JP2510532Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP2510532Y2 JP3796390U JP3796390U JP2510532Y2 JP 2510532 Y2 JP2510532 Y2 JP 2510532Y2 JP 3796390 U JP3796390 U JP 3796390U JP 3796390 U JP3796390 U JP 3796390U JP 2510532 Y2 JP2510532 Y2 JP 2510532Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、自動車の前部車体構造に関し、とりわけ
自動車が歩行者に衝突した場合に、歩行者に与える損傷
を軽減することができる自動車の前部車体構造に係るも
のである。
従来の技術 一般に自動車にあっては、第12〜14図に示すようにク
ロスメンバ1に取付けられたフードロックステイ2にフ
ードロック3が取付けられ、フードパネル4に取付けら
れたストライカ5が上記フードロック3と係合するよう
になっている。また、フードロック3はクロスメンバ1
に取付けられたラジエータ6にラジエータコアサポート
7を介して支持されている。尚、8はコンデンサを示
す。
このような一般的な自動車の前部車体構造にあって
は、車体前部の剛性が比較的高くなるため、例えば、自
動車が歩行者に衝突した場合に第13図に示すようにフー
ドパネル4の前端部分がやや変形するにすぎず、歩行者
にかかる負荷が大きくなっていしまう。
そのため、例えば第15,16図に示すように、フードパ
ネル4の裏面に前後方向に長いストライカ9を設けて、
フードロック3をラジエータ6とラジエータコアサポー
ト7に支持し、自動車が歩行者に衝突した場合に、スト
ライカ9をフードロック3のフック部10内を後方へ滑ら
せ、フードパネル4の前端部分を後方へ容易に変形させ
てエネルギを吸収するようにした構造のものがある(実
開昭59−19609号公報参照)。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の自動車の前部車体構造にあ
っては、フードパネル4の前端部分からフードロック3
までの距離が大きくなっており、ストライカ9の摺動部
は後部が高い位置にあると共に長く形成されているもの
であるため、自動車が歩行者に衝突した後に、フードパ
ネル4上で転倒する歩行者を十分に保護することができ
ないという問題がある。
即ち、歩行者に自動車が衝突すると、歩行者は、第17
図に示すように、フードパネル4の前端部分で転倒し、
衝突初期から衝突終期に至るまでフードパネル4から第
18図に示すように方向及び作用点の異なる荷重F1,F2
F3,F4の反力を受けることとなるが、ストライカ9が原
因となってとりわけ荷重F3,F4方向の衝撃吸収特性が不
足してしまうのである。
また、自動車が歩行者と衝突した場合に、ストライカ
9が後方へ滑る以前にフードパネル4及びストライカ9
がフードパネル4の近傍で押し曲げられ、反力特性のコ
ントロールが困難となるという問題がある。
そして、フードパネル4の開閉時や車両走行時におけ
るフードパネル4の支持剛性が不足し、ストライカ9が
曲がり易くなるという問題もある。
そして、この考案は、自動車が歩行者に衝突する場合
に、フードパネルの前端側で転倒する歩行者に対応して
確実に衝撃エネルギを吸収することができる自動車の前
部車体構造を提供するものである。
課題を解決するための手段 車体メンバに取付けられた支持部材にフードロックが
取付けられ、このフードロックとラジエータコアサポー
トとの間に空間部に渡ってエネルギ吸収部材が取付けら
れ、上記フードロックと支持部材とのいづれか一方に、
入力荷重に対して折曲してフードロックに弧状の運動を
付与する回動中心となる脆弱部が設けられている。
作用 自動車が歩行者に衝突すると、歩行者はフードパネル
の前端部分で転倒するが、衝突と同時に脆弱部を中心と
してフードロックが回動して歩行者によって作用した外
力の方向に合わせてエネルギ吸収部材によるエネルギ吸
収がなされる。
実施例 以下、この考案の実施例を図面と共に説明する。
第1〜4図はこの考案の第1実施例を示す。
同図において、11は車体メンバとしてのクロスメンバ
であって、このクロスメンバ11はアッパパネル11aとロ
アパネル11bとにより閉断面構造に形成され、アッパパ
ネル11aの前縁には支持部材としてのフードロックサポ
ート12の下端がボルト13により固定されている。
フードロックサポート12の上端にはフードロック14が
ボルト15により取付けられ、フードロック14はフードパ
ネル16の裏側を構成するフードインナパネル16aに取付
けられたストライカ17に係合するようになっている。
フードロックサポート12にはクロスメンバ11のアッパ
パネル11a上面にボルト18で固定された倒れ防止用ステ
イ19の上端が溶接固定され、この倒れ防止用ステイ19の
固定部位近傍には前側に脆弱部としての切欠部20が形成
されている。
一方、クロスメンバ11の上方にはラジエータ21とその
前方にコンデンサ22が配置され、ラジエータ21の上部に
はラジエータコアサポート23が取付けられている。
そして、前記フードロック14とラジエータコアサポー
ト23との間には空間部24が設けられ、この空間部24にエ
ネルギ吸収部材25が配置され、フードロック14とラジエ
ータコアサポート23とにボルト26により固定されてい
る。
エネルギ吸収部材25は第2図に示すようにZ断面プレ
ート27の上面に直プレート28がスポット溶接されたもの
で、Z断面プレート27の後側部27aは直プレート28の後
側部28aと共にラジエータコアサポート23に取付けら
れ、直プレート28の前側部28bは、フードロック14に取
付けられるZ断面プレート27の前側部27bの近傍に接合
されている。
尚、Z断面プレート27には後側部27aほど幅狭に形成
されその近傍に湾曲部27cが設けられている。
上記実施例構造によれば、自動車が歩行者に衝突する
と、第21図に示したように歩行者はフードパネル16の前
端部分で転倒し、フードパネル16に与える外力の方向と
大きさは、衝突初期から衝突終期にかけて変化する。衝
突初期のフードパネル16は主に後方への力を大きく受
け、その力はストライカ17を介してフードロック14に及
ぶため、エネルギ吸収部材25は圧縮力を受け設定値を超
えると変形を開始する。
このとき、Z断面プレート27は第3図に示すように湾
曲部27cが下方に湾曲し、フードロックステイ12は切欠
部20を中心にして折曲しフードロック14を最初は後方
へ、徐々に下方へと空間部24を円弧に沿って回動させ
る。
したがって、外力の方向がF1,F2,F3,F4と変化して
行くのに応じて、フードロック14が回動するため、エネ
ルギ吸収部材25は各外力の方向に一致しながら圧縮され
外力を吸収して歩行者を保護するのである。
したがって、歩行者はエネルギ吸収部材25によって衝
突の際のエネルギを吸収された分だけ第17図に示す従来
に比較して第4図に示すように衝突終期における跳ね上
げ高さが低いものとなる。その結果、衝突後に路面に落
下した際の衝撃も小さくなる。
次に、この考案の第2実施例を第5,6図によって説明
する。
この実施例では、クロスメンバ11に取付けられたアー
ム29の中途に支持部材としてのフードロックサポート30
が取付けられたものである。
このフードロックサポート30にはストライカ17と係合
するフードロック14が取付けられ、フードロック14とラ
ジエータコアサポート23との間の空間部24にはエネルギ
吸収部材31がフードロック14とアーム29とに取付けられ
ている。
ここで、エネルギ吸収部材31は第6図に示すようにT
字断面形状に形成されたもので、フードロック14下部に
設定された脆弱部としての幅狭部32で折曲して回動した
フードロック14によりエネルギ吸収部材31がつぶれ変形
して衝撃エネルギを吸収するものである。
また第7図に示すように、エネルギ吸収部材として円
筒体33の側面を固定したもの、第8図に示すように、円
筒体34の端面を固定して円筒体34につぶれ用ビード35を
設けたもの、また、第9図に示すように板材36を水平に
配置したものが採用できる。
ここで、第7図、第9図に示す円筒体33,34及び板材3
6を用いたものでは、フードパネル16の前方からの外力
に対しては弱い特性を示すため(第10図の従来との比較
を第11図に示す)、フードパネル16をロックしている状
態であっても、フードパネル16の前方からの外力に対し
つぶれ反力は増加せず、その結果フードパネル16のエッ
ジ部によりとりわけ歩行者の腰部の傷害を低減すること
ができる。
第7〜9図の実施例において、前記第1,2実施例と同
一部分には同一符号を付して説明は省略する。
尚、第1実施例と他の実施例ではフードロックの回動
半径が異なっており、自動車のフロント形状と歩行者の
相対的な位置関係の相違に伴う衝突方向の大きさの変化
に応じて選択することで、例えばフード高さの高い自動
車には第1実施例を採用し、フード高さの低い自動車に
は他の実施例を採用することができる。
考案の効果 以上説明してきたようにこの考案によれば衝突初期か
ら衝突終期にわたり変化する衝撃方向に対応してフード
パネルを変形させることができるため、歩行者(とりわ
け腰部)にかかる負荷を軽減させることができるという
効果がある。
また、従来のようにストライカがフードパネルの変形
を阻害するようなことがないため確実にエネルギ吸収機
能が発揮できるという効果がある。
そして、衝撃エネルギが確実に吸収されるため、衝突
後にフードパネル上で転倒する歩行者の衝突終期におけ
る跳ね上げ高さが低くなるため路面落下時における歩行
者の損傷を小さくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜11図はこの考案の実施例を示し、第1図は第1実
施例の側面説明図、第2図は同要部分解斜視図、第3図
は同変形状況の側面説明図、第4図は同歩行者の衝突状
況説明図、第5,6図は各々第2実施例の側面説明図と要
部斜視図、第7図は他の実施例の側面説明図、第8図は
別の実施例の側面説明図、第9図は更に他の実施例の要
部斜視図、第10,11図は各々従来技術と第7,9図に示す実
施例の反力特性を示すグラフ図、第12〜14図は各々従来
技術の側面図と要部拡大側面図と要部斜視図、第15,16
図は各々他の従来技術の側面図と要部拡大側面図、第17
図は従来の歩行者の衝突状況の側面説明図、第18図は衝
突時の荷重作用状況説明図である。 11……クロスメンバ(車体メンバ)、12……フードロッ
クサポート(支持部材)、14……フードロック、20……
切欠部(脆弱部)、23……ラジエータコアサポート、24
……空間部、25……エネルギ吸収部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体メンバに取付けられた支持部材にフー
    ドロックが取付けられ、このフードロックとラジエータ
    コアサポートとの間の空間部に渡ってエネルギ吸収部材
    が取付けられ、上記フードロックと支持部材とのいづれ
    か一方に、入力荷重に対して折曲してフードロックに弧
    状の運動を付与する回動中心となる脆弱部が設けられて
    いることを特徴とする自動車の前部車体構造。
JP3796390U 1990-04-09 1990-04-09 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JP2510532Y2 (ja)

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