JP2019042875A - 多関節ロボットの制御方法および制御装置 - Google Patents

多関節ロボットの制御方法および制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 多関節ロボットは教示の自由度が高く、同一の姿勢でも複数の関節角の組み合わせが考えられるため、動作プログラム全体で動作時間が短くなる関節角の組み合わせが選択することが困難である。【解決手段】 多関節ロボットを関節の回転可能な範囲に基づいて、教示点と同一となる関節角の組み合わせを算出し、その中から、動作時間が最短となる組み合わせを用いて、関節の回転角度の設定値を修正し、多関節ロボットの動作を制御する。【選択図】 図10

Description

本発明はシミュレーションモデルを用いた多関節ロボットの制御方法および制御装置に関するものである。
近年、工場の生産ラインにおいて組立・搬送・塗布といった作業は産業用ロボットによって自動化が行われている。特に産業用ロボットには回転駆動する関節を複数有する構造をもつ多関節ロボットが利用される場合が多い。多関節ロボットには、各関節に回転可能な範囲の上限値、下限値が設定されているが、関節によっては1回転以上の回転が可能な場合がある。このような関節がある場合、関節を1回転させることで、多関節ロボットの同一の教示点を、複数組の各関節の回転角度の組み合わせで実現することが出来る。また、逆運動学を用いることで1回転する関節が無くても同一の教示点を複数組の各関節の回転角度の組み合わせで実現することができる。教示点とは多関節ロボットのハンド部等に設定した位置と方向のことであり、位置はX、Y、Z方向の並進量、方向はオイラー角で表される。
このように多関節ロボットは同一の教示点を複数組の各関節の回転角度の組み合わせで実現することができるため自由度が大きい。一般にロボットを動作させる際、動作時間をできるだけ短くしロボットの作業効率を高めることが求められる。特許文献1では多回転可能な関節を使用して、ある教示点からある教示点へ動作する際、動作させる関節の回転量が少なくなる方向へ動作させ動作時間を短縮させている。
特開平4−326104号公報
しかしながら特許文献1に記載の技術は2つの教示点間の動作しか考慮していない。そのため、動作する教示点全体で動作時間を考えた場合、あえて回転量が多くなる方向へ動作させたほうが、動作時間を短縮できる場合がある。
さらに、ある教示点に対して取り得る各関節の回転角度の組み合わせ候補数が多くなるため、教示者が任意に設定した組み合わせよりも動作時間が短縮する組み合わせが存在する場合がある。しかし教示点が増えるほど取り得る組み合わせ候補数は多くなり、教示作業が煩雑になるため、容易に動作時間を短縮させることが難しくなる。
そこで、本発明の課題は、多関節ロボットの教示データを修正し、容易に動作時間を短縮可能とすることにある。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、目標位置までの教示点が複数教示された多関節ロボットの制御方法であって、前記多関節ロボットは、360度以上回転できる関節を少なくとも1つ有し、前記関節の回転可能な範囲に基づいて、前記教示点と同一となる前記関節の回転角度の設定値の候補を複数算出し、当該複数の候補の中から、前記多関節ロボットの前記目標位置までの動作時間が最短となる候補を用いて、前記教示点に関する前記関節の回転角度の設定値を修正する修正工程と、前記修正工程によって修正された設定値を用いて前記多関節ロボットの動作を制御する制御工程と、からなることを特徴とする制御方法。
請求項1に記載の方法によれば、多回転可能な関節が存在する多関節ロボットの動作時間を煩雑な作業を行うことなく短縮することができる。
本発明の第1実施形態における多関節ロボット10の概略構成図である。 本発明の第1実施形態におけるシミュレーション装置100の概略構成図である。 本発明の第1実施形態における多関節ロボット10の各関節J1からJ6の回転の下限値・上限値の表である。 多回転可能な関節による動作時間の短縮を説明した動作シミュレーション図である。 多回転可能な関節による動作時間の短縮を説明した動作シミュレーション図である。 本発明の第1実施形態における多関節ロボット10の教示データ作成の処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるシミュレーションモデルを示した図である。 本発明の第1実施形態における教示者が教示データをシミュレーションモデルに記入するための画面構成を示した図である。 本発明の第1実施形態における各教示点での各関節の回転角度の組み合わせ候補の作成手順を示した図である。 本発明の第1実施形態における各教示点で取り得る各関節の回転角度のグラフである。 本発明の第2実施形態における各教示点での各関節の回転角度の組み合わせ候補の作成手順を示した図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る多関節ロボットの制御装置および制御方法について図面を用いて説明する。第1実施形態では、360度以上回転できる関節はその回転角度を360度加算、減算してもロボットの姿勢は同一となる特徴を踏まえ、シミュレーションモデルを用いて多関節ロボットを制御する。なお360度以上回転できる関節を多回転可能な関節と呼ぶ。
図1は多関節ロボット10の構成の例を示した図である。本実施形態ではアーム部に6つの回転駆動する関節を持つ多関節ロボットを例に説明する。多関節ロボット10は、ベース11と、6つの関節J1からJ6と、リンクで構成されるアーム部15、ハンド部12を備える。
また、市販されている多関節ロボットの中でも、特にJ1、J4、J6の関節は、回転による他のリンクへの影響が少ないため、他の関節より多く回転出来るという特徴を持つ。そこで、本実施形態ではJ1、J4、J6の関節を多回転可能な関節として扱う。
指令装置94は、例えばティーチングペンダントのような指令装置である。制御装置91はマイクロプロセッサなどから成るCPUなどによって構成されている。制御装置91には指令装置94が接続され、制御装置91からの制御値がモータドライバ93に渡され、多関節ロボット10を制御する。
また、多関節ロボット10の各種動作に応じて対応する駆動部を制御するためのプログラムや、それらの制御に必要なデータ等を記憶したROMを有する。さらにロボットシステムを制御する上で必要なデータ、設定値、プログラム等を展開するとともにCPUの作業領域として使用するRAMを備えている。指令装置94をはじめとする外部機器は汎用入出力インターフェイスI/Oなどによって接続されている。
なお、指令装置94には、関節J1からJ6の角度、あるいはハンド部12を移動させるための操作キーを含む操作部(不図示)が配置される。指令装置94の操作部で何らかのロボット操作が行われると、指令装置94の操作に応じて、制御装置91は不図示のケーブルを介してロボットアーム本体1の動作を制御する。
上記制御装置91のRAMに後述するシミュレーションモデルを用いて計算された教示データを書き込むことで多関節ロボット10の制御を行う。同図の1は後述するシミュレーション装置100の演算処理部を示している。これにより制御装置91のRAMにシミュレーションモデルを用いて計算した教示データを書き込むことができる。
図2は第1実施形態における多関節ロボット10のシミュレーション装置100の構成を示した図である。シミュレーション装置100は、CPU等からなる演算処理部1と、教示者等がデータ入力などを行う入力部2と、動作プログラム、シミュレーションモデル等を記録する記録部3と、3D画面や動作プログラムの一覧の表示を行う表示部4を備えている。
図3は多関節ロボット10の各関節J1からJ6の回転の下限値、上限値を表にしたものである。下限値と上限値の絶対値の和が360°以上となる関節は1回転以上の回転が可能な関節であり、すなわち多回転可能な関節である。前述した通り、関節J1、J4、J6を多回転可能な関節として扱う。
なお、本実施形態では以上に示すような構成の多関節ロボットにて説明するが、本発明は多回転可能な関節を有する多関節ロボットならば、いかなる構成のものでも適用可能である。よって本発明の請求範囲を限定して解釈されるものではない。
ここで、ある教示点から別の教示点へ動作する際、多回転可能な関節の回転駆動による多関節ロボットの動作時間の短縮について図4、図5を用いて詳しく説明する。図4、図5は図2のシミュレーションモデルを上から見た図となっている。
図4(a)は教示点32を基準に考えた場合の関節J1の可動範囲を実線矢印により示している。実線Oを基準に反時計回りを+方向として+220°、時計回りを−方向として−220°の範囲で回転できるものとする。
ここで、教示点30、31、32に設定されている関節J1の回転角度がそれぞれ+60°、−60°、+140°であり、教示点30、31、32の順番で駆動させる場合を考える。図4(b)は教示点30から教示点31に駆動させている場合の図である。関節J1は可動範囲に従って図4(b)の破線矢印のように+60°から−60°へ駆動する。
続いて図4(c)では教示点31から教示点32に駆動する場合である。教示点32は+140°で設定されているため、図4(c)に示した破線矢印のように一旦基準となるOに戻り、教示点30を通って図4(d)のように教示点32に駆動する。
しかし、教示点32は−220°と設定することもできる。ゆえに関節J1の回転角度を−220°と設定しておけば、図5に示した破線のように駆動をさせることができる。こうすることで関節J1の駆動量を小さくすることができ、多関節ロボット10の動作時間を短縮させることができる。
上記では関節J1のみで説明したが、実際には多回転可能な関節は複数あり、動作時間が最短となる各教示点での各関節の回転角度の組み合わせを設定するには煩雑な作業が必要となる。この、動作時間が最短となる各関節の回転角度の組み合わせを以下で詳述する方法により容易に設定することができる。
図6は本実施形態の多関節ロボットの教示データ作成の処理の流れを示したフローチャート図である。
図6より工程S100では教示者により対象となる教示点設定を行う。多関節ロボット10は複数の教示点を通るように移動経路が設定される。各教示点は工程S100を行うよりも前に、教示者により指令装置94や、シミュレーション等によって、図7に示すシミュレーションモデルが作成されているものとする。
図7より多関節ロボット10と、周辺機器20、組み付けや搬送を行う対象であるワーク21が3Dシミュレーションモデルとして作成されている。また、教示者が作成した教示点30、31、32も表示される。
各教示点に対応する多関節ロボット10の姿勢は6つの関節の回転角度の組み合わせから成り、多関節ロボット10が各教示点に対応する姿勢をとった時の各関節J1からJ6の角度を最初、以下のように教示者が複数教示したとする。
教示点30 = { 45°、40°、−10°、0°、80°、100°}
教示点31 = { −40°、10°、20°、200°、60°、0°}
教示点32 = { 160°、30°、0°、−140°、65°、−40°}
図8は、教示者が教示データをシミュレーションモデルに入力するための画面構成を示した図である。教示データを入力する際の画面内には表が配置され、教示者はそこに教示点等を記入する。本実施例によれば、各教示点における各関節の回転角度入力欄41、各教示点への移動方法の入力欄42、その他移動に関するオプション欄43がそれぞれ設けられている。
移動方法の入力欄42にはシミュレーションモデルに複数設定された教示点へ各関節単位の補間を行い移動する関節補間移動や、ロボットの手先が直線になるように移動する直線補間移動など、各教示点間をどのように移動するか入力できる。
入力欄42の最初の行には移動方法を初期位置と記述し、その教示点の位置が多関節ロボット10の動作の始点位置であることを示す。表内の入力欄43には、その他移動に関するオプションの入力が出来る。例えば移動の速度の調整を行うための入力等がある。また、表内の各行に入力された順番は、そのまま動作を行う順番として表現される。図8の例では教示点30の位置を初期位置とし、そこから教示点31、教示点32へと関節補間移動を行う教示データであることを示している。なお、本実施形態は教示点の設定時、多関節ロボットを直接動かして設定してもよい。
工程S101では教示データ内の各教示点に対して、同一の教示点(多関節ロボット10の先端の位置と方向)を表す多関節ロボット10の各関節の回転角度の組み合わせ候補を複数作成する工程である。ただし初期位置として決められている最初の教示点30は、動作開始点に対応する組み合わせであるため、実際に教示点候補を作成するのは2つ目以降の教示点31、32に対してである。
図9(a1)、(a2)、(a3)(a4)は教示点31を例に各関節の回転角度の組み合わせ候補の作成手順を示している。図9(a1)は教示者が任意に設定した組み合わせである。ここで本発明によれば、多回転可能な関節J1、J4、J6に対して、何も変更しない場合と、+360°する場合と、−360°する場合の3通りの角度を計算する。
図9(a2)の表に示される値が、多回転可能な全ての関節に対して上記計算を行った表である。もしも多回転可能な関節が2回転以上するようならば、更に+720°、−720°する場合の角度も計算する。J1、J4、J6は3通り、J2、J3、J5は1通りの組み合わせがあり得るため、これを組み合わせると全部で27通りの組み合わせ候補が作成できる。
ここから明らかにあり得ない数値の回転角度を除外する。まず初めに各関節の回転角度の下限値、上限値を超えているものを除外する。図4に示される下限値・上限値からJ1の−400°と320°、J4の560°は除外できる。
以上の方法により図9(a3)の表の組み合わせ候補が残るため、以下のような6つの組み合わせとなる(図9(a4))。
教示点31−1 = { −40°、10°、20°、−160°、60°、−360°}
教示点31−2 = { −40°、10°、20°、−160°、60°、0°}
教示点31−3 = { −40°、10°、20°、−160°、60°、360°}
教示点31−4 = { −40°、10°、20°、200°、60°、−360°}
教示点31−5 = { −40°、10°、20°、200°、60°、0°}
教示点31−6 = { −40°、10°、20°、200°、60°、360°}
同様に教示点32の組み合わせ候補の作成手順を図9(b1)、(b2)、(b3)(b4)に示す。教示点32も同様に4つの組み合わせ候補(b4)が作成される。
教示点32−1 = { −200°、30°、0°、−140°、65°、−40°}
教示点32−2 = { −200°、30°、0°、−140°、65°、320°}
教示点32−3 = { 160°、30°、0°、−140°、65°、−40°}
教示点32−4 = { 160°、30°、0°、−140°、65°、320°}
次に、工程S102では作成された各教示点の各関節の回転角度の組み合わせ候補を基に、教示データ候補を作成する。各関節の回転角度の組み合わせ候補は、教示点30は1通り、教示点31は6通り、教示点32は4通りあるため、全部で24通りの教示データ候補を作成できる。
工程S103では作成された教示データ候補の中から、動作時間が最短となるものを図7に示したシミュレーションモデルにより算出する工程である。まず初めに各関節の回転角度の組み合わせ候補を通って移動する時の動作時間をシミュレーションモデルの軌道計算により算出する。上記より全部で24回の軌道計算が必要となる。
ここで行われる軌道計算は、実際にロボットを動かした時の振る舞いと出来る限り近い方が良い。そのため、各関節の速度制限や、モータにかかるトルク等が、機構上の制約を超えないように制御を行った軌道計算方法であることが望ましい。
各教示点間の動作時間をシミュレーションモデルにより複数算出した後、動作時間が最短となる教示データ候補を選択する。これは最初から最後の教示点(本実施形態では教示点30から教示点32)までの各教示点間の動作時間の和を計算することで選択する事が出来る。本実施形態のように、全動作プログラム候補数が少ないならば、総当たりで計算しても良い。しかし、教示点候補数が多い場合などには総当たり数が多く、計算量が膨大になる可能性もある。そのような場合はグラフ探索のアルゴリズムを採用すると良い。
なお、上記では動作時間が最短となる各関節の回転角度の組み合わせを多関節ロボット10が動作する教示経路での最後の教示点を目標位置と設定し求めた。しかし、教示経路での最後の教示点ではなく、教示経路の間の教示点を目標位置として設定し動作時間が最短となる各関節の回転角度の組み合わせを求めても良い。
図10は各教示点で取り得る各関節の回転角度のグラフである。図10(a)は最初に教示者が任意に設定した場合、図10(b)は上記のシミュレーションモデルにより最短の動作時間となる場合である。
関節ロボット10のリンク長やハンド部12の構成、各関節を回転させる角速度等の条件を一致させて動作時間をシミュレーションした結果、本実施形態では最短の動作時間となる各教示点での各関節の回転角度の組み合わせ候補が以下であったとする。
教示点30 = { 45°、40°、−10°、0°、80°、100°}
教示点31−2 = { −40°、10°、20°、−160°、60°、0°}
教示点32−3 = { −200°、30°、0°、−140°、65°、−40°}
最初に設定した教示点31と教示点32を、それぞれ上記の教示点31−2と教示点32−3へ変更することで、シミュレーションの結果、図10(a)では1764ms、図10(b)では1234msとなり、530ms短縮することができた。
上記の例では、図1に示す多関節ロボット10において、アーム部10の関節J2、J3、J5の角度は変えていない。多回転可能な関節J1、J4、J6の回転によってアーム部の姿勢が修正され、先端のハンド部12の教示点への移動軌跡及びアーム部の姿勢が修正されている。
本実施例では関節J1、J4、J6を修正したが、すべての関節が多回転可能である場合は、すべての関節の回転角度を修正しても良い。
そしてS104で最短の動作時間となった教示データ候補を図2の表示部4に表示する。表示部4には教示点だけでなく、動作時間がどの程度短縮できるかも表示しても良い。また、各教示データ候補を動作時間の短い順にランキング形式で表示しても良い。
そしてS105で、最短の動作時間となった教示データを制御装置91のCPUに書き込みを行い、多関節ロボット10を最短の動作時間で制御する。この書き込み作業は教示者により行われても良いし、シミュレーション装置100により自動で書き込んでも良い。
以上、本実施形態の制御方法を採用することで、多回転可能な関節を持つ多関節ロボットでも動作時間の最短となる教示点の組み合わせを容易に算出する事が出来る。
また、教示者は多関節ロボットを制御するための教示データを作成する際、多関節ロボットの自由度による動作時間の影響を考慮する必要がなくなり、シミュレーション装置100から出力された教示データを利用するだけで済むようになる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態に係る多関節ロボットの制御装置および制御方法について図面を用いて説明する。本発明は関節の回転角度を修正することで多関節ロボット10が周辺機器に影響を与える可能性がある場合でも実施可能である。以下で詳述する。
なお以下では、第1実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。また、第1実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。
第2実施形態に関わる多関節ロボットの制御装置および制御方法の第1実施形態との差異は、図6のフローチャートにおける各関節の回転角度の組み合わせ候補作成工程S101のみである。よって工程S101について詳細に説明する。前提として工程S101で利用する教示点は第1実施形態同様に教示点30、31、32とする。
工程S101で、第1実施形態では任意に設定された各関節の回転角度の組み合わせのうち、多回転可能な関節に±360°以上の値を加味して各関節の回転角度の組み合わせ候補を算出していた。第2実施形態では逆運動学解によって求められる複数の解により回転角度の組み合わせ候補を算出する。逆運動学とは、多関節ロボット10の教示点(多関節ロボット10の先端の位置と方向)から、各関節の回転角度を算出するための方法である。逆運動学は複数の解法があるが、ここではどのような解法をとるかは問わない。
図11の(a2)(b2)の表は、逆運動学により求まった教示点31、32の回転角度の組み合わせ候補を示している。これは各教示点が逆運動学によって2つの組み合わせが求まったことを表している。
ここから更に組み合わせ候補を絞るための処理を行う。教示点は同一だが多関節ロボットの姿勢は異なるため、新しく作られた各関節の回転角度の組み合わせ候補の姿勢を多関節ロボット10が取った時に、周辺機器20などと干渉する恐れがある。そこで、組み合わせ候補毎に干渉の有無を検証し、干渉する場合はその組み合わせ候補を除外することを行う。本実施例では図11(b3)表に示すように、教示点32の組み合わせ候補のうちの1つが周辺機器20に干渉したとして除外する。
以上の処理により各関節の回転角度の組み合わせ候補を絞り、多関節ロボット10の動作全体の教示データの作成を行う。教示データ作成以降の処理は第1実施形態と同様である。この例では教示点31が2通り、教示点32が1通りしかないため、動作全体の教示データは2通りの検証を行えば良い。
以上第2実施形態の制御方法を採用すれば、第1実施形態と同様に動作全体で動作時間の最短となる教示点の組み合わせを算出する事が出来る。さらに周辺機器との干渉を加味するため、実際に動作させたときに多関節ロボットと周辺機器が干渉する危険性を低減できる。
また上記第1実施形態、第2実施形態では、動作のシミュレーションを、多関節ロボット10の制御装置91とは別のシミュレーション装置100で行っていたが、多関節ロボット10の制御装置91で行うこともできる。その場合、演算処理部1を制御装置91のCPU、記録部3を制御装置91のROMに置き換え、入力部2と表示部4を制御装置91に搭載すれば実現可能である。
以上により制御装置91で、図7で示したフローすべてが実行される。従って上述した機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記録媒体を制御装置91に供給し、CPUがROM等の記録媒体に格納されたプログラムまたはシミュレーションモデルを読み出し実行することによって達成されるよう構成することができる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した各実施形態の機能を実現することになり、プログラム自体およびそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、各実施形態では、コンピュータで読み取り可能な記録媒体がROM或いはRAMであり、ROM或いはRAMにプログラムが格納される場合について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。本発明を実施するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラムを供給するための記録媒体としては、HDD、外部記憶装置、記録ディスク等を用いてもよい。
本発明は産業用ロボットの教示に利用可能である。
1 演算処理部
2 入力部
3 記録部
4 表示部
10 多関節ロボット
11 ベース
12 ハンド部
15 アーム部
J1、J2、J3、J4、J5、J6 関節
20 周辺機器
21 ワーク
30、31、32 教示点
41 教示点記入部
42 移動方法記入部
43 オプション記入部
91 制御装置
93 モータドライバ
94 指令装置
100 シミュレーション装置

Claims (14)

  1. 目標位置までの教示点が複数教示された多関節ロボットの制御方法であって、
    前記多関節ロボットは、回転可能な関節を有し、
    前記関節の回転可能な範囲に基づいて、前記教示点と同一となる前記関節の回転角度の設定値の候補を複数算出し、当該複数の候補の中から、前記多関節ロボットの前記目標位置までの動作時間が最短となる候補を用いて、前記教示点に関する前記関節の回転角度の設定値を修正する修正工程と、
    前記修正工程によって修正された設定値を用いて前記多関節ロボットの動作を制御する制御工程と、からなることを特徴とする制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法において、前記多関節ロボットは360度以上回転できる関節を少なくとも1つ有していることを特徴とする制御方法。
  3. 請求項2に記載の制御方法において、前記修正工程は、教示された前記関節の回転角度の設定値を360度加算または減算して、前記複数の候補を算出することを特徴とする制御方法。
  4. 請求項3に記載の制御方法において、前記修正工程は、ある候補が前記関節の回転可能な角度の上限値または下限値を超える場合、該候補を除外することを特徴とする制御方法。
  5. 請求項1に記載の制御方法において、前記修正工程は、逆運動学を用いて前記複数の候補を算出することを特徴とする制御方法。
  6. 請求項1に記載の制御方法において、前記修正工程は、ある候補を前記多関節ロボットに設定した際、他の周辺機器と干渉する場合、該候補を除外することを特徴とする制御方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の制御方法を実行するためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  9. 目標位置までの教示点が複数教示された多関節ロボットの制御装置であって、
    前記関節の回転可能な範囲に基づいて、前記教示点と同一となる前記関節の回転角度の設定値の候補を複数算出する算出手段と、
    当該複数の候補の中から、前記多関節ロボットの前記目標位置までの動作時間が最短となる候補を用いて、前記教示点に関する前記関節の回転角度の設定値を修正する修正手段と、
    前記修正手段によって修正された設定値を用いて前記多関節ロボットの動作を制御することを特徴とする制御装置。
  10. 請求項9に記載の制御装置において、前記多関節ロボットは360度以上回転できる関節を少なくとも1つ有していることを特徴とする制御装置。
  11. 多関節ロボットの教示方法であって、
    前記多関節ロボットの目標位置までの教示点を複数設定する教示点設定工程と、
    前記関節の回転可能な範囲に基づいて、前記教示点設定工程で設定された前記教示点と同一となる前記関節の回転角度の設定値の候補を複数算出する算出工程と、
    当該複数の候補の中から、前記多関節ロボットの前記目標位置までの動作時間が最短となる候補を用いて、前記教示点設定工程で設定した前記教示点に関する前記関節の回転角度の設定値を修正する修正工程と、を有することを特徴とする教示方法。
  12. 請求項11に記載の制御装置において、前記多関節ロボットは360度以上回転できる関節を少なくとも1つ有していることを特徴とする教示方法。
  13. 請求項11または請求項12に記載の教示方法を実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
JP2017169294A 2017-09-04 2017-09-04 ロボットの制御方法、ロボットの制御装置、情報処理方法、情報処理装置、教示方法、教示装置、ロボットの制御方法を用いた物品の製造方法、プログラムおよび記録媒体 Active JP7046531B2 (ja)

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