JP2589372Y2 - 車両のリヤサスペンション取付部構造 - Google Patents
車両のリヤサスペンション取付部構造Info
- Publication number
- JP2589372Y2 JP2589372Y2 JP1993037858U JP3785893U JP2589372Y2 JP 2589372 Y2 JP2589372 Y2 JP 2589372Y2 JP 1993037858 U JP1993037858 U JP 1993037858U JP 3785893 U JP3785893 U JP 3785893U JP 2589372 Y2 JP2589372 Y2 JP 2589372Y2
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- Japan
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- side frame
- vertical wall
- suspension
- fixed
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のリヤサスペンシ
ョン取付部構造に関するものである。
ョン取付部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のリヤサスペンションは、図3に示
すように車体のクロスメンバに上下揺動可能に軸着した
サスペンションアームとホイールエプロンaの一部に筒
状に凸設したサスペンションタワーbとの間に、ショッ
クアブソーバc及び又はサスペンションスプリングdを
介装し、サスペンション反力をショックアブソーバcや
サスペンションスプリングdを介してサスペンションタ
ワーbと該サスペンションタワーを形成したホイールエ
プロンaと該ホイールエプロンに固着したサイドフレー
ムe,リヤピラーインナf等で分散して吸収するよう構
成しているのが一般的である(例えば実開昭60−68
875号公報参照)。
すように車体のクロスメンバに上下揺動可能に軸着した
サスペンションアームとホイールエプロンaの一部に筒
状に凸設したサスペンションタワーbとの間に、ショッ
クアブソーバc及び又はサスペンションスプリングdを
介装し、サスペンション反力をショックアブソーバcや
サスペンションスプリングdを介してサスペンションタ
ワーbと該サスペンションタワーを形成したホイールエ
プロンaと該ホイールエプロンに固着したサイドフレー
ムe,リヤピラーインナf等で分散して吸収するよう構
成しているのが一般的である(例えば実開昭60−68
875号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなリヤサス
ペンション取付構造のものにおいては、凸設したサスペ
ンションタワーbがトランクルームの容積を狭めるとい
う課題を有しており、そのような課題を解決するために
サスペンションタワーを廃止し、サスペンションアーム
とサイドフレームeの下面との間にショックアブソーバ
c及び又はサスペンションスプリングdを介装するとい
う手段が従来より採られている。ところがこのような構
成を採用するとショックアブソーバcやサスペンション
スプリングdの許容伸縮ストロークはサイドフレームe
のフロア面より下方への突出高さによって制限されざる
を得ず、該許容伸縮ストロークをあまり大きく採ること
ができないという課題が生じる。
ペンション取付構造のものにおいては、凸設したサスペ
ンションタワーbがトランクルームの容積を狭めるとい
う課題を有しており、そのような課題を解決するために
サスペンションタワーを廃止し、サスペンションアーム
とサイドフレームeの下面との間にショックアブソーバ
c及び又はサスペンションスプリングdを介装するとい
う手段が従来より採られている。ところがこのような構
成を採用するとショックアブソーバcやサスペンション
スプリングdの許容伸縮ストロークはサイドフレームe
のフロア面より下方への突出高さによって制限されざる
を得ず、該許容伸縮ストロークをあまり大きく採ること
ができないという課題が生じる。
【0004】サイドフレームの断面高さを部分的に低く
すれば上記ショックアブソーバやサスペンションスプリ
ングの許容伸縮ストロークを大きくすることはできる
が、サイドフレームの断面高さを低くするとフレーム強
度が低下するという問題が生じる。即ち、サイドフレー
ムはフロアの側縁下部に沿って固着され前後方向の閉断
面を形成するものであり、その縦壁がフレーム強度に支
配的に機能するので、その縦壁高さを部分的に低くする
とリヤサスペンション取付部付近の強度剛性が低下し、
振動騒音対策及び操安性等の面で好ましくない。
すれば上記ショックアブソーバやサスペンションスプリ
ングの許容伸縮ストロークを大きくすることはできる
が、サイドフレームの断面高さを低くするとフレーム強
度が低下するという問題が生じる。即ち、サイドフレー
ムはフロアの側縁下部に沿って固着され前後方向の閉断
面を形成するものであり、その縦壁がフレーム強度に支
配的に機能するので、その縦壁高さを部分的に低くする
とリヤサスペンション取付部付近の強度剛性が低下し、
振動騒音対策及び操安性等の面で好ましくない。
【0005】本考案は上記のような従来の課題に対処す
ることを目的とするものである。
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、フロアの側縁
下面に接合固着され前後方向の閉断面を形成するサイド
フレームの下面にリヤサスペンションのストラット上端
部を嵌挿取付けるための取付穴を設け、該サイドフレー
ムの該取付穴を設けた位置の内側縦壁面に、車体前後方
向に対しほぼ45°の角度をもって内側に突出する前後
の傾斜縦壁面を有する内側膨出部を形成し、該サイドフ
レームの内側膨出部形成部内に下開きのほぼ箱形状のサ
スブラケットを上記サイドフレーム下面の取付穴を囲む
ように嵌装固着し、フロア下面に接合固着されて車幅方
向の閉断面を形成するクロスメンバの側端部を、該クロ
スメンバの前後の縦壁面側端に形成した傾斜接合面をサ
イドフレームの前後の傾斜縦壁面に接合してサスブラケ
ットの内側縦面に形成した傾斜縦面と重ねて固着すると
共にクロスメンバの下面をサイドフレームの下面に接合
固着して、サイドフレームとサスブラケットとに結合
し、該サスブラケットの上面にリヤサスペンションのス
トラット上端部を取付けるようにしたことを特徴とする
ものである。
下面に接合固着され前後方向の閉断面を形成するサイド
フレームの下面にリヤサスペンションのストラット上端
部を嵌挿取付けるための取付穴を設け、該サイドフレー
ムの該取付穴を設けた位置の内側縦壁面に、車体前後方
向に対しほぼ45°の角度をもって内側に突出する前後
の傾斜縦壁面を有する内側膨出部を形成し、該サイドフ
レームの内側膨出部形成部内に下開きのほぼ箱形状のサ
スブラケットを上記サイドフレーム下面の取付穴を囲む
ように嵌装固着し、フロア下面に接合固着されて車幅方
向の閉断面を形成するクロスメンバの側端部を、該クロ
スメンバの前後の縦壁面側端に形成した傾斜接合面をサ
イドフレームの前後の傾斜縦壁面に接合してサスブラケ
ットの内側縦面に形成した傾斜縦面と重ねて固着すると
共にクロスメンバの下面をサイドフレームの下面に接合
固着して、サイドフレームとサスブラケットとに結合
し、該サスブラケットの上面にリヤサスペンションのス
トラット上端部を取付けるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】上記のように、サイドフレーム内に嵌装固着し
たサスブラケットの上面でリヤサスペンションのサスペ
ンション荷重受面を構成したことにより、ショックアブ
ソーバとサスペンションスプリングとからなるストラッ
トの許容伸縮ストロークを従来に比し大きく採ることが
でき、サイドフレームはフレーム強度に最も大きな影響
をもつ縦壁の高さが低くならず且つサイドフレーム下面
の取付穴周縁部はサスブラケットの内外及び前後の縦面
で囲まれ該サスブラケットが取付穴周縁部付近の補強部
材としての機能を果たしていること、及びサイドフレー
ムの内側縦壁面とクロスメンバの縦壁面側端部との結合
が前後方向に対しほぼ45°の角度をもつ傾斜面同士の
接合固着としたことで当該接合固着部に剥離荷重が入ら
ず荷重入力に対し非常に強固な結合となりサスペンショ
ン荷重がサイドフレームとクロスメンバとに的確に分散
される構造であることによって、リヤサスペンション取
付部付近の強度剛性は大幅に向上し、振動騒音の低減及
び操安性の向上をはかり得る。
たサスブラケットの上面でリヤサスペンションのサスペ
ンション荷重受面を構成したことにより、ショックアブ
ソーバとサスペンションスプリングとからなるストラッ
トの許容伸縮ストロークを従来に比し大きく採ることが
でき、サイドフレームはフレーム強度に最も大きな影響
をもつ縦壁の高さが低くならず且つサイドフレーム下面
の取付穴周縁部はサスブラケットの内外及び前後の縦面
で囲まれ該サスブラケットが取付穴周縁部付近の補強部
材としての機能を果たしていること、及びサイドフレー
ムの内側縦壁面とクロスメンバの縦壁面側端部との結合
が前後方向に対しほぼ45°の角度をもつ傾斜面同士の
接合固着としたことで当該接合固着部に剥離荷重が入ら
ず荷重入力に対し非常に強固な結合となりサスペンショ
ン荷重がサイドフレームとクロスメンバとに的確に分散
される構造であることによって、リヤサスペンション取
付部付近の強度剛性は大幅に向上し、振動騒音の低減及
び操安性の向上をはかり得る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0009】図において、1はフロア、2はリヤのホイ
ールエプロン、3は内側縦壁面31と外側縦壁面32と
下面33と縦壁面31,32上縁のフランジ面34とを
もちフランジ面34をフロア1の側縁下面に接合固着す
ることにより前後方向の閉断面を形成するサイドフレー
ムである。
ールエプロン、3は内側縦壁面31と外側縦壁面32と
下面33と縦壁面31,32上縁のフランジ面34とを
もちフランジ面34をフロア1の側縁下面に接合固着す
ることにより前後方向の閉断面を形成するサイドフレー
ムである。
【0010】4は前後の縦壁面41,41と下面42と
前後の縦壁面41,41上縁のフランジ面43とをもち
フロア1の下面にフランジ面43を接合固着することに
より車幅方向の閉断面を形成するクロスメンバであり、
その側端部は左右のサイドフレーム3に結合されてい
る。5は該クロスメンバ4内に接合固着されたリンフォ
ースメントである。
前後の縦壁面41,41上縁のフランジ面43とをもち
フロア1の下面にフランジ面43を接合固着することに
より車幅方向の閉断面を形成するクロスメンバであり、
その側端部は左右のサイドフレーム3に結合されてい
る。5は該クロスメンバ4内に接合固着されたリンフォ
ースメントである。
【0011】上記サイドフレーム3の内側縦壁面31の
クロスメンバ4の突き合わせ部には車体前後方向に対し
ほぼ45°の角度をもって車体内側に突出する前後の傾
斜縦壁面31a,31aをもった内側膨出部31bが突
出形成され、クロスメンバ4の前後の縦壁面41,41
の側端部には上記内側膨出部31bの前後の傾斜縦壁面
31a,31aに接合するようほぼ45°の角度にて開
く傾斜接合面41a,41aが形成され、該傾斜接合面
41a,41aを傾斜縦壁面31a,31aに接合固着
し下面42の側端部をサイドフレーム3の下面33に接
合固着し且つリンフォースメント5の側端を内側膨出部
31bの縦壁面に接合固着することにより、クロスメン
バ4の側端部がサイドフレーム3に強固に結合されるよ
うになっている。サイドフレーム3の上記内側膨出部3
1b形成部の下面33にはリヤサスペンションのストラ
ット7上端部を嵌挿取付けるための取付穴33aが設け
られている。
クロスメンバ4の突き合わせ部には車体前後方向に対し
ほぼ45°の角度をもって車体内側に突出する前後の傾
斜縦壁面31a,31aをもった内側膨出部31bが突
出形成され、クロスメンバ4の前後の縦壁面41,41
の側端部には上記内側膨出部31bの前後の傾斜縦壁面
31a,31aに接合するようほぼ45°の角度にて開
く傾斜接合面41a,41aが形成され、該傾斜接合面
41a,41aを傾斜縦壁面31a,31aに接合固着
し下面42の側端部をサイドフレーム3の下面33に接
合固着し且つリンフォースメント5の側端を内側膨出部
31bの縦壁面に接合固着することにより、クロスメン
バ4の側端部がサイドフレーム3に強固に結合されるよ
うになっている。サイドフレーム3の上記内側膨出部3
1b形成部の下面33にはリヤサスペンションのストラ
ット7上端部を嵌挿取付けるための取付穴33aが設け
られている。
【0012】6はサスブラケットであり、該サスブラケ
ット6は上記サイドフレーム3の内側膨出部31bの内
面に適合する内側縦面61(前後の傾斜縦壁面31a,
31aの内面に適合する傾斜縦面61a,61aをも
つ)と外側縦壁面32内面に適合する外側縦面62と前
後の縦面63,63と上面64とをもった下開きのほぼ
箱形状に構成され、該サスブラケット6をサイドフレー
ム3の内側膨出部31b形成部内に上記取付穴33aを
囲むように嵌装し、傾斜縦面61aと傾斜縦壁面31a
との接合部に前記クロスメンバ4の傾斜接合面41aを
重ねてスポット溶接にて固着し、内側縦面61と内側膨
出部31bの縦壁面との接合部の上部に前記リンフォー
スメント5の側端を重ねてスポット溶接にて固着し、外
側縦面62とサイドフレーム3の外側縦壁面32との接
合部をスポット溶接にて固着し、且つ前後縦面63下端
のフランジ63aをサイドフレーム3の下面33にスポ
ット溶接にて固着することによって、サスブラケット6
はサイドフレーム3の取付穴33a上部内にクロスメン
バ4と強固に結合された状態にて組付固定される。
ット6は上記サイドフレーム3の内側膨出部31bの内
面に適合する内側縦面61(前後の傾斜縦壁面31a,
31aの内面に適合する傾斜縦面61a,61aをも
つ)と外側縦壁面32内面に適合する外側縦面62と前
後の縦面63,63と上面64とをもった下開きのほぼ
箱形状に構成され、該サスブラケット6をサイドフレー
ム3の内側膨出部31b形成部内に上記取付穴33aを
囲むように嵌装し、傾斜縦面61aと傾斜縦壁面31a
との接合部に前記クロスメンバ4の傾斜接合面41aを
重ねてスポット溶接にて固着し、内側縦面61と内側膨
出部31bの縦壁面との接合部の上部に前記リンフォー
スメント5の側端を重ねてスポット溶接にて固着し、外
側縦面62とサイドフレーム3の外側縦壁面32との接
合部をスポット溶接にて固着し、且つ前後縦面63下端
のフランジ63aをサイドフレーム3の下面33にスポ
ット溶接にて固着することによって、サスブラケット6
はサイドフレーム3の取付穴33a上部内にクロスメン
バ4と強固に結合された状態にて組付固定される。
【0013】そして図2(A)に示すように、サスブラ
ケット6の上面64にショックアブソーバ71とその外
周のサスペンションスプリング72とからなる従来より
公知のストラット7の上端部をトップマウントラバー7
3を介して取付けることによって、サスペンション荷重
をサスブラケット6にて支持するようにしたものであ
る。尚サスブラケット6の上面64の中央部には穴64
aが設けられ、ストラット7の上端部が該穴64aから
上方に突出できるようになっている。
ケット6の上面64にショックアブソーバ71とその外
周のサスペンションスプリング72とからなる従来より
公知のストラット7の上端部をトップマウントラバー7
3を介して取付けることによって、サスペンション荷重
をサスブラケット6にて支持するようにしたものであ
る。尚サスブラケット6の上面64の中央部には穴64
aが設けられ、ストラット7の上端部が該穴64aから
上方に突出できるようになっている。
【0014】上記のように、サイドフレーム3の内部に
ほぼ箱形状をなすサスブラケット6を内蔵固着し、この
サスブラケット6の上面64にリヤサスペンションのス
トラット7の上端部を取付ける構成としたことにより、
ショックアブソーバ71及びサスペンションスプリング
72よりなるストラット7の許容伸縮ストロークを、サ
イドフレームの下面にサスペンション取付部を設けてい
た従来のものより大きく採ることができると共に、フレ
ーム強度に最も大きな影響を与えるサイドフレーム3の
縦壁の高さは低くならず且つサイドフレーム3の取付穴
33a周縁部はそれを囲むように固着されたほぼ箱形状
のスブラケット6にて補強されているのでサイドフレー
ム3のサスペンション取付部付近の強度剛性は充分に確
保され、車体の振動騒音の低減及び操安性の向上をはか
ることができる。
ほぼ箱形状をなすサスブラケット6を内蔵固着し、この
サスブラケット6の上面64にリヤサスペンションのス
トラット7の上端部を取付ける構成としたことにより、
ショックアブソーバ71及びサスペンションスプリング
72よりなるストラット7の許容伸縮ストロークを、サ
イドフレームの下面にサスペンション取付部を設けてい
た従来のものより大きく採ることができると共に、フレ
ーム強度に最も大きな影響を与えるサイドフレーム3の
縦壁の高さは低くならず且つサイドフレーム3の取付穴
33a周縁部はそれを囲むように固着されたほぼ箱形状
のスブラケット6にて補強されているのでサイドフレー
ム3のサスペンション取付部付近の強度剛性は充分に確
保され、車体の振動騒音の低減及び操安性の向上をはか
ることができる。
【0015】更に、サイドフレーム3の内側縦壁面31
へのクロスメンバ4の前後の縦壁面41,41側端の固
着部を、傾斜縦壁面31aと傾斜接合面41aとの接合
固着とし、その傾斜縦壁面31aの内側にはサスブラケ
ット6の傾斜縦面61aが接合固着され且つクロスメン
バ4のリンフォースメント5の側端部がサイドフレーム
3の内側膨出部31bの縦壁面とサスブラケット6の内
側縦面61との接合部に重ね合わされて固着されている
ことにより、サイドフレーム3とクロスメンバ4とサス
ブラケット6との結合強度が著しく向上し、又特にサイ
ドフレーム3の内側縦壁面31とクロスメンバ4の前後
縦壁面41,41とサスブラケット6との結合部が車体
前後方向に対しほぼ45°の傾斜面となっていることで
当該結合部に剥離荷重が入らず車幅方向の荷重入力に対
し非常に強い結合となり、サスブラケット6の上面64
に入力されるサスペンション荷重がサイドフレーム3及
びクロスメンバ4に的確に分散され、リヤサスペンショ
ン取付部近辺の強度剛性の大幅な向上をはかることがで
きる。
へのクロスメンバ4の前後の縦壁面41,41側端の固
着部を、傾斜縦壁面31aと傾斜接合面41aとの接合
固着とし、その傾斜縦壁面31aの内側にはサスブラケ
ット6の傾斜縦面61aが接合固着され且つクロスメン
バ4のリンフォースメント5の側端部がサイドフレーム
3の内側膨出部31bの縦壁面とサスブラケット6の内
側縦面61との接合部に重ね合わされて固着されている
ことにより、サイドフレーム3とクロスメンバ4とサス
ブラケット6との結合強度が著しく向上し、又特にサイ
ドフレーム3の内側縦壁面31とクロスメンバ4の前後
縦壁面41,41とサスブラケット6との結合部が車体
前後方向に対しほぼ45°の傾斜面となっていることで
当該結合部に剥離荷重が入らず車幅方向の荷重入力に対
し非常に強い結合となり、サスブラケット6の上面64
に入力されるサスペンション荷重がサイドフレーム3及
びクロスメンバ4に的確に分散され、リヤサスペンショ
ン取付部近辺の強度剛性の大幅な向上をはかることがで
きる。
【0016】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、サイドフ
レームでサスペンション荷重を支持する形式のリヤサス
ペンションにおいて、サイドフレームとその内部に嵌装
固着されるサスブラケットとクロスメンバとの結合構造
に改良を加えることにより、サイドフレームの断面高さ
を低くすることなくショックアブソーバ及びサスペンシ
ョンスプリングの許容伸縮ストロークを大きく採ること
が可能となり、又リヤサスペンション取付部近辺の強度
剛性が大幅に向上し、車体の振動騒音の低減及び操安性
の向上をはかることができるもので、構造簡単且つコス
ト低廉なることと相俟って、実用上多大の効果をもたら
し得るものである。
レームでサスペンション荷重を支持する形式のリヤサス
ペンションにおいて、サイドフレームとその内部に嵌装
固着されるサスブラケットとクロスメンバとの結合構造
に改良を加えることにより、サイドフレームの断面高さ
を低くすることなくショックアブソーバ及びサスペンシ
ョンスプリングの許容伸縮ストロークを大きく採ること
が可能となり、又リヤサスペンション取付部近辺の強度
剛性が大幅に向上し、車体の振動騒音の低減及び操安性
の向上をはかることができるもので、構造簡単且つコス
ト低廉なることと相俟って、実用上多大の効果をもたら
し得るものである。
【図1】本考案の実施例を示すもので、(A)はリヤサ
スペンション取付部をフロアを取り除いて示す斜視図、
(B)はその分解斜視図である。
スペンション取付部をフロアを取り除いて示す斜視図、
(B)はその分解斜視図である。
【図2】(A)は図1(A)のX−X断面図、(B)は
(A)のY−Y断面図である。
(A)のY−Y断面図である。
【図3】従来のリヤサスペンション取付部構造の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 フロア 2 ホイールエプロン 3 サイドフレーム 4 クロスメンバ 5 リンフォースメント 6 サスブラケット 7 ストラット 31 内側縦壁面 31a 傾斜縦壁面 31b 内側膨出部 32 外側縦壁面 33 下面 33a 取付穴 41 縦壁面 41a 傾斜接合面 42 下面 61 内側縦面 61a 傾斜縦面 62 外側縦面 63 前後の縦面 64 上面 71 ショックアブソーバ 72 サスペンションスプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 フロアの側縁下面に接合固着され前後方
向の閉断面を形成するサイドフレームの下面にリヤサス
ペンションのストラット上端部を嵌挿取付けるための取
付穴を設け、該サイドフレームの該取付穴を設けた位置
の内側縦壁面に、車体前後方向に対しほぼ45°の角度
をもって車体中央側に突出する前後の傾斜縦壁面を有す
る内側膨出部を形成し、フロア下面に接合固着されて車
幅方向の閉断面を形成するクロスメンバの前後の縦壁面
の側端部に上記サイドフレームの前後の傾斜縦壁面に接
合する傾斜接合面を形成し、上記サイドフレームの内側
膨出部内面とそれに対向する外側縦壁面内面に接合する
内側縦面と外側縦面と前後の縦面と上面とを有する下開
きのほぼ箱形状をなすサスブラケットを上記サイドフレ
ームの内側膨出部形成部内に上記サイドフレーム下面の
取付穴を囲むように嵌装固着し、サイドフレームの傾斜
縦壁面とその内側のサスブラケットの内側縦面の傾斜縦
面との接合部にクロスメンバの上記傾斜接合面を接合し
て固着すると共にクロスメンバの下面をサイドフレーム
の下面に接合固着してクロスメンバ側端部をサイドフレ
ームに結合し、上記サスブラケットの上面にリヤサスペ
ンションのストラット上端部を取付けるようにしたこと
を特徴とする車両のリヤサスペンション取付部構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両のリヤサスペンシ
ョン取付部構造において、クロスメンバの内部に固着さ
れたリンフォースメントの側端部をサイドフレームの内
側膨出部の縦壁面に接合固着したことを特徴とする車両
のリヤサスペンション取付部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993037858U JP2589372Y2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 車両のリヤサスペンション取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993037858U JP2589372Y2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 車両のリヤサスペンション取付部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074263U JPH074263U (ja) | 1995-01-20 |
JP2589372Y2 true JP2589372Y2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=12509253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993037858U Expired - Fee Related JP2589372Y2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 車両のリヤサスペンション取付部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589372Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3433073B2 (ja) * | 1997-10-30 | 2003-08-04 | 本田技研工業株式会社 | 車両の後部車体構造 |
JP4696664B2 (ja) * | 2005-04-26 | 2011-06-08 | マツダ株式会社 | 車両の後部車体構造 |
JP5381055B2 (ja) * | 2008-12-02 | 2014-01-08 | マツダ株式会社 | 車両の下部車体構造 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP1993037858U patent/JP2589372Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH074263U (ja) | 1995-01-20 |
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