JPH08281493A - 容器状成形体のプレス成形法 - Google Patents

容器状成形体のプレス成形法

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JPH08281493A
JPH08281493A JP8254895A JP8254895A JPH08281493A JP H08281493 A JPH08281493 A JP H08281493A JP 8254895 A JP8254895 A JP 8254895A JP 8254895 A JP8254895 A JP 8254895A JP H08281493 A JPH08281493 A JP H08281493A
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JP
Japan
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punch
piston
press
powder
upper punch
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JP8254895A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Ohinata
義宏 大日向
Hiroshi Fukuda
福田  寛
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成の成形型を用いて圧密度が均一な
成形体を成形する。 【構成】 下パンチ13の上側に環状のリングパンチ1
4を設け、このリングパンチ14内に上下方向に進退可
能なピストンパンチ15を挿入し、ピストンパンチ15
をバネ17によって上方に付勢し、上パンチ18の圧入
に伴う粉体からの受圧によってピストンパンチ15が徐
々に下降するようにする。 【効果】 上パンチ18を成形孔12に圧入すると、こ
の上パンチ18の押圧力によって粉体が圧密化されて成
形体となるが、この際、上パンチ18の押圧力がバネ1
7によるピストンパンチ15の付勢力を上回り、ピスト
ンパンチ15がバネ17による背圧を受けながら徐々に
下降する。この結果、ピストンパンチ15と上パンチ1
8との間及びピストンパンチ15の周囲においても、粉
体がほぼ均等に圧密化するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器状成形体のプレス成
形法に係り、特に、容器状成形体のプレス成形に当り、
均一な圧縮力を付与して圧密度が均一な容器状成形体を
成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】容器状成形体の従来の成形法として、第
7図の通り、成形孔2を有した外枠1の該成形孔2内に
環状ベース3及びピストン4よりなる下パンチ5を下方
から挿入し、粉体Pを充填した後、上方から上パンチ6
を成形孔2内に圧入する方法がある。この場合、上パン
チ6の下降に伴ってピストン4を少しづつ下降させ、成
形孔2内の水平断面のすべての箇所において上下方向の
圧密度が均等となるようにする。即ち、ピストン4を固
定したまま上パンチ6を下降させると、ピストン4と上
パンチ6との間だけ局部的に強く圧縮され、得られる成
形体の側周部の圧密度が不足したものになってしまうた
め、上パンチ6の下降に伴って、ピストン4を下降させ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】第7図の方法において
は、上パンチ6の下降に応じて、且つこの上パンチ6の
下降速度よりも小さい速度でピストン4を、背圧をかけ
ながら下降させる必要がある。このため、ピストン4の
下降装置として極めて高精度な制御を行なえる複雑な装
置が必要となり、設備費が高価なものとなっていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決し、簡
易な構成の成形型を用いて圧密度が均一な成形体を成形
する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の容器状成形体
のプレス成形法は、上下方向に貫通する成形孔を有した
外枠の該成形孔に下方から下パンチを挿入し、該成形孔
内に粉体を充填し、次いで該成形孔内に上方から上パン
チを圧入して成形体を成形する方法において、該下パン
チの上側に環状のリングパンチをセットすると共に、該
リングパンチ内に上下方向に進退可能なピストンパンチ
を挿入し、該ピストンパンチを弾性体によって上方に付
勢し、前記上パンチの圧入に伴う粉体からの受圧によっ
て該ピストンパンチが徐々に下降するようにし、該ピス
トンパンチが下降限まで下降した状態においても該ピス
トンパンチの上端が該リングパンチの上面よりも、上方
に突出させることにより容器状の成形体を形成するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2の容器状成形体のプレス成形法
は、請求項1において、前記上パンチの下面の外周縁に
沿って上下動可能な環状のサーキュラパンチを設け、該
サーキュラパンチを弾性部材によって下方に押圧し、該
サーキュラパンチの下面を該上パンチの下面と面一かそ
れよりも下方に突出するようにし、該上パンチを前記成
形孔内に圧入した際に、粉体からの受圧力により該サー
キュラパンチの下面が該上パンチの下面よりも上方まで
徐々に上昇するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】請求項1,2の容器状成形体のプレス成形法に
おいては、上パンチを成形孔に圧入すると、この上パン
チの押圧力によって粉体が圧密化されて成形体となるの
であるが、この際、上パンチの押圧力が弾性体によるピ
ストンパンチの付勢力を上回り、ピストンパンチが該弾
性体による背圧を受けながら徐々に下降する。この結
果、ピストンパンチと上パンチとの間及びピストンパン
チの周囲においても、粉体がほぼ均等に圧密化するよう
になる。
【0008】請求項2の容器状成形体のプレス成形法に
あっては、成形型内の成形体の上面にも凹部を有する容
器状成形体を、均等な圧密度に形成することができる。
【0009】なお、請求項2の方法において、上パンチ
を成形孔に圧入する際、サーキュラパンチ下面と上パン
チ下面とが面一の場合には、サーキュラパンチの下面が
上パンチ下面と同時に粉体上面に接する。また、サーキ
ュラパンチの下面が上パンチ下面よりも下方に突出して
いるときには、該サーキュラパンチ下面が上パンチ下面
に先行して粉体に接するようになる。これにより、成形
孔内の粉体が成形孔からオーバーフローすることが防止
される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0011】第1図は請求項1のプレス成形法の実施例
方法を説明する成形型10の縦断面斜視図、第2,3図
は同縦断面図である。本実施例において、成形型10に
は、成形孔12を有した外枠11の成形孔12内に下方
から下パンチ13、リングパンチ14及びピストンパン
チ15が挿入されている。リングパンチ14は、環状で
あり、その内孔にピストンパンチ15が上下方向に摺動
可能に挿入されている。ピストンパンチ15の底面には
凹部16が設けられており、該凹部16内に配置された
コイルバネ17が該ピストンパンチ15を上方に付勢し
ている。ピストンパンチ15は、その下端が下パンチ1
3の上面に着座した第3図の状態においてもその上端が
リングパンチ14の上面から上方に突出している。18
は上パンチである。
【0012】成形に当っては、まず、第2図の如く、外
枠11の成形孔12に粉体Pをスリキリ状に充填した
後、上方から上パンチ18が圧入する。その後、第3図
の如く、ピストンパンチ15が下パンチ13上に着座す
るまで上パンチ18を圧入し、成形する。その後、型バ
ラシし、成形体Mを成形型10から取り出す。
【0013】得られた成形体Mは、ピストンパンチ15
に由来する凹穴を有した容器状のものであるが、成形に
当り、上パンチ18の押圧と、ピストンパンチ15の下
降により、粉体Pがほぼ均等に圧密されることから、圧
密度が均一な容器状成形体となる。
【0014】ところで、このような本発明のプレス成形
法により、圧密度が極めて均一な容器状成形体を確実に
得るためには、次のようなことを考慮してピストンパン
チ、リングパンチ、バネ等の設計を行うことが重要であ
る。
【0015】即ち、粉体Pの側部の充填深さF1 及び底
部の充填深さF2 と、得られる成形体Mの当該充填深さ
1 ,F2 に対応する側部寸法L1 及び底部の寸法L2
から下記式で表される圧縮比A1 ,A2 は、均一な圧密
度の成形体を得るためには、等しいことが必要となる。
【0016】 A1 =L1 /F1 … A2 =L2 /F2 … A=A1 =A2 … 一方、下記式で求められる側部と底部との圧縮距離の差
Dは、バネ17のたわみ量(圧縮量)及びピストンパン
チ15の移動距離に相当する。
【0017】 (F1 −P1 )−(F2 −P2 )=D … 従って、粉体Pの充填深さについては、成形する成形体
の寸法と圧縮比から、次のようにして求められる。
【0018】F1 =P1 /A F2 =P2 /A また、バネ17のたわみ量Dは、〜式より、下記式
で求められる。 D=(P1 −P2 )×(1−A)÷A その他、成形型の各部の寸法についても、同様に求める
ことができる。
【0019】この第1〜3図に示す方法に従って、実際
に、外形74mm×74mm×高さ20mmで、凹部の
深さが8mmのマグネシア成形体を成形し、得られた成
形体の各部の密度を測定したところ、何れの部位の密度
も2.35〜2.40の範囲と均一密度となっており、
この成形体を焼成したものは、ひずみのない良好な焼結
体であった。
【0020】第4,5図は請求項2のプレス成形体の実
施例を説明する成形型10Aの縦断面図、第6図は同上
パンチ18Aの縦断面斜視図であり、第1〜3図に示す
部材と同一機能を奏する部材には同一符号を付してあ
る。本実施例においては、上パンチ18Aの下部周縁に
段部20が形成され、サーキュラパンチ21が該上パン
チ18Aと同軸状に配置されている。上パンチ18Aの
外周部分には上下方向に貫通するガイド孔22が複数本
穿設されており、ガイドロッド23が挿通されている。
このガイドロッド23の下端は該サーキュラパンチ21
に固着され、上端にはリング状のプレート24が固着さ
れている。このリング状のプレート24の上方には、上
パンチ18Aから張り出したフランジ25が配置され、
このフランジ25とプレート24との間に介在されたコ
イルバネ26が該プレート24を下方に押圧している。
なお、本実施例では、第4図の如くプレート24及びサ
ーキュラパンチ21が下降限に位置した状態においてサ
ーキュラパンチ21の下面は上パンチ18Aの下面と面
一となっているが、第4図の状態においてサーキュラパ
ンチ21の下面が上パンチ18Aの下面よりも下方に突
出しても良い。
【0021】第4〜6図の成形法においても、成形孔1
2内に粉体Pをスリキリ状に充填した後、上パンチ18
Aを該成形孔12内に圧入することにより、上パンチ1
8Aの押圧力でピストンパンチ15が下降すると共に、
上パンチ18A側では、サーキュラパンチ21がバネ2
6による背圧を受けながら徐々に上昇し、下方からはピ
ストンパンチ15に由来する深い凹穴が形成され、上方
からは上パンチ18Aの下端面18aに由来する浅い凹
穴が形成された、容器状成形体Mを得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の容器状成形
体によれば、簡易な構成の成形型を用いて圧密度が均一
な成形体を成形することができる。
【0023】請求項2の方法によれば、成形型の上面に
も凹部を有する成形体を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のプレス成形法の実施例を説明する成
形型の縦断面斜視図である。
【図2】請求項1のプレス成形法の実施例を説明する成
形型の断面図である。
【図3】請求項1のプレス成形法の実施例を説明する成
形型の断面図である。
【図4】請求項2のプレス成形法の実施例を説明する成
形型の断面図である。
【図5】請求項2のプレス成形法の実施例を説明する成
形型の断面図である。
【図6】請求項2のプレス成形法の実施例を説明する成
形型の上パンチの縦断面斜視図である。
【図7】従来法を説明する断面図である。
【符号の説明】 10,10A 成形型 11 外枠 12 成形孔 13 下パンチ 14 リングパンチ 15 ピストンパンチ 16 凹部 17 バネ 18,18A 上パンチ 21 サーキュラパンチ 22 ガイド孔 23 ガイドロッド 24 プレート 25 フランジ 26 バネ P 粉体 M 成形体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に貫通する成形孔を有した外枠
    の該成形孔に下方から下パンチを挿入し、該成形孔内に
    粉体を充填し、次いで該成形孔内に上方から上パンチを
    圧入して成形体を成形する方法において、 該下パンチの上側に環状のリングパンチをセットすると
    共に、 該リングパンチ内に上下方向に進退可能なピストンパン
    チを挿入し、 該ピストンパンチを弾性体によって上方に付勢し、前記
    上パンチの圧入に伴う粉体からの受圧によって該ピスト
    ンパンチが徐々に下降するようにし、 該ピストンパンチが下降限まで下降した状態においても
    該ピストンパンチの上端が該リングパンチの上面より
    も、上方に突出させることにより容器状の成形体を形成
    するようにしたことを特徴とする容器状成形体のプレス
    成形法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記上パンチの下面の外周縁に沿って上下動可能な環状
    のサーキュラパンチを設け、 該サーキュラパンチを弾性部材によって下方に押圧し、
    該サーキュラパンチの下面を該上パンチの下面と面一か
    それよりも下方に突出するようにし、 該上パンチを前記成形孔内に圧入した際に、粉体からの
    受圧力により該サーキュラパンチの下面が該上パンチの
    下面よりも上方まで徐々に上昇するようにしたことを特
    徴とする容器状成形体のプレス成形法。
JP8254895A 1995-04-07 1995-04-07 容器状成形体のプレス成形法 Withdrawn JPH08281493A (ja)

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