JP3228124B2 - 車両のピラー構造 - Google Patents

車両のピラー構造

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JP3228124B2 JP11851096A JP11851096A JP3228124B2 JP 3228124 B2 JP3228124 B2 JP 3228124B2 JP 11851096 A JP11851096 A JP 11851096A JP 11851096 A JP11851096 A JP 11851096A JP 3228124 B2 JP3228124 B2 JP 3228124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のピラー構造に
関し、特にその衝撃エネルギー吸収構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4(a)は従来の車両フロントピラー
の下半部水平断面であり、車両の前部側面を示す図3の
I −I 線に沿った断面である。図4(a)において、上
下方向(紙面垂直方向)へ延びるフロントピラー1は深
い容器断面をなすアウタパネル12と略平板状のインナ
パネル11とを前後の側縁で接合した閉断面構造となっ
ており、この閉断面空間S内にリーンホースメントパネ
ル2´が配設されている。
【0003】リーンホースメントパネル2´は前側縁
(図の左側縁)と後側縁がそれぞれ両パネル11,12
の接合部間に一体に挟まれて接合されており、リーンホ
ースメントパネル2´中間部はアウタパネル12方向へ
U字状に屈曲してその内面に接合されている。アウタパ
ネル12には前側面に、図に示すように、矩形閉断面構
造をなすフロントサイドメンバ5(図3参照)の後端が
接合されており、また、アウタパネル12の外側面には
車体開口Oを開閉するフロントドア4がヒンジ41によ
り結合されている。アウタパネル12の外方にはフェン
ダパネル3が位置している。
【0004】なお、ダッシュアッパパネルを変形させて
車両後方への衝撃荷重の伝達を防止するもの(特開平5
−294257号公報)、車体フレームを蛇腹状に変形
させて車両後方への衝撃荷重の伝達を防止するもの(特
開昭58−116268号公報)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ピラー構造においては、フロントサイドメンバ5を経て
車両前方より衝撃荷重が入力すると、この衝撃荷重はフ
ロントピラー1の前部1Aから後部1Bへそのまま伝達
するため、リーンホースメントパネル2´が設けられて
いても、図4(b)に示すように、車体開口Oに臨むピ
ラー後部1Bがある程度変形することは避けられなかっ
た。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、ピラー必要部の剛性向上を図るとともに、ピ
ラー必要部以外での衝撃荷重の吸収を可能として、上記
ピラー必要部の変形を確実に防止できる車両のピラー構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、インナパネル(11)とアウタパ
ネル(12)により閉断面空間(S)を形成して上方へ
延び、閉断面空間(S)内にリーンホースメントパネル
(2)を設けた車両のピラー(1)構造において、リー
ンホースメントパネル(2)の荷重作用側の前側壁部
(22)をインナパネル(11)の中間位置に接合し、
後側壁部(23)をインナパネル(11)とアウタパネ
ル(12)の後側縁フランジ(112,122)と共に
接合して、リーンホースメントパネル(2)を閉断面空
間(S)内の荷重作用側とは反対側のピラー部(1B)
内にのみ設置し、荷重作用側にあるピラ一部(1A)を
作用荷重の衝撃エネルギーを吸収するように塑性変形可
能としてある。
【0008】本第1発明において、衝撃荷重が作用する
と、荷重作用側にあるピラー部のみが塑性変形して衝撃
エネルギーを吸収する。したがって、衝撃荷重は荷重作
用側と反対側のピラー部へは作用せず、またこのピラー
部内にはリーンホースメントパネルが設けられているか
ら、この部分は変形することなく原形が維持される。荷
重作用側と反対側の上記ピラー部が例えば車体開口に臨
んでいる場合には、開口縁の変形が防止され、スムーズ
な乗降ドアの開閉が保証される。
【0009】また、本第2発明では、荷重作用方向にあ
るピラー部(1A)のインナパネル(11)およびアウ
タパネル(12)に、荷重の作用により最初に塑性変形
を開始する変形開始部(13,14)を設ける。
【0010】本第2発明において、衝撃荷重が作用する
と荷重作用側にあるピラー部の変形開始部から当該ピラ
ー部の変形がより確実かつ速やかに開始されて衝撃エネ
ルギーが吸収される。これにより、荷重作用側と反対側
のピラー部への衝撃荷重の印加がより確実に回避され
る。
【0011】さらに、本第3発明では、変形開始部はイ
ンナパネル(11)およびアウタパネル(12)の一部
に形成したビード部(13)ないし屈曲部(14)であ
る。
【0012】本第3発明においては、ビード部ないし屈
曲部により変形開始部が容易に実現される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には本発明を適用したフロン
トピラー1の下半部水平断面を示し、断面部は車両の前
部側面を示す図3のI −I 線に沿ったものである。な
お、図3において、3はフェンダパネル、4はフロント
ドアである。
【0014】図1において、フロントピラー1はフェン
ダパネル3後端部の内方(図の上方)位置を上下方向
(紙面垂直方向)へ延びており、深い容器断面をなすア
ウタパネル12と略平板状のインナパネル11とを前後
(図の左右)の側縁フランジ111,121と112,
122で接合した閉断面構造となっている。アウタパネ
ル12の前側面には、矩形閉断面構造のフロントサイド
メンバ5(図3参照)を構成するインナパネル51とア
ウタパネル52の各後端が接合されており、また、アウ
タパネル12の後部外側面には、フロントドア4の前側
縁がヒンジ41により結合されている。フロントピラー
1の外方にはフェンダパネル3が位置している。
【0015】フロントピラー1の閉断面空間S内にはリ
ーンホースメントパネル2が位置し、このリーンホース
メントパネル2は略U字断面をなして、閉断面空間S内
のピラー後部(図の右部)1B内にのみ設けられてい
る。すなわち、リーンホースメントパネル2の断面底部
21はアウタパネル12の板面に接合され、断面前側壁
部22は閉断面空間Sを車両内方へ横切ってインナパネ
ル11板面の中間位置に接合されている。また、リーン
ホースメントパネル2の断面後側壁部23はアウタパネ
ル12の後端部板面に沿って屈曲した後、車体開口Oに
臨むインナパネル11とアウタパネル12の後側縁フラ
ンジ112,122間に至り、これらと共に接合されて
いる。
【0016】インナパネル11の、リーンホースメント
パネル2接合部に近い前部板面には変形開始部として山
型断面に凹陥するビード部13が上下方向へ形成されて
いる。また、アウタパネル12は前部と後部の境界付近
で、接合されたリーンホースメントパネル2の前側コー
ナ部に沿って外方へ屈曲しており、この屈曲部14が変
形開始部となっている。
【0017】このような構造のフロントピラー1に対し
てフロントサイドメンバ5を経て前方からの衝撃荷重が
作用すると、フロントピラー1は図2(a)に示す形状
から、図2(b)に示す形状へ変形する。すなわち、図
2(a)は衝撃荷重が作用する前の、図1で詳細に説明
した断面形状と同一の概略断面図である。衝撃荷重が作
用すると、インナパネル11はビード部13から、アウ
タパネル12は屈曲部14からそれぞれ塑性変形を開始
し、図2(b)に示すように、フロントピラー1の前部
1Aが大きく塑性変形して、この変形により衝撃エネル
ギーが吸収される。
【0018】この結果、フロントピラー1の後部1Bへ
は殆ど衝撃荷重が伝達されず、この部分にリーンホース
メントパネル2が設けられていることとも相まって、フ
ロントピラー後半部1Bの断面は衝撃荷重の作用前と同
一の形状を保つ。これにより、車体開口O縁の変形が防
止されるとともに、ヒンジ41の姿勢も変化しないから
フロントドア4のスムーズな開閉が保証される。
【0019】本実施形態においては、フロントピラーに
本発明を適用した例について説明したが、フロントピラ
ーに限られるものではなく、リヤピラー等にも適用する
ことができる。リヤピラーに適用する場合には、荷重作
用方向と反対方向のピラー前部内にのみリーンホースメ
ントパネルを設けて、荷重作用方向にあるピラー後部
を、作用荷重の衝撃エネルギーを吸収するように塑性変
形可能とする。
【0020】また、変形開始部としては本実施形態で示
したビード部や屈曲部に限られず、荷重作用方向に対し
て比較的大きな角度をなす部分をパネルの一部に形成す
れば良い。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る車両のピラ
ー構造によれば、荷重作用側とは反対側のピラー部内に
のみリーンホースメントパネルを設けて当該ピラー部の
剛性向上を図りつつ、荷重作用側のピラー部を塑性変形
させることによって衝撃エネルギーを吸収している。こ
れにより、衝撃荷重作用時にも、荷重作用側と反対側の
ピラー部の変形は確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるフロントピラーの
下半部水平断面図で、図3のI−I 線に沿った断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態における、荷重作用前と荷
重作用後のフロントピラーの下半部概略水平断面図であ
る。
【図3】車両の前部側面図である。
【図4】従来例における、荷重作用前と荷重作用後のフ
ロントピラーの下半部概略水平断面図である。
【符号の説明】
1 フロントピラー 1A ピラー前部 1B ピラー後部 11 インナパネル 12 アウタパネル 13 ビード部 14 屈曲部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224472(JP,A) 特開 平8−11745(JP,A) 特開 平7−96857(JP,A) 特開 平7−61368(JP,A) 特開 平2−99471(JP,A) 特開 昭58−116268(JP,A) 特開 平5−294257(JP,A) 実開 平3−68174(JP,U) 実開 平6−72787(JP,U) 実開 昭61−127085(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナパネル(11)とアウタパネル(1
    2)により閉断面空間(S)を形成して上方へ延び、前
    記閉断面空間(S)内にリーンホースメントパネル
    (2)を設けた車両のピラー(1)構造において、
    記リーンホースメントパネル(2)の荷重作用側の前側
    壁部(22)を前記インナパネル(11)の中間位置に
    接合し、後側壁部(23)を前記インナパネル(11)
    とアウタパネル(12)の後側縁フランジ(112,1
    22)と共に接合して、前記リーンホースメントパネル
    (2)を前記閉断面空間(S)内の荷重作用側とは反対
    側のピラー部(1B)内にのみ設置し、荷重作用側にあ
    るピラ一部(1A)を作用荷重の衝撃エネルギーを吸収
    するように塑性変形可能としたことを特徴とする車両の
    ピラー構造。
  2. 【請求項2】前記荷重作用方向にあるピラー部(1A)
    の前記インナパネル(11)およびアウタパネル(1
    2)に、荷重の作用により最初に塑性変形を開始する変
    形開始部(13,14)を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の車両のピラー構造。
  3. 【請求項3】 前記変形開始部は前記インナパネル(1
    1)およびアウタパネル(12)の一部に形成したビー
    ド部(13)ないし屈曲部(14)であることを特徴と
    する請求項2に記載の車両のピラー構造。
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