JP2008150308A - 毛髪改質剤、毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料、及び毛髪の改質方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダメージを受けた毛髪を本質的に改質し、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力を向上させ、かつ、効果の長期持続性に優れた毛髪改質剤、その毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料、及びその毛髪化粧料を用いた毛髪の改質方法を提供する。
【解決手段】炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物を含有する毛髪改質剤;前記毛髪改質剤を含有する毛髪化粧料;及び前記毛髪化粧料を毛髪に適用する毛髪の改質方法。
【選択図】なし
【解決手段】炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物を含有する毛髪改質剤;前記毛髪改質剤を含有する毛髪化粧料;及び前記毛髪化粧料を毛髪に適用する毛髪の改質方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、毛髪表面のダメージを低減又は修復、あるいは毛髪表面を保護するための毛髪改質剤、毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料、及び毛髪の改質方法に関する。
近年、ヘアスタイルの多様化に伴って、染毛剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等の化学的処理や、過度なブラッシングやブローといった日常の物理的処理あるいは紫外線等の影響によって、毛髪の損傷、特に毛髪表面へのダメージを受け易い傾向にある。このようなダメージを受けて毛髪表面の保護層としての機能を有する脂質層が失われると、いわゆるパサつき、指通りやツヤの悪化といった好ましくない現象が起きる。更には、毛髪内部の間充物質が流出し、毛髪の弾力(ハリ、こし)や、まとまり性の低下、切れ毛といった状態に及ぶことがある。
こういった毛髪表面のダメージを低減又は修復する目的、あるいは毛髪表面の保護強化という目的で、従来から毛髪改質剤が使用されている。
従来の毛髪改質剤としては、油脂や皮膜形成能のある高分子化合物、あるいはステアリルトリメチルアンモニウムクロリド(STAC)のような第4級アンモニウム塩を一時的に毛髪表面に付着させ、毛髪状態を改質させることが主流であった。
例えば、このSTACは、ダメージを受け、表面が親水化及びイオン化した毛髪に対して、イオン結合等の静電的な相互作用や、吸着等の物理現象に基づき、毛髪表面を疎水化する。その結果として、ダメージを受けた毛髪と比較して毛髪表面の摩擦抵抗が軽減され、毛髪の表面改質を行うというものであり、特に近年では、毛髪表面とSTACとの相互作用をより強固にする目的で、ジグルコシル没食子酸(DGA)を併用した毛髪改質剤も開発されている(例えば、非特許文献1)。
その他、タンパク質の加水分解物及びアミノ酸を毛髪損傷修復成分として含有している毛髪化粧料を毛髪の損傷部位に適用したもの(例えば、特許文献1)や、毛髪改質という目的にとどまらず、広くケラチン物質の改質を目的として、共有結合により長鎖アルキル基を導入するという技術もある(例えば、特許文献2)。
しかしながら、前記のようなイオン結合及び水素結合等による静電的な相互作用を利用した毛髪改質剤では、一時的な効果は得られるものの、日常の洗髪等によって表面を覆っていたSTACやDGA等の毛髪改質剤は容易に洗い流される。その結果として、再び毛髪表面の親水部やイオン部が露出し、毛髪のパサつき、まとまり性や指通りの悪化が再生するため、毛髪表面を改質するにあたっての根本的な解決とはいえない上に、毛髪改質効果の持続性という観点から見ても問題であった。また、タンパク質の加水分解物及びアミノ酸を毛髪損傷修復成分として毛髪に作用させた毛髪化粧料も、毛髪のハリや弾力効果は得られるものの、その持続性という点では満足のいくものではなかった。
前記特許文献2には、酸ハロゲン化物を用いたアシル化反応により共有結合を形成するケラチン繊維の処理方法が具体的に開示されているが、酸ハロゲン化物は、通常の毛髪に対して使用される水溶液中における化合物の安定性や人体に与える感作性や変異原性をはじめとする安全性という点からは容易に使用できるものではなかった。
これらの問題点から、ダメージを受けた毛髪を本質的に改質し、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力を向上させ、かつ、効果の持続性に優れた毛髪改質剤の開発が望まれていた。
JOURNAL OF OLEO SCIENCE, Vol.53,No.6,295−304(2004)
特開平11−139941号公報
特開2000−226763号公報
本発明は、ダメージを受けた毛髪を本質的に改質し、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力を向上させ、かつ、効果の長期持続性に優れた毛髪改質剤、その毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料、及びその毛髪化粧料を用いた毛髪の改質方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、不飽和ジカルボン酸と、直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物が、従来の毛髪改質剤の欠点を克服し、施術時の利便性や生体への安全性は基より、ダメージを受けた毛髪に対して、著しく改質効果の優れた毛髪改質剤であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物を含有する毛髪改質剤。
(2)エステル化合物がジエステル化合物であり、かつ不飽和ジカルボン酸の少なくとも一方のカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成している前記(1)に記載の毛髪改質剤。
(3)ジエステル化合物が、不飽和ジカルボン酸の二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成している前記(2)に記載の毛髪改質剤。
(4)不飽和ジカルボン酸がマレイン酸である前記(1)から(3)のいずれかに記載の毛髪改質剤。
(5)アルコールが炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の飽和アルコールである前記(1)から(4)のいずれかに記載の毛髪改質剤。
(6)アルコールが炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の不飽和アルコールである前記(1)から(4)のいずれかに記載の毛髪改質剤。
(7)不飽和アルコールがオレイルアルコールである前記(6)に記載の毛髪改質剤。
(8)エステル化合物がマレイン酸ジオレイルである前記(1)に記載の毛髪改質剤。
(9)前記(1)から(8)のいずれかに記載の毛髪改質剤を含有する毛髪化粧料。
(10)前記(9)に記載の毛髪化粧料を毛髪に適用する毛髪の改質方法。
(1)炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物を含有する毛髪改質剤。
(2)エステル化合物がジエステル化合物であり、かつ不飽和ジカルボン酸の少なくとも一方のカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成している前記(1)に記載の毛髪改質剤。
(3)ジエステル化合物が、不飽和ジカルボン酸の二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成している前記(2)に記載の毛髪改質剤。
(4)不飽和ジカルボン酸がマレイン酸である前記(1)から(3)のいずれかに記載の毛髪改質剤。
(5)アルコールが炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の飽和アルコールである前記(1)から(4)のいずれかに記載の毛髪改質剤。
(6)アルコールが炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の不飽和アルコールである前記(1)から(4)のいずれかに記載の毛髪改質剤。
(7)不飽和アルコールがオレイルアルコールである前記(6)に記載の毛髪改質剤。
(8)エステル化合物がマレイン酸ジオレイルである前記(1)に記載の毛髪改質剤。
(9)前記(1)から(8)のいずれかに記載の毛髪改質剤を含有する毛髪化粧料。
(10)前記(9)に記載の毛髪化粧料を毛髪に適用する毛髪の改質方法。
本発明におけるエステル化合物の毛髪表面への反応機構及び結合状態は明らかではないが、エステル部位に隣接する不飽和結合が、高い反応活性を持つことにより、毛髪表面に容易にして強固に共有結合する、あるいは毛髪表面との吸着能が高くなるものと推測される。
(毛髪改質剤)
本明細書において、「毛髪改質剤」とは、毛髪のダメージを低減又は修復、あるいは毛髪表面を保護することで、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力等を向上させることができる剤を意味する。
本明細書において、「毛髪改質剤」とは、毛髪のダメージを低減又は修復、あるいは毛髪表面を保護することで、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力等を向上させることができる剤を意味する。
(毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料)
本明細書において、「毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料」とは、毛髪や体毛等を含むヒトの身体に存在するケラチン物質と接触する及び/又は接触することになるいかなる化粧料をも意味する。このような毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料としては、例えば、シャンプー、リンス、トリートメント等のヘアケア剤もしくはジェル、乳液、ムース、ワックス等のスタイリング剤、その他、染毛剤、ヘアマニキュア、パーマ剤、縮毛矯正剤等の染毛やウェーブ/ストレートを目的とする薬剤への添加成分として配合するような局所用化粧料組成物が挙げられる。
本明細書において、「毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料」とは、毛髪や体毛等を含むヒトの身体に存在するケラチン物質と接触する及び/又は接触することになるいかなる化粧料をも意味する。このような毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料としては、例えば、シャンプー、リンス、トリートメント等のヘアケア剤もしくはジェル、乳液、ムース、ワックス等のスタイリング剤、その他、染毛剤、ヘアマニキュア、パーマ剤、縮毛矯正剤等の染毛やウェーブ/ストレートを目的とする薬剤への添加成分として配合するような局所用化粧料組成物が挙げられる。
本発明の毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料は、毛髪表面のダメージを低減又は修復、あるいは毛髪表面を保護することで、ダメージを受けた毛髪を改質し、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力を効果的に向上させ、かつ、効果の長期持続性や仕上がり後の手触り感においても優れている。
本発明を以下に具体的に説明する。
本発明の毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料は、炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物(以下、「毛髪改質剤成分」ということがある)を含有するものであり、該不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基のうち、少なくとも一方のカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物である。
本発明の毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料は、炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物(以下、「毛髪改質剤成分」ということがある)を含有するものであり、該不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基のうち、少なくとも一方のカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物である。
該エステル化合物としては、該不飽和ジカルボン酸の二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているジエステル化合物、前記二つのカルボキシル基の一方のみが炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成し、もう一方のカルボキシル基は他のアルコールとエステル結合を形成しているジエステル化合物、或いは、前記二つのカルボキシル基の一方のみが炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているモノエステル化合物が挙げられる。
これらのうち、前記二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているジエステル化合物、或いは二つのカルボキシル基の一方のみが炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成し、もう一方のカルボキシル基は他のアルコールとエステル結合を形成しているジエステル化合物が好ましい。
本発明の毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料におけるこれらのエステル化合物は、前記エステル結合を有するエステル化合物であればよく、対応するジカルボン酸及びアルコールから製造されるものに何ら限定されない。
不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物は、例えば、不飽和ジカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸無水物と、対応する長鎖アルコール化合物とをトルエンなどの共沸脱水可能な溶媒中で触媒を添加して脱水エステル化した後、溶媒を除去することにより得ることができる。
また、不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基の一方が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成し、もう一方のカルボキシル基が他のアルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物は、例えば、不飽和ジカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸無水物と、対応する2種類以上のアルコール化合物とをトルエンなどの共沸脱水可能な溶媒中で触媒を添加して脱水エステル化した後、蒸留又は適当な展開溶媒を用いたシリカゲルカラムにより分離精製することにより得ることができる。
炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸としては、例えば、フマル酸、マレイン酸、アセチレンジカルボン酸、イタコン酸、シトラコン酸、トランス−グルタコン酸、トランス,トランス−ムコン酸、シス,シス−ムコン酸等が挙げられる。中でも、マレイン酸が好ましい。
また、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、1−トリデカノール、ミリスチルアルコール、1−ペンタデカノール、セチルアルコール、1−ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、1−ノナデカノール、アラキンアルコール、1−ヘンイコサノール、ベヘニルアルコール、1−トリコサノール、1−テトラコサノール、2−ドデカノール、4−メチル−1−ドデカノール、2−トリデカノール、4−メチル−1−トリデカノール、2−テトラデカノール、4−メチル−1−テトラデカノール、2−ペンタデカノール、2−ヘキサデカノール、7−メチル−1−ヘキサデカノール、4−ヘプタデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクタデカノール、2−ノナデカノール、9−メチル−1−ノナデカノール、2−ドデセン−1−オール、8,10−ドデカジエン−1−オール、7−ドデシン−1−オール、2−トリデセン−1−オール、9−テトラデセン−1−オール、9,12−テトラデカジエン−1−オール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、11−イコセン−1−オール、5,8,11,14−イコサテトラエン−1−オール、13−ドコセン−1−オール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエン−1−オール、3,7,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセン−1−オール、3,7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサデカテトラエン−1−オール等が挙げられる。なかでも、炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールが好ましく、更には、炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の不飽和アルコールが好ましい。これらのアルコールは単独でも2種以上の混合物であってもよい。
更に、不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基の一方が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成し、もう一方のカルボキシル基が他のアルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物の場合における、他のアルコールとしては、例えば炭素数1〜11のアルコール、好ましくは炭素数1〜8のアルコール、具体的にはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、オクチルアルコール等が挙げられる。
これらの化合物から合成される、不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物としては、例えば前記不飽和ジカルボン酸と前記アルコールとのエステル化合物が挙げられ、具体的にはマレイン酸ジラウリル、マレイン酸ジミリスチル、マレイン酸ジセチル、マレイン酸ジステアリル、マレイン酸ジベヘニル、マレイン酸ジオレイル、マレイン酸ジリノレイル、マレイン酸ジリノレニル、マレイン酸ジ(11−イコセニル)、マレイン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジ(3,7,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセニル)、マレイン酸(セチル)(オレイル)、マレイン酸(オレイル)(ステアリル)、マレイン酸(リノレイル)(オレイル)、マレイン酸(イコセニル)(オレイル)、マレイン酸(リノレニル)(オレイル)、マレイン酸(リノレニル)(リノレイル)、マレイン酸(リノレイル)(ステアリル)、フマル酸ジラウリル、フマル酸ジミリスチル、フマル酸ジセチル、フマル酸ジステアリル、フマル酸ジベヘニル、フマル酸ジイソステアリル、フマル酸ジオレイル、フマル酸ジリノレイル、フマル酸ジリノレニル、フマル酸ジ(11−イコセニル)、フマル酸ジ(3,7,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセニル)、フマル酸(セチル)(オレイル)、フマル酸(オレイル)(ステアリル)、フマル酸(リノレイル)(オレイル)、フマル酸(イコセニル)(オレイル)、フマル酸(リノレニル)(オレイル)、フマル酸(リノレニル)(リノレイル)、フマル酸(リノレイル)(ステアリル)、アセチレンジカルボン酸ジステアリル、アセチレンジカルボン酸ジオレイル、イタコン酸ジステアリル、イタコン酸ジオレイル、シトラコン酸ジステアリル、シトラコン酸ジオレイル、トランス−グルタコン酸ジステアリル、トランス−グルタコン酸ジオレイル、トランス,トランス−ムコン酸ジステアリル、トランス,トランス−ムコン酸ジオレイル、シス,シス−ムコン酸ジステアリル、シス,シス−ムコン酸ジオレイル等が挙げられる。なかでも毛髪表面のダメージ部分との親和性や効果(毛髪のまとまり感や持続性)を考えるとマレイン酸ジラウリル、マレイン酸ジミリスチル、マレイン酸ジセチル、マレイン酸ジステアリル、マレイン酸ジベヘニル、マレイン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジオレイル、マレイン酸ジリノレイル、マレイン酸ジリノレニル、マレイン酸ジ(11−イコセニル)、マレイン酸ジ(3,7,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセニル)、マレイン酸(セチル)(オレイル)、マレイン酸(オレイル)(ステアリル)、マレイン酸(リノレイル)(オレイル)、マレイン酸(イコセニル)(オレイル)、マレイン酸(リノレニル)(オレイル)、マレイン酸(リノレニル)(リノレイル)、マレイン酸(リノレイル)(ステアリル)といったジエステル化合物が好ましく、マレイン酸ジステアリル、マレイン酸ジオレイルが更に好ましい。更に、飽和あるいは不飽和アルコールといった点では、不飽和アルコールとのジエステル化合物の方が、感触面(毛髪のまとまり感、しっとり感、柔らかさ)で好ましい。
また、不飽和ジカルボン酸における二つのカルボキシル基の一方が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成し、もう一方のカルボキシル基が他のアルコールとエステル結合を形成しているエステル化合物としては、例えば、マレイン酸(エチル)(オレイル)、マレイン酸(エチル)(ステアリル)、マレイン酸(エチル)(イソステアリル)、マレイン酸(エチル)(セチル)、マレイン酸(オクチル)(オレイル)、マレイン酸(オクチル)(ステアリル)、マレイン酸(オクチル)(イソステアリル)等が挙げられる。
毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料中におけるこれらの毛髪改質剤成分は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。毛髪改質剤成分の含有量は、毛髪のうるおい感、指通り性を効率的に改善でき、かつ好ましい感触を与える点から、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜10質量%、更に好ましくは0.1〜5質量%である。
更に、毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料には、その他の成分として、油性成分、界面活性剤、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー、非イオン性ポリマー等の高分子化合物から選ばれる成分を配合することができる。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与し、指通り性を向上させる観点から、配合されることが好ましく、具体的な成分としては、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、炭化水素、シリコーン等が挙げられる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキンアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
シリコーンとしては、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、環状シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、アミノ変性シリコーン、アンモニウム変性シリコーン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、メチルポリシロキサン(ジメチコン)、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ステアロキシトリメチルシラン、ステアロキシメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロへキサシロキサン、トリス(トリブトキシシロキシ)メチルシラン、トリメチルシロキシケイ酸、ビスフェニルドデカメチルへキサシロキサン、ヘキサデシルメチルシクロポリシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリメタクリル酸メチル・ジメチルポリシロキサングラフト共重合体、メチルシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
これらのシリコーン誘導体の中でも、毛髪の指通り性を改善することができることから、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料中におけるこれらの油性成分は単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。油性成分の含有量は、毛髪のうるおい感、指通り性を効率的に改善でき、かつ毛髪のべたつきを防ぐ点から、好ましくは0.01〜30質量%、より好ましくは0.05〜20質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明の毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料には、溶剤の可溶化、分散性等を含めた系の安定性、及び感触向上の点から、界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれをも使用できる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪族アルカノールアミド類等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩類、N−ラウロイルメチル−β−アラニン塩類、カルボキシメチルデキストラン及びカルボキシメチルキチン等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー、非イオン性ポリマーは、一般的に高分子化合物として知られているが、具体的な化合物としては以下のようなものがある。
カチオン性ポリマーは、ポリマー鎖に結合したアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又は少なくともジメチルジアリルアンモニウムハライドを構成単位として含む水溶性のものであり、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物及び4級化ポリビニルピロリドン誘導体などが挙げられる。
カチオン化セルロース誘導体の市販品としては、ライオン(株)の商品名「レオカードG」,「同GP」、ユニオンカーバイド社のポリマー「JR−125」,「JR−400」,「JR−30M」,「LR−400」,「LR−30M」等が挙げられる。その他のカチオン化セルロース誘導体としてはヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはナショナルスターチアンドケミカル社の商品名「セルコートH−100」,「L−200」等が挙げられる。カチオン化グアーガム誘導体としては、例えば、RHONE−POULENC杜の商品名「ジャガーC−13S」,「同−14S」,「同−17」,「同−210」,「同−162」,「HI−CARE1000」として市販されている。ジアリル4級アンモニウム塩重合物としては、市販品としてオンデオ・ナルコ社の商品名「マーコート100」等が挙げられる。カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物としては、市販品としては、オンデオ・ナルコ社の商品名「マーコート2200」,「同550」等が挙げられる。4級化ポリビニルピロリドン誘導体としては、分子量1万〜200万のものが好ましく、市販品としては、アイエスピー・ジャパン(株)の商品名「ガフコート734」,「同755」,「同755N」等が挙げられる。
その他、有用なカチオン性ポリマーとしては、塩化メタクリル酸エステル重合体類が挙げられ、具体的には2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド共重合体、塩化メタクリル酸コリン重合体等が挙げられる。塩化メタクリル酸エステル重合体類を含有する市販品としては、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「サルケア SC95」、「同SC96」、日本油脂(株)製の「リピジュアHM」、「同PMB」、「同C」等が挙げられる。これらのカチオン化ポリマーは単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
アニオン性ポリマーとしては、例えば、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体カリウム塩液、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体液、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ブチルアミノエチル、アクリル酸オクチルアミドの共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニル共重合体、メチルビニルエーテル・マレイン酸モノブチルエステル共重合体等が挙げられる。
両性ポリマーとしては、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名「ユカフォーマーAM−75」;三菱化学株式会社製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名「アンフォマー28−4910」;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名「マーコート280」,「同295」;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸のターポリマー(市販名「マーコートプラス3330」,「同3331」;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名「マーコート2001」;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。
非イオン性ポリマーの種類は限定されないが、例えば、天然系、半合成系及び合成系のものが挙げられる。天然系非イオン性ポリマーとしては、セルロース、グアーガム、寒天、デンプン、加水分解デンプン及びデキストリン等が挙げられる。また、半合成系非イオン性ポリマーとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。更に、合成系非イオン性ポリマーとしては、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸アミド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(以下、POEという)ポリオキシプロピレン(以下、POPという)共重合体、POE・POPブチルエーテル、POE・POPヘキシレングリコールエーテル、POPブチルエーテル、ポリビニルピロリドン、POEモノステアレート及びPOEジステアレート等が挙げられる。
本発明の毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料には、前記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば、溶剤、抗フケ剤、ビタミン剤、防腐剤、抗炎症剤、キレート剤、染料、顔料等の着色剤、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、粘土鉱物等の粘度調整剤、クエン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化ナトリウム等のpH調整剤、加水分解PPT類やアミノ酸及びその誘導体、還元剤、酸化剤、植物・動物・微生物から抽出されるエキス類、パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、噴射剤等が挙げられる。これらの具体的な成分としては、例えば、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、法定色素ハンドブック、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、医薬部外品原料規格2006、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に収載されている成分が挙げられる。
毛髪改質剤及び毛髪化粧料のpHは、1種類のpH調整剤を用いる、もしくは緩衝作用を有する有機酸又は無機酸及びその塩を用いたpH緩衝剤により、pH3〜10、更にはpH4.5〜8.5の間で調整されるのが好ましい。特には、pH6.0〜8.0の間で調整するのがより好ましい。pH緩衝剤として用いられる有機酸としては、例えばクエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸等を挙げることができ、無機酸としては、例えばリン酸、硫酸、硝酸等を挙げることができる。また、これらの酸の塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
毛髪改質剤及び、毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料は、液体、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、複合エマルジョン、マイクロエマルジョン、スプレー、ゲル、フォーム、顆粒、ローション、クリーム状等の剤形にすることが可能である。この毛髪改質剤及び毛髪化粧料は、シャンプー、リンス、トリートメント等のヘアケア剤もしくはジェル、乳液、ムース、ワックス等のスタイリング剤として直接使用することも可能である。その他、染毛剤、ヘアマニキュア等の染毛、パーマ剤、縮毛矯正剤等のウェーブ/ストレート、育毛を目的とする薬剤への添加成分として配合することも可能である。
この毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料は、毛髪に適用した後に水や温水で洗い流して使用してもよく、毛髪に付着した同組成物を水や温水で洗い流さないで使用してもよい。あるいは、本発明の毛髪改質剤又は毛髪化粧料を毛髪に塗布後、加温することにより、当該成分の毛髪表面への反応性や毛髪内部への浸透を促進することができる。加温には、加温器具(ドライヤー、加温機、スチーマー、高温整髪用アイロン、加温ロット、自己発熱式器具等)による加温放置をしても差し支えなく、その放置時間は1〜30分程度が適当である。また、高温整髪用アイロンを用いて加温する場合は、一箇所あたりの毛髪との接触時間は2秒から1分程度が適当である。
この毛髪改質剤、及び毛髪改質剤成分を含有する毛髪化粧料は、酸化染毛剤、酸性染毛料等の染毛処理剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ剤、縮毛矯正剤等の毛髪処理剤によって処理された毛髪に適用される他、毛髪処理剤以外の要因、例えば紫外線等によって損傷を受けた毛髪に適用しても、その効果を発揮することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜6、比較例1〜2及び参考例1(ヘアトリートメント)
表1に示す組成のヘアトリートメント(実施例1〜6、比較例1〜2及び参考例1)を以下の方法で調製し、毛髪表面の「滑らかさ」、毛髪の「弾力感」、「まとまり性」、「感触(滑らかさ、しっとり感、柔らかさ、油性感)」及びその「持続性」、ならびに毛髪の「ダメージ低減効果」を評価するための試験を行った。なお、当該成分を配合していないヘアトリートメント(参考例1)を比較対象とし、その試験結果は表3にまとめて示す。また、表1における数値は質量%を示す。
表1に示す組成のヘアトリートメント(実施例1〜6、比較例1〜2及び参考例1)を以下の方法で調製し、毛髪表面の「滑らかさ」、毛髪の「弾力感」、「まとまり性」、「感触(滑らかさ、しっとり感、柔らかさ、油性感)」及びその「持続性」、ならびに毛髪の「ダメージ低減効果」を評価するための試験を行った。なお、当該成分を配合していないヘアトリートメント(参考例1)を比較対象とし、その試験結果は表3にまとめて示す。また、表1における数値は質量%を示す。
<調製方法>
1)300mLのビーカーに精製水、pH調整剤、「シリコーンSM8704C」以外の成分を最終製造量が200gとなる所要量を入れ80℃に加熱して、均一に溶解させた。
2)200mLのビーカーに精製水を最終製造量が200gとなる所要量を入れ、80℃に加熱し、1)で得た混合物に添加し、乳化した。その後、攪拌冷却した。
3)40℃以下に冷却後、pH調整剤、「シリコーンSM8704C」、精製水を加え、最終製造量が200gとなるヘアトリートメントを調製した。
1)300mLのビーカーに精製水、pH調整剤、「シリコーンSM8704C」以外の成分を最終製造量が200gとなる所要量を入れ80℃に加熱して、均一に溶解させた。
2)200mLのビーカーに精製水を最終製造量が200gとなる所要量を入れ、80℃に加熱し、1)で得た混合物に添加し、乳化した。その後、攪拌冷却した。
3)40℃以下に冷却後、pH調整剤、「シリコーンSM8704C」、精製水を加え、最終製造量が200gとなるヘアトリートメントを調製した。
(評価方法)
「滑らかさ」の評価
1)評価毛束
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を行っていない日本人女性の毛髪を用いて、長さ15cm、重さ2.0gの毛束を作り、ブリーチ処理(ホーユー社製、プロマスターLT使用)を2回行い、評価毛束とした。
「滑らかさ」の評価
1)評価毛束
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を行っていない日本人女性の毛髪を用いて、長さ15cm、重さ2.0gの毛束を作り、ブリーチ処理(ホーユー社製、プロマスターLT使用)を2回行い、評価毛束とした。
2)毛束の処理
評価毛束をシャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)し、タオルドライした後、実施例、比較例又は参考例のヘアトリートメント(以下「処理剤」という)0.2gを均一に塗布し、50℃の恒温槽にて10分放置した。その後、処理剤をしっかり水洗し、ドライヤーで毛束を乾燥させた。
評価毛束をシャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)し、タオルドライした後、実施例、比較例又は参考例のヘアトリートメント(以下「処理剤」という)0.2gを均一に塗布し、50℃の恒温槽にて10分放置した。その後、処理剤をしっかり水洗し、ドライヤーで毛束を乾燥させた。
3)評価方法
カトーテック社製の摩擦感テスターを用いて、毛髪表面の動摩擦係数を測定し、測定により得られたMIU値、MMD値を基に「滑らかさ」の判断を行った。同一評価毛束にて処理前ならびに処理後の毛髪表面変化を測定した。参考例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、参考例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
カトーテック社製の摩擦感テスターを用いて、毛髪表面の動摩擦係数を測定し、測定により得られたMIU値、MMD値を基に「滑らかさ」の判断を行った。同一評価毛束にて処理前ならびに処理後の毛髪表面変化を測定した。参考例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、参考例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
「弾力感」、「まとまり性」、「感触(滑らかさ、しっとり感、柔らかさ、油性感)」と「持続性」の評価
1)評価毛束
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を行っていない日本人女性の毛髪を用いて、長さ25cm、重さ10gの毛束を作り、ブリーチ処理(ホーユー社製,プロマスターLT使用、2回処理)を行った毛束と、更にこのブリーチ処理毛にパーマ処理(ホーユー社製,フィットミーウェーブ45使用)を行った毛束を評価毛束とする。
1)評価毛束
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を行っていない日本人女性の毛髪を用いて、長さ25cm、重さ10gの毛束を作り、ブリーチ処理(ホーユー社製,プロマスターLT使用、2回処理)を行った毛束と、更にこのブリーチ処理毛にパーマ処理(ホーユー社製,フィットミーウェーブ45使用)を行った毛束を評価毛束とする。
2)毛束の処理
評価毛束をシャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)し、タオルドライした後、実施例、比較例又は参考例のヘアトリートメント(以下「処理剤」という)1.0gを均一に塗布し、50℃の恒温槽にて10分放置した。その後、処理剤をしっかり水洗し、ドライヤーで毛束を乾燥させた。
評価毛束をシャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)し、タオルドライした後、実施例、比較例又は参考例のヘアトリートメント(以下「処理剤」という)1.0gを均一に塗布し、50℃の恒温槽にて10分放置した。その後、処理剤をしっかり水洗し、ドライヤーで毛束を乾燥させた。
3)評価基準
専門パネラー5名により、表2に示す基準に従って官能評価を行い、評価点の平均値を表3に示した。
専門パネラー5名により、表2に示す基準に従って官能評価を行い、評価点の平均値を表3に示した。
4)持続性の評価
その後、最初の評価を行った評価毛束を用い、シャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)とドライヤー乾燥を20回繰り返した。再度、同一の専門パネラー5名により、表2に示す基準に従って官能評価を行い、効果の持続性を評価した。参考例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、参考例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
その後、最初の評価を行った評価毛束を用い、シャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)とドライヤー乾燥を20回繰り返した。再度、同一の専門パネラー5名により、表2に示す基準に従って官能評価を行い、効果の持続性を評価した。参考例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、参考例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
「ダメージ低減効果」の評価
1)評価毛束
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を行っていない日本人女性の毛髪を用いて、長さ15cm、重さ2.0gの毛束を作り、ブリーチ処理(ホーユー社製、プロマスターLT使用)を2回行い、評価毛束とした。
1)評価毛束
パーマ、ヘアカラー等の化学処理を行っていない日本人女性の毛髪を用いて、長さ15cm、重さ2.0gの毛束を作り、ブリーチ処理(ホーユー社製、プロマスターLT使用)を2回行い、評価毛束とした。
2)毛束の処理
評価毛束をシャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)し、タオルドライした後、実施例、比較例又は参考例のヘアトリートメント(以下「処理剤」という)0.2gを均一に塗布し、50℃の恒温槽にて10分放置した。その後、処理剤をしっかり水洗し、毛束をドライヤーで乾燥させた。
評価毛束をシャンプー(ホーユー社製,プロマスター カラーケアシャンプー使用)し、タオルドライした後、実施例、比較例又は参考例のヘアトリートメント(以下「処理剤」という)0.2gを均一に塗布し、50℃の恒温槽にて10分放置した。その後、処理剤をしっかり水洗し、毛束をドライヤーで乾燥させた。
3)評価方法(毛髪の水分吸収率)
各処理を行った後の毛束について、一定量の毛髪が吸収する水分量を測定した。毛髪のダメージが増せば、ダメージと比例して水分吸収率が増加することを利用し、ダメージ程度を比較した。逆に水分吸収率が低下すれば、ダメージ低減効果があると判断し、参考例1を対照とした水分吸収率の程度から、毛髪に対するダメージ低減効果を区分し、非常に良好(◎)、良好(○)、参考例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
各処理を行った後の毛束について、一定量の毛髪が吸収する水分量を測定した。毛髪のダメージが増せば、ダメージと比例して水分吸収率が増加することを利用し、ダメージ程度を比較した。逆に水分吸収率が低下すれば、ダメージ低減効果があると判断し、参考例1を対照とした水分吸収率の程度から、毛髪に対するダメージ低減効果を区分し、非常に良好(◎)、良好(○)、参考例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
以上の結果から、本発明品は、毛髪表面のダメージを低減、あるいは毛髪表面を保護することで、ダメージを受けた毛髪を本質的に改質し、毛髪のまとまり性、保湿性、弾力を向上させ、かつ、効果の長期持続性や仕上がり後の手触り感においても優れていることが確認できた。
実施例7(シャンプー)
(質量%)
マレイン酸ジオレイル 2.0
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ジグリセリン 1.0
ジメチルポリシロキサン 0.5
ジステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアン
モニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.3
エデト酸四ナトリウム 0.2
タウリン 0.5
香料 0.05
水 残量
クエン酸(pH調整剤) pH5.5に調整
(質量%)
マレイン酸ジオレイル 2.0
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.5
ジグリセリン 1.0
ジメチルポリシロキサン 0.5
ジステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアン
モニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.3
エデト酸四ナトリウム 0.2
タウリン 0.5
香料 0.05
水 残量
クエン酸(pH調整剤) pH5.5に調整
前記成分を常法により混合し、調製したシャンプーは、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後のまとまり性、保湿性に優れるものであった。
実施例8(洗い流さないトリートメント)
(質量%)
マレイン酸ジイソオレイル 4.0
セタノール 0.8
グリセリン 1.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.5
高重合メチルポリシロキサン 1.5
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.3
加水分解シルク 0.2
香料 0.05
水 残量
酒石酸(pH調整剤) pH6.0に調整
(質量%)
マレイン酸ジイソオレイル 4.0
セタノール 0.8
グリセリン 1.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.5
高重合メチルポリシロキサン 1.5
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 0.5
イソプロピルメチルフェノール 0.3
加水分解シルク 0.2
香料 0.05
水 残量
酒石酸(pH調整剤) pH6.0に調整
前記成分を常法により混合し、調製した洗い流さないトリートメントは、仕上がり時に適度な油性感があるが、べとつき感は抑えられており、毛髪のまとまり性、保湿性に優れるものであった。
実施例9(スタイリング剤)
(質量%)
マレイン酸ジステアリル 5.0
マイクロクリスタリンワックス 3.5
テトライソステアリン酸ペンタエリスリット 1.0
ステアリン酸 2.0
高重合メチルポリシロキサン 0.5
ジプロピレングリコール 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.1
加水分解カラスムギタンパク 0.5
香料 0.05
水 残量
アミノメチルプロパノール(pH調整剤) pH6.5に調整
(質量%)
マレイン酸ジステアリル 5.0
マイクロクリスタリンワックス 3.5
テトライソステアリン酸ペンタエリスリット 1.0
ステアリン酸 2.0
高重合メチルポリシロキサン 0.5
ジプロピレングリコール 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.1
加水分解カラスムギタンパク 0.5
香料 0.05
水 残量
アミノメチルプロパノール(pH調整剤) pH6.5に調整
前記成分を常法により混合し、調整したスタイリング剤は、仕上がり時に適度なセット力があり、毛髪のまとまり性、弾力性に優れるものであった。
実施例10(染毛剤)
(1剤) (質量%)
トルエン−2,5−ジアミン 1.5
p−アミノフェノール 1.0
m−アミノフェノール 0.3
レゾルシン 0.4
p−アミノ−o−クレゾール 0.2
28%アンモニア水 4.0
アスコルビン酸 0.5
オレイルアルコール 2.0
プロピレングリコール 4.0
ベンジルアルコール 8.0
ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル 12.0
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 8.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
アモジメチコン 0.3
亜硫酸ナトリウム 0.1
EDTA二ナトリウム 0.1
水 残量
(2剤) (質量%)
マレイン酸ジイソステアリル 1.5
ステアリルアルコール 1.5
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.3
ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル 0.3
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3
グリセリン 2.5
スズ酸ナトリウム 0.1
35%過酸化水素水 16.6
水 残量
リン酸(pH調整剤) pH4.5に調整
(1剤) (質量%)
トルエン−2,5−ジアミン 1.5
p−アミノフェノール 1.0
m−アミノフェノール 0.3
レゾルシン 0.4
p−アミノ−o−クレゾール 0.2
28%アンモニア水 4.0
アスコルビン酸 0.5
オレイルアルコール 2.0
プロピレングリコール 4.0
ベンジルアルコール 8.0
ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル 12.0
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 8.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
アモジメチコン 0.3
亜硫酸ナトリウム 0.1
EDTA二ナトリウム 0.1
水 残量
(2剤) (質量%)
マレイン酸ジイソステアリル 1.5
ステアリルアルコール 1.5
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.3
ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル 0.3
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3
グリセリン 2.5
スズ酸ナトリウム 0.1
35%過酸化水素水 16.6
水 残量
リン酸(pH調整剤) pH4.5に調整
前記成分を常法により混合し、調製した染毛剤1,2剤を1:1で混合し、染毛すると、自然な染毛状態にできると共に、仕上がりの状態は、適度な滑らかさとツヤ感があり、毛髪のまとまり性に優れるものであった。
Claims (10)
- 炭素数4〜6の不飽和ジカルボン酸と、炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとのエステル化合物を含有する毛髪改質剤。
- エステル化合物がジエステル化合物であり、かつ不飽和ジカルボン酸の少なくとも一方のカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成している請求項1に記載の毛髪改質剤。
- ジエステル化合物が、不飽和ジカルボン酸の二つのカルボキシル基が炭素数12〜24の直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和アルコールとエステル結合を形成している請求項2に記載の毛髪改質剤。
- 不飽和ジカルボン酸がマレイン酸である請求項1から3のいずれか1項に記載の毛髪改質剤。
- アルコールが炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の飽和アルコールである請求項1から4のいずれか1項に記載の毛髪改質剤。
- アルコールが炭素数18〜22の直鎖状又は分岐状の不飽和アルコールである請求項1から4のいずれか1項に記載の毛髪改質剤。
- 不飽和アルコールがオレイルアルコールである請求項6に記載の毛髪改質剤。
- エステル化合物がマレイン酸ジオレイルである請求項1に記載の毛髪改質剤。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の毛髪改質剤を含有する毛髪化粧料。
- 請求項9に記載の毛髪化粧料を毛髪に適用する毛髪の改質方法。
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- 2006-12-15 JP JP2006338712A patent/JP2008150308A/ja active Pending
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