JP2023532151A - アリールリン酸化物化合物およびその使用 - Google Patents

アリールリン酸化物化合物およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、キナーゼ阻害活性を有するアリールリン酸化物化合物を提供する。当該化合物は、様々なタイプのEGFR薬剤耐性変異体(EGFRdel19、EGFRdel19/T790M、EGFRdel19/C797S、EGFRT790M/L858R、EGFRL858R/C797S、EGFRdel19/T790M/C797S、およびEGFRL858R/T790M/C797Sなど)の活性を効果的に阻害することができ、また、ALK融合遺伝子および変異体(L1196Mなど)に対しても有意な阻害効果を有し、様々なタイプの癌の治療、併用治療または予防のために使用することができる。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、薬剤の分野に関し、特にはプロテインキナーゼ阻害剤として使用されるアリールリン酸化物化合物に関する。
〔背景〕
プロテインキナーゼは、複数の細胞プロセスの調節、ならびに細胞機能の維持および制御において重要な役割を果たすタンパク質の大きなファミリーを表す。当該細胞機能は、増殖、アポトーシス、細胞骨格再配置、分化、発達、免疫反応、神経系機能および伝導を含む。加えて、多くの疾患および/または機能障害は、1つ以上のキナーゼの異常な、正常ではない、または調節されていない活性と関連している。
肺癌は、最も一般的な悪性腫瘍の一つであり、一般に小細胞肺癌(SCLC)および非小細胞肺癌(NSCLC)に分けられる。肺癌は、中国または世界で第1位である。非小細胞肺癌(NSCLC)は、すべての肺癌の80%超を占め、ヒトの健康を深く脅かしている(Chinese Journal of Lung Cancer [J], 2012 Feb 20; 15(2): 106-111)。
上皮成長因子受容体という正式名称を有するEGFRは、様々なヒト組織の細胞膜上に広く分布する、チロシンキナーゼ活性を有する膜貫通糖タンパク質である。EGFRの変異および異常な活性化は、発生および発達、悪性度、非小細胞肺癌、乳癌、食道癌などの様々な腫瘍を伴う転移と密接に関連している。非小細胞肺癌(NSCLC)を有するほとんどの患者はEGFR過剰発現を有しており、アジア(特に中国)における非小細胞肺癌患者の約40~50%はEGFR突然変異に属する。そのため、EGFR阻害は、NSCLC患者の生存期間を有意に改善することができる。EGFRの一般的な突然変異は2つのカテゴリーに分類することができる。1つのカテゴリーは、薬剤感応性突然変異を指し、すなわち、抗腫瘍標的剤は、エクソン19における欠失およびエクソン21におけるL858R突然変異などの突然変異後に使用することができる。一方、もう一方のカテゴリーは、薬剤耐性突然変異を指し、すなわち、T790M突然変異およびC797S突然変異などの突然変異後の特定の抗腫瘍標的剤に耐性がある。第1世代のEGFR小分子阻害剤であるゲフィチニブ、エルロチニブおよびイコチニブは、EGFR感応性突然変異を有する患者において顕著な臨床的治療効果を達成し、生存期間を延長する。しかしながら、これらの薬剤から恩恵を受ける患者のほとんどは、薬剤を数ヶ月間服用した後に薬剤耐性を発症する。薬剤耐性患者の50%超は、EGFRにおけるT790M突然変異に由来して薬剤耐性を発症する。第2世代のEGFR不可逆阻害剤であるアファチニブおよびネラチニブは、前臨床研究においてより良好な結果を達成するが、野生型EGFR(EGFRWT)に対する選択性を欠き、皮膚毒性などの大きな副作用を有する。第3世代の不可逆的阻害剤であるオシメルチニブ(AZD9291)は、EGFR T790Mの薬剤耐性を克服し、上皮成長因子受容体T790M突然変異、または臨床における他のEGFR阻害剤に対する薬剤耐性を有する進行した非小細胞肺癌患者を効果的に治療することができる。オシメルチニブはEGFR T790M突然変異を有する非小細胞肺癌を臨床的に治療することにおいて大いに成功しているが、オシメルチニブから恩恵を受ける患者の一部は9~14ヶ月の治療後に薬剤耐性を有する(Nature Medicine 2015, 21(6), 560-562)。薬剤耐性患者の最大40%において、オシメルチニブ耐性が(EGFR)C797Sにおける点変異に起因していることが見出された。さらなるメカニズムの研究は、(EGFR)C797Sにおける点変異が797位のシステインをセリンに変換し、オシメルチニブが標的タンパク質との共有結合を形成することができないようにし、最終的に薬剤耐性をもたらすことを示した。現在、新しい変異(C797S)に対して有効な臨床的に利用可能なEGFR阻害剤は存在していない。したがって、(EGFR)C797Sにおける点変異によって引き起こされる薬剤耐性の課題を解決するために、高い選択性を有する新規なEGFR阻害剤が喫緊に必要とされている。
ALKチロシンキナーゼ受容体もしくはCD246としても知られる未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)は、ヒトの体内でALK遺伝子によってコードされる活性酵素である。ALKによって形成される融合遺伝子は、非小細胞肺癌などの様々な腫瘍の発生および発達に密接に関連している。非小細胞肺癌患者において、EML4-ALK(棘皮動物の微小管関連タンパク質4および未分化リンパ腫キナーゼの融合遺伝子)などの融合癌遺伝子は、約3~7%を占める。したがって、陽性ALK融合遺伝子に対するプロテインキナーゼ阻害剤を開発することには、大きな臨床的価値がある。一方で、近年、非小細胞肺癌患者の増加および第2世代シーケンシング技術(ディープシーケンシング)の普及に伴い、研究者らは、一部の非小細胞肺癌患者においてEGFR変異体およびALK遺伝子融合が同時に起こり得ることを見出している。したがって、(EGFR)C797Sの点変異によって引き起こされる薬剤耐性の課題を解決すると同時に、ALK遺伝子の融合および突然変異を解決するために、高い選択性を有する新規なプロテインキナーゼ阻害剤が喫緊に必要とされている。
〔概要〕
本出願の1つ以上の実施形態は、プロテインキナーゼ阻害剤として使用される、下記式(I)で表されるアリールリン酸化物化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。当該アリールリン酸化物化合物は、様々なEGFR薬剤耐性変異体(例えば、EGFRdel19、EGFRdel19/T790M、EGFRdel19/C797S、EGFRT790M/L858R、EGFRL858R/C797S、EGFRdel19/T790M/C797S、およびEGFRL858R/T790M/C797S)の活性を効果的に阻害することができ、また、ALK融合遺伝子および変異体(例えば、L1196M)に対しても有意な阻害効果を有し、様々な癌の治療、併用治療または予防のために使用することができる。
式中、Rは、C~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルから選択され、当該C~Cアルキルおよび当該C~Cシクロアルキルは、任意に0~6個のR’で置換されており;
は、水素、アミノ、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cシクロアルケニル、フェニル、5~6員ヘテロアリール、
から選択され;当該アミノ、当該C~Cアルキル、当該C~Cシクロアルキル、当該フェニルおよび当該5~6員ヘテロアリールは、任意に0~3個のR基で置換されており;
Xは、CH、S、NまたはOから選択され;
nは、0、1または2であり;
XがOである場合、Rは含まれず;
は、C-C飽和結合またはC=Cオレフィン結合を表し;
は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、-NRおよびハロゲンから選択され;当該C~Cアルキル、当該C~Cシクロアルキルおよび-NRは、任意に0~3個のR’で置換されており;
およびRはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルおよびハロゲンから選択され、当該C~Cアルキルおよび当該C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR’で置換されており;
は、C~Cアルキルおよびハロゲンから選択され、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
およびRaaはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、フェニル、5~6員ヘテロアリール、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、-NRC(O)R、-NR、および
から選択され;ここで、当該C~Cアルキル、当該C~Cシクロアルキル、当該フェニル、当該5~6員ヘテロアリール、当該アミノおよび当該ヒドロキシルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
YはNまたはOから選択され、ZはCHまたはNから選択され;YがOである場合、R’は存在せず;
およびRはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、ヒドロキシルおよびアミノから選択され;当該C~Cアルキル、当該C~Cシクロアルキル、当該C~Cアルケニルおよび当該C~Cアルキニルは、任意に0~3個のR’で置換されており;
R’は、水素、F、Cl、Br、I、ヒドロキシル、アシル、カルボキシル、アミノ、ニトロ、シアノ、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルから選択され;当該C~Cアルキル、当該C~Cシクロアルキル、当該C~Cアルケニル、当該C~Cアルキニル、当該アミノおよび当該ヒドロキシルは、任意に0~3個の水素、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボニル、F、Cl、Br、I、アミノ、ニトロ、シアノ、メチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルおよびモノフルオロメチルで置換されている。
本出願の1つ以上の実施形態において、
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は、水素、C~Cアルキル、アミノ、
から選択され;ここで、当該アミノおよび当該C~Cアルキルは、1~3個のRで置換されており;
およびRaaはそれぞれ独立して、水素、NR、C~Cアルキル、または
から選択され;
は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロゲンおよび-NRから選択され;当該C~Cアルキルおよび当該C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
は、ハロゲン、C~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルから選択され;当該C~Cアルキルおよび当該C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
は、C~Cアルキルおよびハロゲンから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は、水素またはメチルから選択され;
およびRはそれぞれ独立して、水素、C~CアルキルおよびC~Cアルケニルから選択され;当該C~Cアルキルおよび当該C~Cアルケニルは、任意に0~3個のR’で置換されている。
本出願の1つ以上の実施形態における化合物またはその薬学的に許容される塩は:
は、C~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルから選択され;当該C~Cアルキルおよび当該C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており、
は水素である。
本出願の1つ以上の実施形態における化合物またはその薬学的に許容される塩は:
は、アミノ、および
から選択され;当該アミノは任意に0~3個のRで置換されており;ここで、Xは、CH、NまたはOから選択され;
は、
、C~CアルキルまたはNRから選択され;
ここで、YはNまたはOから選択され、ZはCHまたはNから選択され;
およびRはそれぞれ独立して、水素およびC~Cアルキルから選択され;
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は、Cl、BrおよびC~Cアルキルから選択され、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR’で置換されており;
R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、アミノ、および
から選択され;当該アミノは任意に0~3個のRで置換されており;ここで、Xは、CH、NまたはOから選択され;
は、
、C~CアルキルまたはNRから選択され;
ここで、YはNまたはOから選択され、ZはCHまたはNから選択され;
およびRはそれぞれ独立して、水素およびC~Cアルキルから選択され;
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は、Cl、BrおよびC~Cアルキルから選択され、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR’で置換されており;
R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチル、イソプロピル、CFHおよびCHCFから選択され;
は、
から選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、Cl、Br、CH、CFおよびCHCFから選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチル、イソプロピル、CFHおよびCHCFから選択され;
は、
から選択され;
は、メチルおよびエチルから選択され;
は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
は、メチルおよびエチルから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態における化合物またはその薬学的に許容される塩は:
はハロゲンであり;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は水素であり;
R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
はハロゲンであり;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は水素であり;
R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、
から選択され;
は、ClおよびBrから選択され;
は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、
から選択され;
は、ClおよびBrから選択され;
は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
は、メチルおよびエチルから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はハロゲンから選択され;
は水素であり;
R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はハロゲンから選択され;
は水素であり;
R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、
から選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
は、FおよびClから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、
から選択され;
は、メチルおよびエチルから選択され;
は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
は、FおよびClから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は-NRであり;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は水素であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素、C~CアルキルおよびC~Cアルケニルから選択され;当該C~Cアルキルおよび当該C~Cアルケニルは任意に0~3個のR'で置換されており;
R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は-NRであり;
は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
はC~Cアルキルから選択され;当該C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
は水素であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素、C~CアルキルおよびC~Cアルケニルから選択され;当該C~Cアルキルおよび当該C~Cアルケニルは任意に0~3個のR'で置換されており;
R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、
から選択され;
はNHCHであり;
は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
は、メチルおよびエチルから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチル、イソプロピルおよび-CFHから選択され;
は、
から選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
はBrから選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択される。
本出願の1つ以上の実施形態において、
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
は、
から選択され;
は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
はBrから選択され;
は、FおよびClから選択される。
本発明は、以下の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、本出願に係る化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、本出願に係る化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容されるアジュバントとを含む、医薬調製物を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、EFGRまたはALKまたはEFGRおよびALKに関連する疾患を予防および/または治療するための医薬品の製造における、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用を提供する。
1つ以上の実施形態において、EFGRまたはALKまたはEFGRおよびALKに関連する疾患は、癌である。
本出願の1つ以上の実施形態は、癌を予防および/または治療するための医薬品の製造における、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本出願に係る医薬調製物、または医薬組成物の使用を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、医薬品として使用するための、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、癌を予防および/または治療するための、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用方法を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、EFGRまたはALKまたはEFGRおよびALKに関連する疾患を予防および/または治療するための、本出願に係る化合物またはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、EFGR阻害剤、またはALK阻害剤、またはEFGRおよびALKの阻害剤、またはプロテインキナーゼ阻害剤としての、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用を提供する。本出願の1つ以上の実施形態は、EFGR阻害剤の製造における、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、ALK阻害剤の製造における、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、EFGRおよびALKの阻害剤の製造における、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用を提供する。
本出願の1つ以上の実施形態において、癌を治療するための医薬品は、プロテインキナーゼ阻害活性を有するアリールリン酸化物化合物であり、肺癌を予防および/または治療するための医薬品、例えば、多発性骨髄腫を予防および/または治療するための医薬品;リンパ腫を予防および/または治療するための医薬品、例えば、非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫および濾胞性リンパ腫を予防および/または治療するための医薬品;白血病を予防および/または治療するための医薬品;ならびに、マントル細胞腫瘍、乳癌、肝臓癌、結腸癌、子宮頸癌、肺癌、形質細胞腫、リンパ腫、卵巣癌、腎臓癌、胃癌、鼻咽腔癌、白血病、黒色腫、甲状腺癌、膵臓癌、腺癌または扁平上皮癌を予防および治療するための医薬品を含む。
本出願の1つ以上の実施形態において、本出願に係る化合物は、肺癌、形質細胞腫、マントル細胞腫瘍、多発性骨髄腫、黒色腫、乳癌、肝臓癌、子宮頸癌、リンパ腫、白血病、卵巣癌、腎臓癌、胃癌、鼻咽腔癌、甲状腺癌、膵臓癌、前立腺癌、腺癌、口腔癌、食道癌、扁平上皮癌または結腸癌を治療するために使用することができる。
本出願の1つ以上の実施形態は、EFGRまたはALKまたはEFGRおよびALKに関連する疾患を治療および/または予防するための方法をさらに提供する。当該方法は、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本出願に係る医薬調製物もしくは医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
本出願の1つ以上の実施形態は、癌または腫瘍を治療および/または予防するための方法をさらに提供する。当該方法は、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本出願に係る医薬調製物もしくは医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
本出願の1つ以上の実施形態は、プロテインキナーゼ阻害剤の製造における、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または上述した医薬調製物、または上述した医薬組成物の使用をさらに提供する。
本出願の1つ以上の実施形態は、EFGR阻害剤、および/またはALK阻害剤、またはプロテインキナーゼをインビボまたはインビトロで阻害するための方法をさらに提供する。当該方法は、本出願に係る化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または本出願に係る医薬調製物もしくは医薬組成物を、対象またはそれを必要とする対象に投与することを含む。
本出願の技術的解決手段において使用される用語を以下に説明する。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、反対の記載がない限り、本出願の用語は、以下に示される意味を有する。
用語「化合物」は、すべての立体異性体、幾何異性体および互変異性体を含む。本明細書に記載の「化合物」は、例えば1つ以上の立体異性体を有する、不斉体であってもよい。特に示さない限り、すべての立体異性体、例えば個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーもしくは他の立体異性体形態またはそれらの混合物が含まれる。本明細書における不斉炭素原子を含む化合物は、光学的に純粋な形態で、またはラセミ体として、単離され得る。光学活性で純粋な形態は、ラセミ混合物から分離されてもよく、キラル材料またはキラル試薬を使用することによって合成されてもよい。本明細書で使用される用語「化合物」は、幾何異性体形態も含む。幾何異性体形態は、異なるシス-トランス異性を有し、二重結合または環置換基にキラリティーを有さない化合物を指す。本明細書で使用される用語「化合物」は、互変異性体形態も含む。互変異性体形態は、1つの単結合と隣接する二重結合との交換、および1つのプロトンの共存する移動から生じ得る。
本明細書の化合物は、中間体であっても式(I)の化合物であっても、その中の1個以上の原子を、異なる原子量または質量数を有する原子で置換することによって、同位体標識されてもよい。このような同位体標識された(すなわち、放射性標識された)化合物は、本明細書の範囲内であると考えられる。本明細書の化合物における同位体の例は、それぞれが同一の陽子数を有するが異なる質量数を有する、炭素、窒素、酸素、硫黄、フッ素、塩素およびヨウ素の同位体を含む。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。
用語「アミノ」は、-NHを指す。
用語「シアノ」は、-CNを指す。
用語「ニトロ」は、-NOを指す。
用語「ヒドロキシル」は、-OHを指す。
用語「カルボキシル」は、-COOHを指す。
用語「アルキル」は、飽和脂肪族ヒドロカルビル基を指す。当該用語は、直鎖および分岐鎖ヒドロカルビル、例えばC~C20アルキル、好ましくはC~Cアルキルを含む。C~C20アルキルは、1~20個の炭素原子を有するアルキル、例えば1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、6個の炭素原子、7個の炭素原子、8個の炭素原子、9個の炭素原子、10個の炭素原子、11個の炭素原子、12個の炭素原子、13個の炭素原子、14個の炭素原子、15個の炭素原子、16個の炭素原子、17個の炭素原子、18個の炭素原子、19個の炭素原子、または20個の炭素原子を有するアルキルを指す。アルキルの非限定的な例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどを含む。アルキルは、置換されていなくともよく、1つ以上の置換基で置換されていてもよい。1つ以上の置換基は、アルキル、アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、カルボニル、カルボキシル、アリール、ヘテロアリール、アミド、ハロゲン、スルホニル、スルフィニル、ホスホニルなどを含むが、これらに限定されない。
用語「シクロアルキル」は、単環または多環(縮合、架橋およびスピロ環系を含む)を有する環式アルキルを指し、3~8個の炭素原子(例えば、3、4、5、6、7、または8個の炭素原子)および水素原子から構成される環式アルキルを含む。シクロアルキルの非限定的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、スピロ[3.4]オクチル、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシルなどを含む。
用語「シクロアルケニル」は、1つ以上の二重結合を含み、3~13個の炭素原子、好ましくは5~8個の炭素原子を有する、環式または多環式ヒドロカルビルを指す。シクロアルケニル基は、置換されていてもよく、置換されていなくともよい。シクロアルケニル基は、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、およびシクロオクテニルを含むが、これらに限定されない。
用語「アルケニル」は、直鎖または分岐炭化水素鎖中に1つ以上の二重結合を含むヒドロカルビルを指す。アルケニルは、置換されていなくともよく、置換されていてもよい。アルケニルは、1~20個の炭素原子を有してもよく、「1~20」などの数値範囲は所定の範囲内の各整数を指す。例えば、「1~20個の炭素原子」とは、アルケニルが、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、6個の炭素原子、7個の炭素原子、8個の炭素原子、9個の炭素原子、10個の炭素原子、11個の炭素原子、12個の炭素原子、13個の炭素原子、14個の炭素原子、15個の炭素原子、16個の炭素原子、17個の炭素原子、18個の炭素原子、19個の炭素原子、または20個の炭素原子を含み得ることを指す。
用語「アルキニル」は、直鎖または分岐炭化水素鎖中に1つ以上の三重結合を含むヒドロカルビルを指す。アルキニルは、置換されていなくともよく、置換されていてもよい。アルキニルは、1~20個の炭素原子を有してもよく、「1~20」などの数値範囲は所定の範囲内の各整数を指す。例えば、「1~20個の炭素原子」とは、アルキニルが、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子、6個の炭素原子、7個の炭素原子、8個の炭素原子、9個の炭素原子、10個の炭素原子、11個の炭素原子、12個の炭素原子、13個の炭素原子、14個の炭素原子、15個の炭素原子、16個の炭素原子、17個の炭素原子、18個の炭素原子、19個の炭素原子、または20個の炭素原子を含み得ることを指す。
用語「ヘテロアリール」は、N、OおよびSから選択される1~4個(例えば、1、2、3、または4個)のヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである、5~12個の環原子(例えば、5、6、10、12、14個の環原子)を有し、完全に共役したπ電子系を有する、単環または縮合環を指す。完全に共役したπ電子系は、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、トリアゾリル、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾールなどを含むが、これらに限定されない。ヘテロアリールは、置換されていなくともよく、置換されていてもよい。置換基は、アルキル、アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、カルボニル、カルボキシル、アリール、アラルキル、アミド、ハロゲン、スルホニル、スルフィニル、ホスホニルなどを含むが、これらに限定されない。本明細書で使用される用語「置換された」は、任意の基が特定の置換基によって一置換または多置換されており、そのような一置換または多置換(同一の部分での多重置換を含む)が化学的に許容される程度であり、それぞれの置換基が、その基上の任意の可能な位置にあってもよく、その置換基上の任意の可能な原子を介して結合されていてもよいことを意味する。「任意の可能な位置」は、当技術分野で公知の方法または本明細書に記載される方法によって化学的に可能であり、過度に不安定な分子をもたらさない、当該基上の任意の位置を指す。任意の基上に2つ以上の置換基が存在する場合、置換基それぞれは、任意の他の置換基とは独立して定義され、したがって同一であってもよく異なっていてもよい。
用語「アシル」は、カルボニルを介して結合した置換基としての水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアリールを指す。例には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイルおよびアクリロイルが含まれる。アシルは、置換されていてもよく、置換されていなくともよい。
本明細書で使用される用語「置換された」は、任意の基が特定の置換基によって一置換または多置換されており、そのような一置換または多置換(同一の部分での多重置換を含む)が化学的に許容される程度であり、それぞれの置換基が、その基上の任意の可能な位置にあってもよく、その置換基上の任意の可能な原子を介して結合されていてもよいことを意味する。「任意の可能な位置」は、当技術分野で公知の方法または本明細書に記載される方法によって化学的に入手可能であり、過度に不安定な分子をもたらさない、当該基上の任意の位置を指す。任意の基上に2つ以上の置換基が存在する場合、置換基それぞれは、任意の他の置換基とは独立して定義され、したがって同一であってもよく異なっていてもよい。
基が「任意に0~6個のR’で置換されている」と記載される場合、当該基が任意に1、2、3、4、5または6個のR’で置換されていてもよいか、またはR’で置換されていなくてもよい(すなわち0個のR’に対応する)ことを意味する。基が「任意に0~3個のR’で置換されている」と記載される場合、当該基が任意に1、2または3個のR’で置換されていてもよいか、またはR’で置換されていなくてもよい(すなわち0個のR’に対応する)ことを意味する。基が「任意に0~3個のRで置換されている」と記載される場合、当該基が任意に1、2または3個のRで置換されていてもよいか、またはRで置換されていなくてもよい(すなわち0個のRに対応する)ことを意味する。
基が「任意に置換されている」と記載される場合、当該基は、置換されていなくともよく、1つ以上の下記置換基で置換されていてもよい:水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メトキシ、アシル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ環式基、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロ環式)アルキル、ヒドロキシル、アリールオキシ、スルフィドリル、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O-カルバモイル、N-カルバモイル、O-チオカルバモイル、N-チオカルバモイル、C-アシルアミノ、N-アシルアミノ、S-チオホルムアミル、N-チオホルムアミル、C-アシアミノ、N-アシアミノ、S-スルホニルアミノ、N-スルホニルアミノ、カルボキシル、イソシアネート、チオシアネート、イソチオシアネート、シリル、アルキルチオ、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシおよびアミノ。
用語「薬学的に許容される」は、製剤を構成する他の成分に、および/または、それで治療される哺乳動物に、化学的および/または毒性学的に適合しなければならないことを意味する。
本出願において言及される「医薬調製物」は、薬学的に許容されるアジュバントまたは担体と共に、直接的に、または他の活性成分と組み合わせた、医薬組成物であり得る。前記調製物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤などを含む。薬学的に許容されるアジュバントまたは担体は、以下を含む:微結晶性セルロース、トラガントガムまたはゼラチンなどのバインダー;デンプンまたはラクトースなどの賦形剤;アルギン酸、プリモゲル(Primogel)またはトウモロコシデンプンなどの分散剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤;コロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤;スクロースまたはサッカリンなどの甘味剤;またはペパーミント油、サリチル酸メチルまたはオレンジ香料などの風味剤;ジメチルスルホキシド、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油、およびオレイン酸エチルなどの注射可能な有機エステルなどの非水性溶媒;アルコールおよび水の混合物、緩衝媒体ならびに生理食塩水などの水性担体;ならびに防腐剤、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤、色素、顔料または香料など。
本出願の1つ以上の実施形態における癌は、特には、形質細胞腫、マントル細胞腫瘍、多発性骨髄腫、黒色腫、乳癌、肝臓癌、子宮頸癌、肺癌、リンパ腫、白血病、卵巣癌、腎臓癌、胃癌、鼻咽腔癌、甲状腺癌、膵臓癌、前立腺癌、腺癌、口腔癌、食道癌、扁平上皮癌または結腸癌のうちの任意の1つ以上である。
医薬組成物を形成するために本出願の化合物と組み合わせることができる他の抗腫瘍剤は、細胞毒性剤、ホルモン剤、代謝拮抗物質、腫瘍標的剤、アジュバント治療剤などを含む。細胞毒性剤は例えば、カルボプラチン、シスプラチン、イリノテカン、パクリタキセル、フルオロウラシル、シタラビン、レナリドミドおよびレチノイン酸を含む;ホルモン剤は例えば、デキサメタゾン、フルベストラント、タモキシフェンなどを含む;代謝拮抗物質は、フルオロウラシル、メトトレキサート、フランフルオロウラシルおよびシタラビンを含む;分子標的剤は例えば、チニブ薬剤であるイマチニブ、エルロチニブ、ラパチニブなどを含む;PARP阻害薬は例えば、オラパリブ(Olaparib)、ルブラカ(Rubraca)、ゼジューラ(Zejula)などを含む;アジュバント治療剤は例えば、組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポエチン、パミドロネートジナトリウム、ゾレドロン酸などを含む。さらに、キイトルーダ(Keytruda)、オプジブ(Opdiv)、テセントリク(Tecentriq)、イミフィンジ(Imfinzi)、バベンチオ(Bavencio)などの抗腫瘍生物学的薬剤も含まれる。
〔技術的効果〕
本発明の1つ以上の実施形態における化合物は、様々なEGFR薬剤耐性変異(EGFRdel19、EGFRdel19/T790M、EGFRdel19/C797S、EGFRT790M/L858R、EGFRL858R/C797S、EGFRdel19/T790M/C797S、およびEGFRL858R/T790M/C797Sなど)の活性を効果的に阻害することができ、本発明の1つ以上の実施形態における化合物は、ALK融合遺伝子およびその変異に対して良好な阻害効果を有する。本発明の1つ以上の実施形態における化合物は、EGFR薬剤耐性変異ならびにALK融合遺伝子およびその変異の両方に対して阻害活性を有する。
1つ以上の実施形態において、T790M突然変異を特徴とする複数のEGFR薬剤耐性突然変異について、本発明の化合物は、先行技術に開示されている化合物よりも有意に低いIC50値および/またはGI50値を示し、より良好な阻害活性を示す;T790M突然変異を特徴とする複数のEGFR薬剤耐性突然変異は、EGFR-T790M/Del19、EGFR-T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/Del19などを含む。
1つ以上の実施形態において、C797S突然変異を特徴とする複数のEGFR薬剤耐性突然変異について、本発明の化合物は、先行技術に開示されている化合物よりも有意に低いIC50値および/またはGI50値を示し、より良好な阻害活性を示す;C797S突然変異を特徴とする複数のEGFR薬剤耐性突然変異は、EGFR-C797S/Del19、EGFR-C797S/L858R、EGFR-C797S/T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/Del19などを含む。
1つ以上の実施形態において、L858R突然変異を特徴とする複数のEGFR薬剤耐性突然変異について、本発明の化合物は、先行技術に開示されている化合物よりも有意に低いIC50値および/またはGI50値を示し、より良好な阻害活性を示す。Del19突然変異を特徴とする複数のEGFR薬剤耐性突然変異について、本発明の化合物は、先行技術に開示されている化合物よりも有意に低いIC50値および/またはGI50値を示し、より良好な阻害活性を示す。
1つ以上の実施形態において、本発明の1つ以上の実施形態における化合物はまた、変異体EGFRおよび野生型EGFRについて、先行技術に開示されている化合物よりも高い選択性を示す。
1つ以上の実施形態において、本発明の1つ以上の実施形態における化合物は、EML4-ALK、EML4-ALK-L1196MなどのALK変異遺伝子について、先行技術に開示されている化合物よりも有意に低いIC50値および/またはGI50値を示し、より良好な阻害活性を示す。
1つ以上の実施形態において、本出願の化合物は、比較例の化合物と比較して、EGFR薬剤耐性突然変異阻害活性アッセイにおいて予想外の活性を示す一方で、ALK融合遺伝子および変異体に対して有意かつ予想外の阻害活性も示す。
1つ以上の実施形態において、本出願の化合物は、比較例の化合物と比較して、より高い安全性を示し、有意に改善された耐量を有する。
本出願の1つ以上の実施形態の化合物は、良好な物理化学的特性および高い安定性を有する。
〔実施例〕
本出願は、本出願の実施のさらなる例示を提供するために記載される下記実施例と併せて、以下にさらに記載される。しかしながら、以下に記載される実施例は例示的であり、本出願を例示するためにのみ使用されるものであるが、本出願を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。当業者によるその変形および置換もまた、添付の特許請求の範囲によって決定される本出願の範囲内である。本出願の実施例で使用される試薬は、すべて市販されている。
実施例1
化合物1A:
2-ヨード-4-メチルアニリン(10g、42.9mmol)、KPO(10.9g、51.5mmol)、キサントホス(2.48g、4.3mmol)、Pd(OAc)(0.96g、4.3mmol)、ジメチルホスフィンオキシド(5g、64.4mmol)およびDMF100mLを、500mL三口フラスコに加えた後、反応溶液を120℃に加熱し、TLC試験により反応が完了するまで約3時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、吸引濾過を行い、HO600mLを加えて、大量の黄色固体を沈殿させ、吸引濾過を行った。濾液を酢酸エチル500mLで3回抽出し、有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和水溶液250mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮して化合物1Aを得て、これを精製せずに続けて次の反応に投入した。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ=9.21(brs,2H),7.57(d,J=13.6,1H),7.43(d,J=8.4,1H),7.26-7.23(m,1H),2.33(s,3H),1.85(s,3H),1.82(s,3H)。
化合物1B:
上記工程で得られた化合物1A、2,4,5-トリクロロピリミジン(11.80g、64.3mmol)、KCO(7.76g、128.73mmol)、nBuNHSO(1.45g、4.29mmol)およびDMF100mLを、500mL三口フラスコに加えた後、反応溶液を65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4.5時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、HO200mLを加えて、大量の黄色固体を沈殿させ、約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキをHO100mLで洗浄し、乾燥して、化合物1B(8.57g、2工程の全収率は60.5%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO) δ=11.62(s,1H),8.40(s,1H),8.27(dd,J=8.4,4.4Hz,1H),7.44(m,2H),2.33(s,3H),1.81(s,3H),1.77(s,3H)。
化合物1C:
3-フルオロ-4-メチルフェノール(10g、79.28mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(1.77g、7.93mmol)を秤量し、250mL三口フラスコに加えた後、撹拌しながらジクロロメタン80mLを加えることによって溶解した。硝酸(14.7g、158.57mmol)を、0~10℃で上記反応溶液にゆっくりと滴下した。滴下が完了した後、反応が完了したことをTLC試験が示すまで反応混合物を約0.5時間連続的に撹拌した。次いで、重炭酸ナトリウム飽和水溶液120mLをゆっくりと加えた後、反応溶液を分離し、次いで有機相をHO40mL、および飽和塩化ナトリウム40mLで順に洗浄した。
水溶液を洗浄した後、有機相を濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィー単離(PE/EA=8/1)により精製して、化合物1C(8g、収率59.2%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.66(d,J=0.8Hz,1H),8.02(d,J=7.6Hz,1H),6.83(d,J=10.0Hz,1H),2.28(d,J=0.8Hz,3H)。
化合物1D:
化合物1C(2g、11.68mmol)、KCO(2.42g、17.54mmol)、ヨウ化メチル(1.08mL、17.54mmol)およびDMF30mLを秤量し、100mL三口フラスコに加え、反応が完了したことをTLC試験が示すまで室温で一晩撹拌した。次いで、水60mLを反応溶液に加えて、大量のオフホワイト固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物1D(1.59g、収率73.6%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=7.85(d,J=7.6Hz,1H),6.79(d,J=11.2Hz,1H),3.05(s,3H),2.27(d,J=1.6Hz,3H)。
化合物1E:
化合物1D(4.5g、24.3mmol)、KCO(6.71g、48.6mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(6.67g、36.4mmol)およびDMF67.5mLを秤量し、250mL三口フラスコに加えた後、反応溶液を120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで撹拌しながら4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO130mLを加えて、大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物1E(4.82g、収率56.8%)を得た。MS-ESI(m/z):349.2248(M+H)
化合物1F:
化合物1E(4.5g、12.91mmol)、5%Pd/C0.45gおよびメタノール90mLを秤量し、250mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=8/1)で精製し、化合物1F(4.02g、収率97.8%)を得た。MS-ESI(m/z):319.2509(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=6.57(d,J=4.2Hz,2H),3.83(s,3H),3.08(d,J=8.4Hz,2H),2.81-2.45(m,10H),2.32(s,4H),2.17(s,3H),2.01-1.87(m,2H),1.70-1.68(m,2H)。MS-ESI(m/z):319.2509(M+H)
化合物1:
化合物1B(500mg、1.51mmol)、化合物1F(667mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、濾過ケーキを混合溶媒(EtOH/HO=1/2)9mLでパルプ化し、精製して、化合物1(707mg、収率76.3%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.57(s,1H),8.45(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),8.05(m,2H),7.33(m,2H),7.08(dd,J=14.4,1.2Hz,1H),6.62(s,1H),3.86(s,3H),3.15(d,J=11.6Hz,2H),2.81-2.59(m,6H),2.51(m,2H),2.37(s,3H),2.31(s,3H),2.18(s,3H),2.12(s,3H),1.96(m,2H),1.85(s,3H),1.82(s,3H),1.72(m,2H)。MS-ESI(m/z):612.3098(M+H)
実施例2
化合物2B:
化合物1A(3.00g,16.38mmol)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(5.6g、24.57mmol)、KCO(6.79g、49.14mmol)、nBuNHSO(0.56g、1.638mmol)およびDMF60mLを、250mL三口フラスコに加え、65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4.5時間反応させた。次いで、反応溶液を室温に冷却し、HO200mLを加えて、大量の黄色固体を沈殿させ、約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキをHO100mLで洗浄し、乾燥して、化合物2B(4.5g、収率73.4%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=11.19(s,1H),8.43(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),8.32(s,1H),7.41(d,J=8.8Hz,1H),7.08(m,1H),2.38(s,3H),1.86(s,3H),1.83(s,3H)。MS-ESI(m/z):395.9642(M+Na)
化合物2:
化合物2B(375mg、1.00mmol)、化合物1F(414mg、1.30mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(730mg、3.00mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.0mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで3%KCO水溶液50mLおよびジクロロメタン50mLを加え、10分間撹拌した後、系を静置して分液した。上部の水相をジクロロメタン50mLで1回連続的に洗浄し、2つのジクロロメタン相を合わせた。次いで、ジクロロメタン相を飽和塩溶液50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物2(360mg、収率54.83%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.29(s,1H),8.32(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),8.18(s,1H),8.01(s,1H),7.44-7.30(m,2H),7.11(d,J=14.0Hz,1H),6.61(s,1H),3.85(s,3H),3.15(d,J=11.6Hz,2H),2.80-2.52(m,11H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.14(s,3H),1.96(d,J=11.0Hz,2H),1.85(s,3H),1.82(s,3H),1.78-1.68(m,2H)。MS-ESI(m/z):656.2459(M+H)
実施例3
化合物3B:
化合物1A(420mg、2.29mmol)、5-トリフルオロメチル-2,4-ジクロロピリミジン(745mg、3.43mmol)、KCO(949mg、6.87mmol)、nBuNHSO(78mg、0.23mmol)およびDMF8.5mLを、50mL三口フラスコに加えた後、反応溶液を65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4.5時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、HO18.5mLを加えて、大量の黄色固体を沈殿させ、約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキをHO20mLで洗浄し、乾燥して、化合物3B(466mg、収率56.0%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=11.49(s,1H),8.58(s,1H),8.50-8.47(dd,J=8.4Hz,4.4Hz,1H),7.39(d,J=8.4Hz,1H),7.08-7.04(dd,J=14.4Hz,1.2Hz,1H),2.37(s,3H),1.87(s,3H),1.84(s,3H)。MS-ESI(m/z):364.0593(M+H);386.0413(M+Na)
化合物3:
化合物3B(181mg、0.50mmol)、化合物1F(207mg、0.65mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(365mg、1.50mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル3.0mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで3%KCO水溶液50mLおよびジクロロメタン50mLを加え、10分間撹拌した後、系を静置して分液した。上部の水相をジクロロメタン50mLで1回連続的に洗浄し、2つのジクロロメタン相を合わせた。次いで、ジクロロメタン相を飽和塩溶液50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物3(70mg、収率21.68%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.51(s,1H),8.30(s,2H),8.10(s,1H),7.50(s,1H),7.22(d,J=8.4Hz,1H),7.07(d,J=14.0Hz,1H),6.64(s,1H),3.87(s,3H),3.19(d,J=10.4Hz,2H),3.08-2.12(m,20H),1.99(d,J=10.8Hz,2H),1.79(m,8H)。MS-ESI(m/z):646.3213(M+H)
実施例4
化合物4B:
DMF/DMSO(15mL/1.5mL)の混合溶媒を50mL一口フラスコに加え、氷浴中で冷却した後、NaH(0.66g、16.38mmol)を上記混合溶媒中にバッチで加え、5~10分間撹拌し、次いで実施例1の化合物1A(1.0g、5.46mmol)のDMF/DMSO(9mL/1mL)混合溶液を滴下し、滴下が完了した後、低温で30分間撹拌し、次いで5-メチル-2,4-ジクロロピリミジン(1.33g、8.16mmol)のDMF/DMSO(9mL/1mL)混合溶液を滴下し、添加が完了した後、室温までゆっくりと加熱し、室温で一晩反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、HO90mLを加え、次いで酢酸エチル25mLを加えて抽出した後、水相を酢酸エチル25mLで2回抽出し、有機相を合わせ、水50mLで2回洗浄し、飽和食塩水50mLで2回洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物4B(1.2g、収率70.59%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.85(s,1H),8.62(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),7.99(s,1H),7.39(d,J=8.8Hz,1H),7.03(m,1H),2.36(s,3H),2.24(s,3H),1.85(s,3H),1.82(s,3H)。MS-ESI(m/z):310.0874(M+H)
化合物4:
化合物4B(500mg、1.61mmol)、化合物1F(461mg、1.45mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(1.18g、4.83mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、100℃で5時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLおよび水10mLを加え、次いでジクロロメタン10mLを加えて撹拌抽出した。次いで水相をジクロロメタンで2回抽出し、有機相を合わせ、水15mLで2回洗浄した後、飽和塩化ナトリウム15mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、油性物質を得、次いで、パルプ化し、混合溶媒(EA/PE=3/2)で精製し、化合物4(120mg、収率14.0%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.17(s,1H),8.59(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),8.14(s,1H),7.91(s,1H),7.32(d,J=8.8Hz,1H),7.26(s,1H),7.04(d,J=13.4Hz,1H),6.63(s,1H),3.86(s,3H),3.16(d,J=12.0Hz,2H),2.67(m,9H),2.36(m,8H),2.20(d,J=6.4Hz,6H),1.97(m,2H),1.84(s,3H),1.81(s,3H),1.79-1.69(m,2H)。MS-ESI(m/z):592.3526(M+H)
実施例5
化合物5E:
化合物1D(1.5g、8.10mmol)、KCO(2.24g、16.20mmol)、4-ジメチルアミノピペリジン(1.56g、12.15mmol)およびDMF30mLを秤量し、100mL一口フラスコに加えた後、反応溶液を120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで撹拌しながら約4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO60mLを加えて、大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物5E(1.46g、収率61.3%)を得た。MS-ESI(m/z):294.1825(M+H)
化合物5F:
化合物5E(1.4g、4.77mmol)、5%Pd/C0.52gおよびメタノール28mLを秤量し、250mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=8/1)で精製し、化合物5F(918mg、収率73.0%)を得た。MS-ESI(m/z):264.2065(M+H)
化合物5:
化合物1B(400mg、1.21mmol)、化合物5F(383mg、1.45mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(884mg、3.63mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル6.0mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液15mLおよびHO10mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄した後、混合溶媒(PE/EA=5/1)6mLでパルプ化し、精製して、化合物5(410mg、収率61.5%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.58(s,1H),8.45(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),8.06(m,2H),7.33(m,2H),7.09(d,J=14.4Hz,1H),6.64(s,1H),3.86(s,3H),3.15(d,J=12.0Hz,2H),2.65(m,2H),2.37(m,9H),2.27(m,1H),2.19(s,3H),1.93(m,2H),1.85(s,3H),1.82(s,3H),1.70(m,2H)。MS-ESI(m/z):557.2571(M+H)
実施例6
化合物6
化合物2B(400mg、1.07mmol)、化合物5F(422mg、1.60mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(779mg、3.20mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル6.0mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液15mLおよびHO10mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥した後、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=8/1)で精製し、次いで混合溶媒(PE/EA=4/1)5mLでパルプ化して、化合物6(276mg、収率43.0%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.30(s,1H),8.33(dd,J=8.4,4.4Hz,1H),8.18(s,1H),8.03(s,1H),7.43-7.30(m,2H),7.11(d,J=14.0Hz,1H),6.62(s,1H),3.86(s,3H),3.16(d,J=11.8Hz,2H),2.65(m,2H),2.40(m,10H),2.14(s,3H),2.03-1.94(m,2H),1.85(s,3H),1.82(s,3H),1.73(m,2H)。MS-ESI(m/z):601.2015(M+H)
実施例7
化合物7:
化合物5の合成方法を参照し、単に化合物1Bを化合物3Bに置き換えて、化合物7を得た。MS-ESI(m/z):591.2856(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.55(s,1H),8.36(s,2H),8.12(s,1H),7.52(s,1H),7.25(d,J=8.4Hz,1H),7.10(d,J=14.0Hz,1H),6.65(s,1H),3.82(s,3H),3.13(d,J=12.0Hz,2H),2.65(m,2H),2.38(m,10H),2.17(s,3H),1.95(m,2H),1.86(s,3H),1.83(s,3H),1.71(m,2H)。
実施例8
化合物8:
化合物5の合成方法を参照し、単に化合物1Bを化合物4Bに置き換えて、化合物8を得た。MS-ESI(m/z):537.3169(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.25(s,1H),8.45(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),8.12(s,1H),7.89(s,1H),7.35(m,2H),7.04(d,J=14.0Hz,1H),6.60(s,1H),3.83(s,3H),3.15(d,J=12.0Hz,2H),2.68(m,2H),2.40(m,10H),2.18(m,6H),1.93(m,2H),1.85(s,3H),1.82(s,3H),1.74(m,2H)。
実施例9
化合物9A:
2-ヨード-5-メチルアニリン(2.0g、8.58mmol)、KPO(2.91g、13.73mmol)、キサントホス(0.546g、0.944mmol)、Pd(OAc)(0.212g、0.944mmol)、ジメチルホスフィンオキシド(1.34g、17.16mmol)、DMF36mLおよび水4.8mLを、100mL一口フラスコに加え、3~4回窒素置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で約4~5時間反応させた。次いで、反応溶液を室温に冷却し、濾過した。濾液にHO72mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを濾過した。濾液をジクロロメタン50mLで3回抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液50mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮して、化合物9A(1.0g、収率64.0%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=6.96(dd,J=13.6,8.0Hz,1H),6.52(d,J=8.0Hz,1H),6.47(d,J=4.0Hz,1H),5.29(s,2H),2.26(s,3H),1.76(s,3H),1.73(s,3H)。
化合物9B:
化合物9A(500mg、2.73mmol)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(808mg、3.55mmol)、KCO(1.5g、10.92mmol)、nBuNHSO(92.69mg、0.273mmol)およびDMF10mLを、50mL三口フラスコに加え、65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4.5時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO50mLを加え、酢酸エチル20mLで抽出した。水相を酢酸エチル10mLで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を水20mLで2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液20mLで順に2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して、化合物9Bを得た(466mg、収率45.7%)。
化合物9:
化合物9B(500mg、1.33mmol)、化合物1F(383mg、1.2mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(974mg、4.0mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで100℃で5時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液15mLおよびHO10mLを加えて大量の固体を沈殿させ、約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、次いで混合溶媒(PE/EA=2/3)5mLでパルプ化し、精製して、化合物9(340mg、収率43.15%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.38(s,1H),8.25(d,J=4.0Hz,1H),8.20(s,1H),7.99(s,1H),7.32(s,1H),7.21(dd,J=14.0,8.0Hz,1H),6.95(d,J=7.8Hz,1H),6.62(s,1H),3.86(s,3H),3.13(d,J=12.0Hz,2H),2.81-2.42(m,9H),2.34(s,3H),2.30(s,3H),2.07(s,3H),1.95(d,J=12.0Hz,2H),1.86(m,2H),1.84(s,3H),1.81(s,3H),1.77-1.66(m,2H)。MS-ESI(m/z):656.2456(M+H)
実施例10
化合物10A:
2-ヨード-3-メチルアニリン(1.0g、4.29mmol)、KPO(1.09g、5.15mmol)、キサントホス(0.25g、0.429mmol)、Pd(OAc)(0.096g、0.429mmol)、ジメチルホスフィンオキシド(0.5g、6.44mmol)およびDMF10mLを、250mL三口フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、吸引濾過を行った。濾液にHO30mLを加え、ジクロロメタン30mLで3回抽出し、有機相を合わせた。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液50mLで1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、化合物10A(440.0mg、収率56.0%)を得た。MS-ESI(m/z):184.0921(M+H)
化合物10B:
化合物10A(3.93g、21.45mmol)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(7.33g、32.2mmol)、KCO(8.89g、64.35mmol)、nBuNHSO(0.73g、2.15mmol)およびDMF20mLを、250mL三口フラスコに加え、65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで反応させた。反応溶液を室温に冷却し、HO50mLを加えて、黄色固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾液ケーキをHO100mLで洗浄した後、乾燥して、化合物10B(3.88g、2工程の全収率は48.5%)を得た。MS-ESI(m/z):373.9770(M+H)
化合物10:
化合物1F(500mg、1.57mmol)、化合物10B(588.12mg、1.57mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(917mg、3.77mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、3%KCO水溶液50mLおよびジクロロメタン30mLを加え、10分間撹拌した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮した後、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物10(551mg、収率53.5%)を得た。MS-ESI(m/z):656.2486(M+H)
実施例11
化合物11A:
2-ヨード-4-フルオロアニリン(5.0g、21.1mmol)、KPO(5.37g、25.32mmol)、キサントホス(1.22g、2.11mmol)、Pd(OAc)(0.474g、2.11mmol)、ジメチルホスフィンオキシド(2.47g、31.65mmol)およびDMF50mLを、100mL三口フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、吸引濾過を行った。濾液にHO100mLを加えて、大量の黄色固体を沈殿させた後、これを吸引濾過した。濾液をジクロロメタン50mLで4回抽出し、有機相を合わせた。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液100mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、油性化合物11Aを得て、次いで酢酸エチル4mLおよび石油エーテル8mLを加えて、固体11A(1.2g、収率30%)を沈殿させた。H NMR(400MHz,CDCl) δ=6.98(m,1H),6.78(m,1H),6.61(m,1H),5.23(s,2H),1.79(s,3H),1.75(s,3H)。MS-ESI(m/z):188.0639(M+H)
化合物11B:
化合物11A(500mg、2.67mmol)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(790.94mg、3.47mmol)、KCO(1.11g、8.01mmol)、nBuNHSO(0.09g、0.267mmol)およびDMF10mLを、50mL三口フラスコに加え、65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO50mLを加え、酢酸エチル20mLで抽出した。水相を酢酸エチル10mLで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を水で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液で順に2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して、化合物11Bを得た(700mg、収率69.3%)。
化合物11:
化合物11B(300mg、0.79mmol)、化合物1F(303mg、0.95mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(578mg、2.38mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液4.5mLおよびHO13.5mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させた後、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=15/1~10/1)で精製し、次いで混合溶媒(PE/EA=5/1)6mLでパルプ化して、化合物11(90mg、収率17.2%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.25(s,1H),8.46(m,1H),8.20(s,1H),7.95(s,1H),7.34(s,1H),7.21(m,1H),7.10-6.92(m,1H),6.62(s,1H),3.86(s,3H),3.16(d,J=11.2Hz,2H),2.84-2.47(m,9H),2.37(m,5H),2.16(s,3H),1.97(d,J=11.4Hz,2H),1.87(s,3H),1.84(s,3H),1.79-1.67(m,2H)。MS-ESI(m/z):660.2227(M+H)
実施例12
化合物12B:
1-ブロモ-2-フルオロ-4-メトキシ-5-ニトロベンゼン(2.0g、8.0mmol)、Pd(dppf)Cl(0.59g、0.8mmol)、トリフェニルホスフィン(0.63g、2.4mmol)、臭化第一銅(0.34g、2.4mmol)、トリエチル(ビニル)スズ(3.8g、12.0mmol)およびトルエン80mLを、250mL三口フラスコに加え、窒素保護下で110℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和フッ化カリウム水溶液80mLを加えて反応を停止させた後、酢酸エチル80mLで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液80mLで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、分離し、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)で精製して、化合物12B(1.41g、収率89.2%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d) δ=8.24(d,J=7.9Hz,1H),7.33(d,J=12.6Hz,1H),6.75(dd,J=17.7,11.3Hz,1H),5.95(d,J=17.7Hz,1H),5.44(d,J=11.3Hz,1H),3.94(s,3H)。
化合物12C:
12B(1.20g、6.09mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(1.34g、7.30mmol)、炭酸カリウム(1.69g、12.17mmol)およびDMF6mLを、50mL丸底フラスコに加え、120℃に加熱し、4時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温に冷却し、水20mLを加えて大量の黄色固体を沈殿させ、これを1時間連続的に撹拌し、次いで吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させて、化合物12C(1.87g、収率85.3%)を得た。
化合物12A:
化合物12C(1.8g、5.0mmol)、5%Pd/C0.36gおよびメタノール36mLを秤量し、150mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)で精製して、化合物12A(780mg、収率47.0%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=6.62(s,1H),6.58(s,1H),3.82(s,3H),3.04-2.99(m,2H),2.78-2.42(m,12H),2.31(s,4H),1.97-1.85(m,2H),1.69-1.64(m 2H),1.16(t,J=7.5Hz,3H)。
化合物12:
化合物2B(565mg、1.51mmol)、化合物12A(705mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、次いでパルプ化し、精製して、化合物12(673mg、収率66.5%)を得た。MS-ESI(m/z):670.2642(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.23(s,1H),8.25(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),8.19(s,1H),8.06(s,1H),7.44-7.29(m,2H),7.11(d,J=14.0Hz,1H),6.66(s,1H),3.85(s,3H),3.08(d,J=11.6Hz,2H),2.93-2.21(m,19H),1.95(d,J=12.0Hz,2H),1.82(d,J=13.2Hz,6H),1.78-1.66(m,2H),1.00(t,J=7.6Hz,3H)。
実施例13
化合物13A:
化合物12Aの合成を参照し、単に化合物トリエチル(ビニル)スズを化合物2-(トリブチルスタニル)プロペンに置き換えて、化合物13Aを得た。
化合物2B(565mg、1.51mmol)、化合物13A(735mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、次いでパルプ化し、精製して、化合物13(622mg、収率60.2%)を得た。MS-ESI(m/z):684.2756(M+H)
実施例14
化合物14A:
1-クロロ-2-フルオロ-4-メトキシ-5-ニトロベンゼン(500mg、2.43mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(490mg、2.68mmol)、炭酸カリウム(507mg、3.65mmol)およびDMF10mLを、100mL丸底フラスコに加え、80℃に加熱し、2.5時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温に冷却し、水30mLを加えて大量の黄色固体を沈殿させ、これを1時間連続的に撹拌し、次いで吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させて、化合物14A(740mg、収率82.5%)を得た。
化合物14B:
化合物14A(740mg、2.01mmol)、還元鉄粉末(672mg、12.04mmol)、塩化アンモニウム(75mg、1.40mmol)および混合溶液(エタノール/水=3/1)67mLを、250mL丸底フラスコに加え、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約6.5時間加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液で反応溶液のpHを約8に調整した。反応溶液を濃縮乾固した後、混合溶液(ジクロロメタン/メタノール=10/1)110mLを加え、室温で約0.5時間撹拌した後、吸引濾過を行った。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=8/1)で分離し、化合物14B(647mg、収率95.2%)を得た。MS-ESI(m/z):339.1928(M+H)
化合物14:
化合物2B(253mg、0.67mmol)、化合物14B(243mg、1.01mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(493mg、2.02mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル4mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液4mLおよびHO12mLを加えて大量の固体を沈殿させ、約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥した後、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=15/1~10/1)で精製した後、混合溶媒(PE/EA=5/1)6mLでパルプ化して、化合物14(120mg、収率26.3%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.38(s,1H),8.39-8.24(m,2H),8.19(s,1H),7.47(d,J=8.8Hz,1H),7.41(s,1H),7.10(d,J=14.4Hz,1H),6.61(s,1H),3.88(s,3H),3.40(d,J=11.2Hz,2H),2.83-2.46(m,9H),2.38(s,3H),2.33(s,3H),2.16(s,2H),1.95(d,J=11.4Hz,2H),1.81(m,8H)。MS-ESI(m/z):676.1902(M+H)
実施例15
化合物15A:
2-クロロ-4-フルオロ-5-ニトロトルエン(10.0g、52.4mmol)、炭酸セシウム(83.2g、262mmol)、およびイソプロパノール100mLを、250mL一口フラスコに加え、原料が消失したことをTLC試験が示すまで60℃で4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温に冷却し、酢酸エチル100mLを加え、10分間撹拌した後、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル50mLで洗浄し、減圧下で濃縮乾固した。残渣に水100mLおよび酢酸エチル150mLを加え、系を静置して層化させた。水相を酢酸エチル100mLで1回抽出し、酢酸エチル相を合わせた。次いで、酢酸エチル相を水100mLで2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液100mLで順に2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、化合物15A(11.45g、収率95.4%)を得た。
化合物15B:
化合物15A(9.0g、39.2mmol)、N-Boc-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステル(13.33g、43.12mmol)、KCO(16.25g、117.6mmol)、DME82mLおよび水8mLを、250mL一口フラスコに加えた。混合物を窒素置換に3回供した後、Pd(dppf)Cl(2.86g、3.92mmol)を加え、再度窒素置換を3回行った後、原料が消失したことをTLC試験が示すまで120℃で5時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル50mLで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1~10:1)で精製して、淡黄色油性化合物15B(8.8g、収率60.0%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3) δ=7.62(s,1H),6.79(s,1H),5.62(s,1H),4.63(m,1H),4.06(d,J=2.0Hz,2H),3.64(t,J=5.6Hz,2H),2.33(s,2H),2.24(s,3H),1.51(s,9H),1.37(d,J=6.0Hz,6H)。MS-ESI(m/z):399.1882(M+Na)
化合物15C:
化合物15B(8.8g、23.4mmol)および酢酸エチル20mLを、150mL一口フラスコに加え、撹拌溶解した後、15%塩化水素酢酸エチル溶液25mLを加え、室温で一晩撹拌した。TLC試験は、原料が消失したことを示した。反応溶液に水100mLを加え、10分間撹拌し、系を静置して層化させた。次いで、酢酸エチル層を水40mLで洗浄した。水相を合わせ、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液でpHを約8に調整した。酢酸エチル100mLを加えて抽出した後、水相を酢酸エチル50mLで2回抽出した。酢酸エチル相を合わせ、次いで酢酸エチル相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、化合物15C(4.2g、収率65.01%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=7.63(s,1H),6.84(s,1H),5.68(s,1H),4.64(m,1H),3.89(d,J=2.4Hz,2H),3.48(t,J=6.0Hz,2H),2.71(m,2H),2.29(s,3H),1.38(d,J=6.0Hz,6H)。MS-ESI(m/z):277.1547(M+H)
化合物15D:
化合物15C(1.60g、5.79mmol)およびジクロロメタン64mLを、150mL一口フラスコに加えて溶解し、次いでテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(1.65g、17.37mmol)、酢酸(1.32g、23.16mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.66g、23.16mmol)を150mL一口フラスコに加え、室温で一晩撹拌した。TLC試験は、原料が消失したことを示した。次いで、反応溶液に水120mLを加え、10分間撹拌し、系を静置して層化させた。次いで、水相をジクロロメタン20mLで抽出した。2つのジクロロメタン相を合わせ、次いでジクロロメタン相を水40mLおよび飽和塩化ナトリウム溶液40mLで順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、油性化合物15D(2.00g、収率95.80%)を得た。
化合物15E:
化合物15D(0.99g、2.77mmol)およびエタノール20mLを加え、50mL一口フラスコに加えて溶解し、次いで2N塩化水素2.5mLおよび鉄粉末(0.994g、17.76mmol)を加え、60℃で3時間反応させた。TLC試験は、原料が消失したことを示した。反応が完了した後、反応溶液を室温まで冷却し、濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製し、油性物質15E(779mg、収率85.0%)を得た。MS-ESI(m/z):331.2381(M+H)
化合物15:
化合物2B(315mg、0.84mmol)、化合物15E(417mg、1.26mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(613mg、2.52mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル5.0mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却した後、3%KCO水溶液50mL、およびジクロロメタン50mLを加え、10分間撹拌した後、系を静置して分液した。上部の水相をジクロロメタン50mLで1回連続的に洗浄し、2つのジクロロメタン相を合わせた。次いで、ジクロロメタン相を飽和塩溶液50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物15(310mg、収率55.20%)を得た。MS-ESI(m/z):668.2334(M+H)
実施例16
化合物16D:
化合物15Dの合成方法を参照して、化合物15C(4.20g、15.20mmol)およびジクロロメタン160mLを、250mL一口フラスコに加えて溶解し、次いでN-メチル-4-ピペリドン(5.16g、45.60mmol)、酢酸(3.66g、60.80mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(12.88g、60.80mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLC試験は、原料が消失したことを示した。次いで、反応溶液に水60mLを加え、10分間撹拌し、系を静置して層化させた。次いで、水相をジクロロメタン60mLで抽出した。2つのジクロロメタン相を合わせ、次いでジクロロメタン相を水40mLおよび飽和塩化ナトリウム溶液40mLで順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、油性化合物16D(4.51g、収率79.4%)を得た。MS-ESI(m/z):374.2443(M+H)
化合物16E:
化合物15Eの合成方法を参照して、化合物16D(1.0g、2.68mmol)およびエタノール20mLを、50mL一口フラスコに加えて溶解した後、2N塩化水素溶液2.5mLおよび鉄粉末(0.960g、17.15mmol)を加え、60℃で3時間反応させた。TLC試験は、原料が消失したことを示した。反応が完了した後、反応溶液を室温まで冷却し、濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーで精製して、油性物質16E(736mg、収率80.0%)を得た。
化合物16:
化合物2B(400mg、1.07mmol)、化合物16E(333mg、0.97mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(708mg、2.91mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル6mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液6mLおよびHO6mLを加え、ジクロロメタン30mLで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム水溶液30mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した後、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)で精製し、化合物16(120mg、収率16.5%)を得た。MS-ESI(m/z):681.2644(M+H)
実施例17
化合物17A:
化合物15D(1.8g、5.0mmol)、5%Pd/C0.27gおよびメタノール30mLを秤量し、100mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物17A(1.51g、収率90.8%)を得た。MS-ESI(m/z):333.2572(M+H)
化合物17:
化合物2B(566mg、1.51mmol)、化合物17A(706mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、濾過ケーキを混合溶媒(EA/PET=1/5)20mLでパルプ化し、精製して、化合物17(558mg、収率55.2%)を得た。MS-ESI(m/z):670.2554(M+H)
実施例18
化合物18A:
化合物16D(1.60g、4.28mmol)、5%Pd/C1.0gおよびメタノール10mLを秤量し、100mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気中、室温で48時間撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物18A(1.3g、収率87.8%)を得た。
化合物18:
化合物2B(570mg、1.52mmol)、化合物18A(500mg、1.45mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(1.06g、4.35mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で4時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却した後、飽和NaHCO水溶液15mLを加えて固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキをメタノールに溶解し、減圧濃縮して油性物質を得て、これに酢酸エチル3mLを加えて溶解し、次いで石油エーテル2mLを滴下し、パルプ化し、精製して、化合物18(241mg、収率23.21%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.30(s,1H),8.35(dd,J=8.4,4.4Hz,1H),8.19(s,1H),8.05(s,1H),7.51(s,1H),7.33(d,J=8.4Hz,1H),7.12(d,J=14.0Hz,1H),6.82(s,1H),4.52(m,1H),3.06(d,J=11.2Hz,2H),2.96(d,J=11.2Hz,2H),2.71-2.60(m,1H),2.38(s,3H),2.34(m,2H),2.29(s,3H),2.16(s,3H),2.01-1.91(m,4H),1.84(m,8H),1.72(m,5H),1.37(s,3H),1.35(s,3H)。MS-ESI(m/z):683.2800(M+H)
実施例19
化合物19B:
化合物5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロアニソール(9.65g、39.2mmol)、N-Boc-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステル(13.33g、43.12mmol)、KCO(16.25g、117.6mmol)、DME82mLおよび水8mLを、250mL一口フラスコに加えた。混合物を窒素置換に3回供した後、Pd(dppf)Cl(2.86g、3.92mmol)を加え、次いで、再度窒素置換を3回行った後、原料が消失したことをTLC試験が示すまで120℃で5時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル50mLで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮乾固し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、淡黄色油性化合物19B(7.65g、収率56.0%)を得た。MS-ESI(m/z):349.1801(M+H)
化合物19C:
化合物15Cの合成を参照し、単に化合物15Bを化合物19Bに置き換えて、化合物19Cを得た。
化合物19D:
化合物15Dの合成を参照し、単に化合物15Cを化合物19Cに置き換えて、化合物19Dを得た。MS-ESI(m/z):333.1875(M+H)
化合物19E:
化合物17Aの合成を参照し、単に化合物15Dを化合物19Dに置き換えて、化合物19Eを得た。MS-ESI(m/z):305.2285(M+H)
化合物19:
化合物17の合成を参照し、単に化合物17Aを化合物19Eに置き換えて、化合物19を得た。MS-ESI(m/z):642.2173(M+H)
実施例20
化合物20D:
化合物16Dの合成を参照し、単に化合物15Cを化合物19Cに置き換えて、化合物20Dを得た。
化合物20E:
化合物17Aの合成を参照し、単に化合物15Dを化合物20Dに置き換えて、化合物20Eを得た。MS-ESI(m/z):318.2512(M+H)
化合物20:
化合物17の合成を参照し、単に化合物17Aを化合物20Eに置き換えて、化合物20を得た。MS-ESI(m/z):655.2553(M+H)
実施例21
化合物21A:
化合物15C(4.20g、15.20mmol)およびジクロロメタン160mLを、250mL一口フラスコに加えて溶解し、次いでパラホルムアルデヒド(1.37g、45.60mmol)、酢酸(3.66g、60.80mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(12.88g、60.80mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLC試験は、原料が消失したことを示した。次いで、反応溶液に水60mLを加え、10分間撹拌し、系を静置して層化させた。次いで、水相をジクロロメタン60mLで抽出した。2つのジクロロメタン相を合わせ、次いでジクロロメタン相を水40mLおよび飽和塩化ナトリウム溶液40mLで順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、油性化合物21Aを得た(3.58g、収率81.2%)。
化合物21B:
化合物17Aの合成を参照し、単に化合物15Dを化合物21Aに置き換えて、化合物21Bを得た。MS-ESI(m/z):263.2182(M+H)
化合物21:
化合物17の合成を参照し、単に化合物17Aを化合物21Bに置き換えて、化合物21を得た。MS-ESI(m/z):600.2165(M+H)
実施例22
化合物22A:
化合物15C(1.38g、5.00mmol)、5%Pd/C0.21gおよびメタノール30mLを、100mL一口フラスコに秤量し、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物22A(1.07g、収率85.8%)を得た。MS-ESI(m/z):249.1987(M+H)
化合物22:
化合物17の合成を参照し、単に化合物17Aを化合物22Aに置き換えて、化合物22を得た。MS-ESI(m/z):586.1975(M+H)
実施例23
化合物23A:
化合物5-フルオロ-4-メチル-2-ニトロフェノール(2.57g、15.00mmol)、60%水素化ナトリウム(2.40g、60.00mmol)およびDMF30mLを、100mL三口フラスコに加え、0℃で30分間撹拌した後、2-ヨード-1,1,1-トリフルオロエタン(4.73g、22.50mmol)をバッチで加え、次いで混合物を室温に戻し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで一晩撹拌した。次いで、反応溶液に水60mLおよび酢酸エチル100mLを加え、10分間撹拌し、系を静置して分液した。水相を酢酸エチル50mLで1回連続的に洗浄した。2つの酢酸エチル相を合わせ、次いで有機相を飽和塩溶液で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー後、化合物23A(2.68g、収率70.5%)を得た。
化合物23B:
化合物23A(2.53g、10.00mmol)、KCO(4.14g、30.00mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(2.75g、15.00mmol)、およびDMF30mLを、250mL三口フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4時間撹拌した。次いで、反応溶液を室温に冷却し、水60mLおよび酢酸エチル100mLを加え、10分間撹拌し、系を静置して分液した。水相を酢酸エチル50mLで1回連続的に洗浄した。2つの酢酸エチル相を合わせ、次いで有機相を飽和塩溶液で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー後、化合物23B(2.47g、収率59.2%)を得た。MS-ESI(m/z):417.2175(M+H)
化合物23C:
化合物23B(2.47g、5.92mmol)、5%Pd/C0.25gおよびメタノール30mLを、100mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物23C(1.93g、収率84.5%)を得た。
化合物23:
化合物17の合成を参照し、単に化合物17Aを化合物23Cに置き換えて、化合物23を得た。MS-ESI(m/z):724.2315(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.56(s,1H),8.42(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),8.23(s,1H),8.10(s,1H),7.42(m,2H),7.16(d,J=14.4Hz,1H),6.82(s,1H),4.85(m,2H),3.10(d,J=11.6Hz,2H),2.80-2.48(m,11H),2.36(s,3H),2.32(s,3H),2.15(s,3H),2.05(d,J=11.0Hz,2H),1.88(s,3H),1.84(s,3H),1.78-1.64(m,2H)。
実施例24
化合物24D:
化合物1C(2.00g、11.69mmol)、炭酸セシウム(5.74g、17.52mmol)、DMF14mLおよびHO0.34mLを50mL一口フラスコに加え、室温で均等に撹拌した後、ジフルオロクロロ酢酸ナトリウム(3.56g、23.38mmol)をバッチで加え、添加が完了した後、混合物を100℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約2時間撹拌した。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO56mLを加え、石油エーテル28mLで2回抽出した。有機相を合わせた後、飽和塩溶液20mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、化合物24D(1.49g、収率57.64%)を得た。
化合物24E:
化合物24D(1.21g、5.45mmol)を50mL一口フラスコに加え、DMF22.35mLを加え、撹拌して溶解し、次いでKCO(1.51g、10.91mmol)、1-メチル-4(4-ピペリジニル)-ピペラジン(1.30g、7.09mmol)を加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約2時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、水40mLを加え、EA120mLで2回抽出した。有機相を合わせた後、有機相をHO30mLで3回洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液30mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮して、化合物24E(1.91g、収率91.3%)を得た。
化合物24F:
化合物24E(1.91g、4.97mmol)、5%Pd/C0.24gおよびメタノール48mLを、100mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物24F(1.68g、収率95.5%)を得た。MS-ESI(m/z):355.2302(M+H)
化合物24:
化合物2の合成を参照し、単に化合物1Fを化合物24Fに置き換えて、化合物24を得た。MS-ESI(m/z):692.2234(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.50(s,1H),8.42(m,1H),8.18(s,1H),8.06(s,1H),7.50-7.36(m,2H),7.12(d,J=14.0Hz,1H),6.80(s,1H),6.66(s,0.25H),6.52(s,0.5H),6.40(s,0.25H),3.16(d,J=11.6Hz,2H),2.82-2.42(m,11H),2.36(s,3H),2.34(s,3H),2.16(s,3H),1.96(d,J=11.0Hz,2H),2.12(s,3H),1.96(s,3H),1.78-1.66(m,2H)。
実施例25
化合物25A:
化合物1B(2.13g、6.46mmol)、4-フルオロ-2-メトキシ-5-ニトロアニリン(1.44g、7.75mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(4.71g、19.37mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル30mLを反応フラスコに加え、120℃に加熱し、次いで密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約5時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、約5%重炭酸ナトリウム水溶液90mLを加えて大量の黄褐色固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行い、水で洗浄した。濾過ケーキをパルプ化し、精製して、化合物25A(2.09g、収率67.4%)を得た。
化合物25B:
化合物25A(1.57g、3.27mmol)、KCO(0.91g、6.53mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(0.72g、3.92mmol)およびDMF30mLを、150mL三口フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約3時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、HO60mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行い、水で洗浄した。濾過ケーキを乾燥させて、化合物25B(1.69g、収率80.5%)を得た。MS-ESI(m/z):643.2758(M+H)
化合物25C:
化合物25B(1.03g、1.61mmol)、還元鉄粉末(0.54g、9.64mmol)および塩化アンモニウム(0.06g、1.12mmol)を100mL一口フラスコに加えた後、混合溶媒(EtOH/HO=3/1)90mLを加え、均一に撹拌し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約2時間還流した。反応溶液を室温に冷却した。反応溶液を濃縮した後、混合溶媒(DCM/MeOH=10/1)330mLを加え、約15分間撹拌した後、濾過した。濾液を濃縮して、化合物25C(0.88g、収率89.7%)を得た。MS-ESI(m/z):613.2968(M+H)
化合物25:
化合物25C(514mg、0.84mmol)およびDIPEA(120mg、0.93mmol)を50mL一口フラスコに加え、撹拌しながらジクロロメタン7.5mLに溶解し、0~10℃に冷却し、塩化アクリロイル(92mg、1.01mmol)を秤量して加え、DCM2.5mLで希釈し、反応溶液にゆっくりと滴下し、滴下が完了した後、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、反応を0~10℃で約3時間継続した。次いで、ジクロロメタン20mLおよびHO20mLを反応溶液に加えて分液し、ジクロロメタン相を飽和塩化ナトリウム水溶液20mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮した後、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物25(189mg、収率33.9%)を得た。MS-ESI(m/z):667.3085(M+H)
実施例26
化合物26B:
化合物25Bの合成方法を参照し、単に1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジンを4-ジメチルアミノピペリジンに置き換えて、化合物26Bを得た。MS-ESI(m/z):588.2283(M+H)
化合物26C:
化合物25Cの合成方法を参照し、化合物26Cを得た。MS-ESI(m/z):558.2412(M+H)
化合物26:
化合物25の合成を参照し、単に化合物25Cを化合物26Cに置き換えて、化合物26を得た。MS-ESI(m/z):612.2684(M+H)
実施例27
化合物27B:
化合物25Bの合成を参照し、単に化合物1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジンを化合物N,N,N’-トリメチルエチレンジアミンに置き換えて、化合物27Bを得た。MS-ESI(m/z):562.2127(M+H)
化合物27C:
化合物25Cの合成方法を参照して、化合物27Cを得た。MS-ESI(m/z):532.2322(M+H)
化合物27:
化合物25の合成を参照し、単に化合物25Cを化合物27Cに置き換えて、化合物27を得た。MS-ESI(m/z):586.2465(M+H)
実施例28
化合物28A:
化合物1D(4.5g、24.3mmol)、KCO(6.71g、48.6mmol)、モルホリン(3.17g、36.4mmol)およびDMF67.5mLを秤量し、250mL三口フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、撹拌しながら約4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO130mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物28A(3.26g、収率53.1%)を得た。MS-ESI(m/z):253.1148(M+H)
化合物28B:
化合物28A(3.26g、12.94mmol)、5%Pd/C0.49gおよびメタノール60mLを、250mL一口フラスコに秤量し、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物28B(2.67g、収率92.8%)を得た。MS-ESI(m/z):223.1475(M+H)
化合物28:
化合物2B(566mg、1.51mmol)、化合物28B(471mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、濾過ケーキを混合溶媒(EA/PET=1/5)20mLでパルプ化し、精製して、化合物28(387mg、収率45.7%)を得た。MS-ESI(m/z):560.1402(M+H)
実施例29
化合物29A:
化合物1D(4.5g、24.3mmol)、KCO(6.71g、48.6mmol)、N-メチルピペラジン(3.64g、36.4mmol)およびDMF67.5mLを、250mL三口フラスコに秤量し、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、撹拌しながら約4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO130mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物29A(3.38g、収率52.5%)を得た。MS-ESI(m/z):266.1547(M+H)
化合物29B:
化合物29A(3.38g、12.71mmol)、5%Pd/C0.51gおよびメタノール60mLを秤量し、250mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物29B(2.80g、収率93.4%)を得た。MS-ESI(m/z):236.1791(M+H)
化合物29:
化合物2B(566mg、1.51mmol)、化合物29B(500mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、濾過ケーキを混合溶媒(EA/PET=1/5)20mLでパルプ化し、精製して、化合物29(350mg、収率40.5%)を得た。MS-ESI(m/z):573.1728(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.31(s,1H),8.34(dd,J=8.6,4.6Hz,1H),8.19(s,1H),8.05(s,1H),7.39-7.32(m,2H),7.15-7.08(m,1H),6.67(s,1H),3.87(s,3H),2.95(t,J=4.8Hz,4H),2.63(s,4H),2.40(d,J=5.0Hz,6H),2.17(s,3H),1.84(d,J=13.1Hz,6H). MS-ESI(m/z):573.1728(M+H)
実施例30
化合物30A:
化合物1D(4.5g、24.3mmol)、KCO(6.71g、48.6mmol)、4-(4-ピペリジニル)モルホリン(6.20g、36.4mmol)およびDMF67.5mLを秤量し、250mL三口フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで撹拌しながら約4時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO130mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物30A(5.54g、収率67.8%)を得た。MS-ESI(m/z):336.1944(M+H)
化合物30B:
化合物30A(5.54g、16.48mmol)、5%Pd/C0.83gおよびメタノール60mLを秤量し、250mL一口フラスコに加え、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物30B(4.67g、収率92.7%)を得た。MS-ESI(m/z):306.2152(M+H)
化合物30:
化合物2B(566mg、1.51mmol)、化合物30B(648mg、2.12mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(960mg、3.64mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加え、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、濾過ケーキを混合溶媒(EA/PET=1/5)20mLでパルプ化し、精製して、化合物30(455mg、収率46.9%)を得た。MS-ESI(m/z):643.2160(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.38(s,1H),8.40(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),8.22(s,1H),8.08(s,1H),7.48-7.32(m,2H),7.18(d,J=14.0Hz,1H),6.66(s,1H),3.95-3.78(m,7H),3.20(m,2H),2.88-2.49(m,7H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.05(d,J=11.0Hz,2H),1.90(s,3H),1.86(s,3H),1.88-1.76(m,2H)。
実施例31
化合物31A:
DMSO260mLを1.0L一口フラスコに加え、撹拌しながらNaH(9.09g、226mmol、60%)をバッチで加えた後、10分間撹拌し、次いでマロン酸ジメチル(26mL、226mmol)をゆっくりと滴下し、滴下完了後、室温で20分間撹拌し、反応を100℃で30分間~60分間保持し、次いで5-フルオロ-4-メチル-2-ニトロアニソール(14.0g、75.4mmol)をバッチで加え、反応を100℃で60分間保持した。反応をTLCによってモニターした。反応完了後、反応溶液を室温まで冷却した。次いで、水550mLを滴下し、室温で2時間撹拌し、濾過した。濾過ケーキを回収し、50℃での強制風乾により化合物31A(10.5g、収率46.8%)を得た。MS-ESI(m/z):298.0956(M+H)
化合物31B:
化合物31A(10.5g、35.32mmol)を混合溶媒(EtOH/THF=1/1)300mLに溶解し、5分間撹拌し、2NNaOH溶液150mLを室温で滴下し、滴下完了後、反応物質が消失したことをTLC試験が示すまで、反応を室温で1~2時間保持した。次いで、反応溶液を減圧濃縮して残りを半分の量にした後、反応溶液のpHが2~3になるまで6mol/L塩酸溶液を滴下した。10分間撹拌した後、酢酸エチル180mLを加えて抽出し、水相を酢酸エチル100mLで再度抽出し、2つの酢酸エチル相を合わせ、水100mLで洗浄した後、飽和塩化ナトリウム溶液100mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、次いでパルプ化し、精製し、濾過した。濾過ケーキを混合溶媒(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で洗浄し、乾燥させて、化合物31B(6.4g、収率80.5%)を得た。MS-ESI(m/z):226.0744(M+H)
化合物31C:
化合物31B(5.3g、23.71mmol)をジクロロメタン100mLに懸濁し、氷浴中で0℃まで冷却し、HOBT(3.53g、26.1mmol)およびEDCI(5.0g、26.1mmol)を加え、低温で60分間撹拌した後、N-メチルピペラジン(2.61g、26.1mmol)を加え、さらにDIPEA(3.67g、28.4mmol)を滴下し、滴下完了後、反応を低温で2時間保持し、次いで、反応物質が消失したことをTLC試験が示すまで、室温で1時間反応させた。反応完了後、反応溶液に水100mLを加え、10分間撹拌した後、系を静置して層化させた。水相をジクロロメタン50mLで1回抽出し、2つのジクロロメタン相を合わせ、次いでジクロロメタン相を水100mL、3%KCO水溶液100mLおよび飽和塩化ナトリウム水溶液150mLで順に洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して油性物質とし、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物31C(5.9g、収率80.57%)を得た。MS-ESI(m/z):308.1637(M+H)
化合物31D:
化合物31C(4.7g、15.33mmol)を窒素保護下で無水THF45mLに溶解した。氷浴中で0℃に冷却した後、BHのTHF溶液(45mL、46.02mmol)を滴下し、滴下完了後、氷浴を除去し、次いで、TLC試験により反応物質が消失するまで、反応溶液を室温で一晩撹拌した。反応完了後、メタノール120mLを滴下して混合物をクエンチし、次いで減圧濃縮した。得られた固体にメタノール120mLおよび2N HCl溶液100mLを加え、70℃で撹拌しながら2時間還流した後、約120mLまで減圧濃縮した。2N NaOH溶液を滴下して混合溶液のpHを8~9に調整した後、酢酸エチル100mLを加えて抽出し、水相を酢酸エチル50mLで1回抽出し、2つの酢酸エチル相を合わせた後、酢酸エチル相を水80mLおよび飽和塩化ナトリウム溶液80mLで順に洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して、油性物質とし、次いでカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物31D(3.22g、収率71.50%)を得た。MS-ESI(m/z):294.1815(M+H)
化合物31E:
化合物31D(3.15g、10.74mol)を30mLのメタノールに溶解し、Pd/C(5%)0.30gを加え、水素で2~3回置換し、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。TLC試験は、反応物質が消失することを示した。反応完了後、反応溶液を珪藻土で濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物31E(2.55g、収率90.1%)を得た。MS-ESI(m/z):264.2104(M+H)
化合物31:
化合物2の合成を参照し、単に化合物1Fを化合物31Eに置き換えて、化合物31を得た。MS-ESI(m/z):601.2084(M+H)
実施例32
化合物32A:
1-ブロモ-2-フルオロ-4-メトキシ-5-ニトロベンゼン(608mg、2.43mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(490mg、2.68mmol)、炭酸カリウム(507mg、3.65mmol)およびDMF10mLを、100mL丸底フラスコに加え、80℃に加熱し、2.5時間反応させた。
反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温に冷却し、水30mLを加えて大量の黄色固体を沈殿させ、これを1時間連続的に撹拌し、次いで吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させて、化合物32A(743mg、収率74.0%)を得た。
化合物32B:
化合物32A(740mg、1.79mmol)、還元鉄粉末(600mg、10.74mmol)、塩化アンモニウム(75mg、1.40mmol)および混合溶液(エタノール/水=3/1)67mLを、250mL丸底フラスコに加え、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約6.5時間加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液で反応溶液のpHを約8に調整した。反応溶液を濃縮乾固した後、混合溶液(ジクロロメタン/メタノール=10/1)110mLを加え、室温で約0.5時間撹拌した後、吸引濾過を行った。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=8/1)で分離して、化合物32B(622mg、収率90.7%)を得た。MS-ESI(m/z):383.1427(M+H)
化合物32:
化合物2B(253mg、0.67mmol)、化合物32B(387mg、1.01mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(439mg、2.02mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4mLを反応フラスコに加えた後、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで100℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液4mLおよびHO12mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させた後、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=15/1~10/1)で精製した後、混合溶媒(PE/EA=5/1)6mLでパルプ化して、化合物32(173mg、収率35.7%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.47(s,1H),8.42-8.26(m,2H),8.21(s,1H),7.53(d,J=8.8Hz,1H),7.47(s,1H),7.15(m,1H),6.68(s,1H),3.95(s,3H),3.52(d,J=11.2Hz,2H),2.89-2.51(m,9H),2.41(s,3H),2.39(s,3H),2.21(s,2H),2.05(d,J=11.4Hz,2H),1.91(m,8H)。MS-ESI(m/z):722.1459(M+H)
実施例33
化合物33A:
化合物11Aの合成を参照し、単に化合物2-ヨード-4-フルオロアニリンを化合物4-クロロ-2-ヨードアニリンに置き換えて、化合物33Aを得た。MS-ESI(m/z):204.0367(M+H)
化合物33B:
化合物11Bの合成を参照し、単に化合物11Aを化合物33Aに置き換えて、化合物33Bを得た。MS-ESI(m/z):393.9295(M+H)
化合物33:
化合物11の合成を参照し、単に化合物11Bを化合物33Bに置き換えて、化合物33を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.38(s,1H),8.57-8.32(m,2H),8.05(s,1H),7.47(s,1H),7.32(m,1H),7.18-6.95(m,1H),6.69(s,1H),3.93(s,3H),3.25(m,2H),2.89-2.53(m,9H),2.42(m,5H),2.21(s,3H),2.05(d,J=11.4Hz,2H),1.92(s,3H),1.86(s,3H),1.81-1.69(m,2H)。MS-ESI(m/z):676.1964(M+H)
実施例34
化合物34:
化合物25C(305mg、0.50mmol)、KCO(138mg、1.00mmol)、ヨウ化メチル(142mg、1.00mmol)およびDMF10mLを秤量し、25mL丸底フラスコに加え、室温で一晩撹拌した。反応完了後、反応溶液をカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物34(65mg、収率20.5%)を得た。MS-ESI(m/z):627.3125(M+H)
実施例35
化合物35:
化合物14B(403.27mg、1.19mmol)、化合物11B(500mg、1.32mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(963mg、3.96mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル7.5mLを反応フラスコに加え、密封し、100℃で4時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで水15mLおよび飽和NaHCO水溶液を加えてpHを約8.0に調整し、大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄した後、乾燥させた。粗生成物をEA6mLでパルプ化し、精製して、化合物35(380mg、収率38%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.26(s,1H),8.38(m,1H),8.22(d,J=10.8Hz,2H),7.46-7.32(m,2H),7.03(m,1H),6.62(s,1H),3.88(s,3H),3.41(d,J=11.6Hz,2H),2.81-2.22(m,14H),1.95-1.79(m,10H)。MS-ESI(m/z):680.1686(M+H)
実施例36
化合物36A:
2-ヨード-4-イソプロピルアニリン(3.0g、11.5mmol)、KCO(2.23g、16.1mmol)、キサントホス(0.174g、0.46mmol)、Pd(OAc)(0.103g、0.46mmol)、ジメチルホスフィンオキシド(1.08g、13.8mmol)、およびDMF18mLを、50mL三口フラスコに加え、100℃に加熱し、原料が完全に反応したことをTLC試験が示すまで約3時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却し、吸引濾過を行った後、HO54mLを加えて大量の黄色固体を沈殿させ、これを吸引濾過に供した。濾液をジクロロメタン25mLで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、油性化合物36A(2.60g)を得て、これを精製せずに次の反応に使用した。
化合物36B:
化合物36A(2.60g)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(2.88g、12.6mmol)、KCO(1.91g、13.8mmol)およびDMSO15mLを、50mL一口フラスコに加え、60℃に加熱し、化合物36Aが完全に反応したことをTLC試験が示すまで約3時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却し、HO45mLを加え、酢酸エチル50mLで2回抽出した。有機相を合わせ、水50mLで2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム50mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、桃色固体を得て、これに混合溶媒(PE:EA=3:1)を加え、パルプ化し、濾過して固体を得て、これを乾燥して、化合物36B(2.5g、54%)を得た。
化合物36:
化合物36B(500mg、1.24mmol)、化合物1F塩酸塩(484.11mg、1.36mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル4mLを反応フラスコに加えた後、100℃で5~6時間反応させた。化合物36Bが完全に反応したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温に冷却し、次いで水4mLを加え、飽和NaHCO水溶液でpHを約8.0に調整し、固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物36(400mg、収率47.11%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.39(s,1H),8.40(dd,J=8.6,4.6Hz,1H),8.18(s,1H),8.05(s,1H),7.47-7.33(m,2H),7.12(dd,J=14.4,1.6Hz,1H),6.62(s,1H),3.86(s,3H),3.15(d,J=11.6Hz,2H),2.93(m,1H),2.78-2.13(m,17H),1.96(m,2H),1.85(d,J=13.2Hz,6H),1.73(m,2H),1.28(d,J=6.8Hz,6H)。MS-ESI(m/z):706.2601(M+Na)
実施例37
化合物37:
化合物36B(440mg、1.09mmol)、化合物12A(400mg、1.20mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(798mg、3.28mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル6.0mLを反応フラスコに加え、密封し、100℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで、飽和NaHCO水溶液6mLおよびHO12mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、分離し、精製して、化合物37(228mg、収率29.8%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.34(s,1H),8.35(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),8.19(s,1H),8.08(s,1H),7.37(m,2H),7.12(d,J=14.4Hz,1H),6.67(s,1H),3.86(s,3H),3.08(m,2H),2.92(m,1H),2.80-2.44(m,11H),2.42-2.26(m,5H),1.95(d,J=11.2Hz,2H),1.84(d,J=13.2Hz,6H),1.72(m,2H),1.28(d,J=6.8Hz,6H),1.03(t,J=7.4Hz,3H)。MS-ESI(m/z):720.2757(M+Na)
実施例38
化合物38:
化合物14B(309mg、0.91mmol)、化合物33B(300mg、0.76mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(554mg、2.28mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加え、密封し、100℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液5mLおよびHO10mLを加え、ジクロロメタン30mLで3回抽出した。有機相を合わせ、飽和NaCl水溶液30mLで洗浄し、有機相を濃縮乾固した後、分離し、精製して、化合物38(154mg、収率29.1%)を得た。MS-ESI(m/z):696.1377(M+H)H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.30(s,1H),8.35(m,1H),8.26(m,2H),7.48-7.30(m,2H),7.05(m,1H),6.68(s,1H),3.89(s,3H),3.38(d,J=11.6Hz,2H),2.86-2.28(m,14H),2.05-1.72(m,10H)。
比較例1:対照化合物1の調製
対照化合物1B(中間体):
化合物10Bの合成を参照し、単に化合物5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジンを化合物2,4,5-トリクロロピリミジンに置き換えて、対照化合物1Bを得た。
対照化合物1:
化合物10の合成を参照し、単に化合物10Bを対照化合物1Bに置き換えて、対照化合物1を得た。H NMR(400MHz,methanol-d4) δ=8.02(s,1H),7.93(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),7.64(s,1H),7.42(t,J=8.0Hz,1H),7.15(dd,J=7.6,3.6Hz,1H),6.69(s,1H),3.84(s,3H),3.11(d,J=11.6Hz,2H),3.02-2.41(m,13H),2.32(m,4H),2.04(s,3H),2.00(d,J=12.6Hz,2H),1.94(s,3H),1.90(s,3H),1.68(m,2H)。MS-ESI(m/z):612.2981(M+H)+。
比較例2:対照化合物2の調製
対照化合物2A(中間体):
(2-アミノフェニル)-ジメチルホスフィンオキシド(2.5g、15.00mmol)、2,4,5-トリクロロピリミジン(2.70g、15.00mmol)、KCO(2.45g、67.75mmol)、nBuNHSO(0.5g、1.50mmol)、およびDMF50mLを、100mL三口フラスコに加え、65℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約4.5時間反応させた。次いで、反応溶液を室温に冷却し、HO200mLを加えて黄色固体を大量に沈殿させ、これを約0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキをHO100mLで洗浄し、乾燥させて、対照化合物2A(2.84g、収率60.0%)を得た。MS-ESI(m/z):316.0178(M+H)
対照化合物2:
対照化合物2A(335mg、1.06mmol)、化合物1F(406mg、1.27mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(774mg、3.18mmol)、およびエチレングリコールモノメチルエーテル4.5mLを反応フラスコに加えた後、密封し、120℃で5~6時間反応させた。反応が完了したことをTLC試験が示した後、反応溶液を室温まで冷却し、次いで飽和NaHCO水溶液15mLを加えて大量の固体を沈殿させ、これを0.5時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、濾過ケーキを混合溶媒(EtOH/HO=1/2)9mLでパルプ化し、精製して、対照化合物2(320mg、収率50.5%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.80(s,1H),8.63(dd,J=8.4,4.4Hz,1H),8.10(s,1H),8.04(s,1H),7.51(m,1H),7.38-7.26(m,2H),7.13(m,1H),6.63(s,1H),3.86(s,3H),3.16(d,J=12.0Hz,2H),2.61(m,9H),2.32(s,3H),2.18(s,3H),2.06(m,2H),1.96(m,2H),1.87(s,3H),1.83(s,3H),1.72(m,2H)。MS-ESI(m/z):598.2826(M+H)
比較例3:対照化合物3の調製
対照化合物3A(中間体):
5-フルオロ-2-ニトロアニソール(2.0g、11.69mmol)、1-メチル-4-(4-ピペリジニル)ピペラジン(2.57g、14.02mmol)、炭酸カリウム(3.25g、23.37mmol)およびDMF30mLを100mL丸底フラスコに加え、120℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約3時間反応させた。反応溶液を室温に冷却し、水30mLを加え、酢酸エチル30mLで3回抽出した。有機相を合わせ、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液30mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、対照化合物3A(3.57g、収率91.3%)を得た。
対照化合物3B(中間体):
対照化合物3A(3.57g、10.68mmol)、5%Pd/C0.36gおよびメタノール72mLを、水素で2~3回置換し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで、水素雰囲気(常圧)中、室温で一晩撹拌した。次いで、珪藻土で濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、対照化合物3B(2.17g、収率66.8%)を得た。MS-ESI(m/z):305.2315(M+H)
対照化合物3:
化合物1B(400mg、1.21mmol)、対照化合物3B(443mg、1.45mmol)、15%塩化水素エタノール溶液(884mg、3.63mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル6mLを反応フラスコに加え、密封し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで120℃で5~6時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、飽和NaHCO水溶液6mLおよびHO6mLを加え、ジクロロメタン30mLで3回抽出した。有機相を合わせた後、飽和塩化ナトリウム水溶液20mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、分離し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=8/1)で精製した後、混合溶媒(PE/EA=4/1)5mLでパルプ化して、対照化合物3(257mg、収率35.4%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ=10.63(s,1H),8.49(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),8.19-7.99(m,2H),7.31(d,J=8.8Hz,1H),7.25(s,1H),7.07(d,J=14.0Hz,1H),6.61-6.44(m,2H),3.87(s,3H),3.66(d,J=12.0Hz,2H),2.66(m,9H),2.38(s,3H),2.32(s,3H),2.21(s,2H),1.97(m,2H),1.85(s,3H),1.81(s,3H),1.73(m,2H)。MS-ESI(m/z):598.2804(M+H)
比較例4:対照化合物4の調製
対照化合物4A(中間体):
4-ブロモ-2-ヨードアニリン(30g、100.7mmol)、KCO(22.27g、161.1mmol)、キサントホス(5.83g、10.1mmol)、Pd(OAc)(1.12g、4.9mmol)、ジメチルホスフィンオキシド(11.78g、150.9mmol)およびDMF450mLをN保護下で1L三口フラスコに加え、100℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示するまで約3時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO1350mLを滴下し、撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄し、ジクロロメタン500mLで3回抽出した。有機相を合わせ、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液500mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、対照化合物4A(14g、収率56%)を得た。
対照化合物4B(中間体):
化合物4A(12g、48.4mmol)、シクロプロピルボロン酸(8.31g、96.7mmol)、KCO(13.36g、96.7mmol)、Pd(dppf)Cl(1.77g、2.42mmol)、1,4-ジオキサン(120mL)、およびHO(12mL)を、500mL三口フラスコに加え、100℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまでN保護下で約8時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO150mLを加え、撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄した後、系を静置して分液した。次いで、水相をジクロロメタン150mLで3回抽出した。次いで、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した後、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、対照化合物4B(7.5g、収率74%)を得た。
対照化合物4C(中間体):
化合物4B(7.5g、35.8mmol)、KCO(5.95g、43.1mmol)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(8.99g、39.5mmol)およびDMSO(45mL)を、100mL反応フラスコに加え、60℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約2.5時間反応させた。次いで、反応溶液を室温に冷却し、HO135mLを滴下して黄褐色固体を多量に沈殿させ、これを1時間連続的に撹拌した。濾過ケーキをHO100mLで洗浄し、乾燥させて、対照化合物4C(7.4g、収率51.6%)を得た。
対照化合物4:
化合物4C(1.7g、4.24mmol)、化合物12A(1.55g、4.66mmol)、トリフルオロ酢酸(1.21g、10.6mmol)およびエチレングリコールモノメチルエーテル(27mL)を100mL反応フラスコに加え、100℃に加熱し、反応が完了したことをTLC試験が示すまで約7時間反応させた。次いで、反応溶液を室温まで冷却し、HO54mLを滴下した後、飽和NaHCO水溶液27mLを滴下して大量の固体を沈殿させ、これを1時間連続的に撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを水で洗浄した。濾過ケーキを酢酸エチル15mLでパルプ化し、精製した後、濾過し、乾燥して、対照化合物4(1.68g、収率56.8%)を得た。H NMR(400MHz,CDOD) δ=8.13(s,1H),7.88(dd,J=8.8,4.8Hz,1H),7.66(s,1H),7.43(dd,J=14.0,2.2Hz,1H),7.19(m,1H),6.76(s,1H),3.85(s,3H),3.04(m,2H),2.32-2.75(m,16H),2.01(m,3H),1.83(m,6H),1.74-1.65(m,2H),1.06(m,2H),0.96(t,J=7.6Hz,3H),0.76(m,2H)。MS-ESI(m/z):696.2711(M+H)
試験例1 酵素活性試験1
1.試験目的:EGFRキナーゼの活性に対する試験化合物の効果を検出すること。
2.試験情報:
野生型および変異型EGFRキナーゼの活性に対する化合物の効果を評価するために、ADP-Glo(Promega Corporation)キットを用いて酵素反応におけるATP消費を測定することによって、キナーゼ活性を試験した。試験する試料をDMSOに溶解し、勾配で希釈した。マイクロプレートにおいて、EGFRキナーゼ、反応緩衝液(pH7.5のTris-HCl、MgCl、DTTおよびBSAを含む)、キナーゼ基質Poly(Glu4、Tyr1)および試料(ウェルあたり総量20μL)をウェルごとに加え、一方、ブランク対照(酵素および試料なし)および陰性対照(試料なし)を設定した;23℃で15分間インキュベートした;ATP5μLを加え、23℃で60分間反応させた;ADP-Glo試薬を加え、室温で40分間連続反応させて、過剰ATPを不活性化した;次いで、キナーゼ検出試薬を加え、室温で30分間反応させた後、各ウェルの化学発光強度Lを測定した。化合物の阻害率は、化学発光Lの値に応じて算出し、阻害率=[1-(Lサンプル-Lブランク)/(L陰性-Lブランク)]×100%とした。IC50値は、XLfitソフトウェアの4Parameter Logistic Modelを用いて上記の計算に従って計算した。
3.試験結果:EGFR-Del19、EGFR-C797S/Del19、EGFR-T790M/Del19、EGFR-T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/Del19およびEGFR-WTに対する、本発明の実施例に係る化合物および比較例の化合物の酵素活性を表1および表2に示した。
4.結論:表1および表2から分かるように、本発明の実施例に係る化合物は、野生型EGFR(EGFR-WT)の酵素活性に対してより良好な選択性を有し、EGFRの一重、二重および三重変異(例えば、EGFR-Del19、EGFR-C797S/Del19、EGFR-T790M/Del19、EGFR-T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/L858R、およびEGFR-C797S/T790M/Del19)の酵素活性に対して、より良好な阻害効果を有し、これらはすべて、比較例に係る化合物よりも非常に優れている。
試験例2 酵素活性試験2
1.試験目的:ALKキナーゼの活性に対する試験化合物の効果を検出すること。
2.試験情報:
EML4-ALKキナーゼの活性に対する化合物の効果を評価するために、ADP-Glo(Promega Corporation)キットを用いて酵素反応におけるATP消費を測定することによって、キナーゼ活性を試験した。試験する試料をDMSOに溶解し、勾配で希釈した。マイクロプレートにおいて、EML4-ALKキナーゼ、反応緩衝液(pH7.5のTris-HCl、MgCl、DTTおよびBSAを含む)、キナーゼ基質IGF1および試料(ウェルあたり総量20μL)をウェルごとに加え、一方、ブランク対照(酵素および試料なし)および陰性対照(試料なし)を設定した;ATP5μLを加え、23℃で60分間反応させた;ADP-Glo試薬を加え、室温で40分間連続反応させて、過剰ATPを不活性化した;次いで、キナーゼ検出試薬を加え、室温で30分間反応させた後、各ウェルの化学発光強度Lを測定した。化合物の阻害率は、化学発光Lの値に応じて算出し、阻害率=[1-(Lサンプル-Lブランク)/(L陰性-Lブランク)]×100%とした。IC50値は、XLfitソフトウェアの4Parameter Logistic Modelを用いて上記の計算に従って計算した。
3.試験結果:ALKキナーゼに対する、本発明の実施例に係る化合物および比較例の化合物の活性のIC50値を表3に示した。
4.結論:表3から分かるように、本発明の実施例に係る化合物は、ALKキナーゼの酵素活性に対してより良好な阻害効果を有し、これらはすべて、比較例に係る化合物よりも非常に優れている。
試験例3 細胞抗増殖試験1
1.試験目的:BaF3細胞におけるEGFR突然変異を含む細胞株の増殖に対する試験化合物の効果を検出すること。
2.試験情報:
2.1.細胞情報:BaF3にEGFR突然変異を含む細胞株は、WuXiAppTecからのものであった:
BaF3-EGFR突然変異を発現する細胞株
EGFR-T790M/Del19
EGFR-C797S/Del19
EGFR-T790M/L858R
EGFR-C797S/L858R
EGFR-C797S/T790M/L858R
EGFR-C797S/T790M/Del19
EGFR-WT野生型細胞株。
2.2.試験方法
0日目:細胞をプレートに播種した。
a.生物安全キャビネットの紫外線ランプを点け、30分間カウントダウンを開始した。
b.培地を37℃の水浴中で予熱した。
c.紫外線照射終了後、生物安全キャビネットを開いた。予熱した培地、PBSなどをアルコールで拭き取り、生物安全キャビネットに入れた。
d.細胞をインキュベーターから取り出し、生物安全キャビネット内で均一な細胞懸濁液にブローし、計数した。
e.細胞計数の結果に基づいて、細胞懸濁液を、ウェルあたり3,000細胞およびウェルあたり50マイクロリットルの密度に調整し、384ウェルプレートに播種した。
f.播種後の細胞を5%COインキュベーター内で、37℃で3時間インキュベートした。
g.化合物を、Tecan(液体ワークステーション)を用いて細胞プレートに加えた。
3日目:化合物およびCTG(CellTiter-Glo化学発光細胞活性アッセイ試薬)を加えた細胞プレートを室温で平衡化し、CTG25μlを各ウェルに加え、1,000rpmで1分間遠心分離し、1~2分間振盪した。そして、再び1,000rpmで1分間遠心分離し、細胞プレートを10分間静置し、Envisionにおける信号値を検出した。各化合物のIC50を、XL-Fit解析ソフトウェアを用いてコンピュータフィッティングすることによって計算した(細胞活性阻害に対する化合物のIC50は、50%阻害率で対応する化合物の濃度を読み取ることによって得ることができた)。阻害率%=(薬剤なしの対照群の読み取り値-試料の読み取り値)/薬剤なしの対照群の読み取り値×100。
3.試験結果:EGFR-T790M/Del19、EGFR-C797S/Del19、EGFR-T790M/L858R、EGFR-C797S/L858R、EGFR-C797S/T790M/L858R、EGFR-C797S/T790M/Del19およびEGFR-WTを発現するBa/F3細胞に対する、本発明の実施例に係る化合物、比較例に係る化合物、ならびに、ブリガチニブおよびオシメルチニブなどの市販の非小細胞肺癌の治療のための主要な薬剤の活性阻害IC50値を表4および表5に示した。
4.結論:表4および表5から分かるように、本発明の実施例に係る化合物は、EGFR野生型(EGFR-WT)を発現するBa/F3細胞の活性に対してより良好な選択性を有し、EGFR二重突然変異および三重突然変異(例えば、EGFR-T790M/Del19、EGFR-C797S/Del19、EGFR-T790M/L858R、EGFR-C797S/L858R、EGFR-C797S/T790M/L858RおよびEGFR-C797S/T790M/Del19)を発現するBa/F3細胞の増殖に対してより良好な阻害効果を有し、特に、EGFR二重突然変異および三重突然変異を発現するBa/F3細胞株に対する、実施例に係る化合物1、2、4、5、6、9、11、12、14、23、24、25、28、29、30、32、33、35、36、37および38の阻害活性は、対照化合物1、2および3、ならびに、ブリガチニブおよびオシメルチニブなどの市販の薬剤の活性よりも非常に良好である。
試験例4 細胞抗増殖試験2
1.試験目的:PC9細胞におけるEGFR突然変異を含む細胞株の増殖に対する試験化合物の効果を検出すること。
2.試験情報:
2.1.細胞情報:PC9細胞は、EGFR Del19突然変異を保有し、残りの変異体細胞は、従来の安定細胞株構築法に従ってPC9細胞から構築した。
PC9-EGFR突然変異を発現する細胞株
EGFR-Del19
EGFR-T790M/Del19
EGFR-C797S/T790M/Del19。
2.2.試験方法:
試験化合物を、試験の初期濃度として適切な濃度で毎回5倍希釈し、全体で6つの濃度勾配に希釈した。ブリガチニブ(Selleckから購入)を、試験の初期濃度として5μMで3倍希釈し、全体で6つの濃度勾配に希釈した。試験化合物およびブリガチニブをそれぞれ上記細胞に加え、37℃および5%COで72時間インキュベートした。SRB(スルホローダミンB)検出法を用い、マイクロプレートリーダーにより490nm波長で各ウェルの光学密度値を読み取った。
薬剤作用が0である細胞の光学密度を、薬剤を加えた時点の細胞の値を表すTz値とした。溶媒対照DMSOを72時間作用させた後の細胞の光学密度値をC値とした。試験化合物を72時間作用させた細胞の光学密度をTi値とした。米国NIH-NCI(National Institutes of Health-National Institute of Cancer)が提唱した方法に従って、薬剤に対する細胞の応答を計算した:TiがTz以上である場合、値は[(Ti-Tz)/(C-Tz)]×100であり;TiがTz未満である場合、値は[(Ti-Tz)/Tz]×100であった。GI50値(50%細胞成長阻害に必要な試験化合物の濃度)は、XLfitソフトウェアの4 Parameter Logistic Modelを用いて上記の計算に従って計算した。
3.試験結果:EGFR-Del19、EGFR-T790M/Del19、およびEGFR-C797S/T790M/Del19を発現するPC9細胞に対する、本発明の実施例に係る化合物、比較例に係る化合物およびブリガチニブ(市販の非小細胞肺癌の治療のための主要な薬剤)のGI50値を表6に示した。
4.結論:表6から分かるように、本発明の実施例に係る化合物は、EGFR単一突然変異、二重突然変異および三重突然変異(例えば、EGFR-Del19、EGFR-T790M/Del19、およびEGFR-C797S/T790M/Del19)を発現するPC9細胞の増殖活性に対して、より良好な阻害効果を有し、対照化合物1、2および3、ならびに市販の薬剤ブリガチニブの阻害活性よりも優れた阻害活性を有する。
試験例5 細胞抗増殖試験3
1.試験目的:BaF3細胞におけるALK突然変異を含む細胞株の増殖に対する試験化合物の効果を検出すること。
2.試験情報:
2.1.細胞情報:BaF3にALK突然変異を含む細胞株は、WuXiAppTecからのものであった:
ALK遺伝子融合および突然変異を発現するBa/F3細胞株
Ba/F3-EML-4-ALK-WT
Ba/F3-EML-4-ALK-L1196M。
2.2.試験方法
0日目:細胞をプレートに播種した。
a.生物安全キャビネットの紫外線ランプを点け、30分間カウントダウンを開始した。
b.培地を37℃の水浴中で予熱した。
c.紫外線照射終了後、生物安全キャビネットを開いた。予熱した培地、PBSなどをアルコールで拭き取り、生物安全キャビネットに入れた。
d.細胞をインキュベーターから取り出し、生物安全キャビネット内で均一な細胞懸濁液にブローし、計数した。
e.細胞計数の結果に基づいて、細胞懸濁液を、ウェルあたり3,000細胞およびウェルあたり50マイクロリットルの密度に調整し、384ウェルプレートに播種した。
f.播種後の細胞を5%COインキュベーター内で、37℃で3時間インキュベートした。
g.化合物を、Tecan(液体ワークステーション)を用いて細胞プレートに加えた。
3日目:化合物およびCTGを加えた細胞プレートを室温で平衡化し、CTG25μlを各ウェルに加え、1,000rpmで1分間遠心分離し、1~2分間振盪した。そして、再び1,000rpmで1分間遠心分離し、細胞プレートを10分間静置し、Envisionにおける信号値を検出した。各化合物のIC50を、XL-Fit解析ソフトウェアを用いてコンピュータフィッティングすることによって計算した(細胞活性阻害に対する化合物のIC50は、50%阻害率で対応する化合物の濃度を読み取ることによって得ることができた)。阻害率%=(薬剤なしの対照群の読み取り値-試料の読み取り値)/薬剤なしの対照群の読み取り値×100。
3.試験結果:EML-4-ALK-WTおよびEML-4-ALK-L1196Mを発現するBaF3細胞に対する本発明の実施例に係る化合物および比較例に係る化合物のIC50値を表7に示した。
4.結論:表7から分かるように、本発明の実施例に係る化合物は、EML-4-ALK-WTおよびEML-4-ALK-L1196Mを発現するBaF3細胞の増殖に対して非常に良好な阻害効果を有し、対照化合物1、2および3よりも優れた阻害活性を有する。
試験例6:ヌードマウスにおける人工BaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)細胞の移植腫瘍モデルに関するインビボ薬力学研究
この試験で使用したモデルは、BALB/cヌードマウスにおける人工BaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)細胞の皮下移植腫瘍モデルであった。人工BaF3細胞をインビトロ懸濁液中で培養した。BaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)を、10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシンおよび10μg/mLブラストシジンを有するRPMI化合物140培地中、5%COインキュベーターで、37℃で培養した。継代は週2回処理した。細胞数が必要量に達したら、細胞を回収し、計数し、接種した。各マウスの右背部に0.2mL(10)細胞(マトリゲルが1:1体積で添加されている)を皮下接種し、平均腫瘍体積が109mmに達したとき、各群マウス6匹として投与する群に分けた。
投与方法および投与頻度:10mL/kgの投与量で強制経口投与を行い、モデル群には同量の溶媒を投与した。投与は1日1回で、14日間継続した。化合物2およびブリガチニブの用量は25mg/kgおよび50mg/kgであり、化合物33の用量は25mg/kgであった。
マウスの精神、活動、摂餌量などの一般状態を毎日観察し、週3回体重を測定した;週3回、副尺付きカリパスを用いて各マウスの腫瘍の短径(a)および長径(b)を測定し、式(a×b)/2に従って腫瘍体積を計算した。相対腫瘍体積(RTV)は、測定された腫瘍体積から計算され、RTV=V/Vであり、ここで、Vは無作為群(すなわち、d)での腫瘍体積であり、Vは測定それぞれ(すなわち、d)での腫瘍体積であった。抗腫瘍活性の評価指標の相対的腫瘍増殖率は、以下の式に従って計算した:相対的腫瘍増殖率T/C(%):
(注:TRTV:処理群RTV;CRTV:モデル対照群RTV。中国国家医薬品局発行の「細胞毒性抗腫瘍剤の非臨床試験に関する技術指針」における治療効果判定基準によれば、値(T/C%≦40%)は有効であった)。
ヌードマウスにおけるBaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)細胞の移植腫瘍モデルの腫瘍状況に対する種々の試験試料の効果を表8~9に示した。
試験結果は、試験において、用量25mg/kgおよび50mg/kgの化合物2、ならびに用量25mg/kgの化合物33の両方が、ヌードマウスにおけるBaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)の移植腫瘍の腫瘍成長を明らかに阻害できることを示す。投与12日後、化合物2(25mg/kg)および化合物2(50mg/kg)のT/C%はそれぞれ3.12%および1.91%であり、化合物33(25mg/kg)のT/C%は2.56%であった。ブリガチニブは、ヌードマウスにおけるBaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)の移植腫瘍の腫瘍成長を有意には阻害しなかった。投与12日後、ブリガチニブ(25mg/kg)およびブリガチニブ(50mg/kg)のT/C%はそれぞれ84.64%および41.67%であった。
腫瘍成長の阻害における化合物2の効果は、ブリガチニブの効果よりも有意に強く、投与12日目では、化合物2およびブリガチニブのT/C%(25mg/kg:3.12%と84.64%;50mg/kg:1.91%と41.67%)は、有意に異なる(p<0.01)。さらに、腫瘍成長の阻害に対する化合物33(25mg/kg)の効果もまた、ブリガチニブの効果よりも有意に強く、化合物33とブリガチニブとの間のT/C%差は、投与12日目では有意である(p<0.01)。
上記の結果は、化合物2および化合物33が、Brigatinibの効果よりも、ヌードマウスにおけるBaF3 EGFR-DTC(C797S/T790M/Del19)の移植腫瘍の成長を阻害する、明らかにより強い効果を有することを示す。
試験例7:ヌードマウスにおける人工BaF3 EML-4-ALK-L1196M細胞の移植腫瘍モデルに関するインビボ薬力学研究
この試験で使用したモデルは、BALB/cヌードマウスにおける人工BaF3 EML-4-ALK-L1196M細胞の皮下移植腫瘍モデルであった。人工BaF3細胞をインビトロ懸濁液中で培養した。BaF3 EML-4-ALK-L1196Mを、10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシンおよび10μg/mLブラストシジンを有するRPMI化合物140培地中、5%COインキュベーターで、37℃で培養した。継代は週2回処理した。細胞数が必要量に達したら、細胞を回収し、計数し、接種した。各マウスの右背部に0.2mL(10)の細胞(マトリゲルが1:1体積で添加されている)を皮下接種し、平均腫瘍体積が128mmに達したとき、各群マウス6匹として処方する群に分けた。
投与方法および投与頻度:10mL/kgの投与量で強制経口投与を行い、モデル群には同量の溶媒を投与した。投与は1日1回で、14日間継続した。化合物2の用量は50mg/kgであり、化合物6の用量は60mg/kgであり、化合物14の用量は80mg/kgであった。
マウスの精神、活動、摂餌量などの一般状態を毎日観察し、週3回体重を測定した;週3回、副尺付きカリパスを用いて各マウスの腫瘍の短径(a)および長径(b)を測定し、式(a×b)/2に従って腫瘍体積を計算した。相対腫瘍体積(RTV)は、測定された腫瘍体積から計算され、RTV=V/Vであり、ここで、Vは無作為群(すなわち、d)での腫瘍体積であり、Vは測定それぞれ(すなわち、d)での腫瘍体積であった。抗腫瘍活性の評価指標の相対的腫瘍増殖率は、以下の式に従って計算した:相対的腫瘍増殖率T/C(%):
(注:TRTV:処理群RTV;CRTV:モデル対照群RTV。中国国家医薬品局発行の「細胞毒性抗腫瘍剤の非臨床試験に関する技術指針」における治療効果判定基準によれば、値(T/C%≦40%)は有効であった)。
ヌードマウスにおけるBaF3 EML-4-ALK-L1196M細胞の移植腫瘍モデルの腫瘍状況に対する種々の試験試料の効果を表10~11に示した。
試験結果は、試験において、化合物2(50mg/kg)、化合物6(60mg/kg)および化合物14(80mg/kg)すべてが、ヌードマウスにおけるBaF3 EML-4-ALK-L1196Mの移植腫瘍の腫瘍増殖を明らかに阻害できることを示す。
試験例8:SDラットへの化合物2およびブリガチニブの経口胃内投与の単回投与毒性試験
8週齢のSDラット(1群あたり10匹、雌雄半分ずつ)をBeijing SiPeiFuから購入した。ラットをこの実験室で3日間馴化させた後に試験した。経口投与は、10mL/kgの投与量で胃内投与した。ラットを絶食させ、投与前17時間水を飲むことを禁じなかった。対照群のラットには、同量の溶媒を強制経口投与した。投与終了約2時間後に給餌を再開した。
投与後、1日2回観察した。初回投与日を試験1日目と規定した。試験は14日間連続して実施し、15日目に終了した。
投与後15日目の試験用量および群ならびに動物死亡率を表12に示した:
試験結果は、SDラットへの化合物2およびブリガチニブの経口胃内投与の単回投与毒性試験において、化合物2の最大耐量(MTD)は125mg/kgであった一方、ブリガチニブのMTDは75mg/kg未満であり、この試験の条件下では、SDラットにおける化合物2の単回投与毒性は、ブリガチニブの単回投与毒性よりもはるかに低く、化合物2がより良好な安全性を有することを示す。
試験例9:BALB/cヌードマウスの両側それぞれにNCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797s/T790m/Del19)細胞を皮下移植した腫瘍モデルのインビボ薬力学研究
この試験で使用したモデルは、NCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797s/T790m/Del19)細胞を、同じBALB/cヌードマウスの両側それぞれに皮下移植した腫瘍モデルであった(注:NCI-H3122はEML4-ALK融合遺伝子陽性細胞株であった)。
NCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)を、10%ウシ胎児血清、100U/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを有するRPMI化合物140培地中、5%COインキュベーターで、37℃で培養した。継代は週2回処理した。細胞数が必要量に達したら、細胞を回収し、計数し、接種した。
各マウスの左下側腹部に0.2mL(5×10)NCI-H3122細胞(マトリゲルが1:1体積で添加されている)を皮下接種し、各マウスの右下側腹部に0.2mL(5×10)NCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)細胞(マトリゲルが1:1体積で添加されている)を皮下接種した。NCI-H3122皮下移植腫瘍の平均腫瘍体積が約116mmに達し、NCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)皮下移植腫瘍の平均腫瘍体積が約110mmに達したとき、マウスを、各群8匹のマウスとして投与する群に分けた。
投与方法および投与頻度:10mL/kgの投与量で強制経口投与を行い、モデル群には同量の溶媒を投与した。投与は1日1回で、16日間継続した。化合物2の用量は20mg/kgおよび40mg/kgであり、クリゾチニブの用量は50mg/kgであった。
マウスの精神、活動、摂餌量などの一般状態を毎日観察し、週3回体重を測定した;週3回、副尺付きカリパスを用いて各マウスの腫瘍の短径(a)および長径(b)を測定し、式(a×b)/2に従って腫瘍体積を計算した。相対腫瘍体積(RTV)は、測定された腫瘍体積から計算され、RTV=V/Vであり、ここで、Vは無作為群(すなわち、d)での腫瘍体積であり、Vは測定それぞれ(すなわち、d)での腫瘍体積であった。抗腫瘍活性の評価指標の相対的腫瘍増殖率は、以下の式に従って計算した:相対的腫瘍増殖率T/C(%):
注:TRTV:処理群RTV;CRTVモデル対照群RTV。中国国家医薬品局発行の「細胞毒性抗腫瘍剤の非臨床試験に関する技術指針」における治療効果判定基準によれば、値(T/C%≦40%)は有効であった。
NCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)細胞を、同じBALB/cヌードマウスの両側それぞれに皮下接種した皮下移植腫瘍モデルの腫瘍状況に対する種々の試験試料の効果を表13および14に示した。
試験結果は、この試験において、化合物2が、20mg/kgおよび40mg/kgの用量で、ヌードマウスにおけるNCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)細胞の皮下移植腫瘍の腫瘍成長を同時にかつ明らかに阻害でき、用量-効果関係を有することを示す。16日間の投与後、NCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)の皮下移植腫瘍に対する化合物2(20mg/kg)のT/C%はそれぞれ8.16%および37.95%であり、T/C%は40%未満であり、中国国家医薬品局が発行した細胞毒性抗腫瘍剤の非臨床試験に関する技術指針における治療効果判定基準を満たしていた。NCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)の皮下移植腫瘍に対する化合物2(40mg/kg)のT/C%はそれぞれ3.6%および14.36%であり、腫瘍成長に対するより強い阻害効果を有し、明確な用量-効果関係を有する。
この試験において、クリゾチニブ(50mg/kg)は、ヌードマウスにおけるNCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)細胞の皮下移植腫瘍の腫瘍成長を有意には阻害しなかった。16日間の投与後、NCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)の皮下移植腫瘍に対するT/C%はそれぞれ49.35%および95.67%であり、有効基準に達しなかった。
上記の結果は、化合物2が、ヌードマウスにおけるNCI-H3122およびNCI-H1975 EGFR DTC(C797S/T790M/Del19)細胞の皮下移植腫瘍の腫瘍成長を同時にかつ明らかに阻害することができ、明確な用量-効果関係を有することを示す。
試験例10 細胞抗増殖試験4
1.試験目的:BaF3細胞におけるALK突然変異を含む細胞株の増殖に対する試験化合物の効果を検出すること。
2.試験材料
BaF3 EML-4-ALK-L1196M細胞株、ブランド:KYinno、品番:KC-102
Cell Counting Kit-8(CCK-8)、ブランド:Targetmol、品番:C0005
多機能マイクロプレートリーダーPOLARstar Omega、ブランド:BMG LABTECH。
3.試験方法
0日目:細胞をプレートに播種した。
a.細胞をインキュベーターから取り出し、クリーンベンチ中で均一な細胞懸濁液にブローし、計数した。
b.細胞計数の結果に基づいて、細胞懸濁液を、ウェルあたり8,000細胞およびウェルあたり110μLの密度に調整し、96ウェルプレートに播種した。
c.勾配で希釈した化合物10μLを細胞プレートに加えて、化合物の最終濃度を500、166.67、55.56、18.52、6.17、2.06、0.69、0.23および0.08nMとして得た。
d.細胞プレートを5%COインキュベーター内で、37℃で72時間インキュベートした。
3日目:CCK8を室温で平衡化した後、10μLのCCK8を各ウェルに加え、5%COインキュベーター内で、37℃で2時間インキュベートし、次いで多機能マイクロプレートリーダーPOLARstar Omegaにおける信号値OD450を検出した。各化合物のIC50を、GraphPadプリズム解析ソフトウェアを用いてコンピュータフィッティングすることによって計算した(細胞活性阻害に対する化合物のIC50は、50%阻害率で対応する化合物の濃度を読み取ることによって得ることができた)。阻害率%=(薬剤なしの対照群の読み取り値-試料の読み取り値)/(薬剤なしの対照群の読み取り値-培地のみの対照群の読み取り値)×100。
4.試験結果:EML-4-ALKL1196Mを発現するBaF3細胞に対する本発明の実施例に係る化合物および比較例に係る化合物のIC50値を表15に示した。
結論:表15から分かるように、本発明の実施例に係る化合物は、EML-4-ALK-L1196Mを発現するBaF3細胞の増殖に対して非常に良好な阻害効果を有し、対照化合物4よりも優れた阻害活性を有する。
試験例11 薬物動態試験
6匹のSDラットを取った。これらはすべて雄であり、約8~9週齢であり、体重約430g/ラットであり、絶食させたが、18時間水を飲ませた。
ラットを2つの群に分け、群1のラットに化合物2を処方し、群2のラットに対照化合物4を20mg/kgの用量で経口および胃内の両方で投与した。洗浄液は、5mL/kgの投与量で70mMクエン酸緩衝液(pH3.0)を用いて調製した。
投与後0.5、1.5、3、4.5、8、12、24、36、48および72時間それぞれに、ラット眼窩から血液(EDTA-2K抗凝固)0.6mLを採取した。血漿を分離し、-70℃で保存し、液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC-MS/MS)を用いて血漿試料を分析した。DAS3.3.1ソフトウェアの非コンパートメントモデルを用いて個々の速度の血漿濃度-時間データを分析し、試験化合物の薬物動態パラメータを計算した。ラットにおける化合物の薬物動態特性を表16に示した。
表16から分かるように、ラットに単回経口投与した同じ用量では、化合物2の全身曝露は、対照化合物4の全身曝露よりも高かった。
化合物36A(2.60g)、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(2.88g、12.6mmol)、KCO(1.91g、13.8mmol)およびDMSO15mLを、50mL一口フラスコに加え、60℃に加熱し、化合物36Aが完全に反応したことをTLC試験が示すまで約3時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却し、HO45mLを加え、酢酸エチル50mLで2回抽出した。有機相を合わせ、水50mLで2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム50mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、桃色固体を得て、これに混合溶媒(PE:EA=3:1)を加え、パルプ化し、濾過して固体を得て、これを乾燥して、化合物36B(2.5g、収率54%)を得た。

Claims (27)

  1. 式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩であって:

    式中、Rは、C~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルから選択され、前記C~Cアルキルおよび前記C~Cシクロアルキルは、任意に0~6個のR’で置換されており;
    は、水素、アミノ、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cシクロアルケニル、フェニル、5~6員ヘテロアリール、

    から選択され;前記アミノ、前記C~Cアルキル、前記C~Cシクロアルキル、前記フェニルおよび前記5~6員ヘテロアリールは、任意に0~3個のR基で置換されており;
    Xは、CH、S、NまたはOから選択され;
    nは、0、1または2であり;
    XがOである場合、Rは含まれず;

    は、C-C飽和結合またはC=Cオレフィン結合を表し;
    は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、-NRおよびハロゲンから選択され;前記C~Cアルキル、前記C~Cシクロアルキルおよび-NRは、任意に0~3個のR’で置換されており;
    およびRはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキルおよびハロゲンから選択され、前記C~Cアルキルおよび前記C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR’で置換されており;
    は、C~Cアルキルおよびハロゲンから選択され、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    およびRaaはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、フェニル、5~6員ヘテロアリール、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、-NRC(O)R、-NR、および

    から選択され;ここで、前記C~Cアルキル、前記C~Cシクロアルキル、前記フェニル、前記5~6員ヘテロアリール、前記アミノおよび前記ヒドロキシルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
    YはNまたはOから選択され、ZはCHまたはNから選択され;
    およびRはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、ヒドロキシルおよびアミノから選択され;前記C~Cアルキル、前記C~Cシクロアルキル、前記C~Cアルケニルおよび前記C~Cアルキニルは、任意に0~3個のR’で置換されており;
    R’は、水素、F、Cl、Br、I、ヒドロキシル、アシル、カルボキシル、アミノ、ニトロ、シアノ、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~CアルケニルおよびC~Cアルキニルから選択され;前記C~Cアルキル、前記C~Cシクロアルキル、前記C~Cアルケニル、前記C~Cアルキニル、前記アミノおよび前記ヒドロキシルは、任意に0~3個の水素、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボニル、F、Cl、Br、I、アミノ、ニトロ、シアノ、メチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルおよびモノフルオロメチルで置換されている、
    化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、水素、C~Cアルキル、アミノ、

    から選択され;ここで、前記アミノおよび前記C~Cアルキルは、1~3個のRで置換されており;
    およびRaaはそれぞれ独立して、水素、NR、C~Cアルキル、または

    から選択され;
    は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ハロゲンおよび-NRから選択され;前記C~Cアルキルおよび前記C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、ハロゲン、C~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルから選択され;前記C~Cアルキルおよび前記C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、C~Cアルキルおよびハロゲンから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、水素またはメチルから選択され;
    およびRはそれぞれ独立して、水素、C~CアルキルおよびC~Cアルケニルから選択され;前記C~Cアルキルおよび前記C~Cアルケニルは、任意に0~3個のR’で置換されている、
    請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. は、C~CアルキルおよびC~Cシクロアルキルから選択され;前記C~Cアルキルおよび前記C~Cシクロアルキルは、任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており、
    はC~Cアルキルであり;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており、
    は水素である、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. は、アミノ、および

    から選択され;前記アミノは任意に0~3個のRで置換されており;ここで、Xは、CH、NまたはOから選択され;
    は、

    、C~CアルキルまたはNRから選択され;
    ここで、YはNまたはOから選択され、ZはCHまたはNから選択され;
    およびRはそれぞれ独立して、水素およびC~Cアルキルから選択され;
    はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、Cl、BrおよびC~Cアルキルから選択され、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はC~Cアルキルから選択され、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR’で置換されており;
    R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. は、アミノ、および

    から選択され;前記アミノは任意に0~3個のRで置換されており;ここで、Xは、CH、NまたはOから選択され;
    は、

    、C~CアルキルまたはNRから選択され;
    ここで、YはNまたはOから選択され、ZはCHまたはNから選択され;
    およびRはそれぞれ独立して、水素およびC~Cアルキルから選択され;
    はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、Cl、BrおよびC~Cアルキルから選択され、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はC~Cアルキルから選択され、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR’で置換されており;
    R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. は、メチル、エチル、イソプロピル、CFHおよびCHCFから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、Cl、Br、CH、CFおよびCHCFから選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択される、
    請求項4に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. は、メチル、エチル、イソプロピル、CFHおよびCHCFから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、メチルおよびエチルから選択され;
    は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
    は、メチルおよびエチルから選択される、
    請求項5に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. はハロゲンであり;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は水素であり;
    R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  9. はハロゲンであり;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は水素であり;
    R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  10. は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、ClおよびBrから選択され;
    は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択される、
    請求項8に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  11. は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、ClおよびBrから選択され;
    は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
    は、メチルおよびエチルから選択される、
    請求項9に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  12. はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はハロゲンから選択され;
    は水素であり;
    R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  13. はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はハロゲンから選択され;
    は水素であり;
    R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  14. は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
    は、FおよびClから選択される、
    請求項12に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  15. は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、メチルおよびエチルから選択され;
    は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
    は、FおよびClから選択される、
    請求項13に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  16. は-NRであり;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は水素であり;
    およびRはそれぞれ独立して、水素、C~CアルキルおよびC~Cアルケニルから選択され;前記C~Cアルキルおよび前記C~Cアルケニルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    R’は、水素、C~Cアルキル、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  17. は-NRであり;
    は、ハロゲンおよびC~Cアルキルから選択され;ここで、前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    はC~Cアルキルから選択され;前記C~Cアルキルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    は水素であり;
    およびRはそれぞれ独立して、水素、C~CアルキルおよびC~Cアルケニルから選択され;前記C~Cアルキルおよび前記C~Cアルケニルは任意に0~3個のR'で置換されており;
    R’は、F、Cl、Br、I、ヒドロキシルおよびアミノから選択される、
    請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  18. は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、

    から選択され;
    はNHCHであり;
    は、Cl、Br、CFおよびCHCFから選択され;
    は、メチルおよびエチルから選択される、
    請求項16に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  19. は、メチル、エチル、イソプロピルおよび-CFHから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    はBrから選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択される、
    請求項6に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  20. は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    は、

    から選択され;
    は、メチル、エチルおよびイソプロピルから選択され;
    はBrから選択され;
    は、FおよびClから選択される、
    請求項14に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。




  21. から選択される、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  22. 請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、
    医薬組成物。
  23. 請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物と、他の抗癌剤または抗腫瘍剤とを含み;
    好ましくは、前記抗癌剤または抗腫瘍剤は、細胞毒性剤、ホルモン剤、代謝拮抗物質、腫瘍標的剤、PARP阻害剤、アジュバント治療剤または抗腫瘍生物学的薬剤のうちの1つ以上であり;
    より好ましくは、前記細胞毒性剤は、カルボプラチン、シスプラチン、イリノテカン、パクリタキセル、フルオロウラシル、シタラビン、レナリドミドおよびレチノイン酸のうちの1つ以上であり;前記ホルモン剤は、デキサメタゾン、フルベストラントおよびタモキシフェンのうちの1つ以上であり;前記代謝拮抗物質は、フルオロウラシル、メトトレキサート、フランフルオロウラシルおよびシタラビンのうちの1つ以上であり;前記腫瘍標的剤は、イマチニブ、エルロチニブおよびラパチニブのうちの1つ以上であり;前記PARP阻害剤は、オラパリブ(Olaparib)、ルブラカ(Rubraca)およびゼジューラ(Zejula)のうちの1つ以上であり;前記アジュバント治療剤は、組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポエチン、パミドロネートジナトリウムおよびゾレドロン酸のうちの1つ以上であり;前記抗腫瘍生物学的薬剤は、キイトルーダ(Keytruda)、オプジブ(Opdiv)、テセントリク(Tecentriq)、イミフィンジ(Imfinzi)およびバベンチオ(Bavencio)のうちの1つ以上である、
    医薬組成物。
  24. 請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容されるアジュバントとを含む、
    医薬調製物。
  25. 癌を予防および/または治療するための医薬品の製造における使用であって;
    好ましくは、前記癌は、形質細胞腫、マントル細胞腫瘍、多発性骨髄腫、黒色腫、乳癌、肝臓癌、子宮頸癌、肺癌、リンパ腫、白血病、卵巣癌、腎臓癌、胃癌、鼻咽腔癌、甲状腺癌、膵臓癌、前立腺癌、腺癌、口腔癌、食道癌、扁平上皮癌または結腸癌である、
    請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または、請求項22もしくは23に記載の医薬組成物、または、請求項24に記載の医薬調製物の使用。
  26. EFGR阻害剤、またはALK阻害剤、またはEFGRおよびALKの阻害剤、またはプロテインキナーゼ阻害剤の製造における、
    請求項1~21のいずれか1項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または、請求項22もしくは23に記載の医薬組成物、または、請求項24に記載の医薬調製物の使用。
  27. 前記EFGR阻害剤、または前記ALK阻害剤、または前記EFGRおよびALKの阻害剤、または前記プロテインキナーゼ阻害剤は、形質細胞腫、マントル細胞腫瘍、多発性骨髄腫、黒色腫、乳癌、肝臓癌、子宮頸癌、肺癌、リンパ腫、白血病、卵巣癌、腎臓癌、胃癌、鼻咽腔癌、甲状腺癌、膵臓癌、前立腺癌、腺癌、口腔癌、食道癌、扁平上皮癌または結腸癌に適用される、
    請求項26に記載の使用。
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