JP2020097312A - 電動鞍乗型車両 - Google Patents

電動鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2020097312A
JP2020097312A JP2018236197A JP2018236197A JP2020097312A JP 2020097312 A JP2020097312 A JP 2020097312A JP 2018236197 A JP2018236197 A JP 2018236197A JP 2018236197 A JP2018236197 A JP 2018236197A JP 2020097312 A JP2020097312 A JP 2020097312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
cooling
electric
motor case
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018236197A
Other languages
English (en)
Inventor
慶 長谷川
Kei Hasegawa
慶 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2018236197A priority Critical patent/JP2020097312A/ja
Publication of JP2020097312A publication Critical patent/JP2020097312A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

【課題】バッテリの搭載スペースを増加させ、電動鞍乗型車両の航続距離を延ばす。【解決手段】電動鞍乗型車両1は、電動モータと、電動モータを収容するモータケース14と、電動モータを制御する制御装置と、電動モータに電力を供給するバッテリと、バッテリを収容するバッテリケースと、電動モータ又は制御装置の少なくとも一方を冷却する冷却機構と、を備え、冷却機構は、冷却液を循環させる冷却ポンプ17と、冷却液を冷却する熱交換器22と、を備え、熱交換器22は、バッテリケースの後方に配置され、バッテリケースは、モータケース14の前方に配置され、制御装置は、モータケース14の前面に取り付けられ、冷却ポンプ17は、モータケース14の側面に取り付けられ、モータケース14の内部には、冷却液が流れる冷却通路105が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、電動モータが発生させる駆動力によって走行する電動鞍乗型車両に関する。
従来、電動二輪車等の電動鞍乗型車両は、後輪を駆動する電動モータと、電動モータに電力を供給するバッテリと、を備えている。このような電動鞍乗型車両において、電動モータによって後輪を駆動すると、電動モータが発熱する。そのため、熱交換器を備えた冷却機構によって電動モータを冷却する構成が取られている。
例えば、特許文献1には、電動モータのケース外に、走行風が通過するように熱交換器が配設された冷却構造が開示されている。
国際公開2012/063293号公報
電動鞍乗型車両の航続距離を延ばすためには、バッテリの個数を増やしたり、バッテリを大型化したりすることが要求される。このような要求に応えるためには、バッテリの搭載スペースを増加させることが必要となる。
しかしながら、従来は、車体フレームの左右方向内側に配置されるバッテリの前方に熱交換器が配置されていたため、熱交換器によってバッテリの搭載スペースが奪われてしまい、バッテリの搭載スペースを増加させることが困難になっていた。また、上記のようにバッテリの前方に熱交換器が配置されると、バッテリの後方に電動モータが配置される場合に、電動モータと熱交換器を繋ぐ配管によってバッテリの搭載スペースが奪われてしまい、バッテリの搭載スペースを増加させることが一層困難になっていた。
そこで、本発明は、バッテリの搭載スペースを増加させ、電動鞍乗型車両の航続距離を延ばすことを目的とする。
本発明に係る電動鞍乗型車両は、車体フレームと、前記車体フレームの後方に配置される後輪と、前記後輪を駆動する電動モータと、前記電動モータを収容するモータケースと、前記電動モータを制御する制御装置と、前記電動モータに電力を供給するバッテリと、前記車体フレームの左右方向内側で前記バッテリを収容するバッテリケースと、前記電動モータ又は前記制御装置の少なくとも一方を冷却する冷却機構と、を備え、前記冷却機構は、冷却液を循環させる冷却ポンプと、冷却液を冷却する熱交換器と、を備え、前記熱交換器は、前記バッテリケースの後方に配置され、前記バッテリケースは、前記モータケースの前方に配置され、前記制御装置は、前記モータケースの前面に取り付けられ、前記冷却ポンプは、前記モータケースの側面に取り付けられ、前記モータケースの内部には、冷却液が流れる冷却通路が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バッテリの搭載スペースを増加させ、電動鞍乗型車両の航続距離を延ばすことができる。
本発明の第1実施例に係る電動二輪車を示す左側面図である。 本発明の第1実施例に係る電動二輪車の前上部を示す断面図である。 本発明の第1実施例に係る電動二輪車の後部を示す左側面図である。 本発明の第1実施例に係る電動二輪車において、モータケースとその周辺部を示す正面図である。 本発明の第1実施例に係る電動二輪車において、モータケースとその周辺部を示す斜視図である。 本発明の第1実施例に係る電動二輪車において、冷却液の流れを示す正面図である。 本発明の第1実施例に係る電動二輪車において、冷却通路の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施例に係る電動二輪車において、冷却液の流れを示す正面図である。 本発明の第3実施例に係る電動二輪車において、冷却液の流れを示す正面図である。
本発明の一実施形態に係る電動鞍乗型車両では、熱交換器がバッテリケースの後方に配置されている。このような配置を採用することで、熱交換器によってバッテリの搭載スペースが奪われるのを抑制することができるため、バッテリの搭載スペースを増加させ、電動鞍乗型車両の航続距離を延ばすことができる。
また、本発明の一実施形態に係る電動鞍乗型車両では、上記のように熱交換器がバッテリケースの後方に配置されているだけでなく、バッテリケースがモータケースの前方に配置され、制御装置がモータケースの前面に取り付けられ、冷却ポンプがモータケースの側面に取り付けられ、モータケースの内部に冷却通路が設けられている。このような配置を採用することで、冷却ポンプ、熱交換器、制御装置及び電動モータ(以下、「冷却ポンプ等」と称する)を冷却通路に近づけることができ、冷却ポンプ等と冷却通路を繋ぐ配管や通路を短くすることができる。これに伴って、冷却ポンプ等と冷却通路を繋ぐ配管や通路によってバッテリの搭載スペースが奪われるのを抑制することができるため、バッテリの搭載スペースを一層増加させ、電動鞍乗型車両の航続距離を一層延ばすことができる。
<第1実施例>
(電動二輪車1)
以下、図1〜図6に基づき、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1(電動鞍乗型車両の一例)について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、電動二輪車1のライダーから見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ電動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。各図に適宜付される二点鎖線Mは、電動二輪車1の左右方向の中央線を示している。
図1を参照して、電動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置されるステアリング機構3及び前輪4と、車体フレーム2の上方に配置されるカバー5と、車体フレーム2の後方に配置されるスイングアーム6、後輪7、ピボット軸8及び電動モータ9と、電動モータ9と後輪7を接続する接続機構13と、電動モータ9を収容するモータケース14と、モータケース14の前方に配置される制御装置15と、モータケース14の側方に配置される左右一対のフートレスト16と、モータケース14の左方に配置される冷却ポンプ17と、モータケース14の上方に配置されるリアサスペンション18及びリンク機構19と、リアサスペンション18及びリンク機構19の上方に配置されるシートレール21及び熱交換器22と、モータケース14及びシートレール21の前方に配置される複数のバッテリ23と、各バッテリ23を収容するバッテリケース24と、を主体として構成されている。なお、冷却ポンプ17と熱交換器22は、電動モータ9及び制御装置15を冷却する冷却機構25を構成している。以下、上記各構成要素について順番に説明する。
(車体フレーム2)
図1、図2を参照して、車体フレーム2は、例えば、ツインスパーフレームである。車体フレーム2は、ヘッドパイプ26と、ヘッドパイプ26から左右に分岐して後方に延びる左右一対のメインフレーム27と、を有する。
車体フレーム2の前面には、走行風を導入する吸気口31が設けられている。車体フレーム2の内部には、吸気口31から導入された走行風を後方に導く導風通路32が設けられている。導風通路32には、水や埃等の異物を走行風から除去するためのフィルタ37が配置されている。
(ステアリング機構3及び前輪4)
図1、図2を参照して、ステアリング機構3は、左右一対のチューブ41と、左右一対のチューブ41を繋ぐロアブリッジ42と、ロアブリッジ42から上方に向かって延びるステアリングシャフト43と、ステアリングシャフト43の上端部に取り付けられるトップブリッジ44と、トップブリッジ44に取り付けられる左右一対のハンドル45と、を備えている。各チューブ41の下端部には、前輪4が回転可能に取り付けられている。これにより、ステアリング機構3が前輪4を回転可能に支持している。ステアリングシャフト43は、ヘッドパイプ26に挿入されている。これにより、ステアリング機構3がヘッドパイプ26に軸支されている。
(カバー5)
図1、図2を参照して、カバー5は、車体フレーム2とは別体に設けられており、車体フレーム2に着脱可能に取り付けられている。カバー5は、バッテリケース24の上面を覆っており、カバー5を車体フレーム2から取り外すことで、バッテリケース24に収容された各バッテリ23を交換できるようになっている。
カバー5は、バッテリケース24の上方からシートレール21の上方まで前後方向に沿って延びている。カバー5の後端部の上面には、ライダーが座るライダーシート57が固定されている。
(スイングアーム6、後輪7及びピボット軸8)
図3、図4を参照して、スイングアーム6は、左右方向に延びるベース部61と、ベース部61から後方に向かって延びる左右一対の後方アーム部62と、ベース部61から前方に向かって延びる左右一対の前方アーム部63と、を備えている。各後方アーム部62の後端部には、後輪7が回転可能に取り付けられている。これにより、スイングアーム6が後輪7を回転可能に支持している。各前方アーム部63の前端部は、ピボット軸8に取り付けられている。これにより、ピボット軸8がスイングアーム6を揺動可能に支持している。
(電動モータ9)
図3を参照して、電動モータ9は、スイングアーム6の各前方アーム部63の左右方向内側に配置されている。そのため、電動モータ9の左右方向両側は、スイングアーム6の各前方アーム部63によって覆われており、電動モータ9の後側は、スイングアーム6のベース部61によって覆われている。
電動モータ9は、車体フレーム2の各メインフレーム27の下端部よりも上方に配置されている。電動モータ9の前端部は、ピボット軸8の前端部よりも後方に位置している。電動モータ9の上端部は、ピボット軸8の上端部よりも下方に位置している。
電動モータ9は、モータ軸65を備えている。モータ軸65は、左右方向に沿って延びている。モータ軸65は、ピボット軸8よりも下方且つ後方に配置されている。
(接続機構13)
図3、図5を参照して、接続機構13は、ドライブスプロケット81(駆動部材の一例)と、ドライブスプロケット81の後方に配置されるドリブンスプロケット82(従動部材の一例)と、ドライブスプロケット81とドリブンスプロケット82に巻き掛けられるチェーン83(伝達部材の一例)と、を備えている。ドライブスプロケット81は、変速ギア(図示せず)を介して電動モータ9のモータ軸65に接続されている。ドライブスプロケット81は、回転軸81aを中心に回転する。ドリブンスプロケット82は、後輪7に固定されている。
(モータケース14)
図3〜図5を参照して、モータケース14の全体は、アルミニウム等の金属によって一体的に形成されている。モータケース14は、車体フレーム2の各メインフレーム27の後方に配置されている。
図3を参照して、モータケース14の下部には、電動モータ9が収容されている。モータケース14には開閉可能な蓋(図示せず)が取り付けられており、この蓋を開放することで、モータケース14から電動モータ9を取り出せるようになっている。
モータケース14の前部には、スイングアーム取付穴91が設けられている。スイングアーム取付穴91は、モータケース14の右側面から左側面まで延びている。スイングアーム取付穴91には、ピボット軸8が左右方向に貫通している。これにより、スイングアーム6がピボット軸8を介してモータケース14の前部に取り付けられている。スイングアーム取付穴91は、電動モータ9のモータ軸65よりも前方に配置されている。
図3〜図5を参照して、モータケース14の前面の4隅には、前方に向かって突出する4個の突出部92が設けられている。各突出部92の前面には、車体フレーム取付穴93が前後方向に沿って設けられている。即ち、モータケース14には、車体フレーム取付穴93が計4個設けられている。各突出部92は、各車体フレーム取付穴93に挿入されたボルト(図示せず)によって、車体フレーム2の各メインフレーム27の後面に取り付けられている。各車体フレーム取付穴93は、スイングアーム取付穴91よりも前方に配置されている。各車体フレーム取付穴93は、制御装置15の前面と前後方向の位置が略一致している。
図6を参照して、モータケース14の前面の上部中央、下部中央、左下部及び右下部には、4個の制御装置取付穴94が設けられている。各制御装置取付穴94は、各車体フレーム取付穴93よりも左右方向内側且つ上下方向内側に配置されている。
モータケース14の前面の左側部と右側部には、上下一対のフートレスト取付穴95が設けられている。各フートレスト取付穴95は、各車体フレーム取付穴93よりも左右方向内側且つ上下方向内側に配置されている。
モータケース14の上面の前端部には、左右一対のシートレール取付ボス96が設けられている。各シートレール取付ボス96は、モータケース14の前面の右上隅と左上隅に設けられた各突出部92から上方に向かって突出している。モータケース14の上面の前部中央には、各シートレール取付ボス96よりも後方に、シートレール取付突起97が設けられている。
図5を参照して、モータケース14の上面の前部には、リアサスペンション取付溝98が設けられている。モータケース14の上面の後端部には、リアサスペンション取付溝98よりも後方に、左右一対のリンク機構取付突起99が設けられている。モータケース14の左側面の前部には、上下一対の冷却ポンプ取付穴103が後方に向かって設けられている。
図6、図7を参照して、モータケース14の前部の内部には、冷却液(例えば、水又はオイル)が流れる冷却通路105が設けられている。なお、図4、図6の一点鎖線矢印は、冷却液の流れ方向を示している。以下、冷却通路105の説明において「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、冷却液の流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
図6、図7を参照して、冷却通路105は、モータケース14の右側部(左右方向一方側の部分)に設けられる第1通路106と、モータケース14の左側部(左右方向他方側の部分)に設けられる第2通路107と、を有する。
冷却通路105の第1通路106は、熱交換器22によって冷却された比較的温度の低い冷却液が流れる通路である。第1通路106は、第1上側通路111と、第1上側通路111の下側(下流側)に配置される第1下側通路112と、第1上側通路111と第1下側通路112を繋ぐ第1接続通路113と、を有する。
第1通路106の第1上側通路111は、モータケース14の上部に設けられている。第1上側通路111は、第1上側ジャケット115と、第1上側ジャケット115から上側に向かって延びる戻り通路116と、を有する。第1上側ジャケット115は、第1接続通路113よりも通路面積(冷却液の流れ方向と直交する方向の面積)が大きい。第1上側ジャケット115には、前後方向に延びる複数のボス115a(図7では一部のみを表示)が貫通している。
第1通路106の第1下側通路112は、モータケース14の下部に設けられている。第1下側通路112は、下側ジャケット117と、下側ジャケット117の左下端部から左側に向かって延びる流出通路118と、下側ジャケット117の左下端部から後側に向かって延びる第1補助通路119と、を備えている。下側ジャケット117は、第1接続通路113よりも通路面積が大きい。下側ジャケット117には、前後方向に延びる複数のボス117a(図7では一部のみを表示)が貫通している。下側ジャケット117の左下端部(流出通路118と第1補助通路119の分岐部)には、第1温度センサ120が設けられている。
第1通路106の第1接続通路113は、上下方向に沿って延びており、第1上側ジャケット115の下端部と下側ジャケット117の上端部を繋いでいる。第1接続通路113は、ピボット軸8の前方を通過しており、ピボット軸8を避けるように前方に向かって円弧状に湾曲している。
冷却通路105の第2通路107は、電動モータ9及び制御装置15を冷却した比較的温度の高い冷却液が流れる通路である。第2通路107は、第2下側通路121と、第2下側通路121の上側(下流側)に配置される第2上側通路122と、第2下側通路121と第2上側通路122を繋ぐ第2接続通路123と、を有する。
第2通路107の第2下側通路121は、モータケース14の下部に設けられている。第2下側通路121は、吸込通路125と、吸込通路125の上側に吸込通路125と間隔を介して設けられる吐出通路126と、吸込通路125から右側に向かって延びる流入通路127と、流入通路127の右側部から後側に向かって延びる第2補助通路128と、を有する。吸込通路125の右下端部(流入通路127と第2補助通路128の分岐部よりも下流側の部分)には、第2温度センサ129が設けられている。吸込通路125の前面には、接続口130が設けられている。接続口130は、キャップ131によって塞がれている。流入通路127の右端部は、制御装置15の内部を通過する制御装置冷却用通路Xを介して、流出通路118の左端部に接続されている。第2補助通路128は、モータケース14の後部の内部を通過する電動モータ冷却用通路Yを介して、第1補助通路119に接続されている。
第2通路107の第2上側通路122は、モータケース14の上部に設けられている。第2上側通路122は、第2上側ジャケット132と、第2上側ジャケット132から上側に向かって延びる送り通路133と、を有する。第2上側ジャケット132は、第2接続通路123よりも通路面積が大きい。第2上側ジャケット132には、前後方向に延びる複数のボス132a(図7では一部のみを表示)が貫通している。第2上側ジャケット132は、左右方向に延びる連通路134を介して、第1上側ジャケット115に接続されている。連通路134は、栓135によって塞がれている。
第2通路107の第2接続通路123は、上下方向に沿って延びており、吐出通路126の上端部と第2上側ジャケット132の下端部を繋いでいる。第2接続通路123は、ピボット軸8の前方を通過しており、ピボット軸8を避けるように前方に向かって円弧状に湾曲している。
(制御装置15)
図3〜図5を参照して、制御装置15は、例えば、PDU(Power Drive Unit)によって構成されているか、又は、PDU(Power Drive Unit)とECU(Electrical Control Unit)が一体化されたものによって構成されている。制御装置15は、配線(図示せず)を介して電動モータ9に接続されており、電動モータ9を制御している。
制御装置15は、モータケース14とバッテリケース24の間に配置されている。制御装置15は、モータケース14の各車体フレーム取付穴93よりも左右方向内側且つ上下方向内側に配置されている。
制御装置15の両側面の下部には、左右一対の取付片136が突出している。制御装置15の上部中央、下部中央及び各取付片136は、ボルト(図示せず)によってモータケース14の各制御装置取付穴94(図6参照)に取り付けられている。
(各フートレスト16)
図3〜図5を参照して、各フートレスト16は、前後方向に延びるブラケット137と、ブラケット137の後端部に取り付けられるステップ138と、を備えている。
各フートレスト16のブラケット137は、ベース片139と、ベース片139から前方に向かって延びる上下一対のアーム片140と、を備えている。車両側面視で、各アーム片140は、ピボット軸8の上方と下方を通過している。各アーム片140の前端部は、左右方向内側に向かって曲げられており、制御装置15の左右方向外側に配置されている。各アーム片140の前端部は、ボルト(図示せず)によってモータケース14の各フートレスト取付穴95(図6参照)に取り付けられている。
図3〜図5を参照して、各フートレスト16のステップ138は、ライダーの足を載せる部分である。ステップ138は、ブラケット137のベース片139から左右方向外側に向かって突出しており、モータケース14の左右方向外側に配置されている。
(冷却ポンプ17)
図3、図5を参照して、冷却ポンプ17は、例えば、電動式である。冷却ポンプ17は、ピボット軸8及びモータケース14のスイングアーム取付穴91の下方に配置されている。冷却ポンプ17は、モータケース14の左側面に沿って配置されている。
冷却ポンプ17は、ポンプ軸144と、ポンプ軸144の外周に設けられるファン145と、ポンプ軸144及びファン145を収容するポンプケース146と、ポンプケース146から前方に向かって延びる吸込管147と、ポンプケース146から上方に向かって延びる吐出管148と、吐出管148から前方に向かって突出する取付プレート149と、を備えている。
冷却ポンプ17のポンプ軸144は、左右方向に沿って延びている。ポンプ軸144は、ピボット軸8よりも後方で、且つ、ドライブスプロケット81の回転軸81aよりも前方に配置されている。
冷却ポンプ17の吸込管147は、モータケース14の下側の冷却ポンプ取付穴103に後方から挿入されている。冷却ポンプ17の吐出管148は、モータケース14の上側の冷却ポンプ取付穴103に後方から挿入されている。冷却ポンプ17の取付プレート149は、ボルト(図示せず)によってモータケース14の左側面に取り付けられている。
図6、図7を参照して、冷却ポンプ17の吸込管147は、第2下側通路121の吸込通路125に接続されている。冷却ポンプ17の吐出管148は、第2下側通路121の吐出通路126に接続されている。
(リアサスペンション18及びリンク機構19)
図3を参照して、リアサスペンション18は、電動モータ9の上方且つシートレール21の下方に配置されている。即ち、リアサスペンション18は、電動モータ9とシートレール21の間に配置されている。
図5を参照して、リアサスペンション18の下端部は、モータケース14のリアサスペンション取付溝98に挿入されており、ボルトとナット(いずれも図示せず)によってモータケース14の上面に取り付けられている。
図3、図5を参照して、リンク機構19は、リンクブラケット151と、リンクブラケット151から下方に延びるリンクアーム152と、を備えている。
リンク機構19のリンクブラケット151の前端部は、ボルトとナット(いずれも図示せず)によってリアサスペンション18の上端部に取り付けられている。リンクブラケット151の後端部は、ボルトとナット(いずれも図示せず)によってスイングアーム6のベース部61の上端部に取り付けられている。
リンク機構19のリンクアーム152の上端部は、ボルトとナット(いずれも図示せず)によってリンクブラケット151の下部に取り付けられている。リンクアーム152の下端部は、モータケース14の各リンク機構取付突起99の間に挿入されており、ボルトとナット(いずれも図示せず)によって各リンク機構取付突起99に取り付けられている。
(シートレール21及び熱交換器22)
図2〜図4を参照して、シートレール21及び熱交換器22は、モータケース14の上方に配置されている。シートレール21及び熱交換器22は、バッテリケース24の後方且つ後輪7の前方に配置されている。
シートレール21の上端部は、カバー5の後端部の下面に接触している。これにより、シートレール21の上端部がカバー5の後端部を介してライダーシート57を支持している。
シートレール21の前下部には、左右一対の前側アーム154が設けられている。各前側アーム154の下端部は、ボルト(図示せず)によってモータケース14の各シートレール取付ボス96に取り付けられている。シートレール21の後下部には、略U字状の後側アーム155が設けられている。後側アーム155の下端部は、ボルト(図示せず)によってモータケース14のシートレール取付突起97に取り付けられている。
図4、図6を参照して、熱交換器22は、シートレール21と一体に設けられている。熱交換器22の内部には、冷却液が流れる冷却空間156が設けられている。以下、冷却空間156の説明において「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、冷却液の流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
冷却空間156は、熱交換器22の左側部に設けられる上流室157と、熱交換器22の右側部に設けられる下流室158と、を有する。上流室157の下端部(上流側の端部)は、送り配管161を介して第2上側通路122の送り通路133に接続されている。上流室157の上端部(下流側の端部)と下流室158の上端部(上流側の端部)は、連通口159を介して連通している。下流室158の下端部(下流側の端部)は、戻り配管162を介して第1上側通路111の戻り通路116に接続されている。
図2、図4を参照して、熱交換器22には、複数の貫通穴163が設けられている。各貫通穴163は、熱交換器22の前面から後面まで延びており、冷却空間156の上流室157と下流室158を貫通している。
(各バッテリ23及びバッテリケース24)
図1、図2を参照して、各バッテリ23は、略直方体形状を成している。各バッテリ23は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池によって構成されている。各バッテリ23は、バッテリケース24に取り外し可能に収容されている。各バッテリ23は、配線(図示せず)を介して電動モータ9に接続されており、電動モータ9に電力を供給する。
図1、図2を参照して、バッテリケース24は、車体フレーム2のヘッドパイプ26の後方で、車体フレーム2の各メインフレーム27の間に配置されている。即ち、バッテリケース24は、車体フレーム2の各メインフレーム27の左右方向内側に配置されている。バッテリケース24は、ピボット軸8よりも前方に配置されている。バッテリケース24は、前輪4とモータケース14の間の空間の大部分を占めている。
バッテリケース24の上面は、車体フレーム2の各メインフレーム27よりも上方に配置されており、ライダーシート57と略同じ高さに位置している。バッテリケース24の下面は、車体フレーム2の各メインフレーム27よりも下方に配置されており、電動二輪車1の最低地上高と略同じ高さに位置している。バッテリケース24の前面の下部は、前輪4を避けるように円弧状に湾曲している。
バッテリケース24の前面の上部には、車体フレーム2の導風通路32からバッテリケース24の内部空間に走行風を導入する前方導入口164が設けられている。バッテリケース24の両側面には、前方導入口164よりも後方且つ下方に、車体フレーム2の導風通路32からバッテリケース24の内部空間に走行風を導入する左右一対の側方導入口165が設けられている。バッテリケース24の後面の上部には、前方導入口164と略同じ高さに、各導入口164、165から導入された走行風を排出する排出口166が設けられている。排出口166は、熱交換器22の前方に配置されている。
(電動二輪車1の走行)
電動二輪車1の走行時には、各バッテリ23から電動モータ9に供給される電力により、電動モータ9のモータ軸65が回転する。このように電動モータ9のモータ軸65が回転すると、この回転が変速ギア(図示せず)を介してドライブスプロケット81に伝達され、ドライブスプロケット81が回転する。このようにドライブスプロケット81が回転すると、この回転がチェーン83を介してドリブンスプロケット82に伝達され、ドリブンスプロケット82と後輪7が一体に回転する。以上のようにして、電動モータ9が後輪7を駆動する。
なお、電動二輪車1の走行時には、スイングアーム6がピボット軸8を中心に揺動する。このようにスイングアーム6が揺動すると、この揺動がリンク機構19を介してリアサスペンション18に伝達され、リアサスペンション18が伸縮する。これにより、スイングアーム6の揺動が緩和される。
(電動モータ9及び制御装置15の冷却)
電動二輪車1の走行時には、冷却ポンプ17が駆動し、冷却ポンプ17のポンプ軸144とファン145が一体に回転する。これにより、第2下側通路121の吸込通路125から吸込管147を介してポンプケース146に冷却液が流れ込む。ポンプケース146に流れ込んだ冷却液は、吐出管148を介して第2下側通路121の吐出通路126に流れ込む。
第2下側通路121の吐出通路126に流れ込んだ冷却液は、第2下側通路121の吐出通路126と第2接続通路123と第2上側通路122の第2上側ジャケット132と第2上側通路122の送り通路133を順次通過し、送り配管161を介して冷却空間156の上流室157に流れ込む。冷却空間156の上流室157に流れ込んだ冷却液は、冷却空間156の上流室157を通過し、連通口159を介して冷却空間156の下流室158に流れ込む。冷却空間156の下流室158に流れ込んだ冷却液は、冷却空間156の下流室158を通過し、戻り配管162を介して第1上側通路111の戻り通路116に流れ込む。このように、冷却液が冷却空間156の上流室157と下流室158を順次通過することで、熱交換器22によって冷却液が冷却される。
第1上側通路111の戻り通路116に流れ込んだ冷却液は、第1上側通路111の戻り通路116と第1上側通路111の第1上側ジャケット115と第1接続通路113と第1下側通路112の下側ジャケット117を順次通過する。第1下側通路112の下側ジャケット117を通過した冷却液の一部は、第1下側通路112の流出通路118と制御装置冷却用通路Xを順次通過する。これにより、制御装置15が冷却液によって冷却される。制御装置冷却用通路Xを通過した冷却液は、第2下側通路121の流入通路127を通過し、第2下側通路121の吸込通路125に流れ込む。
第1下側通路112の下側ジャケット117を通過した冷却液の別の一部は、第1下側通路112の第1補助通路119と電動モータ冷却用通路Yを順次通過する。これにより、電動モータ9が冷却液によって冷却される。電動モータ冷却用通路Yを通過した冷却液は、第2下側通路121の第2補助通路128と第2下側通路121の流入通路127を順次通過し、第2下側通路121の吸込通路125に流れ込む。
第2下側通路121の吸込通路125に流れ込んだ冷却水は、第2下側通路121の吸込通路125と吸込管147を順次通過し、再びポンプケース146に流れ込む。このようにして、冷却ポンプ17が冷却液を循環させる。
以上のように、本実施例では、冷却ポンプ17と熱交換器22によって構成される冷却機構25が電動モータ9及び制御装置15を冷却している。
(効果)
本実施例では、熱交換器22がバッテリケース24の後方に配置されている。このような配置を採用することで、熱交換器22によって各バッテリ23の搭載スペースが奪われるのを抑制することができるため、各バッテリ23の搭載スペースを増加させ、電動二輪車1の航続距離を延ばすことができる。
また、本実施例では、上記のように熱交換器22がバッテリケース24の後方に配置されているだけでなく、バッテリケース24がモータケース14の前方に配置され、制御装置15がモータケース14の前面に取り付けられ、冷却ポンプ17がモータケース14の左側面に取り付けられ、モータケース14の内部に冷却通路105が設けられている。このような配置を採用することで、冷却ポンプ17、熱交換器22、制御装置15及び電動モータ9(以下、「冷却ポンプ17等」と称する)を冷却通路105に近づけることができ、冷却ポンプ17等と冷却通路105を繋ぐ配管や通路を短くすることができる。これに伴って、冷却ポンプ17等と冷却通路105を繋ぐ配管や通路によって各バッテリ23の搭載スペースが奪われるのを抑制することができるため、各バッテリ23の搭載スペースを一層増加させ、電動二輪車1の航続距離を一層延ばすことができる。
また、上記のように冷却ポンプ17等と冷却通路105を繋ぐ配管や通路を短くすることができるため、冷却液の循環経路の全長を短くすることができる。そのため、冷却液の循環スピードを上昇させ、熱交換器22による冷却液に対する冷却効率を向上させることができる。
また、冷却通路105は、熱交換器22へと冷却液を送る送り通路133と、熱交換器22から冷却液が戻る戻り通路116と、制御装置15へと冷却液が流出する流出通路118と、制御装置15から冷却液が流入する流入通路127と、を有し、送り通路133及び戻り通路116は、モータケース14の上部に設けられ、流出通路118及び流入通路127は、モータケース14の下部に設けられている。このような配置を採用することで、熱交換器22及び制御装置15と冷却通路105を繋ぐ配管や通路を更に短くすることができ、各バッテリ23の搭載スペースを一層増加させ、電動二輪車1の航続距離を一層延ばすことができる。
また、熱交換器22は、シートレール21と一体に設けられている。このような構成を採用することで、シートレール21と熱交換器22が別体に設けられている場合と比べて、電動二輪車1の部品点数と組付工数を削減することができる。また、熱交換器22が一体に設けられるシートレール21は、部品の密集度が比較的低いモータケース14の上方の空間に配置されている。このような配置を採用することで、熱交換器22を大型化し、熱交換器22による冷却液に対する冷却効率を向上させることができる。
また、シートレール21は、モータケース14に取り付けられ、モータケース14は、車体フレーム2に取り付けられている。このような構成を採用することで、シートレール21をモータケース14に予め取り付けておいてからモータケース14を車体フレーム2に取り付けることができるため、電動二輪車1の組付性が向上する。また、比較的剛性の高いモータケース14にシートレール21を取り付けることで、シートレール21の取付強度を向上させることができるため、シートレール21と一体に設けられる熱交換器22の耐久性も向上させることができる。更に、モータケース14の内部に設けられる冷却通路105と熱交換器22を近づけることができるため、冷却通路105と熱交換器22を繋ぐ送り配管161や戻り配管162を短くすることができる。
また、第1接続通路113は、ピボット軸8の前方を通過しており、電動モータ9のモータ軸65は、ピボット軸8よりも後方に配置されている。このような配置を採用することで、ピボット軸8がモータケース14を貫通していても、モータケース14を大型化することなく、第1接続通路113によって第1上側通路111と第1下側通路112を接続することができる。また、ピボット軸8を挟んで電動モータ9の反対側を第1接続通路113が通過することになるため、電動モータ9の配置自由度が向上し、電動二輪車1のレイアウトの自由度も向上する。なお、このような効果は、第2接続通路123についても同様に発揮される。
また、第1上側通路111は、第1接続通路113よりも通路面積が大きい第1上側ジャケット115を有し、第1上側ジャケット115には、複数のボス115aが貫通している。このような構成を採用することで、第1上側ジャケット115によってモータケース14内の中空領域を増やしてモータケース14の軽量化を図りつつ、複数のボス115aによってモータケース14の強度を確保することができる。また、上記のように第1上側ジャケット115を複数のボス115aが貫通することで、第1上側ジャケット115の表面積を増加させることができ、冷却液によるモータケース14に対する冷却性能を向上させることができる。なお、このような効果は、下側ジャケット117及び第2上側ジャケット132についても同様に発揮される。
また、モータケース14の上部には第1、第2上側ジャケット115、132が設けられ、モータケース14の下部の右側(冷却ポンプ17が配置されている側とは逆側)には下側ジャケット117が設けられている。即ち、モータケース14には計3個のジャケットが設けられている。そのため、モータケース14の軽量化を一層促進することができる。
また、冷却ポンプ17は、ピボット軸8の下方に配置されている。このような配置を採用することで、重量物である冷却ポンプ17を電動二輪車1の極力低い位置に配置することができ、電動二輪車1の走行安定性が向上する。
また、冷却ポンプ17のポンプ軸144は、ピボット軸8よりも後方で、且つ、ドライブスプロケット81の回転軸81aよりも前方に配置されている。このような配置を採用することで、冷却ポンプ17のポンプ軸144をドライブスプロケット81に近づけることができる。そのため、機械式の冷却ポンプ17を使用する場合に、ドライブスプロケット81から駆動列を分岐させ、冷却ポンプ17の駆動を容易に確保することができる。
また、第1温度センサ120は、流出通路118と第1補助通路119の分岐部に設けられている。そのため、制御装置15へと流れ込む直前の冷却液の温度と電動モータ9へと流れ込む直前の冷却液の温度を1個の温度センサで検出することができ、冷却液の温度検出機構の複雑化を抑制することができる。
また、第2温度センサ129は、流入通路127と第2補助通路128の分岐部よりも下流側に設けられている。そのため、制御装置15から流れ込んだ直後の冷却液の温度と電動モータ9から流れ込んだ直後の冷却液の温度を1個の温度センサで検出することができ、冷却液の温度検出機構の複雑化を抑制することができる。
(変形例)
本実施例では、第1上側ジャケット115を貫通する複数のボス115aを設けることで、モータケース14の強度と冷却性能を向上させている。一方で、他の異なる実施例では、第1上側ジャケット115の内部をラティス構造(立体的な格子構造)とすることで、モータケース14の強度と冷却性能を向上させても良い。これは、下側ジャケット117及び第2上側ジャケット132についても同様である。
本実施例では、ドライブスプロケット81を駆動部材の一例とし、ドリブンスプロケット82を従動部材の一例とし、チェーン83を伝達部材の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、ドライブプーリーを駆動部材の一例とし、ドリブンプーリーを従動部材の一例とし、これらのプーリーに巻き掛けられるベルトを伝達部材の一例としても良い。
本実施例では、冷却機構25が電動モータ9と制御装置15の両方を冷却している。一方で、他の異なる実施例では、冷却機構25が電動モータ9と制御装置15のいずれか一方のみを冷却しても良い。
本実施形態では、冷却ポンプ17が電動式である。一方で、他の異なる実施例では、冷却ポンプ17が機械式であっても良い。
本実施例では、電動二輪車1に本発明の構成を適用している。一方で、他の異なる実施例では、電動三輪車や電動不整地走行車等の電動二輪車1以外の電動鞍乗型車両に本発明の構成を適用しても良い。
<第2実施例>
(電動二輪車170)
以下、図8に基づき、本発明の第2実施例に係る電動二輪車170(電動鞍乗型車両の一例)について説明する。なお、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1と同様の説明は、適宜省略する。
図8を参照して、本発明の第2実施例に係る電動二輪車170は、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1の熱交換器22に代えて、第1、第2熱交換器171、172を備えている。
(第1熱交換器171)
第1熱交換器171は、シートレール21とは別体に設けられている。第1熱交換器171は、第1ブロック174と、第1ブロック174から下方に向かって延びる第1シャフト175と、を備えている。第1ブロック174は、モータケース14の外部に露出している。第1ブロック174には、多数の冷却フィン174aが設けられている。第1シャフト175の上下方向中央部は、第1上側通路111の戻り通路116を貫通しており、第1上側通路111の戻り通路116を塞いでいる。第1シャフト175の下部は、第1上側通路111の第1上側ジャケット115に挿入されている。
(第2熱交換器172)
第2熱交換器172は、シートレール21とは別体に設けられている。第2熱交換器172は、第2ブロック177と、第2ブロック177から下方に向かって延びる第2シャフト178と、を備えている。第2ブロック177は、モータケース14の外部に露出している。第2ブロック177には、多数の冷却フィン177aが設けられている。第2シャフト178の上下方向中央部は、第2上側通路122の送り通路133を貫通しており、第2上側通路122の送り通路133を塞いでいる。第2シャフト178の下部は、第2上側通路122の第2上側ジャケット132に挿入されている。
(連通路134)
本発明の第1実施例に係る電動二輪車1では、連通路134が栓135によって塞がれていたが、本発明の第2実施例に係る電動二輪車170では、連通路134が栓135によって塞がれていない。そのため、第1上側通路111の第1上側ジャケット115と第2上側通路122の第2上側ジャケット132が連通路134を介して連通している。
(冷却液の冷却)
冷却ポンプ17が駆動すると、冷却液が第2上側通路122の第2上側ジャケット132と連通路134と第1上側通路111の第1上側ジャケット115を順次通過する。上記のように冷却液が第2上側ジャケット132を通過することで、第2熱交換器172の第2シャフト178によって冷却液が冷却される。また、上記のように冷却液が第1上側ジャケット115を通過することで、第1熱交換器171の第1シャフト175によって冷却液が冷却される。
<第3実施例>
(電動二輪車180)
以下、図9に基づき、本発明の第3実施例に係る電動二輪車180(電動鞍乗型車両の一例)について説明する。なお、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1と同様の説明は、適宜省略する。
図9を参照して、本発明の第3実施例に係る電動二輪車180は、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1の熱交換器22に代えて、熱交換器181を備えている。また、本発明の第3実施例に係る電動二輪車180は、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1の各構成要素に加えて、バッテリ冷却用通路Zを備えている。
(熱交換器181)
熱交換器181は、シートレール21(図9では図示せず)とは別体に設けられている。熱交換器181は、例えば、冷却液が上下方向に流れるタイプのラジエータ又はオイルクーラによって構成されている。
(バッテリ冷却用通路Z)
バッテリ冷却用通路Zは、バッテリケース24の内部を通過している。バッテリ冷却用通路Zには、バッテリケース24よりも上流側に、第3温度センサ182と流量制御弁183が設けられている。
バッテリ冷却用通路Zの上流側の端部は、戻り配管162から分岐している。バッテリ冷却用通路Zの下流側の端部は、第2下側通路121の吸込通路125に設けられた接続口130に接続されている。なお、本発明の第1実施例に係る電動二輪車1では、接続口130がキャップ131によって塞がれていたが、本発明の第3実施例に係る電動二輪車180では、接続口130がキャップ131によって塞がれていない。
(電動モータ9、制御装置15及び各バッテリ23の冷却)
熱交換器181を通過した冷却液の一部は、戻り配管162を介して第1上側通路111の戻り通路116に流れ込む。第1上側通路111の戻り通路116に流れ込んだ冷却液は、第1実施例に係る電動二輪車1と同様の作用により、制御装置冷却用通路X又は電動モータ冷却用通路Yを通過し、制御装置15及び電動モータ9を冷却する。
一方で、熱交換器181を通過した冷却液の別の一部は、戻り配管162からバッテリ冷却用通路Zに流れ込む。バッテリ冷却用通路Zに流れ込んだ冷却液は、バッテリ冷却用通路Zを通過し、バッテリケース24に収容された各バッテリ23を冷却する。バッテリ冷却用通路Zを通過した冷却液は、接続口130を介して第2下側通路121の吸込通路125に流れ込む。
<第1実施例>
1 電動二輪車(電動鞍乗型車両の一例)
2 車体フレーム
6 スイングアーム
7 後輪
8 ピボット軸
9 電動モータ
14 モータケース
15 制御装置
17 冷却ポンプ
21 シートレール
22 熱交換器
23 バッテリ
24 バッテリケース
25 冷却機構
57 ライダーシート
65 モータ軸
81 ドライブスプロケット(駆動部材の一例)
81a (ドライブスプロケットの)回転軸
82 ドリブンスプロケット(従動部材の一例)
83 チェーン(伝達部材の一例)
105 冷却通路
111 第1上側通路
112 第1下側通路
113 第1接続通路
115 第1上側ジャケット
115a (第1上側ジャケットの)ボス
116 戻り通路
117 下側ジャケット
117a (下側ジャケットの)ボス
118 流出通路
121 第2下側通路
122 第2上側通路
123 第2接続通路
127 流入通路
132 第2上側ジャケット
132a (第2上側ジャケットの)ボス
133 送り通路
144 ポンプ軸
<第2実施例>
170 電動二輪車(電動鞍乗型車両の一例)
171 第1熱交換器
172 第2熱交換器
<第3実施例>
180 電動二輪車(電動鞍乗型車両の一例)
181 熱交換器

Claims (8)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームの後方に配置される後輪と、
    前記後輪を駆動する電動モータと、
    前記電動モータを収容するモータケースと、
    前記電動モータを制御する制御装置と、
    前記電動モータに電力を供給するバッテリと、
    前記車体フレームの左右方向内側で前記バッテリを収容するバッテリケースと、
    前記電動モータ又は前記制御装置の少なくとも一方を冷却する冷却機構と、を備え、
    前記冷却機構は、
    冷却液を循環させる冷却ポンプと、
    冷却液を冷却する熱交換器と、を備え、
    前記熱交換器は、前記バッテリケースの後方に配置され、
    前記バッテリケースは、前記モータケースの前方に配置され、
    前記制御装置は、前記モータケースの前面に取り付けられ、
    前記冷却ポンプは、前記モータケースの側面に取り付けられ、
    前記モータケースの内部には、冷却液が流れる冷却通路が設けられていることを特徴とする電動鞍乗型車両。
  2. 前記熱交換器は、前記モータケースの上方に配置され、
    前記冷却通路は、
    前記熱交換器へと冷却液を送る送り通路と、
    前記熱交換器から冷却液が戻る戻り通路と、
    前記制御装置へと冷却液が流出する流出通路と、
    前記制御装置から冷却液が流入する流入通路と、を有し、
    前記送り通路及び前記戻り通路は、前記モータケースの上部に設けられ、
    前記流出通路及び前記流入通路は、前記モータケースの下部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動鞍乗型車両。
  3. ライダーシートと、
    前記ライダーシートを支持するシートレールと、を備え、
    前記シートレールは、前記モータケースの上方に配置され、
    前記熱交換器は、前記シートレールと一体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動鞍乗型車両。
  4. 前記シートレールは、前記モータケースに取り付けられ、
    前記モータケースは、前記車体フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の電動鞍乗型車両。
  5. 前記後輪を回転可能に支持するスイングアームと、
    前記スイングアームを揺動可能に支持するピボット軸と、を備え、
    前記スイングアームは、前記ピボット軸を介して前記モータケースに取り付けられ、
    前記冷却通路は、
    前記モータケースの上部に設けられる上側通路と、
    前記モータケースの下部に設けられる下側通路と、
    前記上側通路と前記下側通路を繋ぐ接続通路と、を有し、
    前記接続通路は、前記ピボット軸の前方を通過しており、
    前記電動モータのモータ軸は、前記ピボット軸よりも後方に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動鞍乗型車両。
  6. 前記上側通路又は前記下側通路の少なくとも一方は、前記接続通路よりも通路面積が大きいジャケットを有し、
    前記ジャケットには、複数のボスが貫通していることを特徴とする請求項5に記載の電動鞍乗型車両。
  7. 前記後輪を回転可能に支持するスイングアームと、
    前記スイングアームを揺動可能に支持するピボット軸と、を備え、
    前記スイングアームは、前記ピボット軸を介して前記モータケースに取り付けられ、
    前記冷却ポンプは、前記ピボット軸の下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動鞍乗型車両。
  8. 前記電動モータに接続される駆動部材と、
    前記後輪に取り付けられる従動部材と、
    前記駆動部材と前記従動部材に巻き掛けられる伝達部材と、を備え、
    前記冷却ポンプのポンプ軸は、前記ピボット軸よりも後方で、且つ、前記駆動部材の回転軸よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の電動鞍乗型車両。
JP2018236197A 2018-12-18 2018-12-18 電動鞍乗型車両 Pending JP2020097312A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018236197A JP2020097312A (ja) 2018-12-18 2018-12-18 電動鞍乗型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018236197A JP2020097312A (ja) 2018-12-18 2018-12-18 電動鞍乗型車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020097312A true JP2020097312A (ja) 2020-06-25

Family

ID=71106354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018236197A Pending JP2020097312A (ja) 2018-12-18 2018-12-18 電動鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020097312A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023177698A1 (en) * 2022-03-14 2023-09-21 Super73, Inc. Electric motorcycle with swing arm mounted motor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023177698A1 (en) * 2022-03-14 2023-09-21 Super73, Inc. Electric motorcycle with swing arm mounted motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5923115B2 (ja) 鞍乗型電動車両
JP5889339B2 (ja) 鞍乗型電動車両
US7484767B2 (en) Motorcycle
JP5797775B2 (ja) 鞍乗型電動車両
JP7121633B2 (ja) 鞍乗り型電動車両
CN111377017B (zh) 跨骑型电动车辆
JP4296144B2 (ja) 燃料電池二輪車
JP4881648B2 (ja) 自動二輪車
JP2020097312A (ja) 電動鞍乗型車両
JP7131360B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7200653B2 (ja) 電動鞍乗型車両
JP7135662B2 (ja) 電動二輪車
JP7200654B2 (ja) 電動鞍乗型車両
CN110949179A (zh) 跨骑型电动车辆
JP5911094B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7437251B2 (ja) 鞍乗車両
JP2001010580A (ja) 鞍乗型四輪車両
JP2006096105A (ja) 電動車両用バッテリ保持装置
JP7135663B2 (ja) 電動二輪車
CN112172984A (zh) 鞍乘型车辆的散热器结构
JP2021084575A (ja) 鞍乗型車両
WO2023007971A1 (ja) 電動車両
JP7187578B2 (ja) 鞍乗り型電動車両
JP2006096271A (ja) 自動二輪車
JPH0348073B2 (ja)