JP2019128030A - 管継手及び管継手の固定方法 - Google Patents
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Description
図9(a)に示すように、浴室の外部側に管継手90を配置し、浴室の外部側から仕切壁91の貫通孔91aに管継手90の挿通部位92を挿通させている。挿通部位92は、一部が浴室側に突出しており、この突出した箇所に、ゴムパッキン93と六角リング94とを外嵌し、さらに挿通部位92の外周のネジ溝92aにリングナット95を螺合させている。管継手90の外周に設けられた鍔部90aとリングナット95との間に、仕切壁91、ゴムパッキン93及び六角リング94が挟み込まれた状態で、管継手90は仕切壁91に固定されている。管継手90の挿通部位92の外周と、六角リング94の挿通孔94aの内周には、それぞれ平面部位92b、94bが形成されており、これら平面部位92b、94b同士が当接することによって、六角リング94と管継手90の相対回転が抑制されている。
図1(a)〜(c)に示すように、管継手10は、ユニットバス等の浴室の壁部11に設置されている。管継手10は、浴室の外部である壁部11の裏側11bに位置する配管12と、浴室の内部である壁部11の表側11cに位置する配管13とを接続して、浴室の外部の配管12から、浴室の内部の配管13に湯水を供給するために用いられる。
図4に示すように、回転抑制部材50は、外周が円形状の環状に構成されている。回転抑制部材50の外径は、壁部11の貫通孔11aの内径よりも大きく、且つ、規制部材30の外径と略等しくなるように構成されている。回転抑制部材50の内周は、管継手10の突出部22の外周より若干大きく構成されている。これにより、回転抑制部材50は、管継手10の突出部22の外周のネジ溝23に螺合することなく、突出部22に外嵌することができるように構成されている。また、回転抑制部材50の内周には、軸線を中心に対向する2箇所に、互いに平行な平面で構成された被当接部50aが形成されている。
図5に示すように、間隔保持部材60は、外周が円形状の環状に構成されている。間隔保持部材60の外径は、壁部11の貫通孔11aの内径よりも大きく、且つ、回転抑制部材50の外径よりも若干小さく構成されている。間隔保持部材60の内径は、管継手10の突出部22の外径より若干大きく構成されている。そのため、間隔保持部材60は、管継手10の突出部22の外周のネジ溝23に螺合することなく、突出部22に外嵌することができるように構成されている。間隔保持部材60の材質は特に限定されないが、樹脂製であると、後述する係合部材70を管継手10の突出部22の外周のネジ溝23に螺合させる際に、係合部材70の摩擦を低減することができるため好ましい。
図6に示すように、係合部材70は、外周が円形状の環状に構成されている。係合部材70の外径は、壁部11の貫通孔11aの内径よりも大きく、且つ、回転抑制部材50の外径と略等しくなるように構成されている。すなわち、回転抑制部材50の外周面50bと係合部材70の外周面70bは、ともに突出部22に外嵌された場合には、面一となるように構成されている。係合部材70の内周は、係合部材70が、管継手10の突出部22の外周のネジ溝23に螺合することができる形状に構成されている。係合部材70が突出部22の外周のネジ溝23に螺合することにより、係合部材70は管継手10の突出部22に係合した状態となる。これにより、管継手10の突出部22が、壁部11の裏側11bに移動して、貫通孔11aから抜け落ちることが抑制される。すなわち、係合部材70が管継手10の突出部22に係合することにより、管継手10の突出部22が、壁部11の表側11cに突出した状態が維持される。係合部材70の軸線を中心に対向する2箇所には、後述するネジ80が貫通するネジ孔70aが設けられている。係合部材70の材質は特に限定されないが、金属製であると耐久性に優れるため好ましい。
図1(b)に示すように、係合部材70に設けられた2箇所のネジ孔70aには、固定部材としてのネジ80が挿通した状態で取付けられている。このネジ80は、間隔保持部材60、回転抑制部材50、及び、パッキン41を貫通した状態で壁部11に取付けられている。
まず、管継手10の本体部20の他端側に、規制部材30を螺合して外嵌する。この際、壁部11の厚さに応じて、規制部材30を外嵌する位置を調節する。次に、管継手10の本体部20の他端側にパッキン40を外嵌する。そして、管継手10の本体部20の一端側に配管12を挿入して接続する。ここで、管継手10に規制部材30とパッキン40を外嵌した後に配管12を接続する態様に限定されず、管継手10の本体部20の一端側に配管12を接続した後に、規制部材30とパッキン40を外嵌してもよい。
(1)回転抑制部材50及び係合部材70が、ネジ80に貫通された状態で壁部11に固定されている。回転抑制部材50がネジ80によって壁部11に固定されていることにより、壁部11に対する回転抑制部材50の回転が抑制されている。これにより、管継手10の突出部22に配管13をねじ込んで接続する際、スパナ等の部材を用いることなく、回転抑制部材50の回転を抑制することができる。したがって、管継手10の供回りを効率良く抑制することができる。さらに、係合部材70もネジ80によって壁部11に固定されているため、管継手10の突出部22に螺合して外嵌された係合部材70において、螺合状態が緩んで突出部22から外れ易くなることが抑制される。したがって、管継手10の固定状態を好適に維持することができる。
・回転抑制部材50の被当接部50aは、軸線を中心に対向する2箇所に形成された互いに平行な平面に限定されない。被当接部50aは、回転抑制部材50の内周に形成された互いに平行でない2つの平面で構成されていてもよい。また、被当接部50aは、回転抑制部材50の内周に形成された1箇所の平面で構成されていてもよく、3箇所以上の平面で構成されていてもよい。すなわち、被当接部50aは、管継手10の突出部22の当接部25と当接することによって、回転抑制部材50と管継手10の突出部22との相対回転を抑制することができる形状を適宜採用することができる。管継手10の当接部25も、同様の形状を適宜採用することができる。
・本実施形態では、規制部材30が管継手10の本体部20の他端側に螺合した状態で外嵌されていたが、この規制部材30は省略されていてもよい。例えば、管継手10の本体部20の他端側に鍔部を設け、この鍔部が、パッキン40を介して壁部11の裏側11bに当接することによって、所定の位置を越えて管継手10が壁部11の表側11cへ移動しないように構成されていてもよい。さらに、規制部材30が省略され、管継手10の本体部20に鍔部が設けられていない態様であってもよい。この場合、壁部11の表側11cに取り付けられたネジ80によって、所定の位置を越えて管継手10が壁部11の表側11cへ移動しないように構成されていてもよい。
Claims (5)
- 壁部の裏側に配置される本体部と、
前記壁部に設けられた貫通孔に挿入される挿入部と、
前記貫通孔から前記壁部の表側に突出する突出部とを有する管継手において、
前記突出部には、当該突出部との相対回転が抑制された環状の回転抑制部材と、前記突出部に係合して前記突出部が前記壁部の表側に突出した状態を維持する環状の係合部材とが外嵌されており、
前記回転抑制部材及び前記係合部材を貫通した状態で前記壁部に取付けられて、前記回転抑制部材及び前記係合部材を前記壁部に固定する固定部材を備えることを特徴とする管継手。 - 前記回転抑制部材の外周は、円形状に構成されている請求項1に記載の管継手。
- 前記回転抑制部材の外周面は、前記係合部材の外周面と面一であるか、もしくは、前記係合部材の外周面よりも軸線側に位置する請求項1又は2に記載の管継手。
- 前記回転抑制部材と前記係合部材の間に、環状の間隔保持部材が配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の管継手。
- 壁部の裏側に管継手の本体部を配置し、
前記壁部に設けられた貫通孔に前記管継手の挿入部を挿入し、
前記貫通孔から前記壁部の表側に前記管継手の突出部を突出させた状態で、
前記突出部に、当該突出部との相対回転が抑制された環状の回転抑制部材と、前記突出部に係合して前記突出部が前記壁部の表側に突出した状態を維持する環状の係合部材とを外嵌し、
前記係合部材に固定部材を挿通させつつ、前記固定部材で前記回転抑制部材を穿孔し、
前記係合部材及び前記回転抑制部材を貫通した状態で、前記固定部材を前記壁部に取付けることを特徴とする管継手の固定方法。
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