JP2591308B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2591308B2
JP2591308B2 JP2270747A JP27074790A JP2591308B2 JP 2591308 B2 JP2591308 B2 JP 2591308B2 JP 2270747 A JP2270747 A JP 2270747A JP 27074790 A JP27074790 A JP 27074790A JP 2591308 B2 JP2591308 B2 JP 2591308B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、複数の演奏データからなり所定期間に渡
って楽音の発生を制御するパターンデータを予め複数組
用意しておき、これらのパターンデータの時間経過に従
った組み合わせに応じて楽音の発生を制御する自動演奏
装置に関する。
【従来技術】
従来、この種の装置は、複数の演奏データからなり所
定期間に渡って楽音信号の発生を制御する複数組のパタ
ーンデータを記憶したパターンメモリと、複数組のパタ
ーンデータを表す複数のパターン番号を所定の組合わせ
で時間経過に従って記憶したシーケンスメモリとを備
え、前記シーケンスメモリから時間経過に従ってパター
ン番号を順次読み出すとともに、同読み出したパターン
番号により指定されたパターンデータ内の複数の演奏デ
ータを前記パターンメモリから順次時間経過に従って読
み出して、同読み出した演奏データに応じて楽音信号の
発生を制御するようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記従来の自動演奏装置にあっては、第4図
に示すような繰り返し記号付きの楽譜に対応して楽音の
発生を制御する場合、繰り返し部分のパターン番号であ
っても、シーケンスメモリ内に読み出されるべき順にパ
ターン番号を記憶させておく必要があり、同メモリの容
量が大きくなるという問題があった。特に、従来の自動
演奏装置にあっては、繰り返されるパターンが最後の部
分だけ異なっている場合における処理が不可能であり、
前記楽譜に対応した演奏データの記録及び再生に大きな
障害となっていた。 この発明は上記問題に対処するためになされたもの
で、その目的は、繰り返し記号付き、特に最後のパター
ンだけが異なる繰り返し信号付きの楽譜に対応した演奏
データの記録及び再生を簡易にした自動演奏装置を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明(上記請求項
1に記載の発明)の構成上の特徴は、複数の演奏データ
からなり所定期間に渡って楽音信号の発生を制御する複
数組のパターンデータを記憶したパターンメモリと、複
数組のパターンデータをそれぞれ表す複数のパターン番
号を時間経過に従って記憶するとともに、同記憶パター
ン番号のうちで繰り返し読み出すべきパターン番号の区
間を表す区間データ、同繰り返しの回数を表す回数デー
タ、及び同繰り返しの際における最終パターン番号に代
えて読み出すべき差替えパターン番号からなる繰り返し
関係データを記憶したシーケンスメモリと、シーケンス
メモリ内に記憶されているデータを時間経過に従って順
次読み出す第1読出し手段と、第1読出し手段により読
み出されたデータのうちの繰り返し関係データに基づき
第1読出し手段を制御して、区間データにより指定され
る区間内のパターン番号を回数データに対応した回数だ
け繰り返し読み出すとともに、差替えパターン番号を繰
り返しの際における最終パターン番号に代えて読み出す
繰り返し読出し制御手段と、第1読出し手段により読み
出されたデータのうちのパターン番号に基づいてパター
ンメモリ内の一つのパターンデータを指定するとともに
同指定されたパターンデータ内の複数の演奏データを時
間経過に従って順次読み出す第2読出し手段と、読み出
した演奏データに応じた楽音信号を形成出力する楽音信
号形成手段とを備えたことにある。 また、第2の発明(上記請求項2に記載の発明)の構
成上の特徴は、前記第1の発明のシーケンスメモリを書
き込み可能なメモリで構成するとともに、同第1の発明
の構成の他に、複数組のパターンデータのうちの任意の
パターンデータを表すパターン番号をシーケンスメモリ
へ順次書き込む第1書込み手段と、シーケンスメモリに
記憶されている複数のパターン番号のうちで繰り返し読
み出すべきパターン番号の区間を表す区間データ、同繰
り返しの回数を表す回数データ、及び同繰り返しの際に
おける最終パターン番号に代えて読み出すべき差替えパ
ターン番号からなる繰り返し関係データをシーケンスメ
モリに書き込む第2書込み手段とを加えたものである。
【発明の作用及び効果】
上記のように構成した第1の発明においては、第1読
出し手段がシーケンスメモリ内に記憶されているパター
ン番号を時間経過に従って順次読み出すとともに、第2
読出し手段が前記読み出したパターン番号に基づいてパ
ターンメモリ内の一つのパターンデータを指定するとと
もに、同指定されたパターンデータ内の複数の演奏デー
タを時間経過に従って順次読み出して、楽音信号形成手
段が前記読み出した演奏データに応じた楽音信号を形成
出力するので、複数の異なるパターンを時系列的に組み
合わせた演奏音が再生される。また、シーケンスメモリ
には、記憶パターン番号のうちの繰り返し読み出すべき
パターン番号の区間を表す区間データ、同繰り返しの回
数を表す回数データ、及び同繰り返しの際における最終
パターン番号に代えて読み出すべき差替パターン番号か
らなる繰り返し関係データが記憶されており、第1読出
し手段により前記繰り返し関係データが読み出された場
合には、繰り返し読出し制御手段が同繰り返し関係デー
タに基づき第1読出し手段を制御して、区間データによ
り指定される区間内のパターン番号を回数データに対応
した回数だけ繰り返し読み出すとともに、差替えパター
ン番号を繰り返しの際における最終パターン番号に代え
て読み出す。そして、このように区間データ、回数デー
タ及び差替えパターン番号に従って読み出されたパター
ン番号も第2読出し手段で前述のように利用され、同第
2読出し手段は同パターン番号に従ってパターンメモリ
内の演奏データを順次読み出し、楽音信号形成手段が前
記読み出した演奏データに応じて楽音信号を形成出力す
る。 その結果、第1の発明によれば、区間データ、回数デ
ータ及び差替えパターン番号からなる繰り返し関係デー
タを予めパターン番号と共にシーケンスメモリに記憶さ
せておくようにすれば、前記繰り返し関係データに従っ
たパターン番号の読み出しが可能になるとともに、これ
らのパターン番号に従ったパターンメモリ内の演奏デー
タの読み出し及び演奏データに従った楽音信号の再生が
可能となるので、シーケンスメモリの容量を小さくでき
るとともに、楽譜に対応させて記録したパターンデータ
の再生が可能となる。 また、上記のように構成した第2の発明においては、
第1書込み手段を用いてシーケンスメモリに複数組のパ
ターンデータのうちの任意のパターンデータを表すパタ
ーン番号を順次書き込むことができるとともに、第2の
書込み手段を用いて同シーケンスメモリに前述した区間
データ、回数データ及び差替えパターン番号からなる繰
り返し関係データを書き込むことができるので、繰り返
し関係データを含む複数のパターン番号を書き込んだシ
ーケンスメモリを作ることができる。そして、このよう
にしてシーケンスメモリに一連のパターン番号、区間デ
ータ、回数データ及び差替えパターン番号からなる繰り
返し関係データを書き込んだ後、前述した第1の発明の
ように、第1及び第2読出し手段により、繰り返し関係
データを用いた演奏データの再生ができる。 その結果、第2の発明によれば、繰り返し関係データ
を利用することにより小さな容量のシーケンスメモリに
演奏時間の長い曲に関するパターン番号を記憶させるこ
とが可能となるとともに、繰り返し番号付きの楽譜上の
演奏情報を楽譜通りにシーケンスメモリに記憶させるこ
とができるようになり、パターン番号の記録作業も楽に
なる。そして、これらの演奏情報を忠実に再生できる。
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面を用いて説明する
と、第1図はこの発明に係るデータ書き込み装置付きの
自動演奏装置の外観を概略的に示している。 この自動演奏装置のパネル10には、ディスプレイ11が
設けられるとともに、押圧操作される各種操作子が設け
られている。パターンモード操作子12a、ソングモード
操作子12b、ユーティリティモード操作子12c及びボイス
モード操作子12dは、当該自動演奏装置の作動モードと
してのパターンモード、ソングモード、ユーティリティ
モード及びボイスモードをそれぞれ指示するものであ
る。レコード操作子12e及びエディット操作子12fは、前
記ソングモードにおけるパターンナンバレコード処理モ
ード及びエデット処理モードを指示するものである。ス
タート操作子12g及びストップ操作子12hは、前記ソング
モードにおける自動演奏の再生開始及び停止をそれぞれ
指示するものである。打楽器操作子群13a〜13jは、シン
バル、バスドラ、ハイハットなどの打楽器にそれぞれ対
応していて各打楽器音を指定するものである。テンキー
操作子群14a〜14jは「0」〜「9」の数字にそれぞれ対
応しており、各数字を入力するものである。アップ操作
子15a及びダウン操作子15bは後述するディスプレイ11に
おけるカーソルの位置を移動したり、データ値の増減を
指示するものである。エンタ操作子16は、前記テンキー
操作子群14a〜14j、アップ操作子15a及びダウン操作子1
5bにより入力及び変更された数値の確定を指示するもの
である。また、このパネル10には、自動演奏のテンポ及
び同演奏音の音量を決定するための回転式のテンポ操作
子17及び音量操作子18が設けられている。 次に、この自動演奏装置の電気回路構成について第2
図を用いて説明する。 この電子楽器は、前記各操作子12a〜12h,13a〜13j,14
a〜14j,15a,15b,16〜18のそれぞれ対応した複数のパネ
ルスイッチからなるパネルスイッチ回路21と、ディスプ
レイ11の表示状態を制御するディスプレイ制御回路22と
を備えており、これらの各回路21,22はインターフェー
ス21a,22aを介してバス23にそれぞれ接続されている。 バス23には、外部入出力回路24、楽音信号形成回路2
5、及びマイクロコンピュータ30も接続されている。 外部入出力回路24は、他の電子楽器、他の自動演奏装
置、他のコンピュータなどの外部装置からの各種データ
を取り込んだり、外部装置へ各種データを送出するもの
である。 楽音信号形成回路25は、バス23を介して供給されるデ
ータに応じてシンバル、バスドラ、ハイハットなどの打
楽器音を表すディジタル楽音信号を形成して出力するも
のである。楽音信号形成回路25の出力にはサウンドシス
テム26が接続されている。サウンドシステム26は、D/A
変換器、アンプ、スピーカなどからなり、楽音信号形成
回路25からのディジタル楽音信号をアナログ楽音信号に
変換するとともに同アナログ楽音信号に対応した楽音を
音響変換して出力するものである。 マイクロコンピュータ30は、バス23に接続されたプロ
グラムメモリ31、CPU32、ワーキングメモリ33及びデー
タメモリ34を備えている。 プログラムメモリ31はROMにより構成され、第5〜11
図に示すフローチャートに対応したプログラムを記憶し
ている。CPU32は前記各プログラムを実行するものであ
る。このCPU32にはタイマ回路35が接続されており、同
回路35は前記プログラムの実行により設定されるタイミ
ングでCPU32に対して割り込み指令信号を出力する。ワ
ーキングメモリ33はRAMにより構成され、前記プログラ
ムの実行に必要な各種データを一次的に記憶するもので
ある。 データメモリ34は、ROMにより構成されたパターンメ
モリ34a及びアドレステーブル34bを有するとともに、RA
Mにより構成されたパターンメモリ34c、アドレステーブ
ル34d及びシーケンスメモリ34eを有する。パターンメモ
リ34aには複数組のパターンデータが予め記憶されてお
り、各パターンデータは、第3A図に示すように、1小節
の長さに渡り時間経過に従って配列された複数の演奏デ
ータからなる。この演奏データは、打楽器名を表すイベ
ントデータEVENTと、打楽器音の発音時間間隔(イベン
トデータEVENTの読出し時間間隔)を表す時間データTIM
Eとからなる。また、パターンデータの最後にはパター
ンエンドPTENDが記憶されている。アドレステーブル34b
には、第3B図に示すように、前記複数組のパターンデー
タを表すパターン番号PTNNOと同パターンデータの先頭
のアドレス値を表す先頭アドレスSTADRとが対になって
記憶されている。パターンメモリ34cとアドレステーブ
ル34dには、前記パターンメモリ34aとアドレステーブル
34bと同種のデータが演奏者により書き込まれるように
なっている。シーケンスメモリ34eには、第3C図に示す
ようなシーケンスデータが書き込まれるようになってい
る。このシーケンスデータは、時間経過に従った一連の
パターン番号PTNNO、シーケンスエンドSEND、リピート
ビギンRBGN、リピートエンドREND、リピート回数RCNT及
び差替えパターン番号PTNNOからなる。リピートビギンR
BGNはパターンの繰り返し開始位置を表し、リピートエ
ンドRENDは同繰り返しの終点位置を表し、リピート回数
RCNTは繰り返し開始位置と終点位置とに挟まれたパター
ンの繰り返し回数を表し、差替えパターン番号PTNNOは
繰り返しの最後のパターンに代えて読出すべきパターン
データを表すもので、これらは繰り返し関係データを構
成する。 次に、上記のように構成した実施例の動作を説明す
る。 電源スイッチ(図示しない)が投入されると、CPU32
は第5図のステップ50にて「メインプログラム」の実行
を開始し、ステップ51にて初期設定処理を実行してワー
キングメモリ33及びパターンメモリ34c、アドレステー
ブル34d及びシーケンスメモリ34e内の各種データを初期
値に設定するとともに、楽音信号形成回路25を初期設定
する。 この初期設定後、CPU32は、ステップ52〜59からなる
循環処理を繰り返し実行する。 ステップ52においては、パネルスイッチ回路21からの
信号によりパターンモード操作子12a、ソングモード操
作子12b、ユーティリティモード操作子12c及びボイスモ
ード操作子12dのうちのいずれかの操作子が操作された
か否かが判定される。これらのモード操作子12a〜12dの
いずれも操作されなければ、前記ステップ52における
「NO」との判定の基に、プログラムはステップ54へ進め
られるが、同モード操作子12a〜12dのいずれかが操作さ
れると、前記ステップ52における「YES」との判定の基
に、ステップ53にてモードデータMODEが操作されたモー
ド操作子12a〜12dに対応した値に設定される。この場
合、パターンモード操作子12aが操作されればモードデ
ータMODEは「0」に設定され、ソングモード操作子12b
が操作されればモードデータMODEは「1」に設定され、
ユーティリティモード操作子12cが操作されればモード
データMODEは「2」に設定され、ボイスモード操作子12
dが操作されればモードデータMODEは「3」に設定され
る。 次に、ステップ54にてモードデータMODEの値に基づく
判定処理が実行されて、プログラムはステップ55〜58の
いずれかに進められる。 この場合、モードデータMODEが「0」であれば、ステ
ップ55の処理すなわち「パターンモード処理」が実行さ
れる。この「パターンモード処理」は、パターンメモリ
34cに複数の演奏データからなる各パターンデータを書
き込むとともに、アドレステーブル34dに同パターンデ
ータを表すパターン番号PTNNO及び同パターンデータの
先頭アドレスSTADRを書き込む処理である。 パターンデータの書き込みにおいては、打楽器操作子
群13a〜13jの操作によって同操作された操作子に対応し
た打楽器名を表すイベントデータEVENTがパターンメモ
リ34c内に時系列的に書き込まれるとともに、テンキー
操作子群14a〜14j、アップ及びダウン操作子15a,15b及
びエタン操作子16の操作により、イベントデータEVENT
とイベントデータEVENTとの間の必要箇所に時間データT
IMEが書き込まれる。この場合、前記打楽器操作子群13a
〜13jの操作時間間隔をタイマ回路35により計測して、
同計測時間を時間データTIMEとするようにしてもよい。
そして、入力した各時間データTIMEの合計値又は前記タ
イマ回路35による計測時間が1小節に対応した時間にな
った時点で、パターンデータの最後にパターンエンドPT
ENDが自動的に書き込まれる。 一方、パターン番号PTNNO及び先頭アドレスSTADRの書
き込みにおいては、パターン番号PTNNOがテンキー操作
子群14a〜14jにより指示されると、同指示された値と共
に前記パターンデータの先頭アドレス値が自動的にアド
レステーブル34d内に書き込まれる。なお、この場合、
パターン番号PTNNOは、アドレステーブル34bに予め記憶
されているものと異ならせる必要がある。このようなパ
ターンデータなどの作成により、パターンメモリ34a内
に予め記憶されているパターンデータに加えて、パター
ンメモリ34c内に任意のパターンデータが用意される。 また、モードデータMODEが「1」であれば、ステップ
56の処理すなわち「ソングモード処理」が実行される。
この「ソングモード処理」は、シーケンスメモリ34e
に、パターン番号PTNNO、シーケンスエンドSEND、リピ
ートビギンRBGN、リピートエンドREND、リピート回数RC
NT及び差替えパターン番号PTNNOからなるシーケンスデ
ータなどを書き込むとともに、これらの各データを時間
経過に従って自動的に読出して打楽器音演奏を自動再生
するモードである。なお、このモードは、この発明に直
接関係するので、詳しく後述する。 また、モードデータMODEが「2」であれば、ステップ
57の処理すなわち「ユーティリティモード処理」が実行
される。この「ユーティリティモード処理」は、外部入
出力回路24を介して、他の電子楽器、他の自動演奏装
置、他のコンピュータなどの外部装置とのデータの授受
を行うモードである。これにより、外部装置で形成した
パターンデータ、アドレステーブルデータ、シーケンス
データをパターンメモリ34c、アドレステーブル34d及び
シーケンスメモリ34eに入力したり、当該自動演奏装置
で作成してパターンメモリ34c、アドレステーブル34d、
シーケンスメモリ34e内に記憶されている各データ、及
びパターンメモリ34a、アドレステーブル34b内に予め記
憶されている前記各データが外部装置へ送出される。 また、モードデータMODEが「3」であれば、ステップ
58の処理すなわち「ボイスモード処理」が実行される。
この「ボイスモード処理」は、楽音信号形成回路25にて
形成される打楽器音信号の音色、音量エンベロープなど
を設定するモードであり、テンキー操作子群14a〜14j、
アップ及びダウン操作子15a,15b、エンタ操作子16など
の操作により、楽音制御パラメータが形成されて、楽音
信号形成回路25へ送出される。 このようなステップ55〜58の処理後、ステップ59にて
その他の処理がなされる。この処理においては、打楽器
操作子群13a〜13jの操作に応答して、同操作された操作
子に対応した打楽器音を発生するための制御データが楽
音信号形成回路25へ送出される。これにより、楽音信号
形成回路25は前記制御データに応じて打楽器音信号を形
成してサウンドシステム26へ供給し、同システム26から
前記打楽器音信号に対応した打楽器音が発音される。ま
た、このステップ59の処理においては、テンポ操作子17
及び音量操作子18の操作も検出され、テンポ操作子17に
より設定されているテンポに応じてタイマ回路35の割り
込み指令信号の発生周期が制御されるとともに、音量操
作子18により設定されている音量に応じて楽音信号形成
回路25から出力される打楽器音信号の音量が制御され
る。さらに、同ステップ59においては、ステップ53,55
〜59において、入力され又は設定されたデータに関する
表示制御データがディスプレイ制御回路22へ出力され
る。これにより、ディスプレイ11においては、前記デー
タ値などが表示される。 次に、前記ステップ56の「ソングモード処理」につい
て詳細に説明する。 この「ソングモード処理」は第6図に詳細に示されて
おり、その実行がステップ60にて開始され、レコード操
作子12e、エディット操作子12f及びスタート操作子12g
が操作されない限り、レコードフラグREC、エディット
フラグEDIT及びプレイフラグPLAYは“0"に初期設定され
ているので、ステップ61〜66にてそれぞれ「NO」と判定
されて、ステップ67にて「ソングモード処理」の実行を
終了する。 このような状態で、レコード操作子12eが操作される
と、ステップ64における「YES」との判定の基に、ステ
ップ68にてレコードフラグRECが“1"に設定されるとと
もにシーケンスデータポインタSDPがシーケンスメモリ3
4eの先頭アドレス値に設定される。このようなレコード
フラグREC及びシーケンスデータポインタSDPの設定後、
次のサイクルの「ソングモード処理」においては、ステ
ップ61にて「YES」と判定されるようになり、以降、ス
テップ71の「パターンナンバレコード処理」が実行され
るようになる。 この「パターンナンバレコード処理」の詳細は第7図
に示されており、同処理はステップ100にて開始され
る。ステップ101〜104においては、テンキー操作子群14
a〜14j、アップ及びダウン操作子15a,15b、エンタ操作
子16による入力操作に応じて、パターンメモリ34a,34c
に記憶されているパターンデータを表すパターン番号PT
NNOがシーケンスメモリ34eに順次書き込まれる。すなわ
ち、演奏者が、ディスプレイ11を見ながら、テンキー操
作子群14a〜14j、アップ及びダウン操作子15a,15bを用
いて一つのパターン番号PTNNOを指定すると、ステップ1
01にて前記指定されたパターン番号PTNNOがCPU32内に取
り込まれる。その後、演奏者がエンタ操作子16を操作す
ると、ステップ102における「YES」との判定の基に、ス
テップ103にて前記取り込んだパターン番号PTNNOがシー
ケンスデータポインタSDPにより指定されるシーケンス
メモリ34e内の記憶位置に書き込まれ(第3C図参照)、
ステップ104にてシーケンスデータポインタSDPが歩進す
る。 このようにして一連のパターン番号PTNNOをシーケン
スメモリ34eに書き込んだ後、演奏者がストップ操作子1
2hを操作すると、ステップ105における「YES」との判定
の基に、ステップ106にてシーケンスエンドSENDがシー
ケンスデータポインタSDPにより指定されるシーケンス
メモリ34e内の記憶位置に書き込まれ(第3C図参照)、
ステップ107にてレコードフラグRECが“0"に変更され
る。 このような処理の後、ステップ108にて「パターンナ
ンバレコード処理」の実行が終了し、この状態ではシー
ケンスメモリ34eに一連のパターン番号PTNNO及びシーケ
ンスエンドSENDが記憶されている。 ふたたび、第6図の「ソングモード処理」の説明に戻
ると、エデイット操作子12fが操作されると、ステップ6
5における「YES」との判定の基に、ステップ69にてエデ
ィットフラグEDITが“1"に設定される。このエディット
フラグEDITの設定後、次のサイクルの「ソングモード処
理」においては、ステップ62にて「YES」と判定される
ようになり、以降、ステップ72の「エディット処理」が
実行されるようになる。 この「エディット処理」の詳細は第8図に示されてお
り、同処理はステップ200にて開始され、ステップ201に
てリピートフラグREPTが“0"か否かが判定される。最
初、リピートフラグREPTは“0"に初期設定されているの
で、ステップ201にて「YES」と判定され、ステップ202
〜205において、テンキー操作子群14a〜14j、アップ及
びダウン操作子15a,15b、エンタ操作子16による入力操
作に応じて、シーケンスメモリ34eに記憶されている一
連のパターン番号PTNNO等からなるデータ中に、繰り返
されるべき区間の開始位置を表すリピートビギンRBGNが
挿入書き込みされる。すなわち、演奏者が、ディスプレ
イ11を見ながらテンキー操作子群14a〜14j、アップ及び
ダウン操作子15a,15bを用いて、繰り返し区間の開始位
置を指定すると、ステップ202にて前記指定された位置
を表すパターンデータポインタ値PTDPがCPU32内に取り
込まれる。その後、演奏者がエンタ操作子16を操作する
と、ステップ203における「YES」との判定の基に、ステ
ップ204にて前記パターンデータポインタ値PTDPにより
指定されるシーケンスメモリ34e内のパターン番号PTNN0
の前にリピートビギンRBGNが挿入書き込みされ(第3C図
及び第4図参照)、ステップ205にてリピートフラグREP
Tが“1"に設定されて、ステップ210にて「エディット処
理」の実行が終了する。なお、この挿入書き込みにあた
っては、リピートビギンRBGNが書き込まれた以降のシー
ケンスメモリ34e内のデータは全て一つずつ後方へシフ
トされる。 また、前記のようにして、リピートフラグREPTが“1"
に制定された後には、以降の「エディット処理」のステ
ップ201にて「NO」と判定され、ステップ206〜209にお
いて、テンキー操作子群14a〜14j、アップ及びダウン操
作子15a,15b、エンタ操作子16による入力操作に応じ
て、シーケンスメモリ34eに記憶されている一連のパタ
ーン番号PTNNO等のデータ中に、繰り返されるべき区間
の終了位置を表すリピートエンドREND、同繰り返しの回
数を表すリピート回数RCNT及び繰り返しの最後の差替え
パターンを表す差替えパターン番号PTNNOが挿入書き込
みされる。すなわち、演奏者が、ディスプレイ11を見な
がらテンキー操作子群14a〜14j、アップ及びダウン操作
子15a,15bを用いて、繰り返し区間の終了位置、リピー
ト回数RCNT及び差替えパターン番号PTNNOを指定する
と、ステップ206にて前記指定された位置に対応したパ
ターンデータポインタ値PTDP、リピート回数RCNT及び差
替えパターン番号PTNNOがCPU32内に取り込まれる。その
後、演奏者がエンタ操作子16を操作すると、ステップ20
7における「YES」との判定の基に、ステップ208にて前
記パターンデータポインタ値PTDPにより指定されるシー
ケンスメモリ34e内のパターン番号PTNNOの後にリピート
エンドREND、リピート回数RCNT及び差替えパターン番号
PTNNOが挿入書き込みされ(第3C図及び第4図参照)、
ステップ209にてリピートフラグREPT及びエディットフ
ラグEDITが“0"に初期設定される。なお、この挿入書き
込みにあたっては、リピートエンドRBEND、リピート回
数RCNT及び差替えパターン番号PTNNOが書き込まれた以
降のシーケンスメモリ34e内のデータは全て三つずつ後
方へシフトされる。 このような処理の後、ステップ210にて「エディット
処理」の実行が終了し、この状態では、一連のパターン
番号PTNNOとシーケンスエンドSENDが書き込まれたシー
ケンスメモリ34e内に、リピートビギンRBGN、リピート
エンドRBEND、リピート回数RCNT及び差替えパターン番
号PTNNOからなる繰り返し関係データが挿入されてい
る。なお、第4図に示された楽譜の場合、リピート回線
RCNTは「3」に設定される。 ふたたび、第6図の「ソングモード処理」の説明に戻
ると、スタート操作子12gが操作されると、ステップ66
における「YES」との判定の基に、ステップ70にてプレ
イフラグPLAYが“1"に設定され、シーケンスデータポイ
ンタSDPがシーケンスメモリ34eの先頭アドレス値に設定
され、かつシーケンスリードフラグSR、ファーストフラ
グFT及びラストフラグLTがそれぞれ“1",“1",“0"に初
期設定される。これらのフラグ及びポインタPLAY,SDP,S
R,FT,LTの設定後、次のサイクルの「ソングモード処
理」においては、ステップ63にて「YES」と判定される
ようになり、以降、ステップ73の「ソングプレイ処理」
が実行されるようになる。 この「ソングプレイ処理」の詳細は第9図に示されて
おり、同処理はステップ300にて開始され、ステップ301
にてシーケンスリードフラグSRが“1"か否かが判定され
る。この場合、シーケンスリードフラグSRは“1"に初期
設定されているので、ステップ301にて「YES」と判定さ
れ、ステップ302にて、シーケンスデータポインタSDP
(この場合、シーケンスメモリ34eの先頭アドレス値に
設定されている)により指定されるシーケンスメモリ34
e内の記憶データが読み出されてシーケンスデータSDAT
として設定される。次に、ステップ303にてシーケンス
データポインタSDPを「1」だけ歩進された後、ステッ
プ304にて前記シーケンスデータSDATがパターン番号PTN
NOであるか否かが判定される。 この場合、シーケンスメモリ34eから読出した前記デ
ータは、第3C図に示すように、パターン番号PTNNOであ
るので、前記ステップ304にて「YES」と判定され、ステ
ップ305にてシーケンスデータSDATがパターン名データP
TNとして設定され、ステップ306にてシーケンスリード
フラグSRが“0"に変更されて、ステップ307にて「パタ
ーンデータ読出し処理」が実行される。 「パターン読出し処理」においては、第10図に詳細に
示されているように、その実行がステップ350にて開始
され、ステップ351にて前記ステップ70(第6図)の処
理により“0"に設定されているラストフラグLTに基づい
て「NO」と判定され、プログラムはステップ356へ進め
られる。ステップ356においては、アドレステーブル34
b,34dが参照されてパターン名データPTN(パターン番号
PTNNO)に対応したパターンデータの先頭アドレスSTADR
が読み出されるとともに、パターンデータポインタPTDT
が前記先頭アドレスSTADR値に初期設定される。 このパターンデータポインタPTDTの初期設定後、ステ
ップ357にて、パターンメモリ34a,34c内に記憶されてい
るパターン名データPTNに対応したパターンデータ内の
演奏データであって、前記ポインタPTDTにより指定され
る演奏データが読出される。そして、この演奏データが
イベントデータEVENTであれば、同ステップ357にて「YE
S」との判定の基に、ステップ358にて同イベントデータ
EVENTが楽音信号形成回路25に出力されるとともに、ス
テップ359にてパターンデータポインタPTDTが「1」だ
け歩進されて、プログラムはステップ357に戻される。
このステップ357〜359の処理は、パターンメモリ34a,34
cから次々に読み出される演奏データがイベントデータE
VENTである限り続けられ、同読み出される演奏データが
時間データTIMEになった時点で、ステップ357にて「N
O」と判定されて、プログラムはステップ360へ進められ
る。なお、このとき、パターンデータポインタPTDPは演
奏データ中の時間データTIMEの記憶位置を示している。 楽音信号形成回路25は前記出力されたイベントデータ
EVENTにより指定される打楽器音に対応した打楽器音信
号を形成し、サウンドシステム26から同打楽器音信号に
対応した楽音が発音される。 ステップ360においてはテンポカウントデータTCが
「0」に初期設定され、ステップ361にて同データTCが
前記パターンデータポインタPTDPにより指定される時間
データTIMEに等しいか否かが判定される。この場合、テ
ンポカウントデータTCは「0」に初期設定された直後で
あって、同ステップ361にて「NO」と判定され、ステッ
プ369にて「パターンデータ読出し処理」の実行が終了
して、プログラムは「ソングプレイ処理」(第9図)の
ステップ308に戻される。ステップ308においては、スト
ップ操作子12hが操作されたか否かが判定され、同操作
子12hが操作されなければ、同ステップ308における「N
O」との判定の基に、ステップ310にて「ソングプレイ処
理」の実行が終了する。そして、プレイフラグPLAYが
“1"である限り、前述のようにして「パターンデータ読
出し処理」を含む「ソングプレイ処理」が繰り返し実行
される。 このような状態においては、タイマ回路35がテンポ操
作子17の操作に応じて設定された周期で割り込み命令信
号をCPU32へ出力する。これにより、CPU32は、この命令
信号の到来毎に、第11図のステップ400〜402からなる
「タイマインタラプトプログラム」を割り込み実行し
て、ステップ401の処理によりテンポカウントデータTC
を「1」ずつ増加させる。 ふたたび、「ソングプレイ処理」(第9図)が実行さ
れると、前述したステップ306の処理によりシーケンス
リードフラグSRは“0"に設定されているので、ステップ
301にて「NO」と判定され、プログラムは「パターンデ
ータ処理」(第10図)のステップ361へ直接進められ
る。 ステップ361においては、前述と同様にして、テンポ
カウントデータTCがパターンデータポインタPTDPにより
指定される時間データTIMEに等しいか否かが判定され、
テンポカウントデータTCが時間データTIMEに達するま
で、「NO」と判定されて、ステップ369にて「パターン
データ読出し処理」の実行が終了する。一方、このよう
な「ソングプレイ処理」の繰り返し実行中、前記イベン
トデータEVENTの読出しから時間が経過して、テンポカ
ウントデータTCが前記時間データTIMEに等しくなると、
ステップ361にて「YES」と判定され、ステップ362にて
パターンデータポインタPTDPが「1」だけ歩進され、プ
ログラムはステップ363〜365からなる処理へ進められ
る。このステップ363〜365からなる処理においては、前
述したステップ357〜359の処理と同様に、パターンメモ
リ34a,34cから読み出される演奏データが時間データTIM
Eになるまで、演奏データ(イベントデータEVENT)が読
み出され続けて楽音信号形成回路25へ出力される。そし
て、演奏データとして時間データTIMEが読み出された時
点で、ステップ363における「NO」との判定の基に、ス
テップ366にてテンポカウントデータTCが「0」に初期
設定される。そして、演奏データとしてパターンエンド
PTENDがパターンメモリ34a,34cから読み出されるまで、
ステップ367にて「NO」と判定されてステップ369にて
「パターンデータ読出し処理」の実行が終了する。この
ようにして、パターンメモリ34a,34cに記録されている
演奏データが時間経過に従って読み出されるとともに、
同演奏データに応じた打楽器音が発音される。 さらに時間が経過して、パターンメモリ34a,34cから
演奏データとしてパターンエンドPTENDが読み出される
と、ステップ367にて「YES」と判定され、ステップ368
にてシーケンスリードフラグSRが“1"に変更されて、ス
テップ369にて「パターンデータ読出し処理」の実行が
終了することになる。 そして、次に、「ソングプレイ処理」(第9図)がス
テップ300にて開始されると、この場合には、シーケン
スリードフラグSRは前記ステップ368(第10図)の処理
により“1"に設定されているので、ステップ301にて「Y
ES」と判定され、前記と同様に、ステップ302〜310の処
理が実行される。この場合、シーケンスデータポインタ
SDPは前回よりも「1」だけ大きな値に設定されてい
て、シーケンスメモリ34eからは次のシーケンスデータ
としてパターン番号PTNNOが読み出されるとともに、ス
テップ307においては前記と同じ「パターンデータ読出
し処理」が実行されるので、次のパターン番号PTNNOに
より指定されたパターンデータがパターンメモリ34a,34
cから読み出される。 このようにして、シーケンスメモリ34e内の各データ
が順次読み出され、ステップ302にて読み出されたシー
ケンスデータSDATがリピートビギンRBGN(第3C図参照)
になると、ステップ303におけるシーケンスデータポイ
ンタSDPの歩進後、ステップ304にて「NO」と判定される
とともに、ステップ311にて「YES」と判定されて、ステ
ップ312にてリピートスタートアドレスRSAがシーケンス
データポインタ値SDPに設定される。この場合、リピー
トスタートアドレスRSAはリピートギンRBGNの次のアド
レスを示すことになる。ステップ312の処理後、ステッ
プ308の処理を経て、ステップ310にて「ソングプレイ処
理」の実行が終了する。 次に、「ソングプレイ処理」の実行が開始されると、
前回の「ソングプレイ処理」のステップ303の処理によ
り、シーケンスデータポインタSDPはリピートビギンRBG
Nの次のパターン番号PTNNOを示しているので、前述した
ステップ302〜307の処理により、前記次のパターン番号
PTNNOにより指定されるパターンデータ中の演奏データ
が読出されて、同データに応じた打楽器音信号の発生が
制御される。このようにして、順次、シーケンスメモリ
34e内のデータが読み出され、同データがリピートエン
ドRENDになると、ステップ304,311にてそれぞれ「NO」
と判定されるとともに、ステップ313にて「YES」と判定
されて、ステップ314以降の処理が実行される。この場
合、ファーストフラグFTは“1"に設定されているので、
ステップ314にて「YES」と判定され、ステップ315にて
チェンジパターンアドレスCPAが現在のシーケンスデー
タポインタ値SDPから「2」を減算した値SDP−2に設定
される。この場合、チェンジパターンアドレスCPAは、
繰り返しの際における最終パターン番号PTNNOが記憶さ
れているアドレスを示すもので、この最終パターン番号
PTNNOは、第3C図に示すように、現在のシーケンスデー
タポインタ値SDP(リピートエンドRENDの次のアドレス
を示している)が示すアドレスの2つ前のアドレスに記
憶されているからである。 前記ステップ315の処理後、ステップ316にて、シーケ
ンスデータポインタSDPを歩進させながら、リピートエ
ンドRENDの次のリピート回数RCNT及びパターン番号PTNN
Oがシーケンスメモリ34eから読み出されて、回数カウン
トデータCNT及び差替えパターン各データCPTNとして設
定される。なお、この実施例においては、リピート回数
は「3」に設定されており、回数カウントデータCNTは
「3」である。次に、ステップ317にてファーストフラ
グFTが“0"に変更された後、プログラムはステップ318
以降へ進められる。 ステップ318においては、シーケンスデータポインタS
DPがリピートスタートアドレス値RSAに設定される。次
に、ステップ319にて回数カウントデータCNTから「1」
が減算され、ステップ320にて同データCNTが「0」であ
るか否かが判定される。この場合、回数カウントデータ
CNTは最初「3」に設定されたために、現時点では
「2」であり、前記ステップ320にて「NO」と判定さ
れ、ステップ308の処理を経て、ステップ310にて「ソン
グプレイ処理」の実行が終了する。 そして、ふたたび、「ソングプレイ処理」がステップ
300にて開始されると、シーケンスデータポインタSDPは
前記ステップ318の処理によりシーケンスメモリ34e内の
リピートビギンRBGNの次のアドレスを示しているので、
同アドレスに記憶されているパターン番号PTNNOがふた
たび読み出されるようになる。このようにして、シーケ
ンスメモリ34e内のデータが順次読み出され、同読み出
されたデータがリピートエンドRENDになると、ステップ
313にて「YES」と判定され、プログラムは前記場合と同
様にステップ314以降へ進められる。この場合、前回の
ステップ317の処理により、フアーストフラグFTは“0"
に設定されているので、ステップ314にて「NO」と判定
され、ステップ318にてシーケンスデータポインタSDPが
リピートスタートアドレス値RSAにふたたび設定される
とともに、ステップ319にて回数カウントデータCNTから
「1」が減算される。そして、ステップ320にて、ふた
たび、回数カウントデータCNTが「0」であるか否かが
判定されるが、シーケンスメモリ34e内のリピートビギ
ンRBGNとリピートエンドREND間のパターン番号PTNNOの
繰り返し読み出しがリピート回数RCNTすなわち3回に達
するまでは、回数カウントデータCNTは「0」にならな
い。これにより、前記区間のパターン番号PTNNOの読出
しは3回まで同様に行われ、3回目の終わりになると、
ステップ320にて「YES」すなわち回数カウントデータCN
Tが「0」と判定されて、ステップ321にてラストフラグ
LTが“1"に変更される。 このようにラストフラグLTが“1"に変更された後、す
なわち4回目の繰り返し読み出しが行われるようになる
と、「パターンデータ読出し処理」のステップ351にて
「YES」すなわちラストフラグLTが“1"であると判定さ
れて、ステップ352にてシーケンスデータポインタSDPが
チェンジパターンアドレスCPAに等しいか否かが判定さ
れる。この場合、チェンジパターンアドレスCPAは、前
記ステップ315(第9図)の処理により、リピートエン
ドRENDの前のアドレス値、すなわち繰り返し区間の最終
パターン番号PTNNOのアドレス値を示しているので(第3
C図参照)、シーケンスデータポインタSDPがこのアドレ
ス値を示すようになるまでは、ステップ352における「N
O」との判定の基に、プログラムはステップ356へ進めら
れ、前述と同様な処理が実行される。 一方、シーケンスデータポインタSDPがチェンジパタ
ーンアドレス値CPAに等しくなると、前記ステップ352に
て「YES」と判定され、ステップ353にてパターン名デー
タPTNが差替えパターン各データ値CPTNに設定される。
これにより、前述したステップ356以降の処理により、
差替えパターン各データCPTNに対応したパターンデータ
中の演奏データがパターンメモリ34a,34cから順次読出
されるようになる。 前記ステップ353の処理後、ステップ354にてシーケン
スデータポインタSDPに「3」が加算され、ステップ355
にてフアーストフラグFT及びラストフラグはLTが“1",
“0"にそれぞれ初期設定される。この場合、シーケンス
データポインタDSPに「3」を加算する理由は、同ポイ
ンタSDPは現在リピートエンドRENDに対応したアドレス
を指示しており、この指示位置がリピート回数RCNT及び
差替えパターン番号PTNNOを飛び越した次のパターン番
号PTNNOとなるようにするためである(第3C図参照)。
また、フアーストフラグFT及びラストフラグLTの初期設
定は、次のパターンデータの繰り返し読出しに対処する
ためである。 さらに、時間が経過して、シーケンスメモリ34eから
シーケンスエンドSENDが読み出されると、ステップ304,
311,313(第9図)にて、いずれも「NO」と判定され、
ステップ322にてプレイフラグPLAYが“0"に変更され
る。その結果、「ソングモード処理」(第6図)のステ
ップ63にて「NO」と判定されるようになり、以降ステッ
プ73の「ソングプレイ処理」が実行されなくなり、演奏
データの読出しに応じた打楽器音による自動演奏が停止
する。また、上記のような自動演奏中、ストップ操作子
12hが操作されると、「ソングプレイ処理」(第9図)
のステップ308にて「YES」と判定され、ステップ309に
てプレイフラグPLAYが“0"に変更される。これにより、
この場合も、前記自動演奏が停止する。 上記動作説明からも理解できるとおり、上記実施例に
よれば、「エディット処理」(第8図)によりリピート
ビギンRBGN、リピートエンドREND、リピート回数RCNT、
差替えパターン番号PTNNOからなる繰り返し関係データ
をシーケンスメモリ34e内に挿入書き込みした後、「ソ
ングプレイ処理」(第9図)により前記繰り返し関係デ
ータに基づく制御の基にパターン番号PTNNOを時間経過
に従って繰り返して読み出して、同パターン番号PTNNO
により指定されるパターンデータに応じて打楽器音信号
の発生が制御されるので、繰り返し記号付きの楽譜に記
載された演奏情報の記録再生が可能となるとともに、シ
ーケンスメモリ34eの容量を小さくすることができる。 なお、上記実施例を次のように変更しても、この発明
は実施できるものである。 (1)上記実施例においては、打楽器音のみを自動的に
発生するようにしたが、打楽器音に代え又は同打楽器音
に加えて、ピアノ、ギターなどの音高を有する楽音、及
び複数の異なる音高の楽音からなる和音を自動的に発生
できるようにしてもよい。この場合、各パターンデータ
中のイベントデータEVENTとして音高を表すデータ及び
和音を表すデータをパターンメモリ34aに記憶させてお
くか、同データをパターンメモリ34cに書き込むように
すればよい。さらに、この場合には、楽音信号形成回路
25として、前記音高を有する楽音信号及び和音信号を形
成出力できるものを用いる。 (2)上記実施例においては、パターンメモリ34a,34c
内の各パターンデータの長さを1小節に設定したが、こ
の長さは、例えば半小節、2小節など1小節以外の値に
設定してもよい。また、これらの長さの異なるパターン
データをパターンメモリ34a,34c内に混在させておいて
もよい。 (3)上記実施例の「エディット処理」においては、繰
り返し関係データの挿入のみを行うようにしたが、同処
理にて、パターン番号PTNNOの挿入、各データの削除な
どを行えるようにしてもよい。 (4)上記実施例においては、シーケンスメモリ34eを
1つのみRAMで構成するようにしたが、同メモリ34eをRA
Mで複数構成しておき、複数のシーケンスデータを作成
した後、同複数のシーケンスデータを選択的に再生でき
るようにしてもよい。この場合、外部入出力回路24に外
部記録装置を接続して、同記録装置とシーケンスメモリ
との間のデータ授受を自由に行えるようにすると便利で
ある。また、シーケンスメモリとしてROMで構成した標
準的なものを用意しておき、同シーケンスメモリに記憶
されているシーケンスデータを再生可能とするようにし
てもよい。 さらに、パターンメモリ34c及びアドレステーブル34d
についても、外部入出力回路24を介して外部記録装置と
データの授受を行うようにするとよい。 (5)上記実施例においては、繰り返しの際に最後のパ
ターンを1回のみ差替えパターンに変更できるようにし
たが、前記最後のパターンを同一の差替えパターンで2
回,3回と複数回変更できるようにしてもよい。また、前
記複数回変更される差替えパターンを異なるものに順次
切り換えていくようにしてもよい。この場合、前記差替
えパターンの変更回数、複数の差替えパターンをシーケ
ンスメモリ34eに記憶しておき、同回数及びパターンに
応じて同メモリ34e内のシーケンスデータの読出しを制
御すればよい。 (6)上記実施例においては、マイクロコンピュータの
プログラム処理による自動演奏装置の例を示したが、こ
の発明はコンピュータを利用しないハード回路によって
も実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る自動演奏装置の外観
図、第2図は同自動演奏装置の電気回路構成図、第3A図
は第2図のパターンメモリ内のデータフォーマット図、
第3B図は第2図のアドレステーブル内のデータフォーマ
ット図、第3C図は第2図のシーケンスメモリ内のデータ
フォーマット図、第4図は繰り返し記号を記載した楽譜
例、第5図〜第11図は第2図のマイクロコンピュータに
て実行されるプログラムのフローチャートである。 符号の説明 12a……パターンモード操作子、12b……ソングモード操
作子、12e……レコード操作子、12f……エディット操作
子12f、12g……スタート操作子、12h……ストップ操作
子12h、13a〜13j……打楽器操作子群、14a〜14j……テ
ンキー操作子群、16……エンタ操作子、21……パネルス
イッチ回路、25……楽音信号形成回路、30……マイクロ
コンピュータ、34……データメモリ、34a,34c……パタ
ーンメモリ、34b,34d……アドレステーブル、34e……シ
ーケンスメモリ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の演奏データからなり所定期間に渡っ
    て楽音信号の発生を制御する複数組のパターンデータを
    記憶したパターンメモリと、 前記複数組のパターンデータをそれぞれ表す複数のパタ
    ーン番号を時間経過に従って記憶するとともに、同記憶
    パターン番号のうちで繰り返し読み出すべきパターン番
    号の区間を表す区間データ、同繰り返しの回数を表す回
    数データ、及び同繰り返しの際における最終パターン番
    号に代えて読み出すべき差替えパターン番号からなる繰
    り返し関係データを記憶したシーケンスメモリと、 前記シーケンスメモリ内に記憶されているデータを時間
    経過に従って順次読み出す第1読出し手段と、 前記第1読出し手段により読み出されたデータのうちの
    繰り返し関係データに基づき前記第1読出し手段を制御
    して、前記区間データにより指定される区間内のパター
    ン番号を前記回数データに対応した回数だけ繰り返し読
    み出すとともに、前記差替えパターン番号を繰り返しの
    際における最終パターン番号に代えて読み出す繰り返し
    読出し制御手段と、 前記第1読出し手段により読み出されたデータのうちの
    パターン番号に基づいて前記パターンメモリ内の一つの
    パターンデータを指定するとともに同指定されたパター
    ンデータ内の複数の演奏データを時間経過に従って順次
    読み出す第2読出し手段と、 前記読み出した演奏データに応じた楽音信号を形成出力
    する楽音信号形成手段と を備えたことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】複数の演奏データからなり所定期間に渡っ
    て楽音信号の発生を制御する複数組のパターンデータを
    記憶したパターンメモリと、 前記複数組のパターンデータをそれぞれ表す複数のパタ
    ーン番号を書き込み可能なシーケンスメモリと、 前記複数組のパターンデータのうちの任意のパターンデ
    ータを表すパターン番号を前記シーケンスメモリへ順次
    書き込む第1書込み手段と、 前記シーケンスメモリに記憶されている複数組のパター
    ン番号のうちで繰り返し読み出すべきパターン番号の区
    間を表す区間データ、同繰り返しの回数を表す回数デー
    タ、及び同繰り返しの際における最終パターン番号に代
    えて読み出すべき差替えパターン番号からなる繰り返し
    関係データを前記シーケンスメモリに書き込む第2書込
    み手段と、 前記シーケンスメモリ内に記憶されているデータを時間
    経過に従って順次読み出す第1読出し手段と、 前記第1読出し手段により読み出されたデータのうちの
    繰り返し関係データに基づき前記第1読出し手段を制御
    して、前記区間データにより指定される区間内のパター
    ン番号を前記回数データに対応した回数だけ繰り返し読
    み出すとともに、前記差替えパターン番号を繰り返しの
    際における最終パターン番号に代えて読み出す繰り返し
    読出し制御手段と、 前記第1読出し手段により読み出されたデータのうちの
    パターン番号に基づいて前記パターンメモリ内の一つの
    パターンデータを指定するとともに同指定されたパター
    ンデータ内の複数の演奏データを時間経過に従って順次
    読み出す第2読出し手段と、 前記読み出した演奏データに応じた楽音信号を形成出力
    する楽音信号形成手段と を備えたことを特徴とする自動演奏装置。
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