から給紙圧を用紙56
のサイズがA3,B4とA4,B5との略中間にする。
分離圧は、用紙56のサイズが大きいA3やB4の用紙
56では重送を防止するために大きめにするが、用紙5
6のサイズが比較的小さいA4やB5の用紙56の場合
には分離圧を中にする。同様にハガキの場合には実験の
結果等から分離圧を小(数値1に対応する)にするとよ
い。
【0121】ジャンプ板角度は、用紙56のサイズが比
較的小さいA4やB5の用紙56の場合では角度を大に
してきちんと紙に腰付けをして排出してやる必要があ
る。これと同様に、用紙56のサイズが大きいA3やB
4の用紙56の場合ではある程度きちんと紙に腰付けを
して排出してやる必要があるが、ハガキの場合には、紙
自体に腰があるために腰付けが不要であり、また腰付け
できないので、角度を小にする必要がある。用紙56の
サイズの選択は、用紙サイズ検知センサ群57Aを備え
た用紙サイズ検出機構で自動的に検出して選択する方式
に限らず、上記したような用紙56のサイズを設定する
用紙サイズ設定手段としの初期設定キー122、スクロ
ールキー123および選択キー群115(設定キー11
6、左矢印キー117、右矢印キー118)で選択し設
定してもよい。このようなマニュアルの選択設定操作で
は、例えば、オペレータが給紙台54上にA4またはB
5の用紙56のサイズの用紙56を積載した場合、初期
条件として用紙56のサイズとして「A3,B4」が黒
く表示されているが、それを2個の左・右矢印キー11
7,118または十字カーソルキー123の移行キー1
23c,123aで白黒反転表示部を移動させて、設定
キー116で確定入力すればよい。
【0122】なお、変形例2ほどの木目の細かい給紙条
件を加味した制御を望まなくてもよいのであれば、上記
用紙種類設定手段や上記用紙種類検知手段に代えて、用
紙56のサイズの違いだけを考慮した給紙条件を設定す
ることも可能である。ここでも、用紙56の種類には、
用紙56のサイズが含まれる。この例では、用紙56の
種類を設定することなく、図8に示されている液晶表示
部114の初期画面状態において、オペレータが初期設
定キー122を押下して上記したと同様にして用紙56
のサイズを選択・設定したり、あるいは用紙サイズ検知
センサ群57Aを備えた用紙サイズ検出機構で自動的に
検出して選択する。
【0123】以上述べたとおり、本発明を実施例を含む
特定の実施形態等について説明したが、本発明の構成
は、上述した実施形態等に限定されるものではなく、こ
れらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲
内において、その必要性および目的・用途等に応じて種
々の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば
明らかである。本発明は、分離部材としての分離パッド
に係る上記課題を解決する技術であったが、例えば分離
コロや給紙コロ等の用紙分離手段や給紙手段を複数有
し、用紙の種類や環境条件等に応じて自動的にその切り
換えを行い、最適な給紙手段を自動的に選択し設定する
といような技術は、本願発明から着想できる範囲といえ
る。
【0124】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
述したような従来装置の有する諸問題点を解決して新規
な画像形成装置における給紙装置を提供することができ
る。請求項ごとの効果を挙げれば次のとおりである。請
求項1記載の発明によれば、用紙に対する摩擦係数が異
なる複数の分離部材を備え、これらの複数の分離部材を
自動的に切り換えるための分離部材自動切換機構を有す
ることにより、分離部材の交換や切り換えを手動で行う
というような煩わしい操作等をすることなく、分離部材
の切り換えを自動的に行えるので、オペレータ等の経験
に頼って給紙条件の変更をしたりするというような煩わ
しい操作をすることがなくなり、最適な給紙条件を選択
することが可能となり、ひいては安定した給紙が可能と
なる。
【0125】請求項2記載の発明によれば、用紙に対す
る分離部材の角度を自動的に切り換えるための分離角度
自動切換機構を有することにより、分離部材の角度の切
り換えを手動で行うというような煩わしい操作等をする
ことなく、分離部材の角度の切り換えを自動的に行える
ので、オペレータ等の経験に頼って給紙条件の変更をし
たりするというような煩わしい操作をすることがなくな
り、最適な給紙条件を選択することが可能となり、ひい
ては安定した給紙が可能となる。
【0126】請求項3記載の発明によれば、用紙に対す
る摩擦係数が異なる複数の分離部材を備え、これらの複
数の分離部材を自動的に切り換えるための分離部材自動
切換機構と、複数の分離部材の角度を自動的に切り換え
るための分離角度自動切換機構とを有することにより、
分離部材の交換および分離部材の角度の切り換えを手動
で行うというような煩わしい操作等をすることなく、分
離部材の切り換えを自動的に行えるので、オペレータ等
の経験に頼って給紙条件の変更をしたりするというよう
な煩わしい操作をすることがなくなり、最適な給紙条件
を選択することが可能となり、ひいては安定した給紙が
可能となる。
【0127】請求項4記載の発明によれば、用紙の種類
に応じて予め設定されている分離部材を自動的に選択し
て切り換えるように分離部材自動切換機構の駆動手段を
制御する制御手段を有することにより、分離部材の交換
および分離部材の角度の切り換えを手動で行うというよ
うな煩わしい操作等をすることなく、用紙の種類に応じ
て分離部材の切り換えを自動的に行えるので、オペレー
タ等の経験に頼って給紙条件の変更をしたりするという
ような煩わしい操作をすることがなくなり、最適な給紙
条件を選択することが可能となり、ひいては安定した給
紙が可能となる。
【0128】請求項5記載の発明によれば、用紙の種類
に応じて予め設定されている分離部材の角度を自動的に
選択して切り換えるように分離角度自動切換機構の駆動
手段を制御する制御手段を有することにより、分離部材
の角度の切り換えを手動で行うというような煩わしい操
作等をすることなく、用紙の種類に応じて分離部材の角
度の切り換えを自動的に行えるので、オペレータ等の経
験に頼って給紙条件の変更をしたりするというような煩
わしい操作をすることがなくなり、最適な給紙条件を選
択することが可能となり、ひいては安定した給紙が可能
となる。
【0129】請求項6記載の発明によれば、温度や湿度
等の環境条件の変化に応じて予め設定されている分離部
材を自動的に選択して切り換えるように分離部材自動切
換機構の駆動手段を制御する制御手段を有することによ
り、分離部材の交換を手動で行うというような煩わしい
操作等をすることなく、温度や湿度等の環境条件の変化
に応じて分離部材の切り換えを自動的に行えるので、オ
ペレータ等の経験に頼って給紙条件の変更をしたりする
というような煩わしい操作をすることがなくなり、最適
な給紙条件を選択することが可能となり、ひいては安定
した給紙が可能となる。
【0130】請求項7記載の発明によれば、温度や湿度
等の環境条件の変化に応じて予め設定されている分離部
材の角度を自動的に選択して切り換えるように分離角度
自動切換機構の駆動手段を制御する制御手段を有するこ
とにより、分離部材の角度の切り換えを手動で行うとい
うような煩わしい操作等をすることなく、温度や湿度等
の環境条件の変化に応じて分離部材の角度の切り換えを
自動的に行えるので、オペレータ等の経験に頼って給紙
条件の変更をしたりするというような煩わしい操作をす
ることがなくなり、最適な給紙条件を選択することが可
能となり、ひいては安定した給紙が可能となる。
【0131】請求項8記載の発明によれば、用紙に対す
る摩擦係数が同じである複数の分離部材を自動的に切り
換えるための、駆動手段を備えた分離部材自動切換機構
と、給紙枚数を計数する計数手段と、計数手段により計
数された給紙枚数が設定値に達したとき、新しい別の分
離部材に自動的に切り換えるように分離部材自動切換機
構の駆動手段を制御する制御手段とを有することによ
り、分離部材の切り換えを手動で行うというような煩わ
しい操作等をすることなく、新しい別の予備の分離部材
を有していることで予備の分離部材への切り換えを自動
的に行えるので、分離部材の交換時期を長くすることが
できる。
【0132】請求項9記載の発明によれば、請求項4ま
たは6記載の発明の効果に加えて、上記各制御手段は、
重送検知手段により検知された重送の回数が所定回数を
超えたとき、新しい別の分離部材に自動的に切り換える
ように分離部材自動切換機構の駆動手段を制御すること
により、分離部の磨耗によって分離条件が不適合にな
り、給紙ミスを起こしたりすることを未然に防止するこ
とができる。
【0133】請求項10記載の発明によれば、請求項5
または7記載の発明の効果に加えて、上記各制御手段
は、重送検知手段により検知された重送の回数が所定回
数を超えたとき、重送の回数に応じて予め設定されてい
る分離部材の角度を自動的に選択して切り換えるように
駆動手段を制御することにより、分離部の磨耗によって
分離条件が不適合になり、給紙ミスを起こしたりするこ
とを未然に防止することができる。
【0134】請求項11記載の発明によれば、請求項
4,6または9記載の発明の効果に加えて、用紙に対す
る分離圧を自動的に解除する分離圧解除駆動手段を備え
た分離圧解除機構を有し、上記各制御手段は、新しい別
の分離部材に自動的に切り換えるとき、分離圧を解除す
るように分離圧解除駆動手段を制御した後で、新しい別
の分離部材に自動的に切り換えるように分離部材自動切
換機構の駆動手段を制御することにより、分離圧を発生
させている相手部材である例えば分離コロ等との接触状
態に起因しての、分離部材や分離コロ等の破損等を未然
に防止することができる。
【0135】請求項12記載の発明によれば、請求項
4,6,8,9または11記載の発明の効果に加えて、
複数の分離部材のうちの残りの最後のものが自動的に切
り換えられたとき、分離部材の予備が無い旨の表示を行
う表示手段を有することにより、分離部材の発注時期を
正確に判断することができるので、分離部材が無いと
き、交換するのに時間がかかったり、機械を長時間止め
たりすることを確実に予防することができる。
【0136】請求項13記載の発明によれば、請求項
4,6または9記載の発明の効果に加えて、自動的に選
択して切り換えた分離部材に応じて予め設定された分離
圧値を自動的に選択し、その分離圧値となるように分離
圧調整機構の分離圧可変駆動手段を制御する分離圧制御
手段を有することにより、最適な給紙条件として分離圧
値を自動的に選択し切り換えすることができるので、さ
らに安定した給紙が可能となる。
【0137】請求項14記載の発明によれば、請求項
5,7または10記載の発明の効果に加えて、自動的に
選択して切り換えた分離部材の角度に応じて予め設定さ
れた分離圧値を自動的に選択し、その分離圧値となるよ
うに分離圧調整機構の分離圧可変駆動手段を制御する分
離圧制御手段を有することにより、最適な給紙条件とし
て分離圧値を自動的に選択し切り換えすることができる
ので、さらに安定した給紙が可能となる。
【0138】請求項15記載の発明によれば、請求項
4,6,9または13記載の発明の効果に加えて、自動
的に選択して切り換えた分離部材に応じて予め設定され
た給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自動的に選択して
設定する給紙条件制御手段を有することにより、最適な
給紙条件として給紙圧や給紙送り量等を自動的に選択し
切り換えすることができるので、さらに安定した給紙が
可能となる。
【0139】請求項16記載の発明によれば、請求項
5,7,10または14記載の発明の効果に加えて、自
動的に選択して切り換えた分離部材の角度に応じて予め
設定された給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自動的に
選択して設定する給紙条件制御手段を有することによ
り、最適な給紙条件として給紙圧や給紙送り量等を自動
的に選択し切り換えすることができるので、さらに安定
した給紙が可能となる。
【0140】請求項17記載の発明によれば、請求項4
または5記載の発明の効果に加えて、用紙の種類を検知
する用紙種類検知手段を有することにより、用紙の種類
をマニュアルで設定するというような面倒な操作やこれ
に伴うミスを生じたりすることなく、用紙の種類を確実
に検知することができる。
【0141】請求項18記載の発明によれば、請求項4
または5記載の発明の効果に加えて、用紙の種類を設定
する用紙種類設定手段を有することにより、用紙の種類
を設定することができる。
【0142】請求項19記載の発明によれば、請求項4
または5記載の発明の効果に加えて、用紙の種類には用
紙のサイズが含まれており、用紙のサイズを検知する用
紙サイズ検知手段を有することにより、用紙のサイズを
マニュアルで設定するというような面倒な操作やこれに
伴うミスを生じたりすることなく、最適な給紙条件の自
動選択切り換え制御ができる。
【0143】請求項20記載の発明によれば、請求項4
または5記載の発明の効果に加えて、用紙の種類には用
紙のサイズが含まれており、用紙のサイズを設定する用
紙サイズ設定手段を有することにより、用紙のサイズを
設定することができ、これにより最適な給紙条件の自動
選択切り換え制御ができる。
【0144】請求項21記載の発明によれば、分離部材
が分離パッドであることにより、構造的およびコスト的
に最も有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例1の孔版印刷装置を
示す概略的な正面図である。
【図2】(a)は、図1における分離部を排紙側から見
た側面図であり、(b)は、分離部の正面図である。
【図3】図2(b)に示した分離部の分離パッド周りを
矢視Dから見た場合の拡大図である。
【図4】(A)は、実施例1における分離パッドの正面
図であり、(B)は、分離パッドからパッドを取り外し
た状態のホルダ部分の断面図である。
【図5】図2(a)に示した分離部の分離パッド周りの
拡大図である。
【図6】分離パッドおよびパッド種類検知センサ周りの
正面図である。
【図7】図1に示した孔版印刷装置の用紙サイズ検出機
構および給紙台周りの一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図8】図1に示した孔版印刷装置の操作パネルの要部
の平面図である。
【図9】図8に示した液晶表示部の画面表示が用紙種類
キーにより切り替えられた表示状態を示す液晶表示部周
りの要部の平面図である。
【図10】変形例2を示す図であって、図8に示した液
晶表示部の画面表示が初期設定キーにより切り替えられ
た表示状態を示す液晶表示部周りの要部の平面図であ
る。
【図11】図1に示した孔版印刷装置の制御ブロック図
である。
【図12】実施例2の孔版印刷装置の要部を示す概略的
な正面図である。
【図13】実施例2における用紙クランパのクランプ有
無動作および用紙搬送動作を説明するための要部の断面
図である。
【符号の説明】
1,2 分離部材としての分離パッド 1a,1b 分離パッドのホルダ 7 分離圧可変駆動手段としての分離圧可変モ
ータ 14 分離角度自動切換機構の駆動手段としての
角度可変モータ 23 分離部材自動切換機構の駆動手段および分
離圧解除駆動手段としてのパッド切換モータ 43 重送検知手段としての重送検知センサ 45 用紙種類検知手段としての用紙種類検知セ
ンサ 47 計数手段としての印刷枚数カウンタ 50 制御手段、分離圧制御手段、給紙条件制御
手段としての制御装置 57A 用紙サイズ検知手段としての用紙サイズ検
知センサ群 62 給紙コロ 63 分離コロ 114 表示手段としての液晶表示部 115 用紙種類設定手段および用紙サイズ設定手
段を構成する選択キー群 116 用紙種類設定手段および用紙サイズ設定手
段を構成する設定キー 117 用紙種類設定手段および用紙サイズ設定手
段を構成する左矢印キー 118 用紙種類設定手段および用紙サイズ設定手
段を構成する右矢印キー 119 用紙種類設定手段を構成する用紙種類キー 122 用紙サイズ設定手段を構成する初期設定キ
ー 123 用紙種類設定手段および用紙サイズ設定手
段を構成するスクロールキー
フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB04 FB05 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 HA12 HA33 HB04 HD15 JD03 JD08 JD33 JD34 LA04 LA13 LA15 LC15 LC19 LD10 LD24 MA22 MA26 MA27 MA33 MA35 MA42 MB04 MB14 MC02 MC20 MC21 MC28

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を1枚ずつに分離する分離部材を具備
    する画像形成装置における給紙装置において、 用紙に対する摩擦係数が異なる複数の上記分離部材を備
    え、これらの複数の上記分離部材を自動的に切り換える
    ための分離部材自動切換機構を有することを特徴とする
    画像形成装置における給紙装置。
  2. 【請求項2】用紙を1枚ずつに分離する分離部材を具備
    する画像形成装置における給紙装置において、 用紙に対する上記分離部材の角度を自動的に切り換える
    ための分離角度自動切換機構を有することを特徴とする
    画像形成装置における給紙装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置における給紙
    装置において、 複数の上記分離部材の角度を自動的に切り換えるための
    分離角度自動切換機構を有することを特徴とする画像形
    成装置における給紙装置。
  4. 【請求項4】請求項1または3記載の画像形成装置にお
    ける給紙装置において、 上記分離部材自動切換機構は、これを駆動する駆動手段
    を備えており、 用紙の種類に応じて予め設定されている上記分離部材を
    自動的に選択して切り換えるように上記駆動手段を制御
    する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置に
    おける給紙装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3記載の画像形成装置にお
    ける給紙装置において、 上記分離角度自動切換機構は、これを駆動する駆動手段
    を備えており、 用紙の種類に応じて予め設定されている上記分離部材の
    角度を自動的に選択して切り換えるように上記駆動手段
    を制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成
    装置における給紙装置。
  6. 【請求項6】請求項1または3記載の画像形成装置にお
    ける給紙装置において、 上記分離部材自動切換機構は、これを駆動する駆動手段
    を備えており、 温度や湿度等の環境条件の変化に応じて予め設定されて
    いる上記分離部材を自動的に選択して切り換えるように
    上記駆動手段を制御する制御手段を有することを特徴と
    する画像形成装置における給紙装置。
  7. 【請求項7】請求項2または3記載の画像形成装置にお
    ける給紙装置において、 上記分離角度自動切換機構は、これを駆動する駆動手段
    を備えており、 温度や湿度等の環境条件の変化に応じて予め設定されて
    いる上記分離部材の角度を自動的に選択して切り換える
    ように上記駆動手段を制御する制御手段を有することを
    特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  8. 【請求項8】用紙を1枚ずつに分離する分離部材を具備
    する画像形成装置における給紙装置において、 用紙に対する摩擦係数が同じである複数の上記分離部材
    を備え、これらの複数の上記分離部材を自動的に切り換
    えるための、駆動手段を備えた分離部材自動切換機構
    と、給紙枚数を計数する計数手段と、この計数手段によ
    り計数された上記給紙枚数が設定値に達したとき、新し
    い別の上記分離部材に自動的に切り換えるように上記駆
    動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする
    画像形成装置における給紙装置。
  9. 【請求項9】請求項4または6記載の画像形成装置にお
    ける給紙装置において、 重送を検知する重送検知手段を有し、 上記各制御手段は、上記重送検知手段により検知された
    重送の回数が所定回数を超えたとき、新しい別の上記分
    離部材に自動的に切り換えるように上記駆動手段を制御
    することを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  10. 【請求項10】請求項5または7記載の画像形成装置に
    おける給紙装置において、 重送を検知する重送検知手段を有し、 上記各制御手段は、上記重送検知手段により検知された
    重送の回数が所定回数を超えたとき、上記重送の回数に
    応じて予め設定されている上記分離部材の角度を自動的
    に選択して切り換えるように上記駆動手段を制御するこ
    とを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  11. 【請求項11】請求項4,6または9記載の画像形成装
    置における給紙装置において、 用紙に対する分離圧を自動的に解除する分離圧解除駆動
    手段を備えた分離圧解除機構を有し、 上記各制御手段は、新しい別の上記分離部材に自動的に
    切り換えるとき、上記分離圧を解除するように上記分離
    圧解除駆動手段を制御した後で、新しい別の上記分離部
    材に自動的に切り換えるように上記駆動手段を制御する
    ことを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  12. 【請求項12】請求項4,6,8,9または11記載の
    画像形成装置における給紙装置において、 複数の上記分離部材のうちの残りの最後のものが自動的
    に切り換えられたとき、上記分離部材の予備が無い旨の
    表示を行う表示手段を有することを特徴とする画像形成
    装置における給紙装置。
  13. 【請求項13】請求項4,6または9記載の画像形成装
    置における給紙装置において、 分離圧可変駆動手段を備えた分離圧調整機構と、自動的
    に選択して切り換えた上記分離部材に応じて予め設定さ
    れた分離圧値を自動的に選択し上記分離圧値となるよう
    に上記分離圧可変駆動手段を制御する分離圧制御手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置における給紙装
    置。
  14. 【請求項14】請求項5,7または10記載の画像形成
    装置における給紙装置において、 分離圧可変駆動手段を備えた分離圧調整機構と、自動的
    に選択して切り換えた上記分離部材の角度に応じて予め
    設定された分離圧値を自動的に選択し、上記分離圧値と
    なるように上記分離圧可変駆動手段を制御する分離圧制
    御手段とを有することを特徴とする画像形成装置におけ
    る給紙装置。
  15. 【請求項15】請求項4,6,9または13記載の画像
    形成装置における給紙装置において、 自動的に選択して切り換えた上記分離部材に応じて予め
    設定された給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自動的に
    選択して設定する給紙条件制御手段を有することを特徴
    とする画像形成装置における給紙装置。
  16. 【請求項16】請求項5,7,10または14記載の画
    像形成装置における給紙装置において、 自動的に選択して切り換えた上記分離部材の角度に応じ
    て予め設定された給紙圧や給紙送り量等の給紙条件を自
    動的に選択して設定する給紙条件制御手段を有すること
    を特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  17. 【請求項17】請求項4または5記載の画像形成装置に
    おける給紙装置において、 上記用紙の種類を検知する用紙種類検知手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  18. 【請求項18】請求項4または5記載の画像形成装置に
    おける給紙装置において、 上記用紙の種類を設定する用紙種類設定手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  19. 【請求項19】請求項4または5記載の画像形成装置に
    おける給紙装置において、 上記用紙の種類には、用紙のサイズが含まれており、 用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  20. 【請求項20】請求項4または5記載の画像形成装置に
    おける給紙装置において、 上記用紙の種類には、用紙のサイズが含まれており、 用紙のサイズを設定する用紙サイズ設定手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  21. 【請求項21】請求項1ないし20の何れか一つに記載
    の画像形成装置における給紙装置において、 上記分離部材が、分離パッドであることを特徴とする画
    像形成装置における給紙装置。
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