JP2557880Y2 - 粉末成形用プレス装置 - Google Patents
粉末成形用プレス装置Info
- Publication number
- JP2557880Y2 JP2557880Y2 JP1991089219U JP8921991U JP2557880Y2 JP 2557880 Y2 JP2557880 Y2 JP 2557880Y2 JP 1991089219 U JP1991089219 U JP 1991089219U JP 8921991 U JP8921991 U JP 8921991U JP 2557880 Y2 JP2557880 Y2 JP 2557880Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- feeder
- die
- hole
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、粉末を成形するための
粉末成形用プレス装置に関わり、特にフィーダーの底か
ら粉末をダイの貫通孔に供給する粉末成形用プレス装置
に関するものである。
粉末成形用プレス装置に関わり、特にフィーダーの底か
ら粉末をダイの貫通孔に供給する粉末成形用プレス装置
に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来、セラミック製品は、原料粉末に溶剤
等を添加して成形したり、粉末自体を直接成形した後、
焼成して製造されている。成形方法として粉末自体を直
接成形する粉末成形用プレス装置としては、例えば、特
開平３−４４８８０号公報等に開示されるものが知られ
ている。
等を添加して成形したり、粉末自体を直接成形した後、
焼成して製造されている。成形方法として粉末自体を直
接成形する粉末成形用プレス装置としては、例えば、特
開平３−４４８８０号公報等に開示されるものが知られ
ている。
【０００３】図４は、このような粉末成形用プレス装置
を示すもので、符号１１はダイを示している。このダイ
１１の貫通孔１３には下方から下側パンチ１５が挿入さ
れており、この下側パンチ１５の上方には、上方から貫
通孔１３に挿入される上側パンチ１７が配置されてい
る。
を示すもので、符号１１はダイを示している。このダイ
１１の貫通孔１３には下方から下側パンチ１５が挿入さ
れており、この下側パンチ１５の上方には、上方から貫
通孔１３に挿入される上側パンチ１７が配置されてい
る。
【０００４】そして、ダイ１１の上面には、セラミック
原料粉末が収容されているフィーダー１９が載置されて
おり、このフィーダー１９には、粉末を供給するための
供給管２１が接続されている。
原料粉末が収容されているフィーダー１９が載置されて
おり、このフィーダー１９には、粉末を供給するための
供給管２１が接続されている。
【０００５】このような粉末成形用プレス装置では、図
４に示したように、フィーダー１９がダイ１１の貫通孔
１３側にダイ１１の上面を摺動して移動し、図５に示す
ように、フィーダー１９が貫通孔１３の上部に停止し、
フィーダー１９の底から粉末が下方に落下し、貫通孔１
３内に粉末が供給される。粉末の供給後、図６に示すよ
うに、フィーダー１９が貫通孔１３から離れ、この後、
上パンチ１７が下降してきて粉末成形が行われる。
４に示したように、フィーダー１９がダイ１１の貫通孔
１３側にダイ１１の上面を摺動して移動し、図５に示す
ように、フィーダー１９が貫通孔１３の上部に停止し、
フィーダー１９の底から粉末が下方に落下し、貫通孔１
３内に粉末が供給される。粉末の供給後、図６に示すよ
うに、フィーダー１９が貫通孔１３から離れ、この後、
上パンチ１７が下降してきて粉末成形が行われる。
【０００６】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、この
ような従来の粉末成形用プレス装置では、フィーダー１
９がダイ１１の上面を摺動することにより、フィーダー
１９の内壁に、図７および図８に示すように粉末による
粉圧が作用し、ダイ１１の上面とフィーダー１９の下面
との間に隙間２３を形成し、この隙間２３に粉末が入り
込み、この隙間２３が次第に広がり、隙間２３から粉末
がフィーダー１９の外部に漏出するという問題があっ
た。
ような従来の粉末成形用プレス装置では、フィーダー１
９がダイ１１の上面を摺動することにより、フィーダー
１９の内壁に、図７および図８に示すように粉末による
粉圧が作用し、ダイ１１の上面とフィーダー１９の下面
との間に隙間２３を形成し、この隙間２３に粉末が入り
込み、この隙間２３が次第に広がり、隙間２３から粉末
がフィーダー１９の外部に漏出するという問題があっ
た。
【０００７】従って、フィーダー１９の繰り返し移動に
より、粉末がフィーダー１９の外部に漏出し、粉末の歩
留りが低下するとともに、漏出した粉末が成形品に付着
して成形品を汚損するという問題があった。また、周囲
に撒き散らされた粉末を作業員が吸い込むと、環境衛生
上良くないという問題があった。
より、粉末がフィーダー１９の外部に漏出し、粉末の歩
留りが低下するとともに、漏出した粉末が成形品に付着
して成形品を汚損するという問題があった。また、周囲
に撒き散らされた粉末を作業員が吸い込むと、環境衛生
上良くないという問題があった。
【０００８】本考案は、上記問題点等に鑑みなされたも
ので、ダイの上面とフィーダーの下面との隙間から粉末
が漏出する量を最小限に抑制することができる粉末成形
用プレス装置を提供することを目的とする。
ので、ダイの上面とフィーダーの下面との隙間から粉末
が漏出する量を最小限に抑制することができる粉末成形
用プレス装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【問題点を解決するための手段】本考案の粉末成形用プ
レス装置は、成形孔を有するダイと、前記成形孔に挿入
されるパンチと、前記成形孔内に粉末を供給するフィー
ダーとを備えてなり、該フィーダーが前記ダイの上面を
摺動することにより、前記フィーダーのチャンバーから
粉末を前記成形孔内に供給し、前記パンチでプレス成形
する装置であって、前記フィーダーの摺動方向における
チャンバー内壁に、摺動時に前記ダイ上面の粉末を掬い
上げるべく、前記ダイに対する垂線との角度θが２０〜
５０度の傾斜面を形成してなるものである。
レス装置は、成形孔を有するダイと、前記成形孔に挿入
されるパンチと、前記成形孔内に粉末を供給するフィー
ダーとを備えてなり、該フィーダーが前記ダイの上面を
摺動することにより、前記フィーダーのチャンバーから
粉末を前記成形孔内に供給し、前記パンチでプレス成形
する装置であって、前記フィーダーの摺動方向における
チャンバー内壁に、摺動時に前記ダイ上面の粉末を掬い
上げるべく、前記ダイに対する垂線との角度θが２０〜
５０度の傾斜面を形成してなるものである。
【００１０】
【作用】本考案の粉末成形用プレス装置では、フィーダ
ーの摺動方向におけるチャンバー内壁に、摺動時に粉末
を掬い上げる傾斜面を形成するとともに、この傾斜面と
ダイに対する垂線との角度θを２０〜５０度に設定した
ので、フィーダーがダイの上面を摺動すると、フィーダ
ー内におけるダイの上面に近い層の粉末が傾斜面により
掬い上げられ、フィーダーのチャンバー内部の粉末が循
環するような状態となり、粉末はフィーダーの下面とダ
イの上面との間に殆ど進入しない。
ーの摺動方向におけるチャンバー内壁に、摺動時に粉末
を掬い上げる傾斜面を形成するとともに、この傾斜面と
ダイに対する垂線との角度θを２０〜５０度に設定した
ので、フィーダーがダイの上面を摺動すると、フィーダ
ー内におけるダイの上面に近い層の粉末が傾斜面により
掬い上げられ、フィーダーのチャンバー内部の粉末が循
環するような状態となり、粉末はフィーダーの下面とダ
イの上面との間に殆ど進入しない。
【００１１】
【実施例】以下、本考案の粉末成形用プレス装置を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、本考案の粉末成形
用プレス装置の一実施例を示すもので、符号３１はダイ
を示している。このダイ３１の貫通孔３３（成形孔）に
は、下方から下側パンチ３５が挿入されており、下側パ
ンチ３５の上方には、上方から貫通孔３３に挿入される
上側パンチ３７が配置されている。さらに、ダイ３１の
上面には、セラミック粉末が収容されているフィーダー
３９が載置されており、このフィーダー３９のチャンバ
ーＣには、粉末を常時供給するための供給管４１が接続
されている。
に基づいて詳細に説明する。図１は、本考案の粉末成形
用プレス装置の一実施例を示すもので、符号３１はダイ
を示している。このダイ３１の貫通孔３３（成形孔）に
は、下方から下側パンチ３５が挿入されており、下側パ
ンチ３５の上方には、上方から貫通孔３３に挿入される
上側パンチ３７が配置されている。さらに、ダイ３１の
上面には、セラミック粉末が収容されているフィーダー
３９が載置されており、このフィーダー３９のチャンバ
ーＣには、粉末を常時供給するための供給管４１が接続
されている。
【００１２】そして、フィーダー３９の摺動方向におけ
るチャンバーＣの内壁には、摺動時に粉末を掬い挙げる
傾斜部４３が形成されている。この傾斜部４３の傾斜面
は、図２に示すように、ダイ３１に対する垂線Ｇとの角
度θが、例えば、３０度とされている。
るチャンバーＣの内壁には、摺動時に粉末を掬い挙げる
傾斜部４３が形成されている。この傾斜部４３の傾斜面
は、図２に示すように、ダイ３１に対する垂線Ｇとの角
度θが、例えば、３０度とされている。
【００１３】このような粉末成形用プレス装置では、図
１に示したように、粉末が収容されたフィーダー３９
が、ダイ３１の貫通孔３３側にダイ３１の上面を摺動し
て移動し、フィーダー３９が貫通孔３３の上面に停止
し、フィーダー３９の底から粉末が下方に落下し、貫通
孔３３内に粉末が供給される。粉末の供給後、図３に示
すように、フィーダー３９が貫通孔３３から離れ、この
後、上パンチ３７が下降してきて粉末成形が行われる。
１に示したように、粉末が収容されたフィーダー３９
が、ダイ３１の貫通孔３３側にダイ３１の上面を摺動し
て移動し、フィーダー３９が貫通孔３３の上面に停止
し、フィーダー３９の底から粉末が下方に落下し、貫通
孔３３内に粉末が供給される。粉末の供給後、図３に示
すように、フィーダー３９が貫通孔３３から離れ、この
後、上パンチ３７が下降してきて粉末成形が行われる。
【００１４】以上のように構成された粉末成形用プレス
装置では、フィーダー３９の摺動方向におけるチャンバ
ーＣの内壁に、摺動時に粉末を掬い上げる傾斜部４３を
形成したので、粉末を供給するためにダイ３１の上面を
摺動すると、図１に示したように、フィーダー３９内に
おけるダイ３１の上面に近い層の粉末が傾斜部４３の傾
斜面により掬い上げられ、チャンバーＣ内部の粉末が循
環するような状態となり、粉末はフィーダー３９の下面
とダイ３１の上面との間に殆ど進入しない。従って、ダ
イ３１の上面とフィーダー３９の下面との間に隙間が殆
ど形成されることがなく、これにより、粉末の外部への
漏出量を最小限に抑制することができる。
装置では、フィーダー３９の摺動方向におけるチャンバ
ーＣの内壁に、摺動時に粉末を掬い上げる傾斜部４３を
形成したので、粉末を供給するためにダイ３１の上面を
摺動すると、図１に示したように、フィーダー３９内に
おけるダイ３１の上面に近い層の粉末が傾斜部４３の傾
斜面により掬い上げられ、チャンバーＣ内部の粉末が循
環するような状態となり、粉末はフィーダー３９の下面
とダイ３１の上面との間に殆ど進入しない。従って、ダ
イ３１の上面とフィーダー３９の下面との間に隙間が殆
ど形成されることがなく、これにより、粉末の外部への
漏出量を最小限に抑制することができる。
【００１５】ところで、本考案者は、ダイ３１に対する
垂線Ｇと傾斜部４３の傾斜面との角度θを変化させ、角
度θと粉末の漏出量の関係について実験を行った。その
結果を表１に示す。
垂線Ｇと傾斜部４３の傾斜面との角度θを変化させ、角
度θと粉末の漏出量の関係について実験を行った。その
結果を表１に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】この表１より、傾斜角θが大きくなるにつ
れ漏出量が低減していき、θ＝３０度で最小となり、こ
れからさらに傾斜角θを大きくすると、また漏出量が増
加してくることが判る。尚、傾斜角θは、特に２０〜５
０度が望ましい。
れ漏出量が低減していき、θ＝３０度で最小となり、こ
れからさらに傾斜角θを大きくすると、また漏出量が増
加してくることが判る。尚、傾斜角θは、特に２０〜５
０度が望ましい。
【００１８】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の粉末成形
用プレス装置では、フィーダーの摺動方向におけるチャ
ンバー内壁に、摺動時に粉末を掬い上げる傾斜面を形成
するとともに、この傾斜面とダイに対する垂線との角度
θを２０〜５０度に設定したので、フィーダーがダイの
上面を摺動すると、フィーダーのチャンバー内における
ダイの上面に近い層の粉末が傾斜面により掬い上げら
れ、チャンバー内の粉末が循環するような状態となり、
粉末はフィーダーの下面とダイの上面との間に殆ど進入
しない。従って、フィーダーの繰り返し摺動により、粉
末がフィーダーの外部に漏出する量が殆どなくなり、粉
末の歩留りの低下を防止することができる。また、漏出
した粉末が成形品に付着することがなく、成形品の汚損
を防止することができる。さらに、粉末が周囲に撒き散
らされることを抑制することができるため、衛生上好ま
しい環境となる。
用プレス装置では、フィーダーの摺動方向におけるチャ
ンバー内壁に、摺動時に粉末を掬い上げる傾斜面を形成
するとともに、この傾斜面とダイに対する垂線との角度
θを２０〜５０度に設定したので、フィーダーがダイの
上面を摺動すると、フィーダーのチャンバー内における
ダイの上面に近い層の粉末が傾斜面により掬い上げら
れ、チャンバー内の粉末が循環するような状態となり、
粉末はフィーダーの下面とダイの上面との間に殆ど進入
しない。従って、フィーダーの繰り返し摺動により、粉
末がフィーダーの外部に漏出する量が殆どなくなり、粉
末の歩留りの低下を防止することができる。また、漏出
した粉末が成形品に付着することがなく、成形品の汚損
を防止することができる。さらに、粉末が周囲に撒き散
らされることを抑制することができるため、衛生上好ま
しい環境となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の粉末成形用プレス装置を示す縦断面図
である。
である。
【図２】図１の傾斜部およびその近傍を拡大して示す縦
断面図である。
断面図である。
【図３】フィーダーが図１とは反対側に移動する状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図４】従来の粉末成形用プレス装置を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図５】フィーダーが摺動して、底から粉末を供給して
いる状態を示す縦断面図である。
いる状態を示す縦断面図である。
【図６】上下のパンチにより成形している状態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図７】図４のフィーダーおよびその近傍を拡大して示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図８】図６のフィーダーおよびその近傍を拡大して示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
３１ ダイ ３３ 貫通孔（成形孔） ３５、３７ パンチ ３９ フィーダー ４３ 傾斜部 Ｃ チャンバー
Claims (1)
- 【請求項１】成形孔を有するダイと、前記成形孔に挿入
されるパンチと、前記成形孔内に粉末を供給するフィー
ダーとを備えてなり、該フィーダーが前記ダイの上面を
摺動することにより、前記フィーダーのチャンバーから
粉末を前記成形孔内に供給し、前記パンチでプレス成形
する装置であって、前記フィーダーの摺動方向における
チャンバー内壁に、摺動時に前記ダイ上面の粉末を掬い
上げるべく、前記ダイに対する垂線との角度θが２０〜
５０度の傾斜面を形成してなることを特徴とする粉末成
形用プレス装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991089219U JP2557880Y2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 粉末成形用プレス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991089219U JP2557880Y2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 粉末成形用プレス装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0539795U JPH0539795U (ja) | 1993-05-28 |
| JP2557880Y2 true JP2557880Y2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=13964620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991089219U Expired - Lifetime JP2557880Y2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 粉末成形用プレス装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2557880Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102006023333B3 (de) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Korsch Ag | Tablettiermaschine |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01208403A (ja) * | 1988-02-16 | 1989-08-22 | Mitsubishi Metal Corp | シューボックス |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP1991089219U patent/JP2557880Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0539795U (ja) | 1993-05-28 |
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