JP2527662Y2 - クランクプーリ - Google Patents

クランクプーリ

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JP2527662Y2
JP2527662Y2 JP1990021982U JP2198290U JP2527662Y2 JP 2527662 Y2 JP2527662 Y2 JP 2527662Y2 JP 1990021982 U JP1990021982 U JP 1990021982U JP 2198290 U JP2198290 U JP 2198290U JP 2527662 Y2 JP2527662 Y2 JP 2527662Y2
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JP
Japan
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pulley
cylindrical cavity
fitting hole
outer peripheral
crank
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JP1990021982U
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宏 岡村
正宏 前川
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等のエンジンに採用されて好適なク
ランクプーリに関するものである。
(従来の技術) 従来の自動車用エンジンにおけるクランクプーリの典
型的な構成を、便宜的に本考案の一実施例を示す第1図
の断面図を援用して説明する。図中符号10は総括的にク
ランクプーリ本体を示し、同プーリ本体10は、図示しな
いエンジンのクランク軸を嵌装する嵌合孔12を具えた内
方プーリ部材10aと、同内方プーリ部材10aの外周面に加
硫接着された環状ゴム層10bと、同環状ゴム層10bの外側
に加硫接着された外方プーリ部材10cとから構成され、
内方プーリ部材10a及び外方プーリ部材10cには、夫々ウ
ォータポンプ、オルタネータ、冷却ファン等の補機類を
駆動するためのベルトを捲装するプーリ溝14が設けられ
ている。
上記内方プーリ部材10aの内部に、上記嵌合孔12と実
質的に同心でかつ同嵌合孔12より大径の筒状空所16が設
けられ、同筒状空所16の開口端は、板状のカバー18によ
って閉塞されている。
上記カバー18は、本考案に係る図示のものとは異り、
従来は単純な板状部材であって、内方プーリ部材10a又
は外方プーリ部材10cに、ボルト又はねじ等の固着具に
よって直接固着されている。
上記クランクプーリは、エンジンの内部構成部材であ
るクランク軸が直接外部に露出している殆ど唯一の部分
であるので、エンジンの内部騒音が同クランクプーリか
ら直接外部に放散され、エンジン騒音の有力な要因の一
つとなっている。そこで、上述したように筒状空所16の
開口端に板状のカバー18を装着することによって、クラ
ンク軸からの騒音の放散を遮断する遮音手法が採用され
ているが、カバー18が直接プーリ本体10に固着されてい
るために遮音効果が小さく、時には、カバー18自体が振
動して新たな騒音源となる等の不具合があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、クラン
クプーリを装着したクランク軸から放散されるエンジン
内部の騒音を効果的に遮断することができ、しかも耐久
性及び信頼性が優れたクランクプーリを提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、中央部分にエン
ジンのクランク軸を嵌装する嵌合孔を具えかつ外周部分
にベルトを捲装するプーリ溝を具えたプーリ本体に、上
記嵌合孔と実質的に同心でかつ同嵌合孔より大径の筒状
空所を設けてなるものにおいて、上記筒状空所の開口端
が、同開口端の内周縁部に接する外周部分に、上記クラ
ンク軸線を含む平面内の断面形状がコ字状をなす環状の
ゴム部材を装着したカバー部材により閉塞され、さらに
同カバー部材が、上記筒状空所外周側の上記プーリ本体
にボルトによって固定されると共に上記環状ゴム部材の
上記筒状空所開口端外方側の端面に当接する押え板によ
り同開口端部に保持されたことを特徴とするクランクプ
ーリを提案するものである。
(作用) 本考案によれば、エンジンの内部騒音が放散されるク
ランク軸の軸端を収容している上記筒状空所の開口端を
閉塞するカバー部材の同開口端周縁部に当接する外周部
分に、クランク軸線を含む平面内の断面形状がコ字状を
なす環状のゴム部材が装着されているので、筒状空所の
開口端の密閉が実質的に完全に行なわれることと、カバ
ー部材の主体を構成する普通鋼板或いは制振鋼板等から
なる板部材の振動が効果的に防止されること、及びプー
リ本体にボルトによって固定されると共に上記環状ゴム
部材の筒状空所開口端外方側の端面に当接する押え板に
より、上記カバー部材が同開口端部に保持されることと
によって、エンジン騒音の低減が達成され、かつ耐久性
及び信頼性が優れたクランクプーリが提供される。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面について具体的に説明
する。(なお、従前のクランクプーリに関し第1図を援
用して既に説明した事項については、再述を省略す
る。)本考案によれば、上記筒状空所16の開口端を閉塞
するカバー部材18が、普通鋼板或いは制振鋼板等からな
る板部材20と、同板部材20の外周部分に焼付固着され、
又は接着材により固着され、或いは嵌合固着されたクラ
ンク軸線を含む平面内の断面形状がコ字状をなす環状の
ゴム部材22とから構成されている。同カバー部材18の外
側に、上記ゴム部材22の筒状空所開口端外方側の端面に
当接する円板状の押え板24が配設され、複数のボルト26
によってプーリ本体10に固着されている。
上記構成によれば、内方プーリ部材10aの嵌合孔12に
嵌合されたクランク軸の端部から上記筒状空所16内に伝
達されたエンジン内部の騒音は、同筒状空間16の開口端
に装着されたカバー部材18によって外部への放散を防止
される。この際、カバー部材18の外周部分に設けられた
環状ゴム部材22が筒状空所16の開口端に密着するので、
騒音音波の外部への放散が略完全に防止され、同時に、
クランク軸から内方プーリ部材10aを経てカバー部材18
の板部材20に伝達される振動が効果的に遮断されるの
で、板部材20自体が振動して騒音源となることが効果的
に防止される。この結果、クランクプーリ部分から外部
に放散されるエンジン騒音が大巾に低減される利点があ
る。さらに、上記押え板24によって、上記環状ゴム部材
22を装着したカバー部材18の脱落が確実に防止されるの
で、耐久性及び信頼性が優れている利点がある。
なお、図示の実施例では、内方プーリ部材10aから外
方プーリ部材10cに伝達される振動を低減するために、
両部材間に環状ゴム層10bが介装されているが、環状ゴ
ム管10bを有しない一体造りのプーリ本体10にも本考案
を同様に適用し得ることは、自明である。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係るクランクプーリは、中央
部分にエンジンのクランク軸を嵌装する嵌合孔を具えか
つ外周部分にベルトを捲装するプーリ溝を具えたプーリ
本体に、上記嵌合孔と実質的に同心でかつ同嵌合孔より
大径の筒状空所を設けてなるものにおいて、上記筒状空
所の開口端が、同開口端の内周縁部に接する外周部分
に、上記クランク軸線を含む平面内の断面形状がコ字状
をなす環状のゴム部材を装着したカバー部材により閉塞
され、さらに同カバー部材が、上記筒状空所外周側の上
記プーリ本体にボルトによって固定されると共に上記環
状ゴム部材の上記筒状空所開口端外方側の端面に当接す
る押え板により同開口端部に保持されたことを特徴と
し、簡単な構造によってエンジン騒音を効果的に低減す
ることができるので、実用上極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るクランクプーリの一実施例を示す
縦断面図、第2図は第1図に示したプーリの正面図であ
る。 10…プーリ本体、12…嵌合孔、16…筒状空所、18…カバ
ー部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部分にエンジンのクランク軸を嵌装す
    る嵌合孔を具えかつ外周部分にベルトを捲装するプーリ
    溝を具えたプーリ本体に、上記嵌合孔と実質的に同心で
    かつ同嵌合孔より大径の筒状空所を設けてなるものにお
    いて、上記筒状空所の開口端が、同開口端の内周縁部に
    接する外周部分に、上記クランク軸線を含む平面内の断
    面形状がコ字状をなす環状のゴム部材を装着したカバー
    部材により閉塞され、さらに同カバー部材が、上記筒状
    空所外周側の上記プーリ本体にボルトによって固定され
    ると共に上記環状ゴム部材の上記筒状空所開口端外方側
    の端面に当接する押え板により同開口端部に保持された
    ことを特徴とするクランクプーリ。
JP1990021982U 1990-03-05 1990-03-05 クランクプーリ Expired - Lifetime JP2527662Y2 (ja)

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JPH03114662U JPH03114662U (ja) 1991-11-26
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DE102010015249A1 (de) * 2010-04-15 2011-10-20 Carl Freudenberg Kg Riemenscheibe oder Torsionsschwingungsdämpfer und Kurbelwelle einer Verbrennungskraftmaschine damit

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FR2448727A1 (fr) * 1979-02-08 1980-09-05 Thomson Csf Tete de couplage opto-electronique

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