JP2586574Y2 - 被溶接物支持装置 - Google Patents

被溶接物支持装置

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JP2586574Y2
JP2586574Y2 JP4222393U JP4222393U JP2586574Y2 JP 2586574 Y2 JP2586574 Y2 JP 2586574Y2 JP 4222393 U JP4222393 U JP 4222393U JP 4222393 U JP4222393 U JP 4222393U JP 2586574 Y2 JP2586574 Y2 JP 2586574Y2
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welding
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welded
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優 谷河
昌平 森本
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Daihen Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶接作業時に使用され
る被溶接物の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、柱状部材11とフランジ部材1
2とが仮付溶接された被溶接物10を本溶接する場合、
例えば図9に示されるごとく、いわゆるポジショナー9
1と溶接用ロボット92とからなる溶接装置が使用され
ている。
【0003】この場合、図7に示されるごとく、被溶接
物10のフランジ部材12が、回転テーブル機構の面板
94に取り付けられたベース台71に搭載され、フラン
ジ部材12がクランプ部材72を介して締結ボルト73
により、ベース台71に対して強固に固定される。
【0004】このように被溶接物10がポジショナー9
1に固定された後、図9に示される溶接装置92によ
り、すなわち、溶接トーチ93とポジショナー91との
適切な相対運動により溶接が実施される。この場合、溶
接入熱の影響により、フランジ部材12の自由端側が上
方にそりかえろうとする。いわゆる歪が発生しようとす
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで図7に示され
るような従来の被溶接物の取付状態とすれば、被溶接物
固定時の締付力に加えて、フランジ部材12を曲げ変形
させようとする力がクランプ部材72および締結ボルト
73に作用するため、クランプ部材72および締結ボル
ト73の機械的強度が充分でない場合には、変形した
り、破壊したりすることがある。
【0006】また変形、破壊に至らない場合でも締結ボ
ルト73には、上記締付力と曲げ変形力とによる大きい
力が作用するため、溶接後の被溶接物取外し時に、締結
ボルト73を緩めるための、大きなトルクが必要とな
り、作業性が著しく損なわれる。勿論、上記のごとくの
大きい力が作用するため、クランプ部材72および締結
ボルト73の耐久性が劣化する。また締結ボルト73を
緩める際に、拘束されていた歪が開放されるため、締結
ボルト73やクランプ部材72が飛び跳ね、例えば作業
者に当たるなどの危険が伴っていた。
【0007】このクランプ部材72および締結ボルト7
3に作用する応力を軽減するために、クランプ部材72
および締付ボルト73の数量を増やすことが考えられる
が、このように数量を増やすと被溶接物の着脱作業が面
倒となるため実用的ではない。
【0008】なお、溶接後に締付ボルト73を緩める際
に、仮に歪が発生していない場合でも、溶接入熱による
歪がクランプ部材72により拘束されて、フランジ部材
12に内部応力として残留することがあり、例えば、被
溶接物をクレーンで吊下げて、他の場所に搬送・横置す
るときに、被溶接物に衝撃が作用して内部応力が歪とし
て発生し、被溶接物が予期しない形状に変形してしまう
虞れがあった。
【0009】本考案は上記の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、溶接時にクランプ部材および締付ボル
トが破損されることがなく、被溶接物の取付および取外
し作業が簡易に行うことができ、かつ溶接後の被溶接物
の形状を、ほぼ所望の形状とすることができる被溶接物
支持装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、被溶接物の支
持装置に適用される。その特徴とするところは、ベース
台と、ベース台に対して上下方向に可動な受け台と、ベ
ース台および受け台の間に配設されたバネ部材と、受け
台に搭載された被溶接物を水平方向に位置決めする位置
決め部材と、バネ部材に抗して被溶接物を押付けるクラ
ンプ部材とを配設したことである。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1乃至図3において、10は、例えば柱状部
材11とフランジ部材12とがタック溶接により仮付け
された被溶接物、13は被溶接物10を搭載する受け台
で、この受け台13はベース台14に対してZ方向に可
動に形成されている。例えば、この受け台13にはベー
ス台14に拘束されるガイド部材15,15……が、一
体的に支持されている。受け台13とベース台14との
間には、バネ部材16,16……が配設されている。1
7,17……は被溶接物10の位置を設定するクランプ
部材で被溶接物10を受け台13に搭載し、被溶接物1
0の水平方向の位置を設定したのち、受け台13および
ばね16を介して、被溶接物10をベース台14に締結
ボルト18により押さえつけるためのものである。すな
わち、バネ部材16に抗して被溶接物10を押付けるク
ランプ部材17,17……は、被溶接物10の水平方向
の位置決めも兼用している。なお、バネ部材16は、被
溶接物10の重量および受け台13の自重を支持しつ
つ、被溶接物10をクランプ部材17に押しつけるだけ
のばね力を有している。上記、受け台13乃至締付ボル
ト18により、被溶接物支持装置19が構成されてい
る。
【0012】被溶接物10を支持する支持装置19が、
例えば、図9に示されるごとくポジショナ91に取付け
られて、適宜に溶接が行われる。溶接の実施が進行して
いくに従って溶接入熱の影響により溶接部が収縮して、
歪が発生する。
【0013】ところで、本考案に係る装置では、図3に
示されるようにフランジ部材12は、受け台13および
ばね16を介してクランプ部材17でベース台14に押
しつけられているため、フランジ部材12に歪が発生し
た場合、クランプ部材17の押圧面を基準にして、バネ
部材16が圧縮されて受け台13がZ1 方向に移動す
る。すなわち、クランプ部材17および締結ボルト18
には、フランジ部材12の曲げ変形に伴うバネ部材16
を圧縮させる力が作用するに留まる。
【0014】このように、クランプ部材17および締付
ボルト18には過大な力が作用することはないため、溶
接時にクランプ部材17および締付ボルト18が破損す
ることがない。勿論、溶接時の歪をZ1 方向に逃すた
め、締付ボルト18を緩める際には、従来のごとくの拘
束歪の開放状態が生起することなく、従って被溶接物の
取外し作業を簡易に行うことができる。しかも、歪発生
に伴って受け台13がZ1 方向に移動するため、被溶接
物の寸法や溶接施行順序などの溶接条件を一定にすれ
ば、溶接後の被溶接物の形状は、ほぼ所望の形状とな
る。
【0015】図4は本考案の他の実施例を示す。第1の
実施例では、被溶接物を搭載する受け台13が単一であ
るとして示したが、図示のごとく受け台13,13……
が、複数個に分割されている。このように受け台13,
13……を分割すれば、フランジ部材12の各所で不均
一に発生する歪量に適合するため、被溶接物10が大形
となっても図5に示されるように、被溶接物10を安定
して支持することができる。
【0016】ところで、ベース台14に対して被溶接物
10を載置するときには、被溶接物10を水平方向に位
置決めをする必要があり、その基準とする位置となるよ
うに受け台13上で被溶接物を移動させる必要がある。
このため、受け台13に、被溶接物10との摩擦低減手
段を設けた方が好ましい。摩擦低減手段としては、図1
および図4において、受け台13の上面にフッ素樹脂の
コーティングを施したり、あるいは図4に示されるごと
く、受け台13を湾曲形状としたり、あるいは図6に示
されるごとく、受け台13の被溶接物との接触部に回動
自在な球状受け具131を設けることができる。勿論、
この摩擦低減手段により、被溶接物の位置決め時の移動
を容易に行うことができる。なお、バネ部材16に抗し
て被溶接物10を押付けるクランプ部材17,17……
は、被溶接物10の水平方向の位置決めも兼用するとし
て説明したが、クランプ部材17,17……とは別個
に、被溶接物10を水平方向に位置決めする位置決め部
材を設けることができる。
【0017】なお、被溶接物は位置決め部材により水平
方向に対して位置決めされると共に、クランプ部材によ
りZ2 方向の位置が拘束されているため、被溶接物を支
持した本考案に係る支持装置を、例えばポジショナーに
搭載して溶接を行なう場合、ポジショナーを自在に傾動
をさせても、被溶接物はポジショナーの面板側に位置変
位するに留まる。すなわち、溶接中に被溶接物がポジシ
ョナーの面板から離れようとすることがないため、溶接
作業時には、ポジショナーの周囲に位置する機器や作業
者に被溶接物が接近することはなく、機器の破損や作業
者の2次的災害が起こる虞れがない。
【0018】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
係る被溶接物支持装置は、溶接時に歪が生じたとして
も、受け台がその歪を逃がす構造となっているため、ク
ランプ部材および締結ボルトには、従来のごとく歪を拘
束するような過大な力が作用することはない。このた
め、溶接時にクランプ部材および締付ボルトが破損する
ことはない。勿論、溶接時の歪を逃す構造となっている
ため、締付ボルトを緩める際に従来のごとく拘束歪の開
放状態が生起することはなく、従って被溶接物の取外し
作業を簡易に行うことができる。しかも、歪発生に伴っ
て受け台の位置が変位するため、被溶接物の寸法や、溶
接施行順序などの溶接条件を一定にすれば、溶接後の被
溶接物の形状はほぼ所望の形状となる。
【0019】また受け台を複数個に分割することによ
り、被溶接物が各所で不均一に歪んでも各部の歪量に対
応して受け台の位置が適宜変位するため、安定した支持
が可能になる。さらに、被溶接物を搭載する受け台の被
溶接物と接触する面の摩擦抵抗を低減させる手段を設け
れば、従来に比べて受け台上での位置決めのための被溶
接物の移動が容易になり作業性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図
【図2】図1の平面図
【図3】図2の III−III 線断面図
【図4】本考案の他の実施例を示す正面図
【図5】図4の溶接状態を示す正面図
【図6】図5の変形例を示す図
【図7】従来例を示す正面図
【図8】図7の使用状態説明図
【図9】本考案の対象とする溶接装置を示す斜視図
【符号の説明】
10 被溶接物 13 受け台 14 ベース台 16 バネ部材 17 クランプ部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−319966(JP,A) 特開 昭62−54598(JP,A) 特開 昭50−130660(JP,A) 特開 平4−269142(JP,A) 実開 昭53−50224(JP,U) 実開 平5−84478(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 37/04 B23K 37/047 501 B23Q 3/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース台と、ベース台に対して上下方向
    に可動な受け台と、ベース台および受け台の間に配設さ
    れたバネ部材と、受け台に搭載された被溶接物を水平方
    向に位置決めする位置決め部材と、バネ部材に抗して被
    溶接物を押付けるクランプ部材とから構成されたことを
    特徴とする被溶接物支持装置。
  2. 【請求項2】 前記受け台は、複数個に分割されてなる
    請求項1に記載の被溶接物支持装置。
  3. 【請求項3】 前記受け台は、搭載される被溶接物との
    摩擦低減手段を具備してなる請求項1または請求項2に
    記載の被溶接物支持装置。
JP4222393U 1993-07-03 1993-07-03 被溶接物支持装置 Expired - Lifetime JP2586574Y2 (ja)

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JPH079580U JPH079580U (ja) 1995-02-10
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