JP2019058145A - 複合菓子用チョコレート - Google Patents

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雅崇 安藤
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【課題】良好な充填性及び結着性を有する複合菓子用チョコレートを提供することにある。【解決手段】下記の(a)〜(b)の条件を満たす複合菓子用チョコレートであって、複合菓子の原料にくぼみを有する焼き菓子が使用される複合菓子用チョコレート。(a)チョコレートに含まれる油脂がラウリン系油脂を40質量%以上含有する。(b)下記乳化剤A及び/又は下記乳化剤Bを0.05〜3質量%含有する。乳化剤A:HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル乳化剤B:HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステル【選択図】なし

Description

本発明は、複合菓子用チョコレートに関する発明である。
チョコレートは、チョコレートのみからなる商品以外に、チョコレートと他の食品とを組み合わせた商品にも利用されている。チョコレートと他の食品とを組み合わせた商品のうち、チョコレートとクッキー、ビスケット等の焼き菓子とを組み合わせた複合菓子は、非常に人気のある商品であり、需要が高く、広く市場に流通している。チョコレートと焼き菓子とを組み合わせた複合菓子は、焼き菓子にチョコレートが被覆されている複合菓子が多い。焼き菓子を被覆するためのチョコレートは、例えば、特許文献1〜3のチョコレートが提案されている。
最近、チョコレートと組み合わせる焼き菓子としては、タルトが注目されている。タルトは、形状に特徴を有する焼き菓子である。タルトは、皿状の形状をしており、くぼみを有している。そのため、通常、タルトには、くぼみに果物等の食材が充填される。タルトに食材が充填されたタルト食品は、非常に人気のある商品である。タルト食品には、タルトにチョコレートが充填された商品も開発されている。チョコレートが充填されたタルトは、チョコレートタルトとも言われる。
チョコレートタルト等の焼き菓子のくぼみにチョコレートが充填された複合菓子は、下記工程1〜3の工程を経て製造される。下記工程3のチョコレートの固化は、焼き菓子のくぼみに充填されたチョコレートの液面が水平になった後に、行われる。そのため、前記複合菓子の製造工程で、焼き菓子のくぼみに充填されたチョコレートの液面が直ぐに水平にならない場合、水平にするために、振動を与える工程が必要になる。従って、前記複合菓子の製造工程で、焼き菓子くぼみに充填されたチョコレートの液面が直ぐに水平にならない場合、生産性が悪くなる。以上のことから、生産性の面からは、くぼみがある焼き菓子と組み合わせて使用されるチョコレートは、焼き菓子のくぼみに充填された後に、振動が与えられなくても、チョコレートの液面が直ぐに水平になることが必要とされる。すなわち、くぼみがある焼き菓子と組み合わせて使用されるチョコレートは、良好な充填性を有することが必要とされる。
工程1:チョコレートを融解させる。
工程2:融解させた一定量のチョコレートを焼き菓子のくぼみに充填する。
工程3:チョコレートの液面が水平になった後に、チョコレートを固化させる。
焼き菓子にチョコレートが被覆されている複合菓子は、焼き菓子全体がチョコレートで被覆されている複合菓子が多い。焼き菓子全体がチョコレートで被覆されている商品は、焼き菓子全体がチョコレートで被覆されていることから、比較的チョコレートが焼き菓子から剥がれ難い。これに対して、チョコレートタルト等の焼き菓子のくぼみにチョコレートが充填された複合菓子は、チョコレートと焼き菓子との接触面積が小さいことから、比較的チョコレートが焼き菓子から剥がれ易い。よって、くぼみがある焼き菓子と組み合わせて使用されるチョコレートには、焼き菓子から剥がれ難いことが必要とされる。すなわち、くぼみがある焼き菓子と組み合わせて使用されるチョコレートは、良好な結着性を有することが必要とされる。
以上のような背景から、良好な充填性及び結着性を有する複合菓子用のチョコレートの開発が求められていた。
特開2010−227001号公報 特開2008−113570号公報 特開2005−185153号公報
本発明の課題は、良好な充填性及び結着性を有する複合菓子用チョコレートを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の油脂及び特定の乳化剤を使用することにより、本課題が解決できることが見いだされた。これにより、本発明が完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、下記の(a)〜(b)の条件を満たす複合菓子用チョコレートであって、複合菓子の原料にくぼみを有する焼き菓子が使用される複合菓子用チョコレートある。
(a)チョコレートに含まれる油脂がラウリン系油脂を40質量%以上含有する。
(b)下記乳化剤A及び/又は下記乳化剤Bを0.05〜3質量%含有する。
乳化剤A:HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル
乳化剤B:HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステル
本発明の第2の発明は、50℃での粘度が3000cp以下である第1の発明に記載の複合菓子用チョコレートである。
本発明の第3の発明は、前記くぼみを有する焼き菓子が、タルトである第1の発明又は第2の発明に記載の複合菓子用チョコレートである。
本発明の第4の発明は、第1の発明〜第3の発明のいずれか1つの発明に記載の複合菓子用チョコレートとくぼみを有する焼き菓子を組み合わせた複合菓子である。
本発明の第5の発明は、前記くぼみを有する焼き菓子が、タルトである第4の発明に記載の複合菓子である。
本発明によると、良好な充填性及び結着性を有する複合菓子用チョコレートを提供することができる。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、下記の(a)〜(b)の条件を満たす複合菓子用チョコレートであって、複合菓子の原料にくぼみを有する焼き菓子が使用される。
(a)チョコレートに含まれる油脂がラウリン系油脂を40質量%以上含有する。
(b)下記乳化剤A及び/又は下記乳化剤Bを0.05〜3質量%含有する。
乳化剤A:HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル
乳化剤B:HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステル
本発明で複合菓子用チョコレートは、複合菓子の製造に使用されるチョコレートのことである。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、複合菓子の原料にくぼみを有する焼き菓子が使用される。本発明でくぼみを有する焼き菓子は、くぼみを有する焼き菓子であれば、特に制限されない。前記くぼみを有する焼き菓子は、好ましくはタルト、クッキー、ビスケットであり、より好ましくはタルトである。
本発明でチョコレートは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」(全国チョコレート業公正取引協議会)乃至法規上で規定されたチョコレートに限定されない。本発明でチョコレートとは、食用油脂、糖類を主原料とし、必要によりカカオ成分(カカオマス、ココアパウダー等)、乳製品、香料、乳化剤等を加え、チョコレート製造の工程(混合工程、微粒化工程、精練工程、成形工程、冷却工程等の全部乃至一部)を経て製造され、油脂が連続相をなし、実質的に水を含有しない食品(好ましくは水分含有量が3質量%以下である。)である。また、本発明でチョコレートは、ダークチョコレート、ミルクチョコレートの他に、ホワイトチョコレート、カラーチョコレートも含む。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂が、ラウリン系油脂を40質量%以上含有する(条件(a))。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、チョコレートに含まれる油脂が、ラウリン系油脂を40質量%以上含有し、好ましくは50〜100質量%含有し、55〜95質量%含有する。
なお、本発明でチョコレートに含まれる油脂とは、チョコレートに含まれる全ての油脂を合わせた全油脂分である(例えば、チョコレートが全脂粉乳、油脂a、油脂bを含む場合、チョコレートに含まれる油脂は、全脂粉乳に含まれる乳脂と油脂aと油脂bの混合油である。)。すなわち、チョコレートに含まれる油脂は、配合される油脂の他に、含油原料(カカオマス、ココアパウダー、全脂粉乳等)に含まれる油脂(ココアバター、乳脂等)を含む
また、本発明でラウリン系油脂は、構成脂肪酸に占めるラウリン酸含有量が30質量%以上の油脂である。ラウリン系油脂の具体例は、例えば、ヤシ油、パーム核油、これらを原料に含み分別して得られるパーム核オレイン、パーム核ステアリン等の分別油、これらをエステル交換した油脂、及びこれらの硬化油(例えば、パーム核油の極度硬化油、パーム核オレインの極度硬化油)等である。ラウリン系油脂は2種以上が組み合わされて使用される場合もある。
また、油脂の構成脂肪酸に占めるラウリン酸の分析は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)を用いて行うことができる。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートには、ラウリン系油脂以外に、通常チョコレートの製造に使用される食用油脂(パーム油、パーム分別油(パーム中融点部、パーム分別軟質油(パームオレイン、パームスーパーオレイン等)、パーム分別硬質油(パームステアリン等)等)、シア脂、シア分別油、サル脂、サル分別油、イリッペ脂、ココアバター、乳脂等)を使用することもできる。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、下記乳化剤A及び/又は下記乳化剤Bを0.05〜3質量%含有する(条件(b))。
乳化剤A:HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル
乳化剤B:HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステル
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートの製造に使用される乳化剤Aは、HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステルであり、好ましくはHLBが10〜15のポリグリセリン脂肪酸エステルであり、より好ましくはHLBが12〜14のポリグリセリン脂肪酸エステルである。上記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、好ましくはポリグリセリンミリスチン酸エステルであり、より好ましくはペンタグリセリンミリスチン酸エステルである。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートの製造に使用される乳化剤Bは、HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステルであり、好ましくはHLBが10〜15のショ糖脂肪酸エステルであり、より好ましくはHLBが10〜12のショ糖脂肪酸エステルである。上記ショ糖脂肪酸エステルは、好ましくはショ糖ステアリン酸エステルである。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、乳化剤Aと乳化剤Bを、合計含有量で、0.05〜3質量%含有し、好ましくは0.1〜2質量%含有し、0.2〜1質量%含有する。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートが、上記の(a)〜(b)の条件を満たすと、良好な充填性及び結着性を有する複合菓子用チョコレートが得られる。なお、本発明で充填性は、複合菓子を製造する時に、焼き菓子のくぼみに充填された後のチョコレートに振動が与えられなくても、チョコレートの液面が直ぐに水平になることである。また、本発明で結着性は、焼き菓子のくぼみに充填されたチョコレートが焼き菓子から剥がれ難いことである。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、50℃での粘度が好ましくは3000cP以下であり、より好ましくは2800cP以下であり、さらに好ましくは1000〜2800cPであり、最も好ましくは1000〜2600cPである。
なお、本発明で粘度は、見かけ粘度である。また、本発明で粘度は、B型粘度計を用いて、3号ローター、30rpmで測定したときの値である。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、油脂を好ましくは25〜65質量%含有し、より好ましくは30〜60質量%含有し、更に好ましくは35〜55質量%含有する。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、好ましくは糖類を含有する。糖類は、例えば、ショ糖(砂糖、粉糖)、乳糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、還元澱粉糖化物、液糖、酵素転化水飴、異性化液糖、ショ糖結合水飴、還元糖ポリデキストロース、オリゴ糖、ソルビトール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、ラフィノース、デキストリン等である。本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートの製造に使用される糖類は、好ましくはショ糖(砂糖、粉糖)、乳糖である。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、糖類を好ましくは30〜70質量%含有し、より好ましくは35〜65質量%含有し、更に好ましくは40〜60質量%含有する。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、油脂、糖類以外に、チョコレートに一般的に配合される原料を使用することができる。具体的には、例えば、全脂粉乳、脱脂粉乳等の乳製品、カカオマス、ココアパウダー等のカカオ成分、大豆粉、大豆蛋白、果実加工品、野菜加工品、抹茶粉末、コーヒー粉末等の各種粉末、ガム類、澱粉類、レシチン、リゾレシチン、酵素分解レシチン、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の乳化剤、酸化防止剤、着色料、香料等を使用することができる。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、従来公知のチョコレートの製造方法で製造することができる。本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、例えば、油脂、カカオ成分、糖類、乳化剤等を原料とし、混合工程、微粒化工程(リファイニング)、精練工程(コンチング)、冷却工程等を経て製造される。本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、好ましくは微粒化工程を経て製造される。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、好ましくはノンテンパリング型チョコレートである。
本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートは、良好な充填性及び結着性を有する。
本発明の実施の形態の複合菓子は、本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートとくぼみを有する焼き菓子を組み合わせて得られる複合菓子である。
本発明の実施の形態の複合菓子の製造に使用されるくぼみを有する焼き菓子は、くぼみを有する焼き菓子であれば、特に制限されない。本発明の実施の形態の複合菓子の製造に使用されるくぼみを有する焼き菓子は、好ましくはタルト、クッキー、ビスケットであり、より好ましくはタルトである。
本発明の実施の形態の複合菓子は、好ましくはチョコレートタルトである。なお、本発明でチョコレートタルトは、タルトのくぼみにチョコレートが充填されたタルト菓子のことである。
本発明の実施の形態の複合菓子は、従来公知の製造方法で、焼き菓子のくぼみに、本発明の実施の形態の複合菓子用チョコレートを充填することで製造される。本発明の実施の形態の複合菓子は、例えば、下記工程1〜3の工程を経て製造される。
工程1:チョコレートを融解させる。
工程2:融解させた一定量のチョコレートを焼き菓子のくぼみに充填する。
工程3:チョコレートの液面が水平になった後に、チョコレートを固化させる。
次に、実施例および比較例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。しかし、本発明はこれらに何ら制限されない。
〔分析方法〕
油脂の構成脂肪酸に占めるラウリン酸の分析は、ガスクロマトグラフ法(AOCS Ce1f−96準拠)を用いて行った。
油脂、乳化剤は、以下に示したものを使用した。
ラウリン系油脂1(製品名:ヤシ硬34、ラウリン酸含有量:45.6質量%、販売会社:日清オイリオグループ株式会社)
ラウリン系油脂2(製品名:ヤシ硬42、ラウリン酸含有量:43.5質量%、販売会社:日清オイリオグループ株式会社)
油脂1:(パームオレインの硬化油(日清オイリオグループ株式会社製造)、ラウリン酸含有量:0.6質量%)
油脂2:(パーム油と菜種油のエステル交換油(日清オイリオグループ株式会社製造)、ラウリン酸含有量:0.2質量%)
乳化剤A1(製品名:サンソフトA−141E、一般名:ペンタグリセリンミリスチン酸エステル、HLB:13、販売会社:太陽化学株式会社)
乳化剤a1(製品名:エマゾールS−120V、一般名:ポリオキシエチレンソルビタンステアリン酸エステル、HLB:14.9、販売会社:花王株式会社)
乳化剤B1(製品名:リョートーシュガーエステルS−1170、一般名:ショ糖ステアリン酸エステル、HLB:11、販売会社:三菱化学フーズ株式会社)
乳化剤b1(製品名:リョートーシュガーエステルS−970、一般名:ショ糖ステアリン酸エステル、HLB:9、販売会社:三菱化学フーズ株式会社)
乳化剤b2(製品名:リョートーシュガーエステルPOS−135、一般名:ショ糖混合酸エステル、HLB:1、販売会社:三菱化学フーズ株式会社)
乳化剤C1(製品名:レシチンDX、一般名:レシチン、販売会社:日清オイリオグループ株式会社)
乳化剤C2(製品名:ポエムB−150、一般名:ソルビタンベヘン酸エステル、販売会社:理研ビタミン株式会社)
〔チョコレートの製造〕
表1〜2に示された配合のチョコレートを、通常のチョコレートの製造方法(混合、微粒化、精練、冷却)を用いることにより製造した(チョコレートに含まれる水分の含有量は3質量%以下だった。)なお、配合の単位は質量部であり、含有量の単位は質量%である。
50℃でのチョコレートの粘度を測定した。粘度は、B型粘度計を用いて、3号ローター、30rpmで測定した。粘度の単位は、cPである。
〔チョコレートタルトの製造〕
チョコレートを完全に融解させて、50℃に調温した。50℃に調温されたチョコレート5gをタルト(直径5.5cm、高さ0.8cm、くぼみ深さ0.3cm、くぼみ直径4cm)に充填した。タルトに充填されたチョコレートの液面が水平になった後、4℃でチョコレートを固化させることで、チョコレートタルトを製造した。
〔充填性の評価〕
タルトに充填されたチョコレートの液面が水平になるまでの状態を下記評価基準に従って評価した。評価結果が○の場合、良好な結着性を有すると判断した。
○:振動を与えなくても、直ぐに水平になる
△:軽く振動を与えれば、水平になる
×:強く振動を与えれば、水平になる
〔結着性の評価〕
チョコレートタルトを、20℃で15時間保管した。20℃で15時間保管されたチョコレートタルトを目視で観察し、タルトからのチョコレートの剥がれの程度を下記評価基準に従って評価した。評価結果が○の場合、良好な結着性を有すると判断した。
○:接着面に剥がれが見られない
△:接着面にわずかな剥がれが見られる
×:接着面に剥がれが見られ、チョコレートが浮いている
Figure 2019058145
Figure 2019058145
表1から分かるように、実施例のチョコレートは、良好な充填性及び結着性を有していた。
一方、表2から分かるように、比較例1のチョコレートは、結着性が悪かった。比較例2〜4のチョコレートは、充填性及び結着性が悪かった。比較例5のチョコレートは、充填性が悪かった。

Claims (5)

  1. 下記の(a)〜(b)の条件を満たす複合菓子用チョコレートであって、複合菓子の原料にくぼみを有する焼き菓子が使用される複合菓子用チョコレート。
    (a)チョコレートに含まれる油脂がラウリン系油脂を40質量%以上含有する。
    (b)下記乳化剤A及び/又は下記乳化剤Bを0.05〜3質量%含有する。
    乳化剤A:HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル
    乳化剤B:HLBが10以上のショ糖脂肪酸エステル
  2. 50℃での粘度が、3000cp以下である請求項1に記載の複合菓子用チョコレート。
  3. 前記くぼみを有する焼き菓子が、タルトである請求項1又は請求項2に記載の複合菓子用チョコレート。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の複合菓子用チョコレートとくぼみを有する焼き菓子を組み合わせた複合菓子。
  5. 前記くぼみを有する焼き菓子が、タルトである請求項4に記載の複合菓子。
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