JP2576296B2 - 電子楽器の自動伴奏装置 - Google Patents

電子楽器の自動伴奏装置

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JP2576296B2
JP2576296B2 JP3018321A JP1832191A JP2576296B2 JP 2576296 B2 JP2576296 B2 JP 2576296B2 JP 3018321 A JP3018321 A JP 3018321A JP 1832191 A JP1832191 A JP 1832191A JP 2576296 B2 JP2576296 B2 JP 2576296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マーチ、ロックなどの
伴奏スタイル毎に伴奏パターンデータを伴奏データメモ
リにそれぞれ記憶させておき、同伴奏パターンデータを
時間経過に従って順次読み出して、同読み出したデータ
に基づいて和音構成音、ベース音、打楽器音などの伴奏
音を自動的に発生する電子楽器の自動伴奏装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば実開昭6
0−28797号公報に示されているように、前記伴奏
スタイル毎の伴奏パターンデータとして、ノーマルパタ
ーンデータと複数のバリエーションパターンデータをそ
れぞれ用意しておき、選択スイッチにより指定された前
記ノーマル及びバリニーションパターンデータによる伴
奏音を鍵演奏の伴奏として利用するとともに、鍵盤にお
いて鍵演奏がなされないとき、前記複数のバリエーショ
ンパターンデータを順次切り換えて読み出して、同デー
タによる伴奏音を間奏として利用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
装置にあっては、バリエーションパターンデータによる
伴奏音は鍵演奏の伴奏としても利用されるので、同パタ
ーンデータをノーマルパターンデータと大きく異ならせ
て、豊かな演奏音を発生するパターンデータとすること
はできず、前記バリエーションパターンデータによる伴
奏音を間奏として利用した場合、間奏音の演奏が物足り
ないものとなる。本発明は上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、鍵演奏の伴奏のために利用
される伴奏パターンデータと間奏のために利用される伴
奏パターンデータとを分けて設けることにより、豊かな
間奏音を発生できるようにするとともに、音楽的に自然
に前記鍵演奏のための伴奏から間奏に移行するようにし
た電子楽器の自動伴奏装置を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に前記請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、複数の
伴奏スタイル毎に伴奏パターンデータをそれぞれ記憶し
た伴奏データメモリと、複数の伴奏スタイルのいずれか
一つを指定する伴奏スタイル指定手段と、伴奏スタイル
指定手段により指定された伴奏スタイルの伴奏パターン
データを読み出す読み出し手段と、前記読み出された伴
奏パターンデータに応じて伴奏音信号を発生する伴奏音
信号発生手段とを備えた電子楽器の自動伴奏装置におい
て、前記伴奏データメモリが、伴奏スタイル毎の伴奏パ
ターンデータとして、第1グループに属する複数種のパ
ターンデータと、第2グループに属し前記複数種のパタ
ーンデータとそれぞれ対応関係にある複数種のパターン
データとをそれぞれ記憶するとともに、読み出し手段を
制御して伴奏スタイル指定手段により指定された伴奏パ
ターンデータであって第1グループに属する複数種のパ
ターンデータのうちの一つを読み出すパターン指定手段
と、鍵盤にて一定時間押鍵がないことを検出する非押鍵
検出手段と、非押鍵検出手段による検出に応答して読み
出し手段を制御し前記読み出されている第1グループに
属するパターンデータに代えて同パターンデータと対応
関係にある第2グループに属するパターンデータの一つ
の読み出しを開始するグループ切り換え手段とを設けた
ことにある。
【0005】また、前記請求項2に記載の発明の構成上
の特徴は、前記請求項1に係る発明の構成に加えて、前
記伴奏データメモリが、伴奏パターンデータとして、さ
らに特殊パターンデータを記憶するとともに、グループ
切り換え手段により第2グループのパターンデータの読
み出しを開始する前に読み出し手段を制御して所定時間
だけ特殊パターンを読み出すフィルイン手段を設けたこ
とにある。
【0006】また、前記請求項3に記載の発明の構成上
の特徴は、前記請求項1に係る発明の構成に加えて、第
2グループのパターンデータの読み出し中、読み出し手
段を制御して、同第2グループの複数種のパターンデー
タの一つを所定時間毎に所定の順序で順次切り換えて読
み出すパターン順次切り換え手段を設けたことにある。
【0007】さらに、前記請求項4に記載の発明の構成
上の特徴は、前記請求項3に係る発明の構成に加えて、
第2グループのパターンデータの読み出し中、鍵盤にお
ける押鍵に応答して前記読み出し手段を制御し、前記読
み出されている第2グループに属するパターンデータに
代えて同パターンデータと対応関係にある第1グループ
に属するパターンデータの一つの読み出しに移行させる
グループ復帰手段を設けたことにある。
【0008】
【発明の作用及び効果】前記のように構成した請求項1
に係る発明においては、鍵演奏が通常に行われている状
態では、パターン指定手段が読み出し手段を制御して伴
奏スタイル指定手段により指定された伴奏パターンデー
タであって第1グループに属する複数種のパターンデー
タのうちの一つを読み出し、伴奏音信号発生手段は前記
読み出したパターンデータに応じた伴奏音信号を発生す
るので、伴奏スタイル指定手段により指定された伴奏ス
タイルに属する第1グループの複数種のパターンデータ
であって、パターン指定手段により指定された一つのパ
ターンデータに応じた伴奏音信号が、鍵演奏に伴う楽音
信号と共に発生される。また、この状態にて、鍵演奏が
中断されると、グループ切り換え手段が、非押鍵検出手
段による検出に応答して読み出し手段を制御し、前記読
み出されている第1グループに属するパターンデータに
代えて同パターンデータと対応関係にある第2グループ
に属するパターンデータの一つの読み出しを開始し、伴
奏音信号発生手段からは、第2グループに属した複数種
のパターンデータのうちで、以前に読み出されていた第
1グループに属するパターンデータと対応関係にあるパ
ターンデータに応じた伴奏音信号が間奏として発生され
る。前記説明からも理解できるとおり、前記請求項1に
係る発明によれば、鍵演奏のための伴奏として第1グル
ープの複数種のパターンデータを利用し、かつ間奏とし
て第2グループの複数種のパターンデータを利用するよ
うにしたので、各グループのパターンデータが区別さ
れ、第2グループのパターンデータを第1グループのパ
ターンデータより豊かなものすることができ、間奏を充
実させることができる。また、第1グループのパターン
データによる伴奏演奏から第2グループのパターンデー
タによる間奏に移行する際に、それぞれ対応関係にある
パターンデータ間の移行のみを許容するようにしたの
で、鍵演奏のための伴奏から間奏への移行が音楽的に自
然なものとなる。
【0009】また、前記のように構成した請求項2に係
る発明においては、フィルイン手段が読み出し手段を制
御して、グループ切り換え手段により第2グループのパ
ターンデータの読み出しを開始する前に、所定時間だけ
伴奏データメモリに記憶されている特殊パターンを読み
出すので、前記鍵演奏のための伴奏から間奏に移行する
前に、特殊パターンによるフィルイン演奏が挿入され
る。その結果、前記請求項2に係る発明によれば、前記
請求項1に係る発明の効果に加えて、前記間奏への移行
の際に演奏パターンに若干の変化が加えられ、演奏が豊
かなものになる。
【0010】また、前記のように構成した請求項3に係
る発明においては、パターン順次切り換え手段が、第2
グループのパターンデータの読み出し中、読み出し手段
を制御して、同第2グループの複数種のパターンデータ
の一つを所定時間毎に所定の順序で順次切り換えて読み
出すので、間奏の演奏パターンが自動的に順次切り換え
られる。その結果、前記請求項3に係る発明によれば、
前記請求項1に係る発明の効果に加えて、間奏が変化に
富んだものとなり、間奏が長時間飽きない充実したもの
となる。
【0011】また、前記のように構成した請求項4に係
る発明においては、グループ復帰手段が、第2グループ
のパターンデータの読み出し中、鍵盤における押鍵に応
答して読み出し手段を制御し、前記読み出されている第
2グループに属するパターンデータに代えて同パターン
データと対応関係にある第1グループに属するパターン
データの一つの読み出しに移行させるので、伴奏音信号
発生手段からは、第1グループに属した複数種のパター
ンデータのうちで、以前に読み出されていた第2グルー
プに属するパターンデータと対応関係にあるパターンデ
ータに応じた伴奏音信号が鍵演奏の伴奏として発生され
るようになる。その結果、前記請求項4に係る発明によ
れば、前記請求項3に係る発明の効果に加えて、第2グ
ループのパターンデータによる間奏から第1グループの
パターンデータによる伴奏演奏への移行も音楽的に自然
なものとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図2は本発明に係る電子楽器の全体をブロック
図により示している。この電子楽器は左鍵盤11、右鍵
盤12及び操作パネル20を備えている。左鍵盤11は
複数の鍵からなり、和音演奏のために利用される。右鍵
盤12も複数の鍵からなり、メロディ演奏のために利用
される。これらの各鍵の押離鍵は押鍵検出回路13内に
各鍵に対応して設けた複数の鍵スイッチの開閉成により
検出されるようになっている。
【0013】操作パネル20には、複数の音色選択スイ
ッチ群21、複数の伴奏スタイルスイッチ群22、テン
ポボリューム23、ノーマルパターン指定スイッチ群2
4、ソロスイッチ25、オートソロスイッチ26、スタ
ートスイッチ27、ストップスイッチ28が設けられて
いる。
【0014】音色選択スイッチ群21は、バイオリン、
ギター、ピアノ等、複数の音色にそれぞれ対応してお
り、各スイッチは前記複数の音色の中からメロディ音の
ための1つの音色を指定するものである。伴奏スタイル
スイッチ群22は、マーチ、ロック等、複数の伴奏スタ
イルにそれぞれ対応しており、各スイッチは前記複数の
伴奏スタイルの1つを指定するものである。テンポボリ
ューム23は自動伴奏のテンポを設定するものである。
ノーマルパターンスイッチ群24は4個のスイッチから
なり、伴奏スタイル毎の4個のノーマルパターンNORM1
〜4(図1参照)のいずれかを指定するものである。ソ
ロスイッチ25はノーマルパターン演奏からソロパター
ン演奏への強制的な切り換えを指定するものである。オ
ートソロスイッチ26はノーマルパターン演奏からソロ
パターン演奏への自動切り換えモードを指定するもので
ある。スタートスイッチ27は自動伴奏の開始を指示
し、またストップスイッチ28は同伴奏の停止を指示す
るものである。これらの各スイッチ21〜28の操作は
スイッチ操作検出回路20aにより検出されるようにな
っている。
【0015】押鍵検出回路13及びスイッチ操作検出回
路20aはバス30に接続されており、同バス30に
は、楽音信号形成回路40、マイクロコンピュータ部5
0及び伴奏データメモリ60が接続されている。楽音信
号形成回路40は複数の楽音信号形成チャンネルを備え
ており、各楽音信号形成チャンネルは、マイクロコンピ
ュータ部50からバス30を介して供給されたキーコー
ドKC、音量データVOL、キーオン信号KON等の制御データ
に基づき、ピアノ、クラリネット等の音高の変化するメ
ロディ音信号及び伴奏音信号を形成するとともに、ドラ
ム、シンバル等の打楽器音信号(本件では伴奏音信号の
一部として定義される)を形成して出力する。楽音信号
形成回路40の出力はアンプ41を介してスピーカ42
に接続されている。
【0016】マイクロコンピュータ部50は、バス30
にそれぞれ接続されたプログラムメモリ51、テンポク
ロック発生器52、CPU53及びワーキングメモリ5
4からなる。プログラムメモリ51はROMにより構成
され、図5〜図12に示すフローチャートに対応したプ
ログラムを記憶している。テンポクロック発生器52は
可変周波数発振器で構成され、CPU53からバス30
を介して供給されるテンポ制御データに応じた周期でテ
ンポクロック信号を発生する。なお、このテンポクロッ
ク信号の周期は4分音符を24分割したタイミングに対
応している。CPU53は、電源スイッチ(図示しな
い)の投入後、図5に示すフローチャートに対応した
「メインプログラム」を実行し続けるとともに、前記テ
ンポクロック信号の到来により前記プログラムの実行を
中断して、図9に示すフローチャートに対応した「イン
タラプトプログラム」を割り込み実行するものである。
ワーキングメモリ54はRAMにより構成され、前記プ
ログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するもの
である。
【0017】伴奏データメモリ60はROMにより構成
され、小節数テーブルBART及び演奏データテーブルPLDT
を備えるとともに、その他の伴奏用データを記憶する領
域も備えている。小節数テーブルBARTは、図3に示すよ
うに、伴奏スタイルを表すスタイル番号STLNにより指定
される複数の領域に分割されているとともに、前記各領
域にはセクション番号SCTN(0〜11)により指定され
る小節数データBART(STLN,SCTN) が記憶されている。な
お、この場合、セクション番号SCTNは各伴奏スタイルに
対して共通であって、図1に示すように、0〜3により
第1グループとしてのノーマルパターンNORM1〜4に属す
る4個の各セクションを表し、8〜11により第2グル
ープとしのソロパターンSOLO1〜4に属する4個の各セク
ションを表し、かつ4〜7により第3グループとしのフ
ィルインパターンFILL1〜4の各セクションを表すもので
ある。小節数データBART(STLN,SCTN) は各パターンの1
周期の小節数を示しており、各伴奏スタイルとも、ノー
マルパターンNORM1〜4に関しては2〜4小節に設定さ
れ、フィルインパターンFILL1〜4に関しては1小節に設
定され、ソロパターンSOLO1〜4に関しては4〜8小節に
設定されている。
【0018】演奏データテーブルPLDTは、図4(A)に示
すように、各伴奏スタイル、各セクション(SCTN=0〜
11)、各トラックにそれぞれ対応した記憶領域PLDT(S
TLN,PTRN,TRKN)に分割されており、各記憶領域PLDT(STL
N,PTRN,TRKN)はスタイル番号STLN、セクション番号SCTN
及びトラック番号TRKNにより指定されるようになってい
る。なお、この場合、トラック番号TRKNにより指定され
るトラック数は合計12個であり、同番号TRKNは、0〜
5により和音構成音列を表し、「6」によりベース音列
を表し、7,8により打楽器音列を表し、9〜11によ
りソロ音列を表す。また、ソロパターンSOLO1〜4(SCTN
=8〜11)以外のノーマルパターンNORM1〜4(SCNT=0〜
3)及びフィルインパターンFILL1〜4(SCTN=4〜7)に
おいては、ソロ音のための9〜11トラックは用意され
ていない。各記憶領域PLDT(STLN,PTRN,TRKN)には、ノー
トデータNOTE及び音色データTCからなる一連の演奏デー
タ列が前記各トラック毎に時間経過に従って記憶されて
いる。ノートデータNOTEは、図4(B)に示すように、識
別コード、イベントタイムEVT 及びキーコードKCからな
る1組のデータにより構成されており、音色データTC
は、図4(C)に示すように、識別コード、イベントタイ
ムEVT 及び音色番号VOINからなる1組のデータにより構
成されている。なお、この場合、識別コードはこれらの
の1組のデータがノートデータNOTE又は音色データTCで
あることを表し、イベントタイムEVT は各データNOTE,T
Cの読み出しタイミングを各パターンの頭からの時間で
表す。また、キーコードKCは伴奏音の音高をメジャ和音
を基準としてC音からの半音間隔数で表し(ただし、打
楽器音に関してはその種類を表し)、音色番号VOINは伴
奏音の音色を表す(ただし、打楽器音に関しては同一音
を微妙な変化を表す)。そして、これらの各伴奏スタイ
ル毎に0〜11のトラックに記憶された演奏データ列に
よる伴奏音は、ノーマルパターンNORM1〜4、フィルイン
パターンFILL1〜4及びソロパターンSOLO1〜4(図1参
照)からなる各グループ内では、セクション番号SCTNが
増加するに従って音楽的な盛り上がり感が大きく(華や
かに)なるようになっており、かつセクション番号0,4,
8、セクション番号1,5,9、セクション番号2,6,10及びセ
クション番号3,7,11により表される各3個のパターンは
それぞれ対応関係にあり、各3個のパターン間の移行は
音楽的に自然になるようになっている。
【0019】その他の伴奏データを記憶する領域には、
和音を検出するための和音検出テーブルと、伴奏音を検
出和音に基づいて同和音の構成音に変換する変換テーブ
ルが設けられている。
【0020】以下、上記のように構成した実施例の動作
をフローチャートを参照しながら説明する。まず、電源
スイッチ(図示しない)が投入されると、CPU53は
図5のステップ100にて「メインプログラム」の実行
を開始し、ステップ102にて楽音信号形成回路40及
びワーキングメモリ54を初期状態に設定する。なお、
前記初期設定処理においては、セクション番号SCTNが
「0」に設定される。この初期設定後、CPU53はス
テップ104〜110からなる循環処理を実行し続け
る。
【0021】このステップ104〜110からなる循環
処理中、左鍵盤11及び右鍵盤12のいずれかの鍵が押
離鍵されると、CPU53はステップ104にて「YE
S」と判定して、ステップ106にて「キーイベントル
ーチン」を実行する。この「キーイベントルーチン」
は、図6に詳細に示されているように、ステップ120
〜142からなり、このルーチンにて、左鍵盤11及び
右鍵盤12の演奏に応じて、メロディ音の発生が制御さ
れるとともに演奏和音が検出される。
【0022】右鍵盤12のいずれかの鍵が押鍵された場
合、CPU53はステップ122,124にて共に「Y
ES」と判定して、ステップ126にてキーオン処理を
実行する。このキーオン処理においては、押鍵を表すキ
ーオン信号KON 及び押鍵された鍵名を表すキーコードKC
が楽音信号形成回路40に出力され、同形成回路40は
前記キーコードKCにより表された音高のメロディ音信号
を形成し、同信号をアンプ41を介してスピーカ42へ
出力する。なお、このメロディ音信号の音色は、後述の
処理により、音色選択スイッチ群21の操作により決定
される。前記ステップ126の処理後、ステップ128
〜132からなるルーチンの処理がなされるが、このル
ーチンについては自動伴奏音の発生動作の説明の際に述
べる。
【0023】また、右鍵盤12のいずれかの鍵が離鍵さ
れた場合、ステップ122,124にてそれぞれ「YE
S」、「NO」と判定され、ステップ132にてキーオ
フ処理が実行される。このキーオフ処理においては、前
記離鍵された鍵名を表すキーコードKC及びキーオフ信号
KOF が楽音信号形成回路40に出力され、同形成回路4
0は前記発生中のメロディ音信号の形成を停止する。こ
のようにして、右鍵盤12のいずれかの鍵が押離鍵され
ると、同押離鍵に応じてメロディ音がスピーカ42から
発音される。前記ステップ134の処理後、左右鍵盤1
1,12にていずれの鍵も押鍵されていなければ、ステ
ップ136にて「YES」と判定され、ステップ138
にてキーオフ時間KOFTが「0」に初期設定される。ま
た、左右鍵盤11,12にていずかの鍵が押鍵中であれ
ば、ステップ136にて「NO」と判定され、ステップ
138の処理は実行されない。
【0024】一方、左鍵盤11のいずれかの鍵が押鍵又
は離鍵されると、上述のように、CPU53はステップ
122にて「NO」と判定し、ステップ140にて和音
検出処理を実行する。この処理においては、左鍵盤11
にて押鍵されている鍵の組合せに応じて伴奏データメモ
リ60内の和音検出テーブルが参照されて、和音が検出
されるとともに、同検出和音の根音及びタイプを表すデ
ータが和音根音CRT 及び和音タイプCTP として記憶され
る。このステップ140の処理後、前記と同様なステッ
プ136,138の処理が実行される。
【0025】前記図6のステップ104〜110からな
る循環処理中、操作パネル20上のいずれかのスイッチ
又はボリュームが操作された場合には、CPU53は、
ステップ108にて「YES」と判定して、ステップ1
10にて「スイッチイベントルーチン」を実行する。こ
の「スイッチイベントルーチン」は、図7に詳細に示さ
れているように、ステップ150〜178からなり、同
ルーチンにて、各スイッチ及びボリューム21〜26の
操作に応じて、メロディ音の音色が設定されるととも
に、伴奏音の発生が制御される。
【0026】音色選択スイッチ群21のいずれかが操作
されると、CPU53は、ステップ152の判定処理に
より、ステップ154にて前記操作された音色選択スイ
ッチ21を表す音色番号データVOINを楽音信号形成回路
40へ出力する。これにより、楽音信号形成回路40は
前述のメロディ音の音色を制御する。
【0027】伴奏スタイルスイッチ群22のいずれかが
操作された場合、CPU53は、ステップ152の判定
処理により、ステップ156にて操作された伴奏スタイ
ルスイッチ22を表す値をスタイル番号STLNとして記憶
し、ステップ158にてスタイル番号STLN及びセクショ
ン番号SCTNにより指定される各トラック毎の演奏データ
記憶領域PLDT(STLN,PTRN,0)〜PLDT(STLN,PTRN,11) のア
ドレス指定のための12個の各ポインタを、カレントタ
イミングCTIMによりそれぞれ設定する。この場合、カレ
ントタイミングCTIMは各パターン内における4分音符を
24分割した各進行タイミングを表す。なお、このステ
ップ158の処理は、後述する図7のステップ172の
処理との関係で、通常不要であるが、伴奏スタイルスイ
ッチ群22が自動伴奏の動作中に操作されても、新たに
指定された伴奏スタイルによる自動伴奏を正しい進行位
置から開始させるために必要である。
【0028】ノーマルパターンスイッチ群24のいずれ
かが操作された場合、CPU53は、ステップ152の
判定処理により、ステップ160にて操作されたノーマ
ルパターンスイッチ24を表す値(0〜3)がセクショ
ン番号SCTNとして記憶され、前記ステップ158にてポ
インタを設定する。なお、今回のステップ158の処理
も通常不要であるが、ノーマルパターンスイッチ群24
が自動伴奏の動作中に操作された場合に、新たに指定さ
れたセクション番号SCTNによる自動伴奏を正しい進行位
置から開始させるために必要である。
【0029】テンポボリューム23が操作された場合、
CPU53は、ステップ152の判定処理により、ステ
ップ162にてテンポ設定処理を実行する。このテンポ
設定処理においては、テンポボリューム23の操作位置
に対応したテンポ制御データがテンポクロック発生器5
2へ出力され、同発生器は52は、以降、このテンポ制
御データに対応した周期でCPU53へテンポクロック
信号を出力するようになる。なお、このテンポクロック
信号の周期は4分音符を24分割したタイミングに対応
している。
【0030】オートソロスイッチ26が操作されると、
CPU53は、ステップ152の判定処理により、ステ
ップ164にて前記操作毎にオートソロフラグASを反転
する(”1”から”0”へ、又は”0”から”1”へ変
更する)。この場合、オートソロフラグASは、”1”に
より自動伴奏の伴奏パターンを左右鍵盤11,12の演
奏態様に応じてノーマルパターンNORM1〜4からソロパタ
ーンSOLO1〜4へ自動的に切り換えるモードを表し、か
つ”0”により前記切り換えを禁止するモードを表す。
【0031】ソロスイッチ25が操作されると、CPU
53は、ステップ152の判定処理により、ステップ1
66にて「ソロスイッチルーチン」を実行する。この
「ソロスイッチルーチン」は、図8に示すように、ステ
ップ180〜192からなり、自動伴奏パターンをソロ
パターンSOLO1〜4に切り換えるが、詳細については後述
する。
【0032】スタートスイッチ27が操作されると、C
PU53は、ステップ152の判定処理により、ステッ
プ168にてランフラグRUNを”1”に設定して、ステ
ップ170にてカレントタイミングCTIMを「0」に初期
設定し、ステップ172にて12個の各トラックに関す
る各ポインタをスタイル番号STLN及びセクション番号SC
TNにより指定される各トラック毎の演奏データ記憶領域
PLDT(STLN,PTRN,0)〜PLDT(STLN,PTRN,11)の先頭アドレ
ス値に初期設定して、自動伴奏の動作を開始させる。ま
た、ストップスイッチ28が操作されると、CPU53
は、ステップ152の判定処理により、ステップ174
にてランフラグRUN を”0”に設定して、ステップ17
6にて楽音信号形成回路40に対する消音処理を実行し
て、自動伴奏の動作を停止させる。なお、ランフラグRU
N は”0”により自動伴奏の停止中を表し、かつ”1”
により同伴奏の動作中を表す。
【0033】次に、このような左右鍵盤11,12及び
操作パネル20上の各スイッチの操作に基づく自動伴奏
の動作について、詳細に説明する。まず初めに、オート
ソロフラグASが”0”に設定されている場合について説
明する。
【0034】スタートスイッチ27が操作されると、前
述のように、ランフラグRUN は”1”に設定され、カレ
ントタイミングCTIMは「0」に初期設定され、12個の
各トラック毎のポインタもスタイル番号STLN及びセクシ
ョン番号SCTN(=0〜3)により指定される各トラック
毎の演奏データ記憶領域PLDT(STLN,PTRN,0)〜PLDT(STL
N,PTRN,11) の先頭アドレス値に初期設定される。
【0035】このような状態で、テンポクロック発生器
52が4分音符を24分割したタイミング毎にテンポク
ロック信号をCPU53へ出力すると、同CPU53は
このタイミング毎に「メインプログラム」(図5)の実
行を中断して、図9のステップ200にて「インタラプ
トプログラム」を実行し始め、ステップ202にて前
記”1”に設定されているランフラグRUN に基づいて
「YES」と判定して、ステップ204〜220の処理
を実行する。この場合、初期においては、カウントタイ
ミングCTIMは小さな値であって1パターンの終了タイミ
ング(BART(STLN,SCTN)×96) に達していないので、ス
テップ204にて「NO」と判定され、プログラムはス
テップ208〜216へ進められる。
【0036】この場合、セクション番号SCTNは「0」〜
「3」のいずれかの値に設定されているので、CPU5
3は、ステップ208,212,214,216の処理
により、変数iを「0」から「8」まで「1」ずつ増加
させながら、ステップ210にて「再生ルーチン」を繰
り返し実行する。この「再生ルーチン」は、図11に詳
細に示すように、ステップ260にて実行が開始され、
ステップ262にて、スタイル番号STLN、セクション番
号SCTN及び各トラックを示す変数iにより指定される各
記憶領域PLDT(STLN,PTRN,i) から各トラック毎のポイン
タにより指示された1組の演奏データが順次読み出され
て、ステップ264以降の処理が実行される。
【0037】この場合、前記1組の演奏データ中のイベ
ントタイムEVT がカレントタイミングCTIMに等しく、同
データがノートデータNOTEであれば、ステップ264,
266にて共に「YES」と判定され、ステップ268
〜272の処理が実行される。ステップ268〜272
においては、変数iが「6」以下であれば、ステップ2
68にて「NO」と判定され、ステップ270にて前記
読み出されたノートデータNOTEを構成するキーコードKC
が、上記検出した和音根音CRT及び和音タイプCTPに基づ
き、左鍵盤11にて演奏された和音に対応した和音構成
音又はベース音を表すキーコードKCに変換され、ステッ
プ272にて前記変換されたキーコードKC、キーオン信
号KON及び変数i が楽音信号形成回路40へ出力され
る。また、変数iが「7」又は「8」であれば、ステッ
プ268にて「YES」と判定されて、ステップ272
にて前記読み出されたキーコードKC、キーオン信号KON
及び変数iが楽音信号形成回路40へ出力される。この
ように変数iが「7」又は「8」である場合に、ステッ
プ270の変換処理を実行しないのは、変数iは「0」
〜「6」により和音の構成音列及びベース音列のトラッ
クを示しており、「7」又は「8」により打楽器音列の
トラックを示しているためである。そして、前記のよう
にキーコードKC、キーオン信号KON及び変数i が楽音信
号形成回路40へ出力された結果、楽音信号形成回路4
0は、これらのキーコードKC、キーオン信号KON 及び変
数iに基づいて、変数iにより指定されたトラックの伴
奏音信号(和音構成音信号、ベース音信号、打楽器音信
号)を形成してアンプ41を介してスピーカ42へ出力
するので、スピーカ42からは、和音構成音、ベース音
及び打楽器音からなる一連の伴奏音が発音される。
【0038】前記1組の演奏データ中のイベントタイム
EVT がカレントタイミングCTIMに等しく、同データが音
色データTCであれば、ステップ264,266にてそれ
ぞれ「YES」、「NO」と判定されて、ステップ27
4にて音色データTC中の音色番号VOIN及び変数iが楽音
信号形成回路40へ出力される。そして、楽音信号形成
回路40は、これらの音色番号VOIN及び変数iに基づい
て、変数iにより指定されたトラックの伴奏音の音色を
音色番号VOINにより指定される音色に設定する。
【0039】前記ステップ272,274の処理後、ス
テップ276にてそのトラックのポインタが進められる
とともに、プログラムは再度ステップ262に戻され
て、同一トラックの次の演奏データが読み出されて,前
記ステップ264以降の処理が実行される。一方、前記
イベントタイムEVT がカレントタイミングCTIMに等しく
なければ、ステップ264にて「NO」と判定されて、
ステップ278にて「再生ルーチン」が終了する。これ
により、記憶領域PLDT(STLN,SCTN,0)〜PLDT(STLN,SCTN,
8)に記憶されているノートデータNOTE又は音色データTC
が各ポインタの指示により順次読み出され、それらのイ
ベントタイムEVT がカレントタイミングCTIMに等しくな
る毎に、楽音の発生及び発生楽音の音色が制御される。
【0040】ふたたび、図9の「インタラプトルーチ
ン」に戻り、前記ステップ202〜216の処理後、ス
テップ218にて「カウントルーチン」が実行される。
「カウントルーチン」は図12に詳細に示されており、
その実行がステップ280にて開始され、ステップ28
2の処理により、カレトンタイミングCTIMは「1」ずつ
カウントアップするとともに、ステップ284にて左右
鍵盤11,12のいずれかの鍵が押鍵中であるか否かが
判定される。この場合、左右鍵盤11,12のいずれか
の鍵が押鍵中であれば、ステップ284にて「NO」と
判定されて、ステップ290にて「カウントルーチン」
が終了する。また、左右鍵盤11,12のいずれの鍵も
押鍵中でなければ、ステップ284にて「YES」と判
定され、ステップ286,288の処理により、キーオ
フ時間KOFTが「12×96」(12小節に対応する時
間)未満であれば、同時間KOFTに「1」が加算されて、
ステップ290にて同ルーチンが終了する。
【0041】このように、スタートスイッチ27の操作
により、自動伴奏が動作し始めて、テンポクロック発生
器52がテンポクロック信号を発生する毎(4分音符を
24分割したタイミング毎)に「インタラプトプログラ
ム」が実行され、カレントタイミングCTIMの増加に従っ
て、スタイル番号STLN及びセクション番号SCTN(=0〜
3)に対応したノーマルパターンNORM1〜4に属する演奏
データPLDT(STLN,SCTN,TRKN)(TRKN=0〜8)が順次み
読出されて、同データに応じた伴奏音が発音され続け
る。
【0042】このような伴奏音の発音中、カレントタイ
ミングCTIMが増加して、同タイミングCTIMがスタイル番
号STLN及びセクション番号SCTN(=0〜3)により指定
される伴奏パターンの1パターン時間BART(STLN,SCTN)
×96 になると、CPU53は図9のステップ204
にて「YES」と判定して、ステップ206にて「自動
切り換えルーチン」を実行する。この「自動切り換えル
ーチン」は、図10に示すように、ステップ230にて
その実行が開始され、ステップ232にて現在のセクシ
ョン番号SCTNが「0」〜「3」であるために「NO」と
判定され、ステップ234にて現在のオートソロフラグ
ASが”0”に設定されているために「NO」と判定され
て、ステップ250,252の処理後、ステップ254
にて「自動切り換えルーチン」が終了する。これらのス
テップ250,252の処理は前述したステップ図7の
ステップ172,170の処理と同様であり、これらの
処理により、演奏データ記憶領域PLDT(STLN,SCTN,i)
(i=0〜11)の各ポインタが初期値(各トラックの
先頭アドレス値)に設定されるとともに、カレントタイ
ミングCTIMも初期値「0」に設定される。そして、前述
の「インタラプトプログラム」(図9)の各処理がテン
ポクロック信号の発生毎に実行されるので、前記ノーマ
ルパターンNORM1〜4が繰り返し読出されて、同パターン
に対応した一連の伴奏音が、右鍵盤12の鍵演奏による
メロディ音の伴奏として繰り返し発音される。
【0043】そして、この伴奏音の発生中、ストップス
イッチ28が操作されると、前述のように、ランフラグ
RUN が”0”に設定され、楽音信号形成回路40に対す
る消音処理が実行され、自動伴奏の動作は停止する。
【0044】次に、オートソロスイッチ26の操作によ
り、オートソロフラグASが”1”に設定されている場合
について説明する。この場合も、左右鍵盤11,12に
て押鍵操作がある場合には、オートソロフラグASが”
0”に設定されている場合と同様なノーマルパターンNO
RM1〜4(SCTN=0〜3)に属するパターンに従った伴奏
音が発音される。
【0045】しかし、左右鍵盤11,12のいずれの鍵
も押鍵されていない状態になると、図6のステップ13
6,138の処理により、最後の鍵が離鍵された時点で
「0」に初期設定されたキーオフ時間KOFTが、テンポク
ロック発生器52によるテンポクロック信号の発生毎
に、図12のステップ284〜288の処理により、
「1」ずつ増加する。一方、この場合には、セクション
番号SCTNは「0」〜「3」であると同時に、オートソロ
フラグASも”1”であるので、1パターン時間BART(STL
N,SCTN)×96 毎に実行される図10の「自動切り換え
ルーチン」のステップ232,234にてそれぞれ「N
O」、「YES」と判定され、ステップ236以降の処
理が実行される。この場合、前記増加中のキーオフ時間
KOFTが8小節を表す時間値8×96未満であれば、前記
ステップ236にて「NO」と判定され、プログラムは
ステップ250,252へ進められ、上述した場合と同
様、以前のノーマルパターンNORM1〜4に属する伴奏パタ
ーンが繰り返し再生される。
【0046】一方、左右鍵盤11,12のいずれの鍵も
押鍵されていない状態が続き、キーオフ時間KOFTが8小
節を表す時間値8×96になると、セクション番号SCTN
は「0」〜「3」であるので、ステップ236,238
にて共に「YES」と判定されて、ステップ244にて
セクション番号SCTNに「4」が加算される。これによ
り、図1に示すように、セクション番号SCTNはフィルイ
ンパターンFILL1〜4を表す「4」〜「7」に変更され
る。そして、ステップ250,252の処理により、1
2個の各トラック毎のポインタは前記変更されたセクシ
ョン番号SCTN及び以前からのスタイル番号STLNにより指
定される演奏データ記憶領域PLDT(STLN,PTRN,0)〜PLDT
(STLN,PTRN,11) の先頭アドレス値に初期設定されとと
もに、カレントタイミングCTIMも「0」に初期設定され
るので、以降は、セクション番号SCTN(=4〜7)によ
り表されたフィルインパターンFILL1〜4に属する伴奏パ
ターンが再生される。なお、この場合も、図9のステッ
プ214の処理により、9トラック分の和音構成音、ベ
ース音及び打楽器音からなる一連の伴奏音がスピーカ4
2から発音される。
【0047】このようなフィルインパターンFILL1〜4の
伴奏が行われて、同パターンの1パターン時間BART(STL
N,SCTN)×96 が経過すると、図9のステップ204に
てふたたび「YES」と判定されて、図10の「自動切
り換えルーチン」が実行される。この場合、セクション
番号SCTNは「4」〜「7」に設定されているので、同ル
ーチンのステップ232にて「YES」と判定され、ス
テップ244にて前記セクション番号SCTNにふたたび
「4」が加算されて、前記ステップ250,252の処
理が実行される。これにより、図1に示すように、セク
ション番号SCTNはソロパターンSOLO1〜4を表す「4」〜
「7」に変更され、11個の各トラック毎のポインタは
前記変更されたセクション番号SCTNにより指定される演
奏データ記憶領域PLDT(STLN,PTRN,0)〜PLDT(STLN,PTRN,
11) の先頭アドレス値に変更されるとともに、カレント
タイミングCTIMも「0」に初期設定されるので、以降
は、セクション番号SCTN(=8〜11)により表された
ソロパターンSOLO1〜4に属する伴奏パターンが再生され
る。なお、この場合には、図9のステップ214,21
6の処理により、12トラック分の和音構成音、ベース
音、打楽器音及びソロ音からなる一連の伴奏音がスピー
カ42から発音される。
【0048】さらに、左右鍵盤11,12のいずれの鍵
も押鍵されていない状態が続き、ソロパターンSOLO1〜4
の1パターン時間BART(STLN,SCTN)×96 がふたたび経
過すると、前記「自動切り換えルーチン」(図10)が
実行されて、同ルーチンのステップ232〜240にて
順次「NO」、「YES」、「YES」、「NO」、
「NO」と判定されて、ステップ250,252の処理
により、前記ソロパターンSOLO1〜4が繰り返し演奏され
る。
【0049】そして、左右鍵盤11,12のいずれの鍵
も押鍵されていない状態がさらに続き、キーオフ時間KO
FTが12小節を表す時間値12×96になると、前記
「自動切り換えルーチン」(図10)のステップ240
にて「YES」と判定され、ステップ242にて現在の
セクション番号SCTN(=8〜11)に「1」が加算され
る。この場合、前記加算の結果、セクション番号SCTNが
「12」になると、ステップ246,248の処理によ
り、セクション番号SCTNは「8」に設定される。その
後、ステップ250,252の処理により、各トラック
のポインタとカレントタイミングCTIMとが初期設定され
るので、演奏されるソロパターンSOLO1〜4が変更され
る。そして、この「自動切り換えルーチン」の実行は、
演奏中のソロパターンSOLO1〜4の1パターン時間BART(S
TLN,SCTN)×96毎に行われるので、図1に示すよう
に、セクション番号SCTN(=8〜11)により表された
ソロパターンSOLO1〜4に属する伴奏パターンが順次切り
換えて再生される。
【0050】一方、前記のようなソロパターンSOLO1〜4
に属する伴奏パターンの演奏中、右鍵盤12が押鍵され
ると、図6の前記ステップ126の処理後、ステップ1
28にて「YES」、すなわちオートソロフラグASが”
1”であり、かつセクション番号SCTNが「8」〜「1
1」であると判定され、ステップ130にてセクション
番号SCTNから「8」が減算されて、同番号SCTNは「0」
〜「3」になる。このステップ130の処理後、ステッ
プ132にて、図7の前記ステップ158の処理と同様
に、スタイル番号STLN及びセクション番号SCTNにより指
定される演奏データ記憶領域PLDT(STLN,SCTN,i) (i=
0〜11)の各ポインタがカレントタイミングCTIMによ
り変更される。その結果、図1に示すように、演奏中の
ソロパターンSOLO1〜4(SCTN=8〜11)がノーマルパタ
ーンNORM1〜4(SCTN=0〜3)に変更される。
【0051】このような説明からも明らかなように、オ
ートソロフラグASが”1”に設定されている場合には、
左右鍵盤11,12の鍵演奏の伴奏としてノーマルパタ
ーンNORM1〜4(SCTN=0〜3)が演奏されている状態で、
8小節に渡って左右鍵盤11,12の鍵演奏が中断され
ると、自動的にフィルインパターンFILL1〜4(SCTN=4
〜7)が1パターン時間分挿入され、その後、ソロパタ
ーンSOLO1〜4 (SCTN=8〜11)が演奏されるようになる
とともに、12小節以上左右鍵盤11,12の鍵演奏が
ない場合には、さらに、前記ソロパターンSOLO1〜4が1
パターン時間毎に順次繰り返し演奏される。そして、こ
れらのソロパターンSOLO1〜4は他のパターンに比べて発
音数も多くて充実したものであるので、鍵盤演奏がなく
ても聴取者は飽きることがない。また、この場合、各ノ
ーマルパターンNORM1〜4、フィルインパターンFILL1〜4
及びソロパターンSOLO1〜4の切り換え時には、対応関係
にあるパターンに切り換えられるので、前記パターンの
切り換えが音楽的に自然に行われる。さらに、前記状態
で、右鍵盤12にて押鍵があると、ソロパターンSOLO1
〜4はノーマルパターンNORM1〜4に切り換えられ、この
切り換え時にも、対応関係にあるパターンに切り換えら
れるので、同パターンの切り換えが音楽的に自然に行わ
れる。
【0052】また、前述のように、ノーマルパターンNO
RM1〜4(SCTN=0〜3)又はフィルインパターンFILL1〜4
(SCTN=8〜11) の演奏中、ソロスイッチ26が操作さ
れると、オートソロフラグASとは無関係に、CPU53
は図7の前記ステップ166の処理を実行する。この
「ソロスイッチルーチン」は、図8に示すように、ステ
ップ180〜192からなり、ステップ182〜188
の処理により、セクション番号SCTNが「0」〜「3」で
あれば、同番号SCTNに「8」が加算されて同番号SCTNは
「8」〜「11」に設定され、セクション番号SCTNが
「4」〜「7」であれば、同番号SCTNに「4」が加算さ
れて同番号SCTNは「8」〜「11」に設定される。そし
て、その後、ステップ190にて、図7の前記ステップ
158の処理と同様に、スタイル番号STLN及びセクショ
ン番号SCTNにより指定される演奏データPLDT(STLN,SCT
N,i) (i=0〜11)の各ポインタがカレントタイミ
ングCTIMにより変更される。その結果、演奏中のパター
ンがソロパターンSOLO1〜4(SCTN=8〜11)であろう
と、ノーマルパターンNORM1〜4 (SCTN=0〜3)であろ
うと、即座に、ソロパターンSOLO1〜4(SCTN=0〜3)に
切り換えられる。この場合、オートソロフラグASが”
1”であれば、前述したような、ソロパターンSOLO1〜4
の切り換えがなされるとともに、右鍵盤12の押鍵でノ
ーマルパターンNORM1〜4にも復帰する。しかし、オート
ソロフラグASが”0”であれば、同一のソロパターンSO
LO1〜4が繰り返し演奏される。
【0053】また、上記実施例においては、伴奏データ
メモリ60内には、予め決められた演奏データを記憶す
るようにしたが、このメモリ60をRAMで構成し、演
奏者が任意のデータを書き込めるようにしてもよいし、
磁気テープ、磁気ディスクなどの外部記録媒体から任意
のデータを書き込めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にに係る各種パターンの
移行関係を示す説明図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す自動伴奏装置を備
えた電子楽器の全体ブロック図である。
【図3】 図2の伴奏データメモリ内の小節数テーブ
ルのデータフォーマット図である。
【図4】 図2の伴奏データメモリ内の演奏データテ
ーブルのデータフォーマット図である。
【図5】 図2のマイクロコンピュータ部により実行
される「メインプログラム」のフローチャートである。
【図6】 図5の「キーイベントルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
【図7】 図5の「スイッチイベントルーチン」の詳
細フローチャートである。
【図8】 図7の「ソロスイッチルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
【図9】 図2のマイクロコンピュータ部により実行
される「インタラプトプログラム」のフローチャートで
ある。
【図10】 図9の「自動切り換えルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
【図11】 図9の「再生ルーチン」の詳細フローチャ
ートである。
【図12】 図9の「カウントルーチン」の詳細フロー
チャートである。
【符号の説明】
11…左鍵盤、12…右鍵盤、13…押鍵検出回路、2
0…操作パネル、22…伴奏スタイルスイッチ群、24
…ノーマルパターンスイッチ、25…ソロスイッチ、2
6…オートソロスイッチ、27…スタートスイッチ、2
8…ストップスイッチ、40…楽音信号形成回路、50
…マイクロコンピュータ部、60…伴奏データメモリ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の伴奏スタイル毎に伴奏パターンデ
    ータをそれぞれ記憶した伴奏データメモリと、前記複数
    の伴奏スタイルのいずれか一つを指定する伴奏スタイル
    指定手段と、前記伴奏スタイル指定手段により指定され
    た伴奏スタイルの伴奏パターンデータを読み出す読み出
    し手段と、前記読み出された伴奏パターンデータに応じ
    て伴奏音信号を発生する伴奏音信号発生手段とを備えた
    電子楽器の自動伴奏装置において、前記伴奏データメモ
    リが、前記伴奏スタイル毎の伴奏パターンデータとし
    て、第1グループに属する複数種のパターンデータと、
    第2グループに属し前記複数種のパターンデータとそれ
    ぞれ対応関係にある複数種のパターンデータとをそれぞ
    れ記憶するとともに、前記読み出し手段を制御して前記
    伴奏スタイル指定手段により指定された伴奏パターンデ
    ータであって第1グループに属する複数種のパターンデ
    ータのうちの一つを読み出すパターン指定手段と、鍵盤
    にて一定時間押鍵がないことを検出する非押鍵検出手段
    と、前記非押鍵検出手段による検出に応答して前記読み
    出し手段を制御し前記読み出されている第1グループに
    属するパターンデータに代えて同パターンデータと対応
    関係にある第2グループに属するパターンデータの一つ
    の読み出しを開始するグループ切り換え手段とを設けた
    ことを特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記伴奏データメモリが、前記伴奏パタ
    ーンデータとして、さらに特殊パターンデータを記憶す
    るとともに、前記グループ切り換え手段により第2グル
    ープのパターンデータの読み出しを開始する前に前記読
    み出し手段を制御して所定時間だけ前記特殊パターンを
    読み出すフィルイン手段を設けたことを特徴する前記請
    求項1に記載の電子楽器の自動伴奏装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の発明に、さらに、
    前記第2グループのパターンデータの読み出し中、前記
    読み出し手段を制御して、同第2グループの複数種のパ
    ターンデータの一つを所定時間毎に所定の順序で順次切
    り換えて読み出すパターン順次切り換え手段を設けたこ
    とを特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の発明に、さらに、
    前記第2グループのパターンデータの読み出し中、鍵盤
    における押鍵に応答して前記読み出し手段を制御し、前
    記読み出されている第2グループに属するパターンデー
    タに代えて同パターンデータと対応関係にある第1グル
    ープに属するパターンデータの一つの読み出しに移行さ
    せるグループ復帰手段を設けたことを特徴とする電子楽
    器の自動伴奏装置。
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