JP3162621B2 - 幅木の製造方法 - Google Patents

幅木の製造方法

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JP3162621B2
JP3162621B2 JP34464395A JP34464395A JP3162621B2 JP 3162621 B2 JP3162621 B2 JP 3162621B2 JP 34464395 A JP34464395 A JP 34464395A JP 34464395 A JP34464395 A JP 34464395A JP 3162621 B2 JP3162621 B2 JP 3162621B2
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茂樹 川口
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅等の内装工事に使
用する幅木材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、住宅等の内装工事において、壁面の
最下部と床面との境部分の隙間隠しおよび人間の靴等が
当たることによる損傷や汚れを防止するために幅木が使
用されている。また、この幅木も単一部材から構成され
るものや、最近では図6に示すような嵌合可能な幅木部
3と幅木台部4の2部材からなり幅木部13を壁面5に
固定し、幅木台部14を床面6に固定することにより、
長期間のあいだに床面6が沈下しても嵌合部分Aがスラ
イドすることによって吸収することができ、隙間が生じ
ない幅木も提供されている。
【0003】
【発明が解決しようする課題】しかし、このような幅木
の形状は、その意匠性を向上させる目的で、単に直方体
ではなく、面取り部や溝部などが設けられ、さらに幅木
基材の施工した際に露出する部分に突板シート等の任意
化粧材を貼着するものであるが、前記2部材からなる幅
木においては、それぞれの部材の形状に切削加工したの
ちに、各部材それぞれの表面、側面、凹部等にかけて化
粧材を貼着する作業をする必要があり、基材の形状が複
雑でさらに化粧材を貼着する面積が小さいため非常に手
間がかかるものである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は、このような幅木の製
造方法において工業的に能率良く製造する方法を目的と
して鋭意研究の結果完成されたものである。基材表面に
凹溝1cを形成し、該基材1の少なくとも表面および凹
溝1c内に化粧層2を形成した後、基材1の裏面から
溝1c底部の化粧層2表面とほぼ一致し、該化粧層2を
分断可能な深さで、凹溝1c底部の上側角部1eより下
側から該角部1eを含んだ該角部1eの上側までにかけ
た一定幅の部分を切削することにより、基材1を略L字
型の幅木台部4と、裏面下端に幅木台部4の上端部と嵌
合可能な切り欠き部3aを有する幅木部3とすることを
特徴とする幅木の製造方法である。
【0005】本発明の幅木の製造方法によれば、幅木が
2部材に分割される前の一部材の段階で化粧層2を形成
する作業を1回するだけで、分割した後の幅木部3およ
び幅木台部4を施工した時に露出するすべての部分の化
粧層2が形成されるとともに、両部材3,4が嵌合可能
な形状に形成することができ、生産効率を向上させるこ
とが可能となったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明製法に用いる基材の
断面図の一例を示すものである。基材1の上端には表面
側に面取り1aが形成され、また、長手方向に連続する
浅い化粧溝1bが形成されている。さらに基材1の下方
表面には深い凹溝1cが形成されている。また、このよ
うな形状の基材1の表面には化粧層2例えば、化粧シー
トが基材1上端の裏面から上端面、表面の面取り1a、
化粧溝1b内、凹溝1c内を経て下端面まで貼着されて
いる。
【0007】本発明の基材1としては、例えば合板、木
質繊維板、木削片板、単板積層板等の木質板を使用する
ことができる。基材1の面取り部1aおよび溝部1b,
1cはモルダー等により曲面加工あるいは切削加工す
る。また、基材1の表面に形成する化粧層2は化粧シー
トとしては天然木材を切削して得られる天然突板、人工
突板、および不織布、紙、合成樹脂シートを裏打ちした
突板シートまたは、合成樹脂化粧シート、20−40g
/mの化粧紙、32−500g/mの不織布、50
g/mのパーチメント紙等の柄模様印刷や単色の塗装
が施されたもの、あるいは、化粧シート接着後、上塗り
工程を設けることもできる。
【0008】これら化粧シートの接着は、熱可塑性接着
剤例えば酢酸ビニル樹脂等に耐水性向上のために熱硬化
性樹脂または尿素粉末等を混入したものを用いることが
できる。
【0009】図2は基材1に切削加工を施す部分を示す
断面図である。本発明の基材1に化粧層2を形成したも
のの、切削部1dで示される斜線部分、すなわち、基材
1の裏面側から凹溝1c底部に形成された化粧層2表面
とほぼ一致し、該化粧層2を分断可能な深さであって、
凹溝1c底部の上側角部1eより下側(図2では底部上
側角部1eとほぼ一致する部分)から該角部1eを含ん
だ該角部1eの上側までにかけた一定幅の部分を(化粧
溝1bが形成されている場合は、化粧溝1bが形成され
ていない基材裏面側部分1fである)切削加工を施すも
のである。この切削加工により図3に示すように、基材
1を幅木部3と幅木台部4とに分割されるものである。
なお、図3のように基材1が分割されるものとは、当然
のことながら化粧層2が分断されるものであることを意
味する。言い換えれば、切削加工により化粧層2が切り
離される、あるいは分断可能な深さとすることが言え
る。
【0010】さらに、切削加工により分割された幅木台
部4の上端部4aの厚さが、幅木部3の下端裏面に切削
加工により形成された切り欠き部3aの深さがほぼ同一
となり、この部分で嵌合させることにより組み合わせ幅
木を構成するものである。また、図2に示すように、切
削部1dの深さが表面側に形成されている凹溝1cの底
部に形成された化粧層2表面とほぼ一致し、該化粧層2
を分断可能な深さで、切削しているが、このような切削
範囲(深さ)に限定されるものではなく、図4に示すよ
うに、化粧層2を分断可能な深さではあるが、切削部1
dの基材の下側の凹溝1cの底部の化粧層2表面とほぼ
一致せず、化粧層2表面を越える深さでもある。また
、凹溝1cの底部上側角部1eより下側から該角部1
eを含んだ該角部1eの上側までにかけた一定幅の部分
であり、言い換えれば、基材の凹溝1cの底部上側角部
1eより下側の該底部内から底部上側角部1eの上側ま
での範囲である。図4に示すように化粧溝1bが形成さ
れている場合は、化粧溝1bが形成されていない基材裏
面側部分1f(凹溝1c内から化粧溝1bの手前まで)
にかけて切削加工することにより、本発明の目的を達成
することができる。前記の凹溝1cの深さ、言い換えれ
ば、凹溝の底部上側角部1eの位置により嵌合される
幅木台部4の上端部4aの厚みが、また凹溝1c底部の
上側角部1eより下側から該角部1eを含んだ該角部1
eの上側までにかけた一定幅の部分により、嵌合状態で
上下にスライドする幅が任意設定することができる。
【0011】こうして分割された幅木部3と幅木台部4
とは図5に示すように、幅木台部4が床面に固定され、
幅木台部4の上端部2aが前記幅木部裏面側切り欠き部
内に嵌合した状態の上下任意位置で幅木部3が壁面5に
固定される。この状態において、本発明の基材1から分
割する際の切削により、基材が露出した部分は幅木部3
と幅木台部4の嵌合部内に収められ、外部に露出しない
ものとなり、従来のように、最初に幅木部と幅木台部の
基材を加工し、それぞれに化粧層を形成したものと、同
一の外観を呈する幅木が得られるものである。
【0012】
【効果】本発明の製造方法によれば、基材1表面に凹溝
1cを形成し、該基材1の少なくとも表面および凹溝内
に化粧層2を形成した後に、凹溝1c底部の化粧層2表
面とほぼ一致し、該化粧層2を分断可能な深さで、凹溝
1c底部の上側角部1eより下側から該角部1eを含ん
だ該角部1eの上側までにかけた一定幅の部分を切削す
ることにより、嵌合可能な関係にある幅木3と幅木台部
4が得られると共に、これら幅木部3と幅木台部4とを
組み合わせて施工した際に露出する部分にはすべて化粧
層2が形成された幅木が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明製法に用いる基材1の断面図
【図2】 図1の基材に切断加工を施す切削部(1d)
を示した断面図
【図3】 図2の基材(1)が分断され、幅木部(3)
と幅木台部(4)とが形成された断面図
【図4】 基材(1)の切削加工を施した他の実施例を
示す。
【図5】 幅木部(3)と幅木台部(4)とが壁面
(5)床面(6)に固定されたときの断面図
【図6】 従来の2部材からなる幅木の断面図。
【符号の説明】
1:基材、1a:面取り、1b:化粧溝、1c:下側の
凹溝、1d:切削部、1e:下側の凹溝の底部上側角
部、1f:化粧溝1bが形成されていない基材裏面側部
分、2:化粧層、3:幅木部、3a:切り欠き部、4:
幅木台部、4a:上端部、5:壁面、6:床面、13:
幅木部、14:幅木台部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に凹溝を形成し、該基材の少な
    くとも表面および凹溝内に化粧層を形成した後、基材の
    裏面から凹溝底部の化粧層表面とほぼ一致し該化粧層
    を分断可能な深さで、凹溝底部の上側角部より下側から
    該角部を含んだ該角部の上側までにかけた一定幅の部分
    切削することにより、基材をほぼL字型の幅木台部
    と、裏面下端に幅木台部の上端部と嵌合可能な切り欠き
    部を有する幅木部とすることを特徴とする幅木の製造方
    法。
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