JP2581161Y2 - ブリーザ配管の接続構造 - Google Patents

ブリーザ配管の接続構造

Info

Publication number
JP2581161Y2
JP2581161Y2 JP7476093U JP7476093U JP2581161Y2 JP 2581161 Y2 JP2581161 Y2 JP 2581161Y2 JP 7476093 U JP7476093 U JP 7476093U JP 7476093 U JP7476093 U JP 7476093U JP 2581161 Y2 JP2581161 Y2 JP 2581161Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
breather
differential
hose
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7476093U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0740238U (ja
Inventor
尚 田中
芳賢 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP7476093U priority Critical patent/JP2581161Y2/ja
Publication of JPH0740238U publication Critical patent/JPH0740238U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581161Y2 publication Critical patent/JP2581161Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はブリーザ配管の接続構
造、特にデファレンシャル,トランスファ,トランスミ
ッションなどのギヤ装置のブリーザ配管の接続構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】デファレンシャルやトランスファ、トラ
ンスミッションなどのギヤ装置は内部に潤滑用オイルが
封入されており、オイルシールによって油漏れが防止さ
れている。しかし、温度変化などによってギヤ装置の内
圧が変化すると、オイルシール部から油漏れを起こした
り、外部から異物が侵入し易い。そのため、ギヤ装置に
ブリーザホースの一端を接続し、他端を大気開放するこ
とにより、ギヤ装置の内圧が変化するのを防止してい
る。通常の場合、ブリーザホースの大気開放口から水や
異物などが侵入するのを防止するため、ブリーザホース
を車室内や車体フレームの内部まで延長し、水入り防止
対策を行っている。そのため、ホース長が長くなるとと
もに、設備効率が悪いという欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そこで、実開昭58−
99550号公報のように、トランスミッション用ブリ
ーザホースとトランスファ用ブリーザホースとを互いに
接続することにより、大気開放用ホースを兼用したもの
がある。ところで、フリーホイールを切り換えたり、ト
ランスファを切り換えるためのアクチュエータとして負
圧式アクチュエータが使用されている。このアクチュエ
ータにエンジン吸気管負圧と大気圧とを選択的に供給す
る負圧回路には大気開放用配管が設けられるが、この配
管もギヤ装置のブリーザホースと同様に水入り対策を行
う必要がある。したがって、この配管とギヤ装置のブリ
ーザホースとを兼用すれば、設備コストの上で効率的で
ある。そこで、本考案の目的は、ギヤ装置におけるブリ
ーザ配管の配設を簡素化し、水入り対策を効率よく行う
ことができるブリーザ配管の接続構造を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、負圧式アクチュエータにエンジン吸気管
負圧と大気圧とを選択的に供給する負圧回路と、内部に
オイルが封入されたギヤ装置とを近隣配置した自動車で
あって、上記ギヤ装置に一端が接続されたブリーザ配管
の他端を、上記負圧回路の大気開放用配管に接続したも
のである。
【0005】
【作用】ギヤ装置の内圧が変化すると、他端が大気開放
されたブリーザ配管を介して大気と連通しているので、
内圧変化が即座に解消される。そのため、ギヤ装置のオ
イルシール部から油漏れを起こしたり、異物が浸入する
のを防止できる。また、ブリーザ配管はその大気開放側
を負圧式アクチュエータを制御する負圧回路の大気開放
用配管の途中に接続してあるので、短いホースで足り
る。つまり、負圧回路の大気開放用配管とブリーザ配管
とについて個別に水入り対策を行う必要がなく、効率よ
く配設できる。
【0006】
【実施例】図1は本考案が適用される4輪駆動車の動力
伝達系を示す。図1において、1はエンジン、2はトラ
ンスミッションであり、トランスミッション2の出力軸
3はセンタデファレンシャル5を備えたトランスファ4
に接続されている。トランスファ4には、デフロック切
換装置6と2駆−4駆切換装置7とが設けられている。
2駆−4駆切換装置7を2輪駆動位置へ切り換えた場合
には、トランスファ4の第1出力軸8を介してリヤデフ
ァレンシャル9にのみ動力が伝達され、後輪10を駆動
する。一方、2駆−4駆切換装置7を4輪駆動位置へ切
り換えた場合には、チェーン11、トランスファ4の第
2出力軸12を介してフロントデファレンシャル13に
も動力が伝達される。フロントデファレンシャル13の
内部には、第2出力軸12から前輪14への動力伝達を
断接するフリーホイール装置15が設けられている。
【0007】図2は上記フロントデファレンシャル13
の内部構造を示す。フロントデファレンシャル13は、
車体静止側に支持されるデフキャリア20を備え、この
デフキャリア20内にはデフケース21が収容されてい
る。このデフケース21は、左右の軸受22,22を介
してデフキャリア20に回転自在に支持されたアウタケ
ース23と、このアウタケース23内に収容され、アウ
タケース23内に回転自在に支持されるインナケース2
4とを備えている。インナケース24内には、デフピニ
オン軸26、デフピニオン27およびデフサイドギヤ2
8が支持されており、デフサイドギヤ28は車軸29を
介して左右の車輪14に連結されている。上記車軸29
はデフキャリア20を側方へ貫通している。
【0008】上記アウタケース23にはリングギヤ30
が取り付けられている。デフキャリア20内の後部には
前後一対の軸受31によって第2出力軸12が回転自在
に支持され、この第2出力軸12の先端に設けられたド
ライブギヤ32が上記リングギヤ30に噛み合ってい
る。したがって、エンジン1の動力がトランスミッショ
ン2、トランスファ4を介してドライブギヤ32に伝達
されると、リングギヤ30を有するアウタケース23が
駆動される。
【0009】フリーホイール装置15はアウタケース2
3とインナケース24とを係脱自在させるために設けら
れている。即ち、アウタケース23とインナケース24
の各右側壁には車軸29を外包するように二重管構造の
突出部が右方へ突設され、これら突出部の外周面には夫
々第1スプライン23a、第2スプライン24aが設け
られている。インナケース24の第2スプライン24a
にはリング33が固着され、このリング33の外周面に
第3スプライン33aが形成されている。第1スプライ
ン23aと第3スプライン33aは同一径で同一ピッチ
に形成されている。そして、第3スプライン23aには
リング状の係合子34が常時スプライン嵌合しており、
係合子34を軸方向に移動させることにより、その一部
が第1スプライン23aにも係合する。そのため、デフ
ケース21のアウタケース23とインナケース24とを
係脱することができる。
【0010】上記係合子34は負圧式アクチュエータ3
5のピストン36に対し、軸方向に移動不能にかつ回転
自在に取り付けられている。アクチュエータ35はフリ
ーホイール装置15の切換用アクチュエータであり、デ
フキャリア20とボルト38によって連結された円筒形
のシリンダ37を備えている。シリンダ37の内部には
上記ピストン36が収容され、ピストン36によってシ
リンダ37の内部は左室39と右室40とに仕切られ
る。ピストン36は回り止めピン41によってシリンダ
37に対し回り止めされている。
【0011】上記左室39と右室40にはエアホース4
2,43の一端が夫々接続されており、これらエアホー
ス42,43の他端は負圧切換弁44,45に接続され
ている。負圧切換弁44,45は、電気信号により負圧
回路46を切り換える弁であり、図3のようにエンジン
吸気管負圧が蓄えられた負圧タンクまたは吸気マニホー
ルドなどの負圧源47とエアホース48を介して接続さ
れるとともに、大気開放口49とエアホース50を介し
て接続されている。大気開放口49は、ヘッダパネルや
車体フレームの内部のように雨水や塵などが侵入しない
部位に配置されている。上記負圧切換弁44,45には
電気信号が選択的に入力され、左右一方の室が大気開放
された時には、他方の室に負圧が導かれる。そのため、
ピストン36が軸方向に移動し、係合子34と第1スプ
ライン23aとを係脱させることができる。
【0012】デフキャリア20の上部、即ちオイルレベ
ルより上部にはブリーザプラグ51が取り付けられ、こ
のプラグ51の外側端部にブリーザホース52の一端が
接続されている。このブリーザホース52の他端は上記
大気開放用ホース50の途中に接続されている。そのた
め、デフキャリア20の内部は常時大気に連通し、内圧
の上昇や低下を防止できる。しかも、ブリーザホース5
2は互いに近隣位置にあるデフキャリア20と大気開放
用ホース50との間を接続すればよいので、短いホース
で済み、部品コストおよびホースの配設スペースを削減
できる。また、ブリーザホース52の大気開放口からの
水や塵の侵入を防止するため、個別の対策が必要である
が、上記のように負圧回路46の大気開放用ホース50
に接続すれば、そのような対策も不要となる。
【0013】例えば、4輪駆動状態で走行する場合に
は、左室39に負圧を導き、右室40を大気開放する。
この時、ピストン36は図2の上半分に示すように左側
に位置し、係合子34が第1スプライン23aと第3ス
プライン33aとを連結する。そのため、デフケース2
1のアウタケース23とインナケース24とが一体回転
し、第2出力軸12の動力は左右の車軸29に伝達され
る。一方、後輪のみで2輪駆動する場合には、右室40
に負圧を導き、左室39を大気開放する。この時、ピス
トン36は図2の下半分に示すように右側に移動し、係
合子34が第1スプライン23aから外れる。そのた
め、デフケース21のアウタケース23とインナケース
24とが相対回転自在となり、第2出力軸12の動力は
左右の車軸29に伝達されない。このように後輪のみの
2輪駆動時、前輪が遊回転するに伴ってアウタケース2
3やリングギヤ30、第2出力軸12、さらにはトラン
スファ4に到る駆動部が連動して回転せずに済むので、
動力損失を最低限に抑制できる。
【0014】上記フリーホイール装置15において、右
室40の受圧面積は左室39の受圧面積より大きい。即
ち、ピストン36の作動出力は右方向への動きの方が左
方向への動きより大きい。その理由は、係合子34によ
って連結されているアウタケース23側とインナケース
24側との間でトルクが伝達されている間(4輪駆動
中)は、係合子34と第1スプライン23aおよび第3
スプライン33aとの間の摩擦力が大きいので、ピスト
ン36の作動出力をできるだけ大きくし、2輪駆動状態
へ速やかに移行できるようにするためである。逆に、2
輪駆動状態においてはアウタケース23側とインナケー
ス24側との間でトルクが伝達されていないので、ピス
トン36の作動出力が小さくても、係合子34を第1ス
プライン23aに容易に係合させることができる。
【0015】上記実施例では、フリーホイール切換用の
アクチュエータ35の負圧回路46に、フロントデファ
レンシャル13のブリーザホース52を接続した場合に
ついて説明したが、本考案はこれに限定するものではな
い。例えば、トランスファ4のデフロック切換装置6ま
たは2駆−4駆切換装置7のアクチュエータの負圧回路
に、トランスファ4のブリーザホースを接続してもよい
し、あるいはこの負圧回路にトランスミッション2のブ
リーザホースを接続してもよい。いずれにしても、負圧
回路とトランスファ4またはトランスミッション2とが
近隣配置されていることが望ましい。また、本考案にお
けるブリーザ配管としては、実施例のような可撓性を有
する軟質ホースのほか、金属管で構成してもよい。
【0016】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、ギヤ装置のブリーザ配管をアクチュエータの負
圧回路の大気開放用配管に接続したので、ブリーザ配管
を短くできるとともに、ブリーザ配管の大気開放口につ
いて個別に水入り防止対策を行う必要がない。そのた
め、ブリーザ配管を安価に構成できる。また、負圧回路
の大気開放口は雨水や埃などの侵入が厳密に防止された
部位に設けられるので、ギヤ装置への水や埃の侵入も同
様に確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動車の動力伝達系を示すスケルトン図で
ある。
【図2】フロントデファレンシャルの内部構造を示す断
面図である。
【図3】ブリーザホースの接続状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
13 フロントデファレンシャル 15 フリーホイール装置 34 係合子 35 負圧式アクチュエータ 44,45 負圧切換弁 49 大気開放口 50 大気開放用ホース 52 ブリーザホース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】負圧式アクチュエータにエンジン吸気管負
    圧と大気圧とを選択的に供給する負圧回路と、内部にオ
    イルが封入されたギヤ装置とを近隣配置した自動車であ
    って、 上記ギヤ装置に一端が接続されたブリーザ配管の他端
    を、上記負圧回路の大気開放用配管に接続したことを特
    徴とするブリーザ配管の接続構造。
JP7476093U 1993-12-27 1993-12-27 ブリーザ配管の接続構造 Expired - Lifetime JP2581161Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7476093U JP2581161Y2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ブリーザ配管の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7476093U JP2581161Y2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ブリーザ配管の接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0740238U JPH0740238U (ja) 1995-07-18
JP2581161Y2 true JP2581161Y2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=13556563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7476093U Expired - Lifetime JP2581161Y2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ブリーザ配管の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581161Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6427435B2 (ja) * 2015-02-09 2018-11-21 本田技研工業株式会社 圧力式アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0740238U (ja) 1995-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6079539A (en) In-line axle disconnect assembly
US5042610A (en) Four-wheel drive vehicle
JPS61175125A (ja) 二輪・四輪駆動切換装置
US7055667B2 (en) Vacuum actuated wheel hub
JP3416804B2 (ja) 差動装置
US6675677B2 (en) Transfer case with multi-gear transfer mechanism
JPS6231528A (ja) フルタイム式4輪駆動車
JP2581161Y2 (ja) ブリーザ配管の接続構造
JP2020082741A (ja) 四輪駆動車両用トランスファ
JPH0451239Y2 (ja)
JPS63235748A (ja) デフアレンシヤル装置
JP3840665B2 (ja) トラクタにおけるカウンタギヤの軸装装置
JPH0351567A (ja) 動力伝達装置
JPH11310047A (ja) 車両用駆動装置
JPH0647344B2 (ja) 4輪駆動車の自動変速機
JPH1035316A (ja) デファレンシャル装置
JP3093526B2 (ja) 4輪駆動車におけるフリーホイル装置
JPH0316762Y2 (ja)
JP2568238Y2 (ja) アクチュエーター取付構造
JPH0629089Y2 (ja) 車両用動力分配装置のシフト操作機構
JP2004239292A (ja) ブリーザ構造
JPS62246646A (ja) デイフアレンシヤルギヤ装置
JPS6374727A (ja) パ−トタイム4輪駆動車のアクスル構造
JPS6229299Y2 (ja)
JPS61287823A (ja) 四輪駆動用変速機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080703

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term