JPH0649551U - 建設機械の運転室 - Google Patents

建設機械の運転室

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JPH0649551U JP9105692U JP9105692U JPH0649551U JP H0649551 U JPH0649551 U JP H0649551U JP 9105692 U JP9105692 U JP 9105692U JP 9105692 U JP9105692 U JP 9105692U JP H0649551 U JPH0649551 U JP H0649551U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転倒、落下、水没等の緊急時に、作業者が運
転室内から速やかに外部に脱出できるようにし、安全性
を向上する。 【構成】 運転室本体22の後面壁部22Bに、開口部
28と、開口部28の外側にヒンジ30を介して矢示
L,R方向に回動可能に設けられた透明板29と、正常
時には透明板29を全閉状態とする回動規制部材31
と、各取付部32,34間を連結して設けられ、作業者
によって引抜かれることにより、回動規制部材31によ
る回動規制を解除する規制解除ピン35等とからなる非
常口27を設ける構成とした。これにより、油圧ショベ
ルが転倒、落下等して非常事態になった場合に、作業者
が規制解除ピン35を引抜くと、各取付部32,34の
連結が解除されて、透明板29は回動可能となるから、
作業者は透明板29を回動し、開口部28を介して外部
に脱出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に搭載される建設 機械の運転室に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に従来技術による建設機械の運転室として油圧ショベルの運転室を例に 挙げて示す。
【0003】 図において、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回装置(図示せず) を介して旋回可能に設けられた作業機としての上部旋回体をそれぞれ示し、該上 部旋回体2は、骨組構造をなす本体フレーム3と、該本体フレーム3上に設けら れた機械室4と、該機械室4の後側に位置して本体フレーム3の最後部に設けら れたカウンタウェイト5と、機械室4の前側に位置して本体フレーム3の前部左 側に設けられた後述の運転室7とから構成されている。
【0004】 6は運転室7に隣接して本体フレーム3の前部右側に設けられた作業装置を示 し、該作業装置6は、本体フレーム3に回動可能に設けられたブーム6Aと、該 ブーム6Aの先端側に回動可能に設けられたアーム6Bと、該アーム6Bの先端 側に回動可能に設けられたバックホウ式のバケット6Cとから大略構成され、こ れらブーム6A,アーム6B,バケット6Cはそれぞれブームシリンダ6D,ア ームシリンダ6E,バケットシリンダ6Fによって回動されるものである。
【0005】 7は本体フレーム3上に設けられ、内部に運転席、操作レバー装置(いずれも 図示せず)等を備えた運転室を示し、該運転室7は運転室本体8と、該運転室本 体8の底部を施蓋する床板(図示せず)とから構成され、前記運転室本体8は前 面壁部8A、後面壁部8B、左右の側面壁部8C,8C(左側のみ図示)、天井 部8Dから箱形状に形成され、左側の側面壁部8Cには作業者が乗降するための ドア9が設けられている。また、前記運転室本体8には、上下方向にスライド可 能となった前面ガラス(図示せず)と、後面壁部8Bに角枠状のシール部材(図 示せず)を介して固定された後面ガラス10と、左,右の側面ガラス11,11 (左側のみ図示)と、天窓12とが設けられている。
【0006】 従来技術による油圧ショベルの運転室7は上述の如き構成を有するもので、ド ア9を介して運転室7内に乗り込んだ作業者は、運転席に着座し、前面ガラス、 後面ガラス10等を介して外部を視認しつつ操作レバー装置を操作することによ り、作業装置6によって堀削作業等を行なう。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルの運転室7では、ドア9を介 して運転室7に乗降するようになっているが、非常時の緊急脱出については考慮 されていないから、例えば足場の悪い作業現場での作業中、走行中に、油圧ショ ベルが転倒、落下、水没等した場合には、運転室7から作業者が速やかに脱出す ることができない。
【0008】 即ち、従来技術によるものでは、開,閉可能であるか、人体が通過可能な大き さであるか等を考慮すると、作業者の緊急脱出用に使用できる非常口としては、 ドア9と、上下にスライドする前面ガラスの2つしか無いが、これらドア9等は 重量が重く過大な操作力を必要とするので、緊急時の混乱状態で、これらドア9 等を介して外部に脱出するのは困難であり、緊急時の安全性が著しく低いという 問題がある。
【0009】 また、緊急時の脱出法として、例えば運転室7内にハンマ等の工具を常備して おき、緊急時には、この工具でガラスを割って脱出することも考えられる。しか し、この場合には、ガラスの破片等で作業者が負傷するおそれがあり、また、工 具を装備し忘れたり、置き場所を忘れたりし易いから、速やかに脱出できないと いう問題がある。
【0010】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、転倒、落下、水没等 の緊急時に、作業者が運転室内から速やかに外部に脱出できるようにした建設機 械の運転室を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成の特徴は、運転室本体 の後面壁部に設けられた開口部と、該開口部の外側を覆って設けられ、左右方向 の一方を支点として回動可能となった透明板と、前記運転室本体内に位置して該 透明板と前記後面壁部との間に設けられ、該透明板の回動を規制する回動規制手 段と、該回動規制手段の規制を解除する規制解除手段とからなる非常口を設けた ことにある。
【0012】 また、前記回動規制手段は、透明板が全閉状態から全開状態になるまでの範囲 で、少なくとも一の回動角度で該透明板を固定する構成とするのが好ましい。
【0013】
【作用】
建設機械が転倒、落下、水没等した場合に、運転室内の作業者が規制解除手段 を作動させると、該規制解除手段によって透明板の回動規制が解除される。これ により、作業者は透明板を回動させて開口部を全開状態とし、該開口部を介して 運転室の外部に脱出する。
【0014】 また、回動規制手段は、透明板が全閉状態から全開状態になるまでの範囲で、 少なくとも一の回動角度で該透明板を固定する構成とすれば、該回動規制手段に よって透明板は半開き状態になる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図10に基づいて説明する。なお、実施例 では前述した図11に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その 説明を省略するものとする。
【0016】 まず、図1ないし図4は本考案の第1の実施例を示し、図中、21は本実施例 による運転室を示し、該運転室21は従来技術で述べた運転室7とほぼ同様に、 図2にも示す如く、前面壁部22A、後面壁部22B、左,右の側面壁部22C ,22C、天井部22Dから箱形状に形成された運転室本体22と、該運転室本 体22の底部を施蓋して設けられた床板23とから構成され、ドア24、左,右 の側面ガラス25,25(左側のみ図示)、天窓26が設けられている。しかし 、本実施例による運転室21には、運転室本体22の後面壁部22Bに後述の非 常口27が設けられている点で従来技術によるものと異なる。
【0017】 27は運転室本体22の後面壁部22Bに設けられた非常口を示し、該非常口 27は、図2および図3に示す如く、後面壁部22Bのほぼ中央部に位置して上 側寄りに穿設された方形状の開口部28と、該開口部28を外側から覆うように して後面壁部22Bの外面側に設けられ、例えばガラス、アクリル等の透明材料 から平板状に形成された透明板29と、該透明板29の内面側と後面壁部22B の外面側との間に設けられ、該透明板29を矢示L,R方向に回動させるときの 回動支点としてのヒンジ30と、後述する回動規制部材31および規制解除ピン 35とから構成されている。
【0018】 ここで、前記非常口27の透明板29は、図3中に示す如く、ほぼ180度程 度の最大回動角θ1 まで矢示L方向に回動可能となっており、これにより、非常 時には、後面壁部22Bとほぼ水平に位置して、非常用ドアとして機能するもの である。そして、前記非常口27は、油圧ショベルが正常に作業をしている場合 は、透明板29によって従来技術で述べた後面ガラス10としての役割を果たす と共に、油圧ショベルが転倒、落下、水没等して非常事態になった場合は、開口 部28を介して運転室21内の作業者を外部に脱出させるものである。
【0019】 31は運転室本体22内に位置して後面壁部22Bと透明板29との間に設け られた回動規制手段としての回動規制部材を示し、該回動規制部材31は、基端 側が運転室本体22の後面壁部22Bに例えば溶接等の手段によって固定され、 先端側が透明板29に向けて横方向に伸長した固定側取付部32と、透明板29 の内面側に複数のボルト33,33,…(2個のみ図示)を介して固定された可 動側取付部34と、該各取付部32,34間を連結する規制解除ピン35とから 大略構成され、該各取付部32,34の先端側には図4に示す如く、規制解除ピ ン35が挿嵌される挿嵌穴32A,34Aが形成されている。また、該回動規制 部材31は、透明板29が開口部28に密着した全閉状態となったときに、各挿 嵌穴32A,34Aが同軸上に位置するようになっている。そして、該回動規制 部材31は、各取付部32,34が規制解除ピン35によって連結されることに より、透明板29を開口部28側に押付けて全閉状態とするものである。
【0020】 35は回動規制部材31の各取付部32,34間を連結して設けられ、該各取 付部32,34の各挿嵌穴32A,34Aに挿嵌された規制解除手段としての規 制解除ピンを示し、該規制解除ピン35は、作業者が引抜き易いように長尺に形 成されると共に、赤色,黄色等の視認性のよい色彩で塗装されている。そして、 該規制解除ピン35は、油圧ショベルが正常に作業をしている間は、各挿嵌穴3 2A,34Aに挿嵌されて透明板29を全閉状態とする一方、油圧ショベルが転 倒、落下、水没等して非常事態になると、作業者により手動で引抜かれて透明板 29の回動規制を解除するものである。
【0021】 36は開口部28の内縁部に設けられた略方形状のシール部材を示し、該シー ル部材36には、図3に示す如く、運転室本体22の外部に向けて突出する筒状 の接触部36Aが設けられている。そして、該シール部材36は、透明板29が 全閉状態となったときに、先端側の接触部36Aを弾性変形させて該透明板29 の内面側に密着し、透明板29の周囲を気液密に保持するものである。
【0022】 本実施例による油圧ショベルの運転室21は上述の如き構成を有するもので、 その基本的動作については従来技術によるものと格別差異はない。
【0023】 然るに本実施例では、運転室本体22の後面壁部22Bに非常口27を設け、 該非常口27を、後面壁部22Bに形成された開口部28と、該開口部28の外 側にヒンジ30を介して矢示L,R方向に回動可能に設けられた透明板29と、 正常時には該透明板29を全閉状態とする回動規制部材31と、該回動規制部材 31の各取付部32,34間を連結して設けられ、該各取付部32,34の挿嵌 穴32A,34Aから作業者によって引抜かれることにより、回動規制部材31 による回動規制を解除する規制解除ピン35等とにより構成したから、以下の効 果を奏する。
【0024】 第1に、油圧ショベルが正常状態の場合は、回動規制部材31によって透明板 29は開口部28に密着して全閉状態となるから、作業者は透明板29を介して 後方を視認することができ、従来技術で述べた後面ガラス10とほぼ同様に機能 させることができる。
【0025】 第2に、油圧ショベルが転倒、落下等した非常状態の場合は、作業者が規制解 除ピン35を引抜くだけで、回動規制部材31は各取付部32,34間の連結が 速やかに解除されるから、作業者は透明板29をほぼ最大回動角θ1 になるまで 回動して全開状態とし、透明板29を非常用ドアとして機能させ、開口部28を 介して外部に容易かつ安全に脱出することができる。
【0026】 第3に、規制解除ピン35は、油圧ショベルの正常時に、回動規制部材31の 各取付部32,34を連結して該回動規制部材31の一部を構成しているから、 従来技術で述べた緊急脱出用工具の如く、脱出用工具自体を装備するのを忘れた り、置き場所を忘れたりするということが本質的になく、非常時の安全性を確実 に担保することができる。
【0027】 第4に、非常口27の透明板29は、非常用ドアとして形成されるから、作業 中の見通しを向上するために形成された前面ガラスや、普段の乗降のために形成 されたドア24とは異なり、その全体の軽量化が可能で、小さな操作力で開ける ことができ、緊急時の安全性を向上できる。
【0028】 第5に、規制解除ピン35は赤色,黄色等の視認性のよい色彩で塗装する構成 としたから、転倒、落下等して混乱し、作業者の判断力等が大幅に低下した場合 でも、容易に発見することができ、速やかに脱出することができる。
【0029】 次に、図5ないし図7は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は、回 動規制手段として、ピストンロッドの長さを任意に調整できる、いわゆるフリー ロックシリンダを用いた点にある。なお、本実施例では、上述した図1ないし図 4に示す第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す るものとする。
【0030】 図中、41は前記第1の実施例で述べた回動規制部材31に替えて本実施例に 適用される回動規制手段としての回動規制部材を示し、該回動規制部材41は、 図6および図7にも示す如く、基端側が運転室本体22の後面壁部22Bに溶接 等の手段によって固定され、先端側が透明板29に向けて横方向に伸長した挿嵌 穴42Aを有する固定側取付部42と、透明板29の内面側に図示しないボルト を介して固定された可動側取付部43と、内部にガスが充填されたチューブ44 Aの基端側が固定側取付部42に規制解除ピン45を介して回動可能に連結され 、ピストンロッド44Bの先端側が可動側取付部43に回動可能に連結されたフ リーロックシリンダ44とから構成されている。ここで、前記フリーロックシリ ンダ44は、チューブ44Aに周方向に回動可能に設けられたロックスイッチ4 4Cを操作することにより、ピストンロッド44Bを任意の長さで固定できるも のである。
【0031】 かくして、このように構成される本実施例でも、上述した第1の実施例とほぼ 同様の作用、効果を得ることができる。しかし、特に、本実施例では、回動規制 部材41にガススプリング等からなるフリーロックシリンダ44を用いる構成と したから、油圧ショベルが正常に作業している場合に、作業者は、フリーロック シリンダ44のロックスイッチ44Cをアンロック状態にしてピストンロッド4 4Bを伸長させ、透明板29が図6中に示す任意の中間角度θ2 に達したときに 、ロックスイッチ44Cをロック状態として透明板29を半開きの状態に固定す ることにより、外部の新鮮な空気を導入して換気を行なうことができ、居住性を 大幅に向上することができる。
【0032】 一方、油圧ショベルが転倒、落下等して非常事態になった場合に、作業者が規 制解除ピン45を固定側取付部42の挿嵌穴42Aから引抜くと、これにより、 回動規制部材41は運転室本体22側に固定された固定側取付部42と、透明板 29側に取付けられた可動側取付部43およびフリーロックシリンダ44とに分 断され、回動規制が速やかに解除されるから、作業者は透明板29をほぼ最大回 動角θ1 まで回動することにより、開口部28を介して外部に脱出することがで きる。
【0033】 さらに、図8ないし図10は本考案の第3の実施例を示し、本実施例の特徴は 、回動規制手段として、リンク機構を用いた点にある。なお、本実施例では、上 述した図1ないし図4に示す構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ の説明を省略するものとする。
【0034】 図中、51は本実施例に適用される回動規制手段としての回動規制部材で、該 回動規制部材51は、図9および図10にも示す如く、基端側が運転室本体22 の後面壁部22Bに溶接等の手段によって固定され、先端側が透明板29に向け て伸長した固定側取付部52と、基端側が透明板29の内面側に図示しないボル トを介して固定され、先端側が運転室本体22内に伸長して挿嵌穴53Aが形成 された可動側取付部53と、基端側が固定側取付部52に回動可能に連結され、 先端側が可動側取付部53の挿嵌穴53Aに規制解除ピン54を介して回動可能 に連結されたレバー55とからリンク機構として構成されている。
【0035】 かくして、このように構成される本実施例でも、上述した第1の実施例とほぼ 同様の作用効果を得ることができる。しかし、とくに、本実施例では、回動規制 部材51をリンク機構として形成する構成であるから、図9に示す如く、油圧シ ョベルの正常時に、透明板29を一の中間角度θ3 まで回動させて固定し、半開 き状態にして換気を行なうことができる。この結果、前記第2の実施例の如く、 比較的広い角度範囲で透明板29を固定することはできないものの、その全体構 造を大幅に簡素化することができ、低コストで、正常時の居住性と非常時の安全 性とを大幅に向上することができる。
【0036】 なお、前記各実施例では、可動側取付部34(43,53)をボルト33によ って透明板29に固定するものとして述べたが、これに替えて、接着等の手段を 用いてもよい。
【0037】 また、前記各実施例では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明した が、本考案はこれに限らず、油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等の他 の建設機械にも広く適用することができる。
【0038】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、運転室本体の後面壁部に設けられた開口 部と、該開口部の外側を覆って設けられ、左右方向の一方を支点として回動可能 となった透明板と、前記運転室本体内に位置して該透明板と前記後面壁部との間 に設けられ、該透明板の回動を規制する回動規制手段と、該回動規制手段の規制 を解除する規制解除手段とかなる非常口を設ける構成としたから、建設機械が転 倒、落下、水没等した場合に、運転室内の作業者が規制解除手段を作動させると 、該規制解除手段によって透明板の回動規制が速やかに解除される。この結果、 作業者は、透明板を回動させて開口部をほぼ全開状態とし、該開口部を介して運 転室の外部に安全に脱出でき、非常時の安全性を向上することができる。
【0039】 また、回動規制手段は、透明板が全閉状態から全開状態になるまでの範囲で、 少なくとも一の回動角度で該透明板を固定する構成とすれば、該回動規制手段に よって透明板を半開き状態にすることができる。この結果、油圧ショベルの正常 時に、外部の新鮮な空気を運転室内に導入して容易に換気を行なうことができ、 正常時の居住性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による建設機械の運転室
が適用される油圧ショベルを示す斜視図である。
【図2】図1中の非常口を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】本考案の第2の実施例による建設機械の運転室
の要部を拡大して示す斜視図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】図6中の矢示VII −VII 方向断面図である。
【図8】本考案の第3の実施例による建設機械の運転室
の要部を拡大して示す斜視図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向断面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向断面図である。
【図11】従来技術による建設機械の運転室が搭載され
た油圧ショベルの全体を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体(作業機) 21 運転室 22 運転室本体 22A 前面壁部 22B 後面壁部 22C 側面壁部 23 床板 27 非常口 28 開口部 29 透明板 30 ヒンジ(支点) 31,41,51 回動規制部材(回動規制手段) 35,45,54 規制解除ピン(規制解除手段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機に設けられ、前後,左右の壁部お
    よび天井部から箱形状に形成された運転室本体と、該運
    転室本体の底部を施蓋する床板とを備えた建設機械の運
    転室において、前記運転室本体の後面壁部に設けられた
    開口部と、該開口部の外側を覆って設けられ、左右方向
    の一方を支点として回動可能となった透明板と、前記運
    転室本体内に位置して該透明板と前記後面壁部との間に
    設けられ、該透明板の回動を規制する回動規制手段と、
    該回動規制手段の規制を解除する規制解除手段とからな
    る非常口を設けたことを特徴とする建設機械の運転室。
  2. 【請求項2】 前記回動規制手段は、前記透明板が全閉
    状態から全開状態になるまでの範囲で、少なくとも一の
    回動角度で該透明板を固定する構成とした請求項1に記
    載の建設機械の運転室。
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