JP2020529529A - 電気的パラメータ補助湿式紡糸法 - Google Patents

電気的パラメータ補助湿式紡糸法 Download PDF

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Abstract

本発明は、電気的パラメータ補助湿式紡糸法に関する。本発明による電気的パラメータ補助湿式紡糸法は、高分子及び溶媒を含む紡糸液に電圧を印加して前記紡糸液をイオン化する工程と、前記イオン化された紡糸液を凝固液中に紡糸して凝固糸を得る工程と、前記凝固糸を延伸して高分子繊維を形成する工程とを含み、イオン化された紡糸液によって凝固糸内部の溶媒と凝固液内の非溶媒との交換を促進させることで、力学的特性が向上した高分子繊維を製造することができる。

Description

本発明は、力学的特性が改善された高分子繊維を製造できる湿式紡糸法に関する。
本出願は、2017年7月31日出願の韓国特許出願第10−2017−0097219号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
高強度高弾性炭素繊維を製造するためには、緻密であって欠点のない前駆体繊維の製造が必須であり、前駆体繊維の緻密化度は、一次的に紡糸凝固浴(coagulating bath)を通過する凝固糸(coagulated filament)の状態によって決定される。したがって、凝固工程において、凝固糸の均質性を高めながら空隙を最小化することが求められる。
このような前駆体繊維の製造方法としては、湿式紡糸、乾式紡糸、溶融紡糸などが用いられている。
そのうち、湿式紡糸は、高い凝固速度を提供するため生産性に優れ、相対的に低い粘度及び工程温度を維持することで、添加剤の物理・化学的な形態変化を最小化できるという長所から主に用いられている。
しかし、湿式紡糸の場合、凝固浴の凝固工程で凝固糸内部の溶媒を完全に除去することが非常に難しく、大規模の凝固槽及び水洗槽などの湿式紡糸設備を必要とする。
湿式紡糸を用いて繊維構造を緻密にする多くの研究が行われたが、繊維の性能向上のための革新的な工程の変化や新たなパラメータ導入などは相変らず足踏み状態にあるのが実情である。
本発明は、従来の湿式紡糸工程に電気的パラメータを導入することで、力学的特性が改善された高分子繊維を製造できる湿式紡糸法を提供することを目的とする。
また、本発明は、電気的パラメータ補助湿式紡糸法を用いて製造された高分子繊維を提供することを他の目的とする。
本発明の目的は、高分子及び溶媒を含む紡糸液に電圧を印加して前記紡糸液をイオン化する工程と、前記イオン化された紡糸液を凝固液中に紡糸して凝固糸を得る工程と、前記凝固糸を延伸して高分子繊維を形成する工程とを含む電気的パラメータ補助湿式紡糸法が提供されることで達成される。
前記高分子及び溶媒を含む紡糸液に電圧を印加して前記紡糸液をイオン化する工程は、紡糸する前に、紡糸液貯蔵槽の上端及び下端に異なる極性の電源を連結し、電圧を印加する工程を含み得る。
前記紡糸液に印加される電圧は、40〜1000Vであり得る。
前記電圧が印加された紡糸液で発生する電流は、50〜3000μAであり得る。
前記高分子は、イオンを形成可能な基を有する単量体に由来する繰り返し単位を有する高分子を含み得る。
前記高分子は、ポリアクリロニトリル(PAN)単独重合体、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリビニルアルコール(PVA)単独重合体、ポリビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)単独重合体、ポリ塩化ビニル共重合体及びレーヨン(rayon)から選択される一つまたは二つ以上の混合物であり得る。
前記イオンを形成可能な基は、カルボン酸基(−COOH)、ニトリル基(−CN)、ヒドロキシ基(−OH)及びハロゲン基(−X)から選択される一つ以上であり得る。
前記ポリアクリロニトリル共重合体は、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位と、前記アクリロニトリルのニトリル基同士の結合力を弱化させる単量体に由来する繰り返し単位とを有する共重合体であり得る。
前記イオン化された紡糸液を凝固液中に紡糸して凝固糸を得る工程は、前記紡糸液の内部にイオン化された高分子の量が増加して、前記紡糸液内の溶媒と前記凝固液内の非溶媒との交換が促進される工程を含み得る。
また、本発明の他の目的は、前記電気的パラメータ補助湿式紡糸法によって製造された高分子繊維が提供されることで達成される。
前記高分子繊維は、ポリアクリロニトリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維及びレーヨン繊維のうち一つまたは二つ以上の混合物であり得る。
前記高分子繊維は、ASTM D3822−07に準じて測定された強度200MPa以上、弾性率6GPa以上、及び伸度6%以上であり得る。
本発明によれば、イオン化された紡糸液によって凝固糸内部の溶媒と凝固液との交換が促進され、凝固工程中に凝固糸内部の溶媒を除去し易くて延伸時に空洞の形成が抑制されることで、気孔及び欠陥が減少して力学的物性が向上した高分子繊維を製造することができる。
また、本発明によれば、凝固糸の内部への凝固液の拡散、及び凝固液と紡糸液溶媒との交換が著しく促進されることで、凝固槽を通じて溶媒を除去し易くなり、従来の湿式紡糸工程の規模を大きく減少させることができる。
本発明の一実施形態による電気的パラメータ補助湿式紡糸法を用いた高分子繊維の製造方法を示したフロー図である。 本発明の一実施形態による湿式紡糸装置の概略的な断面図である。 実施例1及び比較例1による試料のTGA(熱重量分析)グラフである。 実施例1及び比較例1による試料のひずみ−破壊強度(Strain−Breaking strength)特性を示したグラフである。 比較例1による試料のSAXS(小角X線散乱)パターン写真である。 実施例1による試料のSAXSパターン写真である。
本明細書に使われた用語は、特定の実施形態を説明するために使われるものであって、本発明を制限するものではない。本明細書で使われた単数形態は、特に言及されない限り、複数の形態を含み得る。また、本明細書で使われる「含む」は、言及した形状、数字、工程、動作、部材、要素及び/または基の存在または付加を排除するものではない。
本発明の目的、特定の長所及び新規な特徴は、添付の図面に基づいた以下の詳細な説明及び望ましい実施形態からより明確になるであろう。明細書の全体において、同じ参照符号は同じ構成要素を意味する。また、本発明の説明において、関連公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書において、第1、第2などの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別するために使われるものであり、構成要素がこのような用語によって制限されることはない。
以下、図1〜図6を参照して、本発明による電気的パラメータ補助湿式紡糸法、それを用いた高分子繊維の製造方法、及びそれによって製造された高分子繊維について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電気的パラメータ補助湿式紡糸法を用いた高分子繊維の製造方法を示したフロー図である。
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による電気的パラメータ補助湿式紡糸法を用いた高分子繊維の製造方法は、紡糸液への電圧印加工程(S110)、紡糸液の湿式紡糸工程(S120)、延伸工程(S130)、乾燥工程(S140)及び巻取工程(S150)を含むことができる。
紡糸液への電圧印加工程(S110)は、繊維形成用紡糸液を凝固液中に紡糸する前に紡糸液に電圧を印加する。これは、紡糸液が凝固液に触れる前に紡糸液に電圧を印加することを意味する。
紡糸液は、繊維形成のための出発物質として使われる高分子物質を含む溶液であって、紡糸原液または紡糸溶液とも称し得る。
紡糸液は、高分子物質を溶媒に溶解して製造することができる。したがって、このとき、紡糸液は高分子溶液であり得る。このような高分子物質は、通常の前駆体繊維に用いられる公知の物質であれば制限なく採用可能であり、望ましくは、炭素繊維用前駆体繊維に用いられる高分子物質が用いられる。
望ましくは、本発明の紡糸液は、イオンを形成可能な基を有する単量体に由来する繰り返し単位を有する高分子を含むことができる。
例えば、紡糸液に含まれる高分子は、ポリアクリロニトリル(PAN)の単独重合体または共重合体、ポリビニルアルコール(PVA)の単独重合体または共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)の単独重合体または共重合体、及びレーヨンなどから選択されたいずれか一つまたは二つ以上の混合物であり得る。そのうち、ポリアクリロニトリル(PAN)が、熱処理後の炭素の収率がより高くて配向を保存できることから、炭素繊維の高強度及び高伸度発現の点でより望ましい。
前記紡糸液に電圧を印加した結果、紡糸液に含まれる高分子の繰り返し単位に含まれたイオンを形成可能な基によって高分子物質がイオン化され、イオン化された高分子物質の酸化・還元反応によって紡糸液に電流が発生する。
したがって、紡糸液に含まれるイオンを形成可能な基を有する単量体は、陰(−)イオンまたは陽(+)イオンを形成可能な物質であれば特に限定されず、例えば、イオンを形成可能な基は、ニトリル基(−CN)、カルボン酸基(−COOH)、ヒドロキシ基(−OH)及びハロゲン基(−X)から選択されたいずれか一つ以上であり得る。
炭素繊維の前駆体として使われるポリアクリロニトリル(PAN)繊維は、繊維を構成するポリアクリロニトリルの高分子鎖同士の間、又は、高分子鎖内に隣接するアクリロニトリル由来繰り返し単位同士の間で非常に強い二次結合を付与するニトリル基(−CN)によって、紡糸時に高分子鎖の配列を妨害してヘリックス(helix)構造を形成し、熱処理時に速過ぎる環化反応を起こす。
したがって、前記紡糸液の高分子としてポリアクリロニトリル共重合体、すなわちアクリロニトリルに由来する繰り返し単位、及び、アクリロニトリルのニトリル基同士の結合力を弱化させる単量体に由来する繰り返し単位を有する共重合体を使用することが望ましい。このような単量体を導入することで、溶解度の問題による紡糸性の低下を防止し、熱処理時の速過ぎる環化反応を抑制することができる。
例えば、アクリロニトリルのニトリル基同士の結合力を弱化させる単量体としては、メチルアクリレート、イタコン酸またはメタクリル酸などが挙げられ、これら単量体由来の繰り返し単位は約2重量%〜15重量%の含量で高分子に含まれ得る。
紡糸液に含まれる溶媒は、繊維形成用高分子物質が溶解されれば特に限定されず、例えば、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)及びジメチルホルムアミド(DMF)のような有機溶媒が用いられ得る。そのうち、ジメチルスルホキシド(DMSO)が、ポリアクリロニトリル(PAN)のニトリル基(−CN)間の強い二次結合を切ってより容易に溶媒和(solvation)を引き起こし、それによって湿式紡糸中に高い延伸率を導入できるため、緻密性の高い凝固糸(coagulated filament)を生産できるため最も望ましい。
一方、高分子物質は、製造しようとする前駆体繊維や炭素繊維が目標とする物性を考慮して、種類、分子量、含量、重合度などを適切に選択可能である。
また、紡糸によって緻密な凝固糸を得るため、一定限界以上の高分子濃度を有する紡糸液を使用できる。しかし、濃度が高くなるほど溶質を溶媒に溶かすのに高い温度及びより長い時間が所要され、それによって溶媒化の効果が低下するため、湿式紡糸工程中に延伸に悪影響を及ぼす。したがって、高分子濃度は、例えば15重量%以上、望ましくは15〜30重量%、より望ましくは17〜25重量%であり得る。
図2は、本発明の一実施形態による湿式紡糸装置の概略的な断面図である。
図2を参照すれば、本発明の一実施形態による湿式紡糸装置200は、紡糸液貯蔵槽220、ポンプ240、口金250(die)、電源供給部270、複数のロール280a、280b、280c、及び凝固液260で満たされる凝固槽210を含んで構成される。一方、凝固槽210には、紡糸された紡糸液230と凝固工程中に交換された紡糸液230内部の溶媒がさらに含まれ得る。
具体的に、紡糸液230への電圧印加工程は、紡糸前の紡糸液230が貯蔵された紡糸液貯蔵槽220に、電源供給部270を通じて電圧を印加して行うことができる。
より具体的に、紡糸液230への電圧印加工程は、紡糸する前に、紡糸液貯蔵槽220の上端及び下端のそれぞれに電源供給部270を通じて異なる極性の電源を供給して行うことができる。
すなわち、紡糸液貯蔵槽220の上端には陽極(+)及び陰極(−)から選択された一方の極性を有する電源を供給し、紡糸液貯蔵槽220の下端には他方の極性を有する電源を供給して、所定の電圧を紡糸液230に印加することができる。
望ましくは、紡糸液230の高分子イオンの電荷と逆極性を有する電源を紡糸液貯蔵槽220の下端に供給する。この場合、異なる極性による引力が作用するため、紡糸液貯蔵槽220の下端に捕集される高分子イオンの量を増やし、凝固槽210に投入される高分子イオンの量を増やすことができる。
例えば、紡糸液230の高分子イオンが陰(−)電荷を帯びる場合、紡糸液貯蔵槽220の上端には陰極(−)の電源を供給し、紡糸液貯蔵槽220の下端には陽極(+)の電源を供給することで、所定の電圧を紡糸液230に印加する。
本実施形態の紡糸液230は、電圧が印加されれば、単量体に含まれたイオンを形成可能な基がイオン化して高分子が陰(−)電荷または陽(+)電荷を帯び、その後、イオン化された高分子の酸化・還元反応によって紡糸液230に電流が発生するようになる。
このように紡糸液230中に生成された高分子イオンは紡糸液貯蔵槽220の下端、すなわち口金250に移動し捕集された後、紡糸液230の紡糸によって凝固槽210に入る。
上述した、紡糸液貯蔵槽220に電圧を印加することで紡糸液230に発生する電流は、電極が連結される部分の断面積(紡糸液が占める容積の上端部断面積、下端部断面積)及び電圧によって調節され、このとき電圧は略40〜1000Vであり得る。電圧が40V未満と十分でなければ、紡糸液230の内部におけるイオンの生成及び捕集が不十分であり、逆に電圧が1000Vを超えて高過ぎれば、高分子及び溶媒が分解(degradation)する恐れがある。
本実施形態において、電圧によって紡糸液230に発生する電流が一定の値に収束するまで約20〜30秒がかかり、それ以前に紡糸された繊維は使用しない。このとき、電流値は数十〜数千μA、詳しくは50〜3000μAであり得る。前記紡糸液230に発生した電流値が上記の範囲を満足する場合、製造される高分子繊維の物性を改善することができる。
図1及び図2を再度参照すれば、紡糸液の湿式紡糸工程(S120)では、電圧が印加されてイオン化された紡糸液230を、ポンプ240の圧力を用いて口金250のノズル(図示せず)を介して凝固液260で満たされた凝固槽21中に紡糸する。
このとき、ポンプ240は、紡糸液貯蔵槽220に取り付けられて紡糸液貯蔵槽220の上側から下側に紡糸液230を吐出するピストンポンプであり得る。この場合、ポンプ240に電圧を印加することによって、紡糸液貯蔵槽220の上端に電圧が印加され得る。
また、前記紡糸液貯蔵槽の紡糸液を吐出するための手段としては、ピストンポンプの外に、当業界で使用される多様な種類の装置を制限なく適用可能である。
口金250は、断面が円形であるノズルを備えて紡糸液貯蔵槽220の下に配置され、口金250のノズルは凝固液260内のある位置に浸設される。また、ノズルには微細噴出口(図示せず)が備えられる。したがって、紡糸液230は、凝固槽210の底面を基準にして垂直方向に吐出され得る。
このような口金250は、マルチ口金(multi die)であることが望ましく、この場合、シングル口金(single die)である場合より、紡糸中の繊維の破断を減少させることができる。
凝固液260としては、通常の湿式紡糸に用いられる溶液を制限なく採用可能である。このような凝固液260の温度は低いほど良く、例えば50℃以下、望ましくは40℃以下、より望ましくは30℃以下であり得る。凝固液260の温度が低くなるほど、より緻密な凝固糸290が得られる。しかし、凝固液260の温度が3℃未満と低過ぎる場合は、凝固糸290の引取(take−up)速度及び生産性が減少するため、凝固液260の温度は3℃〜50℃の範囲内で適切に設定することが望ましい。
凝固槽210中に紡糸された紡糸液230は、凝固液260を通過しながら引き出され、繊維状に固体化された凝固糸290を形成する。一例として、紡糸液230は、凝固槽210の壁面の一端部及び他端部のそれぞれに配置された走行ロール280aと引き上げロール280bを順に経て凝固液260を通過する。
本発明によれば、紡糸前の紡糸液230に電圧を印加することで、紡糸液230内に生成された後、紡糸液貯蔵槽220の下端側に移動し捕集された多数の高分子イオンが、凝固槽210に入るようになる。
これにより、凝固工程において、凝固糸290の内部への凝固液260内の非溶媒の拡散が促進される。すなわち、凝固工程中に紡糸液230内部の高分子イオンの量が増加して、ナノスケールにおける凝固糸290内部の溶媒と凝固液260内の非溶媒との交換が促進される。
これは、紡糸液230内部の高分子イオンが凝固過程中に凝固糸290の内部に含まれ、このとき、凝固糸290の内部に存在する高分子イオンが溶媒よりも大きい誘電率を有する非溶媒との引力によって非溶媒を凝固糸290の内部に引っ張るためである。
結果的に、本発明によれば、凝固糸290の内部に凝固液260内の非溶媒が拡散し、凝固糸290内部の溶媒と凝固液260内の非溶媒との交換が促進されることで、凝固液260で満たされた凝固槽210を用いた凝固工程の間、凝固糸290の内部の溶媒除去能を著しく改善することができる。
図1及び図2を再度参照すれば、延伸工程(S130)では、凝固液260が満たされた凝固槽210で凝固工程を経て得た凝固糸290を、凝固液260から引き取って延伸する。
延伸とは、凝固糸290が二次転移温度以上でロール280c1とロール280c2との回転速度の差によって延伸されて、凝固糸を構成する高分子の分子鎖が再配列されることを意味する。
延伸工程は、通常の公知の方法を制限なく採用可能であり、例えば、凝固槽210の外部に配置された2個の延伸ロール280c1、280c2の回転速度の差を用いて1〜20倍の延伸率で行い得る。しかし、延伸率は、特にこれに限定されず、製造しようとする繊維が目標とする弾性率や工程の温度などを考慮して適切に選択され得る。
本発明の一実施形態によれば、延伸工程は70℃以上、望ましくは90℃に加熱された非溶媒のみからなる水洗槽(図示せず)を使用する熱延伸工程であり得る。
延伸工程において、凝固槽210中の凝固糸290は凝固槽210内の引き上げロール280bによって凝固槽210外部の延伸ロール280cに引き取られて延伸され得る。これで、凝固糸290が引っ張られて分子鎖が繊維軸方向に配向されながら、弾性に優れた凝固糸290を得ることができる。
本発明によれば、凝固糸290の内部に拡散した凝固液260によって凝固槽210を通じた凝固糸290内部の溶媒除去が容易になるため、以降の延伸時に従来の湿式紡糸で発生する空洞形成(cavitation)及び欠陥(defect)を抑制することができる。
これは、従来の湿式紡糸では凝固糸290の内部から完全に抜け出すことができなかった溶媒が、本発明による方法ではより効果的に除去されることで、凝固糸290内部の溶媒があった箇所の気孔や欠陥が最小化されることに因る。これによって、凝固糸290は、空洞形成及び欠陥が最小化され、強度、弾性率、伸度などの力学的物性が向上することができる。
例えば、湿式紡糸で得られた繊維を炭素繊維などの最終繊維の前駆体として使用する場合、前記前駆体繊維の繊維構造の緻密性または均質性が十分でなければ、焼成時に欠陥箇所が生じて生成炭素繊維の性能を損なうおそれがある。したがって、炭素繊維などに適用する前駆体繊維を製造する場合においても、緻密且つ均質な前駆体繊維を形成するために凝固工程で得られる凝固糸の性質が非常に重要である。
本発明によれば、紡糸液230から形成された凝固糸290の性質を制御する最大のパラメータは、紡糸液230に導入した電気的パラメータである。
このように、紡糸前の紡糸液230に印加された電圧によって凝固糸290内部の溶媒と凝固液260内の非溶媒との交換が促進され、凝固糸290の内部に拡散した凝固液260によって凝固槽210を通じた凝固糸290内部の溶媒除去率が高くなり、延伸時に緻密且つ均質な凝固糸290を製造することができる。
また、本発明によれば、延伸の後、空隙の大きさが減った凝固糸290を製造することができる。
従来の湿式紡糸の場合、凝固浴の凝固工程で凝固糸内部の溶媒を完全に除去し難く、多様な温度の凝固液を備えた凝固槽を備えなければならず、300m以上の大規模の凝固及び水洗設備が必要であって経済的ではなかった。
しかし、本発明によれば、凝固糸290内部への凝固液260の拡散が促進されることで、従来に比べてより小さい規模の凝固槽を通じた溶媒の除去が容易になるため、従来の湿式紡糸工程の規模を減らすことができて経済的である。
一方、延伸工程は洗浄(水洗)と同時に行われるか、凝固糸290の洗浄工程の前、または、洗浄工程の後に行われてもよい。
乾燥工程(S140)では、延伸が完了した凝固糸290を乾燥する。
例えば、乾燥工程は、乾燥機を用いて150℃以下、望ましくは50℃〜150℃の温度で行われるが、これに限定されることなく、公知の多様な方法が用いられ得る。
巻取工程(S150)では、乾燥した凝固糸290を巻き取って最終的に高分子繊維の製造を完了する。
上記のような構成の製造方法で製造された本実施形態の高分子繊維は、例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維、ポリ塩化ビニル(PVC)繊維またはレーヨン繊維であり、望ましくはポリアクリロニトリル(PAN)繊維であり得る。このとき、ポリアクリロニトリル(PAN)繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維、ポリ塩化ビニル(PVC)繊維は、上述したように、それぞれの単独重合体または共重合体から形成され得る。
本実施形態の高分子繊維は、気孔及び欠陥が減少して相対的に力学的物性が向上し、例えば一般的な湿式紡糸法で製造される繊維よりも、強度は10%以上、詳しくは22%以上向上し、弾性率は20%以上、詳しくは55%以上向上し、伸度は10%以上、詳しくは32%以上向上することができる。
また、本実施形態の高分子繊維は、一般的な湿式紡糸法で製造される繊維よりも、空隙の大きさが小さい、例えばその大きさが0.5倍以下に減少した空隙を有し得る。
望ましくは、本実施形態の高分子繊維は、ASTM D3822−07に準じて測定された強度が200MPa以上であり、弾性率が6GPa以上であり、伸度が6%以上を満足することができる。
より望ましくは、本実施形態の高分子繊維は、ASTM D3822−07に準じて測定された強度が200MPa〜2000MPa、弾性率が6GPa〜20GPa、及び伸度が6%〜30%以上である範囲を満足することができる。
このような本実施形態の高分子繊維は、炭素繊維を製造するための前駆体繊維として活用可能であり、力学的物性が向上することで、これを前駆体として用いて製造される炭素繊維の力学的性能を向上させることができる。
以下、本発明の望ましい実施例を通じて本発明の構成及び作用をより詳しく説明する。ただし、これは本発明の望ましい例示として提示されたものに過ぎず、如何なる意味でもこれによって本発明が制限されると解釈されてはならない。
後述しない内容は、当技術分野の熟練者であれば十分技術的に類推できるものであるため、その説明を省略する。
1.試料の製造
実施例1
ポリアクリロニトリル(PAN)共重合体(メタクリル酸に由来する繰り返し単位を6重量%含む)20重量%と、ジメチルホルムアミド(DMF)80重量%とを混合して紡糸液を製造した。次いで、紡糸液50mlを湿式紡糸装置の紡糸液貯蔵槽に貯蔵した。
その後、紡糸の前に、電源供給装置を用いて紡糸液貯蔵槽の上端及び下端のそれぞれに陰電荷を帯びた電圧線及び陽電荷を帯びた電圧線を取り付け、30秒間60Vの電圧を印加して、紡糸液に100μAの電流を流した。このとき、紡糸液が占める容積の上端部断面積及び下端部断面積は、それぞれ7.065cm、1.766cmであった。
その後、紡糸液をジメチルホルムアミド(DMF)60重量%及び水40重量%の25℃の凝固液中に湿式紡糸した。得られた凝固糸を90℃の温度で5倍に延伸した後、乾燥機で100℃で乾燥し、巻き取ってポリアクリロニトリル(PAN)繊維を製造した。
比較例1
紡糸前の紡糸液貯蔵槽の上端及び下端に電圧を印加しないことを除いて、実施例1と同様に行った。
2.評価
実施例1及び比較例1による試片のTGA(Thermogravimetric analysis:熱重量分析)及び強度測定を行い、繊維内部の気孔分析のためにSAXS(small angle X−ray scattering:小角X線散乱)パターンを確認して、その結果を図3〜図6に示した。
評価方法
ASTM D3822−07に準じて、短繊維引張試験機で破壊強度とひずみ(伸度)を測定した。
図3は実施例1及び比較例1による試料のTGA(熱重量分析)グラフであり、図4は実施例1及び比較例1による試料のひずみ−破壊強度(Strain−Breaking strength)特性を示したグラフである。
図3を参照すれば、比較例1の繊維と比べて、実施例1の繊維は50℃付近から140℃までの重量減少が速い一方、150℃以後は重量の減少が遅いことが分かる。これは、実施例1の繊維は相対的に水含量がより高く、逆に比較例1の繊維は相対的に溶媒(DMF)の含量がより高いことを意味する。これを通じて、比較例1の繊維が、実施例1の繊維に比べて、凝固糸内部の紡糸液溶媒の凝固液への置換が十分でなく、凝固糸の内部に残存する溶媒によって最終的に得られる繊維により多くの欠陥を有していることが分かる。
図4を参照すれば、実施例1の繊維が比較例1の繊維よりも高い力学的特性を示すことが分かる。
具体的に、実施例1の繊維は、比較例1の繊維に比べて破壊強度とひずみ(伸度)がそれぞれ平均22%、32%だけ増加した。
図5は比較例1による試料のSAXS(小角X線散乱)パターン写真であり、図6は実施例1による試料のSAXSパターン写真である。
図5及び図6を参照すれば、実施例1による繊維のSAXSパターンの強度が比較例1による繊維のSAXSパターンの強度より低いことが分かる。これは、SAXSパターンの強度が低いということは、気孔によって散乱する光が少ない、すなわち、気孔によって散乱する光の程度が低いことを意味するためである。
これを通じて、比較例1の繊維と比べて、実施例1の繊維内部の気孔の数や大きさが相対的に小さいことが分かる。
上記の本発明の望ましい実施例は一例示として開示されたものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であり、このような置換、変更などが添付の特許請求の範囲に属することは言うまでもない。
200:湿式紡糸装置
210:凝固槽
220:紡糸液貯蔵槽
230:紡糸液
240:ポンプ
250:口金
260:凝固液
270:電源供給部
280a:走行ロール
280b:引き上げロール
280c:延伸ロール
280c1:第1延伸ロール
280c2:第2延伸ロール
290:凝固糸

Claims (12)

  1. 高分子及び溶媒を含む紡糸液に電圧を印加して前記紡糸液をイオン化する工程と、
    前記イオン化された紡糸液を凝固液中に紡糸して凝固糸を得る工程と、
    前記凝固糸を延伸して高分子繊維を形成する工程と
    を含む電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  2. 前記高分子及び溶媒を含む紡糸液に電圧を印加して前記紡糸液をイオン化する工程は、紡糸する前に、紡糸液貯蔵槽の上端及び下端に異なる極性の電源を連結し、電圧を印加する工程を含む、請求項1に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  3. 前記紡糸液に印加される電圧は、40〜1000Vである、請求項1に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  4. 前記電圧が印加された紡糸液で発生する電流は、50〜3000μAである、請求項1に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  5. 前記高分子は、イオンを形成可能な基を有する単量体に由来する繰り返し単位を有する高分子を含む、請求項1に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  6. 前記高分子は、ポリアクリロニトリル単独重合体、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリビニルアルコール単独重合体、ポリビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル単独重合体、ポリ塩化ビニル共重合体及びレーヨンから選択される一つまたは二つ以上の混合物である、請求項5に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  7. 前記イオンを形成可能な基は、カルボン酸基、ニトリル基、ヒドロキシ基及びハロゲン基から選択される一つ以上である、請求項5に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  8. 前記ポリアクリロニトリル共重合体は、アクリロニトリルに由来する繰り返し単位と、前記アクリロニトリルのニトリル基同士の結合力を弱化させる単量体に由来する繰り返し単位とを有する共重合体である、請求項6に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  9. 前記イオン化された紡糸液を凝固液中に紡糸して凝固糸を得る工程は、前記紡糸液の内部のイオン化された高分子の量が増加して、前記紡糸液内の溶媒と前記凝固液内の非溶媒との交換が促進される工程を含む、請求項5に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の電気的パラメータ補助湿式紡糸法によって製造された高分子繊維。
  11. 前記高分子繊維は、ポリアクリロニトリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維及びレーヨン繊維の一つまたは二つ以上の混合物である、請求項10に記載の高分子繊維。
  12. ASTM D3822−07に準じて測定された強度が200MPa以上、弾性率が6GPa以上、及び伸度が6%以上である、請求項10に記載の高分子繊維。

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