JP2019011919A - ガス燃焼式調理器 - Google Patents
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Abstract
Description
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記バーナを作動させて、調理容器に収納した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記バーナを作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを行う表裏両面モードが備えられ、
前記調理容器に接触して温度を検出する容器接触式の温度検出部が設けられ、
前記第1加熱条件が、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記バーナを高火力と低火力とに切換えながら前記調理容器を第1目標温度に維持する条件に設定され、かつ、前記第2加熱条件が、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記バーナを前記高火力と前記低火力とに切換えながら前記調理容器を第2目標温度に維持する条件に設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記高火力に前記調理容器を予熱する予熱運転を実行した後に、前記第1調理運転及び前記第2調理運転を順次実行するように構成されたガス燃焼式調理器に関する。
また、詳細な説明は省略されているが、特許文献1においては、運転制御部が、ステッピングモータにて駆動されるガス量調節弁を制御して、バーナの火力を高火力と低火力とを切換えるように構成されている。
器具栓には、上記メイン弁を備えた本流路が設けられ、この本流路に対して、主流路と分岐流路とが並列状態で接続され、主流路に、火力切換用電磁弁、及び、手動操作力にて高火力を変更調整する火力調整部(火力調節弁)が設けられ、また、分岐流路に、流量制限用のオリフィスが設けられている。
手動操作式の火力調整部を備えたガス燃焼式調理器において、表裏両面モードにて加熱調理できるようにするにあたり、被調理物を適正に加熱調理するには、表裏両面モードにて加熱調理する際の高火力を一定の火力に維持する必要がある。
つまり、押操作式の点消火具を点火のために押操作するときの高火力が、点火用火力よりも大きいとき及び点火用火力よりも小さいときのいずれにおいても、押操作式の点消火具にてバーナを点火させる際に、押操作式の点消火具にて、火力調節弁を点火用火力に操作するように構成して、その点火用火力を維持しながら、表裏両面モードにて加熱調理できるように構成することが考えられる。
そして、高火力の火力が強いほど、単位時間当たりの加熱量が多いことに起因して、高火力の火力が強いほど、調理容器の温度が第1目標温度よりも大きく高温に加熱されることになり、表裏両面モードによる加熱調理を良好に行えないものとなる(図10参照)。
尚、説明を省略するが、バーナを高火力と低火力とに切換えながら調理容器を第2目標温度に維持する場合にも同様である。
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記バーナを作動させて、調理容器に収納した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記バーナを作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを行う表裏両面モードが備えられ、
前記調理容器に接触して温度を検出する容器接触式の温度検出部が設けられ、
前記第1加熱条件が、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記バーナを高火力と低火力とに切換えながら前記調理容器を第1目標温度に維持する条件に設定され、かつ、前記第2加熱条件が、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記バーナを前記高火力と前記低火力とに切換えながら前記調理容器を第2目標温度に維持する条件に設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記高火力に前記調理容器を予熱する予熱運転を実行した後に、前記第1調理運転及び前記第2調理運転を順次実行するように構成されたものであって、その特徴構成は、
手動操作力にて操作されて前記高火力を変更調整する手動操作式の火力調整部が設けられ、
前記運転制御部が、前記予熱運転を実行するときの前記温度検出部の検出温度の上昇状況に基づいて、前記高火力の火力の強さを判定して、その判定結果に基づいて、前記第1調理時間及び前記第2調理時間を補正する時間補正処理を実行するように構成されている点にある。
前記運転制御部が、前記総調理時間と予め設定された分配比率とに基づいて、前記第1調理時間と前記第2調理時間とを設定するように構成されている点にある。
このように、総調理時間を総調理時間設定部にて変更設定すれば、第1調理時間と第2調理時間が設定されるものとなるから、第1調理時間と第2調理時間とを各別に設定する面倒が無くなるため、表裏両面モードにおける時間設定のための操作の簡略化を図ることができる。
したがって、総調理時間を変更設定する操作の簡略化を図ることができる。
前記第1調理運転中において前記第1調理運転用残時間を変更設定し、かつ、前記第2運転中において前記第2調理運転用残時間を変更設定する時間変更設定部が設けられ、
前記運転制御部が、前記時間変更設定部による変更情報に基づいて、前記第1調理運転用残時間及び前記第2調理運転用残時間を更新するように構成されている点にある。
つまり、被調理物が予想外に焼け難い、あるいは、被調理物が予想外に焼け易い等に応じて、第1調理運転用残時間を増減変更した際には、第2調理時間も増減変更する必要があると考えられるものであるから、第1調理運転用残時間の変更分と分配比率とに基づいて求めた修正時間により、第2調理時間を修正することにより、別途、第2調理時間を変更設定する手間を省くことができるものとなり、使用勝手の一層の向上を図ることができる。
前記運転制御部が、前記第1調理運転を実行しているときに、前記総調理時間表示指令が指令されると、前記第1調理運転用残時間と前記第2調理時間とを加えた総調理残時間を、前記第1調理運転用残時間に代えて前記調理時間表示部に表示するように構成されている点にある。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、ガス燃焼式調理器としてのビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、加熱調理用のバーナとしてのコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、グリルバーナ2(図2参照)を装備したグリルGを備える形態に構成されている。
本実施形態においては、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A及び高火力バーナ1Bが左右に並ぶ状態で装備されている。
天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱されるコンロ用調理容器CK(図3参照)を載置するための五徳5が、標準火力バーナ1A及び高火力バーナ1Bの夫々に対応して設けられている。
本実施形態においては、コンロ用調理容器CK(調理容器の一例)として、取手を備えた蓋付き調理鍋を例示する。
コンロバーナ1の中央部には、コンロ用調理容器CKの底部温度を検出する容器温度検出センサ1S(容器接触式の温度検出部の一例)が設けられている。
ちなみに、本実施形態においては、後述の如く、表裏両面モードの加熱調理が標準火力バーナ1Aを用いて実行されるものとする。
尚、表裏両面用設定操作部10の詳細は後述するが、自動調理用設定操作部11は周知であるので、本実施形態では、詳細な説明を省略する。
表裏両面モードとは、第1調理時間の間は第1加熱条件で標準火力バーナ1Aを作動させて、調理容器としてのコンロ用調理容器CKに収納した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で標準火力バーナ1Aを作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを行う加熱調理モードである。
図2に示すように、都市ガス等の燃料ガスが供給される元ガス供給路15に、標準火力バーナ1Aに対する第1コンロ用分岐路16A、高火力バーナ1Bに対する第2コンロ用分岐路16B、及び、グリルバーナ2に対するグリル用分岐路17が接続されている。
そして、第1コンロ用分岐路16Aには、第1コンロ用器具栓19Aが配設され、第2コンロ用分岐路16Bには、第2コンロ用器具栓19Bが配設され、グリル用分岐路17には、グリル用器具栓20が配設されている。
また、グリルバーナ2は、一般に、被加熱物を上方から加熱する上バーナと被加熱物を下方から加熱する下バーナとを備えさせることになり、本実施形態においても、上バーナと下バーナとを備えるものであるが、図2においては、上バーナのみを記載して、下バーナの記載を省略する。
そして、第1コンロ用操作具6Aを後方側に押し込む点火操作により、第1コンロ用器具栓19Aが標準火力バーナ1Aへ燃料を供給する燃料供給状態に操作され、第1コンロ用操作具6Aを再度後方側に押し込む消火操作により、第1コンロ用器具栓19Aが標準火力バーナ1Aへの燃料供給を停止する燃料供給停止状態に切換え操作されるように構成されている。
尚、第2コンロ用器具栓19B及びグリル用器具栓20は、第1コンロ用操作具6Aと同様に、第2コンロ用操作具6B及びグリル用操作具7にて操作されることになる。
第1コンロ用器具栓19A、第2コンロ用器具栓19B及びグリル用器具栓20は、同様に構成されるものであって、第1コンロ用器具栓19Aを代表にして説明する。
尚、図2においては、第2コンロ用器具栓19B及びグリル用器具栓20に対して、第1コンロ用器具栓19Aを構成する部材と同様な部材には同じ符号を記載する。
そして、火力調節用の電磁弁26の開状態では、ガス燃料が主流路29A及び分岐流路29Bを通して流動して、標準火力バーナ1Aが高火力で燃焼し、火力調節用の電磁弁26の閉状態では、ガス燃料が分岐流路29Bのみを通して流動して、標準火力バーナ1Aが低火力で燃焼するように構成されている。
そして、本体ケーシング22には、元ガス供給路15が接続されてガス燃料が供給される導入口30、及び、標準火力バーナ1Aにガス燃料を噴出するガスノズル13(図3参照)に接続される導出口31が開口され、本体ケーシング22の内部には、導入口30と導出口31とを連通接続される状態で、本流路28、主流路29A、及び、分岐流路29Bが形成されている。
そして、コンロ後方側に移動するスライダ34によって、メイン弁23及び安全弁24を開状態に操作するように構成されている。
このプッシュ−プッシュ機構は、従来公知であるため詳しい説明は省略するが、スライダ34を、コンロ前面側に位置する閉位置A、及び、この閉位置Aよりもコンロ後方側でかつコンロ後方側に最も大きく押し込んだ点火位置Cよりもコンロ前面側の開位置Bに保持するように構成されている。
スライダ34が開位置Bに位置する状態で、第1コンロ用操作具6Aを押し込み操作することにより、開位置Bに保持されているスライダ34を点火位置Cに向けて操作し、その後、第1コンロ用操作具6Aに対する押し込み操作を解除すると、スライダ34が閉位置Aに弾性復帰移動して、その閉位置Aに保持されることになる。
この接点板ブロックDの検出情報は、運転制御部Mに入力されて、運転制御部Mが、点火プラグPの作動、及び、安全弁24の作動を制御するように構成されている。
第1コンロ用操作具6Aの操作及び運転制御部Mの指令(操作)に基づく、第1コンロ用器具栓19Aの作動についてまとめて説明する。
図4に示すように、スライダ34が閉位置Aにあるときは、可動接点が点火用の固定接点及び安全用の固定接点に対する非接触状態となり、そして、メイン弁23及び安全弁24が本流路28を閉じるように構成されている。
この開位置Bにおいては、スライダ34がメイン弁23を開状態に操作することになり、そして、可動接点が接点板ブロックDの安全用の固定接点に接触する接触状態となっているので、運転制御部Mは、着火センサRにて着火が検出されているときには、安全弁24を開き状態に操作することになり、そして、着火センサRにて着火が検出されないときには、安全弁24を閉じ状態に操作する非常停止処理を実行することになる。
ちなみに、運転制御部Mは、表裏両面モードを終了する際には、安全弁24を閉じ状態に操作する消火処理を実行して、表裏両面モードを終了することになる。
次に、標準火力バーナ1Aの高火力の調整について説明する。
図4に示すように、第1コンロ用器具栓19Aの本体ケーシング22には、流量調整弁25を構成するスライド式弁体としてのニードル25Aがコンロ前後方向に摺動自在に設けられている。
つまり、ニードル25Aをコンロ前方側に移動させるほど、主流路29Aと導出口31とを接続する流路部分の開度が大きくなり、主流路29Aから導出口31に向けて流動するガス燃料量が大きくなって、標準火力バーナ1Aの火力が大きくなるように構成されている。
図4及び図5に示すように、第1コンロ用火力調節具8Aは、板材によりレバー状に形成されて、本体ケーシング22の上部に、上下方向に沿う揺動軸心J周りで左右に揺動自在に枢支されている。
カム操作孔Kは、左右方向に伸びる円弧状で、かつ、右端側ほど揺動軸心Jに近づく状態に形成されている。
ちなみに、流量調整弁25は、手動操作力にて操作されて、標準火力バーナ1Aの高火力を変更調整する手動操作式の火力調整部に相当する。
そして、スライダ34には、当該スライダ34が点火位置Cに移動されるときに***作片8aを係止して、第1コンロ用火力調節具8Aを点火用位置YWに移動操作する操作部34Aが設けられている。
ちなみに、本実施形態の点火用位置YWは、最大火力位置Y1よりも低火力側で、且つ、最大火力位置Y1と最小火力位置Y3との中間の中火力位置Y2よりも大火力側に定められている。
そして、表裏両面モードは、第1コンロ用火力調節具8Aが点火用位置YWに位置するときの火力を、基準とする高火力として、表裏両面モードにおける加熱を行うように構成されている。
但し、第1コンロ用火力調節具8Aが点火用位置YWよりも大火力側に位置された状態で点火が行われた場合、又は、第1コンロ用火力調節具8Aを点火用位置YWに操作して点火を行った直後に、第1コンロ用火力調節具8Aが操作されて、標準火力バーナ1Aの火力が変更された場合には、そのときの火力を標準火力バーナ1Aの高火力として、表裏両面モードにおける加熱が行われることになる。
図7に示すように、表裏両面用設定操作部10の上面には、「表裏両面モード」を指令する表裏調理スイッチ37、時間増加操作部38U及び時間減少操作部38Dを備えた時間スイッチ38(時間変更設定部の一例)、設定された内容を決定する決定スイッチ39、設定された内容を取り消すとりけしスイッチ40、及び、調理時間表示部41が設けられている。
ちなみに、表裏調理スイッチ37は、調理メニューを指令する調理メニュー指令部Wとして機能することになる。
つまり、「表裏両面モード」は、先ず、標準火力バーナ1Aを燃焼させてコンロ用調理容器CKを予熱し、予熱が完了したときに、被調理物をコンロ用調理容器CKに載置(投入)することにより、加熱調理を開始するものであって、コンロ用調理容器CKの予熱が完了したことが予熱完了ランプ43の表示により報知されるように構成されている。
さかなの「強」「中」「弱」は、魚の表面と裏面とを焼くための調理メニューであり、メニューの「強」「中」「弱」は、ハンバーグ、ホットケーキ、お好み焼き等、表面焼きと裏面焼きとがある種々の被調理物の加熱調理の際に使用する調理メニューである。
また、メニューの「強」「中」「弱」の夫々に対応して、メニューの「強」が選択されていることを示す第4表示ランプN4、メニューの「中」が選択されていることを示す第5表示ランプN5、メニューの「弱」が選択されていることを示す第6表示ランプN6が設けられている。
調理時間表示部41は、各種の時間を表示するものであって、その代表として、運転制御部Mが、第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を表示し、かつ、第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を表示するように構成されている。
加えて、運転制御部Mが、第1調理運転を実行しているときに、総調理時間表示指令部Sにて総調理時間表示指令が指令されると、第1調理運転用残時間と第2調理時間とを加えた総調理残時間を、第1調理運転用残時間に代えて表示するように構成されている。
運転制御部Mは、第1調理用残時間、第2調理用残時間、総調理残時間の他にも、種々の時間を調理時間表示部41に表示させることになるが、その詳細は後述する。
そして、運転制御部が、表裏調理スイッチ37にて選択(指令)された調理メニューを実行する際に、調理時間表示部41に表示する時間の種別に合わせて時間種別表示部Tを作動させるように構成されている。
そして、運転制御部Mが、調理時間表示部41に表示されている時間が第1調理運転用残時間であるときには、表ランプ42aを点灯させかつ裏ランプ42bを消灯させ、調理時間表示部41に表示されている時間が第2調理運転用残時間であるときには、表ランプ42aを消灯させかつ裏ランプ42bを点灯させ、調理時間表示部41に表示されている時間が総調理残時間であるときには、表ランプ42a及び裏ランプ42bを点灯させるように構成されている。
表裏調理スイッチ37にて選択(指令)される〔さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」〕は、第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間が、異なる時間に設定されている。
例えば、さかなの「強」が18分、さかなの「中」が15分、さかなの「弱」が13分に設定され、メニューの「強」が15分、メニューの「中」が10分、メニューの「弱」が7分に設定されている。
尚、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」が表裏調理スイッチ37にて選択(指令)されると、選択された調理メニューの総調理時間が、時間表示部48に表示される。
つまり、総調理時間を分配比率にて分配して、第1調理時間と第2調理時間とを設定する際に、必要に応じて四捨五入を行いながら、第1調理時間と第2調理時間とを分単位で設定するように構成されている。
つまり、さかなの「強」「中」「弱」やメニューの「強」「中」「弱」の夫々に対して、長さを変えて複数の総調理時間が予め設定され、総調理時間設定部Uとして機能する表裏調理スイッチ37が、予め設定された複数の総調理時間を選択する形態で総調理時間を変更設定するように構成されている。
つまり、上昇時間が設定基準時間である場合には、第1調理時間及び第2調理時間の補正時間を零として、上昇時間が設定基準時間よりも短いほど、第1調理時間及び第2調理時間を短くする補正時間を求め、上昇時間が設定基準時間よりも長いほど、第1調理時間及び第2調理時間を長くする補正時間を求めるように構成されている。
ちなみに、演算係数は、補正時間として、正負の1〜2分程度を求める値に設定されることになる。
そして、求めた補正時間にて、第1調理時間及び第2調理時間を補正するように構成されている。
尚、補正時間を求めるにあたり、第1調理時間及び第2調理時間に対して同じ時間を求めてもよいが、第1調理時間及び第2調理時間に対して異なる演算係数を定めて、第1調理時間及び第2調理時間に対して異なる時間を求めるようにしてもよい。
次に、図8のフローチャートに基づいて、運転制御部Mの表裏両面モードにおける制御作動を説明する。
さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」のいずれかが表裏調理スイッチ37にて選択された状態で、第1コンロ用操作具6Aの押し込み操作により点火指令が指令されたと判別すると(#1)、予熱加熱処理(#2)が実行され、続いて、時間補正処理(#3)が実行され、その後、コンロ用調理容器CKの予熱を完了した予熱完了であるか否かが判別され(#4)、予熱完了でない場合には、#2の予熱加熱処理に移行することになる。
そして、標準火力バーナ1Aを高火力にて燃焼させる状態に切換えた後、検出される底部温度が表用目標温度になると、予熱が完了したと判断されることになる。
また、図10には、コンロ用調理容器CKの表面温度として、コンロ用調理容器CKの中心から設定距離(例えば、7cm)離れた箇所の表面温度の変化を例示する。
尚、コンロ用調理容器CKの中心の表面温度やコンロ用調理容器CKの中心から小距離(例えば、3cm)離れた箇所の表面温度は、コンロ用調理容器CKの中心から設定距離(例えば、7cm)離れた箇所の表面温度よりも、少し低くなるものの、当該コンロ用調理容器CKの中心から設定距離(例えば、7cm)離れた箇所の表面温度と同じ傾向を示すものである。
尚、図8のフローチャートでは記載を省略するが、予熱が完了すると、予熱完了ランプ43が点灯されることになり、この予熱完了ランプ43の点灯にて予熱の完了を理解した調理者が、被調理物をコンロ用調理容器CKに載置(投入)することにより、第1調理運転が開始されることになる。
#7の処理にて、第1調理時間が経過していないと判別したときには、次に、標準火力バーナ1Aが高火力で燃焼中であるか否かを判別し(#8)、高火力でない場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下であるか否かを判定する(#9)。
コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下である場合には、標準火力バーナ1Aを高火力で燃焼させる高火力加熱処理を開始する(#10)。
ちなみに、図8のフローチャートにおいては記載を省略するが、第1調理運転用残時間が30秒以下になると、その時点で、被調理物を裏返す準備を促す準備報知の処理が実行されて、被調理物を表裏反転させることを円滑に行えるように構成されている。
従って、裏返し報知の処理(#14)を実行した後は、表裏調理スイッチ37の操作が有ったか否かを判定し(#15)、表裏調理スイッチ37の操作が無いときには、裏返し報知の処理(#14)からの経過時間が3分に達したか否かを判定する(#16)。
そして、3分が経過するまでの間に、表裏調理スイッチ37の操作がないときには、異常であるとして、標準火力バーナ1Aを消火する消火処理(#17)を実行して、表裏両面モードの制御作動を終了する。
#18の処理にて、第2調理時間が経過していないと判別したときには、次に、標準火力バーナ1Aが高火力で燃焼中であるか否かを判別し(#20)、高火力でないと判別した場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用下限温度以下であるか否かを判定する(#21)。
運転制御部Mが、第1調理運転の実行中において、調理時間表示部41に表示されている第1調理運転用残時間が時間スイッチ38にて増減変更されると、その増減変更された時間にて第1調理運転用残時間を増減する第1調理運転用残時間の更新処理を行うように構成されている。
加えて、本実施形態においては、第1調理運転用残時間の更新処理においては、時間スイッチ38にて変更された時間と、上述の分配比率(例えば、6:4)に基づいて、第2調理時間の修正時間を求めて、その修正時間にて第2調理時間を更新するように構成されている。
すなわち、例えば、第1調理運転用残時間が時間スイッチ38にて5分を加えるように変更されると、5分に4/6を乗じて求めた時間(例えば、3分)が第2調理時間に加算されるように構成されている。
次に、図9のフローチャートに基づいて、運転制御部Mの表裏両面モードにおける時間管理の制御作動を説明する。
先ず、表裏両面モードにおける総調理時間を表裏調理スイッチ37の操作により変更設定する総調理時間設定の処理(#31)を、第1コンロ用操作具6Aの押し込み操作により点火指令が指令されるまで実行し、点火指令が指令されたと判別すると(#32)、続いて、コンロ用調理容器CKの予熱を完了した予熱完了であるか否かを判別する(#33)。
尚、#42の処理にて、第2調理運転用残時間を表示するにあたり、#43の処理にて表裏調理スイッチ37が操作されたと判別されるまでの間は、第2調理時間を減算することなく表示し、#43の処理にて表裏調理スイッチ37が操作されたと判別した後は、第2調理時間を時間経過に伴って減算した第2調理運転用残時間を表示することになる。
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、表裏両面モードとしての、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」の調理メニューを、コンロ用調理容器CKを用いて行う場合を例示したが、これらの調理メニューを、グリルGにて行うようにしてもよい。つまり、グリルGが、グリル用調理容器を備える場合には、このグリル用調理容器に被調理物を載置する形態で実施してもよい。この場合、グリル用調理容器の底部温度を検出する温度検出部を備えさせることになる。
1S 温度検出部
25 火力調整部
28 調理時間表示部
38 時間変更設定部
43 予熱運転終了報知部
B 運転制御部
U 総調理時間設定部
W 調理メニュー指令部
Claims (7)
- 加熱調理用のバーナと、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記バーナの作動を制御する運転制御部とが設けられ、
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記バーナを作動させて、調理容器に収納した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記バーナを作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを行う表裏両面モードが備えられ、
前記調理容器に接触して温度を検出する容器接触式の温度検出部が設けられ、
前記第1加熱条件が、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記バーナを高火力と低火力とに切換えながら前記調理容器を第1目標温度に維持する条件に設定され、かつ、前記第2加熱条件が、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記バーナを前記高火力と前記低火力とに切換えながら前記調理容器を第2目標温度に維持する条件に設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記高火力にて前記調理容器を予熱する予熱運転を実行した後に、前記第1調理運転及び前記第2調理運転を順次実行するように構成されたガス燃焼式調理器であって、
手動操作力にて操作されて前記高火力を変更調整する手動操作式の火力調整部が設けられ、
前記運転制御部が、前記予熱運転を実行するときの前記温度検出部の検出温度の上昇状況に基づいて、前記高火力の火力の強さを判定して、その判定結果に基づいて、火力が強いほど短くするように、前記第1調理時間及び前記第2調理時間を補正する時間補正処理を実行するように構成されているガス燃焼式調理器。 - 前記運転制御部が、前記予熱運転が終了すると、予熱運転終了報知部を作動させるように構成されている請求項1記載のガス燃焼式調理器。
- 前記第1調理時間と前記第2調理時間を加えた総調理時間を変更設定する総調理時間設定部が設けられ、
前記運転制御部が、前記総調理時間と予め設定された分配比率とに基づいて、前記第1調理時間と前記第2調理時間とを設定するように構成されている請求項1又は2記載のガス燃焼式調理器。 - 前記総調理時間設定部が、長さを変えて予め設定された複数の前記総調理時間を選択する形態で前記総調理時間を変更設定するように構成されている請求項3記載のガス燃焼式調理器。
- 前記運転制御部が、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、かつ、前記第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成され、
前記第1調理運転中において前記第1調理運転用残時間を変更設定し、かつ、前記第2運転中において前記第2調理運転用残時間を変更設定する時間変更設定部が設けられ、
前記運転制御部が、前記時間変更設定部による変更情報に基づいて、前記第1調理運転用残時間及び前記第2調理運転用残時間を更新するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス燃焼式調理器。 - 前記運転制御部が、前記第1調理運転中に前記第1調理運転用残時間が変更設定されると、その変更分と予め設定された分配比率とに基づいて、前記第2調理時間の修正時間を求めて、当該修正時間に基づいて前記第2調理時間を修正するように構成されている請求項5記載のガス燃焼式調理器。
- 総調理時間表示指令を指令する総調理時間表示指令部が設けられ、
前記運転制御部が、前記第1調理運転を実行しているときに、前記総調理時間表示指令が指令されると、前記第1調理運転用残時間と前記第2調理時間とを加えた総調理残時間を、前記第1調理運転用残時間に代えて前記調理時間表示部に表示するように構成されている請求項5又は6記載のガス燃焼式調理器。
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