JP2514572B2 - 化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧材の製造方法Info
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- JP2514572B2 JP2514572B2 JP16424093A JP16424093A JP2514572B2 JP 2514572 B2 JP2514572 B2 JP 2514572B2 JP 16424093 A JP16424093 A JP 16424093A JP 16424093 A JP16424093 A JP 16424093A JP 2514572 B2 JP2514572 B2 JP 2514572B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧材の製造方法に関
するものであり、特に化粧シートの巻き込みを伴う化粧
材の製造方法に関するものである。
するものであり、特に化粧シートの巻き込みを伴う化粧
材の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来化粧板の製造方法においては化粧シ
ートを巻き込む場合、基材に合板やパーチクルボードを
用いると木端面の平滑度が悪く、美麗な仕上がりになら
ないという欠点があった。
ートを巻き込む場合、基材に合板やパーチクルボードを
用いると木端面の平滑度が悪く、美麗な仕上がりになら
ないという欠点があった。
【０００３】それは合板では木材の繊維方向が縦方向と
横方向に交互に現れるため、またパーチクルボードでは
通常密度や粒度が中心部で粗く、切断や切削の加工面が
緻密にならないため、薄い柔軟な化粧シートを巻き込む
と粗雑な面が表面にあらわれたり、また、シートが透け
て不都合であったり、厚い硬度のあるシートでは、曲げ
面や角度が美麗に仕上がらない。
横方向に交互に現れるため、またパーチクルボードでは
通常密度や粒度が中心部で粗く、切断や切削の加工面が
緻密にならないため、薄い柔軟な化粧シートを巻き込む
と粗雑な面が表面にあらわれたり、また、シートが透け
て不都合であったり、厚い硬度のあるシートでは、曲げ
面や角度が美麗に仕上がらない。
【０００４】一方、ＬＶＬを基材に用いると木端面は、
繊維方向が縦方向のみとなるので比較的美麗に仕上がる
が、通常反り防止のために直交層を入れるため、この部
分の仕上がりが不十分となる。
繊維方向が縦方向のみとなるので比較的美麗に仕上がる
が、通常反り防止のために直交層を入れるため、この部
分の仕上がりが不十分となる。
【０００５】これらの欠点解消のため、合板、ＬＶＬ、
パーチクルボード等の基材の木端面に厚い挽板を貼着
し、この挽板部を切削加工する方法も行われているが、
工程が複雑であったり、基材と挽板の伸縮差が起きて仕
上げ後、段差が出来るなどの問題点が多発している。
パーチクルボード等の基材の木端面に厚い挽板を貼着
し、この挽板部を切削加工する方法も行われているが、
工程が複雑であったり、基材と挽板の伸縮差が起きて仕
上げ後、段差が出来るなどの問題点が多発している。
【０００６】そのため、表面や内部が緻密なＭＤＦを基
材に用いて木端に加飾加工などを行って化粧シートを巻
き込む方法が行われてる。しかし、緻密な木端面を得る
ために比重を高くすると木材に比較して重くなるし、そ
の割には強度は低く釘やビスの保持力が悪いため、家具
や造作材、カウンタートップ、出窓板等に使用しようと
すると二次的に不都合が生じる場合が多かった。
材に用いて木端に加飾加工などを行って化粧シートを巻
き込む方法が行われてる。しかし、緻密な木端面を得る
ために比重を高くすると木材に比較して重くなるし、そ
の割には強度は低く釘やビスの保持力が悪いため、家具
や造作材、カウンタートップ、出窓板等に使用しようと
すると二次的に不都合が生じる場合が多かった。
【０００７】
【発明が解決しようとする問題点】そこで本発明は、基
材として強度が高く、釘やビスの保持力が良く、しかも
表面、木端面が美麗に化粧シートを巻き込むことの出来
る化粧材の製造方法を開発するものである。
材として強度が高く、釘やビスの保持力が良く、しかも
表面、木端面が美麗に化粧シートを巻き込むことの出来
る化粧材の製造方法を開発するものである。
【０００８】
【問題点を解決するための手段】本発明の方法は、木片
を積層したストランド層の表・裏面にＭＤＦ層を積層接
着した木質ボードを設け、該ボードの加工箇所付近の裏
側に、概ねＶ型の切り込みを設け、両切り込み面に接着
剤を介して折り曲げ角部を形成し、該角部及び木端面に
ＭＤＦ層内にのみ切削加工を行った後、該加工箇所を化
粧シートで被覆接着することを特徴とする化粧材の製造
方法からなる。
を積層したストランド層の表・裏面にＭＤＦ層を積層接
着した木質ボードを設け、該ボードの加工箇所付近の裏
側に、概ねＶ型の切り込みを設け、両切り込み面に接着
剤を介して折り曲げ角部を形成し、該角部及び木端面に
ＭＤＦ層内にのみ切削加工を行った後、該加工箇所を化
粧シートで被覆接着することを特徴とする化粧材の製造
方法からなる。
【０００９】
【作用】本発明によると、切り込みを入れ、粗さを有す
るストランド層は内部に位置し、表・裏面にＭＤＦ層が
積層接着されており、折り曲げ接着することにより木端
面もＭＤＦ層となる結果、単板・ボード粗さによる色相
の違いが薄い化粧シートを巻き込み接着しても透けて見
え不体裁なことがなく、また、このＭＤＦ層を必要によ
り厚くすることにより、角部、木端面に種々切削加工を
施しても美麗な緻密面が得られたり、深みのある切削加
工ができ、薄い化粧シートを巻き込み被覆接着しても良
好な仕上がとなるものである。
るストランド層は内部に位置し、表・裏面にＭＤＦ層が
積層接着されており、折り曲げ接着することにより木端
面もＭＤＦ層となる結果、単板・ボード粗さによる色相
の違いが薄い化粧シートを巻き込み接着しても透けて見
え不体裁なことがなく、また、このＭＤＦ層を必要によ
り厚くすることにより、角部、木端面に種々切削加工を
施しても美麗な緻密面が得られたり、深みのある切削加
工ができ、薄い化粧シートを巻き込み被覆接着しても良
好な仕上がとなるものである。
【００１０】
【実施例】本発明の一実施例を図に従って詳述すると、
厚さ０．５ｍｍ、長さ５０ｍｍ程度、幅３０〜５０ｍｍ
程度の木片と、別個に猛威した木毛とに、各々メラミン
ユリア共縮合樹脂接着剤を重量比で１２％噴霧し、スチ
ールベルト上に木毛層（１ａ）、ストランド層（１
ｂ）、木毛層（1a）と堆積し、これをホットプレスに挿
入して１２０℃で３０kg／cm2 圧で３０分熱圧し、厚さ
２０ｍｍの木質ボード（１）を作成し、この時木毛層、
即ち、ＭＤＦ層（１ａ）が４ｍｍ程度になるように調整
した。
厚さ０．５ｍｍ、長さ５０ｍｍ程度、幅３０〜５０ｍｍ
程度の木片と、別個に猛威した木毛とに、各々メラミン
ユリア共縮合樹脂接着剤を重量比で１２％噴霧し、スチ
ールベルト上に木毛層（１ａ）、ストランド層（１
ｂ）、木毛層（1a）と堆積し、これをホットプレスに挿
入して１２０℃で３０kg／cm2 圧で３０分熱圧し、厚さ
２０ｍｍの木質ボード（１）を作成し、この時木毛層、
即ち、ＭＤＦ層（１ａ）が４ｍｍ程度になるように調整
した。
【００１１】この木質ボードはＬ字状に折り曲げるもの
であり、該ボードの一端を図２に示すように、Ｖ型の切
削加工を行い切削部（２）に酢酸ビニルエマルジョン接
着剤（３）を塗布して図２のように折り曲げ、ＭＤＦ層
（１ａ）内にのみ切削加工した後、０．１６ｍｍ厚の塩
ビシート（４）を巻き込み接着させた。
であり、該ボードの一端を図２に示すように、Ｖ型の切
削加工を行い切削部（２）に酢酸ビニルエマルジョン接
着剤（３）を塗布して図２のように折り曲げ、ＭＤＦ層
（１ａ）内にのみ切削加工した後、０．１６ｍｍ厚の塩
ビシート（４）を巻き込み接着させた。
【００１２】木端面は折り込みのシャープさが出て加工
面も美麗に仕上がった。
面も美麗に仕上がった。
【００１３】
【実施例】本発明の他の実施例を図に従って詳述する
と、前記実施例に述べた木質ボードを、Ｕ字状に折り曲
げるものであり、該ボードの一端を図３に示すように、
略逆Ｍ型溝を切削加工を行い二個の切削部（２）
（２′）にそれぞれ酢酸ビニルエマルジョン接着剤
（３）を塗布して図４のように折り曲げ、ＭＤＦ層（１
ａ）内にのみ半円形の切削加工した後、前記実施例同様
に０．１６ｍｍ厚の塩ビシート（図示せず）を巻き込み
接着するものである。
と、前記実施例に述べた木質ボードを、Ｕ字状に折り曲
げるものであり、該ボードの一端を図３に示すように、
略逆Ｍ型溝を切削加工を行い二個の切削部（２）
（２′）にそれぞれ酢酸ビニルエマルジョン接着剤
（３）を塗布して図４のように折り曲げ、ＭＤＦ層（１
ａ）内にのみ半円形の切削加工した後、前記実施例同様
に０．１６ｍｍ厚の塩ビシート（図示せず）を巻き込み
接着するものである。
【００１４】木端面はＭＤＦ層のため、円滑な曲面が出
て加工面も美麗に仕上がった。
て加工面も美麗に仕上がった。
【００１５】
【発明の効果】この発明によると、薄くて柔軟な化粧シ
ートであっても美麗に仕上げることが出来、特に木端面
に複雑な加工が施されていても挽板を切削したように角
部をシャープに仕上げることが出来、化粧板としても強
度があり、釘、ビスの保持力も大きいことから家具、造
作材、カウンター等利用面が幅広く有する等極めて有益
なる効果を奏するものである。
ートであっても美麗に仕上げることが出来、特に木端面
に複雑な加工が施されていても挽板を切削したように角
部をシャープに仕上げることが出来、化粧板としても強
度があり、釘、ビスの保持力も大きいことから家具、造
作材、カウンター等利用面が幅広く有する等極めて有益
なる効果を奏するものである。
【図１】この発明の一実施例を示す一部欠截側面図であ
る。
る。
【図２】この発明の一実施例を示す一部欠截側面図であ
る。
る。
【図３】この発明の他の実施例を示す一部欠截側面図で
ある。
ある。
【図４】この発明の他の実施例を示す一部欠截側面図で
ある。
ある。
【図５】従来例の一部欠截側面図である。
【図６】従来例の一部欠截側面図である。
【図７】従来例の一部欠截側面図である。 １ 木質ボード １ａ木毛層 １ｂストランド層 ２ 切削部 ３ 接着剤 ４ 塩ビシート
Claims (2)
- 【請求項１】 木片を積層したストランド層の表・裏面
にＭＤＦ層を積層接着した木質ボードを設け、該ボード
の加工箇所付近の裏側に、概ねＶ型あるいは概ね逆Ｍ型
の切り込みを設け、両切り込み面に接着剤を介して折り
曲げ角部を形成し、該角部及び木端面にＭＤＦ層内にの
み切削加工を行った後、該加工箇所を化粧シートで被覆
接着することを特徴とする化粧材の製造方法。 - 【請求項２】 化粧シートが、紙、含浸紙、合成紙、プ
ラスチックシート、金属箔、そして突板より選ばれた一
つ、あるいは複合体であり、これら材が柔軟性を有し、
そして／又は半透明なシートであることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16424093A JP2514572B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16424093A JP2514572B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 化粧材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06346571A JPH06346571A (ja) | 1994-12-20 |
| JP2514572B2 true JP2514572B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=15789341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16424093A Expired - Fee Related JP2514572B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2514572B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16424093A patent/JP2514572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06346571A (ja) | 1994-12-20 |
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Legal Events
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