JP2022534316A - Cdc7阻害剤としての四環式化合物 - Google Patents

Cdc7阻害剤としての四環式化合物 Download PDF

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Abstract

本願は新規なCdc7阻害剤としての四環式化合物を開示し、具体的には式(I)に示す化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩を開示する。JPEG2022534316000127.jpg29170

Description

本願は、2019年5月30日に中国国家知識産権局へ提出された中国特許出願第201910464384.5号、2019年6月6日に中国国家知識産権局へ提出された中国特許出願第201910491339.9号、2019年11月18日に中国国家知識産権局へ提出された中国特許出願第201911128459.9号の優先権を主張し、前記出願に開示された内容の全てが援用で本明細書に組み込まれる。
本願は、Cdc7阻害剤としての四環式化合物に関し、具体的には式(I)に示す化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩を開示する。
Cdc7は1974年に最初に出芽酵母から発現されたセリン/トレオニンキナーゼで、その後、科学者は他の真核生物からもその相同タンパク質を発現した。Cdc7は生物種によって構造上の違いがあるが、どれも機能が似ている。一つはDNA複製開始複合物の重要な要素、ミニ染色体維持タンパク質(MCMタンパク質)をリン酸化して、MCMを活性化させて複製開始複合体の形成を促すことである。もう1つは、細胞周期のS期チェックポイントの重要な調節因子として細胞周期の進行を制御することである。
ヒト細胞におけるCdc7の相同タンパク質、huCdc7は1990年代以後、科学者が発現した。ヒトのほとんど全ての組織細胞でhuCdc7が発現され、しかもヒトの様々な腫瘍細胞からhuCdc7の異常な高発現が確認され、このような異常な高発現は腫瘍の異常な増殖、転移及び化学療法薬耐性と高い相関関係を示すことから、huCdc7は従来の腫瘍研究で重要なマーカーとターゲットになっている。
正常な細胞周期ではhuCdc7の発現レベルが一定で、しかも細胞周期におけるいくつの因子とアクセサリータンパク質の調節で、動的平衡の状態を保っている。腫瘍細胞においては細胞周期が乱れるため、huCdc7は異常に発現され過度に活性化される状態である。Hessらの研究から分かるように、huCdc7が様々な腫瘍細胞で過度に発現され、過度に発現されたhuCdc7が腫瘍細胞の重要なマーカーMCM2の過度な活性化を促すことで、腫瘍細胞の異常な増殖が促される。さらに、転移腫瘍細胞でもhuCdc7が例外なく高発現されることが判明し、これはhuCdc7の異常な高発現が腫瘍細胞の転移に密接な関係があることを示している。近年、Nambiarらが多くの皮膚黒色腫細胞株でhuCdc7アクセサリータンパク質ASKが高発現されることで、腫瘍細胞におけるhuCdc7の活性が一層強化されるということが判明した。また、huCdc7の異常な高発現と活性化は腫瘍細胞の化学療法薬耐性に重要な役割を果たし、Tencaらは化学療法薬Hu及びエトポシド(etoposide)で腫瘍細胞を処理してhuCdc7が大量に発現され高い活性を有することを判明し、huCdc7はMCM2及びMCM4の複数のアミノ酸部位をリン酸化して両者の活性を阻害することで、腫瘍細胞の損傷を和らげるという研究結果も出ていた。
TAK-931はCdc7阻害剤で、現在臨床II相まで進んでいる。臨床上は安定的に代謝される新世代のCdc7阻害剤の開発が要望される。
Figure 2022534316000002
本願は式(I)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩を提供し、
Figure 2022534316000003
式中、
「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在してもよく、
Lは-CH-CH-CH-、-CH-O-CH-、-CH-S-CH-、-CH-NH-CH-、-NH-CH-CH-、-S-CH-CH-、-O-CH-CH-から選ばれ、
はH、ハロゲン、CN、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基、5-6員のヘテロアリール基から選ばれ、前記C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基、5-6員のヘテロアリール基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換され、前記5-6員のヘテロアリール基はそれぞれ独立してO、S、N、NHから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、
はRから選ばれ、RはNHから選ばれ、RはHから選ばれ、
又は、RはRから選ばれ、RとRが接続して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される環A官能基が形成され、前記環A官能基はC6-14アリール基、5-14員のヘテロアリール基、5-12員のヘテロシクロアルケニル基、4-14員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記C6-14アリール基、5-14員のヘテロアリール基、5-12員のヘテロシクロアルケニル基、4-14員のヘテロシクロアルキル基はそれぞれ独立してO、S、N、NRから独立して選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、NH、-CH
Figure 2022534316000004
から選ばれ、
はH、C1-6アルキル基から選ばれ、前記C1-6アルキル基は所望により1つ、2つ又は3つのRbbによって置換され、
はH、F、Cl、Br、I、C1-3アルキル基から選ばれ、
はH、C1-4アルキル基から選ばれ、
bbは-OCH、-OCHCH、-O-CH(CH、シクロプロピル基、シクロペンチル基、フェニル基、ピラゾリル基、ピリジニル基、NH、-NHCH、-N(CHから選ばれ、
はF、Cl、Br、I、OH、CN、COOH、NH、-NHCH、-N(CH
、-CH、-CHCH、-CF、-OCH、-OCHCH、-O-CH(CH、-C(=O)OCH、-C(=O)CH、-C(=O)CHCHから選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CN、C1-3アルキル基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、6員のヘテロアリール基から選ばれ、前記C1-3アルキル基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基、6員のヘテロアリール基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換され、前記6員のヘテロアリール基はNから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CN、-CH、-CHCH、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジニル基から選ばれ、前記-CH、-CHCH、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジニル基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CN、-CH、-CHCH、-CF、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジニル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはHから選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはFから選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、C1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望により1つ、2つ又は3つのRbbによって置換される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n-プロピル基、n-ブチル基、イソブチル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはC1-3アルキル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記Rはイソプロピル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、F、C1-3アルキル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、Fから選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、C1-3アルキル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、イソプロピル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換されるC6-10アリール基、5-9員のヘテロアリール基、5-7員のヘテロシクロアルケニル基、4-10員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記C6-10アリール基、5-9員のヘテロアリール基、5-7員のヘテロシクロアルケニル基、4-10員のヘテロシクロアルキル基はそれぞれ独立してO、S、N、NRから独立して選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基は独立してO、S、N、NRから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される5員、6員、7員、8員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5員、6員、7員、8員のヘテロシクロアルキル基は独立してO、S、N、NRから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される5員、6員、7員、8員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5員、6員、7員、8員のヘテロシクロアルキル基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基は独立してN、NRから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は5員、6員、7員、8員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5員、6員、7員、8員のヘテロシクロアルキル基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換されるピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、1-アザビシクロ[2.2.2]オクチル基、1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、1-アザビシクロ[3.2.2]ノナニル基、アゼパニル基から選ばれ、前記環A官能基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基はピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、1-アザビシクロ[2.2.2]オクチル基、1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、1-アザビシクロ[3.2.2]ノナニル基、アゼパニル基から選ばれ、前記環A官能基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団
を含む。本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される
Figure 2022534316000005
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は、
Figure 2022534316000006
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000007
は、
Figure 2022534316000008
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000009
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000010
は、
Figure 2022534316000011
から選ばれ、且つR、R及びRが共に接続される炭素原子はキラル炭素原子であり、さらに、
Figure 2022534316000012
から選ばれ、よりさらに、
Figure 2022534316000013
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000014
は、
Figure 2022534316000015
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000016
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000017
は、
Figure 2022534316000018
から選ばれ、且つR、R及びRが共に接続される炭素原子はキラル炭素原子であり、さらに、
Figure 2022534316000019
から選ばれ、よりさらに、
Figure 2022534316000020
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000021
は、
Figure 2022534316000022
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000023
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000024
は、
Figure 2022534316000025
から選ばれ、且つR、R及びRが共に接続される炭素原子はキラル炭素原子であり、さらに、
Figure 2022534316000026
から選ばれ、よりさらに、
Figure 2022534316000027
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000028
は、
Figure 2022534316000029
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000030
から選ばれ、よりさらに、
Figure 2022534316000031
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000032
は、
Figure 2022534316000033
から選ばれ、且つR、R及びRが共に接続される炭素原子はキラル炭素原子であり、さらに、
Figure 2022534316000034
から選ばれ、よりさらに、
Figure 2022534316000035
から選ばれ、よりまたさらに、
Figure 2022534316000036
から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記Lは-CH-CH-CH-、-CH-O-CH-、-CH-S-CH-、-CH-NH-CH-から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記Lは-CH-CH-CH-から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CN、-CH、-CHCH、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジニル基から選ばれ、前記-CH、-CHCH、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジニル基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換され、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CN、-CH、-CHCH、-CF、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジニル基から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはHから選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n-プロピル基、n-ブチル基、イソブチル基から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記Rはイソプロピル基から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、Fから選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記RはH、メチル基、イソプロピル基から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記環A官能基は
Figure 2022534316000037
から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000038
は、
Figure 2022534316000039
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000040
から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000041
は、
Figure 2022534316000042
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000043
から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000044
は、
Figure 2022534316000045
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000046
から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記構造単位
Figure 2022534316000047
は、
Figure 2022534316000048
から選ばれ、さらに、
Figure 2022534316000049
から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記Lは-CH-CH-CH-から選ばれ、他の変数には本願の定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記式(I)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩は、
「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在し、
Lは-CH-CH-CH-から選ばれ、
はHから選ばれ、
はRから選ばれ、RはNHから選ばれ、RはHから選ばれ、
又は、RはRから選ばれ、RとRが接続して環A官能基が形成され、前記環A官能基は4-14員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記4-14員のヘテロシクロアルキル基はそれぞれ独立してN、NRから独立して選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、
はC1-6アルキル基から選ばれ、
はH、C1-3アルキル基から選ばれ、
はH、C1-4アルキル基から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態において、前記化合物は式(I-1)化合物、式(I-2)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩から選ばれ、
Figure 2022534316000050
式中、
「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在し、R、Rには本願の式(I)化合物における定義が適用され、環A官能基には本願の式(I)化合物における定義が適用され、Rには本願の式(I)化合物における定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、構造単位
Figure 2022534316000051
の定義は前記構造単位
Figure 2022534316000052
の定義と同じである。
本願のいくつかの実施形態において、前記化合物は式(I-1a)化合物、式(I-1b)化合物、式(I-2a)化合物、式(I-2b)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩から選ばれ、
Figure 2022534316000053
式中、
、Rには本願の式(I)化合物における定義が適用され、且つR及び環A官能基が共に接続される炭素原子はキラル炭素原子であり、環A官能基には本願の式(I)化合物における定義が適用され、Rには本願の式(I)化合物における定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、構造単位
Figure 2022534316000054
の定義はそれぞれ前記構造単位
Figure 2022534316000055
の定義と同じである。
本願のいくつかの実施形態において、前記化合物は式(I-11)化合物、式(I-12)化合物、式(I-13)化合物、式(I-14)化合物、式(I-15)化合物、式(I-16)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩から選ばれ、
Figure 2022534316000056
式中、
「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在し、R、R、Rには本願の式(I)化合物における定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態において、前記化合物は式(I-11a)化合物、式(I-11b)化合物、式(I-12a)化合物、式(I-12b)化合物、式(I-13a)化合物、式(I-13b)化合物、式(I-14a)化合物、式(I-14b)化合物、式(I-16a)化合物、式(I-16b)化合物、その異性体又は薬学的に許容される
その塩から選ばれ、
Figure 2022534316000057
式中、
、R、Rには本願の式(I)化合物における定義が適用される。
本願のいくつかの実施形態は、上記で定義した変数とその実施形態、及びそれらの任意の組み合わせを含む。
本願は、
Figure 2022534316000058

なる化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩をさらに提供する。
本願のいくつかの実施形態において、前記化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩は、
Figure 2022534316000059
から選ばれる。
本願は、治療有効量の前記化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物をさらに提供する。
本願は、Cdc7阻害剤を製造するための、前記化合物、その異性体もしくは薬学的に許容されるその塩又は前記医薬組成物の用途をさらに提供する。
本願は、腫瘍治療薬物を製造するための、前記化合物、その異性体もしくは薬学的に許容されるその塩又は前記医薬組成物の用途をさらに提供する。
本願は、Cdc7キナーゼによって媒介される疾患の治療方法として、当該治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに、治療有効量の前記化合物、その異性体もしくは薬学的に許容されるその塩又は前記医薬組成物を投与することを含む前記方法をさらに提供する。
本願は、Cdc7キナーゼによって媒介される疾患を治療するための、前記化合物、その異性体もしくは薬学的に許容されるその塩又は前記医薬組成物の用途をさらに提供する。
本願は、Cdc7キナーゼによって媒介される疾患を治療するための前記化合物、その異性体もしくは薬学的に許容されるその塩又は前記医薬組成物をさらに提供する。
本願は、薬物として使用される前記化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩をさらに提供する。本願のいくつかの実施形態において、薬物として使用されるとはCdc7キナーゼによって媒介される疾患の治療薬物とされることである。
本願のいくつかの実施形態において、前記Cdc7阻害剤とは腫瘍治療薬物である。
本願のいくつかの実施形態において、前記腫瘍は結腸直腸がん、膵臓がんを含む。
本願のいくつかの実施形態において、前記腫瘍治療薬物とは結腸直腸がん、膵臓がんを治療する薬物である。
本願化合物は、Cdc7阻害剤として腫瘍の治療で大いなる利用が見込まれる。本願化合物はCdc7/DBF4に強力な阻害活性を有し、Colo205細胞にも優れた阻害活性を示している。さらに、本願化合物はマウスにおいて優れたAUC0-last、生物学的利用能及び顕著な腫瘍阻害効果が認められている。そのため、Cdc7キナーゼ及びその阻害剤についての踏み込んだ研究は腫瘍の臨床治療に新たな方向性を見出すと期待できる。本願化合物は同種の製品に比べて治療効果が優れ、毒性と副作用が少ない新薬になる可能性がある。
「用語の定義と説明」
特に説明がある場合を除き、本明細書で使用する下記の用語及び表現は以下の意味を有する。特定の用語又は表現は、特別に定義されない場合に、確定していない又は不明瞭なものではなく、通常の意味で理解される。本明細書で商品名が記載される場合に、対応する製品又はその有効成分を意味する。
本明細書で使用する用語「薬学的に許容される」とは、ヒト又は動物の組織に接触して使用するのに適し、毒性又は刺激性はなく、アレルギー反応、その他の問題又は合併症を引き起こさないと医学的に判断され、利益対リスクが合理的である化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対して使用される。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本願に係る特定の置換基を有する化合物と相対的に毒性のない酸又は塩基とから製造される本願化合物の塩である。本願化合物に相対的に酸性を示す官能基が含まれる場合に、不純物を含まない溶液又は適切な不活性溶剤において十分な量の塩基と当該化合物とを接触させることで塩基付加塩を得る。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン、マグネシウムの塩又は類似する塩を含む。本願化合物に相対的に塩基性を示す官能基が含まれる場合に、不純物を含まない溶液又は適切な不活性溶剤において十分な量の酸と当該化合物とを接触させることで酸付加塩を得る。薬学的に許容される酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などの無機酸の無機酸塩、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの有機酸の有機酸塩、アルギニンなどのアミノ酸の塩、及びグルクロン酸などの有機酸の塩を含む。本願に係る化合物のいくつかは塩基性又は酸性の官能基を含むため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に変換されることが可能である。
本願の薬学的に許容される塩は、通常の化学的方法で酸基又は塩基を含む母体化合物から合成できる。一般に、このような塩の調製方法は水、有機溶剤又は両者の混合物において、これらの化合物の遊離酸又は遊離塩基の形態と化学量論的に適切な塩基又は酸とを反応させることである。
本願の薬学的に許容される塩は既知の方法又は類似する方法で、遊離形態に変換されることが可能である。例えば、薬学的に許容される酸付加塩又は塩基付加塩と化学量論的に適切な塩基又は酸とを反応させて調製する。
本願化合物には特定の幾何異性体又は立体異性体の形態が存在してもよい。本願に係るこの種の化合物には、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、並びにラセミ混合物及びその他の混合物、例えば、エナンチオマー又はジアステレオマーを豊富に含有する混合物を含み、これらの混合物がいずれも本願の範囲に含まれる。アルキル基などの置換基には別の不斉炭素原子が存在してもよい。上記の異性体及びそれらの混合物がいずれも本願の範囲に含まれる。
本願で「*」のつく炭素原子はキラル炭素原子であってもよく、当該炭素原子の化合物構造における接続の方式によって、キラル炭素原子であり、又は非キラル炭素原子である。
特に説明がある場合を除き、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは、互いに鏡像の関係である立体異性体を指す。
特に説明がある場合を除き、用語「シス/トランス異性体」又は「幾何異性体」は、二重結合又は環形成炭素原子の単結合が自由に回転できないことで生じたものである。
特に説明がある場合を除き、用語「ジアステレオマー」とは、2つ以上のキラル中心を有し、且つ分子同士が互いに非鏡像である立体異性体を指す。
特に説明がある場合を除き、「(+)」は右旋性を、「(-)」は左旋性を、「(±)」はラセミ体を表す。
特に説明がある場合を除き、くさび形の実線結合(
Figure 2022534316000060
)及びくさび形の破線結合(
Figure 2022534316000061
)でキラル中心の絶対配置を表し、直線形の実線結合(
Figure 2022534316000062
)及び直線形の破線結合(
Figure 2022534316000063
)でキラル中心の相対配置を表し、波線(
Figure 2022534316000064
)でくさび形の実線結合(
Figure 2022534316000065
)もしくはくさび形の破線結合(
Figure 2022534316000066
)を表し、又は波線(
Figure 2022534316000067
)で直線形の実線結合(
Figure 2022534316000068
)もしくは直線形の破線結合(
Figure 2022534316000069
)を表す。
特に説明がある場合を除き、用語「異性体を大量に含有する」、「異性体の大量含有」、「エナンチオマーを大量に含有する」又は「エナンチオマーの大量含有」とは、特定の異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であり、且つ、100%未満であることである。
不斉合成、不斉試薬又はその他の通常の技術で、光学活性を有する(R)-と(S)-異性体、及びDとL異性体を合成することができる。本願の特定の化合物のエナンチオマーを得るには、不斉合成又は不斉助剤の誘導での合成が可能である。生成物のジアステレオマー混合物を分離させ、且つ補助的な官能基を脱去させることで所望のエナンチオマーの純粋物を得る。又は、分子に塩基性官能基(例えば、アミノ基)又は酸性官能基(例えば、カルボキシ基)が含まれた場合に、光学活性を有する適切な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させた後、本分野で周知される通常の方法でジアステレオマーを分割することにより、純粋なエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は一般にクロマトグラフィーで行われ、クロマトグラフィーにはキラルな固定相が用いられ、所望により化学的誘導法と組み合わせてもよい(例えば、アミンからのカルバメート生成)。本願化合物は当該化合物を構成する1つ又は複数の原子に非天然的な割合で同原子の同位体が含まれてもよい。例えば、化合物は三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又は炭素-14(14C)などの放射能同位体で標識されてもよい。又は、重水素で水素を置換して重水素化薬物を生成させてもよく、重水素と炭素の結合が水素と炭素からなる通常の結合よりも堅牢で、非重水素化薬物に比べて、重水素化薬物は毒性と副作用が軽減され、薬物安定性と治療効果が改善され、薬物の生物学的半減期が延長されるなどの利点を有する。本願化合物の同位体を含むバリアントは、放射性があるかどうかに関らず、いずれも本願の範囲に含まれる。
本明細書に記載の化合物にエチレン二重結合又は他の幾何不斉中心が含まれる場合に、特に規定がある場合を除き、それはE、Z幾何異性体を含む。同様のように、全ての互変異性体が本願の範囲に含まれる。例えば、
Figure 2022534316000070
は互いに互変異性体である。もう一例として、
Figure 2022534316000071
は互いに互変異性体である。
用語「置換された」とは特定の原子の原子価が正常で、且つ置換後の化合物が安定的でさえあれば、当該原子上の任意の1つ又は複数の水素原子が、重水素及び水素のバリアントを含め置換基によって置換されることである。置換基が酸素(=O)である場合に、2つの水素原子が置換されることになる。酸素置換はアリール基で行われない。用語「所望により置換された」とは置換されてもよいし、置換されなくてもよいことである。特に規定がある場合を除き、置換基の種類とその数量は化学的に実現できる範囲であれば限定されない。
化合物の組成又は構造で特定の変数(例えば、R)が1回以上出現した場合に、出現するたびに独立的な定義が用いられる。したがって、例えば、1つの官能基が0ないし2つのRによって置換される場合に、当該官能基は所望により最大2つのRによって置換され、しかもそれぞれのRは独立して選択される。また、置換基及び/又はそのバリアントの組み合わせは当該組み合わせで安定的な化合物が生成される場合に限って認められる。
1つの置換基の結合が環の1つ以上の原子に接続され得る場合に、このような置換基が当該環の任意の原子に結合されてもよい。例えば、構造単位
Figure 2022534316000072
の場合は、置換基Rがシクロヘキシル基又はシクロヘキサジエンの任意の位置で置換してもよい。記載された置換基でどの原子を介して置換先官能基に接続されるかが明記されていない場合に、当該置換基はその任意の原子を介して結合されてもよい。例えば、ピリジニル置換基はピリジン環の任意の1つの炭素原子を介して置換先官能基に接続されてもよい。
2つの置換基の結合が環の同じ炭素原子に接続され得る場合は、このような置換基は当該環の任意の1つの炭素原子に結合されてもよい。例えば、構造単位
Figure 2022534316000073
の場合は、2つの置換基がピペリジン環の任意の1つの炭素原子において置換できる。そのため、構造単位
Figure 2022534316000074
は、
Figure 2022534316000075
を含むが、
Figure 2022534316000076
などの構造単位を含まない。記載された接続官能基で接続の方向性が示されない場合に、任意の方向で接続される。例えば、
Figure 2022534316000077
で接続官能基Lが-M-W-である場合に、-M-W-が左の方から右の方への方向で環Aと環Bに接続されて
Figure 2022534316000078
が構成されてもよいし、左の方から右の方へとは逆の方向で環Aと環Bとに接続されて
Figure 2022534316000079
が構成されてもよい。前記接続官能基、置換基及び/又はそのバリアントの組み合わせは当該組み合わせで安定的な化合物が生成される場合に限って認められる。
特に規定がある場合を除き、官能基が1つ又は複数の接続可能部位を有する場合に、当該官能基の任意の1つ又は複数の部位は化学結合を介して他の官能基に接続できる。当該化学結合の接続先部位が定まらず、且つ接続可能部位にH原子がある場合には、化学結合が接続すると、当該部位のH原子の個数が接続化学結合の数量分だけ減って対応の価数の官能基になる。前記部位の他の官能基に接続する化学結合は直線形の実線結合(
Figure 2022534316000080
)、直線形の破線結合(
Figure 2022534316000081
)、又は波線(
Figure 2022534316000082
)で示すことができる。例えば、-OCHで直線形の実線結合は当該官能基の酸素原子を介して他の官能基に接続することを表す。
Figure 2022534316000083
で直線形の破線結合は当該官能基の窒素原子の両端が他の官能基に接続することを表す。
Figure 2022534316000084
で波線は当該フェニル官能基の1位及び2位の炭素原子を介して他の官能基に接続することを表す。
Figure 2022534316000085
は当該ピペリジニル基の任意の接続可能部位が1つの化学結合によって他の官能基に接続することを表し、少なくとも、
Figure 2022534316000086
の4つの接続形態を含み、-N-の隣にH原子が伴っていても、
Figure 2022534316000087
は、
Figure 2022534316000088
の接続形態の官能基を含み、ただし1つの化学結合が接続すると、当該部位のHが1つ減って一価のピペリジニル基になる。
特に規定がある場合を除き、環上の原子の数量は環の員数と定義される。例えば、「5-7員環」とは、環状に配置された5-7つの原子からなる「環」である。
特に規定がある場合を除き、用語「C1-6アルキル基」とは1ないし6つの炭素原子からなる直鎖又は分岐の飽和炭化水素基を表す。前記C1-6アルキル基はC1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、Cアルキル基などを含み、一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)であってもよいし、多価(例えば、メチン基)であってもよい。C1-6アルキル基の例はメチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基、イソプロピル基を含む)、ブチル基(n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基を含む)、ペンチル基(n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基を含む)、ヘキシル基などを含み、しかもこれらに限定されない。
特に規定がある場合を除き、用語「ハロゲン」はそれ自体又は別の置換基の一部として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。
特に規定がある場合を除き、「C3-6シクロアルキル基」は3ないし6つの炭素原子からなる飽和環状炭化水素基を表し、単環又は二環の環系であり、炭素原子は所望により酸化される(即ちC=Oになる)。前記C3-6シクロアルキル基はC3-5、C4-5、C5-6シクロアルキル基などを含み、一価、二価であってもよいし、多価であってもよい。C3-6シクロアルキル基の例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを含み、しかもこれらに限定されない。
特に規定がある場合を除き、用語「4-14員のヘテロシクロアルキル基」はそれ自体又はその他の用語と組み合わせて、4つないし14の環上の原子からなる飽和環状基を表し、環上の原子の1つ、2つ、3つ又は4つは独立してO、S、Nから選ばれるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は所望により四級化され、炭素、窒素又は硫黄ヘテロ原子は所望により酸化される(即ちC=O、NO、S(O)になり、pは1又は2である)。単環、二環及び三環の環系を含み、二環及び三環の環系はスピロ環、縮合環、架橋環を含む。また、当該「4-14員のヘテロシクロアルキル基」において、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキル基の分子の他の部分に接続された位置に配置されてもよい。前記4-14員のヘテロシクロアルキル基は4-12員、4-10員、5-10員、5-9員、5-8員、3-10員、3-8員、3-6員、3-5員、4-6員、5-6員、4員、5員及び6員のヘテロシクロアルキル基を含む。4-14員のヘテロシクロアルキル基の例はアゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン-2-イル、テトラヒドロチオフェン-3-イルなどを含む)、テトラヒドロフリル基(テトラヒドロフラン-2-イルなどを含む)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジニル基(1-ピペリジニル基、2-ピペリジニル基、3-ピペリジニル基などを含む)、ピペラジニル基(1-ピペラジニル基、2-ピペラジニル基などを含む)、モルホリニル基(3-モルホリニル基、4-モルホリニル基などを含む)、ジオキサン基、ジチアン基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2-オキサジニル基、1,2-チアジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基、ホモピペラジニル基、ジオキセパニル基、
Figure 2022534316000089
などを含み、しかもこれらに限定されない。
特に規定がある場合を除き、用語「5-12員のヘテロシクロアルケニル基」はそれ自体又はその他の用語と組み合わせて、それぞれ少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み5ないし12の環上の原子からなる部分的に不飽和の環状基を表し、環上の原子の1つ、2つ、3つ又は4つは独立してO、S、Nから選ばれるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は所望により四級化され、炭素、窒素又は硫黄ヘテロ原子は所望により酸化される(即ちC=O、NO、S(O)になり、pは1又は2である)。単環、二環及び三環の環系を含み、そのうち二環及び三環の環系はスピロ環、縮合環、架橋環を含み、当該環系の環は全て非芳香族環である。また、当該「5-12員のヘテロシクロアルケニル基」において、ヘテロ原子はヘテロシクロアルケニル基の分子の他の部分に接続された位置に配置されてもよい。前記5-12員のヘテロシクロアルケニル基は5-10員、5-8員、5-6員、4-5員、4員、5員及び6員のヘテロシクロアルケニル基などを含む。5-12員のヘテロシクロアルケニル基の例は、
Figure 2022534316000090
を含み、しかもこれらに限定されない。
特に規定がある場合を除き、本願で用語「C6-14アリール基」は6つないし14の炭素原子からなる共役π電子系を有する環状炭化水素基を表し、単環、融合二環又は融合三環の環系であってもよく、当該環系の環は全て芳香族環である。一価、二価であっても
よいし多価であってもよく、C6-14アリール基はC6-10、C6-9、C6-8、C12、C14、C10及びCアリール基などを含む。C6-14アリール基の例はフェニル基、ナフチル基(1-ナフチル基、2-ナフチル基などを含む)、アントリル基を含み、しかもこれらに限定されない。
特に規定がある場合を除き、本願で用語「5-14員のヘテロアリール基」は5つないし14の環上の原子からなる共役π電子系を有する環状基を表し、環上の原子の1つ、2つ、3つ又は4つは独立してO、S、Nから選ばれるヘテロ原子で、残りは炭素原子である。窒素原子は所望により四級化され、炭素、窒素又は硫黄ヘテロ原子は所望により酸化される(即ちC=O、NO、S(O)になり、pは1又は2である)。単環、融合二環又は融合三環の環系であってもよく、当該環系の環は全て芳香族環である。5-14員のヘテロアリール基はヘテロ原子又は炭素原子を介して分子の他の部分に接続されてもよい。前記5-14員のヘテロアリール基は5-12員、5-10員、5-8員、5-7員、5-6員、5員及び6員のヘテロアリール基などを含む。前記5-12員のヘテロアリール基の例はピロリル基(N-ピロリル基、2-ピロリル基、3-ピロリル基などを含む)、ピラゾリル基(2-ピラゾリル基、3-ピラゾリル基などを含む)、イミダゾリル基(N-イミダゾリル基、2-イミダゾリル基、4-イミダゾリル基、5-イミダゾリル基などを含む)、オキサゾリル基(2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基、5-オキサゾリル基などを含む)、トリアゾリル基(1H-1,2,3-トリアゾリル基、2H-1,2,3-トリアゾリル基、1H-1,2,4-トリアゾリル基、4H-1,2,4-トリアゾリル基などを含む)、テトラゾリル基、イソオキサゾリル基(3-イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基、5-イソオキサゾリル基などを含む)、チアゾリル基(2-チアゾリル基、4-チアゾリル基、5-チアゾリル基などを含む)、フリル基(2-フリル基、3-フリル基などを含む)、チエニル基(2-チエニル基、3-チエニル基などを含む)、ピリジニル基(2-ピリジニル基、3-ピリジニル基、4-ピリジニル基などを含む)、ピラジニル基、ピリミジニル基(2-ピリミジニル基、4-ピリミジニル基などを含む)、ベンゾチアゾリル基(5-ベンゾチアゾリル基などを含む)、プリニル基、ベンゾイミダゾリル基(2-ベンゾイミダゾリル基などを含む)、ベンゾオキサゾリル基、インドリル基(5-インドリル基などを含む)、イソキノリニル基(1-イソキノリニル基、5-イソキノリニル基などを含む)、キノキサリニル基(2-キノキサリニル基、5-キノキサリニル基などを含む)、キノリニル基(3-キノリニル基、6-キノリニル基などを含む)、ベンゾイソキノリニル基を含み、しかもこれらに限定されない。
特に規定がある場合を除き、用語「ヘテロ原子又はヘテロ原子団(即ちヘテロ原子を含む原子団)」は、炭素(C)と水素(H)以外の原子、及びこれらのヘテロ原子を含む原子団を含む。例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、-O-、-S-、=O、=S、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、及びは所望により置換された、-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-又は-S(=O)N(H)-を含む。
本願化合物は、下記の具体的な実施形態、その他の化学的合成方法と組み合わせた実施形態及び当業者が熟知する代替的な入れ替え形態を含み、好ましい実施形態は本願の実施例を含み、しかもそれらに限定されない、当業者が熟知する様々な合成方法で製造することができる。
本分野では合成経路の設定で考慮すべき要因の1つが反応性官能基(例えば、本願ではアミノ基)の適切な保護基の選択である。これに関しては、例えば、「Greene’s
Protective Groups in Organic Synthesis (4th Ed).Hoboken,New Jersey:JohnWiley&So
ns,Inc.」を参照する。本願で引用される参考文献は全文で本願に組み込まれる。
合成経路:
Figure 2022534316000091
式中、
R’はCl、
Figure 2022534316000092
であり、R、R、Rには式(I)化合物における定義が適用される。
本願で使用する溶媒は市販品であってもよい。
本願で使用する略語及びその意味は次のとおりである。DMF=N,N-ジメチルホルムアミド、DMSO=ジメチルスルホキシド、BID=1日2回投与。
本発明で化合物の名称は本分野の通常の命名規則に基づいて、又はChemDraw(登録商標)を用いて命名し、市販化合物の名称はメーカーが提供するカタログに準拠する。
図1はヒト結腸直腸がん細胞SW620異種移植腫瘍モデルの担がんマウスにおける被験化合物投与後の腫瘍増殖曲線である。 図2はヒト結腸直腸がん細胞SW620皮下異種移植腫瘍ヌードマウスモデルのマウスの腫瘍写真である。
次に、実施例を用いて本願の詳細な説明を行う。これは本願に何らかの限定を加えることにならない。本明細書では具体的な実施形態を含め本願の詳細な説明が記載される。当業者であれば、本願の趣旨と範囲を逸脱することなく本願の特定の実施形態に様々な変形や改善を行うことができ、これは自明な事項である。
実施例1:化合物1-1の塩酸塩及び1-2の塩酸塩
Figure 2022534316000093
化合物1Bの調製:
化合物1A(2g)をN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5.67g)に加えて、100℃下で攪拌しながら3時間反応させた。反応が完了したら、減圧下で濃縮乾固し、精製は行わず化合物1Bを得、そのまま次のステップの反応に使用した。
LCMS(ESI)m/z:182(M+1)。
化合物1Cの調製:
0℃下で、ヒドラジン一水和物(832.40mg)を化合物1B(2.87g)のメタノール(6mL)溶液に加え、その後90℃に加熱して攪拌しながら2時間反応させた。反応が完了したら、減圧下で濃縮乾固し、5mL(酢酸エチル:石油エーテル=1:10、V:V)の混合溶液に加えて5分間攪拌し、その後、濾過し、固体を集めて化合物1Cを得た。
LCMS(ESI)m/z:151(M+1)。
化合物1Dの調製:
0℃下で、DMF(987.06mg)をゆっくりと塩化ホスホリル(2.07g)に滴加して10分間攪拌し、白い固体が沈殿したら、化合物1C(1.2g)を塩化ホスホリル(30mL)に溶解して前記固体に加え、その後、反応液の温度を50℃に上げ、塩酸ヒドロキシルアミン(1.67g)を加え、50℃下で攪拌しながら2時間反応させた。反応が完了したら、減圧下で過剰の塩化ホスホリルを蒸発させ、残留物にDMFを加えて溶解し、高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%ギ酸水溶液/アセトニトリル)を用いるクロマトグラフィーで精製して化合物1Dを得た。
LCMS(ESI)m/z:194(M+1)。H NMR(MeOH-d4)δ ppm 7.87-7.92(m,1H),3.02-3.06(m,2H),2.70-2.78(m,2H),1.99-2.07(m,2H)。
化合物1Eの調製:
化合物1D(1.6g)、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.04g)、トリフルオロ酢酸(94.22mg)をテトラヒドロフラン(20mL)に入れて5時間還流させた。反応が完了したら、室温に冷却して、20mLの水を加え、酢酸エチル(50mL)で2回抽出し、飽和食塩水10mLで3回洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、スピン乾燥して、残留物に対してシリカ系カラム(1000メッシュのシリカゲル、石油エーテル:酢酸エチル=100:1~5:1)を用いるクロマトグラフィーで精製して化合物1Eを得た。
LCMS(ESI)m/z:278(M+1)。H NMR(CHCl-d)δ ppm 7.79-7.96(m,1H),5.25-5.32(m,1H),4.08-4.15(m,1H),3.66-3.79(m,1H),2.94-3.03(m,2H),2.65-2.78(m,2H),2.03-2.19(m,6H),1.73-1.79(m,2H)。
化合物1Gの調製:
室温下で、ナトリウム(156mg)をエタノール(9mL)に加えて、塊状のナトリウムが完全に消えたら、化合物1E(1.0g)、化合物1F(616mg)を加えて、5時間還流して反応させた。反応が完了したら、減圧下で濃縮乾固し、残留物に対して高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%ギ酸水溶液/アセトニトリル)で精製して化合物1Gを得た。
LCMS(ESI)m/z:333(M+1)。H NMR(MeOH-d4)δ ppm 7.99(s,1H),5.27-5.46(m,1H),4.10-4.13(m,1H),3.97-4.09(m,1H),3.68-3.81(m,1H),2.94-3.15(m,2H),2.66-2.82(m,2H),1.92-2.17(m,5H),1.64(br s,3H)。
化合物1Iの調製:
20℃の窒素ガス保護下で、化合物1G(313.41mg)と化合物1H(0.3g)のジクロロメタン(10mL)溶液にジイソプロピルエチルアミン(349.92mg)を加えた。20℃下で反応液を攪拌しながら5時間反応させた。反応が完了したら、反応液の濃縮乾固で化合物1Iの粗生成物を得、そのまま次のステップの反応に使用した。
LCMS(ESI)m/z:470(M+1)。
化合物1Jの調製:
室温下で、化合物1I(0.4238g)をメタノール(10mL)と水(10mL)の混合溶媒に溶解し、その後、水酸化ナトリウム(360.96mg)を加え、続いて温度を70℃に上げて、攪拌しながら10分間反応させた。反応が完了したら、メタノールを蒸発させて、水(10mL)を加え、その後、酢酸エチル(50mL)で2回抽出し、飽和食塩水(10mL)で2回洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、スピン乾燥して、残留物に対して高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%ギ酸水溶液/アセトニトリル)で精製して化合物1Jを得た。
LCMS(ESI)m/z:452(M+1)。
化合物1-1の塩酸塩及び1-2の塩酸塩の調製:
室温下で、化合物1J(0.23g)のジクロロメタン(6mL)溶液にトリフルオロ酢酸(4mL)を滴加し、その後、室温下で攪拌しながら1時間反応させた。反応が完了
したら、反応液を濃縮して、残留物に対して高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%ギ酸水溶液/アセトニトリル)で精製して生成物を得、SFC(カラムはダイセルOD(250mm×30mm、10μm)、移動相は二酸化炭素A相と0.1%水酸化アンモニウムを含むエタノールB相、溶出勾配はB相の含有量が50%のイソクラティック溶出で、1ニードルの持続時間は4分)で分離して2つの成分を得、2つの成分に対してそれぞれ高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%塩酸水溶液/アセトニトリル)で再び精製して化合物1-1の塩酸塩及び化合物1-2の塩酸塩を得た。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物1-1の塩酸塩の保持時間は2.200分、化合物1-2の塩酸塩の保持時間は2.663分であった。
SFC分析方法:
カラムはダイセルOD-350×4.6mmI.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むエタノールB相、勾配溶出はB相の含有量が5%から40%まで、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
化合物1-1の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:368(M+1)。H NMR(DMSO-d6)δ ppm 12.37-12.95(m,1H),9.96-10.23(m,1H),7.98(s,1H),4.76-4.83(m,1H),3.64-3.73(m,1H),3.41-3.42(m,1H),3.30-3.39(m,2H),3.16-3.25(m,1H),3.08(br s,3H),2.34-2.43(m,1H),2.11-2.27(m,2H),1.96-2.09(m,2H),1.74-1.95(m,4H)。
化合物1-2の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:368(M+1)。H NMR(DMSO-d6)δ ppm 12.44-13.09(m,1H),9.87-10.10(m,1H),7.98(s,1H),4.73-4.82(m,1H),3.69-3.80(m,1H),3.45-3.58(m,1H),3.28-3.42(m,2H),3.13-3.25(m,1H),3.04-3.13(m,3H),2.36-2.44(m,1H),2.12-2.25(m,2H),1.94-2.04(m,2H),1.74-1.93(m,4H)。
実施例2:化合物2-1の塩酸塩及び2-2の塩酸塩
Figure 2022534316000094
化合物2Bの調製:
化合物1Iと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:564(M+1)。
化合物2Cの調製:
化合物1Jと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:546(M+1)。
化合物2-1の塩酸塩及び2-2の塩酸塩の調製:
室温下で、化合物3B(0.1g)に33%の臭化水素-酢酸溶液(3mL)を滴加し、その後、室温下で攪拌しながら1時間反応させた。反応が完了したら、反応液を濃縮して、残留物に対して高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%ギ酸水溶液/アセトニトリル)で精製して、その後SFC(カラムはダイセルAD(250mm×30mm、10μm)、移動相は二酸化炭素A相と0.1%水酸化アンモニウムを含むエタノールB相、溶出勾配はB相の含有量が50%のイソクラティック溶出で、1ニードルの持続時間は5.6分)で分離して2つの成分を得、2つの成分に対してそれぞれ高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%塩酸水溶液/アセトニトリル)で再び精製して化合物2-1の塩酸塩及び化合物2-2の塩酸塩を得た。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物2-1の保持時間は0.932分、化合物2-2の保持時間は1.421分であった。
SFC分析方法:
カラムはダイセルOD-350×4.6mmI.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むエタノールB相、勾配溶出は40%B相のイソクラティック溶出、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
化合物2-1の塩酸塩
LCMS(ESI)m/z:328(M+1)。H NMR(DMSO+DO)δ
ppm 7.93(s,1H),4.63-4.72(m,1H),3.41-3.53(m,1H),3.27-3.38(m,1H),3.09-3.20(m,2H),2.95-3.07(m,2H),2.39-2.50(m,1H),1.99-2.12(m,3H),1.87-1.99(m,2H)。
化合物2-2の塩酸塩
LCMS(ESI)m/z:328(M+1)。H NMR(DMSO+DO)δ
ppm 7.93(s,1H),4.63-4.72(m,1H),3.41-3.53(m,1H),3.27-3.38(m,1H),3.09-3.20(m,2H),2.95-3.07(m,2H),2.39-2.50(m,1H),1.99-2.12(m,3H),1.87-1.99(m,2H)。
実施例3:化合物3-1の塩酸塩及び3-2の塩酸塩
Figure 2022534316000095
化合物3-1の塩酸塩の調製:
化合物2-2の塩酸塩(50.00mg)、37%ホルムアルデヒド水溶液(57μL)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(47.99mg)をメタノール(10mL)溶液に入れて攪拌しながら1時間反応させて、反応が完了したら、反応液を濃縮して、残留物に対して分取高速液体クロマトグラフィー(カラムはPhenomenex Synergi C18 150×25×10μm、移動相は0.05%塩酸水溶液-アセトニトリル、アセトニトリル勾配は6%-26%、時間は12分)で精製して化合物3-1の塩酸塩を得た。
LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO+DO)δ ppm 7.94(s,1H),4.55(br t,J=7.94Hz,1H),3.73-3.77(m,1H),3.24-3.37(m,1H),3.10-3.23(m,2H),3.03-3.08(m,2H),2.98(s,3H),2.67(br d,J=7.13Hz,1H),2.16(br d,J=7.75Hz,1H),1.91-2.08(m,4H)。
化合物3-2の塩酸塩の調製:
化合物3-1の塩酸塩と同様の方法で、化合物2-1の塩酸塩を用いて化合物3-2の塩酸塩を調製した。
LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO+DO)δ ppm 7.96(s,1H),4.55(br t,J=7.94Hz,1H),3.77-3.82(m,1H),3.31(m,1H),3.09-3.25(m,2H),3.04-3.09(m,2H),2.99(s,3H),2.63-2.71(m,1H),1.93-2.18(m,5H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物3-1の塩酸塩の保持時間は1.879分、化合物3-2の保持時間は1.788分であった。
SFC分析方法:
カラムはCellucoat OD-350×4.6mm I.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むメタノールB相、勾配溶出はB相の含有量が5%から40%まで、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例4:化合物4-1の塩酸塩及び4-2の塩酸塩
Figure 2022534316000096
化合物4Bの調製:
化合物1Iと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:578。
化合物4Cの調製:
室温下で、化合物4B(0.27g)に33%の臭化水素-酢酸溶液(2mL)を滴加し、その後、室温下で攪拌しながら1時間反応させた。反応が完了したら、反応液を濃縮して化合物3C(明るい黄色の油性物、170mg)を得、そのまま次のステップの反応に使用した。
LCMS(ESI)m/z:360。
化合物4-1の塩酸塩及び4-2の塩酸塩の調製:
70℃下で、化合物4C(170mg)、水酸化ナトリウム(189mg)をメタノール(3mL)と水(1mL)の混合溶液に入れて攪拌しながら30分間反応させた。反応が完了したら、反応液を濃縮して、残留物に対して分取高速液体クロマトグラフィー(カラムはPhenomenex Synergi C18 150×25×10μm、移動相は0.05%塩酸水溶液-アセトニトリル、アセトニトリル勾配は8%-28%、時間は11分)で精製し、その後、SFC(カラムはダイセルIG(250mm×50mm、10μm)、移動相は二酸化炭素A相と0.1%水酸化アンモニウムを含むメタノール溶液B相、溶出勾配は55%B相のイソクラティック溶出で、1ニードルの持続時間は4.0分)で分離して2つの成分を得、成分1に対して分取高速液体クロマトグラフィー(カラムはPhenomenex Synergi C18 150×25×10μm、移動相は0.05%塩酸水溶液-アセトニトリル、アセトニトリル勾配は7%-27%、時間は11分)で再び精製して化合物4-1の塩酸塩を得(eeは100%)、成分2は精製を行わず化合物4-2得た(eeは99.220%)。
化合物4-1の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.77(br s,1H),10.07(br s,1H),9.09(br s,1H),7.97(s,1H),3.40(br d,J=5.01Hz,2H),3.19(br d,J=2.81Hz,2H),3.08(br d,J=5.26Hz,2H),2.33-2.39(m,1H),2.18-2.25(m,1H),2.03-2.11(m,1H),1.98(br s,2H),1.83-1.91(m,1H),1.78(s,3H)。
化合物4-2:LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 7.93(s,1H),3.24(br d,J=8.07Hz,1H),3.11-3.18(m,3H),3.05-3.09(m,2H),2.64-2.73(m,1H),2.35-2.43(m,1H),1.92-2.04(m,4H),1.78(br d,J=7.09Hz,1H),1.65(s,3H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物4-1の塩酸塩の保持時間は1.777分、化合物4-2の保持時間は2.687分であった。
SFC分析方法:
カラムはダイセルIG-350×4.6mmI.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むメタノールB相、勾配溶出は40%B相のイソクラティック溶出、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例5:化合物5-1の塩酸塩及び5-2の塩酸塩
Figure 2022534316000097
化合物5-1の塩酸塩及び5-2の塩酸塩の調製:
実施例3と同様の方法でそれぞれ化合物4-1の塩酸塩、化合物4-2の塩酸塩から調製した。
化合物5-1の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH-d4)δ ppm 8.08(s,1H),3.89-4.05(m,1H),3.45-3.55(m,1H),3.34-3.43(m,1H),3.11-3.28(m,6H),2.51-2.64(m,1H),2.38-2.49(m,1H),2.32(br d,J=8.80Hz,1H),2.05-2.22(m,3H),1.85(s,3H)。
化合物5-2の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH-d4)δ ppm 8.17(s,1H),3.89-4.02(m,1H),3.45-3.54(m,1H),3.35-3.42(m,1H),3.10-3.27(m,6H),2.51-2.64(m,1H),2.38-2.49(m,1H),2.32(br d,J=8.80Hz,1H),2.08-2.21(m,3H),1.85(s,3H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物5-1の塩酸塩の保持時間は2.148分、化合物5-2の塩酸塩の保持時間は1.907分であった。
SFC分析方法:
カラムはダイセルOD-350×4.6mm I.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むメタノールB相、勾配溶出はB相の含有量が5%から40%まで、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例6:化合物6-1の塩酸塩及び6-2の塩酸塩
Figure 2022534316000098
化合物6-1の塩酸塩の調製:
室温下で、実施例2-1(95mg)、アセトン(107μL)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(91mg)をメタノール(10mL)溶液に入れて攪拌しながら1時間反応させ、反応が完了したら、反応液を濃縮して、残留物に対して分取高速液体クロマトグラ
フィー(カラムはPhenomenex Synergi C18 150×25×10μm、移動相は0.05%塩酸水溶液-アセトニトリル、アセトニトリル勾配は11%-31%、時間は11分)で精製して化合物6-1の塩酸塩を得た。
LCMS(ESI)m/z:370(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.75-13.15(m,1H),9.63(br s,1H),7.97(s,1H),4.72(br d,J=7.70Hz,1H),3.82(br dd,J=6.48,4.03Hz,1H),3.67-3.73(m,1H),3.33-3.47(m,1H),3.19-3.33(m,1H),3.04-3.15(m,3H),2.56-2.70(m,1H),1.92-2.18(m,5H),1.23-1.35(m,6H)。
化合物6-2の塩酸塩の調製:
化合物6-1の塩酸塩と同様の方法で、化合物2-2の塩酸塩から化合物6-2の塩酸塩を調製した。
LCMS(ESI)m/z:370(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.59-13.14(m,1H),9.63(br s,1H),7.97(s,1H),4.63-4.77(m,1H),3.82(br dd,J=6.48,3.79Hz,1H),3.71(br d,J=6.36Hz,1H),3.34-3.49(m,1H),3.19-3.33(m,1H),3.03-3.14(m,3H),2.53-2.66(m,1H),2.18-2.36(m,1H),1.90-2.15(m,5H),1.32(d,J=6.60Hz,3H),1.26(d,J=6.60Hz,3H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物6-1の塩酸塩の保持時間は1.838分、化合物6-2の塩酸塩の保持時間は1.992分であった。
SFC分析方法:
カラムはダイセルOD-350×4.6mm I.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むメタノールB相、勾配溶出はB相の含有量が5%から40%まで、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例7:化合物7-1のギ酸塩及び7-2のギ酸塩
Figure 2022534316000099
化合物7Bの調製:
室温下で、化合物7A(91.72mg3)とジイソプロピルエチルアミン(106.99mg)のジクロロメタン(2mL)溶液に2,2-ジカルボニルイミダゾール(44.74mg)を加えた。その後、引き続き室温下で攪拌しながら2時間反応させ、溶媒を蒸発させて、残留物に化合物6A(100mg)、N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)を加え、その後100℃下で攪拌しながら48時間反応させた。反応が完了したら、濃縮乾固し、残留物に対して高速逆相クロマトグラフ(アジレント、C18逆相カラム、20-35μm、0.1%ギ酸水溶液/アセトニトリル)で精製して化合物7Bのギ酸塩を得た。
LCMS(ESI)m/z:440。
化合物7-1のギ酸塩及び7-2のギ酸塩の調製:
実施例1と同様の方法で調製した。
化合物7-1のギ酸塩:LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(MeOH-d4)δ ppm 8.09(s,1H),4.20-4.23(m,1H),3.67-3.76(m,1H),3.29(br d,J=4.0Hz,2H),3.18(br d,J=5.7Hz,2H),2.97(s,3H),2.32-2.41(m,1H),2.10-2.20(m,2H),1.99(s,5H),1.69-1.85(m,1H)。
化合物7-2のギ酸塩:LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(MeOH-d4)δ ppm 8.06(s,1H),4.19-4.27(m,1H),3.67-3.76(m,1H),3.29(br d,J=4.0Hz,2H),3.18(br d,J=5.7Hz,2H),2.97(s,3H),2.32-2.41(m,1H),2.10-2.20(m,2H),1.99(s,5H),1.69-1.85(m,1H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物7-1のギ酸塩の保持時間は0.943分、化合物7-2のギ酸塩の保持時間は1.326分であった。
SFC分析方法:
カラムはChiralpak AD-350×4.6mm I.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むエタノールB相、勾配溶出は40%B相のイソクラティック溶出、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例8:化合物8-1の塩酸塩及び8-2の塩酸塩
Figure 2022534316000100
化合物8Bの調製:
化合物1Iと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:578。
化合物8Cの調製:
化合物1Jと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:560。
化合物8-1の塩酸塩及び8-2の塩酸塩の調製:
実施例2と同様の方法で調製した。
化合物8-1の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.47(br s,1H),9.12-9.39(m,2H),7.94(s,1H),3.47(br d,J=11.00Hz,1H),3.15-3.30(m,3H),3.02-3.12(m,4H),2.87-2.96(m,1H),2.14(br d,J=10.15Hz,1H),1.93-2.02(m,2H),1.75-1.88(m,2H),1.61-1.72(m,1H)。
化合物8-2の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.45(br s,1H),9.05-9.47(m,2H),7.95(s,1H),3.47(br d,J=10.88Hz,1H),3.15-3.31(m,3H),3.01-3.13(m,4H),2.85-2.97(m,1H),2.14(br d,J=9.78Hz,1H),1.92-2.02(m,2H),1.75-1.89(m,2H),1.63-1.72(m,1H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物8-1の塩酸塩の保持時間は0.902分、化合物8-2の塩酸塩の保持時間は1.802分であった。
SFC分析方法:
カラムはChiralpak AD-350×4.6mmI.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むエタノールB相、勾配溶出は40%B相のイソクラティック溶出、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例9:化合物9-1の塩酸塩及び9-2の塩酸塩
Figure 2022534316000101
化合物9-1の塩酸塩及び9-2の塩酸塩の調製:
実施例3-1と同様の方法でそれぞれ化合物8-1の塩酸塩、化合物8-2の塩酸塩から調製した。
化合物9-1の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 10.97(br s,1H),7.95(s,1H),3.57-3.64(m,1H),3.29-3.43(m,3H),3.04-3.12(m,4H),2.90-2.99(m,1H),2.80(d,J=4.65Hz,3H),2.17(br d,J=13.45Hz,1H),1.87-1.99(m,3H),1.36-1.69(m,1H)。
化合物9-2の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 10.97(br s,1H),7.95(s,1H),3.61(br d,J=7.34Hz,1H),3.31-3.42(m,3H),3.03-3.10(m,4H),2.90-2.99(m,1H),2.80(d,J=4.77Hz,3H),2.17(br d,J=13.45Hz,1H),1.90-2.00(m,4H),1.43-1.64(m,1H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物9-1の塩酸塩の保持時間は2.183分、化合物9-2の塩酸塩の保持時間は1.681分であった。
SFC分析方法:
カラムはChiralpak IC-350×4.6mm I.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むエタノールB相、勾配溶出は40%B相のイソクラティック溶出、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実施例10:化合物10の塩酸塩
Figure 2022534316000102
化合物10Bの調製:
化合物1Iと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:578。
化合物10Cの調製:
化合物1Jと同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:560。
化合物10の塩酸塩の調製:
化合物2-1の塩酸塩と同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:342(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.12-12.63(m,1H),9.01(br d,J=8.93Hz,1H),8.65(br d,J=9.78Hz,1H),7.94(s,1H),3.40(br d,J=6.72Hz,1H),2.91-3.08(m,7H),1.91-2.17(m,7H)。
実施例11:化合物11の塩酸塩
Figure 2022534316000103
化合物11の塩酸塩の調製:
実施例3-1と同様の方法で化合物10の塩酸塩から調製した。
LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.37(br s,1H),10.41(br s,1H),7.84,-8.07(m,1H),3.47-3.56(m,1H),3.49(br d,J=11.25Hz,1H),3.19-3.36(m,1H),2.96-3.17(m,6H),2.82-2.95(m,1H),2.76(d,J=4.65Hz,3H),2.05-2.32(m,4H),1.91-2.04(m,2H),1.
06(t,J=7.03Hz,1H)。
実施例12:化合物12の塩酸塩
Figure 2022534316000104
化合物12の塩酸塩の調製:
化合物2-1の塩酸塩と同様の方法で調製した。
LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.14(br s,1H),8.78(br s,2H),7.86-8.03(m,1H),2.99-3.26(m,8H),2.52-2.56(m,2H),1.73-2.06(m,4H),1.27-1.42(m,3H)。
実施例13:化合物13の塩酸塩
Figure 2022534316000105
化合物13の塩酸塩の調製:
化合物3-1の塩酸塩と同様の方法で化合物12の塩酸塩から調製した。
LCMS(ESI)m/z:370(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 11.94-12.36(m,1H),10.16-10.60(m,1H),7.82-8.04(m,1H),3.32(br d,J=11.98Hz,2H),2.98-3.11(m,5H),2.61-2.80(m,4H),2.09-2.32(m,2H),1.81-2.05(m,4H),1.44(s,3H)。
実施例14:化合物14-1の塩酸塩及び14-2の塩酸塩
Figure 2022534316000106
実施例14は実施例1と同様の方法で調製した。
化合物14-1の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:354(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm12.78(br s,1H),11.01(br s,1H),7.98(s,1H),4.88(s,1H),3.92(br d,J=2.6Hz,1H),3.50(br d,J=2.4Hz,1H),3.42-3.29(m,3H),3.20-3.03(m,4H),2.15(br d,J=2.8Hz,1H),2.05-1.87(m,3H),1.83-1.71(m,2H)。
化合物14-2の塩酸塩:LCMS(ESI)m/z:354(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.78(br s,1H),11.01(br s,1H),7.98(s,1H),4.88(s,1H),3.92(br d,J=2.6Hz,1H),3.50(br d,J=2.4Hz,1H),3.42-3.29(m,3H),3.20-3.03(m,4H),2.15(br d,J=2.8Hz,1H),2.05-1.87(m,3H),1.83-1.71(m,2H)。
次の事項でSFC分析方法より測定した。化合物14-1の塩酸塩の保持時間は1.453分、化合物14-2の塩酸塩の保持時間は2.828分であった。
SFC分析方法:
カラムはChiralpak AD-350×4.6mm I.D.,3μm、移動相は二酸化炭素A相と0.05%ジエチルアミンを含むメタノールB相、勾配溶出は40%B相のイソクラティック溶出、流速は3mL/min、波長は220nm、カラム温度は35℃、背圧は100Bar。
実験例1:Cdc7/DBF4酵素の活性に対する化合物の阻害効果検出
実験材料:
Cdc7/DBF4キナーゼ検出キット(Promega提供)。
Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:
キット内のキナーゼバッファーを使用して酵素、基質、アデノシン三リン酸、阻害剤を
希釈した。
マルチチャネルピペットを使用して被験化合物を5倍希釈して8つの濃度とし、即ち10μMから0.13nMに希釈し、DMSO濃度は5%であり、各ウェルは2回繰り返した。マイクロプレートに各濃度勾配の1μLの阻害剤、2μLのCdc7/DBF4酵素(6.25ng)、2μLの基質、ATPの混合物(10μmのアデノシン三リン酸、0.2μg/μLの基質)を加え、この時に化合物の最終濃度勾配は2μMから0.025nMに希釈された。反応系を25℃下で静置して60分間反応させた。反応が終了したら、各ウェルに5μLのADP-Glo試薬を加えて、25℃下で引き続き40分間反応させ、反応が終了したら各ウェルに10μLのキナーゼ検出試薬を加えて、25℃下で30分間反応させたらマルチラベルアナライザーで化学発光を読み取り、積分時間は0.5秒であった。
データ分析:
算式(Sample-Min)/(Max-Min)×100%でオリジナルデータを阻害率に変換し、IC50の値は4パラメータロジスティック回帰(GraphPadPrismのlog(inhibitor)vs.response-Variableslopeモデル)より得られた。表1にはCdc7/DBF4酵素に対する本願化合物の阻害活性が示されている。
実験結果は表1を参照する。
Figure 2022534316000107
実験例2:Colo205細胞の活性に対する化合物の阻害効果検出
実験材料:
1640培地、ウシ胎児血清、抗生物質ペニシリン/ストレプトマイシン(Wisen
t提供)。
細胞生存率化学発光検出試薬CellTiter-Glo(Promega提供)。
Colo205細胞株(武漢普諾賽(Procell)生命科技有限公司提供)。
Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:
Colo205細胞を白色96ウェルプレートに接種して、各ウェルには3000個のColo205細胞を含む80μLの細胞懸濁液を加えた。細胞培養プレートを二酸化炭素インキュベータに入れて一晩培養した。
マルチチャネルピペットを使用して被験化合物を3倍希釈して8つの濃度とし、即ち2mMから920nMに希釈し、各ウェルは2回繰り返した。ミドルプレートに78μLの培地を加え、次に位置の対応で各ウェルから2μLの勾配希釈化合物をミドルプレートに移して、均一に混合したら各ウェルから20μLを細胞培養プレートに移した。細胞培養プレートに移す化合物の濃度範囲は10μMから4.57nMであった。細胞培養プレートを二酸化炭素インキュベータに入れて3日間培養した。さらに1枚の細胞培養プレートを設置し、化合物を投入する当日に信号値を読み取って最大値(下式のMax値)としてデータ分析に使用した。当該細胞培養プレートの各ウェルに25μLの細胞生存率化学発光検出試薬を加えて、室温下で10分間インキュベートして発光信号を安定させた。マルチラベルアナライザーにおいて読み取った。
細胞培養プレートの各ウェルに25μLの細胞生存率化学発光検出試薬を加えて、室温下で10分間インキュベートして発光信号を安定させた。マルチラベルアナライザーにおいて読み取った。
データ分析:
算式(Sample-Min)/(Max-Min)×100%でオリジナルデータを阻害率に変換し、IC50の値は4パラメータロジスティック回帰(GraphPadPrismのlog(inhibitor)vs.response-Variableslopeモデル)より得られた。表2にはColo205細胞の増殖に対する本願化合物の阻害活性が示されている。
実験結果は表2を参照する。
Figure 2022534316000108
実験例3:マウスへの単回投与による薬物動態研究
実験目的:
被験動物は雄のCD-1マウスで、単回投与後に化合物の血中薬物濃度の測定で薬物動態的挙動を評価した。
実験方法:
健康な成体雄CD-1マウスに胃内投与を行った。化合物を適量の5%DMSO:95%(10%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン)と混合して、ボルテックスと超音波処理により1mg/mLの清澄溶液を調製して保管しておいた。マウスに2mg/kg静脈注射、10mg/kg経口投与をした後、所定時間後の全血を採取して血漿を調製し、サンプルを前処理した後、LC-MS/MS法で薬物濃度を分析し、ソフトウェアPhoenix WinNonlinで薬物動態パラメータを計算した。
実験結果は表3を参照する。
Figure 2022534316000109
実験例4:ヒト結腸直腸がん細胞SW620のヌードマウス皮下移植腫瘍モデルによる化合物のインビボ薬力学研究
細胞培養:
7世代目のヒト結腸直腸がん細胞SW620をインビトロで単層培養した。詳しくは、L-15培地に10%ウシ胎児血清、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを加え、温度は37℃とし、0%CO細胞インキュベータにおいて培養し、培地を定期的に交換して4回継代させた。細胞飽和密度が80%-90%になると、トリプシン-EDTAで細胞を消化し、計数して、PBSに再懸濁させ、密度は5×10個の細胞/100μLであった。
腫瘍細胞接種と群分け:
細胞接種:各マウスの右首と背中に5×10個のSW620細胞を接種し、接種体積は0.1mLであり、細胞懸濁液はPBSであった。腫瘍平均体積が約134mmになると、ランダムに群分けをして、投与を開始した。
Figure 2022534316000110
腫瘍測定と実験指標:
週に2回、ノギスで腫瘍直径を測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bで、aは腫瘍の長径で、bは短径である。
化合物の抗腫瘍効果はTGI(%)又は相対的腫瘍増殖率T/C(%)で評価した。相対的腫瘍増殖率T/C(%)=TRTV/CRTV×100%(TRTVは治療群のRTV、CRTVは陰性対照群のRTV)であった。腫瘍測定結果から相対的腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、計算式はRTV=V/Vであり、Vは群分け時(D)に測定した平均腫瘍体積で、Vは対象測定時の平均腫瘍体積であり、TRTVとCRTVは同じ日のデータを使用した。
TGI(%)は腫瘍増殖阻害率を反映する。TGI(%)=[(1-(対象処理群投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理群開始投与時の平均腫瘍体積))/(溶媒対照群治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群開始治療時の平均腫瘍体積)]×100%。
群分け後の22日目に、マウスの安楽死を実施して血漿及び腫瘍のサンプルを採取し、腫瘍の秤量と撮影を行った。
実験結果は表5、図1、図2を参照する。
Figure 2022534316000111

Claims (15)

  1. Figure 2022534316000112
    なる式(I)化合物であって、
    式中、
    「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在し、
    Lは-CH-CH-CH-、-CH-O-CH-、-CH-S-CH-、-CH-NH-CH-、-NH-CH-CH-、-S-CH-CH-及び-O-CH-CH-から選ばれ、
    はH、ハロゲン、CN、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基及び5-6員のヘテロアリール基から選ばれ、前記C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基及び5-6員のヘテロアリール基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換され、前記5-6員のヘテロアリール基はそれぞれ独立してO、S、N及びNHから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、
    はRから選ばれ、RはNHから選ばれ、RはHから選ばれ、
    又は、RはRから選ばれ、RとRが接続して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される環A官能基が形成され、前記環A官能基はC6-14アリール基、5-14員のヘテロアリール基、5-12員のヘテロシクロアルケニル基及び4-14員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記C6-14アリール基、5-14員のヘテロアリール基、5-12員のヘテロシクロアルケニル基及び4-14員のヘテロシクロアルキル基はそれぞれ独立してO、S、N及びNRから独立して選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、CN、NH、-CH及び
    Figure 2022534316000113
    から選ばれ、
    はH及びC1-6アルキル基から選ばれ、前記C1-6アルキル基は所望により1つ、2つ又は3つのRbbによって置換され、
    はH、F、Cl、Br、I及びC1-3アルキル基から選ばれ、
    はH及びC1-4アルキル基から選ばれ、
    bbは-OCH、-OCHCH、-O-CH(CH、シクロプロピル基、シクロペンチル基、フェニル基、ピラゾリル基、ピリジニル基、NH、-NHCH及び-N(CHから選ばれ、
    はF、Cl、Br、I、OH、CN、COOH、NH、-NHCH、-N(CH、-CH、-CHCH、-CF、-OCH、-OCHCH、-O-CH(CH、-C(=O)OCH、-C(=O)CH及び-C(=O)CHCHから選ばれる、前記式(I)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  2. はH、F、Cl、Br、I、CN、C1-3アルキル基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基及び6員のヘテロアリール基から選ばれ、前記C1-3アルキル基、C3-5シクロアルキル基、フェニル基及び6員のヘテロアリール基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換され、前記6員のヘテロアリール基はNか
    ら選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子を含み、好ましくは、RはH、F、Cl、Br、I、CN、-CH、-CHCH、シクロプロピル基、フェニル基及びピリジニル基から選ばれ、前記-CH、-CHCH、シクロプロピル基、フェニル基及びピリジニル基はそれぞれ独立して所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換され、より好ましくは、RはH、F、Cl、Br、I、CN、CH、CHCH、CF、シクロプロピル基、フェニル基及びピリジニル基から選ばれ、さらにより好ましくは、RはHから選ばれる、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  3. はH及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望により1つ、2つ又は3つのRbbによって置換され、好ましくは、RはH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n-プロピル基、n-ブチル基及びイソブチル基から選ばれ、より好ましくは、RはC1-3アルキル基から選ばれ、さらにより好ましくは、Rはイソプロピル基から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  4. はH、F及びC1-3アルキル基から選ばれ、好ましくは、RはH、メチル基、エチル基及びFから選ばれ、より好ましくは、RはH及びメチル基から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  5. はH、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基及びn-ブチル基から選ばれ、好ましくは、RはH及びC1-3アルキル基から選ばれ、より好ましくは、RはH、メチル基及びイソプロピル基から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  6. 環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換されるC6-10アリール基、5-9員のヘテロアリール基、5-7員のヘテロシクロアルケニル基及び4-10員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記C6-10アリール基、5-9員のヘテロアリール基、5-7員のヘテロシクロアルケニル基及び4-10員のヘテロシクロアルキル基はそれぞれ独立してO、S、N及びNRから独立して選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、好ましくは、環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換される5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基は独立してO、S、N及びNRから選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、より好ましくは、環A官能基は5-9員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-9員のヘテロシクロアルキル基はN及びNRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  7. 環A官能基は所望により1つ、2つ又は3つのRによって置換されるピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、1-アザビシクロ[2.2.2]オクチル基、1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、1-アザビシクロ[3.2.2]ノナニル基及びアゼパニル基から選ばれ、前記環A官能基はN、NRから選ばれる1つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、好ましくは、環A官能基は、
    Figure 2022534316000114
    から選ばれる、請求項6に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  8. 構造単位
    Figure 2022534316000115
    は、
    Figure 2022534316000116
    から選ばれ、さらに、
    Figure 2022534316000117
    から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  9. 構造単位
    Figure 2022534316000118
    は、
    Figure 2022534316000119
    から選ばれ、さらに、
    Figure 2022534316000120
    から選ばれ、又は、構造単位
    Figure 2022534316000121
    は、から選ばれ、さらに、
    Figure 2022534316000122
    から選ばれ、よりさらに、
    Figure 2022534316000123
    から選ばれる、請求項8に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  10. 「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在し、
    Lは-CH-CH-CH-から選ばれ、
    はHから選ばれ、
    はRから選ばれ、RはNHから選ばれ、RはHから選ばれ、
    又は、RはRから選ばれ、RとRが接続して環A官能基が形成され、前記環A官能基は4-14員のヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記4-14員のヘテロシクロアルキル基はそれぞれ独立してN及びNRから独立して選ばれる1つ、2つ又は3つのヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み、
    はC1-6アルキル基から選ばれ、
    はH及びC1-3アルキル基から選ばれ、
    はH及びC1-4アルキル基から選ばれる、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  11. Figure 2022534316000124
    なる式(I-1)化合物及び式(I-2)化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩から選ばれる化合物であって、
    式中、「*」のつく炭素原子がキラル炭素原子で、(R)又は(S)型の単一のエナンチオマーの形態又は1種のエナンチオマーを大量に含有する形態で存在し、Rには請求項1の定義が適用され、環A官能基には請求項1の定義が適用され、Rには請求項1の定義が適用される、請求項1に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  12. Figure 2022534316000125
    なる化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  13. Figure 2022534316000126
    から選ばれる、請求項12に記載の化合物、その異性体又は薬学的に許容されるその塩。
  14. 治療有効量の請求項1-13のいずれか1項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  15. Cdc7キナーゼによって媒介される疾患、所望により腫瘍から選ばれる前記Cdc7キナーゼによって媒介される疾患、所望により結腸直腸がん、膵臓がんから選ばれる前記
    Cdc7キナーゼによって媒介される疾患を治療するための請求項1-13のいずれか1項に記載の化合物もしくは薬学的に許容されるその塩又は請求項14に記載の医薬組成物。
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