JP2021143157A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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里穂子 冷水
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Abstract

【課題】本発明の課題は、適度な粘度を有し、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触効果が持続的に得られる毛髪化粧料を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するため、(A)シリコーン、(B)カチオン性界面活性剤、(C)高級アルコールを含有する、トリートメント用の毛髪化粧料であって、前記(A)シリコーンは、(a1)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンを含有し、前記(B)カチオン性界面活性剤は、(b1)2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有し、前記(C)高級アルコールは、(c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを含有し、前記(b1)成分の含有量及び前記(c1)成分の含有量の和と、前記(a1)成分の含有量の比((b1+c1)/a1)は、1〜10であることを特徴とする、毛髪化粧料を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、トリートメント用の毛髪化粧料に関する。さらに詳しくは、本発明は、毛髪への塗布性を保ちつつ、良好な感触のトリートメント効果が持続的に得られる毛髪化粧料に関する。
毛髪のコンディショニングは、シャンプー、コンディショナー、及びトリートメント製品等で調整することができる。これらにより、毛髪の表面を滑らかにすることで、櫛通りの良さ、毛髪のまとまり、滑らかな手触り、艶などが得られる。このような毛髪化粧料として、例えば、ダイマー酸のエステルと、アミノ変性シリコーン又はスルホン酸変性シリコーンとを含有することを特徴とする、毛髪用の化粧料が知られている(特許文献1)。
更に、特許文献2には、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、N−アシルアミノ酸エステル、及び脂肪酸とコレステロールとのエステルが配合された毛髪処理剤が開示されている。この毛髪処理剤は、毛先が顔の外側に向いてしまう等の毛髪のおさまりの悪さを改善するものである。
特開2005−213163号公報 特開2012−087081号公報
トリートメント用の毛髪化粧料に高重合シリコーンを配合すると、持続性やまとまり感が向上するものの、毛髪での延びが悪くなり、塗布性が低下するという問題がある。この問題に対して、他成分の量を調整することで解決を試みているが、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触効果とその持続性を維持しつつ、優れた塗布性を有する毛髪化粧料を得ることができなかった。
そこで、本発明の課題は、塗布性に優れ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触効果が持続的に得られる毛髪化粧料を提供することである。
発明者は、上記課題に対して鋭意検討した結果、2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤及び25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを特定の割合で配合することで、塗布性に優れ、かつ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触において良好なトリートメント効果を持続的に得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の毛髪化粧料である。
本発明の毛髪化粧料は、(A)シリコーン、(B)カチオン性界面活性剤、(C)高級アルコールを含有する、トリートメント用の毛髪化粧料であって、前記(A)シリコーンは、(a1)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンを含有し、前記(B)カチオン性界面活性剤は、(b1)2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有し、前記(C)高級アルコールは、(c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを含有し、前記(b1)成分の含有量及び前記(c1)成分の含有量の和と、前記(a1)成分の含有量の比((b1+c1)/a1)は、1〜10であることを特徴とする。
この毛髪化粧料によれば、優れた塗布性を保ちつつ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触において良好なトリートメント効果を持続的に得ることができる。
さらには、本発明の毛髪化粧料によれば、高重合シリコーンを含有する毛髪化粧料であっても適度な粘度に低下することができることから、ポンプ及びチューブから吐出することが可能となり、ポンプタイプ及びチューブタイプの商品を提供することができる。
また、本発明の毛髪化粧料の一実施態様によれば、(b1)成分の含有量及び(c1)成分の含有量の和と、(B)成分の総含有量及び(C)成分の総含有量の和の比((b1+c1)/(B+C))は、0.25〜1.0であることを特徴とする。
この特徴によれば、優れた塗布性を保ちつつ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触において良好なトリートメント効果を持続的に得るという本発明の効果をより発揮することができる。
また、本発明の毛髪化粧料の一実施態様によれば、更に(d1)25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物を含有することを特徴とする。
この特徴によれば、優れた塗布性を保ちつつ、さらに、毛髪のまとまり、柔らかさといった感触において良好なトリートメント効果を持続的に得るという本発明の効果をより発揮することができる。
また、本発明の毛髪化粧料の一実施態様によれば、(b1)成分の含有量及び(c1)成分の含有量の和と、(a1)成分の含有量及び(d1)成分の含有量の和の比((b1+c1)/(a1+d1))は、1.0〜3.0であることを特徴とする。
この特徴によれば、優れた塗布性を保ちつつ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触において良好なトリートメント効果を持続的に得るという本発明の効果をより発揮することができる。
本発明によれば、塗布性に優れ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触効果が持続的に得られる毛髪化粧料を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の態様を含めて説明する。
〔毛髪化粧料〕
本発明の毛髪化粧料は、(A)シリコーン、(B)カチオン性界面活性剤、(C)高級アルコールを含有する、トリートメント用の毛髪化粧料であって、前記(A)シリコーンは、(a1)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンを含有し、前記(B)カチオン性界面活性剤は、(b1)2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有し、前記(C)高級アルコールは、(c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを含有し、前記(b1)成分の含有量及び前記(c1)成分の含有量の和と、前記(a1)成分の含有量の比((b1+c1)/a1)は、1〜10であることを特徴とする。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪等のトリートメントを目的として使用されるものである。本発明の毛髪化粧料を毛髪に作用させると、トリートメント効果が得られ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触効果が持続的に得られる。さらに、本発明の毛髪化粧料は、毛髪に適用した際の剤の延ばしやすさに優れるものである。
また、本発明の毛髪化粧料は、高重合シリコーンを含有する毛髪化粧料であっても適度な粘度に低下することができる。これにより、ポンプ及びチューブから吐出することが可能となり、ポンプタイプ及びチューブタイプの商品を提供することができる。
本発明の毛髪化粧料の25℃における粘度は、特に制限されないが、例えば、5000〜40000mPa・sである。毛髪化粧料の25℃における粘度の下限値は、好ましくは10000mPa・s以上であり、より好ましくは12000mPa・s以上であり、更に好ましくは15000mPa・s以上である。毛髪化粧料の25℃における粘度の上限値は、好ましくは35000mPa・s以下であり、より好ましくは32000mPa・s以下、更に好ましくは29000mPa・s以下である。
なお、本明細書において、粘度の測定は、B型粘度計(東機産業社製 TV−10型)を用いて行う。測定条件は、25℃に調温して、粘度が5000mPa・s未満の場合には、3号ローターで回転速度12rpm、1分間の条件で測定し、粘度が5000〜50000mPa・sの場合には、4号ローターで回転速度12rpm、1分間の条件で測定し、粘度が50000mPa・sを超える場合には、4号ローターで回転速度6rpm、1分間の条件で測定する。
本発明の毛髪化粧料は、通常の1剤式のトリートメント剤、多剤式のトリートメント剤などに利用することができる。多剤式のトリートメント剤の場合には、最後に毛髪に適用するトリートメント剤であることが好ましい。最後に毛髪に適用することにより、トリートメント効果を持続する効果をより発揮することができる。
本発明の毛髪化粧料より効果的に作用させることを目的に、毛髪表面の汚れを毛髪等の洗剤で除去しておくことや、毛髪等を本発明の毛髪化粧料となじみやすい状況に前処理することがあってもよい。
次に、本発明の毛髪化粧料に使用する各成分について、詳細に説明する。
<(A)シリコーン>
シリコーンは、毛髪のキューティクルを保護するとともに毛髪同士の摩擦を軽減する役割等を担う。
シリコーンは、有機基のついたケイ素と酸素が化学結合により交互に連なった合成高分子である。例えば、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
上記のうち、アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)等が挙げられる。
毛髪化粧料における、(A)シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコン)、ヒドロキシ末端基を有するジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコノール)、アミノ変性シリコーンが好ましい。
毛髪化粧料における(A)シリコーンの含有量は、特に制限されないが、例えば、0.1〜30質量%である。(A)シリコーンの含有量の下限値は、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、更に好ましくは7質量%以上であり、特に好ましくは9質量%以上である。シリコーンの含有量の上限値は、例えば、20質量%以下であり、好ましくは15質量%以下である。シリコーンの含有量を2質量%以上とすることで、毛髪のまとまり、指通りといった感触効果を持続的に得られるという効果がより向上する。
((a1)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーン)
本発明の毛髪化粧料は、(a1)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンを含有する。平均重合度の下限値は、まとまり、持続性の観点から、好ましくは4000以上である。(a1)成分の含有量は、特に制限されないが、0.4質量%以上であることが好ましい。0.4質量%以上の場合には、毛髪のまとまり感や、トリートメント効果の持続性が向上する。
(a1)成分の含有量の下限値は、毛髪のまとまり感、指通り、トリートメント効果の持続性が向上するという観点から、より好ましくは1質量%以上であり、更に好ましくは1.5質量%以上である。(a1)成分の含有量の上限値は、剤の伸ばしやすさ、毛髪の柔らかさを向上するという観点から、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下である。
本発明の(a1)成分に利用される原料は、例えば、「BELSIL GB 2170」、「BELSIL GB 5150」、「BELSIL DM 6113E」、「BELSIL DM 3096」(以上、旭化成ワッカーシリコーン(株)製)、「KF-8020」、「KF-9030」(以上、信越化学工業(株)製)、「XF49-B7083」、「SILSOFT B3020」(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン(同)製)、「DOWSIL BY 11-031」、「DOWSIL BY 25-320」(以上、ダウ・東レ(株)製)などが挙げられる。
(平均重合度2000未満のシリコーン)
また、本発明の毛髪化粧料は、平均重合度が2000未満のシリコーンを併用することが好ましい。平均重合度が2000未満のシリコーンを含有することにより、指通りといった毛髪の感触が向上する。平均重合度が2000未満のシリコーン原料は、例えば、「KF-96L-1.5cs」、「KF-96L-2cs」、「KF-96A-5cs」、「KF-96A-6cs」、「KF-96A-10cs」、「KF-96A-20cs」、「KF-96A-30cs」、「KF-96A-50cs」、「KF-96A-100cs」、「KF-96A-200cs」、「KF-96A-300cs」、「KF-96A-350cs」、「KF-96A-500cs」、「KF-96-1,000cs」、「KF-96-3,000cs」、「KF-96A-5,000cs」、「KF-96H-6,000cs」、「KF-96H-10,000cs」、「KF-96H-12,500cs」、「KF-96H-30,000cs」、「KF-96H-50,000cs」、「KF-96H-60,000cs」、「KF-96H-100,000cs」、「KF-96H-300,000cs」、「KF-96H-500,000cs」(以上、信越化学工業(株)製)が挙げられる。
平均重合度が2000未満のシリコーンの含有量は、特に制限されないが、例えば、0.1〜15質量%である。平均重合度が2000未満のシリコーンの含有量の下限値は、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2.5質量%以上であり、更に好ましくは5質量%以上である。平均重合度が2000未満のシリコーンの含有量の上限値は、好ましくは10質量%以下である。
<(B)カチオン性界面活性剤>
カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩類、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩、アーコベル型3級アミン塩等のアミン塩類、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリウム塩等の環式4級アンモニウム塩類、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
((b1)2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤)
本発明の毛髪化粧料は、カチオン性界面活性剤として、2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩を含有する。(b1)成分を含有しない場合には、毛髪化粧料の粘度を低下することができず、剤の展延性が不十分となる。そのため、毛髪化粧料を均一に塗布することができない。また、毛髪を柔らかくするという効果が得られない。
2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、窒素原子に2個又は3個の炭化水素鎖を有する第4級アンモニウム塩であり、下記化学式(1)で表される化合物である。なお、炭化水素鎖は、飽和又は不飽和結合を有していてもよく、炭素原子以外の原子を含んでいてもよい。炭素原子以外の原子としては、例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子、ケイ素原子などが挙げられる。
Figure 2021143157
[R:CH又は炭素数2以上22以下の飽和又は不飽和の炭化水素鎖。R、R:互いに独立して、炭素数2以上22以下の飽和又は不飽和の炭化水素鎖。なお、R、R、Rの炭化水素鎖中に、N、O、S、P、Siを含んでもよい。]
、R、Rの炭化水素鎖は、例えば、炭素数2〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、フェニル基等のアリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基などが挙げられる。
2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、好ましくは、ジアルキル型第4級アンモニウム塩である。ジアルキル型第4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。好ましくは、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、更に好ましくは塩化ジココイルジメチルアンモニウムである。塩化ジココイルジメチルアンモニウムを用いることにより、剤の延ばしやすさや、毛髪を柔らかくするという効果が一層向上する。
その他、3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートなどが挙げられる。
毛髪化粧料における(b1)成分の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.1〜10質量%である。(b1)成分の含有量の下限値は、剤の延ばしやすさ、柔らかさの観点から、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、更に好ましくは0.6質量%以上である。また、(b1)成分の含有量の上限値は、製剤安定性の観点から、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、更に好ましくは3質量%以下であり、特に好ましくは2.5質量%以下である。
(モノアルキル型4級アンモニウム塩)
モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化アルキル(28)トリメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(2)オレイルメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレンステアリルメチルアンモニウム、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオキシポリプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化ポリオキシポリプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。好ましくは、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムである。
毛髪化粧料における(B)カチオン性界面活性剤の総含有量は、特に制限されないが、例えば、0.01〜30質量%である。(B)カチオン性界面活性剤の総含有量の下限値は、まとまり、指通り、持続性及び安定性の観点から、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは2.5質量%以上であり、更に好ましくは3質量%以上である。また、(B)カチオン性界面活性剤の総含有量の上限値は、剤の延ばしやすさの観点から、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、更に好ましくは8質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以下である。
<(C)高級アルコール>
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、フィトステロール、フィトスタノール、コレステロール、コレスタノール、ラノステロール、エルゴステロール等が挙げられる。
((c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコール)
本発明の毛髪化粧料は、(c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを含むことを特徴とする。好ましくは、デシルテトラデカノール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコールであり、より好ましくは、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコールである。(c1)成分を含有しない場合には、毛髪化粧料の粘度を低下することができず、剤の展延性が不十分となる。そのため、毛髪化粧料を均一に塗布することができない。また、(c1)成分は、分岐構造を有することが重要であり、25℃で液状の直鎖の高級アルコールでは、剤の展延性や指通りや柔らかさといった本発明の効果を得ることができない。
なお、(c1)成分の特徴において、「25℃で液状」とは、25℃で24時間保温した際に、流動性を有するものである。具体的には、25℃における粘度が100mPa・s以下である。
毛髪化粧料における(c1)成分の含有量は、特に限定されないが、剤の延ばしやすさ及び指通り、柔らかさの観点から、例えば、0.1〜30質量%である。(c1)成分の含有量の下限値は、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上であり、特に好ましくは2質量%以上である。また、(c1)成分の含有量の上限値は、製剤安定性の観点から、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、更に好ましくは8質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以下である。
毛髪化粧料における(C)高級アルコールの総含有量は、特に制限されないが、例えば、0.01〜30質量%である。(C)高級アルコールの総含有量の下限値は、まとまり、指通り、持続性の観点から、好ましくは4質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、更に好ましくは6質量%以上であり、特に好ましくは7質量%以上である。また、(C)高級アルコールの総含有量の上限値は、剤の延ばしやすさの観点から、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、更に好ましくは12質量%以下である。
<(D)エステル化合物>
エステル化合物は、脂肪酸とアルコールとの脱水反応によって得られる化合物であり、つまりは、エステル類、ロウ類である。
エステル類は、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルへキシル、エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソセチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、ラノリン誘導体、ダイマージリノール酸ジリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、イソステアリン酸水添ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類は、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルである。例えば、ミツロウ(蜜蝋)、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。
((d1)25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物)
本発明の毛髪化粧料は、25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物を含むことが好ましい。25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物の具体例としては、ダイマージリノール酸ジリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ヘキサイソノナン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3、リンゴ酸ジイソステアリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチルなどが挙げられる。更に好ましくは、25℃における粘度が1000mPa・s以上のダイマージリノール酸エステルであり、特に好ましくは、25℃における粘度が1000mPa・s以上のダイマージリノール酸ジリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)である。
25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物は、毛髪化粧料の塗布性を向上するための成分であり、(d1)成分を含有することにより、柔らかさ、まとまりなどの感触において更に良好なトリートメント効果が得られる。また、トリートメント効果の持続性も向上する。
本発明のエステル化合物の25℃における粘度の下限値は、好ましくは1200mPa・s以上であり、より好ましくは1500mPa・s以上であり、更に好ましくは1800mPa・s以上である。エステル化合物の25℃における状態は、特に制限されないが、好ましくは液状又はペースト状であり、より好ましくは液状である。
毛髪化粧料における(d1)成分の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.1〜15質量%である。(d1)成分の含有量の下限値は、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上である。また、(d1)成分の含有量の上限値は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、更に好ましくは5質量%以下である。
毛髪化粧料における(D)エステル化合物の総含有量は、特に制限されないが、例えば、0.1〜15質量%である。(D)エステル化合物の総含有量の下限値は、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1質量%以上である。また、(D)エステル化合物の総含有量の上限値は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、更に好ましくは5質量%以下である。
<各成分の含有量の関係>
((b1+c1)/(B+C))
毛髪化粧料における(b1)成分の含有量及び(c1)成分の含有量の和と、(B)成分の総含有量及び(C)成分の総含有量の和の比((b1+c1)/(B+C))は、特に制限されないが、例えば、0.1〜1.0である。
「(b1+c1)/(B+C)」の下限値は、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.25以上であり、更に好ましくは0.29以上である。この範囲に調整することにより、剤の延ばしやすさや、毛髪の柔らかさを向上する。
((b1+c1)/a1)
毛髪化粧料における(b1)成分の含有量及び(c1)成分の含有量の和と、(a1)成分の含有量の比((b1+c1)/a1)は、特に制限されないが、例えば、0.01〜7である。
「(b1+c1)/a1」の下限値は、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは2以上である。「(b1+c1)/a1」の上限値は、好ましくは6以下であり、より好ましくは5以下である。
((b1+c1)/A)
毛髪化粧料における(b1)成分の含有量及び(c1)成分の含有量の和と、(A)成分の総含有量の比((b1+c1)/A)は、特に制限されないが、例えば、0.1〜1.5である。
「(b1+c1)/A」の下限値は、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.3以上である。「(b1+c1)/A」の上限値は、好ましくは1.0以下であり、より好ましくは0.75以下である。
((b1+c1)/(a1+d1))
毛髪化粧料における(b1)成分の含有量及び(c1)成分の含有量の和と、(a1)成分の含有量及び(d1)成分の含有量の和の比((b1+c1)/(a1+d1))は、特に制限されないが、例えば、0.4〜4.0である。
「(b1+c1)/(a1+d1)」の下限値は、好ましくは0.6以上であり、より好ましくは1.0以上である。「(b1+c1)/(a1+d1)」の上限値は、好ましくは3.0以下であり、より好ましく2.0以下であり、更に好ましくは1.5以下である。
(a1/A)
毛髪化粧料における(a1)成分の含有量と、(A)成分の総含有量の比(a1/A)は、特に制限されないが、例えば、0.05〜1である。
「a1/A」の下限値は、好ましくは0.1以上である。「a1/A」の上限値は、好ましくは0.8以下であり、より好ましくは0.5以下であり、更に好ましくは0.3以下である。この範囲に調整すると、毛髪の感触(柔らかさ、まとまり、指通り)が向上する。
(b1/B)
毛髪化粧料における(b1)成分の含有量と、(B)成分の総含有量の比(b1/B)は、特に制限されないが、例えば、0.1〜1である。
「b1/B」の下限値は、好ましくは0.12以上であり、より好ましくは0.15以上である。「b1/B」の上限値は、好ましくは0.8以下であり、より好ましくは0.6以下であり、更に好ましくは0.4以下である。この範囲に調整すると、毛髪の感触(柔らかさ、まとまり、指通り)が向上する。
(B+C)
毛髪化粧料における(B)成分の総含有量と、(C)成分の総含有量の和(B+C)は、特に制限されないが、例えば、1〜25質量%である。
「B+C」の下限値は、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは6.5質量%以上であり、更に好ましくは12質量%以上である。「B+C」の上限値は、好ましくは20以下であり、より好ましくは15質量%以下である。この範囲に調整すると、毛髪化粧料の乳化安定性や剤の延ばしやすさに優れ、まとまりや指通りなどの感触も向上するという効果を奏する。
(c1/C)
毛髪化粧料における(c1)成分の含有量と、(C)成分の総含有量の比(c1/C)は、特に制限されないが、例えば、0.1〜1である。
「c1/C」の下限値は、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.3以上である。「c1/C」の上限値は、好ましくは0.8以下であり、より好ましくは0.6以下であり、更に好ましくは0.4以下である。この範囲に調整すると、毛髪の感触(柔らかさ、まとまり、指通り)が向上する。
<その他の成分>
本発明の毛髪化粧料には、上述の各成分以外にも、必要に応じて、他の成分が配合されていてもよい。
上記他の成分としては、例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、(A)成分、(C)成分、(D)成分以外の油性成分、多価アルコール、精製水等の水、溶剤、高分子化合物、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、及び紫外線吸収剤等を挙げることができる。これらの他の成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(ノニオン性界面活性剤)
ノニオン性界面活性剤は、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトステロール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。好ましくは、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルであり、より好ましくは、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステルである。
(アニオン性界面活性剤)
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸塩、金属セッケン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、アシルイセチオン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、モノアシルグリセリン硫酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩などが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンは、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンのいずれであってもよい。好ましくは、N−アシルメチルタウリン塩である。
より具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ−テルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類(ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等)、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸であるラウリン酸、ミリスチン酸及びこれらの高級脂肪酸の塩が例示され、1又は2種以上を使用することができる。特に好ましくは、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(ココイルメチルタウリンNa)である。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤に大別される。
アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(ココアンホ酢酸Na)、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエトキシエチル−N’−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメトキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミンなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;などが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
(油性成分)
油性成分は、例えば、油脂、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。
油脂は、トリグリセリドすなわち脂肪酸とグリセリンとのトリエステルである。例えば、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、シア脂、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素は、炭素と水素よりなる化合物である。例えば、流動パラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、イソパラフィン類、オゾケライト、セレシン、ポリエチレン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、合成スクワラン、スクワレン、水添スクワラン、リモネン、テレビン油等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
(多価アルコール)
多価アルコールとしては、グリコール類及びグリセリン類が挙げられる。グリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリン類としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
(溶剤)
溶剤としては、例えば、有機溶媒等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等が挙げられる。なお、これらの溶剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
(高分子化合物)
高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、両性高分子が挙げられる。なお、この高分子化合物の重量平均分子量は、100,000以上とすることができる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(例えば、BASF社製、商品名「ルビスコール」等)、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸系共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸アミド系共重合体等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
カチオン性高分子としては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。これらのなかでも、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等が好ましい。なお、これらのカチオン性高分子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
両性高分子は、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。なお、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記糖としては、例えば、トレハロース、マルトース、グリコシルトレハロース、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、及びN−アセチルグルコサミン等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、及び安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記pH調整剤としては、例えば、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、酒石酸、乳酸及びアルギニン等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール及び亜硫酸塩等が挙げられる。なお、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
[毛髪化粧料の調製]
以下の表1〜表4に示す組成の毛髪化粧料を調製した。得られた毛髪化粧料について、「剤の延ばしやすさ」、「塗布時の厚み感」、「柔らかさ」、「まとまり」、「指通り」及び、「持続性」の点から評価した。
[損傷毛束の準備]
毛束サンプル(同一人毛、毛径;75〜95マイクロメートル)を用いて、「プロマスターEX LT」(ホーユー株式会社製、ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした(ブリーチ処理)。ブリーチ処理を行うことにより、損傷毛束を作製した。
[毛髪化粧料による毛髪処理]
上述のように準備した損傷毛束30gに対して、1.5gのシャンプーで毛髪を洗浄し、水で十分にすすいだ後、実施例及び比較例の毛髪化粧料3gを塗布した。次いで、水洗し、毛髪化粧料を洗い流した後、タオルドライを行い、次いでドライヤーで乾かし、処理毛束とした。
[評価方法]
各実施例及び各比較例の毛髪化粧料の剤の延ばしやすさ(塗布性)、並びに、各実施例及び各比較例の毛髪化粧料により処理された処理毛束について、柔らかさ、まとまり、指通りの感触を評価した。さらに、これらの感触の持続性について評価した。評価方法は、次に示すとおりである。
<剤の延ばしやすさ(塗布性)>
塗布性は、毛髪処理を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。パネラー10名が毛髪化粧料を塗布した際の剤の延ばしやすさについて、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:とても延びがよく使いやすい。
2:十分な延びやすさであり、使用に問題はない。
1:延びが悪く、使いづらい。
その評価結果を表1〜表4の「剤の延ばしやすさ(塗布性)」の項に示す。
<柔らかさ>
毛髪の柔らかさは、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。10名のパネラーが、損傷毛束と処理毛束を比較し、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:柔らかさが大きく向上した。
2:柔らかさが向上した。
1:柔らかさがわずかに向上した。
その評価結果を表1〜表4の「柔らかさ」の項に示す。
<まとまり>
毛髪のまとまりは、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。10名のパネラーが、損傷毛束と処理毛束を比較し、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:まとまり感が大きく向上した。
2:まとまり感が向上した。
1:まとまり感がわずかに向上した。
その評価結果を表1〜表4の「まとまり」の項に示す。
<指通り>
毛髪の指通りは、毛髪の感触を専門とするパネラー10名による官能試験により次のように評価した。10名のパネラーが、損傷毛束と処理毛束を比較し、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:指通りが大きく向上した。
2:指通りが向上した。
1:指通りがわずかに向上した。
その評価結果を表1〜表4の「指通り」の項に示す。
<持続性>
毛髪化粧料の効果の持続性の評価では、各実施例及び各比較例の毛髪化粧料により処理された処理毛束に対して、更に50℃のラウリル硫酸ナトリウム1質量%水溶液に6分間浸漬(シャンプーを繰り返し行う処理についての加速試験に相当)し、水洗した。次に、市販のシャンプー及び市販のコンディショナーを常法に従って適用した後にドライヤーを用いて乾燥させ、持続性評価用毛束とした。得られた持続性評価用毛束の感触を、各実施例及び各比較例の毛髪化粧料により処理された処理毛束の感触と比較して、毛髪化粧料の効果の持続性について評価した。評価方法は、以下の3段階の評価基準で採点した。10名の採点の平均値が2.8以上の場合を「5」、2.5以上2.8未満の場合を「4」、2.0以上2.5未満の場合を「3」、1.5以上2.0未満の場合を「2」、1.5未満の場合を「1」とした。
(評価基準)
3:柔らかさ、まとまり、指通りの感触が同等である。
2:柔らかさ、まとまり、指通りの感触がやや低下したが、十分な感触である。
1:柔らかさ、まとまり、指通りの感触が低下し、処理前に近い状態である。
その評価結果を表1〜表4の「持続性」の項に示す。
Figure 2021143157
表1を参照し、毛髪化粧料の効果について検討する。実施例1、2と、比較例1、2を対比すると、(a1)平均重合度が2000以上の高重合シリコーンを含有し、(b1+c1)/a1が1〜10である場合に、毛髪のまとまり感や指通りが向上し、更にはトリートメント効果の持続性も向上することがわかる。
また、実施例1と実施例2を対比すると、高重合シリコーンは、平均重合度が4000以上の場合に、本発明の効果をより発揮することがわかる。
実施例1と比較例3を対比すると、(b1)ジアルキル第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有する場合に、毛髪の柔らかさが向上し、更には剤の延ばしやすさ(塗布性)も向上することがわかる。
実施例1と比較例4、5を対比すると、(c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを含有する場合に、剤の延ばしやすさ(塗布性)が向上することがわかる。また、毛髪の柔らかさ、まとまり感、指通りも向上することがわかる。なお、比較例5に示すように、分岐鎖を有しない液状の高級アルコールを含有しても、本発明の効果を得ることができない。
Figure 2021143157
表2を参照し、(A)成分、(a1)成分、(b1)成分の含有量と本発明の効果について検討する。実施例1、3、4を対比すると、(A)成分の含有量を増加した場合に、毛髪のまとまり感、指通りが向上し、更にはトリートメント効果の持続性も向上する傾向が認められた。
実施例1、5、6を対比すると、(a1)成分の含有量を増加した場合に、毛髪のまとまり感、指通りが向上し、更にはトリートメント効果の持続性も向上する傾向が認められた。
実施例1、7、8を対比すると、(b1)成分の含有量は、0.5〜2.5質量%の範囲で特に優れた効果を奏することが認められた。また、実施例1、9を対比すると、塩化ジココイルジメチルアンモニウムを用いることにより、剤の延ばしやすさや、毛髪を柔らかくするという効果が一層向上することがわかる。
Figure 2021143157
表3を参照し、(c1)成分、(d1)成分の含有量と本発明の効果について検討する。実施例1、10、11を対比すると、(c1)成分の含有量が0.5質量%以上である場合に、いずれの項目においても特に優れた効果が認められた。
実施例1、12を対比すると、(c1)成分、(C)成分は、同類の材料でも効果があることが確認された。
実施例1、13、16を対比すると、(D)25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物を含有する場合に、毛髪の柔らかさ、まとまり感が向上し、また、トリートメント効果の持続性も向上する。また、(D)成分として、ダイマージリノール酸エステルを使用する場合に、いずれの項目においても特に優れた効果が認められた。
実施例1、14、15を対比すると、(D)成分の含有量は、1〜3質量%の範囲で特に優れた効果を奏することが認められた。
Figure 2021143157
表4を参照し、各種成分の含有量の関係と本発明の効果について検討する。
実施例1、17、18を対比すると、「(b1+c1)/B+C」が0.1以上で優れた効果が認められ、0.29以上の場合に、特に優れた効果が認められた。
実施例1、19、20を対比すると、「(b1+c1)/a1」が1〜6.5の範囲で特に優れた効果が認められた。
なお、実施例21は、処方例として例示した。
[処方例]
以下の表5に示す毛髪化粧料を調製した。処方例1の毛髪化粧料は、塗布性に優れ、毛髪のまとまり、指通り、柔らかさといった感触効果が持続的に得られるものであった。
Figure 2021143157
本発明の毛髪化粧料は、ヒトの頭髪、髭、眉毛、すね毛等の体毛をトリートメントする毛髪化粧料として利用することができる。その他、ペット等の動物の体毛をトリートメントするために利用してもよい。
本発明の毛髪化粧料は、美容室又は理容室で使用する1剤式及び多剤式のトリートメント用の毛髪化粧料に利用することができる。また、家庭で使用するセルフトリートメント用の毛髪化粧料に利用することができる。
本発明の毛髪化粧料は、粘度を低下することができるため、ポンプタイプ及びチューブタイプの商品に利用することができる。

Claims (4)

  1. (A)シリコーン、(B)カチオン性界面活性剤、(C)高級アルコールを含有する、トリートメント用の毛髪化粧料であって、
    前記(A)シリコーンは、(a1)平均重合度2000〜20000の高重合シリコーンを含有し、
    前記(B)カチオン性界面活性剤は、(b1)2鎖型又は3鎖型の第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有し、
    前記(C)高級アルコールは、(c1)25℃で液状の分岐構造をもつ高級アルコールを含有し、
    前記(b1)成分の含有量及び前記(c1)成分の含有量の和と、前記(a1)成分の含有量の比((b1+c1)/a1)は、1〜10であることを特徴とする、毛髪化粧料。
  2. 前記(b1)成分の含有量及び前記(c1)成分の含有量の和と、前記(B)成分の総含有量及び前記(C)成分の総含有量の和の比((b1+c1)/(B+C))は、0.25〜1.0であることを特徴とする、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 更に(d1)25℃における粘度が1000mPa・s以上のエステル化合物を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 前記(b1)成分の含有量及び前記(c1)成分の含有量の和と、前記(a1)成分の含有量及び前記(d1)成分の含有量の和の比((b1+c1)/(a1+d1))は、1.0〜3.0であることを特徴とする、請求項3に記載の毛髪化粧料。

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