JP2521393Y2 - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JP2521393Y2 JP1990406095U JP40609590U JP2521393Y2 JP 2521393 Y2 JP2521393 Y2 JP 2521393Y2 JP 1990406095 U JP1990406095 U JP 1990406095U JP 40609590 U JP40609590 U JP 40609590U JP 2521393 Y2 JP2521393 Y2 JP 2521393Y2
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/232Recuperation valves
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    • B60T11/20Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ホイールシリンダ等の
被作動器にオイルを圧送するマスタシリンダに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のマスタシリンダの一部を
示したものである。
【0003】このマスタシリンダでは、シリンダハウジ
ング1にピストンガイド2を配設するとともに、このピ
ストンガイド2に通孔3を穿設し、非作動時にはこの通
孔3を介して図外のオイルリザーバに連通する通路4を
圧力室5内に開口させている。また、ピストン6には、
その周壁に通孔7が形成され、図9に示すように、この
通孔7とピストンガイド2の通孔3とが合致している状
態で、図外のオイルリザーバと圧力室5とが連通され
る。従って、圧力室5内のオイルが不足すると、オイル
リザーバから圧力室5へオイルが供給される。
【0004】さらに、このマスタシリンダでは、ピスト
ンガイド2の圧力室5の側端面(図9において左側端
面)に環状シール8が添設されている。そして、ピスト
ン6が圧力室5内に押込まれ、ピストン6の通孔7が環
状シール8を通過すると、通孔7とピストンガイド2の
通孔3との連通が断たれる。従って、さらにピストン6
を圧力室5内に押込むと、圧力室5内のオイルは、図外
のホイールシリンダ等の被作動器に圧送される。
【0005】また、ピストン6が復動する際(図9にお
いて右方へ移動する際)には、圧力室5内が負圧になる
ため、環状シール8の外周側片部8aが図10において一点
鎖線で示すようにシリンダハウジング1内に嵌着された
スリーブ9の内周面(シリンダ内周面)9aから離れてこ
れらの間に狭い通路10が形成される。これに伴い、この
通路10、前記内周面9aとピストンガイド2との間に形成
された通路11、ピストンガイド2の通孔3及び通路4を
それぞれ介して一連のオイル通路が形成され、このオイ
ル通路を通して図外のオイルリザーバから圧力室5内に
オイルが供給される。これにより、圧力室5が負圧にな
って被作動器の動作に支障を生じることのないように構
成している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このような型式のマス
タシリンダにあっては、例えばブレーキペダルを繰返し
踏込むいわゆるポンピングブレーキ操作時等に圧力室5
内へのオイルの供給を円滑に行なって良好なポンピング
性を確保するためには、前記通路(隙間)11の大きさは
できるだけ大きくとるのが望ましい。しかし、その通路
11を大きくしてしまうと、ピストン6の往動時に環状シ
ール8の端縁部分8b(図10参照)が弾性変形してスリー
ブ9の円周面9aとピストンガイド2の外周面2aとの間に
喰い込んでしまうおそれがある。
【0007】このような事態が起こると、環状シール8
の端縁部分8bに損傷を受けて耐久性に問題を生じる。ま
た、摩耗粉が通路11に入り込み、ポンピングブレーキ操
作時にオイルの流通路が形成されずにポンピングブレー
キ操作が円滑に行なわれなくなる。
【0008】そこで、このような問題を解消するために
は、図10において一点鎖線で示すように前記通孔3に連
通しかつ環状シール2の側面2bに開口する連通路Aをピ
ストンガイド2に設けて、ポンピング操作時等にこの通
路をオイル通路として作用せしめてオイル通路の広さを
確保するように構成することが考えられる。この場合に
は、環状シール2がピストンガイド2の側面2bに圧着さ
れるのに伴い、環状シール2の当接面の一部分が弾性変
形してピストンガイド2の連通路A内に入り込んで喰い
込み状態になってしまうおそれがある。そのため、上述
の如き連通路Aをピストンガイド2に設ける場合には、
図10において一点鎖線で示すようにピストンガイド2と
環状シール8との間に環状スペーサBを介在させるよう
にすればよいが、この環状スペーサBの組込みの仕方や
配置構成が新たな問題として生じる。例えば、環状スペ
ーサBの内周面にピストンガイド2にてガイドして組込
むようにすると、環状スペーサB及びその関連部品の組
込み作業がやりにくいという問題がある。
【0009】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、上述の如き環状スペーサを
作業能率良くシリンダ内に組込むことができ、この環状
スペーサが存在してもオイル通路を充分に広く確保する
ことができて良好なポンピング性を得ることができ、し
かも環状シールの耐久性も充分に確保し得るような構成
のマスタシリンダを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本考案では、シリンダハウジング内にピストンガ
イドを嵌着させ、前記ピストンガイドに円筒状ピストン
を挿通させると共に、前記ピストンガイドに前記ピスト
ンガイドとピストンとの間を遮蔽する環状シールを添設
し、さらに前記ピストンガイド及びピストンにそれらの
外周面から各内周面に達する通孔をそれぞれ形成し、オ
イルリザーバを前記各通孔を介して圧力室に連通し、前
記ピストンを作動させて前記ピストンの通孔を前記環状
シールに沿って移動させることによって、前記オイルリ
ザーバと上記圧力室とを遮断するようにしたマスタシリ
ンダにおいて、前記ピストンガイドの通孔に連通しかつ
前記ピストンガイドの側面に開口する連通路を前記ピス
トンガイドに設けると共に、前記ピストンガイドの側面
と環状シールとの間に、外周面から外方へ突出する複数
の突起部が間隔を隔てて設けられた環状スペーサを介在
させ、前記環状スペーサの突起部を前記シリンダハウジ
ングの内周面に当接せしめて位置決めした状態で前記環
状スペーサを前記シリンダハウジング内に配置し、前記
突起部を除く前記環状スペーサの外周面と前記シリンダ
ハウジングの内周面との間にオイル通路を設けるように
構成している。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係るマスタシリンダを示す
ものであって、このマスタシリンダのシリンダハウジン
グ11は、ボディ本体12と、このボディ本体12に螺着され
たキャップ13とによって構成されている。このシリンダ
ハウジング11内には、リング状のピストンガイド14,15
が配設されており、これらのピストンガイド14,15には
ピストン16,17がそれぞれ挿通されている。そして、ピ
ストンガイド15とピストン17とによって、シリンダハウ
ジング11内は2つの圧力室18,19に画成されている。
【0012】上述のピストン16,17は、圧力室18内に配
設されたスリーブ20によってもそれぞれ案内されてい
る。このスリーブ20は圧力室18としての空間を確保する
ために、内周面がスプライン状に形成されており、その
突条部20a によってピストン16,17が案内されるように
なっている。さらに、このスリーブ20の端部内周面には
環状の切欠部20b が形成され、この切欠部20b によって
後述する環状シールが保持されている。
【0013】また、前記ピストン16,17は、それらのピ
ストン16,17間およびピストン17とボディ本体12との間
に配装したスプリング21,22によって、図1において右
方へ常時付勢されている。これらのピストン16,17は、
先端に開口する凹部を有しており、その凹部を形成する
周壁に通孔23,24がそれぞれ穿設されている。そして、
前記ピストンガイド14,15には、その半径方向に延びる
通孔25,26が穿設されており、それらの通孔25,26の一
端はピストン16,17の摺接面に開口し、他端はシリンダ
ハウジング11に形成した通路27,28に連通されている。
さらに、ピストンガイド14,15には、前記通孔25,26に
連通しかつ軸方向に延びて一側面(環状シール当接面)
に開口する連通路29,30がそれぞれ設けられている。
【0014】これらのピストンガイド14,15の圧力室1
8,19の側には、シールアッセンブリ31,32が添設され
ている。一方のシールアッセンブリ31は、図2に拡大し
て示すように、断面ほぼコ字状のゴム製の環状シール33
と、硬質剛性樹脂,金属等によって形成された環状スペ
ーサ34とから構成されている。
【0015】上述の環状スペーサ34は、図3に示すよう
に、全体として円環状に成形されており、その外周面34
a には、ほぼ等角度の間隔を置いた複数箇所に外方(外
径側)に向けて同じ高さに突出する円弧状の突起部35が
一体成形されている。かくして、図4に示す如く、環状
スペーサ34の外周面34a と、前記複数の突起部35の頂点
を通る円線との間には適度な間隙Lが存在するように構
成されている。
【0016】上述の環状シール33は環状凹部31a 側の先
端がスリーブ20の切欠部20b 内に嵌着され、この環状シ
ール33の側壁部33b と、シリンダハウジング11内に固定
されたピストンガイド14との間に環状スペーサ34が配設
されている。この場合、環状スペーサ34は突起部35がス
リーブ20の内周面20c に軽く当てがわれた状態で組込ま
れ、この内周面20c と環状シール34の外周面34a との間
に間隙Lのオイル通路36が存在せしめられている(図2
及び図8参照)。
【0017】一方、図5に明示するように、ピストンガ
イド14の外周面14a とスリーブ20の内周面20c との間に
は僅かな隙間が形成され、この隙間がオイル通路37を構
成している。
【0018】そして、環状スペーサ34側のピストンガイ
ド14の外周側の角部14c は断面が円弧状に面取りされて
おり、この角部14c の円弧の始まり箇所(ピストンガイ
ド14の側面14b と円弧状の角部14c との境界箇所)Pに
環状スペーサ34の外周面34aが合致せしめられている。
【0019】また、他方のシールアッセンブリ32及びピ
ストンガイド15等も既述のシールアッセンブリ31及びピ
ストンガイド14等と同様の構成となっているので、その
説明を省略する。
【0020】なお、図1において、符号40は、オイルリ
ザーバを示しており、このオイルリザーバ40は、シリン
ダハウジング11に固定設置され、オイルリザーバ40の底
部に穿設した通路41,42はシリンダハウジング11の通路
27,28にそれぞれ連通されている。また、符号43,44
は、シリンダハウジング11に穿設した孔であり、これら
の孔43,44を介して圧力室18,19が図外の被作動器、例
えばホイールシリンダに連通されている。
【0021】次に、上記したマスタシリンダの作用を、
図2及び図8を主に参照しながら説明する。但し、図2
及び図8では一方のピストン16,ピストンガイド14,シ
ールアッセンブリ31等が示してあるだけであるが、他方
のピストン17,ピストンガイド15,シールアッセンブリ
32等も同じ作用を行うので、ここでは説明を省略する。
【0022】まず、図2において実線で示す状態は、ピ
ストン16の非作動状態、即ち待機状態を示している。こ
の状態においては、ピストン16の通孔23とピストンガイ
ド14の通孔25が連通しており、圧力室18は通孔23,通孔
25,通路27を介してオイルリザーバ40に連通されてい
る。従って、この状態においては、図外の被作動器に液
圧が作用していない。
【0023】なお、この際は、連通路29を介してのオイ
ルの流通はなく、環状スペーサ34はピストンガイド14の
側面14b に圧着係合されている。従って、ピストンガイ
ド14の連通路29は環状スペーサ34にて閉塞されている。
【0024】このような状態の下で、ピストン16が圧力
室18内に押込まれると、通孔23も図2において一点鎖線
で示す如く左方に移動する。これに伴い、通孔23と通孔
25との連通状態が遮断され、それ以後は、ピストン16の
押込量に対応する量のオイルが圧力室18から図外の被作
動器に供給される。
【0025】また、圧力室18へのピストン16の押込みを
解除すると、ピストン16はスプリング21の付勢力にて復
動される。この際、圧力室18内が負圧になるので、図8
に示すように、環状シール33の外周側片部33d がスリー
ブ20の内周面20c から離れてこれらの間に通路50が形成
されると共に、環状スペーサ34がピストンガイド14の側
面14b から離れてこれらの間に僅かな幅の通路51が形成
される。その結果、ピストンガイドの連通路29は開放状
態となり、通路27,通孔25,連通路29,通路51,環状ス
ペーサ34と前記内周面20c との間のオイル通路36及び通
路50を順次介してオイルリザーバ40と圧力室18とが連通
され、図8において矢印で示す如くオイルリザーバ40内
のオイルがこれらの通路を通って圧力室18内に供給され
る。これと同時に、通路27, 通孔25, オイル通路37,オ
イル通路36,通路50の経路を介してもオイルが供給され
る。
【0026】特に、ポンピングブレーキ操作時には、ピ
ストン16の往動及び復動が小刻みに繰り返し行なわれ、
それに応じて、圧力室18から図外の被作動器へのオイル
の供給、及びオイルリザーバ37から圧力室18へのオイル
の供給が小刻みに繰り返し行なわれる。この際のピスト
ン16の復動時には、上述の2つのオイル経路にて充分な
オイルが圧力室18に供給される。
【0027】このようなマスタシリンダによれば、次の
ような利点がある。すなわち、ピストンガイド14に連通
路29を設けかつ環状スペーサ34の外周面34a とスリーブ
20の内周面20c (シリンダ内周面に相当)との間にオイ
ル通路36としての間隙Lを設けるようにしたので、前記
内周面20c とピストンガイド14の外周面14a との間に形
成されるオイル通路37とは別系統のオイル通路を確保で
き、総合的により広いオイル通路面積を得ることができ
る。その結果、特にポンピングブレーキ操作時における
オイル流通が充分にかつ円滑に行なわれることとなり、
良好なポンピング性を確保できる。
【0028】しかも、環状スペーサ34やその関連部品の
組込みを容易に行なうことができる。具体的には、ピス
トン16の外周に環状シール33及び環状スペーサ34から成
るシールアッセンブリ31並びにピストンガイド14を嵌着
し、このように部組みしたピストンアッセンブリをシリ
ンダハウジング11内のスリーブ20内に差し込み、その後
にボディ本体12にキャップ13を螺着することによって、
シールアッセンブリ31及びピストンガイド14をシリンダ
ハウジング11側に固定配置する。この際、ピストンアッ
センブリを差し込むのに伴い、環状スペーサ34の突出部
35の頂点がスリーブ20の内周面20c に当接せしめられた
状態でそのまま挿入方向に沿って案内されるため、環状
スペーサ34の特別な位置決め操作や組付操作等を何ら行
なう必要がなく、ピストンアッセンブリの単なる押込み
のみによって環状スペーサ34等をシリンダハウジング11
内の所定位置に容易かつ正確に配置することができる。
【0029】また、本実施例においては、ピストンガイ
ド14の角部14c を断面円弧状に面取りしてその円弧状部
の始まり箇所Pに環状スペーサ34の外周面34a (突出部
35を除く)を合致せしめるようにしたので、環状シール
33の喰い込みを効果的に防止できる。すなわち、図6に
示すようにピストンガイド14の角部14c をほぼ直角のエ
ッジにして環状スペーサ34の外周面34a よりスリーブ20
の内周面20c 側に配置しておくと、間隙Lのオイル通路
37内に弾性変形して入り込んだ環状シール33の側壁部33
b の外周側の角部33c が前記エッジ状の角部14c と前記
内周面20c との間に挟み込まれて喰い込み状態となるお
それがある。また、図7に示すように、環状スペーサ34
の外周面34a をピストンガイド14の前記箇所Pよりもス
リーブ20の内周面20c 側に配置するようにすると、環状
シール33の角部33c が環状スペーサ34の外周面34a とス
リーブ20の内周面20c との間に喰い込んでしまうおそれ
がある。このように環状シール33が喰い込み状態になる
と、環状シール33の角部33c に損傷を受け、耐久性に問
題を生じる。また、マスタシリンダが作動不良となるお
それがある。
【0030】しかし、本実施例のマスタシリンダによれ
ば、環状スペーサ34及びピストンガイド14を図5及び図
8に明示するような特殊な構成としているので、環状シ
ール33の角部33c が弾性変形して環状スペーサ34の外周
面34a とスリーブ20の内周面20c との間に入り込んで
も、環状シール33の角部33c はピストンガイド14の円弧
状角部14c とスリーブ20の内周面20c との間の空間に逃
げるにとどまり、ピストンガイド14の外周面14a とスリ
ーブ20の内周面20c との間に前記角部33c が喰い込んで
しまうようなことがない。従って、環状シール33が損傷
を受けないので、環状シール33の耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0031】以上、本考案の一実施例に付き述べたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、環状スペーサ34に形成される突出部35の形
状やその数は必要に応じて変更可能である。
【0032】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、ピストンガイド
のオイル流通用の通孔に連通しかつピストンガイドの側
面に開口する連通路を設けてこのピストンガイドの側面
と環状シールとの間に環状スペーサを介在させるように
構成すると共に、この環状スペーサの外周面に設けた複
数の突起部をシリンダハウジングの内周面(例えば実施
例におけるスリーブ20の内周面20c )に当接せしめて組
込むようにしたものであるから、ピストンガイドの連通
路、及び、突起部を除く環状スペーサの外周面とシリン
ダの内周面との間に形成される通路の存在により、ピス
トンの復動時、特にポンピングブレーキ操作時における
ピストンの復動時に充分に広いオイル通路を確保するこ
とができ、良好なポンピング性を得ることができる。
【0033】また、充分なオイル通路面積を得ることが
できるので、ピストンガイドとシリンダ内周面との間の
オイル通路の幅を狭くすることが可能となり、ひいて
は、このオイル通路への環状シールの喰い込みを防止で
き、環状シールの耐久性の向上を図ることが可能であ
る。
【0034】また、環状スペーサの外周面に設けた突起
部をシリンダの内周面に当接せしめるようにしているの
で、環状スペーサ及びその関連部品のシリンダ内への組
込み作業に際しては前記突起部と内周面との案内作用に
て環状スペーサ等を容易にしも所定位置に位置決めされ
た状態で組込むことができ、組込み作業性の改善を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るマスタシリンダの断面図である。
【図2】上述のマスタシリンダの要部拡大断面図であ
る。
【図3】環状スペーサの平面図である。
【図4】環状スペーサの突起部を示す拡大平面図であ
る。
【図5】ピストンの復動時における環状シールの変形状
態を示す拡大断面図である。
【図6】ピストンガイドの角部をエッジ状にした場合の
環状シールの喰い込み状態を示す拡大断面図である。
【図7】環状スペーサの外周面をピストンガイドの円弧
状部分の始まり箇所よりもスリーブの内周面側に配置し
た場合の環状シールの喰込み状態を示す拡大断面図であ
る。
【図8】ピストンの復動時におけるマスタシリンダの要
部の状態を示す拡大断面図である。
【図9】従来のマスタシリンダの要部の断面図である。
【図10】環状スペーサをその内周面でピストンガイドに
対して位置決めして組込むようにした場合を示すマスタ
シリンダの要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダハウジング 14,15 ピストンガイド 14a 外周面 14b 側面 14c 断面円弧状の角部 16,17 ピストン 18,19 圧力室 20 スリーブ 20c 内周面 23,24 通孔 25,26 通孔 27,28 通路 29,30 連通路 33 環状シール 34 環状スペーサ 34a 外周面 35 突起部 36,37 オイル通路 50,51 通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダハウジング内にピストンガイド
    を嵌着させ、前記ピストンガイドに円筒状ピストンを挿
    通させると共に、前記ピストンガイドに前記ピストンガ
    イドとピストンとの間を遮蔽する環状シールを添設し、
    さらに前記ピストンガイド及びピストンにそれらの外周
    面から各内周面に達する通孔をそれぞれ形成し、オイル
    リザーバを前記各通孔を介して圧力室に連通し、前記ピ
    ストンを作動させて前記ピストンの通孔を前記環状シー
    ルに沿って移動させることによって、前記オイルリザー
    バと上記圧力室とを遮断するようにしたマスタシリンダ
    において、前記ピストンガイドの通孔に連通しかつ前記
    ピストンガイドの側面に開口する連通路を前記ピストン
    ガイドに設けると共に、前記ピストンガイドの側面と環
    状シールとの間に、外周面から外方へ突出する複数の突
    起部が間隔を隔てて設けられた環状スペーサを介在さ
    せ、前記環状スペーサの突起部を前記シリンダハウジン
    グの内周面に当接せしめて位置決めした状態で前記環状
    スペーサを前記シリンダハウジング内に配置し、前記突
    起部を除く前記環状スペーサの外周面と前記シリンダハ
    ウジングの内周面との間にオイル通路を設けるように構
    成したことを特徴とするマスタシリンダ。
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