JP2531412B2 - 混番防止方式 - Google Patents

混番防止方式

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JP2531412B2 JP63012561A JP1256188A JP2531412B2 JP 2531412 B2 JP2531412 B2 JP 2531412B2 JP 63012561 A JP63012561 A JP 63012561A JP 1256188 A JP1256188 A JP 1256188A JP 2531412 B2 JP2531412 B2 JP 2531412B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動ワインダー等に有用なカラーボビンセ
ンサの色判別方式とトレイの識別方式とを併用した混番
防止方式に関するものである。
[従来の技術] 精紡機で紡糸される糸を巻取った管糸は、一般に糸欠
陥部の除去、あるいは後工程に適した大きさ、形状のパ
ッケージに巻返される。この巻返し工程に用いられる自
動ワインダーは、多数錘の捲取ユニットを並設して一台
のワインダーが構成され、各ユニットに供給される管糸
から高速で引出される糸は駆動ドラムにより回転するパ
ッケージに巻取られ、一本の管糸の糸が無くなれば、新
たに次の管糸を供給して糸結びが行われ、再び捲取が行
われる。
このようにして一個の満巻パッケージを得るのに複数
個の管糸が供給される。従って、ワインダーの捲取ユニ
ット一錘に対して、精紡機の精紡ユニットを50〜60錘対
応させれば、精紡工程と巻返し工程が全体として効率よ
く稼動する。
上述のような関係の下で、多品種少量生産を行う場
合、従来システムでは1台の精紡機毎に異種の糸を生産
し、該糸を1台のワインダーで巻返すようになってお
り、従って例えば6種の糸を400錘立て5台の精紡機で
生産し、5台のワインダーで巻返すとすれば、1台のワ
インダー捲取ユニットの錘数は12錘程度であり、しかも
各ワインダーには駆動源、ブロワー等を設置する必要が
あり、極めて不経済であり、ワインダーの配置によって
はスペース的にも不利である。
上記問題点を解決するため、特開昭59-17464号公報に
開示されたシステムがある。即ち、多数の捲取ユニット
を有するワインダーを複数のセクションに実質的に分割
し、該一つのセクションには精紡機で生産された一種の
管糸を供給し巻取り、別のセクションには別の精紡機で
生産された一種の管糸を供給すると共に、上記各セクシ
ョンと精紡機間に管糸供給路と空ボビン帰還路とを設け
て、閉ループを構成し、異種の管糸が同一の巻取ユニッ
トに供給されないようにした自動管糸搬送システムであ
る。
このようなシステムにおいては、各巻取ユニットが管
糸貯溜マガジンを有する構成とすることなく、自動的に
同一の巻取ユニットに同一品種の管糸を誤りなく供給で
きるようにすることが重要となる。
この点に関しては、上記精紡機とワインダ間を巡回し
て管糸を搬送するトレイに着目し、その円盤状基体の外
周表面に管糸の種類を表示する識別マークを付すことに
より、該トレイ上の管糸が生産された精紡機を特定する
と共に、上記メイン供給路と巻取セクション間の分岐路
入側に上記識別マークを読取るセンサ及び分岐路内への
取込みを制御する管糸セレクターを設ける一方、上記帰
還路と精紡機間の分岐帰還路の分岐路入側には上記識別
マークを読取るセンサ及びボビンセレクターを設けるこ
とが知られている(実公昭62-18604号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記方法のようにセンサによってトレ
イの識別マークを読取るだけでは、捲取セクションのト
レイに対するボビンの組合せが誤っている場合を検出す
ることができない。このため、ワインデイング中に別の
糸種が当該捲取セクションで巻取られるという問題があ
る。
通常、糸の番手の違いを目視検査により識別すること
は困難であることから、管糸のボビンには糸の番手に応
じて異った色のボビンを使用し、混番を防止している。
しかし、もし混番を検知できず、パッケージに巻取ら
れてしまった場合には、パッケージ中に異品種の糸が混
在することになり、玉揚されたパッケージは全て不良品
となり、あるいは不良品として摘出されない場合は、後
の編成工程に悪影響を及ぼすことになる。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするも
ので、混番を防止する上で重要となるカラーボビンの色
の識別を正確に行うことができるカラーボビンセンサの
色判別方式をトレイの識別方式に併用し、より確実な混
番防止を図る混番防止方式を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の混番防止方式は、精紡機で生産される複数種
類の管糸に糸種毎に異なる色のカラーボビンを用いると
共に、これらの管糸を糸種毎に異なる識別マークを付し
たトレイに装着し、これら複数種類の管糸を装着したト
レイをワインダ内で糸種別の巻取ユニットに分岐供給す
るために、上記トレイの識別マークを読取るトレイセン
サと上記カラーボビンの色を識別するカラーボビンセン
サとを管糸セレクターの上流に設け、識別の結果に応じ
て管糸セレクターを作動させ、もしトレイの識別マーク
識別結果とカラーボビンの色識別結果とが相違している
ときはトレイの巻取ユニットへの取り込みを禁止するよ
うにしたものである。
[作用] トレイセンサはトレイの識別マークを識別し、同時に
ボビンカラーセンサがこのトレイに装着されているカラ
ーボビンの色を識別する。識別の結果、巻取ユニットに
対応する管糸であれば、管糸セレクターに作動指令を与
え、もしトレイの識別マーク識別結果とカラーボビンの
色識別結果とが相違しているときは管糸の巻取ユニット
への取込みが禁止される。
[実施例] 以下、図示の実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図において、1はボビン2に糸を巻取った管糸、
3はこの管糸1の下端面を挿着し直立した状態でワイン
ダに搬送するためのトレイである。4はトレイ3の種類
ひいては管糸1の種類を識別するためのトレイセンサで
あり、具体的には、トレイ3の円盤状基体5の周面に設
けた複数本の鉄リング6a,6bから成る識別マークを検出
する近接スイッチ7a,7bから構成されている。10はボビ
ン2の色の種類ひいては管糸1の番手等を識別するため
のボビンカラーセンサであり、具体的にはボビン2の上
端周面に対し光を照射する投光器8と、その反射光を受
光する受光器9と、受光器9からの信号を受けてボビン
を識別するための電気的回路部分とから成る。
第2図において、受光器9は3つの受光素子9a,9b,9c
を平面上に配置して構成してある。カラーボビン2から
の反射光は、この受光素子9a,9b,9cにより、赤,青,緑
の三原色に分解され、各受光素子9a,9b,9cからは、それ
ぞれ増幅器を通して、赤,青,緑の色相成分R0,B0,G0
取り出される。また、これら三原色の色相成分R0,B0,G0
の和として、加算器11からは輝度成分S0が取り出され
る。これらの色相成分R0,B0,G0及び輝度成分S0は、全て
アナログ信号であり、それぞれ独立した比較器12,13,1
4,15に入力される。
各比較器12〜15は、これらの入力信号R0,B0,G0,S
0を、レベル設定器120,130,140,150で予め定めた設定値
とそれぞれ比較し、入力信号R0,B0,G0,S0が設定値より
大きい場合には、“色成分有り”の色情報信号R,B,G,S
をHレベルで出力する。また、比較器12,13,14,15には
インバータ16,17,18,19が接続してあり、各インバータ1
6〜19から、上記色情報信号R,B,G,Sを反転した“色成分
無し”の色情報信号,,,が出力される。
赤,青,緑の色相成分について“色成分有り”の色情
報信号R,B,Gが出力されるのは、カラーボビン2の色
が、設定値以上に赤味,青味,緑味を帯びた色である場
合であり、また、輝度成分について“色成分有り”の色
情報信号Sが出力されるのは、カラーボビン2の全体の
色が設定値以上に明るい調子の色、例えば「ピンク」
「明るい緑」「青白い青」のような色の場合である。そ
して、“色成分無し”の色情報信号,,,が出
力されるのは、赤,青,緑,輝度の各成分が当該カラー
ボビン2の色中に一定レベルまで含まれていない場合で
ある。“色成分有り”の色情報信号R,B,G,Sのうちの1
つの出力の立上りは、“色成分無し”の色情報信号,
,,を検出する識別タイミングとして利用でき
る。
20は、カラーボビン2の色、即ち管糸の種類が、その
ワインダーユニットにとって正しいか否かを識別するに
当り、その判断の決め手として、上記赤,青,緑,輝度
の4系統、計8つの色情報信号R,B,G,S、,,,
のどの色情報を選択ないし組合せて判定処理して行く
かを決定する色情報取捨回路である。21は、色情報取捨
回路20における上記4系統、計8つの色情報信号R,B,G,
S、,,,の選択ないし組合せ、即ち識別のた
めに使用すべき色系統を指定する色系統指定回路であ
り、赤,青,緑,輝度の4系統に対応する独立した色系
統指定スイッチ22,23,24,25を備えている。色系統指定
スイッチ22,23,24,25からは、赤,青,緑,輝度の“色
成分有り”を指定する指定信号r,b,g,sがHレベルで取
り出される。また、色系統指定スイッチ22,23,24,25に
はインバータ221,231,241,251が接続されており、各イ
ンバータからは、上記指定信号r,b,g,sを反転した赤,
青,緑,輝度の“色成分無し”を指定する指定信号,
,,がHレベルで出力される。
上記色情報取捨回路20は、具体的には、比較器12から
の赤の色情報信号R及び色系統指定スイッチ22からの赤
の指定信号rの2つを入力とするANDゲート201と、比較
器13からの青の色情報信号B及び色系統指定スイッチ23
からの青の指定信号bの2つを入力とするANDゲート202
と、比較器14からの緑の色情報信号G及び色系統指定ス
イッチ24からの緑の指定信号gの2つを入力とするAND
ゲート203と、比較器15からの輝度の色情報信号S及び
色系統指定スイッチ25からの輝度の指定信号sの2つを
入力とするANDゲート204とを有する。これらのANDゲー
ト201〜204は、色系統指定スイッチ22〜25からの指定信
号r,b,g,sにより開かれ、各比較器12〜15で赤,青,
緑,輝度の各成分が検出され、“色成分有り”の色情報
信号R,B,G,Sが出力された場合、この検出された色情報
信号R,B,G,Sを通過させる。
更に、色情報取捨回路20には、色系統指定スイッチ22
〜25が選択されなかったときHレベルとなる指定信号
,,,により開かれるANDゲート205,206,207,2
08が設けてあり、各ANDゲート205〜208は、“色成分無
し”の色情報信号,,,が出力された場合に
は、これを通過させる。
従って、色系統指定スイッチ22〜25の1つ、例えば色
系統指定スイッチ22をONして赤を指定した場合、この指
定された赤系統に属するANDゲート201が指定信号rによ
り開かれる。このとき指定信号はLレベルのままであ
るので、ANDゲート205は閉じられた状態にある。そし
て、ONされなかった残りの色系統指定スイッチ23〜25に
ついては、ANDゲート202,203,204が閉じ、ANDゲート20
6,207,208が指定信号,,により開かれた状態と
なる。即ち、4系統8個の色情報信号R,B,G,S、,
,,のうち、4系統4個の色情報信号R、,
,が取り出される。これは、検査対象たるカラーボ
ビン2を識別する色として、赤の色相を持ち、青,緑,
輝度の色情報を持たないという“赤色系統”の色を、色
系統指定回路21で指定したことに帰する。操作する色系
統指定スイッチ22の数を増し、例えば、色系統指定スイ
ッチ22と23をONして赤と青を指定した場合、4系統4個
の色情報信号R,B、,が取り出され、赤と青の色相
を持ち、緑,輝度の色情報を持たないという“紫色系
統”の色が指定できる。同様にして、種々の色系統が指
定できる。
26は、このように色情報取捨回路20から取り出される
4系統4個の色情報信号のうち、使用したくない色系統
の色情報信号を排除するための色情報排除指定回路であ
り、赤,青,緑,輝度の各系統毎に独立した手動の排除
スイッチ27,28,29,30を備えている。例えば、色情報取
捨回路20から取り出される4系統4個の色情報信号が、
上記したR、,,の4つである場合、排除スイッ
チ28,29,30をONすると、青,緑,輝度の3つの色情報信
号,,が除去されて判定要素から無視され、ONさ
れなかった排除スイッチ27について赤の色情報信号Rの
みが有効処理信号として残ることになり、赤の色相を持
つか否かという純粋の“赤色系統”の色指定ができる。
31は当該カラーボビン2が正しい色のものであるか否
かを識別する判定回路であり、色情報取捨回路20から取
り出される4系統の色情報信号又はこれから更に色情報
排除指定回路により排除された3〜1系統の色情報信号
を、最終的に判定処理すべき色色情報として受け、この
4〜1系統の色情報信号に基づき、当該カラーボビン2
が正しい色のものであるか否かを識別する。この判定回
路31は、具体的には、赤,青,緑,輝度の各系統毎の入
力端子を有する4入力ANDゲート310と、その各入力端子
に前置したORゲート311,312,313,314とから成る。ANDゲ
ート201,205及び排除スイッチ27の出力は赤系統のORゲ
ート311に接続されている。同様にして、ANDゲート202,
206及び排除スイッチ28の出力は青系統のORゲート312
に、ANDゲート203,207及び排除スイッチ29の出力は緑系
統のORゲート313に、ANDゲート204,208及び排除スイッ
チ30の出力は輝度系統のORゲート314に接続されてい
る。
次に動作について説明する。
説明の便宜上、カラーボビン2には「赤」と「紫」の
2種が使用され、赤ボビンには14番手、紫ボビンには16
番手の糸が巻かれており、両カラーボビン2はそれぞれ
別の巻取ユニットに供給されるものとする。このような
場合、当該カラーボビン2がその巻取ユニットにとって
正しいカラーボビンであるか否かを識別するためには、
カラーボビン2の「赤」と「紫」の2種の色を区別して
判別することが必要となる。しかし、ここで問題となる
のは、赤色と紫色とは共通の色相として赤を含んでいる
ため、赤の色成分の有無を相違として両カラーボビン2
の正否を識別する方法では、正確な識別ができないこと
である。そこで、一方のカラーボビン2の「紫色」中に
は含まれているが、他方のカラーボビン2の「赤色」中
には含まれていない「青」の色成分を、カラーボビン2
の正否を決定する尺度とする。
まず、赤ボビン(14番手の糸)を取扱っている第1の
巻取ユニットに関しては、「青」の色成分が一定レベル
まで無いことが検出されること、従って色情報信号の
発生することが、正しいカラーボビンであることの判別
条件となる。但し、インバータ17の出力は、カラーボビ
ン2がまだボビンカラーセンサ10の位置に来ていなくて
もHレベルにあり、色情報信号を発生しているので、
上記条件の成否を適正時期に判断する識別タイミングと
しての第2の条件が必要である。この第2の条件を満足
させるためには、カラーボビン2がボビンカラーセンサ
10の位置に来たことを、別途に設けた位置センサで検出
すればよい。しかし、ここでは輝度の情報信号Sを利用
し、この輝度の情報信号Sが発生したことを以って、カ
ラーボビン2がボビンカラーセンサ10の位置に来たこと
判断とすることとする。
そこで、色系統指定回路21における輝度の色系統指定
スイッチ25をONすることにより、指定信号sによりAND
ゲート204を開き、輝度の色成分が有る旨の色情報信号
Sを指定する。また、青の色系統指定スイッチ23をOFF
状態に維持することにより、指定信号によりANDゲー
ト206を開き、青の色成分がない旨の色情報信号を指
定する。そして、色情報排除指定回路26の赤系統の排除
スイッチ27と緑系統の排除スイッチ29とをONして、判定
回路31の4入力ANDゲート310における赤及び緑系統の入
力端子を、常時Hレベルに保持し、赤系統の色情報信号
R,及び緑系統の色情報信号G,を判定の判断要素から
外す。
このように設定しておくことにより、判定回路31のAN
Dゲート310は、色情報信号S及びが同時に入力された
場合にのみ、つまり14番手の糸を巻回した赤ボビンが来
た場合だけ、その出力端子がHレベルとなる。従って、
このANDゲート310のHレベルの出力を当該カラーボビン
2の色が正しい旨の検出信号として取り扱うことができ
る。もし誤って16番手の糸を巻回した紫ボビンが来た場
合には、比較器13において青の色情報信号Bが出力さ
れ、その反転信号である色情報信号は消失するので、
ANDゲート310の論理は成立しなくなり、ANDゲート310の
出力はLレベルとなる。従って、このANDゲート310のL
レベルの出力を当該カラーボビン2を搬送系から外す排
出信号、例えば搬送コンベアの停止信号として取り扱う
ことができる。
次に、16番手の糸(紫ボビン)を取扱っている第2の
巻取ユニットに関しては、「青」の色成分が一定レベル
まで有ることが検出されること、つまり色情報信号Bの
発生することが、正しいカラーボビンであることの判別
条件となる。上記の第1の巻取ユニットで取り扱った識
別タイミングに関する第2の条件、即ちカラーボビン2
がボビンカラーセンサ10の位置に来ていることという条
件は、正しいカラーボビンであるとの判別条件としては
必ずしも必要でないが、正しくないカラーボビンである
との判断を下す上で必要となる。
そこで、第2の巻取ユニットに関しては、次のように
設定する。
まず、青の色系統指定スイッチ23をONして、指定信号
bによりANDゲート202を開き、青の色成分が有る旨の色
情報信号Bを指定する。また、輝度の色系統指定スイッ
チ25をONして、指定信号sによりANDゲート204を開き、
輝度の色成分が有る旨の色情報信号Sを指定する。更
に、色情報排除指定回路26の排除スイッチ27,29をONし
て、判定回路31の赤及び緑系統の入力を常時Hレベルに
保持し、赤及び緑系統の色情報信号R,,G,を判定の
判断要素から外す。
このように設定しておくことにより、判定回路31のAN
Dゲート310は、色情報信号S及びBが同時に入力された
場合にのみ、つまり16番手の糸を巻回した紫ボビンが来
た場合だけ、その出力端子がHレベルとなる。もし誤っ
て14番手の赤ボビンが来た場合には、比較器13において
青の色情報信号Bは消失するので、ANDゲート310の出力
はLレベルとなる。従って、ANDゲート310の出力がHレ
ベルのときは、正しい16番手の紫ボビンであるからこれ
を通過させ、他方、Lレベルのときは誤って送られて来
た14番手の赤ボビンであるから、これを搬送系から排出
させることができる。
上記は赤と紫のボビンを例にしたが、互いに同じ色相
成分を持つ任意の色のカラーボビン同士の識別の仕方も
同様であり、赤,青,緑,輝度の色成分のうち、識別が
容易な色成分を識別カラーとして用いることにより、両
カラーボビンを誤りなく区別して検出することができ
る。識別カラーとして用いるべき識別が容易な色成分と
は、上記例にみられるように、両カラーボビンに共通し
ない色相成分である場合が大部分であるが、白と黒のよ
うに、輝度の色成分を用いる方が識別が容易な場合もあ
るので、輝度の色成分も識別カラーとして用いるべき識
別が容易な色成分に含まれる。いずれにせよ、実際のカ
ラーボビンの色とは異なる識別が容易な色成分を識別カ
ラーとして用いることにより、同じ色系統のボビンカラ
ーであっても、これを誤りなく区別し検出できるもので
ある。
上記第2図の実施例では、監視対象たるカラーボビン
が1種類であったが、同一構成の色情報取捨回路20,色
系統指定回路21及び判定回路31を1組として増設して行
くことにより、2種類以上のカラーボビンの正否を監視
することができる。
第3図〜第5図は、上記ボビンカラーセンサ10を自動
管糸搬送システムに適用した例を示す。
第3図において、精紡機SP1〜SP4で異種の糸が生産さ
れ、精紡機SP1の糸は巻取セクションSC1で巻返され、精
紡機SP2の糸は巻取セクションSC2で巻返されるというに
ように、各精紡機に対して一つの巻取セクショクが対応
する。MFは管糸供給路であり、各精紡機からのメイン供
給路F1とワインダの巻取セクションSC1〜SC4への分岐供
給路f1〜f4とからなる。MRは空ボビンあるいは残糸付ボ
ビンの帰還路であり、巻取セクションSC1〜SC4からの共
通の帰還路Rと各精紡機への分岐帰還路r1〜r4とから成
る。
メイン供給路F1の一箇所には、管糸1の糸端を出すた
めの口出し装置ACFが配置され、メイン供給路F1の各巻
取セクション位置には、管糸セレクター41,42,43が配置
されており、その上流側近傍には、それぞれトレイセン
サ4及びボビンカラーセンサ10が配置されている。一
方、帰還路Rには残糸付ボビンを口出し装置ACFへ供給
する通路R1がセレクター44を介して接続され、また別に
極少残糸付ボビンの残糸を除去する極少残糸除去装置ST
が配置されている。45は残糸付ボビン検出用センサ、46
は極少残糸付ボビン検出用センサである。更に、帰還路
Rの各精紡機位置にはそれぞれトレイセンサ4及びトレ
イセレクタ47が配置されている。
各精紡機SP1〜SP4から得られる管糸1は、糸の番手の
相違に従って異なる色のカラーボビン2に巻かれてお
り、糸種毎にマークの異なるトレイ3に装着されて、メ
イン供給路MFへ糸種毎にグループ化、または糸種に関係
なくランダムに移送される。
矢印40方向へ移送される管糸1は、口出し装置ACFに
より順次口出しされ、第1図の如く糸端をボビン2の中
心孔へ垂下した状態で、メイン供給路F1上を移送され
る。口出しミスの管糸1は、フィードバック通路39によ
り再度口出し装置ACFへ供給される。口出しされた管糸
1は、メイン供給路F1上をワインダWに向かって移送さ
れ、管糸セレクタ41の位置に在るトレイセンサ4及びボ
ビンカラーセンサ10を通過する。
トレイセンサ4はトレイ3の識別マークを識別し、同
時にボビンカラーセンサ10がこのトレイ3に装着されて
いるカラーボビン2の色を識別する。識別の結果、精紡
機SP1の管糸であれば、管糸セレクター41に作動指令を
与え、第4図に示すゲート48を実線位置から破線位置49
へ旋回させ、管糸1を分岐供給路f1上へ移送し、巻取セ
クションSC1の管糸配送路50へ供給する。
同様にして、精紡機SP2〜SP4の管糸についても、対応
する巻取セクションSC2〜SC4のトレイセンサ4及びボビ
ンカラーセンサ10で検出され、それぞれの巻取セクショ
ンの管糸配送路50へ供給される。例えば、精紡機SP4の
管糸については、管糸セレクタ41,42,43に所属するトレ
イセンサ4及びボビンカラーセンサ10を次々と通過し
て、巻取セクションSC4の分岐供給路f4よりその配送路5
0上へ供給される。
このようにして、各精紡機に該当する巻取セクション
へ管糸の供給が行われ、各セクション内においては、第
4図に示す各ユニット51の管糸取込口52より円盤53上の
待機溝54へ取込まれ、第5図の状態、即ちトレイ3に装
着された状態で巻取位置へ所定の管糸が供給されて、巻
返しが行われる。
もし、トレイ3と管糸1のボビンの色との組合せが誤
っており、このためトレイセンサ4の識別結果とボビン
カラーセンサ10の識別結果が相違しているときは、その
管糸1の各ユニット51への取込みは禁止され、搬送コン
ベアが停止されるか又はメイン供給路F1或いは配送路50
から別の排出路に排出される。もっとも、この不適正な
管糸1の排除は、管糸セレクタのゲート48、管糸配送路
50、管糸取込口52を経て、各ユニット51を通過させるこ
とにより、共通の帰還路Rに送り出してもよく、この場
合には、帰還路Rの途中にトレイセンサ4及びボビンカ
ラーセンサ10を設けて再度不適当な組合せであることを
検出させ、帰還路Rの途中から別の分岐路へ排出するこ
ともできる。また、各ユニット51に取込まれても巻返し
が開始されないようにすることもできるが、できるだけ
各ユニット51の稼動率を高めるようにすることが好まし
い。
各ユニット51において巻返しが完了した空ボビンある
いは糸結び不可能により排出された残糸付ボビンのトレ
イ3は、共通の帰還路R上を移送される。このとき移送
されるトレイ3の種類、従ってカラーボビン2の色はラ
ンダムである。
残糸を有さない空ボビンのトレイ3は、帰還路R上を
移送され、残糸除去装置STをも素通りして精紡機側へ返
送され、トレイセンサ4と該センサにより作動するセレ
クタ47との協働によって、特定の色の空ボビンが所定の
精紡機SP1〜精紡機SP4へ返送される。
上記実施例では、色情報信号R,B,G,Sと色情報信号
,,,の4系統計8個の中から、識別判定に使
用すべき色成分の色情報信号を取捨選択したが、カラー
ボビン2の色の種類の多少に拘らず、輝度の色情報信号
S,を省いて赤,青,緑の3系統とし、この3系統6個
の色情報信号の中から判別に使用すべき色成分の色情報
信号を取捨選択する構成としてもよい。また、更に色情
報信号,,を省いて、3系統3個の色情報信号R,
B,Gの中から特定の色相成分のものを選択する構成とし
てもよい。識別タイミングは、トレイセンサ4のような
別センサと組合せて使用することで、容易に得ることが
できる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明は、トレイとボビンの、組
合せを誤ったまま巻取セクションに供給されてしまう事
態を確実に防止し、番手の異なる糸が同一パッケージに
巻かれてしまう不都合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はトレーに嵌挿された管糸と本発明の色判別方式
によるカラーボビンセンサの検出位置を示す断面図、第
2図は本発明の色判別方式によるカラーボビンセンサの
回路構成を示す図、第3図は本発明の色判別方式による
カラーボビンセンサを適用した管糸搬送システムの一例
を示すレイアウト図、第4図は同システムの巻取部の搬
送路を示す概略平面図、第5図は同システムの巻取ユニ
ットを示す斜視図である。 図中、1は管糸、2はボビン、3はトレイ、4はトレイ
センサ、8は投光器、9は受光器、9a,9b,9cは受光素
子、10はボビンカラーセンサ、11は加算器、12,13,14,1
5は比較器、120,130,140は比較設定器、20は色情報取捨
回路、21は色系統指定回路、22,23,24,25は色系統指定
スイッチ、26は色情報排除指定回路、27,28,29,30は排
除スイッチ、31は判定回路を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精紡機で生産される複数種類の管糸に糸種
    毎に異なる色のカラーボビンを用いると共に、これらの
    管糸を糸種毎に異なる識別マークを付したトレイに装着
    し、これら複数種類の管糸を装着したトレイをワインダ
    内で糸種別の巻取ユニットに分岐供給するために、上記
    トレイの識別マークを読取るトレイセンサと上記カラー
    ボビンの色を識別するカラーボビンセンサとを管糸セレ
    クターの上流に設け、識別の結果に応じて管糸セレクタ
    ーを作動させ、もしトレイの識別マーク識別結果とカラ
    ーボビンの色識別結果とが相違しているときはトレイの
    巻取ユニットへの取り込みを禁止することを特徴とする
    混番防止方式。
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