JP2565709Y2 - 2サイクルエンジン - Google Patents

2サイクルエンジン

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JP2565709Y2
JP2565709Y2 JP965692U JP965692U JP2565709Y2 JP 2565709 Y2 JP2565709 Y2 JP 2565709Y2 JP 965692 U JP965692 U JP 965692U JP 965692 U JP965692 U JP 965692U JP 2565709 Y2 JP2565709 Y2 JP 2565709Y2
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oil
scavenging
engine
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hole
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栄 井上
典純 橋本
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は2サイクルエンジンに関
し、特に掃気を外部から掃気ポンプにて強制供給するよ
うにした掃気系を有する2サイクルエンジンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車エンジンにおける電子制御
技術の発達により、例えば実開平3−35210号公報
や実開昭62−133945号公報に開示されているよ
うに、掃気ポンプにて外部から掃気を強制供給するとと
もに燃料噴射方式で燃料を供給し、オイルはクランク室
の下部に溜めるようにした2サイクルエンジンが実現可
能となっており、簡単な構造でしかも自動車に搭載可能
な2サイクルエンジンが開発されてきている。
【0003】このような2サイクルエンジンにおいて、
シリンダ室の周面に掃気孔を開口したものでは、ピスト
ンの上昇・下降行程中に潤滑用のオイルが掃気孔に侵入
することになり、掃気時にこのオイルが掃気エアととも
に燃焼室に供給され、オイルが燃焼消費されるため、オ
イル消費量が多くなるという欠点がある。
【0004】そこで、従来から掃気孔へのオイルの侵入
を防止する手段を設けるとともに、図3に示すように、
シリンダ室21の周面に開口された掃気孔22の近傍に
凹部を形成してオイル溜め23を構成し、掃気孔22か
ら侵入したオイルをこのオイル溜め23に溜めるように
し、掃気エアとともにオイルがシリンダ室21に供給さ
れないようにしたものが知られている。なお、このよう
な構成においては、オイル溜め23内のオイルを定期的
に抜くようにマニュアルで指示されている。
【0005】なお、図3中、24はピストン、25はシ
リンダ室21の上面に形成された排気孔、26は排気孔
25を開閉する排気弁である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に掃気孔22の近傍にオイル溜め23を設けても、この
オイル溜め23に溜まったオイルを定期的に抜くという
のは非常に面倒であるため、溜まり過ぎることが多い。
しかるに、オイルが溜まり過ぎると、掃気時にシリンダ
室21内に大量のオイルが入って燃焼し、オイル消費量
が増加するだけでなく、エンジンの吹き上がりによるオ
ーバーラン現象が発生する恐れがある等の不具合があっ
た。
【0007】本考案はこのような従来の問題点に鑑み、
掃気孔に侵入したオイルを確実にクランク室に戻し、オ
イル消費量を低減するとともにオイル燃焼によるエンジ
ンの吹き上がりを無くした2サイクルエンジンを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の2サイクルエン
ジンは、シリンダの掃気孔に掃気ポンプを接続し、クラ
ンク室下部にオイルを溜めた2サイクルエンジンにおい
て、掃気孔に侵入したオイルが流下して溜まるオイル溜
めを設け、このオイル溜めとクランク室とを連通するオ
イル戻し通路を設け、このオイル戻し通路にエンジンの
運転時に閉じ停止時に開く開閉弁を設けたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】本考案によれば、掃気孔に侵入したオイルはオ
イル溜めに流下して溜まるために、オイルが掃気エアに
伴って燃焼室に入ることがなく、オイル消費量を低減で
きる。また、オイル溜めにオイルが溜まり過ぎると大量
のオイルが燃焼室に入ってエンジンの吹き上がりを生じ
る恐れがあるが、本考案ではエンジンが停止すると戻し
通路に設けられた開閉弁が開いてこの戻し通路を通して
溜まったオイルが自動的にクランク室に戻されるため、
オイル燃焼によりエンジンの吹き上がりを生じることも
ない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1を参照して説
明する。
【0011】図1において、1はシリンダ室で、その周
側壁に掃気孔2が設けられ、上壁に排気孔3とそれを開
閉する排気弁4が配設されている。図示していないが、
点火プラグや燃料のインジェクタも上壁に配設されてい
る。掃気孔2には、エアフィルタ、掃気ポンプ、スロッ
トル弁等(図示せず)を備えた掃気系5が接続されてい
る。シリンダ室1にはピストン6が上下動自在に嵌合さ
れ、コンロッド7を介してクランク室8内に配設された
クランクシャフト9に連結されている。クランク室8の
下部には潤滑用のオイルが溜められている。
【0012】掃気孔2に連通する掃気通路10における
掃気孔2の近傍位置下部にオイル溜め11として機能す
る凹部が設けられている。オイル溜め11の底部は戻し
通路12を介してクランク室8に連通されており、戻し
通路12の途中に開閉弁13が介装されている。開閉弁
13は制御部14にてエンジンのイグニッションスイッ
チ15がオンの時は閉じ、オフの時に開くように開閉さ
れる。
【0013】以上の構成において、エンジン動作中はク
ランク室8の下部に溜められたオイルはクランクシャフ
ト9の回転に伴って撥ね上げられ、オイルミストとして
飛散し、シリンダ室1の内周面に付着し、ピストン6の
潤滑を行う。このピストン6の上下動に伴ってシリンダ
室1の内周面に付着したオイルの一部は徐々に掃気孔2
内に侵入する。そのままでは、掃気孔2に侵入したオイ
ルが掃気エアとともにシリンダ室1内に供給され、燃焼
消費されることになるが、本実施例では侵入したオイル
は掃気孔2の近傍に凹設したオイル溜め11に溜まるた
め、掃気エアに伴ってシリンダ室1内に入ることはな
い。又、開閉弁13が閉じているので、掃気通路10と
クランク室8は遮断されており、掃気エアがクランク室
8に洩れ出すことはない。
【0014】エンジンが停止すると、開閉弁13が開か
れるため、オイル溜め11内に溜まったオイルは自動的
に戻し通路12を通ってクランク室8に戻される。かく
して、オイル溜め11にオイルが溜まり過ぎて掃気時に
シリンダ室内に大量のオイルが入って燃焼するというよ
うなことはない。かくして、メンテナンスフリーでオイ
ル消費量を低減できるだけでなく、エンジンの吹き上が
りによるオーバーラン現象の発生も完全に無くすことが
できる。
【0015】上記実施例では、オイル溜め11を掃気通
路10に臨んだ状態で形成した例を示したが、図2に示
すように、掃気通路10の掃気孔2近傍に、侵入したオ
イルを流下させて掃気通路10から排出する案内通路1
6を形成し、この案内通路16の先端にオイル溜め17
を設け、このオイル溜め17とクランク室8とを戻し通
路12にて連通し、その途中に開閉弁13を介装した構
成としてもよい。このような構成によるとオイルが掃気
エアとともにシリンダ室1内に入るのをより確実に防止
することができる。
【0016】
【考案の効果】本考案の2サイクルエンジンによれば、
掃気孔に侵入したオイルはオイル溜めに流下して溜まる
ために、オイルが掃気エアに伴って燃焼室に入ることが
なく、オイル消費量を低減でき、かつエンジンが停止す
ると戻し通路に設けられた開閉弁が開いてこの戻し通路
を通して溜まったオイルが自動的にクランク室に戻され
るため、オイルが溜まり過ぎて大量のオイルが燃焼室に
入りエンジンの吹き上がりを生じるのをメンテナンスフ
リーで防止できる等の効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の2サイクルエンジンの部分
断面正面図である。
【図2】本考案の他の実施例の2サイクルエンジンの要
部の断面図である。
【図3】従来例の2サイクルエンジンの要部の部分断面
正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ室 2 掃気孔 8 クランク室 11 オイル溜め 12 戻し通路 13 開閉弁 17 オイル溜め

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの掃気孔に掃気ポンプを接続
    し、クランク室下部にオイルを溜めた2サイクルエンジ
    ンにおいて、掃気孔に侵入したオイルが流下して溜まる
    オイル溜めを設け、このオイル溜めとクランク室とを連
    通するオイル戻し通路を設け、このオイル戻し通路にエ
    ンジンの運転時に閉じ停止時に開く開閉弁を設けたこと
    を特徴とする2サイクルエンジン。
JP965692U 1992-02-28 1992-02-28 2サイクルエンジン Expired - Fee Related JP2565709Y2 (ja)

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JPH0569305U JPH0569305U (ja) 1993-09-21
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JP6329069B2 (ja) * 2012-05-09 2018-05-23 ナブテスコオートモーティブ株式会社 オイルセパレータ
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