JP2570126Y2 - 端子接続部のインシュレーター - Google Patents

端子接続部のインシュレーター

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JP2570126Y2
JP2570126Y2 JP1992079755U JP7975592U JP2570126Y2 JP 2570126 Y2 JP2570126 Y2 JP 2570126Y2 JP 1992079755 U JP1992079755 U JP 1992079755U JP 7975592 U JP7975592 U JP 7975592U JP 2570126 Y2 JP2570126 Y2 JP 2570126Y2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/70Insulation of connections
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • H01R13/5213Covers

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動二輪車の
イグニッションコイルやホーン周辺部に装備される端子
接続部のインシュレーターに関する。
【0002】
【従来の技術】図24は従来の端子接続部のインシュレ
ーターAを示す斜視図、図25および図26はそれぞれ
そのインシュレーターAを説明するための断面図であ
る。これらの図に示すように、このインシュレーターA
は、弾性素材からなる平面視L字型の筒状のインシュレ
ーター本体1により構成され、インシュレーター本体1
の一片2の先端には雌端子挿入口3が形成されるととも
に、他片4の先端には雄端子挿入口5が形成される。さ
らに、インシュレーター本体1の曲成部6の周壁部を構
成する外側コーナー壁部6a、内側コーナー壁部6bお
よび両側壁部6cのうち外側コーナー壁部6aには、直
径1mm程度の水抜穴7が形成されている。
【0003】このインシュレーターAでは、雌端子挿入
口3を弾性力に抗して拡開させるようにしながら、その
挿入口3から主電線10に接続された矩形状の雌端子1
1をインシュレーター本体1内に挿入する。このとき、
雌端子11の外周縁部、特に雌端子11の4つのコーナ
ー部11a〜11dのうち、主電線10が接続されるコ
ーナー部11aを除く3つのコーナー部11b〜11d
に、インシュレーター本体1の内周面を弾性復元力によ
り密着させて雌端子11を保持させる。そして、図25
の矢符Rに示すように、ジョイント電線に接続された雄
端子(図示省略)を雄端子挿入口5からインシュレータ
ー本体1内に挿入して、その雄端子を雌端子11に接続
するようにしている。
【0004】このようなインシュレーターAにおいて
は、図25に示すように、曲成部6の外側コーナー部が
下方に位置するように配置される場合、両端子挿入口
3,5からインシュレーターA内に侵入した雨水等が、
水抜穴7を介して外部に排出されるように構成してい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インシュレーターAは、水抜穴7が直径1mm程度に小さ
く形成されているため、水の表面張力との関係で、侵入
した水を効率よく排出することができないという問題が
あった。
【0006】この場合当然のことながら、図27に示す
ように、外側コーナー壁部6aを切り取ることにより、
大径の水抜穴7aを形成すれば、侵入した水を効率よく
排出することができる。しかしながら、このように曲成
部6の外側コーナー壁部6aに大径の水抜穴7aを形成
すると、雌端子11のコーナー部11dが水抜穴7aか
ら外部に露出することとなり、言い換えればそのコーナ
ー部11dがインシュレーターAにより保持されず、雌
端子11が2つのコーナー部11b,11cだけで支持
されることとなり、雌端子11がインシュレーターAに
対してぐらつく等、端子保持力が低下し、雄端子を雌端
子11に挿入しにくくなるという新たな問題が発生す
る。さらにこのように、水抜穴7aを大きく形成する
と、水抜穴7aから露出した雌端子11のコーナー部1
1dが、インシュレーターA周辺の部位に干渉して、端
子部に短絡が発生する恐れもある。
【0007】この考案の第1の目的は、上記従来技術の
問題を解消し、インシュレーター本体内に侵入した雨水
等の水を効率よく排出できるとともに、十分な端子保持
力を有する端子接続部のインシュレーターを提供するこ
とである。
【0008】この考案の第2の目的は、インシュレータ
ー本体内に侵入した雨水等の水分を効率よく排出できる
とともに、十分な端子保持力を有し、しかも端子部の短
絡も防止できる端子接続部のインシュレーターを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の端子接続
部のインシュレーターは、L字型筒状の弾性インシュレ
ーター本体を有し、前記インシュレーター本体内にその
一片先端に形成された一方側端子挿入口から略矩形状の
一方側端子を押し込んで、その一方側端子の4つのコー
ナー部のうち挿入先端側の2つのコーナー部に、前記イ
ンシュレーター本体の他片内周面を弾性密着させるとと
もに、前記一方側端子の残り2つのコーナー部のうち1
つのコーナー部に、前記インシュレーター本体の曲成部
の周壁部を構成する外側コーナー壁部、内側コーナー壁
部および両側壁部のうち、外側コーナー壁部内周面を弾
性密着させて、前記一方側端子を保持する一方、前記イ
ンシュレーター本体の他片先端に形成された他方側端子
挿入口から他方側端子を挿入して、その他方側端子を前
記一方側端子に接続するようにした端子接続部のインシ
ュレーターであって、上記第1の目的を達成するため、
前記曲成部の周壁部のうち、前記一方の側壁部に水抜穴
を形成している。
【0010】上記第2の目的を達成するため、請求項2
記載の端子接続部のインシュレーターは、請求項1記載
の端子接続部のインシュレーターにおける前記インシュ
レーター本体の水抜穴周縁部を、外方に延長して筒状干
渉防止部を形成している。
【0011】請求項3記載の端子接続部のインシュレー
ターは、L字型筒状の弾性インシュレーター本体を有
し、前記インシュレーター本体内にその一片先端に形成
された一方側端子挿入口から略矩形状の一方側端子を挿
入して、その一方側端子の4つのコーナー部のうち挿入
先端側の2つのコーナー部に、前記インシュレーター本
体の他片内周面を弾性密着させるとともに、前記一方側
端子の残り2つのコーナー部のうち1つのコーナー部
に、前記インシュレーター本体の曲成部の周壁部を構成
する外側コーナー壁部、内側コーナー壁部および両側壁
部のうち、外側コーナー壁部の内周面を弾性密着させ
て、前記一方側端子を保持する一方、前記インシュレー
ター本体の他片先端に形成された他方側端子挿入口から
他方側端子を挿入して、その他方側端子を前記一方側端
子に接続するようにした端子接続部のインシュレーター
であって、上記第2の目的を達成するため、前記曲成部
の周壁部のうち、外側コーナー壁部の一方側の壁面領域
が残存するようにその一方側の壁面領域のセンターライ
ンに対し偏心させて、前記外側コーナー壁部から両側壁
部のうちいずれか一方の側壁部にかけて、水抜穴を形成
するとともに、前記インシュレーター本体の水抜穴周縁
部をインシュレーター本体の一片と他片の両筒軸方向を
含む平面内で外方に延長して筒状干渉防止部を形成して
いる。
【0012】
【作用】請求項1記載の端子接続部のインシュレーター
によれば、インシュレーター本体の曲成部を構成する周
壁部のうち、一方の側壁部に水抜穴を形成しているた
め、曲成部の外側コーナー壁部は残存し、その外側コー
ナー壁部の内周面が一方側端子の一コーナー部に弾性密
着するとともに、残り3つのコーナー部のうち2つのコ
ーナー部にインシュレーター本体の他片内周面が弾性密
着するので、一方側端子が3点で支持されて、十分な端
子保持力を得ることができ、さらに水抜穴を大径に形成
できるため、インシュレーター本体内に侵入した雨水等
の水を水抜穴から効率よく排出できる。
【0013】請求項2記載の端子接続部のインシュレー
ターによれば、請求項1記載の端子接続部のインシュレ
ーターにおけるインシュレーター本体の水抜穴周縁部
を、外方に延長して筒状干渉防止部を形成しているた
め、上記第1の効果に加えてさらに、インシュレーター
周辺に配置される部位がインシュレーター内の一方側端
子に水抜穴を介して接触しようとしても、その周辺部位
は筒状干渉防止部の先端に当接することにより、周辺部
位の一方側端子への接触が防止され、端子部の短絡も防
止できる。
【0014】請求項3記載の端子接続部のインシュレー
ターによれば、インシュレーター本体の曲成部を構成す
る周壁部のうち、外側コーナー壁部の一方側の壁面領域
が部分的に残存するようにその一方側の壁面領域のセン
ターラインに対し偏心させて、前記外側コーナー壁部か
ら両側壁部のうちいずれか一方の側壁部にかけて、水抜
穴を形成するとともに、インシュレーター本体の水抜穴
周縁部をインシュレーター本体の一片と他片の両筒軸方
向を含む平面内で外方に延長して筒状干渉防止部を形成
しているため、外側コーナー壁部の一方側壁面領域内周
面が一方側端子の一コーナー部に弾性密着するととも
に、残り3つのコーナー部のうち2つのコーナー部にイ
ンシュレーター本体の他片内周面が弾性密着するので、
一方側端子が3点で支持されて十分な端子保持力が得ら
れ、さらに曲成部の外側コーナー壁部から側壁部にかけ
て大径の水抜穴を形成できるため、インシュレーター内
に侵入した水を効率よく排出でき、しかもインシュレー
ター本体の水抜穴周縁部を外方に延長して筒状干渉防止
部を形成しているため、インシュレーター周辺に配置さ
れる部位が水抜穴を介して一方側端子に接触しようとし
ても、その周辺部位は筒状干渉防止部の先端に当接する
ことにより、周辺部位の一方側端子への接触が防止さ
れ、端子部の短絡も防止できる。
【0015】
【実施例】<第1の実施例> 図1はこの考案の第1の実施例である端子接続部のイン
シュレーターA1を示す斜視図、図2および図3はそれ
ぞれそのインシュレーターA1を説明するための断面図
である。これらの図に示すように、このインシュレータ
ーA1は、軟質PVC(ポリ塩化ビニル)等の弾性素材
からなる平面視L字型の筒状のインシュレーター本体1
00により構成されている。インシュレーター本体10
0の一片110の先端には雌端子挿入口111が形成さ
れるとともに、他片120の先端には雄端子挿入口12
1が形成される。さらに、インシュレーター本体100
の曲成部130の周壁部を構成する外側コーナー壁部1
31、内側コーナー壁部132および両側壁部133の
うち、一側壁部133には直径4mm程度の大径の水抜穴
140が形成される。
【0016】このインシュレーターA1では、図4およ
び図5に示すように、雌端子挿入口111を弾性力に抗
して拡開させるようにしながら、その挿入口111から
主電線50に接続された略矩形状の雌端子60をインシ
ュレーター本体100内に挿入する。このとき、雌端子
60の外周縁部、特に雌端子60の4つのコーナー部6
1〜64のうち、主電線50が接続されるコーナー部6
1を除く3つのコーナー部62〜64に、インシュレー
ター本体100の内周面を弾性復元力により密着させて
雌端子60を保持させる。そして、図2の矢符Rに示す
ように、ジョイント電線に接続された雄端子を雄端子挿
入口121からインシュレーター本体100内に挿入し
て、その雄端子(図示省略)を雌端子60に接続する。
【0017】このインシュレーターA1によれば、曲成
部130の一側壁部133に水抜穴140を形成してい
るため、水抜穴140を大径に形成しているにもかかわ
らず、曲成部130の外側コーナー壁部131は残存
し、その外側コーナー壁部131の内周面が雌端子60
の一コーナー部64に密着するとともに、残り3つのコ
ーナー部61〜63のうち挿入先端側の2つのコーナー
部62,63に他片120の内周面が密着するので、雌
端子60が3点で支持され、十分な端子保持力を得るこ
とができる。さらにこのように一側壁部133を利用し
て水抜穴140を大径に形成することができるため、イ
ンシュレーターA1内に侵入した雨水等の水を水抜穴1
40から効率よく排出することができる。
【0018】ところで、このようなインシュレーターA
1はディップ成形により製造される。すなわち図6に示
すように、インシュレーターA1の内部形状に倣って形
成された中子150を準備する。そして、その中子15
0を溶融された液状の軟質PVC材に所定位置まで浸漬
して、図7に示すように中子150を溶融された液状の
軟質PVC材から中子150の外周面にPVC材160
を付着させる。
【0019】つづいて、PVC材160がある程度固化
してから、エアーノズル170を中子150とPVC材
160との間に差し込んで、PVC材160の内部にエ
アーを吹き込みながら、図8および図9に示すように中
子150からPVC材160を抜き取る。
【0020】こうして、PVC材160を中子150か
ら抜き取った後、図10の想像線に示すように、雌端子
挿入口111が形成されるように先端領域111a(図
1の一片110の先端に対応する領域)を切り取るとと
もに、水抜穴形成領域140aを切り抜く。これにより
図1に示すようなインシュレーターA1が形成される。
【0021】<第2の実施例> 図11はこの考案の第2の実施例である端子接続部のイ
ンシュレーターA2を示す斜視図、図12はそのインシ
ュレーターA2を説明するための断面図である。両図に
示すように、このインシュレーターA2では、インシュ
レーター本体200の水抜穴240の周縁部が外方に延
長されて、インシュレーター本体200と一体的に筒状
干渉防止部290が形成されている。
【0022】その他の構成は、上記第1の実施例のイン
シュレーターA1と同一であるため、同一部分に、同一
または相当する符号を付して、その説明を省略する。
【0023】このインシュレーターA2によれば、上記
インシュレーターA1の効果に加えて、水抜穴240の
周縁部外方に筒状干渉防止部290を延長形成している
ため、インシュレーターA2の周辺に配置される部位が
インシュレーターA2内の雌端子60に水抜穴240を
介して接触しようとしても、その周辺部位は筒状干渉防
止部290の先端に当接することにより、周辺部位の雌
端子60への接触が防止され、端子部の短絡も防止でき
る。
【0024】なお、このインシュレーターA2を製造す
る場合、図13に示すように、上記筒状干渉防止部29
0に対応する領域に円筒形の突部251が形成された中
子250を準備する。そして、この中子250を、溶融
したPVC材内に浸漬し、図14に示すようにPVC材
160を中子250の外表面に付着させる。
【0025】つづいて、上記第1の実施例と同様にし
て、中子250をPVC材160から抜き取った後、筒
状干渉防止部形成領域290aの先端を切り取るととも
に、雌端子挿入口211に対応する領域を切り取って、
図11に示すようなインシュレーターA2を形成する。
【0026】<第3の実施例> 図15ないし図21はそれぞれこの考案の第3の実施例
である端子接続部のインシュレーターA3を説明するた
めの図である。これらの図に示すように、このインシュ
レーターA3は、軟質PVC(ポリ塩化ビニル)等の弾
性素材からなる平面視L字型の筒状のインシュレーター
本体300により構成されており、一片310の先端に
は雌端子挿入口311が形成されるとともに、他片32
0の先端には雄端子挿入口321が形成される。さら
に、曲成部330の周壁部のうち外側コーナー壁部33
1の一方側の壁面領域331aが部分的に残存するよう
にその一方側の壁面領域331aのセンターラインに対
し偏心させて、外側コーナー壁部331から一側壁部3
33にかけて水抜穴340が形成されるとともに、イン
シュレーター本体300の水抜穴340の周縁部が他片
320の筒軸方向に沿って外方に延長形成されて、イン
シュレーター本体300と一体的に内径が4mm程度の筒
状干渉防止部390が形成されている。
【0027】その他の構成は、上記第1および第2の実
施例のインシュレーターA1,A2の構成と同様である
ため、同一部分に同一または相当する符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0028】このインシュレーターA3では、上記第1
および第2の実施例と同様に、雌端子挿入口311を弾
性力に抗して拡開させるようにしながら、その挿入口3
11から主電線50に接続された略矩形状の雌端子60
をインシュレーター本体100内に挿入する。このと
き、雌端子60のコーナー部62,63に、インシュレ
ーター本体300の他片320内周面を弾性復元力によ
り密着させるとともに、雌端子60のコーナー部64
に、曲成部330の外側コーナー壁部331の一方側の
壁面領域331a密着させて、雌端子60を保持する。
そして、図20の矢符Rに示すように、ジョイント電線
に接続された雄端子を雄端子挿入口321からインシュ
レーター本体300内に挿入して、その雄端子(図示省
略)を雌端子60に接続する。
【0029】このインシュレーターA3によれば、曲成
部330の外側コーナー壁部331の一方側の壁面領域
331aが部分的に残存するようにその一方側の壁面領
域331aのセンターラインに対し偏心させて、外側コ
ーナー壁部331から曲成部330の一側壁部333に
かけて水抜穴340を形成しているため、外側コーナー
壁部331の一方側の壁面領域331a内周面が雌端子
60のコーナー部64に弾性密着するとともに、残り3
つのコーナー部61〜63のうち挿入先端側の2つのコ
ーナー部62,63に他片320の内周面が弾性密着す
るので、雌端子60が3点で支持されて、十分な端子保
持力が得られる。さらに、曲成部330の外側コーナー
壁部331から一側壁部333にかけて大径の水抜穴3
40を形成しているため、インシュレーターA3内に侵
入した水分を効率よく排出することができる。
【0030】また、インシュレーター本体300の水抜
穴340周縁部を形成して、筒状干渉防止部390を形
成しているため、インシュレーターA3の周辺に配置さ
れる部位は筒状干渉防止部390の先端に当接すること
により、周辺部位の雌端子60への接触が防止され、端
子部の短絡も防止できる。
【0031】また、この第3の実施例のインシュレータ
ーA3は、以下に説明するように、上記第2の実施例の
インシュレーターA2よりも簡単に製造することができ
る。
【0032】すなわち、このインシュレーターA3を製
造する場合、図22に示すように、上記筒状干渉防止部
390に対応する領域に円筒形の突部351が形成され
た中子350を準備し、この中子350を、上記第1お
よび第2の実施例と同様に、溶融したPVC材内に浸漬
し、図23に示すようにPVC材160を中子350の
外表面に付着させて、中子350をPVC材160から
抜き取った後、所定領域を切り取って、図15に示すよ
うなインシュレーターA3を形成する。
【0033】この場合、このインシュレーターA3で
は、筒状干渉防止部390を、中子350の抜取方向
(他片320の筒軸方向)に沿って形成しているため、
中子350の突部351の側方への突出量L3(図23
参照)を、図13および図14に示す第2の実施例の中
子250の突部251の側方への突出量L2(図14参
照)よりも小さく設定できる。このため、第2の実施例
の中子250と比較したとき、中子350をPVC材1
60から抜き取る際に、突部351のPVC材160へ
の係止量が小さくなって、中子350をPVC材160
からスムーズに抜き取ることができる。その結果、この
第3の実施例のインシュレーターA3は、簡単に製造す
ることができる。
【0034】なお、第3の実施例において、筒状干渉防
止部390の延長方向は、上述の方向だけに限られな
い。すなわち、一片310および他片320のそれぞれ
の筒軸を含む平面内で外方に向けて、筒状干渉防止部3
90を延長形成すれば、中子350のPVC材160か
らの抜取りを簡単に行える。
【0035】
【考案の効果】以上のように、請求項1記載の端子接続
部のインシュレーターによれば、インシュレーター本体
の曲成部を構成する周壁部のうち、一方側の側壁部に水
抜穴を形成しているため、曲成部の外側コーナー壁部は
残存し、その外側コーナー壁部の内周面が一方側端子の
一コーナー部に弾性密着するとともに、残り3つのコー
ナー部のうち挿入先端側の2つのコーナー部にインシュ
レーター本体の他片内周面が弾性密着するので、一方側
端子が3点で支持されて、十分な端子保持力を得ること
ができ、さらに水抜穴を大径に形成できるため、インシ
ュレーター本体内に侵入した雨水等の水を水抜穴から効
率よく排出できるという第1の効果が得られる。
【0036】請求項2記載の端子接続部のインシュレー
ターによれば、請求項1記載の端子接続部のインシュレ
ーターにおけるインシュレーター本体の水抜穴周縁部
を、外方に延長形成して筒状干渉防止部を形成している
ため、上記第1の効果に加えてさらに、インシュレータ
ー周辺に配置される部位がインシュレーター内の一方側
端子に水抜穴を介して接触しようとしても、その周辺部
位は筒状干渉防止部の先端に当接することにより、周辺
部位の一方側端子への接触が防止され、端子部の短絡も
防止できるという第2の効果が得られる。
【0037】請求項3記載の端子接続部のインシュレー
ターによれば、インシュレーター本体の曲成部を構成す
る周壁部のうち、外側コーナー壁部の一方側の壁面領域
が部分的に残存するように前記一方側の壁面領域のセン
ターラインに対し偏心させて、その外側コーナー壁部か
ら両側壁部のうちいずれか一方の側壁部にかけて、水抜
穴を形成するとともに、インシュレーター本体の水抜穴
周縁部をインシュレーター本体の一片と他片の両筒軸方
向を含む平面内で外方に延長して筒状干渉防止部を形成
しているため、外側コーナー壁部の一方側壁面域内周面
が一方側端子の一コーナー部に弾性密着するとともに、
残り3つのコーナー部のうち挿入先端側の2つのコーナ
ー部にインシュレーター本体の他片内周面が弾性密着す
るので、一方側端子が3点で支持されて十分な端子保持
力が得られ、さらに曲成部の外側コーナー壁部から側壁
部にかけて大径の水抜穴を形成できるため、インシュレ
ーター内に侵入した水を効率よく排出でき、しかもイン
シュレーター本体の水抜穴周縁部を外方に延長して筒状
干渉防止部を形成しているため、インシュレーター周辺
に配置される部位が水抜穴を介して一方側端子に接触し
ようとしても、その周辺部位は筒状干渉防止部の先端に
当接することにより、周辺部位の一方側端子への接触が
防止され、端子部の短絡も防止できるという第3の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例であるインシュレータ
ーを示す斜視図である。
【図2】インシュレーターに雌端子を挿入した状態での
図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】インシュレーターに雌端子を挿入する途中の状
態を示す図1のII−II線に沿う断面図である。
【図5】インシュレーターに雌端子を挿入する途中の他
の状態を示す図1のII−II線に沿う断面図である。
【図6】第1の実施例のインシュレーターの製造時に用
いられる中子を示す斜視図である。
【図7】第1の実施例のインシュレーターの製法を説明
するための図6のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】第1の実施例のインシュレーターの製法を説明
するための図6のVII −VII 線に沿う他の断面図であ
る。
【図9】第1の実施例のインシュレーターの製法を説明
するための図6のVII −VII 線に沿うさらに他の断面図
である。
【図10】第1の実施例のインシュレーターの製法を説
明するための断面図である。
【図11】この考案の第2の実施例であるインシュレー
ターを示す斜視図である。
【図12】インシュレーターに雌端子を挿入した状態で
の図11のXII −XII 線に沿う断面図である。
【図13】第2の実施例のインシュレーターの製造時に
用いられる中子を示す斜視図である。
【図14】第2の実施例のインシュレーターの製法を説
明するための図13のXIV −XIV線に沿う断面図であ
る。
【図15】この考案の第3の実施例であるインシュレー
ターを示す斜視図である。
【図16】第3の実施例のインシュレーターを示す正面
図である。
【図17】第3の実施例のインシュレーターを示す側面
図である。
【図18】第3の実施例のインシュレーターを示す底面
図である。
【図19】図17のI−I線に沿う断面図である。
【図20】インシュレーターに雌端子を挿入した状態で
の図15のIIX −IIX 線に沿う断面図である。
【図21】図20のIIXI−IIXI線に沿う断面図である。
【図22】第3の実施例のインシュレーターの製造時に
用いられる中子を示す斜視図である。
【図23】第3の実施例のインシュレーターの製法を説
明するための図22のIIXIII−IIXIII線に沿う断面図で
ある。
【図24】従来のインシュレーターを示す斜視図であ
る。
【図25】インシュレーターに雌端子を挿入した状態で
の図24のIIXV−IIXV線に沿う断面図である。
【図26】図25のIIXVI −IIXVI 線に沿う断面図であ
る。
【図27】従来のインシュレーターの課題を説明するた
めの正面図である。
【符号の説明】
60 雌端子 61,62,63,64 コーナー部 100,200,300 インシュレーター本体 110,210,310 一片 111,211,311 雌端子挿入口 120,220,320 他片 121,221,321 雄端子挿入口 130,230,330 曲成部 131,231,331 外側コーナー壁部 331a 一方側の壁面領域 132,232,332 内側コーナー壁部 133,233,333 側壁部 140,240,340 水抜穴 A1,A2,A3 インシュレーター

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L字型筒状の弾性インシュレーター本体
    を有し、前記インシュレーター本体内にその一片先端に
    形成された一方側端子挿入口から略矩形状の一方側端子
    を挿入して、その一方側端子の4つのコーナー部のうち
    挿入先端側の2つのコーナー部に、前記インシュレータ
    ー本体の他片内周面を弾性密着させるとともに、前記一
    方側端子の残り2つのコーナー部のうち1つのコーナー
    部に、前記インシュレーター本体の曲成部の周壁部を構
    成する外側コーナー壁部、内側コーナー壁部および両側
    壁部のうち、外側コーナー壁部の内周面を弾性密着させ
    て、前記一方側端子を保持する一方、前記インシュレー
    ター本体の他片先端に形成された他方側端子挿入口から
    他方側端子を挿入して、その他方側端子を前記一方側端
    子に接続するようにした端子接続部のインシュレーター
    において、 前記曲成部の周壁部のうち、前記一方の側壁部に水抜穴
    を形成したことを特徴とする端子接続部のインシュレー
    ター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の端子接続部のインシュレ
    ーターであって、 前記インシュレーター本体の水抜穴周縁部を、外方に延
    長して筒状干渉防止部を形成したことを特徴とする端子
    接続部のインシュレーター。
  3. 【請求項3】 L字型筒状の弾性インシュレーター本体
    を有し、前記インシュレーター本体内にその一片先端に
    形成された一方側端子挿入口から略矩形状の一方側端子
    を挿入して、その一方側端子の4つのコーナー部のうち
    挿入先端側の2つのコーナー部に、前記インシュレータ
    ー本体の他片内周面を弾性密着させるとともに、前記一
    方側端子の残り2つのコーナー部のうち1つのコーナー
    部に、前記インシュレーター本体の曲成部の周壁部を構
    成する外側コーナー壁部、内側コーナー壁部および両側
    壁部のうち、外側コーナー壁部の内周面を弾性密着させ
    て、前記一方側端子を保持する一方、前記インシュレー
    ター本体の他片先端に形成された他方側端子挿入口から
    他方側端子を挿入して、その他方側端子を前記一方側端
    子に接続するようにした端子接続部のインシュレーター
    において、 前記曲成部の周壁部のうち、外側コーナー壁部の一方側
    の壁面領域が残存するようにその一方側の壁面領域のセ
    ンターラインに対し偏心させて、前記外側コーナー壁部
    から両側壁部のうちいずれか一方の側壁部にかけて、水
    抜穴を形成するとともに、前記インシュレーター本体の
    水抜穴周縁部をインシュレーター本体の一片と他片の両
    筒軸方向を含む平面内で外方に延長して筒状干渉防止部
    を形成したことを特徴とする端子接続部のインシュレー
    ター。
JP1992079755U 1992-10-23 1992-10-23 端子接続部のインシュレーター Expired - Lifetime JP2570126Y2 (ja)

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CN1035581C (zh) 1997-08-06
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