JP2519888B2 - 車両の緊急運転装置 - Google Patents
車両の緊急運転装置Info
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- JP2519888B2 JP2519888B2 JP60240776A JP24077685A JP2519888B2 JP 2519888 B2 JP2519888 B2 JP 2519888B2 JP 60240776 A JP60240776 A JP 60240776A JP 24077685 A JP24077685 A JP 24077685A JP 2519888 B2 JP2519888 B2 JP 2519888B2
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- Japan
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- emergency
- switch
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- transmission
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- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、踏切りなど危険な場所にて車両のクラッチ
の断接動作またはトランスミッションのシフト動作が不
能になった場合の車両の緊急運転装置に関する。
の断接動作またはトランスミッションのシフト動作が不
能になった場合の車両の緊急運転装置に関する。
車両の運転状態に応じて電子制御装置により自動的に
制御する自動変速装置を搭載した車両において、エンジ
ンが故障により停止して再起動できないような状態にな
っても、車両を緊急に移動させることができるような緊
急運転装置が従来提案されている（特開昭60−94826号
公報）。
制御する自動変速装置を搭載した車両において、エンジ
ンが故障により停止して再起動できないような状態にな
っても、車両を緊急に移動させることができるような緊
急運転装置が従来提案されている（特開昭60−94826号
公報）。
しかし、この緊急運転装置はエンジン系がトラブルを
起したときには、有用であるけれども、コントローラが
故障したときには機能をなさない。したがって、コント
ローラが故障した場合にも緊急運転できる装置が要請さ
れていた。
起したときには、有用であるけれども、コントローラが
故障したときには機能をなさない。したがって、コント
ローラが故障した場合にも緊急運転できる装置が要請さ
れていた。
もっとも、実願昭60−135165号明細書及び図面には、
運転席に設けられ変速機の変速操作を行うためのチェン
ジレバーと、このチェンジレバーの変速操作位置を検出
するレバー位置センサと、変速機のギヤ位置を検出する
ギヤ位置センサと、変速機に設けられ変速ギヤをシフト
するシフトユニットをシフト方向に駆動するシフトアク
チュエータと、上記シフトユニットをセレクト方向に駆
動するセレクトアクチュエータと、上記両センサの出力
に基づいて変速機を所定のギヤ位置にシフトするように
上記両アクチュエータを制御する主コントローラと、変
速機のギヤ位置を１速段又は後退速段にシフトするため
の非常用スイッチと、この非常用スイッチの切換出力に
より上記主コントローラの制御を禁止しかつ上記チェン
ジレバーの位置に拘らず強制的にギヤ位置を１速段又は
後退速段にシフトするように上記両アクチュエータを制
御する非常用コントローラを備えた電子制御変速機の非
常用制御装置において、上記シフトユニットがニュート
ラル状態になると閉成するニュートラルスイッチと、上
記シフトユニットが１速段又は後退速段のセレクト状態
になると閉成するセレクトスイッチとを備え、上記非常
用コントローラは上記ニュートラルスイッチ及びセレク
トスイッチが順次閉成した後、変速機の１速段又は後退
速段の変速操作を自動的に行うことを特徴とする電子制
御変速機の非常用制御装置が示されているが、ここには
緊急時に変速機を非常用コントローラによって制御する
ことが示されているのみで、クラッチの接続をどうする
のかはまったく不明であり、これをこのまま自動変速機
を有する車両に適用することはできない。
運転席に設けられ変速機の変速操作を行うためのチェン
ジレバーと、このチェンジレバーの変速操作位置を検出
するレバー位置センサと、変速機のギヤ位置を検出する
ギヤ位置センサと、変速機に設けられ変速ギヤをシフト
するシフトユニットをシフト方向に駆動するシフトアク
チュエータと、上記シフトユニットをセレクト方向に駆
動するセレクトアクチュエータと、上記両センサの出力
に基づいて変速機を所定のギヤ位置にシフトするように
上記両アクチュエータを制御する主コントローラと、変
速機のギヤ位置を１速段又は後退速段にシフトするため
の非常用スイッチと、この非常用スイッチの切換出力に
より上記主コントローラの制御を禁止しかつ上記チェン
ジレバーの位置に拘らず強制的にギヤ位置を１速段又は
後退速段にシフトするように上記両アクチュエータを制
御する非常用コントローラを備えた電子制御変速機の非
常用制御装置において、上記シフトユニットがニュート
ラル状態になると閉成するニュートラルスイッチと、上
記シフトユニットが１速段又は後退速段のセレクト状態
になると閉成するセレクトスイッチとを備え、上記非常
用コントローラは上記ニュートラルスイッチ及びセレク
トスイッチが順次閉成した後、変速機の１速段又は後退
速段の変速操作を自動的に行うことを特徴とする電子制
御変速機の非常用制御装置が示されているが、ここには
緊急時に変速機を非常用コントローラによって制御する
ことが示されているのみで、クラッチの接続をどうする
のかはまったく不明であり、これをこのまま自動変速機
を有する車両に適用することはできない。
本発明の目的は、車両が踏切り等でコントローラの故
障により、クラッチ断接動作またはトランスミッション
のシフト動作が不能になった場合にも変速機及びクラッ
チを制御し得る車両の緊急運転装置を提供することにあ
る。
障により、クラッチ断接動作またはトランスミッション
のシフト動作が不能になった場合にも変速機及びクラッ
チを制御し得る車両の緊急運転装置を提供することにあ
る。
本発明の目的を達成するために、クラッチアクチュエ
ータ及びトランスミッションアクチュエータの各電磁弁
と、前記両アクチュエータを制御する主コントローラ
と、該コントローラの故障時これと独立して変速機のギ
ヤ位置を前進速段又は後退速段にシフトするための非常
用コントローラを有する電子制御変速機の非常用制御装
置において、前記クラッチアクチュエータ及び前記トラ
ンスミッションアクチュエータの各電磁弁と前記主コン
トローラとを結ぶラインから非常用コントローラに至る
引出しラインをもうけるとともに、前記非常用コントロ
ーラには、前記主コントローラへの電源回路の遮断と前
記引出しラインを電源及び非常用コントローラに接続す
るための第１のスイッチと、前記前進又は後退用電磁弁
を作動して変速機を前進速段又は後退速段にシフトせし
める第２のスイッチと、前記クラッチ用電磁弁を作動し
てクラッチを接続し車両を発進せしめる第３のスイッチ
を備えたことを特徴とする車両の緊急運転装置が提供さ
れる。
ータ及びトランスミッションアクチュエータの各電磁弁
と、前記両アクチュエータを制御する主コントローラ
と、該コントローラの故障時これと独立して変速機のギ
ヤ位置を前進速段又は後退速段にシフトするための非常
用コントローラを有する電子制御変速機の非常用制御装
置において、前記クラッチアクチュエータ及び前記トラ
ンスミッションアクチュエータの各電磁弁と前記主コン
トローラとを結ぶラインから非常用コントローラに至る
引出しラインをもうけるとともに、前記非常用コントロ
ーラには、前記主コントローラへの電源回路の遮断と前
記引出しラインを電源及び非常用コントローラに接続す
るための第１のスイッチと、前記前進又は後退用電磁弁
を作動して変速機を前進速段又は後退速段にシフトせし
める第２のスイッチと、前記クラッチ用電磁弁を作動し
てクラッチを接続し車両を発進せしめる第３のスイッチ
を備えたことを特徴とする車両の緊急運転装置が提供さ
れる。
第１図は、緊急運転装置の回路図、第２図はクラッチ
アクチュエータ及びトランスミッションアクチュエータ
の油圧回路図、第３図は、非常用コントローラの操作パ
ネルの外観図、第４図は、緊急運転装置の変形例の回路
図、第５図は、制御手順を示すブロック図である。
アクチュエータ及びトランスミッションアクチュエータ
の油圧回路図、第３図は、非常用コントローラの操作パ
ネルの外観図、第４図は、緊急運転装置の変形例の回路
図、第５図は、制御手順を示すブロック図である。
第１図において、１はバッテリ、２は車両運転の制御
を行なう電子制御装置からなる主コントローラであり、
その内部にはCPU、入出力装置、ROM,RAMの記憶装置（い
ずれも図示せず）を含んでいる。３は非常用コントロー
ラであり、メインスイッチである第１のスイッチSW−
１、前進（セカンド）または後退を選択する第２のスイ
ッチSW−２、発進を行なうための第３のスイッチSW−
３、さらに、非常用コントローラに電源が供給されたこ
とを示す電源インジケータIND1、ギヤポジションがセカ
ンドであることを示すインジケータIND2、ギヤポジショ
ンが後退であることを示すIND3、発進状態であることを
示すIND4を含む。６はクラッチアクチュエータ、７はト
ランスミッションアクチュエータであり、V1,V3、及びV
5ないしV10はそれぞれの電磁弁を示す。なお、クラッチ
アクチュエータ６にはさらにV2,V4の電磁弁（第２図に
示す）が用いられているがこれらの電磁弁は非常用制御
時には不要であるので、第１図には省略してある。
を行なう電子制御装置からなる主コントローラであり、
その内部にはCPU、入出力装置、ROM,RAMの記憶装置（い
ずれも図示せず）を含んでいる。３は非常用コントロー
ラであり、メインスイッチである第１のスイッチSW−
１、前進（セカンド）または後退を選択する第２のスイ
ッチSW−２、発進を行なうための第３のスイッチSW−
３、さらに、非常用コントローラに電源が供給されたこ
とを示す電源インジケータIND1、ギヤポジションがセカ
ンドであることを示すインジケータIND2、ギヤポジショ
ンが後退であることを示すIND3、発進状態であることを
示すIND4を含む。６はクラッチアクチュエータ、７はト
ランスミッションアクチュエータであり、V1,V3、及びV
5ないしV10はそれぞれの電磁弁を示す。なお、クラッチ
アクチュエータ６にはさらにV2,V4の電磁弁（第２図に
示す）が用いられているがこれらの電磁弁は非常用制御
時には不要であるので、第１図には省略してある。
Ｄ−１ないしＤ−10はダイオードで、該ダイオードは
非常用コントローラ３のための制御ダイオードであり、
クラッチアクチュエータ６の電磁弁V1,V3、トランスミ
ッションアクチュエータ７の電磁弁V5ないしV10、リレ
ーRL−５は非常用コントローラから制御するためのもの
である。リレーRL−１ないしRL−５は同様に非常用コン
トローラ３によって制御されるものである。
非常用コントローラ３のための制御ダイオードであり、
クラッチアクチュエータ６の電磁弁V1,V3、トランスミ
ッションアクチュエータ７の電磁弁V5ないしV10、リレ
ーRL−５は非常用コントローラから制御するためのもの
である。リレーRL−１ないしRL−５は同様に非常用コン
トローラ３によって制御されるものである。
なお、８はキースイッチ、９はギヤポジションスイッ
チをそれぞれ示す。
チをそれぞれ示す。
第２図において、４は油圧源であり、５はタンクであ
る。6aはクラッチアクチュエータ６のシリンダであり、
このシリンダ6aは、スプリングによって接方向にバイア
スされており、電磁弁V1,V3がオン、電磁弁V2,V4がオフ
のとき断方向に駆動されるように構成されている。7a,7
b,7cはトランスミッションアクチュエータ７の３位置シ
リンダであり、例えばシリンダ7aを例にとると、V7がオ
ン、V6がオフで１速位置にシフトされ、V7がオフ、V6が
オンで後退位置にシフトされ、V7,V6がオンでニュート
ラル位置をとるように構成されている。
る。6aはクラッチアクチュエータ６のシリンダであり、
このシリンダ6aは、スプリングによって接方向にバイア
スされており、電磁弁V1,V3がオン、電磁弁V2,V4がオフ
のとき断方向に駆動されるように構成されている。7a,7
b,7cはトランスミッションアクチュエータ７の３位置シ
リンダであり、例えばシリンダ7aを例にとると、V7がオ
ン、V6がオフで１速位置にシフトされ、V7がオフ、V6が
オンで後退位置にシフトされ、V7,V6がオンでニュート
ラル位置をとるように構成されている。
第３図を次に参照すると、第３図の非常用コントロー
ラの操作パネルはカバーが掛けられており非常時にカバ
ーをはずして用いられる。この操作パネルには非常用コ
ントローラ３で用いられる第１ないし第３のスイッチSW
−1,SW−2,SW−3,及びインジケータIND1,IND2,IND3,IND
4が設けられており、さらに「操作手順」の表示、及び
操作手順を示す数字「１」、「２」、「３」の表示、及
び各スイッチの動作を示す「電源」、「前進」、「後
退」、「発進」の表示がなされている。
ラの操作パネルはカバーが掛けられており非常時にカバ
ーをはずして用いられる。この操作パネルには非常用コ
ントローラ３で用いられる第１ないし第３のスイッチSW
−1,SW−2,SW−3,及びインジケータIND1,IND2,IND3,IND
4が設けられており、さらに「操作手順」の表示、及び
操作手順を示す数字「１」、「２」、「３」の表示、及
び各スイッチの動作を示す「電源」、「前進」、「後
退」、「発進」の表示がなされている。
次に、第１図ないし第３図を参照して非常用コントロ
ーラによる緊急運転装置の動作を説明する。
ーラによる緊急運転装置の動作を説明する。
今、コントローラが故障し、車両が発進不能になった
ときには、第３図に示す操作パネルの第１のスイッチSW
−１を押してオンにする。該スイッチSW−１がオンにな
ると、バッテリ１の電圧がキースイッチ８のイグニッシ
ョン接点、第１のスイッチSW−１を介してリレーRL−1,
RL−４のソレノイドに印加され、リレーRL−１の常閉接
点を開き、リレーRL−４の常開接点を閉じる。
ときには、第３図に示す操作パネルの第１のスイッチSW
−１を押してオンにする。該スイッチSW−１がオンにな
ると、バッテリ１の電圧がキースイッチ８のイグニッシ
ョン接点、第１のスイッチSW−１を介してリレーRL−1,
RL−４のソレノイドに印加され、リレーRL−１の常閉接
点を開き、リレーRL−４の常開接点を閉じる。
リレーRL−１の接点が開くと、バッテリ１から主コン
トローラ２への電源がカットオフされ、これに伴なって
主コントローラ２の電磁弁駆動回路の電源Ａ（トランジ
スタTR4のコレクタ電圧）がオフになり、このためクラ
ッチアクチュエータ６及びトランスミッションアクチュ
エータ７の電磁弁制御機能が停止する。
トローラ２への電源がカットオフされ、これに伴なって
主コントローラ２の電磁弁駆動回路の電源Ａ（トランジ
スタTR4のコレクタ電圧）がオフになり、このためクラ
ッチアクチュエータ６及びトランスミッションアクチュ
エータ７の電磁弁制御機能が停止する。
一方、リレーRL−４の接点がオンになると、バッテリ
１からの電流がリレーRL−５のソレノイド、リレーRL−
４の接点を通って流れるためリレーRL−５の常開接点を
閉じる。このためリレーRL−５は非常時においてクラッ
チアクチュエータ６、トランスミッションアクチュエー
タ７に対してバッテリ１からの電源を供給できる状態に
保っている。また、インジケータIND1は、バッテリ１、
キースイッチ８、第１のスイッチSW−１、インジケータ
IND1、リレーRL−４を通る電流路の形成によりオンさ
れ、非常用コントローラに電源が供給されていることを
表示する。また、クラッチアクチュエータ６の電磁弁V
1,V3は、バッテリ１、リレーRL−５の閉じた接点、電磁
弁V1,V3、ダイオードＤ−1,D−２、閉じているスイッチ
SW−３、リレーRL−４の閉じた接点を通る電流路の形成
により、オンされる。さらにまた、トランスミッション
アクチュエータ７の電磁弁V5ないしV10は、バッテリ
１、リレーRL−５の閉じた接点、電磁弁V5ないしV10、
ダイオードＤ−３ないしＤ−９（ただしＤ−７を除く）
リレーRL−４の閉じた接点を通る電流路の形成によりオ
ンされ、トランスミッションアクチュエータ７はニュー
トラル位置に設定される。
１からの電流がリレーRL−５のソレノイド、リレーRL−
４の接点を通って流れるためリレーRL−５の常開接点を
閉じる。このためリレーRL−５は非常時においてクラッ
チアクチュエータ６、トランスミッションアクチュエー
タ７に対してバッテリ１からの電源を供給できる状態に
保っている。また、インジケータIND1は、バッテリ１、
キースイッチ８、第１のスイッチSW−１、インジケータ
IND1、リレーRL−４を通る電流路の形成によりオンさ
れ、非常用コントローラに電源が供給されていることを
表示する。また、クラッチアクチュエータ６の電磁弁V
1,V3は、バッテリ１、リレーRL−５の閉じた接点、電磁
弁V1,V3、ダイオードＤ−1,D−２、閉じているスイッチ
SW−３、リレーRL−４の閉じた接点を通る電流路の形成
により、オンされる。さらにまた、トランスミッション
アクチュエータ７の電磁弁V5ないしV10は、バッテリ
１、リレーRL−５の閉じた接点、電磁弁V5ないしV10、
ダイオードＤ−３ないしＤ−９（ただしＤ−７を除く）
リレーRL−４の閉じた接点を通る電流路の形成によりオ
ンされ、トランスミッションアクチュエータ７はニュー
トラル位置に設定される。
次に、この状態から操作パネルの第２のスイッチSW−
２によりギヤの選択を行なう。例えばギヤをセカンドに
選択する場合には、操作パネルの「前進」表示のボタン
が押され、これにより前記スイッチSW−２の接点がセカ
ンド側に入れられる。このためリレーRL−２は、そのソ
レノイドが第１のスイッチSW−1,第２のSW−２を介して
電圧が印加されるため、その常閉接点が開かれる。この
結果、電磁弁V5がオフになり、第２図に示す３位置シリ
ンダ7bがセカンド位置にシフトされる。シフトが完了す
ると、ギヤポジションスイッチ９のセカンド用マイクロ
スイッチが開かれ、インジケータIND2が点灯する。
２によりギヤの選択を行なう。例えばギヤをセカンドに
選択する場合には、操作パネルの「前進」表示のボタン
が押され、これにより前記スイッチSW−２の接点がセカ
ンド側に入れられる。このためリレーRL−２は、そのソ
レノイドが第１のスイッチSW−1,第２のSW−２を介して
電圧が印加されるため、その常閉接点が開かれる。この
結果、電磁弁V5がオフになり、第２図に示す３位置シリ
ンダ7bがセカンド位置にシフトされる。シフトが完了す
ると、ギヤポジションスイッチ９のセカンド用マイクロ
スイッチが開かれ、インジケータIND2が点灯する。
一方、第２のスイッチSW−２の「後退」表示のボタン
が押されるときには、同様に電磁弁V7がリレーRL−３の
常閉接点が開かれるためオフされ、３位置シリンダ7aが
後退位置にシフトされ、またインジケータIND3が点灯さ
れる。
が押されるときには、同様に電磁弁V7がリレーRL−３の
常閉接点が開かれるためオフされ、３位置シリンダ7aが
後退位置にシフトされ、またインジケータIND3が点灯さ
れる。
次に、このシフトインジケータの点灯確認後、クラッ
チを接にする第３のスイッチSW−３が操作パネル上で押
され、その常閉接点が開かれる。このため、クラッチア
クチュエータの電磁弁V1,V3がオフにされ、クラッチは
断から接に制御される。これに伴なって、インジケータ
IND4が点灯される。このようにして緊急運転可能な状態
が設定される。
チを接にする第３のスイッチSW−３が操作パネル上で押
され、その常閉接点が開かれる。このため、クラッチア
クチュエータの電磁弁V1,V3がオフにされ、クラッチは
断から接に制御される。これに伴なって、インジケータ
IND4が点灯される。このようにして緊急運転可能な状態
が設定される。
次に、運転を行なうのであるが、緊急運転可能な状態
に設定されたとき、エンジンが回転中であれば、アイド
リング回転で自走する。またエンジン停止時にはキース
イッチ８をスタータ接点にして、スタータのクランキン
グ走行を行なうことができる。
に設定されたとき、エンジンが回転中であれば、アイド
リング回転で自走する。またエンジン停止時にはキース
イッチ８をスタータ接点にして、スタータのクランキン
グ走行を行なうことができる。
次に、第４図は、第１図の実施例の変形例を示すもの
で、同図においては、クラッチアクチュエータ６の電磁
弁V1,V3の電流路を形成するダイオードＤ−1,D−２、ス
イッチSW−３がリレーRL−７の接点を介してバイパスさ
れており、このリレーRL−７はフットブレーキのブレー
キスイッチのオン・オフ制御でオン・オフされるように
構成されている。したがって、この変形例においては、
エンジン回転中の自走状態において、ブレーキ操作に応
じてクラッチの断接制御を行なうことができ、一層使い
易いものとなる。
で、同図においては、クラッチアクチュエータ６の電磁
弁V1,V3の電流路を形成するダイオードＤ−1,D−２、ス
イッチSW−３がリレーRL−７の接点を介してバイパスさ
れており、このリレーRL−７はフットブレーキのブレー
キスイッチのオン・オフ制御でオン・オフされるように
構成されている。したがって、この変形例においては、
エンジン回転中の自走状態において、ブレーキ操作に応
じてクラッチの断接制御を行なうことができ、一層使い
易いものとなる。
次に、第５図を参照して、本発明の緊急運転装置の動
作を要約すると、緊急時には非常用コントローラによっ
て、最初クラッチが断にされ、トランスミッションのギ
ヤがニュートラル位置に設定され次に、選択されたギヤ
にシフトされ、次に、クラッチが接にされる。エンジン
が回転しているときにはアイドリング走行され、エンジ
ン停止時にはスタータによるクランキング走行されてア
イドリグ走行される。
作を要約すると、緊急時には非常用コントローラによっ
て、最初クラッチが断にされ、トランスミッションのギ
ヤがニュートラル位置に設定され次に、選択されたギヤ
にシフトされ、次に、クラッチが接にされる。エンジン
が回転しているときにはアイドリング走行され、エンジ
ン停止時にはスタータによるクランキング走行されてア
イドリグ走行される。
以上詳細に説明したように、本発明車両の緊急運転装
置は、クラッチアクチュエータ及びトランスミッション
アクチュエータの各電磁弁と、前記両アクチュエータを
制御する主コントローラと、該コントローラの故障時こ
れと独立して変速機のギヤ位置を前進速段又は後退速段
にシフトするための非常用コントローラを有する電子制
御変速機の非常用制御装置において、前記クラッチアク
チュエータ及び前記トランスミッションアクチュエータ
の各電磁弁と前記主コントローラとを結ぶラインから非
常用コントローラに至る引出しラインをもうけるととも
に、前記非常用コントローラには、前記主コントローラ
への電源回路の遮断と前記引出しラインを電源及び非常
用コントローラに接続するための第１のスイッチと、前
記前進又は後退用電磁弁を作動して変速機を前進速段又
は後退速段にシフトせしめる第２のスイッチと、前記ク
ラッチ用電磁弁を作動してクラッチを接続し車両を発進
せしめる第３のスイッチを備えたことを特徴とするの
で、主コントローラの故障により、クラッチ断接動作、
トランスミッションのシフト動作が不能になったとき、
非常用コントローラにより緊急運転を行なうことがで
き、この際変速機のみならずクラッチを制御し得ること
から、非常用コントローラのみで主コントローラへの電
源回路の遮断、必要機構の非常用コントローラへの接
続、前進速段又は後退速段へのシフト及びクラッチの接
続が円滑且つ確実に行える効果がある。
置は、クラッチアクチュエータ及びトランスミッション
アクチュエータの各電磁弁と、前記両アクチュエータを
制御する主コントローラと、該コントローラの故障時こ
れと独立して変速機のギヤ位置を前進速段又は後退速段
にシフトするための非常用コントローラを有する電子制
御変速機の非常用制御装置において、前記クラッチアク
チュエータ及び前記トランスミッションアクチュエータ
の各電磁弁と前記主コントローラとを結ぶラインから非
常用コントローラに至る引出しラインをもうけるととも
に、前記非常用コントローラには、前記主コントローラ
への電源回路の遮断と前記引出しラインを電源及び非常
用コントローラに接続するための第１のスイッチと、前
記前進又は後退用電磁弁を作動して変速機を前進速段又
は後退速段にシフトせしめる第２のスイッチと、前記ク
ラッチ用電磁弁を作動してクラッチを接続し車両を発進
せしめる第３のスイッチを備えたことを特徴とするの
で、主コントローラの故障により、クラッチ断接動作、
トランスミッションのシフト動作が不能になったとき、
非常用コントローラにより緊急運転を行なうことがで
き、この際変速機のみならずクラッチを制御し得ること
から、非常用コントローラのみで主コントローラへの電
源回路の遮断、必要機構の非常用コントローラへの接
続、前進速段又は後退速段へのシフト及びクラッチの接
続が円滑且つ確実に行える効果がある。
第１図は、緊急運転装置の回路図、第２図は、クラッチ
アクチュエータ及びトランスミッションアクチュエータ
の油圧回路図、第３図は、非常用コントローラの操作パ
ネルの外観図、第４図は、緊急運転装置の変形例の回路
図、第５図は、制御手順を示すブロック図である。 １……バッテリ、 ２……主コントローラ、 ３……非常用コントローラ、 ４……油圧源、 ５……タンク、 ６……クラッチアクチュエータ、 ７……トランスミッションアクチュエータ、 ８……キースイッチ、 ９……ギヤポジションスイッチ SW−１……第１のスイッチ（メインスイッチ） SW−２……第２のスイッチ（前進速段又は後退速段切換
え用スイッチ） SW−３……第３のスイッチ（クラッチ接続用スイッ
チ）。
アクチュエータ及びトランスミッションアクチュエータ
の油圧回路図、第３図は、非常用コントローラの操作パ
ネルの外観図、第４図は、緊急運転装置の変形例の回路
図、第５図は、制御手順を示すブロック図である。 １……バッテリ、 ２……主コントローラ、 ３……非常用コントローラ、 ４……油圧源、 ５……タンク、 ６……クラッチアクチュエータ、 ７……トランスミッションアクチュエータ、 ８……キースイッチ、 ９……ギヤポジションスイッチ SW−１……第１のスイッチ（メインスイッチ） SW−２……第２のスイッチ（前進速段又は後退速段切換
え用スイッチ） SW−３……第３のスイッチ（クラッチ接続用スイッ
チ）。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北川 勉 藤沢市土棚８番地 いすゞ自動車株式会 社藤沢工場内 (56)参考文献 特開 昭60−94826（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−44161（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭56−53136（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (2)
- 【請求項１】クラッチアクチュエータ及びトランスミッ
ションアクチュエータの各電磁弁と、前記両アクチュエ
ータを制御する主コントローラと、該コントローラの故
障時これと独立して変速機のギヤ位置を前進速段又は後
退速段にシフトするための非常用コントローラを有する
電子制御変速機の非常用制御装置において、前記クラッ
チアクチュエータ及び前記トランスミッションアクチュ
エータの各電磁弁と前記主コントローラとを結ぶライン
から非常用コントローラに至る引出しラインをもうける
とともに、前記非常用コントローラには、前記主コント
ローラへの電源回路の遮断と前記引出しラインを電源及
び非常用コントローラに接続するための第１のスイッチ
と、前記前進又は後退用電磁弁を作動して変速機を前進
速段又は後退速段にシフトせしめる第２のスイッチと、
前記クラッチ用電磁弁を作動してクラッチを接続し車両
を発進せしめる第３のスイッチを備えたことを特徴とす
る車両の緊急運転装置。 - 【請求項２】前記第３のスイッチと並列にブレーキペダ
ルに連動したスイッチを接続したことを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の車両の緊急運転装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60240776A JP2519888B2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 車両の緊急運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60240776A JP2519888B2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 車両の緊急運転装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62101950A JPS62101950A (ja) | 1987-05-12 |
| JP2519888B2 true JP2519888B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17064536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60240776A Expired - Lifetime JP2519888B2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 車両の緊急運転装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2519888B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4024615A1 (de) * | 1990-08-02 | 1992-02-06 | Agfa Gevaert Ag | Schneidvorrichtung fuer bandfoermiges material |
| JP2941129B2 (ja) * | 1992-10-06 | 1999-08-25 | 自動車機器株式会社 | 変速機操作用アクチュエータの制御装置 |
| DE19736931C2 (de) * | 1997-08-25 | 2003-05-08 | Zf Sachs Ag | Antriebsanordnung |
| GB2423800B (en) * | 2005-03-05 | 2010-09-01 | Ford Global Tech Llc | Transmission control system with auxiliary gear selector |
| JP5494182B2 (ja) * | 2010-04-22 | 2014-05-14 | 株式会社デンソー | 車両の退避走行制御装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6244161U (ja) * | 1985-09-03 | 1987-03-17 |
-
1985
- 1985-10-28 JP JP60240776A patent/JP2519888B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62101950A (ja) | 1987-05-12 |
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