JP2554189B2 - 自動車用フロントウインドウパネル保持部構造 - Google Patents

自動車用フロントウインドウパネル保持部構造

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JP2554189B2 JP2142348A JP14234890A JP2554189B2 JP 2554189 B2 JP2554189 B2 JP 2554189B2 JP 2142348 A JP2142348 A JP 2142348A JP 14234890 A JP14234890 A JP 14234890A JP 2554189 B2 JP2554189 B2 JP 2554189B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車用エアボックスのフロントウイン
ドウパネルを保持する部位の構造の改良に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、自動車用フロントウインドウパネル保持部の構
造として、第2図ないし第4図に示すようなものがあっ
た。
第2図は第4図のII−II線に相当する部位における断
面図で、中符号1は、車室2の前側に車幅方向に沿って
配設され、フード3の後端部下側に位置するエアボック
スで、このエアボックス1の上面にフロントウインドウ
パネル4の下端部が取り付けられている。
詳しくは、このエアボックス1は、ダッシュアッパパ
ネル6とカウルトップパネル7とが接合されて閉断面に
形成されている。このダッシュアッパパネル6の車室側
縦壁部8の上端部には、車室2側に延出するフランジ9
が形成され、このフランジ9にカウルトップパネル7の
フランジ10が接合されている。このフランジ10には、フ
ランジ9より後方に延長された塗布部19が形成され、こ
の塗布部19上でフランジ10先端接合部分にペイントシー
ル11が塗布されている。そして、カウルトップパネル7
の上面部12の後端部には凹部13が形成され、この凹部13
に接着剤14、15を介してフロントウインドウパネル4の
下端部16が嵌め込まれることで、フロントウインドウパ
ネル4がエアボックス1の上面部12に固定されている。
尚、図中符号5はダッシュロアパネル、符号17はカウ
ルカバー、符号18はハーネスである。
しかしながら、かかる従来のものにあっては、カウル
トップカバー7とダッシュアッパパネル6の剛性でのみ
フロントウインドウパネル4を保持する構造となってい
るため、保持剛性を維持するために、これらのパネル
6、7の板厚を厚くしなければならず、車体の重量増加
を招く。また、エアボックス1から車室内への空気洩れ
等を防止するために、ペイントシール11を施すには、フ
ランジ9の塗布部19をフランジ10よりも車室2側に突設
しなければならないため、インストルメントパネル20を
エアボックス1側に近付けることができず、インストル
メントパネル20の位置が高くなってしまい、フロントウ
インドウパネル4の開口面積の減少を招く、という問題
があった。
そこで、かかる問題を克服する一例として、例えば第
3図に示すようなものがある。
即ち、エアボックス21のダッシュアッパパネル22のフ
ランジ23とカウルトップパネル24のフランジ25との間に
ロアメンバパネル29の一方のフランジ26が嵌合され、他
方のフランジ27がカウルトップパネル24の上面部28に接
合されて、カウルトップパネル24とロアメンバパネル29
による閉断面が形成され、フロントウィンドウパネル4
の取付部分の剛性強化が図られている。また、フランジ
23、25、26の接合位置が、第2図に示すものより、下側
に設定されることにより、インストルメントパネル20が
エアボックス21側へ近接されている。これにより、イン
ストルメントパネル20が第2図に示したインストルメン
トパネル20よりも低位置に配設できるため、フロントウ
インドウパネル4の開口面積の拡大が図られる。
なお、この種のものとしては、例えば特開昭59−2372
0号公報に記載されたようなものがある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、第3図に示した従来のものにあっては、フラ
ンジ23、25、26の接合部分がハーネス18側に位置され、
ペイントシール11の塗布面であるフランジ23の塗布部31
がハーネス18に著しく近接しているため、ハーネス18の
損傷を防止するため、ハーネス18をプロテクタ30で被覆
しなければならず、コストアップを生じさせる、という
問題があった。
そこで、この発明は、エアボックスの板厚を厚くする
ことなくフロントウインドウパネル取付部分の剛性向上
を図ると共に、ハーネス等とエアボックス接合部分との
干渉を招くことなくインストルメントパネル等をエアボ
ックスに近接配置できるようにすることを課題とする。
(課題を解決するための手段) この発明は、かかる従来の課題に着目してなされたも
ので、エアボックスの上面部の後端部と車室縦壁部の上
部とが接合され、前記上面部の後端部にフロントウイン
ドウパネル下端部が取り付けられた自動車用フロントウ
インドウパネル保持部構造において、前記フロントウイ
ンドウパネル下端部の取付部下側の、前記上面部と車室
側縦壁部上部との間に構造接着剤を介在させると共に、
該上面部の後端部と車室側縦壁部の上部とを後方に延長
してフランジを形成し、更に、これらのフランジにダッ
シュアッパメンバの上部フランジを接合すると共に、該
ダッシュアッパメンバの下端部を、エアボックスの前記
車室側縦壁部又は底面部に固定して、該ダッシュアッパ
メンバを前記エアボックスの車室側に配設することによ
り、該ダッシュアッパメンバ、前記構造接着剤配設部
位、及び前記車室側縦壁部にて閉断面を形成した自動車
用フロントウインドウパネル保持部構造としたことを特
徴とする。
(作用) かかる手段によれば、フロントウインドウパネル取付
部下側に、ダッシュアッパメンバ、構造接着配設部位、
及び車室側縦壁部にて閉断面が形成され、フロントウイ
ンドウパネル取付部位のエアボックス剛性が高められて
いるため、板厚を厚くすることなく十分なエアボックス
剛性を維持することができ、フロントウインドウパネル
保持部の剛性向上を図ることができる。
また、エアボックス上面部と車室側縦壁部の上部との
間に配設された構造接着剤によりシール不良が防止され
るため、従来のように塗布部31を後方に延長する必要が
ないことから、インストルメントパネルをエアボックス
に接近させることができ、造形上の自由度が向上し、ウ
インドウ開口面積の拡大が図られる。
(実施例) 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す図である。尚、第
2図及び第3図に示した部材を同一の部材については同
一符号を付して説明する。
図中符号41はエアボックスで、このエアボックス41は
ダッシュアッパパネル43とカウルトップパネル49が接合
されて閉断面に形成され、このエアボックス41にフロン
トウインドウパネル4の下端部16が固定されている。
詳しくは、ダッシュアッパパネル43は、車室側縦壁部
45の上端部が車室2側に折り曲げられて平板状のフラン
ジ44が形成される一方、カウルトップパネル49には、上
面部50の後端部に前記フランジ44に接合されるフランジ
52が形成されている。このフランジ52より前側には、フ
ロントウインドウパネル4の下端部16が接着剤59,60を
介して固定される凹部51が形成されている。なお、符号
58はダムラバーである。そして、この接着部位の下側
で、凹部51の下面とフランジ44の基面とが構造接着剤42
により接着されている。
ここで、構造接着剤42としては、ある程度の厚み(1m
m前後)をもって塗布した場合でも、容積収縮が生じる
ことなく固化する性質を有するもので、例えばチバガイ
キ(株)製の商品名「チバガイキXNR3553NW」等が相当
する。
かかるエアボックス41の車室側縦壁部45側にはダッシ
ュアッパメンバ54が接合されて閉断面53が形成されてお
り、これによりフロントウインドウパネル下端部16が固
定されるエアボックス41の剛性の強化が図られている。
即ち、略端面L字状のダッシュアッパメンバ54が車室
縦壁部45に対向配設され、ダッシュアッパメンバ54の底
壁部55の先端部がダッシュアッパパネル43の底壁部55に
接合され、ダッシュアッパメンバ縦壁部56の上端部に折
曲形成されたフランジ57がフランジ44に接合されてい
る。この状態で、車室側縦壁部45,構造接着剤42配設部
位およびダッシュアッパメンバ54により閉断面53が形成
されている。
尚、図中符号61はカウルカバー、符号62はフード3と
の間隙をシールするシール部材である。
次に、かかる構成よりなる自動車用フロントウインド
ウパネル保持部構造の作用について説明する。
フロントウインドウパネル4の下端部16の固定部位に
は、車室側縦壁部45,構造接着剤42配設部位およびダッ
シュアッパメンバ54等により閉断面53が形成されて剛性
向上が図られているため、エアボックス41のカウルトッ
プパネル49及びダッシュアッパパネル43の板厚を厚くし
なくともフロントウインドウパネル4の指示剛性を維持
することができる。
また、構造接着剤42によってエアボックス41から車室
2内への空気洩れが防止されることから、従来例の第2
図及び第3図で示すように車室2側に突出したペイント
シール11用の塗布部19を設ける必要がなく、フランジ4
4、52、57の端末を一致させた構造にできる。従って、
インストルメントパネル20を2点鎖線で示す従来の位置
よりも極めてエアボックス41側に近接した実線位置に配
設することができ、インストルメントパネル20の低位置
に配設できることから、ウインドウ開口面積を従来より
拡大することができる。
更に、フランジ44、52、57がハーネス18から離れた上
方で接合されているため、車輌振動によるハーネス18と
の干渉は生じない。従ってハーネス18にプロテクタ30等
を被覆する必要がなく、この結果コストダウン及び車輌
品質の向上を図ることができる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、この発明によれば、フロン
トウインドウパネル下端部の取付部近傍に、ダッシュア
ッパメンバ、構造接着剤配設部位、及びエアボックス車
室側縦壁部にて閉断面を形成したため、フロントウイン
ドウパネル取付部分の剛性強化を図ることができる。
また、エアボックスの上面部と車室側縦壁部の接合部
分に構造接着剤を介在させているため、ペイントシール
等を塗布するための塗布部を延長する必要がなく、イン
ストルメントパネル等の部材をエアボックス車室側縦壁
部側に近接配置することができ、ウインドウ開口面積の
拡大等が図られる。
更に、エアボックス上面部を車室側縦壁部の上部に接
合した構造となっているため、上面部と車室縦壁部との
接合部分がハーネス等の車輌構成部材と干渉せず、車輌
品質の向上を図ることができる、という実用上有益な効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の自動車用フロントウインドウパネル
保持部構造の一実施例を示す第2図に相当する断面図で
ある。 第2図及び第3図は異なった従来の自動車用フロントウ
インドウパネル保持部構造を示す図で、第2図は同保持
部構造の第1の従来例を示す第4図のII−II線に沿う部
位における断面図、第3図は第2図の従来例を示す第2
図に相当する断面図、第4図はエンジンルーム回りの車
体を示す斜視図である。 2……車室 4……フロントウインドウパネル 16……下端部 41……エアボックス 42……構造接着剤 44,52……フランジ 45……車室側縦壁部 50……上面部 53……閉断面 54……ダッシュアッパメンバ 57……フランジ(上部フランジ) 59,60……接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアボックスの上面部の後端部と車室側縦
    壁部の上部とが接合され、前記上面部の後端部にフロン
    トウインドウパネル下端部が取り付けられた自動車用フ
    ロントウインドウパネル保持部構造において、 前記フロントウインドウパネル下端部の取付部下側の、
    前記上面部と車室側縦壁部上部との間に構造接着剤を介
    在させると共に、該上面部の後端部と車室側縦壁部の上
    部とを後方に延長してフランジを形成し、 更に、これらのフランジにダッシュアッパメンバの上部
    フランジを接合すると共に、該ダッシュアッパメンバの
    下端部を、エアボックスの前記車室側縦壁部又は底面部
    に固定して、該ダッシュアッパメンバを前記エアボック
    スの車室側に配設することにより、該ダッシュアッパメ
    ンバ、前記構造接着剤配設部位、及び前記車室側縦壁部
    にて閉断面を形成したことを特徴とする自動車用フロン
    トウインドウパネル保持部構造。
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