JP6052863B2 - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪処理剤組成物に関する。更に詳しくは、本発明は、異なる内部損傷を有する毛髪に対して使用した際に、毛髪における内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができる毛髪処理剤組成物に関する。
毛髪は、酸化染毛剤、パーマ剤等による化学処理や、ドライヤー等による熱処理等によって損傷を受けやすい。そのため、従来より、毛髪の感触等(例えば、毛髪のハリ・コシ等)の改善を目的とする毛髪処理剤の開発が検討されている。
具体的には、例えば、ケラチン加水分解ポリペプタイド、L−プロリン、アミノ酸を組み合わせることで、毛髪にハリ・コシを与え、毛髪の感触を改善することができる毛髪化粧料が提案されている(特許文献1参照)。
また、塩化メタクリル酸コリンエステル共重合体、アミノ酸、カチオン化ケラトースを組み合わせることで、毛髪損傷の予防、修繕効果を得ることができる毛髪化粧料が提案されている(特許文献2参照)。
更に、シスチン等の化合物を有効成分とし、毛髪関連遺伝子の発現を促進することで、毛髪のハリ・コシを改善することができる改善剤が提案されている(特許文献3参照)。
特開平10−087444号公報 特開2002−265337号公報 特開2006−143649号公報
上記の酸化染毛剤等による化学処理や、ドライヤー等による熱処理は、毛髪に対して繰り返し使用されることが多く、その結果、毛髪においては根元から毛先にかけて損傷度合いが酷くなる傾向にある。そのため、毛髪の部位によって手触り感が異なるということが起こる。また、毛髪の損傷度合いが異なると、酸化染毛剤によるムラ染まりや、パーマのウエーブが均一に掛からない等の問題が生じる。
しかしながら、上述の特許文献1〜3等の従来の毛髪処理剤を用いた場合には、毛髪のハリ・コシを改善することはできるかもしれないが、毛髪の損傷を修復する効果が得られるものではない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、異なる内部損傷を有する毛髪に対して使用した際に、毛髪における内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができる毛髪処理剤組成物を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
[1]2剤式の毛髪処理剤組成物であって、
第1剤は、
(A)シスチンと、
(B)アルカリ剤と、を含有しており、
第2剤は、
(C)有機酸を含有しており、
第1剤全体を100質量%とした場合に、前記(A)シスチンの含有割合は0.5〜4質量%であり、
前記第1剤のpHは8.5〜11であり、
前記第2剤のpHは3〜5であり、
前記第1剤を毛髪へ適用した後に、前記第2剤を適用することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
[2]前記(B)アルカリ剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びモノエタノールアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、
前記(C)有機酸が、酒石酸、レブリン酸、乳酸、グリコール酸及び酢酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である前記[1]に記載の毛髪処理剤組成物。
[3]前記第1剤が、更に、
(D)ミツロウと、
(E)フェニル変性シリコーン及び(F)アミノ変性シリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有しており、
第1剤全体を100質量%とした場合に、
前記(D)ミツロウの含有割合は0.01〜5質量%であり、
前記(E)フェニル変性シリコーンの含有割合は0.1〜5質量%であり、
前記(F)アミノ変性シリコーンの含有割合は0.01〜3質量%である前記[1]又は[2]に記載の毛髪処理剤組成物。
[4]酸化染毛剤の前処理剤又は後処理剤として使用される前記[1]乃至[3]のうちのいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
本発明の毛髪処理剤組成物(即ち、上記[1]の構成の毛髪処理剤組成物)によれば、異なる内部損傷を有する毛髪(即ち、複数回の化学処理や熱処理によって、根元から毛先にかけて損傷度合いが酷くなった毛髪や、部位によって手触り感が異なる毛髪)に対して用いた際に、毛髪における損傷度合いの大きな部位ほど修復される度合いが大きく、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができる。
また、第1剤において特定のアルカリ剤を用い、且つ、第2剤において特定の有機酸を用いる場合(即ち、上記[2]の構成の毛髪処理剤組成物である場合)には、内部損傷の度合いを更に均一化することができる。
更に、第1剤が、ミツロウと、フェニル変性シリコーン及びアミノ変性シリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有しており、且つ、各成分が特定量である場合(即ち、上記[3]の構成の毛髪処理剤組成物である場合)には、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪により均一な感触を付与することができる。
また、毛髪処理剤組成物を酸化染毛剤の前処理剤又は後処理剤として使用する場合(即ち、上記[4]の構成の毛髪処理剤組成物である場合)には、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができると共に、酸化染毛剤による染毛のムラ(かぶり)を抑制し、均染性を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の毛髪処理剤組成物は、2剤式の毛髪処理剤組成物である。そして、この毛髪処理剤組成物は、(A)シスチン及び(B)アルカリ剤を含有する第1剤と、(C)有機酸を含有する第2剤とからなる。
[毛髪処理剤組成物における第1剤]
<成分(A)>
上記第1剤は、成分(A)として、シスチンを含有する。
シスチンの配合割合は、第1剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜4質量%であり、より好ましくは0.5〜2質量%である。
この配合割合が、0.5質量%未満である場合、内部損傷の度合いを均一化する効果が低いという問題がある。一方、4質量%を超える場合、シスチンを溶解させるアルカリ剤の配合割合が増加し、毛髪が損傷して切れ毛が発生するおそれがある。
<成分(B)>
上記第1剤は、成分(B)として、アルカリ剤を更に含有する。
このアルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アンモニア等が挙げられる。これらのなかでも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン等が好ましい。
尚、これらのアルカリ剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アルカリ剤の配合割合は、第1剤全体を100質量%とした場合に、0.2〜8質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜1.2質量%である。
この配合割合が、上述の範囲内である場合、毛髪内部を損傷させることなく、シスチンを溶解させて内部損傷の度合いを均一化することができる。
尚、この配合割合が、0.2質量%未満である場合、第1剤中のシスチンを十分に溶解させることができず、内部損傷の度合いを均一化する効果が低くなるおそれがある。一方、8質量%を超える場合、アルカリ剤によって毛髪内部が損傷して切れ毛が発生するおそれがある。
<成分(D)>
上記第1剤には、成分(D)として、ミツロウが含有されていてもよい。
ミツロウの配合割合は、第1剤全体を100質量%とした場合に、0.01〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.3〜1.5質量%である。
この配合割合が、上述の範囲内である場合、毛先のぱさつきを改善することができる。
尚、この配合割合が、0.01質量%未満である場合、上述の効果が十分に得られないおそれがある。一方、5質量%を超える場合、毛髪の硬さ等において不具合の生じるおそれがある。
<成分(E)>
上記第1剤には、成分(E)として、フェニル変性シリコーンが含有されていてもよい。
このフェニル変性シリコーンとしては、例えば、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルトリメチコン等が挙げられる。
尚、これらのフェニル変性シリコーンは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、フェニル変性シリコーンの配合割合は、第1剤全体を100質量%とした場合に、0.1〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜5質量%である。
この配合割合が、上述の範囲内である場合、損傷度の異なる毛髪へより均一な感触を付与することができる。
尚、この配合割合が、0.1質量%未満である場合、上述の効果が十分に得られないおそれがある。一方、5質量%を超える場合、毛髪のベタつきやきしみ感等において不具合の生じるおそれがある。
<成分(F)>
上記第1剤には、成分(F)として、アミノ変性シリコーンが含有されていてもよい。
このアミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(INCI名:トリメチルシリルアモジメチコン)、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー等が挙げられる。これらのなかでも、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー等が好ましい。
尚、これらのアミノ変性シリコーンは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アミノ変性シリコーンの配合割合は、第1剤全体を100質量%とした場合に、0.01〜3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜2質量%である。
この配合割合が、上述の範囲内である場合、毛先のぱさつきを改善することができる。
尚、この配合割合が、0.01質量%未満である場合、上述の効果が十分に得られないおそれがある。一方、3質量%を超える場合、毛髪のゴワツキ等において不具合の生じるおそれがある。
特に、本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤は、成分(A)と、成分(B)と、成分(D)と、成分(E)及び成分(F)のうちの少なくとも一方と、を含むものとすることができる。尚、各成分の配合割合については、上述の記載を適用することができる。
第1剤が、上記の構成である場合、異なる内部損傷を有する毛髪に対して用いることで、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪により均一な感触を付与することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤のpHは、8.5〜11である。
このpHが8.5未満である場合、シスチンを十分に溶解させることができないという問題がある。一方、pHが11を超える場合、毛髪が損傷して切れ毛が発生するおそれがある。
[毛髪処理剤組成物における第2剤]
<成分(C)>
上記第2剤は、成分(C)として、有機酸を含有する。
この有機酸としては、例えば、酒石酸、レブリン酸、乳酸、グリコール酸、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、アスコルビン酸等が挙げられる。これらのなかでも、酒石酸、レブリン酸、乳酸、グリコール酸、酢酸等が好ましい。
尚、これらの有機酸は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、有機酸の配合割合は、第2剤全体を100質量%とした場合に、0.5〜1.5質量%であることが好ましい。
この配合割合が、上述の範囲内である場合、毛髪を引き締めて第1剤の効果を高めることができる。
尚、この配合割合が、0.5質量%未満である場合、毛髪から第1剤の成分が流出して内部損傷の度合いを均一化する効果が低くなるおそれがある。一方、1.5質量%を超える場合、毛髪が引き締まりすぎてきしみを感じるおそれがある。
また、本発明の毛髪処理剤組成物における第2剤のpHは、3〜5である。
このpHが3未満である場合、毛髪が引き締まりすぎてきしみを感じるおそれがある。一方、pHが5を超える場合、毛髪の引き締め効果が弱く、内部損傷の度合いを均一化する効果が低くなるおそれがある。
[他の成分]
本発明の毛髪処理剤組成物における第1剤又は第2剤には、上述の各成分以外にも、必要に応じて、他の成分が配合されていてもよい。
上記他の成分としては、例えば、精製水等の水、油性成分、溶剤、界面活性剤、高分子化合物、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び無機塩等を挙げることができる。
尚、これらの他の成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記油性成分としては、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーン等が挙げられる。
油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、油脂の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜5質量%である。
ロウとしては、例えば、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリン等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリン等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、炭化水素の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、高級脂肪酸の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アルキルグリセリルエーテルの配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、及び2−エチルヘキサン酸セチル等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、エステルの配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.2〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン[例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー]、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーン等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、シリコーンの配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜7質量%である。
上記溶剤としては、例えば、水、及び有機溶媒等が挙げられる。
有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、グリコール、及びグリセリン等が挙げられる。
グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリン等が挙げられる。
尚、これらの溶剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、溶剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜7質量%である。
上記界面活性剤は、洗浄成分として配合されるほか、各成分を可溶化させる可溶化剤として配合できる。また、組成物の粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりするために配合できる。
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、脂肪族アルカノールアミド、アルキルグルコシド等が挙げられる。
アルキレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、「POE」ともいう)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテル等が挙げられる。
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はアルキレンアルキルグリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド又は脂肪族アルカノールアミドとしては、例えば、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びポリオキシプロピレン(12EO)ミリスチン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。なかでも、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10EO)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(15EO)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。
また、アルキルグルコシドとしては、例えば、アルキル(C8〜16)グルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
尚、これらのノニオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、ノニオン性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、カチオン性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜7質量%である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、及びテトラデセンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ヒドロキシ(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化した(C6〜C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、及び、これらのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノイソプロパノールアミン塩等)等が挙げられる。更には、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、及びN−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アニオン性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウム等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、両性界面活性剤の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.1〜10質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
上記高分子化合物としては、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、両性高分子が挙げられる。尚、この高分子化合物の重量平均分子量は、100,000以上とすることができる。
ノニオン性高分子としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合体、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(例えば、BASF社製、商品名「ルビスコール」等)、ジメチルヒダントインホルムアルデヒド樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸系共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸アミド系共重合体等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、ノニオン性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.01〜3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。
アニオン性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、及びカルボキシビニルポリマー等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、アニオン性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.01〜1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%である。
カチオン性高分子としては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のカチオン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム等のカチオン化グアガム;デキストラン塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル等のカチオン化デキストランのようにセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストラン等の多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖;塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ステアリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解大豆たん白、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解カゼイン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コラーゲン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解ケラチン、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コンキオリン等のように加水分解たん白質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解たん白;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、β−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム・アクリルアミド共重合物、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合物ジエチル硫酸塩、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム等のカチオン化ビニル系又はアクリル系ポリマー;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール等のポリグリコールポリアミン縮合物;アジピオン酸ジメチル−アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体;アミノエチルアミノプロピル・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。これらのなかでも、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等が好ましい。
尚、これらのカチオン性高分子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、カチオン性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.01〜3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。
両性高分子は、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学(株)製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸の三元重合体(市販名;マーコートプラス3330,3331;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。尚、これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、両性高分子の配合割合は特に限定されないが、第1剤全体(又は第2剤全体)を100質量%とした場合に、0.01〜1質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。
上記糖としては、例えば、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、及びN−アセチルグルコサミン等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記防腐剤としては、例えば、パラベン、メチルパラベン、及び安息香酸ナトリウム等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記キレート化剤としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記安定剤としては、例えば、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記pH調整剤としては、例えば、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、タウリン、グルタミン酸、及びアルギニン等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、pHの調整には、上述の第1剤における(B)アルカリ剤や、第2剤における(C)有機酸を用いることもできる。
上記酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、及び亜硫酸塩等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、及び炭酸ナトリウム等が挙げられる。尚、これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
[毛髪処理剤組成物の剤型]
本発明の毛髪処理剤組成物の剤型は特に限定されない。具体的には、例えば、第1剤及び第2剤において、それぞれ、水溶液、クリーム状、乳液等の適宜な剤型にして用いることができる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもできる。
[毛髪処理剤組成物の使用方法]
本発明の毛髪処理剤組成物においては、上述の第1剤を毛髪へ適用した後に、上述の第2剤が適用される。
第2剤を適用する時期は、毛髪に第1剤が十分に浸透した後であれば特に限定されない。具体的には、例えば、第1剤を毛髪に適用してから、30分以内(特に20分以内、更には10分以内)とすることができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物において、第1剤に対する、第2剤の使用量は特に限定されず、用途に応じて適宜調整される。
具体的には、例えば、第2剤の使用量は、第1剤全体を100質量%とした場合に、80〜120質量%(特に90〜110質量%)とすることができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物は、酸化染毛剤の前処理剤又は後処理剤として使用されるものとすることができる。
この場合、毛髪における内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができると共に、酸化染毛剤による染毛のムラ(かぶり)を抑制し、均染性を得ることができる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。ここで、部は、特記しない限り質量基準である。
[1]化学処理毛髪の調整
毛束サンプル(同一人毛、毛径;75〜95マイクロメートル)を用いて、「プロマスターEX LT」(ホーユー株式会社製、ブリーチ剤)で30℃、30分処理した後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした(ブリーチ処理)。次いで、コスメカールH(株式会社アリミノ製、ヘアカーリングローション)を30℃、15分処理した後、中間水洗をし、コスメカールアフターローション(株式会社アリミノ製、ヘアコンディショナー)を30℃、15分処理した。その後、水洗し、シャンプーを行いドライヤーにて乾かした(パーマ処理)。
このように、上記ブリーチ処理を行い、続いて上記パーマ処理の連続工程を1回処理した毛束(評価用毛髪サンプルA)と、この連続工程を3回処理した毛束(評価用毛髪サンプルB)を作成した。
[2]毛髪処理剤組成物の調製
表1〜表4に示すように、各成分を含む実施例1〜20、比較例1〜12の各毛髪処理剤組成物を常法に従って調製した。
尚、表中における各成分の数値は、第1剤(又は第2剤)全体を100質量%とした場合における含有割合(質量%)である。また、表に示していないが、第1剤(又は第2剤)における残量は、精製水、及びpHの調整に用いたpH調整剤である。
[3]性能評価
(3−1)破断強度
上述のように準備した各化学処理毛髪サンプル(評価用毛髪サンプルA、B)2gに、実施例1〜10、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物における第1剤4gをサンプル全体に均等に塗布し、30℃、3分処理した。その後、実施例1〜10、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物における第2剤4gをサンプル全体に均等に塗布し、40℃、5分処理した後、水洗した。そして、タオルドライ後、ドライヤーで乾かし、破断強度について評価を行った。
上記手順にて実施例1〜10、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物で処理された各評価用毛髪サンプルについて、引張り試験機(株式会社今田製作所製、SV−201N型)を用いて破断強度の測定を行った。
そして、評価用毛髪サンプルA(ブリーチ処理後、パーマ処理の連続工程を1回処理したサンプル)の破断強度(A1)と、評価用毛髪サンプルB(ブリーチ処理後、パーマ処理の連続工程を3回処理したサンプル)の破断強度(A2)との差(A1−A2)が、18未満のものを評価「5」、18以上23未満のものを評価「4」、23以上28未満のものを評価「3」、28以上33未満のものを評価「2」、33以上のものを評価「1」とした。尚、この測定においては、破断強度の差(A1−A2)が小さいほど好ましい。
上記測定結果及び評価結果を表1及び表4の「評価」の欄における「破断強度」及び「破断強度差」の項に示す。
(3−2)中間から毛先にかけての均一な手触り
上述のように準備した化学処理毛髪サンプル(評価用毛髪サンプルB)10gに、実施例11〜16の毛髪処理剤組成物における第1剤20gをサンプル全体に均等に塗布し、30℃、3分処理した。その後、実施例11〜16の毛髪処理剤組成物における第2剤20gをサンプル全体に均等に塗布し、40℃、5分処理した後、水洗した。そして、タオルドライ後、ドライヤーで乾かし、毛髪の手触りについて評価を行った。
ここで言う「手触り」とは、「指通り」、「ざらつきのなさ」、「しっとり感」を総合した評価である。
この評価項目に関しては、上述のように処理した評価用毛髪サンプルBに対して、20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。
その評価結果を表2の「評価」の欄における「中間から毛先にかけての均一な手触り」の項に示す。
(3−3)毛先のぱさつき改善効果
ここで言う「毛先のぱさつき」とは、毛髪の適度な水分が足らずドライな質感であり、硬さを感じ、広がってしまって髪のまとまりが悪い状態のことである。
この評価項目に関しては、上記(3−2)の「手触り」の評価に用いたものと同様の評価用毛髪サンプルBに対して、20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが17〜20名である場合が評価点5、13〜16名である場合が評価点4、9〜12名である場合が評価点3、5〜8名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。
その評価結果を表2の「評価」の欄における「毛先のぱさつき改善効果」の項に示す。
(3−4)均染性
<後処理剤として使用>
上述のように準備した各化学処理毛髪サンプル(評価用毛髪サンプルA、B)に、「プロマスターEX A−8/7」(ホーユー株式会社製、酸化染毛剤)で30℃、30分処理した。その後、水洗し、シャンプーを行った。
続いて、各化学処理毛髪サンプル(評価用毛髪サンプルA、B)1gに、実施例17〜19、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物における第1剤2gをサンプル全体に均等に塗布し、30℃、3分処理した。その後、実施例17〜19、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物における第2剤2gをサンプル全体に均等に塗布し、40℃、5分処理した。次いで、水洗し、タオルドライした後、ドライヤーで乾かし、下記の明度測定を行うことにより、毛髪処理剤組成物を酸化染毛剤の後処理剤として使用した場合における均染性を評価した。
<前処理剤として使用>
上述のように準備した各化学処理毛髪サンプル(評価用毛髪サンプルA、B)1gに、実施例20の毛髪処理剤組成物における第1剤2gをサンプル全体に均等に塗布し、30℃、3分処理した。その後、実施例20の毛髪処理剤組成物における第2剤2gをサンプル全体に均等に塗布し、40℃、5分処理した。次いで、水洗し、タオルドライした後、ドライヤーで乾かした。
続いて、上記手順にて実施例20の毛髪処理剤組成物で処理された各評価用毛髪サンプルに、「プロマスターEX A−8/7」(ホーユー株式会社製、酸化染毛剤)で30℃、30分処理した。その後、水洗し、シャンプーを行い、ドライヤーにて乾かし、下記の明度測定を行うことにより、毛髪処理剤組成物を酸化染毛剤の前処理剤として使用した場合における均染性を評価した。
<明度測定>
上述のように毛髪処理剤組成物を酸化染毛剤の前処理剤又は後処理剤として用いた評価用毛髪サンプルA及びBについて、測色計(ミノルタ株式会社製、CM−508D型)を用いて明度の測定を行った。
そして、評価用毛髪サンプルA(ブリーチ処理後、パーマ処理の連続工程を1回処理したサンプル)の明度(L1値)と、評価用毛髪サンプルB(ブリーチ処理後、パーマ処理の連続工程を3回処理したサンプル)の明度(L2値)との差(L1−L2)が、0.6未満のものを評価「5」、0.6以上1.0未満のものを評価「4」、1.0以上1.4未満のものを評価「3」、1.4以上1.8未満のものを評価「2」、1.8以上のものを評価「1」とした。尚、この測定においては、明度の差(L1−L2)が小さいほど、均染性に優れている。
上記測定結果及び評価結果を表3及び表4の「評価」の欄における「明度」及び「均染性」の項に示す。
Figure 0006052863
Figure 0006052863
Figure 0006052863
Figure 0006052863
[4]実施例の効果
表1及び表4に示すように、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物における「破断強度差」の評価結果は1又は2であった。これに対して、実施例1〜10の毛髪処理剤組成物における「破断強度差」の評価結果は3〜5であり、実施例群は比較例群よりも破断強度差(A1−A2)が小さく、優れた結果であった。
また、表2に示すように、実施例11〜16の毛髪処理剤組成物における「中間から毛先にかけての均一な手触り」の評価結果は3〜5であり、優れた結果であった。
更に、表2に示すように、実施例11〜16の毛髪処理剤組成物における「毛先のぱさつき改善効果」の評価結果は3〜5であり、優れた結果であった。
また、表3及び表4によれば、比較例1〜12の毛髪処理剤組成物における「均染性」の評価結果は1〜3であった。これに対して、実施例17〜20の毛髪処理剤組成物における「均染性」の評価結果は4又は5であり、実施例群は比較例群よりも明度差(L1−L2)が小さく、均染性に優れていた。
以上のことから、本実施例における毛髪処理剤組成物は、異なる内部損傷を有する毛髪に対して使用した際に、毛髪における損傷度合いの大きな部位ほど修復される度合いが大きく、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができることが確認できた。更には、毛髪処理剤組成物を酸化染毛剤の前処理剤又は後処理剤として使用した際に、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができると共に、酸化染毛剤による染毛のムラを抑制し、優れた均染性を得ることができることが確認できた。
本発明の毛髪処理剤組成物は、異なる内部損傷を有する毛髪に対して使用した際に、毛髪における損傷度合いの大きな部位ほど修復される度合いが大きく、内部損傷の度合いを均一化し、毛髪に均一な感触を付与することができる。そのため、毛髪処理剤分野において、幅広く用いることができる。

Claims (4)

  1. 2剤式の毛髪処理剤組成物であって、
    第1剤は、
    (A)シスチンと、
    (B)アルカリ剤と、を含有しており、
    第2剤は、
    (C)有機酸を含有しており、
    第1剤全体を100質量%とした場合に、前記(A)シスチンの含有割合は0.5〜4質量%であり、
    前記第1剤のpHは8.5〜11であり、
    前記第2剤のpHは3〜5であり、
    前記第1剤を毛髪へ適用した後に、前記第2剤を適用することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
  2. 前記(B)アルカリ剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びモノエタノールアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、
    前記(C)有機酸が、酒石酸、レブリン酸、乳酸、グリコール酸及び酢酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
  3. 前記第1剤が、更に、
    (D)ミツロウと、
    (E)フェニル変性シリコーン及び(F)アミノ変性シリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有しており、
    第1剤全体を100質量%とした場合に、
    前記(D)ミツロウの含有割合は0.01〜5質量%であり、
    前記(E)フェニル変性シリコーンの含有割合は0.1〜5質量%であり、
    前記(F)アミノ変性シリコーンの含有割合は0.01〜3質量%である請求項1又は2に記載の毛髪処理剤組成物。
  4. 酸化染毛剤の前処理剤又は後処理剤として使用される請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の毛髪処理剤組成物。
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