JP7248999B2 - 毛髪洗浄料組成物、及び洗浄方法 - Google Patents

毛髪洗浄料組成物、及び洗浄方法 Download PDF

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Description

本開示は、洗浄料組成物、及び洗浄方法に関する。
毛髪洗浄料組成物は、毛髪及び頭皮の汚れを洗い流すために使用される。毛髪洗浄料組成物の成分としては、例えば、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤のうちのいずれか一種が単独で用いられるか、二種以上が併用される。また、すすぎ時の感触を向上させるため、上述のような毛髪洗浄料組成物に、カチオン性界面活性剤やカチオン性ポリマーを配合してコンプレックスを形成させることも行われている。更に、ポリエーテル変性シリコーン等を配合したシャンプー組成物も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭58-74798号公報
しかしながら、上述のような従来技術では、すすぎ時のきしみや硬さ、滑らかさに関し、未だ十分満足できるものではなかった。また、上述のようなポリエーテル変性シリコーン等を配合することにより、すすぎ時のきしみや硬さ、なめらかさについてはある程度まで改善できるが、泡立ちを阻害してしまう、といった別の問題を招くため、種々の特性をバランスよく改善することは難しいという問題があった。
本開示の一局面においては、すすぎ時の感触と泡立ちに優れた洗浄料組成物、及び洗浄方法を提供することが望ましい。
本開示の一態様は、洗浄料組成物であって、成分(A)として、直鎖型又は分岐型ポリグリセリン変性シリコーンを含有する。このように構成された洗浄料組成物によれば、上記成分(A)を含有するので、すすぎ時の感触と泡立ちに優れた洗浄料組成物となる。
また、本開示の別の一態様は、洗浄方法であって、本開示の洗浄料組成物を使用して白髪毛を洗浄する洗浄方法である。このような洗浄方法によれば、上述のような洗浄料組成物を使用して白髪毛を洗浄するので、すすぎ時の感触と泡立ちに優れ、白髪毛であってもすすぎ時の感触を良好にすることができる。
例えば高齢者等は、白髪毛が増えることによって髪質が変化し感触が変わる。白髪毛の場合、従来の洗浄料組成物では、すすぎ時の感触に関し、十分に満足できるものではないという問題がある。これに対し、本開示の洗浄料組成物であれば、上述した通りの成分を配合したことにより、白髪毛に対するすすぎ時の感触を良好にすることができる。
以下、本開示の洗浄料組成物について、更に詳細に説明する。
(1)洗浄料組成物の詳細
[成分(A)]
本開示の洗浄料組成物には、成分(A)として、直鎖型又は分岐型ポリグリセリン変性シリコーンが含まれる。本開示において、ポリグリセリン変性シリコーンとは、シリコーン鎖にポリグリセリン鎖を導入した構造を有する化合物のことである。ポリグリセリン変性シリコーンとしては、直鎖状のシリコーン鎖を有する直鎖型ポリグリセリン変性シリコーン、及び分岐状のシリコーン鎖を有する分岐型ポリグリセリン変性シリコーン、どちらを利用してもよく、双方を併用してもよい。ただし、アルキル共変性型ポリグリセリン変性シリコーンは、水に溶けにくく、透明な組成物を得ることが難しい。したがって、例えば、透明系のシャンプーとして構成したい場合には、アルキル共変性型以外のものを用いることが好ましい。
ポリグリセリン鎖の重合数は、通常2以上、好ましくは3以上であり、通常5以下、好ましくは4以下である。具体的なポリグリセリン変性シリコーンとしては、例えば、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等を挙げることができる。
このようなポリグリセリン変性シリコーンとしては、市販品を利用することができる。例えば、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコンとしては、株式会社信越化学工業製の「KF-6100」等を利用することができる。ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンとしては、株式会社信越化学工業製の「KF-6104」等を利用することができる。
成分(A)の配合量は、適宜調製されていればよいが、例えば洗浄料組成物全体中に占める質量比で0.01質量%~5質量%、好ましくは0.05質量%~3質量%、更に好ましくは0.1質量%~1質量%に調製されているとよい。成分(A)の配合量を0.01質量%以上とすることにより、すすぎ時の感触が良好になる。すすぎ時の感触は、成分(A)の配合量を0.05質量%以上とすることで、より良好にすることができ、成分(A)の配合量を0.1質量%以上とすることにより、更に良好にすることができる。また、成分(A)の配合量を5質量%以下とすることにより、オーバーコンディショニングとなること(すなわち、成分の過度の吸着や蓄積。)を抑制でき、これにより、例えば毛髪が硬化するのを抑制することができる。オーバーコンディショニングとなるのを抑制する効果は、成分(A)の配合量を3質量%以下にすることによってより向上し、成分(A)の配合量を1質量%以下にすれば更に向上する。
成分(A)を配合することにより、ポリエーテル変性シリコーン等を配合する場合とは異なり、泡立ちを過度に阻害することなく、すすぎ時のきしみや硬さ、なめらかさを改善することができる。
[成分(B)]
また、本開示の洗浄料組成物は、成分(B)として、アミノ酸系のアニオン性界面活性剤を含有していてもよい。本開示の洗浄料組成物において、アミノ酸系のアニオン性界面活性剤としては、例えば、N-アシルアミノ酸型界面活性剤を挙げることができる。N-アシルアミノ酸型界面活性剤は、飽和又は不飽和のアシル基を有するアミノ酸の塩、及び同アミノ酸の類縁体の塩である。当該アミノ酸としては、例えば、グルタミン酸、グリシン、アスパラギン酸、アラニン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、トリプトファン、バリン、セリン、N-メチルグリシン(サルコシン)、及びN-メチルアラニンを挙げることができる。当該アミノ酸の類縁体としては、例えば、2-アミノエタンスルホン酸(タウリン)、及びN-メチルタウリンを挙げることができる。また、当該酸性アミノ酸及びその類縁体は、D体、L体、及びDL体のいずれであってもよい。
アニオン基の対イオンとしては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、及びトリエタノールアミンを挙げることができる。N-アシルアミノ酸型界面活性剤の具体例としては、例えば、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、及びパルミトイルプロリンナトリウムを挙げることができる。これらアミノ酸系のアニオン性界面活性剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらのなかで、すすぎ時の感触が良好な点から、アシル基を有するアミノ酸の塩が好ましい。
成分(B)の配合量は、適宜調製されていればよいが、例えば洗浄料組成物全体中に占める質量比で1質量%~20質量%、好ましくは3質量%~15質量%、更に好ましくは5質量%~10質量%に調製されているとよい。成分(B)の配合量を1質量%以上とすることにより、使用時の泡立ちを良好にすることができる。使用時の泡立ちは、成分(B)の配合量を3質量%以上にするとより良好になり、成分(B)の配合量を5質量%以上にすると更に良好になる。また、成分(B)の配合量を20質量%以下とすることにより、すすぎ時の感触が良好になる。すすぎ時の感触は、成分(B)の配合量を15質量%以下とすることで、より良好になり、成分(B)の配合量を10質量%以下とすることにより、更に良好になる。
[成分(C)]
また、本開示の洗浄料組成物は、成分(C)として、両性界面活性剤を含有していてもよい。本開示の洗浄料組成物において、両性界面活性剤としては、例えば、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウリルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ヒドロキシアルキル(C12-C14)ヒドロキシエチルサルコシン、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホプロピオン酸ナトリウム等を挙げることができる。
成分(C)の配合量は、適宜調製されていればよいが、例えば洗浄料組成物全体中に占める質量比で1質量%~20質量%、好ましくは3質量%~15質量%、更に好ましくは5質量%~10質量%に調製されているとよい。成分(C)の配合量を1質量%以上とすることにより、使用時の泡立ちを良好にすることができる。また、成分(C)の配合量を1質量%以上とすることにより、粘度が低下するのを抑制することができる。使用時の泡立ち及び粘度低下の抑制効果を向上させたい場合は、成分(C)の配合量を3質量%以上にしてもよく、粘度低下の抑制効果を更に向上させたい場合は、成分(C)の配合量を5質量%以上としてもよい。また、成分(C)の配合量を20質量%以下とすることにより、すすぎ時の感触が良好になる。すすぎ時の感触は、成分(C)の配合量を15質量%以下とすることで、より良好になり、成分(A)の配合量を10質量%以下とすることにより、更に良好になる。
[成分(B)及び成分(C)の合計配合量]
上述の成分(B)及び成分(C)は、どちらも泡立ち成分として働く。そのため、成分(B)及び成分(C)については、双方を合計した配合量も考慮することが好ましい。具体的には、成分(B)及び成分(C)の合計配合量は、例えば洗浄料組成物全体中に占める質量比で1質量%~25質量%、好ましくは5質量%~20質量%、更に好ましくは10質量%~18質量%に調製されているとよい。このように成分(B)及び成分(C)の合計配合量を調節することにより、使用時の泡立ちが良好になる。
[成分(D)]
また、本開示の洗浄料組成物は、成分(D)として、ノニオン性界面活性剤を含有していてもよい。本開示の洗浄料組成物において、ノニオン性界面活性剤としては、(D1)室温で液状のノニオン性界面活性剤、及び(D2)室温で固体のノニオン性界面活性剤、どちらも利用することができる。室温で液状のノニオン性界面活性剤、及び室温で固体のノニオン性界面活性剤は、いずれか一方を配合してもよいし、双方を配合してもよい。なお、本開示でいう室温とは25℃のことをいう。
(D1)室温で液状のノニオン性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ポリエチレングリコール-7グリセリル、コカミドDEA、コカミドメチルMEA、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテル、イソステアリン酸PEG-20ソルビタン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸BG、PEG-20ソルビタンココエート、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ラウレス-2、ラウレス-4、ラウレス-9、(C12-14)パレス-7、(C12-14)パレス-9、(C12-14)パレス-12等を採用することができる。
(D2)室温で固体のノニオン性界面活性剤としては、例えば、セテアレス-60ミリスチルグリコール、コカミドMEA、PEG-3ラウラミド、ジステアリン酸PEG-150、ラウリン酸PEG-80ソルビタン、ミリスチン酸酢クロース、トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコース、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-80水添ヒマシ油、PEG-100水添ヒマシ油、セテス-10、セテス-15、セテス-20、セテス-25、セテス-30、セテス-40、ステアレス-20等を採用することができる。
成分(D)の配合量は、適宜調製されていればよいが、例えば洗浄料組成物全体中に占める質量比で0.1質量%~15質量%に調製されているとよい。ただし、成分(D)については、(D1)室温で液状のノニオン性界面活性剤か、(D2)室温で固体のノニオン性界面活性剤かによっても、配合量が調節される。具体的には、成分(D1)の場合は、その配合量が、洗浄料組成物全体中に占める質量比で0.1質量%~10質量%、好ましくは0.5質量%~7質量%、更に好ましくは1質量%~5質量%に調製されているとよい。成分(D1)の配合量を0.1質量%以上とすることにより、すすぎ時の感触が良好になる。すすぎ時の感触は、成分(D1)の配合量を0.5質量%以上とすることで、より良好になり、成分(D1)の配合量を1質量%以上とすることにより、更に良好になる。また、成分(D1)の配合量を10質量%以下とすることにより、オーバーコンディショニングとなるのを抑制できる。オーバーコンディショニングとなるのを抑制する効果は、成分(D1)の配合量を7質量%以下とすることによってより向上し、成分(D1)の配合量を5質量%以下とすることによって更に向上する。
一方、成分(D2)の場合は、その配合量を洗浄料組成物全体中に占める質量比で0.5質量%~6質量%に調製するとよい。この場合、成分(D2)の配合量を0.5質量%以上とすることにより、泡質の改善を図ることができ、また基剤の粘度を上げることができる。また、成分(D2)の配合量を6質量%以下とすることにより、すすぎ時の感触が良好になる。
また、本開示の洗浄料組成物において、アニオン性界面活性剤を含有する場合には、硫酸系のアニオン性界面活性剤の配合量が抑制されている方が、すすぎ時の感触はより良好になるので好ましい。より具体的には、本開示の洗浄料組成物は、アニオン性界面活性剤を含有し、かつ、当該アニオン性界面活性剤全体中に占める硫酸系のアニオン性界面活性剤の割合が50質量%以下に調製されているものであってもよい。なお、本開示の洗浄料組成物において、上述の成分(B)を含有する場合には、ここでいうアニオン性界面活性剤全体の中には、上述の成分(B)も含まれる。
硫酸系のアニオン性界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩等を挙げることができる。洗浄料組成物に配合される全てのアニオン性界面活性剤の合計配合量中、硫酸系のアニオン性界面活性剤が50質量%以下に抑制されていると、すすぎ時の感触が良好になる。すすぎ時の感触は、硫酸系のアニオン性界面活性剤は25質量%以下にするとより良好になり、硫酸系のアニオン性界面活性剤を配合しなければ更に良好になる。
[他の成分]
なお、本開示の洗浄料組成物は、上述したような主要な成分の他に、洗浄料組成物としての効果を損ねない範囲内で他の成分を含有していてもよい。いくつかの例を挙げれば、例えば、髪のふんわり感を向上させるには、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、及びポリクオタニウム-10を配合してもよい。これにより、例えば、加齢に伴ってハリが無くなってきた髪に対し、ふんわり感を向上させることができる。
また、例えば、髪の弾力アップを図るには、ウメ果実エキスを配合してもよい。また、例えば、髪のうねりを抑制するには、ザクロ花エキスを配合してもよい。さらに、洗髪に伴う頭皮への負担を軽減するには、サピンヅストリホリアツス果実エキスを配合してもよい。これにより、頭皮へ負担が軽減され、優しく髪を洗浄することができる。
これら以外にも、洗浄料組成物に一般的に含有され、且つ前述した各成分の作用及び本発明の効果を阻害しない各成分を含有してもよい。このような成分として、例えば油性成分、溶剤、上記以外の界面活性剤、高分子化合物、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、及び無機塩を挙げることができる。これらの成分は、その具体例の一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンを挙げることができる。油脂の具体例としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油を挙げることができる。ロウの具体例としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンを挙げることができる。
高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2-ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2-オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールを挙げることができる。
炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンを挙げることができる。高級脂肪酸の具体例としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸を挙げることができる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルを挙げることができる。
エステルの具体例としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2-エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10~30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2-エチルヘキサン酸セチルを挙げることができる。
シリコーンの具体例としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650~10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンを挙げることができる。これらの油性成分の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
溶剤としては、水及び有機溶媒を例示できる。有機溶媒としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリンを例示できる。グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3-ブチレングリコールを例示できる。グリセリンとしては、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンを例示できる。これらの溶剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
界面活性剤としては、上述の成分(B),(C),(D)として規定するものとは異なる界面活性剤が配合されてもよい。このような界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。上述の成分(B),(C),(D)として規定するものとは異なる界面活性剤としては、アミノ酸系以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等を挙げることができる。
アミノ酸系以外のアニオン性界面活性剤としては、エーテルカルボンやスルホン酸系、リン酸系のアニオン性界面活性剤を挙げることができる。具体的には、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、アルキル(炭素数6~24)エーテルカルボン酸、ヒドロキシアルキル(炭素数6~24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6~24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6~24)アリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6~24)アミドエーテルカルボン酸、及びこれのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩等)、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩を挙げることができる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムを例示できる。
高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、及び両性高分子を挙げることができる。ノニオン性高分子は、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等、ビニルピロリドンのホモ-及びコポリマー、特にポリビニルピロリドン単独、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー又は、商品名「ルビスコール」(BASF社製)、ビニルピロリドン、ビニルアセテート及びビニルプロピオネートのターポリマー等を挙げることができる。また、例えば、種々のアクリル酸及びメタアクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドのコポリマー、例えば100,000以上の分子量を有するポリアクリルアミド、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂等を挙げることができる。
アニオン性高分子は、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマーを挙げることができる。カチオン性高分子は、例えば、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N-[2-ヒドロキシ-3-(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β-メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、β-メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N-ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル-アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等を挙げることができる。
両性高分子は、例えばN-メタクリロイルエチルN,N-ジメチルアンモニウムα-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM-75;三菱化学社製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28-4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;オンデオ・ナルコ社製)等を挙げることができる。これらの高分子化合物の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、及びN-アセチルグルコサミンを例示できる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、パラベン、メチルパラベン及び安息香酸ナトリウムを例示できる。キレート化剤としては、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類を例示できる。
安定剤としては、フェナセチン、8-ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸を例示できる。酸化防止剤としては、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩を例示できる。無機塩としては、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウムを例示できる。
本開示の洗浄料組成物は、例えば水を溶媒又は分散媒として、例えば、シャンプーの製品形態とされる。この場合、透明系のシャンプーとして構成したい場合には、成分(A)としてアルキル共変性型以外の直鎖型又は分岐型ポリグリセリン変性シリコーンを用いることにより、洗浄料組成物の透明性を維持することができる。洗浄料組成物の透明性については、不透明又は透明性が低い洗浄料組成物となる場合でも、シャンプーの製品形態とすることは可能である。ただし、不透明又は透明性が低い洗浄料組成物の場合、洗浄料組成物の濁りを目立たなくするには、更にジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール等のパール化剤を配合する等の対処が必要となる。この点、透明系のシャンプーとして構成すれば、パール化剤を配合しなくても、見映えの良好な製品にすることができる。
洗浄料組成物の剤型は、特に限定されず、例えば、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、泡状(フォーム状)、及びクリーム状のいずれであってもよい。例えば、洗浄料組成物の剤型を泡状にする場合、エアゾール容器を用いてもよいし、ノンエアゾール容器を用いてもよい。ノンエアゾール容器としては、例えば、ポンプフォーマー容器及びスクイズフォーマー容器を挙げることができる。
本開示の洗浄料組成物は、水や温湯で濡れた状態の毛髪に適用されてもよいし、乾いた毛髪に適用されてもよいが、好ましくは濡れた状態の毛髪に適用される。洗浄料組成物の毛髪への塗布方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜使用することができる。塗布方法としては、例えば手櫛による塗布、スプレー(噴霧)による塗布、及びコーム又は刷毛を用いた塗布を挙げることができる。洗浄料組成物は、常法に従って泡立てられた後に、水や温湯で洗い流す洗浄処理に用いられる。ただし、本開示の洗浄料組成物の用途は特に限定されず、上述した毛髪洗浄用の他、身体用の洗浄剤(ボディソープ)、洗顔剤、ハンドソープ等として用いることができる。
(2)実験例
次に、いくつかの実施例及び比較例を挙げて、本発明の実施形態を更に具体的に説明する。
下記の表1及び表2に示す各成分を含有する洗浄料組成物を調製した。表1及び表2に示した各成分に対応する数値は、いずれも各成分の配合量を示し、その単位は質量%である。表1及び表2において、各成分の左側に付記した「A」,「B」,「C」,「D1」,及び「D2」の符号は、表中の各成分が、上述した成分(A),(B),(C),(D1),及び(D2)のうちのいずれに該当するのかを示している。各成分の左側に付記した「not A」の符号は、当該符号が付記された成分が、成分(A)と対比するための成分であることを示し、「not B」の符号は、当該符号が付記された成分が、成分(B)と対比するための成分であることを示している。
実験手順としては、毛髪に対する染毛又は脱色処理が複数回繰り返し施されたハイダメージ毛の女性20名を被験者として、表1及び表2に示す各毛髪洗浄剤組成物を各被験者の毛髪に適量塗布し、常法に従って洗髪処理を施した。その後、毛髪を水で洗い流した。そして、各洗浄料組成物ともに、以下の方法で「泡立ち」と「すすぎ時の感触」を評価した。
[泡立ち]
20名の被験者のうち、泡立ちが良い(起泡性に優れる)と評価した被験者の数が、16人以上の場合を「優れる:AA」とし、11~15人の場合を「良好:A」とし、6~10人の場合を「普通:B」とし、5人以下の場合を「不良:C」として4段階で評価した。
[すすぎ時の感触]
20名の被験者のうち、すすぎ時の指通りが良いと評価した被験者の数が、16人以上の場合を「優れる:AA」とし、11~15人の場合を「良好:A」とし、6~10人の場合を「普通:B」とし、6人以下の場合を「不良:C」として4段階で評価した。
Figure 0007248999000001
Figure 0007248999000002
総合評価としては、上記二つの評価項目のうち、少なくとも一方の評価項目についての評価結果が「AA」又は「A」であり、かつ評価結果が「C」となる評価項目がないものを合格とし、合格以外のものを不合格とした。表1及び表2に示すように、実施例1~実施例21は、いずれも「泡立ち」及び「すすぎ時の感触」の評価結果が「AA」,「A」,又は「B」となった。
一方、比較例1は、本開示でいう成分(A)が含まれていない例である。しかし、比較例1では、「すすぎ時の感触」の評価結果が「C」となった。また、比較例2は、成分(A)の代わりに、ポリエチレングリコール-11メチルエーテルジメチコンを配合した例である。しかし、比較例2では、「泡立ち」の評価結果が「C」となった。比較例3は、成分(A)の代わりに、ジメチコンを配合した例である。しかし、比較例3では、「泡立ち」の評価結果が「C」となった。また、比較例3の場合は、洗浄料組成物に濁りが生じ、洗浄料組成物の透明性が低下した。したがって、比較例3の場合は、そのままでは洗浄料組成物としての商品性が低くなる。よって、これを補うためには、例えば、不透明なパール系シャンプーとなるような成分を更に加える必要が生じる。換言すれば、透明なシャンプー組成物を調製したい場合には、比較例3のような処方では対応できないことがわかった。
実施例2は、成分(B)として、実施例1とは異なるアミノ酸系のアニオン性界面活性剤を採用している例である。実施例1,2ともに「泡立ち」及び「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。実施例3は、成分(C)として、実施例1とは異なる両性界面活性剤を採用した例である。実施例1,3ともに「泡立ち」及び「すすぎ時の感触」の評価結果が「AA」となった。
実施例1は、本開示でいう成分(D)として、(D1)常温で液状のノニオン性界面活性剤及び(D2)常温で固体のノニオン性界面活性剤の双方が配合されている。これに対し、実施例4は、本開示でいう成分(D)が含まれていない例である。ただし、実施例4の場合でも「泡立ち」及び「すすぎ時の感触」の評価結果は「A」となった。また、実施例5は、成分(D)として、(D2)常温で固体のノニオン性界面活性剤が含まれているが、(D1)常温で液状のノニオン性界面活性剤は含まれていない例である。ただし、実施例5の場合でも「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「A」となった。実施例6は、成分(D)として、(D1)常温で液状のノニオン性界面活性剤が含まれているが、(D2)常温で固体のノニオン性界面活性剤は含まれていない例である。ただし、実施例6の場合でも「泡立ち」の評価結果は「A」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。
実施例7~10は、成分(A)の配合量を実施例1とは変更した例である。これら実施例7~10の場合でも「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」又は「A」となった。実施例7,8は双方とも良い評価結果ではあったが、双方を対比すると、実施例7の方がより好ましい結果となった。実施例9,10は双方とも良い評価結果ではあったが、双方を対比すると、実施例10の方がより好ましい結果となった。
実施例11,12は、成分(B)の配合量を実施例1とは変更した例である。実施例11の場合でも「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「A」となった。実施例12の場合には「泡立ち」の評価結果は「A」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。実施例13,14は、成分(C)の配合量を実施例1とは変更した例である。実施例13の場合でも「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「A」となった。実施例14の場合には「泡立ち」の評価結果は「A」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。
実施例15~17は、成分(D2)の配合量を実施例1とは変更した例である。実施例15の場合、「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。実施例16の場合、「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「A」となった。実施例17の場合、「泡立ち」の評価結果は「A」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。実施例18~20は、成分(A)~(D)のいくつかについて、その配合量を実施例1とは変更した例である。実施例18~20の各例ともに、「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。
実施例21は、本開示でいう成分(B)が含まれていない例である。実施例21の場合、「泡立ち」の評価結果は「B」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。したがって、実施例21も総合評価としては合格であるが、更に泡立ちを改善するには、成分(B)を配合する方が好ましい、ということがわかる。実施例22は、本開示でいう成分(B)(すなわち、アミノ酸系のアニオン性界面活性剤。)の代わりに、硫酸系のアニオン性界面活性剤を配合した例である。実施例22の場合、「泡立ち」の評価結果は「AA」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「B」となった。したがって、実施例22も総合評価としては合格であるが、成分(B)を配合する方がすすぎ時の感触は良好になる、ということがわかる。
実施例22では、実施例1,2において例示した成分(B)の全量を、硫酸系のアニオン性界面活性剤に置き換えている。ただし、成分(B)と硫酸系のアニオン性界面活性剤は併用することができる。実施例1と実施例22との中間的な処方としては、例えば、成分(B)の配合量を3.75質量%、硫酸系のアニオン性界面活性剤の配合量を3.75質量%としてもよい(すなわち、アニオン性界面活性剤の合計配合量中、硫酸系のアニオン性界面活性剤が50質量%。)。この場合、すすぎ時の感触は実施例22よりも改善されて、実施例1に近づくことになる。
上記中間的な処方よりも更にすすぎ時の感触を改善するには、成分(B)の配合量を5.625質量%、硫酸系のアニオン性界面活性剤の配合量を1.875質量%としてもよい(すなわち、アニオン性界面活性剤の合計配合量中、硫酸系のアニオン性界面活性剤が25質量%。)。この場合、すすぎ時の感触は上述の中間的な処方よりも更に改善されて、実施例1に近づくことになる。
つまり、洗浄料組成物に配合される全てのアニオン性界面活性剤の合計配合量中、硫酸系のアニオン性界面活性剤が50質量%以下に抑制されていると、すすぎ時の感触が良好になり、硫酸系のアニオン性界面活性剤が25質量%以下にされているとすすぎ時の感触がより良好になり、硫酸系のアニオン性界面活性剤が配合されていなければ(すなわち、実施例1,2のような処方であれば)、すすぎ時の感触が更に良好になる。
実施例23は、本開示でいう成分(C)が含まれていない例である。実施例23の場合、「泡立ち」の評価結果は「B」、「すすぎ時の感触」の評価結果は「AA」となった。したがって、実施例23も総合評価としては合格であるが、更に泡立ちを改善するには、成分(C)を配合する方が好ましい、ということがわかる。
さらに、実施例1の洗浄料組成物の場合は、黒髪毛及び白髪毛のいずれであっても「すすぎ時の感触」は良好であった。しかし、比較例2の洗浄料組成物の場合は、特に白髪毛である場合に「すすぎ時の感触」が良好ではなくなる傾向があった。比較例2は、成分(A)の代わりにポリエチレングリコール-11メチルエーテルジメチコンが配合されている点、及び成分(B)が配合されていない点で、実施例1とは相違する。そこで、更に実施例21の洗浄料組成物についても試験を実施した。その結果、実施例21の洗浄料組成物は、黒髪毛及び白髪毛のいずれであっても「すすぎ時の感触」は良好であった。したがって、これらの結果からは、白髪毛について「すすぎ時の感触」を良好にするには、成分(A)を配合することが重要であると考えられる。また、成分(A)に加えて、成分(B)をも配合することにより、「泡立ち」及び「すすぎ時の感触」の双方を良好にできるものと考えられる。
(3)処方例
次に、本開示の洗浄料組成物について、更に他の成分も添加された処方例を下記表3,表4,表5に例示する。
Figure 0007248999000003
上記表3に示す各成分を含有する洗浄料組成物は、すすぎ時の感触と泡立ちに優れ、特に白髪毛に対するすすぎ時の感触に優れた洗浄料組成物であった。
Figure 0007248999000004
上記表4に示す各成分を含有する洗浄料組成物は、すすぎ時の感触と泡立ちに優れ、特に白髪毛に対するすすぎ時の感触に優れた洗浄料組成物であった。
Figure 0007248999000005
上記表5に示す各成分を含有する洗浄料組成物は、すすぎ時の感触と泡立ちに優れ、特に白髪毛に対するすすぎ時の感触に優れた洗浄料組成物であった。
(4)その他の実施形態
以上、洗浄料組成物について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものに過ぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記「(2)実験例」及び「(3)処方例」の各欄では、成分(A)~(D)の具体例として特定の物質をいくつか例示したが、上記「(1)洗浄料組成物の詳細」で言及した通りの物質であれば、他の物質を用いてもよい。

Claims (7)

  1. 成分(A)として、分岐状のシリコーン鎖にポリグリセリン鎖が導入された、ポリグリセリン変性シリコーンを含有し、
    成分(B)として、アミノ酸系のアニオン性界面活性剤を含有し
    アニオン性界面活性剤を含有し、かつ、当該アニオン性界面活性剤全体中に占める硫酸系のアニオン性界面活性剤の割合が50質量%以下に調製されている
    毛髪洗浄料組成物。
  2. 請求項1に記載の毛髪洗浄料組成物であって、
    成分(C)として、両性界面活性剤を含有する
    毛髪洗浄料組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の毛髪洗浄料組成物であって、
    成分(D)として、ノニオン性界面活性剤を含有する
    毛髪洗浄料組成物。
  4. 請求項3に記載の毛髪洗浄料組成物であって、
    前記成分(D)として、(D1)室温で液状のノニオン性界面活性剤を含有する
    毛髪洗浄料組成物。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の毛髪洗浄料組成物であって、
    前記成分(D)として、(D2)室温で固体のノニオン性界面活性剤を、毛髪洗浄料組成物全体中に占める質量比で0.5質量%~6質量%含有する
    毛髪洗浄料組成物。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の毛髪洗浄料組成物であって、
    白髪毛用である
    毛髪洗浄料組成物。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の毛髪洗浄料組成物を使用して白髪毛を洗浄する
    洗浄方法。
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