JPH0132568Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、自動車のウインドガラス取付構造の
改良に関するものである。

（従来技術） 自動車車体の開口縁部にウインドガラスを取付
けるに当つて、ウインドガラスをインナパネルの
フランジ部に対して車室内側から接着するように
したものがある。（実開昭56−102221号公報参
照）。ところが、この公知例の場合、アウタパネ
ル外面に、インナパネルフランジ部接合による溶
接歪が現ずるという外観上の不具合がある。

（考案の目的） 本考案の目的は、ボデイ面とウインドガラス面
とのフラツシユサーフエイス化を図り且つアウタ
パネル外面への溶接歪の現出を防止せんとすると
ころにある。

（考案の構成） 本考案は、自動車の車体に形成された開口縁部
に、アウタパネルを車室内側に折り返してなる折
り返し部を形成し、該折り返し部にウインドガラ
スを車室内方から接着固定するとともに、前記折
り返し部の先端部にインナパネルを接合し、以つ
て車体表面のフラツシユサーフエイス化と溶接歪
の発生防止とを図ることを特徴としている。

（実施例） 以下、添付の図面に示す実施例に基づいて、本
考案の自動車のウインドガラス取付構造を説明す
る。

自動車の車体１に形成された開口縁部２（本実
施例でバツクウインド部）には、アウタパネル３
を車室内側に折り返して形成してなる折り返し部
４が形成されている。該折り返し部４の先端は、
車室内方に向けて略直角に折り曲げられて折り曲
げ部５とされており、該折り曲げ部５にはインナ
パネル６が溶接により接合されている。つまり、
アウタパネル３の外面（即ちボデイ面）には、溶
接歪が発生しなくなつている。

前記折り返し部４に対しては、ウインドガラス
７が車室内方から接着剤（例えば、ポリウレタン
シーラ）８によつて接着固定されている。このよ
うにすると、アウタパネル３外面（即ちボデイ
面）とウインドガラス７外面とに大きな段差が発
生せず、車体のフラツシユサーフエイス化が図れ
る。符号９はインナトリムである。なお、上記実
施例ではバツクウインドに適用したものを例とし
ているが、フロントウインドあるいはドアの開口
に固着されるドアウインドもしくは、サイドウイ
ンドにも適用可能なことは勿論である。

（考案の効果） 本考案によれば、アウタパネルを車室内側に折
り返して形成してなる折り返し部に対して、車室
内方からウインドガラスを接着固定するようにし
たので、アウタパネル外面とウインドガラス外面
との段差を著しく小さくでき、車体のフラツシユ
サーフエイス化を図ることができる。

又、前記折り返し部の先端部をインナパネルと
接合しているので、溶接歪がアウタパネル外面に
生じず、外観向上が著しいという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる自動車の斜視
図、第２図は第１図のＡ−Ａ拡大断面図である。 １……車体、２……開口縁部、３……アウタパ
ネル、４……折り返し部、６……インナパネル、
７……ウインドガラス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体に形成された開口縁部には、アウタパネル
   を車室内側に折り返して形成してなる折り返し部
   が形成され、該折り返し部には、ウインドガラス
   が車室内方から接着固定されており、前記折り返
   し部の先端部には、インナパネルが接合されてい
   ることを特徴とする自動車のウインドガラス取付
   構造。