JP2019086462A - 放射線検出モジュール、および放射線検出器 - Google Patents

放射線検出モジュール、および放射線検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019086462A
JP2019086462A JP2017216419A JP2017216419A JP2019086462A JP 2019086462 A JP2019086462 A JP 2019086462A JP 2017216419 A JP2017216419 A JP 2017216419A JP 2017216419 A JP2017216419 A JP 2017216419A JP 2019086462 A JP2019086462 A JP 2019086462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
substrate
array substrate
detection module
suppressing portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017216419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6968668B2 (ja
Inventor
勇一 榛葉
Yuichi Shinba
勇一 榛葉
會田 博之
Hiroyuki Aida
博之 會田
弘 堀内
Hiroshi Horiuchi
弘 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electron Tubes and Devices Co Ltd
Original Assignee
Canon Electron Tubes and Devices Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electron Tubes and Devices Co Ltd filed Critical Canon Electron Tubes and Devices Co Ltd
Priority to JP2017216419A priority Critical patent/JP6968668B2/ja
Publication of JP2019086462A publication Critical patent/JP2019086462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6968668B2 publication Critical patent/JP6968668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

【課題】アレイ基板に反りが発生するのを抑制することができる放射線検出モジュール、および放射線検出器を提供することである。【解決手段】実施形態に係る放射線検出モジュールは、基板と、前記基板の一方の面側に設けられた複数の光電変換部と、を有するアレイ基板と、前記複数の光電変換部の上に設けられ、放射線を蛍光に変換するシンチレータと、前記シンチレータを覆う防湿体と、前記防湿体と、前記アレイ基板と、の間に設けられた第1の接着層と、前記基板の他方の面側に設けられた反り抑制部と、前記反り抑制部と、前記基板と、の間に設けられた第2の接着層と、を備えている。前記第1の接着層の平面形状は、枠状である。前記反り抑制部は、板状を呈している。前記第2の接着層の平面形状は、枠状である。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、放射線検出モジュール、および放射線検出器に関する。
放射線検出器の一例にX線検出器がある。X線検出器には、X線を可視光すなわち蛍光に変換するシンチレータと、蛍光を信号電荷に変換する複数の光電変換部を有するアレイ基板と、が設けられている。また、蛍光の利用効率を高めて感度特性を改善するために、シンチレータの上に反射層を設ける場合もある。
ここで、水蒸気などに起因する解像度特性の劣化を抑制するために、シンチレータと反射層は、外部雰囲気から隔離する必要がある。特に、シンチレータが、CsI(ヨウ化セシウム):Tl(タリウム)やCsI:Na(ナトリウム)などからなる場合には、水蒸気などによる解像度特性の劣化が大きくなるおそれがある。
そのため、高い防湿性能を得られる構造として、シンチレータと反射層をハット形状の防湿体で覆い、防湿体のつば(鍔)部をアレイ基板と接着する技術が提案されている。この場合、アルミニウムなどの金属を含む防湿体のつば部が、ガラスを含むアレイ基板と接着されることになる。
接着に加熱硬化型接着剤を用いる場合には、防湿体とアレイ基板とが加熱される。また、放射線検出器を動作させると、アレイ基板や回路基板に設けられた素子が発熱し、防湿体とアレイ基板とが加熱される。防湿体の材料の熱膨張係数とアレイ基板の材料の熱膨張係数とが異なるため、防湿体とアレイ基板とが加熱されるとアレイ基板に反りが発生するおそれがある。
そのため、アレイ基板の、防湿体側とは反対側の面に、板状の樹脂フィルムやバイメタルを接着して、反りの発生を抑制する技術が提案されている。
しかしながら、反りの発生の抑制には改善の余地があった。
特開2004−281439号公報 特開2012−21913号公報
本発明が解決しようとする課題は、アレイ基板に反りが発生するのを抑制することができる放射線検出モジュール、および放射線検出器を提供することである。
実施形態に係る放射線検出モジュールは、基板と、前記基板の一方の面側に設けられた複数の光電変換部と、を有するアレイ基板と、前記複数の光電変換部の上に設けられ、放射線を蛍光に変換するシンチレータと、前記シンチレータを覆う防湿体と、前記防湿体と、前記アレイ基板と、の間に設けられた第1の接着層と、前記基板の他方の面側に設けられた反り抑制部と、前記反り抑制部と、前記基板と、の間に設けられた第2の接着層と、を備えている。
前記第1の接着層の平面形状は、枠状である。前記反り抑制部は、板状を呈している。前記第2の接着層の平面形状は、枠状である。
本実施の形態に係るX線検出器を例示するための模式斜視図である。 X線検出モジュールを例示するための模式断面図である。 (a)、(b)は、防湿体を例示するための模式図である。 反り抑制部および接着層を例示するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本発明の実施形態に係る放射線検出器は、X線のほかにもγ線などの各種放射線に適用させることができる。ここでは、一例として、放射線の中の代表的なものとしてX線に係る場合を例にとり説明をする。したがって、以下の実施形態の「X線」を「他の放射線」に置き換えることにより、他の放射線にも適用させることができる。
また、以下に例示をするX線検出器1は、放射線画像であるX線画像を検出するX線平面センサである。X線検出器1は、例えば、一般医療用途などに用いることができる。ただし、X線検出器1の用途は、一般医療用途に限定されるわけではない。
図1は、本実施の形態に係るX線検出器1を例示するための模式斜視図である。
なお、煩雑となるのを避けるために、図1においては、保護層2f、反射層6、防湿体7、接着層8(第1の接着層の一例に相当する)などを省いて描いている。
図2は、X線検出モジュール10を例示するための模式断面図である。
図3(a)、(b)は、防湿体7を例示するための模式図である。
図1および図2に示すように、X線検出器1には、X線検出モジュール10、および回路基板11が設けられている。また、X線検出器1には、図示しない筐体を設けることができる。筐体の内部には、X線検出モジュール10、および回路基板11を設けることができる。例えば、筐体の内部に板状の支持板を設け、支持板のX線の入射側の面にはX線検出モジュール10を設け、支持板のX線の入射側とは反対側の面には回路基板11を設けることができる。
X線検出モジュール10には、アレイ基板2、シンチレータ5、反射層6、防湿体7、接着層8、反り抑制部9、および、接着層18(第2の接着層の一例に相当する)が設けられている。
アレイ基板2は、基板2a、光電変換部2b、制御ライン(又はゲートライン)2c1、データライン(又はシグナルライン)2c2、配線パッド2d1、配線パッド2d2および保護層2fを有する。
なお、光電変換部2b、制御ライン2c1、およびデータライン2c2の数などは例示をしたものに限定されるわけではない。
基板2aは、板状を呈し、無アルカリガラスなどのガラスから形成されている。基板2aの平面形状は、四角形とすることができる。基板2aの厚みは、例えば、0.7mm程度とすることができる。
光電変換部2bは、基板2aの一方の面に複数設けられている。
光電変換部2bは、矩形状を呈し、制御ライン2c1とデータライン2c2とにより画された領域に設けられている。複数の光電変換部2bは、マトリクス状に並べられている。なお、1つの光電変換部2bは、X線画像の1つの画素(pixel)に対応する。
複数の光電変換部2bのそれぞれには、光電変換素子2b1と、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)2b2が設けられている。
また、光電変換素子2b1において変換した信号電荷を蓄積する蓄積キャパシタを設けることができる。蓄積キャパシタは、例えば、矩形平板状を呈し、各薄膜トランジスタ2b2の下に設けることができる。ただし、光電変換素子2b1の容量によっては、光電変換素子2b1が蓄積キャパシタを兼ねることができる。
光電変換素子2b1は、例えば、フォトダイオードなどとすることができる。
薄膜トランジスタ2b2は、蓄積キャパシタへの電荷の蓄積および放出のスイッチングを行う。薄膜トランジスタ2b2は、ゲート電極2b2a、ドレイン電極2b2b及びソース電極2b2cを有している。薄膜トランジスタ2b2のゲート電極2b2aは、対応する制御ライン2c1と電気的に接続される。薄膜トランジスタ2b2のドレイン電極2b2bは、対応するデータライン2c2と電気的に接続される。薄膜トランジスタ2b2のソース電極2b2cは、対応する光電変換素子2b1と蓄積キャパシタとに電気的に接続される。また、光電変換素子2b1のアノード側と蓄積キャパシタは、グランドに接続される。
制御ライン2c1は、所定の間隔をあけて互いに平行に複数設けられている。制御ライン2c1は、例えば、行方向に延びている。
1つの制御ライン2c1は、基板2aの周縁近傍に設けられた複数の配線パッド2d1のうちの1つと電気的に接続されている。1つの配線パッド2d1には、フレキシブルプリント基板2e1に設けられた複数の配線のうちの1つが電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板2e1に設けられた複数の配線の他端は、回路基板11に設けられた読み出し回路とそれぞれ電気的に接続されている。
データライン2c2は、所定の間隔をあけて互いに平行に複数設けられている。データライン2c2は、例えば、行方向に直交する列方向に延びている。
1つのデータライン2c2は、基板2aの周縁近傍に設けられた複数の配線パッド2d2のうちの1つと電気的に接続されている。1つの配線パッド2d2には、フレキシブルプリント基板2e2に設けられた複数の配線のうちの1つが電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板2e2に設けられた複数の配線の他端は、回路基板11に設けられた信号検出回路とそれぞれ電気的に接続されている。
制御ライン2c1、およびデータライン2c2は、例えば、アルミニウムやクロムなどの低抵抗金属を用いて形成することができる。
保護層2fは、第1層2f1および第2層2f2を有する。第1層2f1は、光電変換部2b、制御ライン2c1、およびデータライン2c2を覆っている。第2層2f2は、第1層2f1の上に設けられている。
第1層2f1および第2層2f2は、絶縁性材料から形成することができる。絶縁性材料は、例えば、酸化物絶縁材料、窒化物絶縁材料、酸窒化物絶縁材料、および樹脂材料などとすることができる。
シンチレータ5は、複数の光電変換部2bの上に設けられ、入射するX線を可視光すなわち蛍光に変換する。シンチレータ5は、基板2a上の複数の光電変換部2bが設けられた領域(有効画素領域A)を覆うように設けられている。
シンチレータ5は、例えば、ヨウ化セシウム(CsI):タリウム(Tl)、ヨウ化ナトリウム(NaI):タリウム(Tl)、あるいは臭化セシウム(CsBr):ユーロピウム(Eu)などを用いて形成することができる。シンチレータ5は、真空蒸着法を用いて形成することができる。真空蒸着法を用いてシンチレータ5を形成すれば、複数の柱状結晶の集合体からなるシンチレータ5が形成される。シンチレータ5の厚みは、例えば、600μm程度とすることができる。
また、シンチレータ5は、例えば、テルビウム賦活硫酸化ガドリニウム(GdS/Tb、又はGOS)などを用いて形成することもできる。この場合、複数の光電変換部2bごとに四角柱状のシンチレータ5が設けられるように、マトリクス状の溝部を設けることができる。
反射層6は、蛍光の利用効率を高めて感度特性を改善するために設けられている。すなわち、反射層6は、シンチレータ5において生じた蛍光のうち、光電変換部2bが設けられた側とは反対側に向かう光を反射させて、光電変換部2bに向かうようにする。
反射層6は、シンチレータ5のX線の入射側を覆っている。
反射層6は、例えば、酸化チタン(TiO)などからなる光散乱性粒子と、樹脂と、溶媒とを混合した材料をシンチレータ5上に塗布し、これを乾燥することで形成することができる。
また、反射層6は、例えば、銀合金やアルミニウムなどの光反射率の高い金属からなる層をシンチレータ5上に成膜することで形成することもできる。
また、反射層6は、例えば、表面が銀合金やアルミニウムなどの光反射率の高い金属からなる板を用いて形成することもできる。
また、反射層6は、光散乱性粒子を含む樹脂シートを用いて形成することもできる。
なお、反射層6は、必ずしも必要ではなく、X線検出器1に求められる感度特性などに応じて設けるようにすればよい。
防湿体7は、空気中に含まれる水蒸気により、反射層6の特性やシンチレータ5の特性が劣化するのを抑制するために設けられている。
図3(a)、(b)に示すように、防湿体7は、ハット形状を呈し、シンチレータ5と反射層6とを覆っている。防湿体7は、表面部7a、周面部7b、および、つば部7cを有する。防湿体7は、表面部7a、周面部7b、および、つば部7cが一体成形されたものとすることができる。
防湿体7は、透湿係数の小さい材料から形成することができる。例えば、防湿体7は、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属、樹脂層と無機材料層(例えば、セラミック層など)とが積層された低透湿防湿材料などから形成することができる。例えば、防湿体7は、厚みが50μm〜100μm程度のアルミニウムの箔をプレス成形して形成することができる。
表面部7aは、板状を呈し、シンチレータ5の上面5aと対峙している。
周面部7bは、表面部7aの周縁を囲むように設けられている。周面部7bは、表面部7aの周縁からアレイ基板2側に向けて延びている。周面部7bは、シンチレータ5の側面5bと対峙している。
つば部7cは、周面部7bの、表面部7a側とは反対側の端部を囲むように設けられている。つば部7cは、周面部7bの端部から外側に向けて延びている。つば部7cの平面形状は、枠状となっている。つば部7cは、アレイ基板2と対峙している。
接着層8は、防湿体7のつば部7cとアレイ基板2との間に設けられている。接着層8は、防湿体7とアレイ基板2とを接着している。接着層8は、例えば、紫外線硬化型接着剤、遅延硬化型接着剤(紫外線照射後に一定の時間をおいて硬化反応が顕在化する紫外線硬化型接着剤)、自然(常温)硬化型接着剤、および加熱硬化型接着剤のいずれかが硬化することで形成されたものとすることができる。また、接着層8の透湿係数を低くするために、無機材料からなるフィラーが添加された接着剤を用いることができる。例えば、エポキシ系の接着剤にタルク(滑石:MgSi10(OH))からなるフィラーを70重量%以上添加すれば、接着層8の透湿係数を大幅に低減させることができる。
反り抑制部9は、アレイ基板2(基板2a)の、防湿体7が設けられる側とは反対側に設けられている。
接着層18は、アレイ基板2(基板2a)と反り抑制部9との間に設けられている。接着層18は、反り抑制部9とアレイ基板2(基板2a)とを接着している。
なお、反り抑制部9および接着層18に関する詳細は後述する。
図1に示すように、回路基板11は、アレイ基板2の、シンチレータ5が設けられる側とは反対側に設けられている。回路基板11は、X線検出モジュール10(アレイ基板2)と電気的に接続されている。
回路基板11には、読み出し回路、信号検出回路、および画像処理回路が設けられている。なお、これらの回路を1つの基板に設けることもできるし、これらの回路を複数の基板に分けて設けることもできる。
読み出し回路は、薄膜トランジスタ2b2のオン状態とオフ状態を切り替える。
読み出し回路には、画像処理回路などから制御信号S1が入力される。読み出し回路は、X線画像の走査方向に従って、制御ライン2c1に制御信号S1を入力する。例えば、読み出し回路は、フレキシブルプリント基板2e1を介して、制御信号S1を各制御ライン2c1毎に順次入力する。制御ライン2c1に入力された制御信号S1により薄膜トランジスタ2b2がオン状態となり、蓄積キャパシタからの電荷(画像データ信号S2)が受信できるようになる。
信号検出回路は、複数の積分アンプ、複数の選択回路、および複数のADコンバータなどを有する。
1つの積分アンプは、1つのデータライン2c2と電気的に接続されている。積分アンプは、光電変換部2bからの画像データ信号S2を順次受信する。そして、積分アンプは、一定時間内に流れる電流を積分し、その積分値に対応した電圧を選択回路へ出力する。この様にすれば、所定の時間内にデータライン2c2を流れる電流の値(電荷量)を電圧値に変換することが可能となる。すなわち、積分アンプは、シンチレータ5において発生した蛍光の強弱分布に対応した画像データ情報を、電位情報へと変換する。
選択回路は、読み出しを行う積分アンプを選択し、電位情報へと変換された画像データ信号S2を順次読み出す。
ADコンバータは、読み出された画像データ信号S2をデジタル信号に順次変換する。デジタル信号に変換された画像データ信号S2は、画像処理回路に入力される。
画像処理回路は、複数のADコンバータによりデジタル信号に変換された画像データ信号S2に基づいて、X線画像を合成する。合成されたX線画像のデータは、画像処理回路から外部の機器に向けて出力される。
次に、反り抑制部9および接着層18についてさらに説明する。
前述したように、防湿体7のつば部7cとアレイ基板2とを接着する際に加熱硬化型接着剤が用いられる場合がある。加熱硬化型接着剤を用いる場合には、防湿体7とアレイ基板2とが加熱される。また、X線検出器1を動作させると、アレイ基板2や回路基板11に設けられた素子が発熱し、防湿体7とアレイ基板2とが加熱される。
前述したように、アレイ基板2の基板2aはガラスから形成されている。防湿体7は金属や低透湿防湿材料などから形成されている。そのため、防湿体7の材料の熱膨張係数とアレイ基板2の材料の熱膨張係数とが異なるものとなるので、防湿体7とアレイ基板2とが加熱されると熱応力が発生する。
また、ハット形状の防湿体7は、板状の防湿体と比べて高い防湿信頼性を確保することができる。しかしながら、ハット形状の防湿体7は、板状の防湿体と比べて剛性が高くなるので、反りが発生しやすくなる。また、ガラスから形成された基板2aの厚みは薄く(例えば、0.7mm程度)、アレイ基板2の剛性が比較的低くなる。そのため、防湿体7とアレイ基板2とが加熱されると、アレイ基板2に反りが発生しやすくなる。
そこで、アレイ基板2の、防湿体7が設けられる側とは反対側には、反り抑制部9が設けられている。
図4は、反り抑制部9および接着層18を例示するための模式図である。
図4に示すように、反り抑制部9は板状を呈するものとすることができる。
ここで、反り抑制部9とアレイ基板2との間に生じる熱応力は、防湿体7とアレイ基板2との間に生じる熱応力と同程度となるようにすることが好ましい。アレイ基板2の両面側で発生する熱応力が同程度であれば、アレイ基板2に反りが発生するのを抑制することができる。
例えば、反り抑制部9の平面形状は、防湿体7の平面形状と同様とすることができる。反り抑制部9の平面形状は、例えば、四角形とすることができる。
また、反り抑制部9の材料の熱膨張率は、防湿体7の材料の熱膨張率と同程度とすることができる。例えば、反り抑制部9の材料は、防湿体7の材料と同じとすることができる。例えば、防湿体7がアルミニウムまたはアルミニウム合金を含む場合には、反り抑制部9はアルミニウムまたはアルミニウム合金を含むものとすることができる。
また、反り抑制部9の厚みは、防湿体7の厚みと同じとすることができる。
また、反り抑制部9の平面寸法は、防湿体7の平面寸法と同じとすることができる。
以上の様にすれば、アレイ基板2の両面側で発生する熱応力が同程度となるようにすることが容易となる。
ただし、例えば、反り抑制部9の材料の熱膨張率が防湿体7の材料の熱膨張率と異なっていても、反り抑制部9の厚み、平面寸法、平面形状を適宜変更することで、アレイ基板2の両面側で発生する熱応力が同程度となるようにすることができる。
すなわち、反り抑制部9は、材料の熱膨張率、厚み、平面寸法、および平面形状の少なくともいずれかが防湿体7と同じであればよい。ただし、同じになるものが多くなれば、熱応力が同程度となるようにするのが容易となる。
防湿体7とアレイ基板2との間に生じる熱応力は、接着層8の影響を受けると考えられる。反り抑制部9とアレイ基板2との間に生じる熱応力は、接着層18の影響を受けると考えられる。
そのため、接着層18の平面形状は、接着層8の平面形状と同様とすることが好ましい。前述したように、接着層8は、防湿体7のつば部7cとアレイ基板2との間に設けられているので、接着層8の平面形状は、枠状となる。そのため、図4に示すように、接着層18の平面形状は、枠状とすることができる。
また、接着層18に用いる接着剤は、接着層8に用いる接着剤と同じとすることができる。
また、接着層18の厚みは、接着層8の厚みと同じとすることができる。
また、接着層18の平面寸法は、接着層8の平面寸法と同じとすることができる。
以上の様にすれば、接着層18が熱応力に及ぼす影響が、接着層8が熱応力に及ぼす影響と同程度となるようにするのが容易となる。
ただし、例えば、接着層18に用いる接着剤が接着層8に用いる接着剤と異なっていても、接着層18の厚み、平面寸法、平面形状を適宜変更することで、熱応力に及ぼす影響が同程度となるようにすることができる。
すなわち、接着層18は、用いる接着剤、厚み、平面寸法、および平面形状の少なくともいずれかが接着層8と同じであればよい。ただし、同じになるものが多くなれば、熱応力に及ぼす影響が同程度となるようにするのが容易となる。
ここで、シンチレータ5において発生した蛍光の大部分は、複数の光電変換素子2b1に吸収される。しかしながら、複数の光電変換素子2b1同士の間に入射した蛍光は、基板2aを透過して反り抑制部9に入射する。この場合、入射した蛍光が反り抑制部9により反射されると、反射された蛍光が複数の光電変換素子2b1のいずれかに入射するおそれがある。意図しない蛍光が、光電変換素子2b1に入射すると解像度特性などが悪くなるおそれがある。
そのため、反り抑制部9のアレイ基板2側の面には、光吸収機能を持たせることが好ましい。例えば、反り抑制部9のアレイ基板2側の面に、有機顔料や無機顔料を含む膜を形成することができる。この場合、反り抑制部9のアレイ基板2側の面が黒色となるようにすることが好ましい。例えば、カーボンブラックなどの顔料を反り抑制部9のアレイ基板2側の面に塗布すれば、反り抑制部9のアレイ基板2側の面が黒色となるようにすることができる。また、反り抑制部9がアルミニウムを含む場合には、いわゆる黒アルマイト処理を反り抑制部9に施すこともできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 X線検出器、2 アレイ基板、2a 基板、2b 光電変換部、2b1 光電変換素子、5 シンチレータ、6 反射層、7 防湿体、8 接着層、9 反り抑制部、10 X線検出モジュール、11 回路基板、18 接着層

Claims (7)

  1. 基板と、前記基板の一方の面側に設けられた複数の光電変換部と、を有するアレイ基板と、
    前記複数の光電変換部の上に設けられ、放射線を蛍光に変換するシンチレータと、
    前記シンチレータを覆う防湿体と、
    前記防湿体と、前記アレイ基板と、の間に設けられた第1の接着層と、
    前記基板の他方の面側に設けられた反り抑制部と、
    前記反り抑制部と、前記基板と、の間に設けられた第2の接着層と、
    を備え、
    前記第1の接着層の平面形状は、枠状であり、
    前記反り抑制部は、板状を呈し、
    前記第2の接着層の平面形状は、枠状である放射線検出モジュール。
  2. 前記防湿体は、ハット形状を呈し、
    前記第1の接着層は、前記防湿体のつば部と、前記アレイ基板と、の間に設けられている請求項1記載の放射線検出モジュール。
  3. 前記反り抑制部は、材料の熱膨張率、厚み、平面寸法、および平面形状の少なくともいずれかが前記防湿体と同じである請求項1または2に記載の放射線検出モジュール。
  4. 前記第2の接着層は、用いる接着剤、厚み、平面寸法、および平面形状の少なくともいずれかが前記第1の接着層と同じである請求項1〜3のいずれか1つに記載の放射線検出モジュール。
  5. 前記反り抑制部の前記アレイ基板側の面は、光吸収機能を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の放射線検出モジュール。
  6. 前記防湿体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含み、
    前記反り抑制部は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む請求項1〜5のいずれか1つに記載の放射線検出モジュール。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の放射線検出モジュールと、
    前記放射線検出モジュールと電気的に接続された回路基板と、
    を備えた放射線検出器。
JP2017216419A 2017-11-09 2017-11-09 放射線検出モジュール、および放射線検出器 Active JP6968668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017216419A JP6968668B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 放射線検出モジュール、および放射線検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017216419A JP6968668B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 放射線検出モジュール、および放射線検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019086462A true JP2019086462A (ja) 2019-06-06
JP6968668B2 JP6968668B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=66762876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017216419A Active JP6968668B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 放射線検出モジュール、および放射線検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6968668B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004281439A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Canon Inc 放射線検出装置及びその製造方法
JP2008292401A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Toshiba Corp 放射線検出器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004281439A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Canon Inc 放射線検出装置及びその製造方法
JP2008292401A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Toshiba Corp 放射線検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6968668B2 (ja) 2021-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6523620B2 (ja) 放射線検出器及びその製造方法
WO2016111093A1 (ja) 放射線検出器及びその製造方法
JP2015021898A (ja) 放射線検出器及びその製造方法
JP2020079787A (ja) 放射線検出モジュール、放射線検出器、及び放射線検出モジュールの製造方法
TWI659222B (zh) Radiation detector
JP6948815B2 (ja) 放射線検出器
JP2012037454A (ja) 放射線検出器及びその製造方法
JP6704672B2 (ja) 放射線検出器用モジュール、および放射線検出器
JP6968668B2 (ja) 放射線検出モジュール、および放射線検出器
JP2014059246A (ja) 放射線検出器およびその製造方法
JP6673600B2 (ja) 放射線検出器及びその製造方法
WO2019176137A1 (ja) 放射線検出パネル、放射線検出器、および放射線検出パネルの製造方法
JP6818617B2 (ja) 放射線検出器、放射線検出器の製造装置、および放射線検出器の製造方法
JP6598518B2 (ja) 放射線検出器
JP2020109365A (ja) 放射線検出モジュール、および放射線検出器
US20220163682A1 (en) Radiation detection module, radiation detector, and method for manufacturing radiation detection module
JP2017187340A (ja) 放射線検出器
JP2018179510A (ja) 放射線検出器、放射線検出器の製造装置、および放射線検出器の製造方法
JP6953186B2 (ja) 放射線検出器
TWI620948B (zh) Photoelectric conversion array substrate and radiation detector
JP2017040622A (ja) 放射線検出器及びその製造方法
JP2020085620A (ja) 放射線検出モジュール、放射線検出器、および放射線検出モジュールの製造方法
JP2017078648A (ja) 放射線検出器
JP2020056667A (ja) 放射線検出モジュール、放射線検出器、及び放射線検出モジュールの製造方法
JP2019215251A (ja) 放射線検出モジュール、放射線検出器、および放射線検出モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201001

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210922

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6968668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150