JP2546560Y2 - 建設機械のウエイト構造 - Google Patents

建設機械のウエイト構造

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JP2546560Y2
JP2546560Y2 JP1990071397U JP7139790U JP2546560Y2 JP 2546560 Y2 JP2546560 Y2 JP 2546560Y2 JP 1990071397 U JP1990071397 U JP 1990071397U JP 7139790 U JP7139790 U JP 7139790U JP 2546560 Y2 JP2546560 Y2 JP 2546560Y2
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JP
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counterweight
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一孝 山地
和行 佐木
中島  一
弘文 渡辺
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油谷重工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として油圧ショベル,クレーンなど建
設機械の後端部に装着されているカウンタウエイトの構
造に関する。
従来の技術 第4図は、従来技術のカウンタウエイト1(以下、ウ
エイト1という)を装着した油圧ショベルの斜視図であ
る。2は油圧ショベルの機体である上部旋回体、3は上
部旋回体2の上面側に設けているエンジンボンネット、
4は左右の側面側に設けているサイドガードドア、5は
下部走行体である。
ウエイト1は、上部旋回体2の後端部に、作業装置
(図示していないが、上部旋回体2のフロント部に装着
されているブーム,アーム,バケットなど作業アタッチ
メントのことである)とバランスするために取付けられ
ている。
この考案が解決しようとする課題 油圧ショベルの上部旋回体には、カウンタウエイトの
前側の位置にエンジン室がある。そのエンジン室には、
エンジン、エンジンに関する電装品、給排気機器,ラジ
エータなど付属機器、油圧機器などが配置されている。
従来技術のカウンタウエイトを装着した油圧ショベル
においてエンジンまわりの点検修理を行うときには、作
業者は第4図におけるエンジンボンネット3を矢印イの
方向に開いたり、あるいはサイドガードドア4を矢印ロ
の方向に開いたりして、修理などを行っていた。ところ
が上記点検修理などを行うときウエイト1がエンジン室
の後方側を蓋するように取付けられているので、エンジ
ン室下奥部の観察もできない状態で、その点検修理など
は非常に困難であった。
この考案は上記の課題を解決し、カウンタウエイトの
上面側から作業者の身体の一部を入り込ませ、エンジン
室内部の点検修理などを容易に行なうことのできるカウ
ンタウエイトを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 建設機械のエンジン等を収納するエンジン室の後部に
装着されたカウンタウエイトの構造において、前記カウ
ンタウエイトの前面部と上面部を連通する空間を形成す
る切欠き凹部を設け、前記切欠き凹部の後端が前記カウ
ンタウエイトの後端より前方に位置した。また、前記切
欠き凹部の上面部分を塞ぐ開閉可能な蓋板を設けた。
作用 イ.油圧ショベルが作業を行うときには、常時は切欠き
凹部上面の蓋板を閉じて作業を行う。
しかし、エンジン騒音が公害をおこさない地域の作業
現場にて、上記蓋板を開いて油圧ショベルの作業を行う
場合には、エンジン室内の高温エアを上記切欠き凹部を
介して外部へ放出することができる。
ロ.エンジン室内部の点検修理などを行うときには蓋板
を開いて、カウンタウエイトの上面側から作業者の身体
の一部を入り込ませ、エンジン室内部の点検修理などを
容易に行うことができる。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。第1図は、この考案の一実施例にかかわるウエイ
ト構造をそなえたカウンタウエイト6の斜視図である。
図において、7はカウンタウエイト6に形成した切欠き
凹部、8は上部旋回体のウエイト支持台(図示しない)
に取付けるために形成した取付溝部、9は蓋板、10は蓋
板9回動用のヒンジ、矢印Fはカウンタウエイト6の前
方向、矢印Rは後方向を示す。第2図は、第1図におけ
る蓋板9を開いた状態のカウンタウエイト6を示す斜視
図である。第3図は、この考案の一実施例にかかわるカ
ウンタウエイト6及びエンジン室11を示す要部平面図で
ある。図において、12はエンジンである。
次に、この考案の一実施例にかかわるウエイト構造を
そなえたカウンタウエイト6(以下、ウエイト6とい
う)を第1図〜第3図について説明する。ウエイト6の
前面部から上面部にわたって切欠き凹部7を形成し、そ
の切欠き凹部7の上面に開閉可能な蓋板9を設け、常時
はその蓋板9を閉じて作業を行い、上部旋回体内部のエ
ンジン(12)まわりの点検修理などを行うとき蓋板9を
開いて、作業者が上記切欠き凹部7の空間を使用するよ
うに構成した。それで油圧ショベルが作業を行うときに
は、常時は切欠き凹部7上面の蓋板9を閉じて作業を行
う。しかし、エンジン騒音が公害をおこさない地域の作
業現場にて、上記蓋板9を開いて油圧ショベルの作業を
行う場合には、エンジン室11内の高温エアを上記切欠き
凹部7を介して外部へ放出することができる。またエン
ジン室11内部の点検修理などを行うときには蓋板9を開
いて、ウエイト6の上面側から作業者の身体の一部を入
り込ませ、エンジン室11内部の点検修理などを容易に行
うことができる。
考案の効果 この考案のカウンタウエイトを装着した油圧ショベル
が作業を行うときには、カウンタウエイト上面側の蓋板
を、常時は閉じて作業を行う。しかし、エンジン騒音が
公害をおこさない地域の作業現場にて、上記蓋板を開い
て油圧ショベルの作業を行う場合には、エンジン室内の
高温エアを上記切欠き凹部を介して外部へ放出すること
ができる。そしてエンジン室内部の点検修理などを行う
ときには蓋板を開いて、カウンタウエイトの上面側から
作業者の身体の一部を入り込ませ、エンジン室内の下奥
部の観察や、点検修理などを容易に行うことができる。
したがってこの考案にかかるウエイト構造を有するカ
ウンタウエイトを装着した建設機械では、エンジン室内
のエンジン,各種機器などのメンテナンス性を向上させ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例にかかわるウエイト構造を
そなえたカウンタウエイトの斜視図、第2図は第1図に
おける蓋板を開いた状態のカウンタウエイトを示す斜視
図、第3図はこの考案のカウンタウエイト及びエンジン
室を示す要部平面図、第4図は従来技術のカウンタウエ
イトを装着した油圧ショベルの斜視図である。 1,6……カウンタウエイト 2……上部旋回体 3……エンジンボンネット 4……サイドガードドア 7……切欠き凹部 9……蓋板 11……エンジン室 12……エンジン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械のエンジン等を収納するエンジン
    室の後部に装着されたカウンタウエイトの構造におい
    て、前記カウンタウエイトの前面部と上面部を連通する
    空間を形成する切欠き凹部を設け、前記切欠き凹部の後
    端が前記カウンタウエイトの後端より前方に位置したこ
    とを特徴とする建設機械のウエイト構造。
  2. 【請求項2】前記切欠き凹部の上面部分を塞ぐ開閉可能
    な蓋板を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の建設機械のウエイト構造。
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