JP6925177B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させて、調理容器に収容した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを実行する表裏両面モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成された加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器の従来例として、第1調理運転を開始する前に、調理容器を予熱する予熱運転を実行し、予熱運転が終了すると、調理容器に被調理物を収納(投入)して、第1調理運転を実行し、第1調理運転が終了すると、第2調理運転を実行するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、被調理物としてホットケーキを加熱調理することが記載されている。つまり、ホットケーキの表面を、第1調理運転にて加熱調理し、その後、表裏反転させたホットケーキの裏面を、第2調理運転にて加熱調理する形態でホットケーキを焼く調理メニューが、表裏両面モードとして備えられている。
特開2014‐202381号公報
従来の加熱調理器においては、表裏両面モードの調理運転を行う際には、調理容器を予熱する予熱運転が終了した段階で、調理容器に被調理物を収納することになるものであるから、使用者は、表裏両面モードの調理運転の開始を指令した後、予熱運転が終了するまで待ち、その後、被調理物を調理容器に収納(投入)する作業を行うことになるため、調理作業が煩雑となる不利があった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、裏両面モードの調理運転を行う際における調理作業の簡略化を図るようにしながら、調理容器の予熱を良好に行うことができる加熱調理器を提供する点にある。
本発明の加熱調理器は、加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させて、調理容器に収容した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを実行する表裏両面モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記第1調理時間が、前記被調理物を収容した前記調理容器を予熱する予熱時間と前記被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定され、
前記調理容器の温度を検出する温度検出部が設けられ、
前記運転制御部が、前記表裏両面モードの調理運転を開始するときに前記温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、前記予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するように構成され
前記予熱時間設定処理が、設定基準温度と前記初期検出温度との偏差に基づいて、予め定めた予熱基準時間を変更して前記予熱時間を設定する処理であり、
前記予熱時間が前記予熱基準時間であると仮定した場合における前記第1調理時間と前記第2調理時間とを加えた総調理時間を設定する総調理時間設定部が設けられ、
前記運転制御部が、前記総調理時間、及び、前記総調理時間から前記予熱基準時間を減算した残時間を前記実調理時間と前記第2調理時間とに分配するために予め設定された分配比率に基づいて、前記実調理時間と前記第2調理時間とを定めるように構成されている点にある。
すなわち、表裏両面モードにおける第1調理時間が、被調理物を収容した調理容器を予熱する予熱時間と被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定されているから、使用者は、予め、被調理物を調理容器に収容(投入)した状態で、表裏両面モードの調理運転の開始を指令することになるため、調理容器の予熱が終了した段階で、被調理物を調理容器に収納(投入)する作業を行う手間が無くなり、調理作業の簡略化を図ることができる。
しかも、運転制御部が、表裏両面モードの調理運転を開始するときに、調理容器の温度を検出する温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、被調理物を収容した調理容器を予熱する予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するものであるから、被調理物を収納(投入)した調理容器に対する予熱を良好に行うことができる。
つまり、調理容器の温度は、直前に調理運転に使用している場合には高温状態であるが、直前に調理運転に使用していない場合には常温状態であり、また、被調理物として冷凍状態の食品を収納(投入)した場合には常温状態よりも低温状態になる等、調理容器の温度は使用状態によって変化することになり、被調理物を収納(投入)した調理容器を適正状態に予熱する時間が変動することになる。
そこで、表裏両面モードの調理運転を開始するときに、温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、被調理物を収容した調理容器を予熱する予熱時間を設定することにより、被調理物を収納(投入)した調理容器を予熱する予熱時間を適正な時間に設定することができる。
説明を加えると、被調理物を収納(投入)した調理容器は、予熱時間の間にも被調理物に熱を与えて加熱調理することになり、そして、調理容器の初期検出温度が高いほど、被調理物に与える熱量が大きくなるから、調理容器の初期検出温度が高いほど予熱時間を短く設定するようにすることにより、被調理物を収納(投入)した調理容器を予熱する予熱時間を適正な時間に設定することができるのである。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、表裏両面モードの調理運転を行う際における調理作業の簡略化を図るようにしながら、調理容器の予熱を良好に行うことができる。
また、表裏両面モードの調理運転を開始するときにおける調理容器の設定基準温度として、例えば、常温状態の温度等を定め、その設定基準温度の調理容器を予熱するために必要となる予熱基準時間を、実験等にて求めて定める。
そして、表裏両面モードの調理運転を開始するときに、設定基準温度と温度検出部にて検出される初期検出温度との偏差を求めて、その偏差に基づいて、予熱基準時間を変更して予熱時間を定めることになる。
したがって、設定基準温度と予熱基準時間とを実験等により適切に定めるようにしながら、表裏両面モードの調理運転を開始するときの初期検出温度に基づいて、予熱時間を適切に定めることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、予熱時間を適切に定めることができる。
また、表裏両面モードにおいて、予熱時間が予熱基準時間であると仮定した場合における第1調理時間と第2調理時間とに対応する総調理時間を総調理時間設定部にて変更設定すれば、その総調理時間から予熱基準時間を減算した残時間を分配比率にて分配して、実調理時間と第2調理時間とが設定される。
ちなみに、第1調理時間は、予熱時間と実調理時間とを加えた時間として定められることになる。
このように、総調理時間を総調理時間設定部にて変更設定すれば、第1調理時間と第2調理時間が設定されるものとなるから、第1調理時間と第2調理時間とを各別に設定する面倒が無くなるため、表裏両面モードにおける時間設定のための操作の簡略化を図ることができる。
つまり、発明者は、鋭意研究により、第1調理時間には、被調理物を収納(投入)した調理容器を温めるための予熱時間が含まれ、また、被調理物の裏面を加熱する第2調理時間は、被調理物の表面を加熱することにより、被調理物の全体の温度が上昇している等により、被調理物の表面を加熱する第1調理時間の実調理時間よりも短く、しかも、被調理物の表面を加熱する第1調理時間の実調理時間が長くなるほど、被調理物の裏面を加熱する第2調理時間を長くすることが好ましいことに鑑みて、総調理時間を被調理物の容量等に基づいて設定しさえすれば、総調理時間から予熱基準時間を減算した残時間を予め設定された分配比率にて分配して、第1調理時間の実調理時間と第2調理時間とを設定することにより、第1調理時間と第2調理時間とを適切に設定できることを見出したのである。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、表裏両面モードにおける時間設定操作の簡略化を図ることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記予熱時間設定処理によって前記予熱時間が前記予熱基準時間より短くなったときには、前記第2調理運転として、前記第2調理時間に続いて、前記予熱基準時間と前記予熱時間との差に相当する延長時間の間、前記加熱部を保温用加熱条件で作動させる運転を実行するように構成されている点にある。
すなわち、表裏両面モードの調理運転を開始するときの初期検出温度が、設定基準温度よりも高温であることにより、予熱時間が予熱基準時間より短くなったときには、第2調理運転において、第2調理時間に続いて、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間の間、加熱部を保温用加熱条件で作動させる運転を行うことになるから、加熱部による加熱が終了する時点が、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、予熱時間が予熱基準時間である場合と同じ時点になる。
したがって、使用者は、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、予熱時間が予熱基準時間である場合と同様に、加熱部による加熱が終了する時点(調理運転が終了する時点)を認識することができるため、表裏両面モードの調理運転を良好に行うことができる。
つまり、使用者が、表裏両面モードの調理運転を終了する時点を、他の調理の作業が終了する時点に合わせるようにする等のために、表裏両面モードの調理運転を開始する時点を設定しながら調理作業を行う場合において、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、加熱部による加熱が終了する時点(調理運転が終了する時点)が、予熱時間が予熱基準時間である場合と同様となるから、表裏両面モードの調理運転を良好に行うことができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、表裏両面モードの調理運転の終了する時点を適切な時点にすることができる。
本発明の加熱調理器は、加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させて、調理容器に収容した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを実行する表裏両面モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成された加熱調理器であって、
前記第1調理時間が、前記被調理物を収容した前記調理容器を予熱する予熱時間と前記被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定され、
前記調理容器の温度を検出する温度検出部が設けられ、
前記運転制御部が、前記表裏両面モードの調理運転を開始するときに前記温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、前記予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するように構成され、
前記予熱時間設定処理が、設定基準温度と前記初期検出温度との偏差に基づいて、予め定めた予熱基準時間を変更して前記予熱時間を設定する処理であり、
前記運転制御部が、前記予熱時間設定処理によって前記予熱時間が前記予熱基準時間より短くなったときには、前記第2調理運転として、前記第2調理時間に続いて、前記予熱基準時間と前記予熱時間との差に相当する延長時間の間、前記加熱部を保温用加熱条件で作動させる運転を実行するように構成されている点にある。
すなわち、表裏両面モードにおける第1調理時間が、被調理物を収容した調理容器を予熱する予熱時間と被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定されているから、使用者は、予め、被調理物を調理容器に収容(投入)した状態で、表裏両面モードの調理運転の開始を指令することになるため、調理容器の予熱が終了した段階で、被調理物を調理容器に収納(投入)する作業を行う手間が無くなり、調理作業の簡略化を図ることができる。
しかも、運転制御部が、表裏両面モードの調理運転を開始するときに、調理容器の温度を検出する温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、被調理物を収容した調理容器を予熱する予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するものであるから、被調理物を収納(投入)した調理容器に対する予熱を良好に行うことができる。
つまり、調理容器の温度は、直前に調理運転に使用している場合には高温状態であるが、直前に調理運転に使用していない場合には常温状態であり、また、被調理物として冷凍状態の食品を収納(投入)した場合には常温状態よりも低温状態になる等、調理容器の温度は使用状態によって変化することになり、被調理物を収納(投入)した調理容器を適正状態に予熱する時間が変動することになる。
そこで、表裏両面モードの調理運転を開始するときに、温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、被調理物を収容した調理容器を予熱する予熱時間を設定することにより、被調理物を収納(投入)した調理容器を予熱する予熱時間を適正な時間に設定することができる。
説明を加えると、被調理物を収納(投入)した調理容器は、予熱時間の間にも被調理物に熱を与えて加熱調理することになり、そして、調理容器の初期検出温度が高いほど、被調理物に与える熱量が大きくなるから、調理容器の初期検出温度が高いほど予熱時間を短く設定するようにすることにより、被調理物を収納(投入)した調理容器を予熱する予熱時間を適正な時間に設定することができるのである。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、表裏両面モードの調理運転を行う際における調理作業の簡略化を図るようにしながら、調理容器の予熱を良好に行うことができる。
また、表裏両面モードの調理運転を開始するときにおける調理容器の設定基準温度として、例えば、常温状態の温度等を定め、その設定基準温度の調理容器を予熱するために必要となる予熱基準時間を、実験等にて求めて定める。
そして、表裏両面モードの調理運転を開始するときに、設定基準温度と温度検出部にて検出される初期検出温度との偏差を求めて、その偏差に基づいて、予熱基準時間を変更して予熱時間を定めることになる。
したがって、設定基準温度と予熱基準時間とを実験等により適切に定めるようにしながら、表裏両面モードの調理運転を開始するときの初期検出温度に基づいて、予熱時間を適切に定めることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、予熱時間を適切に定めることができる。
また、表裏両面モードの調理運転を開始するときの初期検出温度が、設定基準温度よりも高温であることにより、予熱時間が予熱基準時間より短くなったときには、第2調理運転において、第2調理時間に続いて、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間の間、加熱部を保温用加熱条件で作動させる運転を行うことになるから、加熱部による加熱が終了する時点が、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、予熱時間が予熱基準時間である場合と同じ時点になる。
したがって、使用者は、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、予熱時間が予熱基準時間である場合と同様に、加熱部による加熱が終了する時点(調理運転が終了する時点)を認識することができるため、表裏両面モードの調理運転を良好に行うことができる。
つまり、使用者が、表裏両面モードの調理運転を終了する時点を、他の調理の作業が終了する時点に合わせるようにする等のために、表裏両面モードの調理運転を開始する時点を設定しながら調理作業を行う場合において、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、加熱部による加熱が終了する時点(調理運転が終了する時点)が、予熱時間が予熱基準時間である場合と同様となるから、表裏両面モードの調理運転を良好に行うことができる。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、予熱時間が予熱基準時間より短くなった場合においても、表裏両面モードの調理運転の終了する時点を適切な時点にすることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、且つ、前記第2調理運転中においては、前記延長時間がない場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算しかつ前記延長時間が存在する場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間と前記延長時間とを加えた合計時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されている点にある。
すなわち、第1調理運転中においては、第1調理運転用残時間が表示されるから、被調理物を表裏反転させるタイミングを適切に認識し易くなり、また、第2調理運転中においては、第2調理運転用残時間が表示されるから、第2調理運転の終了タイミング、換言すれば、被調理物の加熱調理が終了するタイミングを適切に認識し易くなり、使い勝手の向上を図ることができる。
しかも、第2調理運転用残時間が、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間がない場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間から減算した時間となり、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間が存在する場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間と延長時間とを加えた合計時間から減算した時間となるから、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間がない場合及び延長時間が存在する場合のいずれにおいても、第2調理運転の終了タイミングを適切に表示させることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、使い勝手の向上を図ることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記予熱時間の間に、前記温度検出部にて検出される検出温度が下降状態になったときには、その下限温度に基づいて前記予熱時間を修正する予熱時間修正処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、予熱時間の間に、被調理物を追加で収納(投入)する等により、温度検出部にて検出される検出温度が下降状態になったときには、運転制御部が予熱時間修正処理を実行することにより、下限温度に基づいて予熱時間が修正されるから、被調理物を追加で収納(投入)する等により調理容器の温度が低下しても、温度が低下した調理容器を適切に予熱しながら、表裏両面モードの調理運転を良好に行うことができる。
つまり、予熱時間の間に、被調理物を追加で収納(投入)する等により、温度検出部にて検出される検出温度が下降状態になったときに、予熱時間を変更しないと、予熱時間が不足して、結果的に、被調理物の加熱が不足する虞があるが、予熱時間の間に、被調理物を追加で収納(投入)する等により、温度検出部にて検出される検出温度が下降状態になったときには、その下限温度に基づいて予熱時間を修正することにより、予熱を適切に行いながら、結果的に、被調理物の加熱を良好に行うことができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、予熱時間の間に、被調理物を追加で収納(投入)する等により、温度検出部にて検出される検出温度が下降状態になったときにも、被調理物の加熱を良好に行うことができる。
ガスコンロの斜視図 燃料ガス供給構成を示す回路図 コンロバーナの縦断側面図 グリルの縦断側面図 設定操作部の平面図 制御構成を示すブロック図 表裏両面モードの制御作動を示すフローチャート 表裏両面モードにおける時間管理の制御作動を示すフローチャート コンロ用調理容器の底部温度の変化を示すグラフ コンロ用調理容器の底部温度の変化を示すグラフ
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、ビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、加熱調理用の加熱部としてコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、グリルG(図4参照)を備える形態に構成されている。
本実施形態においては、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備えている。
コンロ本体Hは、上部が開口された箱状の金属製のケーシング2を主要部として構成され、コンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板3が配置され、コンロ本体Hの上面部の後部側には、グリルGの調理排気を排気するためのグリル排気口4が形成されている。
天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等のコンロ用調理容器CK(調理容器の一例、図3参照)を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
本実施形態においては、コンロ用調理容器CK(調理容器の一例)として、取手を備えた蓋付きの調理鍋を例示する。
図3に示すように、コンロバーナ1は、円筒状のコンロバーナ本体部1aと、そのコンロバーナ本体部1aに接続されるコンロバーナ混合管部1bとを備え、コンロバーナ本体部1aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。
コンロバーナ1の中央部には、コンロ用調理容器CKの底部温度を検出するコンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)が設けられている。
コンロ用容器温度検出センサ1Sは、上端部に温度検知部9aを備えた検出体9を上下動自在に且つ上方側に復帰付勢して設けて、温度検知部9aにてコンロ用調理容器CKの底部温度を検出するように構成され、また、五徳5に載置されたコンロ用調理容器CKにて検出体9が下方に移動したことを検出する検出スイッチ9bを設けて、コンロ用調理容器CKの存在を検出するように構成されている。
図4に示すように、ケーシング2の内部には、グリルGを構成する加熱調理室としてのグリル庫6が設けられ、グリル庫6には、加熱調理用の加熱部としてのグリルバーナ7が設けられている。
グリル庫6は、前部及び後部が開口する筒状に形成され、グリル庫6の後方側には、グリルバーナ7の燃焼排ガスや被調理物からでる水蒸気等の調理排気を排気する排気路Eを形成する排気筒6Aが上方側に延びる状態で連設され、その排気路Eにて調理排気を上述のグリル排気口4に導くように構成されている。
被調理物を収容するグリル用調理容器GKを支持する調理容器支持部Lが、グリル庫6に対して出退自在に設けられている。本実施形態においては、グリル用調理容器GKとして、蓋付きの調理容器である調理鍋(キャセロール容器など)を例示する。
調理容器支持部Lは、グリル庫6の内部に設けた固定レールに対して出退自在に案内される可動レールLaと、グリル用調理容器GKの前縁部及び後縁部を載置支持する形態に棒状部材を曲げ加工して形成される支持枠Lbとを備える形態に構成されている。
可動レールLaの先端部に、グリル庫6の前部の前部開口部6fを開閉するグリル扉8(図1参照)を取付ける扉支持体8Aが設けられ、支持枠Lbの先端部が扉支持体8Aに係止連結されている。
グリルバーナ7が、グリル庫6の内部に収納されたグリル用調理容器GKの上部を加熱する上部バーナ7Uと、グリル用調理容器GKの底部を加熱する下部バーナ7Sとを備える形態に構成されている。
下部バーナ7Sは、円筒状のバーナ本体部10Aと、そのバーナ本体部10Aに接続されるバーナ混合管部10Bとを備え、バーナ本体部10Aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。つまり、下部バーナ7Sは、コンロバーナ1と同様に構成されている。
上部バーナ7Uは、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、詳細な説明は省略するが、平板状の上バーナ本体部やその上バーナ本体部に接続される上バーナ混合管部を備え、上バーナ本体部の下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
図2に示すように、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々に対して、点火装置としての点火プラグP、及び、着火状態検出装置として、熱電対等を用いて構成される着火センサRが装備され、コンロバーナ1についても、同様に、点火プラグP及び着火センサRが装備されている。
図4に示すように、下部バーナ7Sの内部には、グリル用調理容器GKの底部温度を検出するグリル用容器温度検出センサ11Aが装備されている。
また、排気筒6Aには、グリル庫6の内部と連通する排気路Eの内部温度をグリル庫6の庫内温度として検出する庫内温度検出センサ11Bが設けられている。尚、庫内温度検出センサ11Bの検出情報は、庫内温度が異常高温になるとグリルバーナ7の燃焼を停止する情報等として用いられる。
(ガス燃料の供給構成)
図2に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b、大火力バーナ用分岐路14c及びグリルバーナ用分岐路15の4系統のガス流路が分岐されている。
グリルバーナ用分岐路15に、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対するガス燃料の供給圧力を設定圧に調整するガバナ16が設けられ、ガバナ16にて設定圧に調整されたガス燃料を下部バーナ7Sに導く下部バーナ用供給路17S、及び、ガバナ16にて設定圧に調整されたガス燃料を上部バーナ7Uに導く上部バーナ用供給路17Uが、グリルバーナ用分岐路15から分岐されている。
標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b及び大火力バーナ用分岐路14cの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのコンロ用ガス量調整弁18が備えられている。
また、下部バーナ用供給路17S及び上部バーナ用供給路17Uの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのグリル用ガス量調整弁19が備えられている。
このように、グリルバーナ7における下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力は、グリル用ガス量調整弁19にて無段階的に変更されることになるが、本実施形態においては、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力が、「強」「中」「弱」の3段階に変更されるものとする。
(ガスコンロの操作構成)
図1に示すように、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の上方箇所には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つのコンロ操作具20が設けられている。
また、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの左側の上方箇所には、グリルバーナ7に対して点火及び消火や火力調節を指令するためのグリル操作具21が設けられている。
コンロ操作具20は、押し操作されるごとに点火指令と消火指令を交互に指令するコンロ用点消火スイッチ20A(図6参照)を押し操作し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するロータリエンコーダ(図示は省略)を操作するように構成されている。
また、グリル操作具21は、押し操作されるごとに点火指令と消火指令を交互に指令するグリル用点消火スイッチ21A(図6参照)を押し操作し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するロータリエンコーダ(図示は省略)を操作するように構成されている。
コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの左側の下方箇所には、コンロバーナ1やグリルバーナ7を用いた「連続調理モード」の設定を行う設定操作部22が、下端側を支点にした前後揺動により開閉自在に設けられている。本実施形態においては、コンロバーナ1を用いた連続調理モードは、標準火力バーナ1Aを用いて行うものとして説明する。
尚、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の下方箇所には、コンロバーナ1やグリルバーナ7を用いた種々の自動調理を設定するコンロ用操作部22Aが設けられているが、本実施形態においては、コンロ用操作部22Aの詳細やコンロバーナ1及びグリルバーナ7を用いた種々の自動調理の詳細についての記載は省略する。
「連続調理モード」とは、第1調理時間の間は第1加熱条件でコンロバーナ1やグリルバーナ7を作動させる第1調理運転と、第2調理時間の間は第2加熱条件でコンロバーナ1やグリルバーナ7を作動させる第2調理運転とを実行する調理メニューである。
すなわち、ガスコンロGCの運転を制御する運転制御部B(図6参照)が、連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成されており、その詳細は後述する。
(設定操作部の詳細)
図5に示すように、設定操作部22の上面には、「連続調理モード」の1つである「表裏両面モード」を指令する表裏調理スイッチ23、「連続調理モード」の1つである「パン生地発酵焼成モード」を指令するパンスイッチ24、時間増加操作部25U及び時間減少操作部25Dを備えた時間スイッチ25、設定された内容を決定する決定スイッチ26、設定された内容を取り消すとりけしスイッチ27、及び、調理時間表示部28が設けられている。
ちなみに、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24は、調理メニューを指令する調理メニュー指令部として機能することになる。
「表裏両面モード」とは、第1調理時間に対応する第1加熱条件が被調理物の表面を加熱する表面用加熱条件として設定されて、第1調理運転にて被調理物の表面を加熱調理し、第2調理時間に対応する2加熱条件が被調理物の裏面を加熱する裏面用加熱条件として設定されて、第1調理運転にて加熱調理された後に表裏反転された被調理物を第2調理運転にて加熱調理する調理メニューであり、本実施形態においては、被調理物をコンロ用調理容器CKに収容して加熱調理するように構成されている。
「パン生地発酵焼成モード」とは、第1調理時間に対応する第1加熱条件が、一次発酵させた後のパン生地を二次発酵させるパン生地発酵用加熱条件として設定されて、第1調理運転にてパン生地を発酵(二次発酵)させ、第2調理時間に対応する第2加熱条件が、二次発酵させたパン生地を焼き上げるパン生地焼成用加熱条件として設定されて、第2調理運転にてパン生地を焼成する調理メニューであり、本実施形態においては、パン生地をグリル用調理容器GK(図4参照)に収容して加熱調理するように構成されている。
表裏調理スイッチ23は、押操作するごとに、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」を順次切換えるように構成されている。
さかなの「強」「中」「弱」は、魚の表面と裏面とを焼くための調理メニューであり、メニューの「強」「中」「弱」は、ハンバーグ、ホットケーキ、お好み焼き等、表面焼きと裏面焼きとがある種々の被調理物の加熱調理の際に使用する調理メニューである。
さかなの「強」「中」「弱」の夫々に対応して、さかなの「強」が選択されていることを示す第1表示ランプN1、さかなの「中」が選択されていることを示す第2表示ランプN2、さかなの「弱」が選択されていることを示す第3表示ランプN3が設けられている。
また、メニューの「強」「中」「弱」の夫々に対応して、メニューの「強」が選択されていることを示す第4表示ランプN4、メニューの「中」が選択されていることを示す第5表示ランプN5、メニューの「弱」が選択されていることを示す第6表示ランプN6が設けられている。
パンスイッチ24の上部に相当する箇所に、パン生地を発酵(二次発酵)させる第1調理運転であることを表示する発酵表示ランプM1、及び、二次発酵させたパン生地を焼き上げる第2調理運転であることを表示する焼成表示ランプM2が設けられている。
(調理時間表示部の表示制御について)
調理時間表示部28は、各種の時間を表示するものであって、その代表として、運転制御部Bが、第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を表示し、かつ、第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を表示するように構成されている。
ちなみに、表裏両面モードにおいては、後述する延長時間が存在する場合においては、第2調理運転中において、第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間と延長時間とを加えた合計時間から減算した第2調理運転用残時間を表示し、そして、延長時間が存在しない場合においては、第2調理運転中において、第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を表示するように構成されている。
加えて、運転制御部Bが、第1調理運転を実行しているときに、総調理時間表示指令部Sにて総調理時間表示指令が指令されると、第1調理運転用残時間と第2調理時間とを加えた総調理残時間を、第1調理運転用残時間に代えて表示するように構成されている。
運転制御部Bは、第1調理用残時間、第2調理用残時間、総調理残時間の他にも、種々の時間を調理時間表示部28に表示させることになるが、その詳細は後述する。
また、本実施形態においては、総調理時間表示指令部Sが、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24を兼用して構成されている。つまり、運転制御部Bが、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24を第1調理運転中に押し操作することにより、総調理時間表示指令が指令されたと判別するように構成されている。
調理時間表示部28に隣接する箇所に、調理時間表示部28に表示されている時間が、第1調理運転用残時間であるか、第2調理運転用残時間であるか、総調理残時間であるかを示す種別を表示する時間種別表示部Tが設けられている。
そして、運転制御部が、表裏調理スイッチ23にて選択(指令)された調理メニューやパンスイッチ24にて指令された「パン生地発酵焼成モード」を実行する際に、調理時間表示部28に表示する時間の種別に合わせて時間種別表示部Tを作動させるように構成されている。
時間種別表示部Tとして、表裏調理スイッチ23にて選択(指令)された調理メニューに対応する第1時間種別表示部T1と、パンスイッチ24にて指令された「パン生地発酵焼成モード」に対応する第2時間種別表示部T2とが設けられている。
第1時間種別表示部T1が、調理時間表示部28と時間スイッチ25との間に、表ランプ29aと裏ランプ29bとを設ける形態に構成されている。
そして、運転制御部Bが、調理時間表示部28に表示されている時間が第1調理運転用残時間であるときには、表ランプ29aを点灯させかつ裏ランプ29bを消灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が第2調理運転用残時間であるときには、表ランプ29aを消灯させかつ裏ランプ29bを点灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が総調理残時間であるときには、表ランプ29a及び裏ランプ29bを点灯させるように構成されている。
第2時間種別表示部T2が、発酵表示ランプM1及び焼成表示ランプM2にて構成されている。
つまり、運転制御部Bが、調理時間表示部28に表示されている時間が第1調理運転用残時間であるときには、発酵表示ランプM1を点灯させかつ焼成表示ランプM2を消灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が第2調理運転用残時間であるときには、発酵表示ランプM1を消灯させかつ焼成表示ランプM2を点灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が総調理残時間であるときには、発酵表示ランプM1及び焼成表示ランプM2を点灯させるように構成されている。
(ガスコンロの制御構成)
図6に示すように、ガスコンロGCの運転制御部Bが、コンロ用点消火スイッチ20Aによる点火指令や消火指令によって、コンロバーナ1に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行い、また、グリル用点消火スイッチ21Aによる点火指令や消火指令によって、グリルバーナ7に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行うように構成されている。
また、運転制御部Bが、設定操作部22の設定情報に基づいて、上述の通り、「連続調理モード」の調理メニューを実行することになり、その際に、コンロバーナ1やグリルバーナ7に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を実行するように構成されている。
尚、図示は省略するが、各種情報を音声で報知する音声報知部が設けられ、運転制御部Bが、音声報知部を作動させて、各種情報を報知する報知処理を行うように構成されている。
すなわち、運転制御部Bは、表裏調理スイッチ23にて調理メニューが指令されたのち、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されると、元ガス弁13、コンロ用ガス量調整弁18を操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)に燃料ガスを供給する状態とし、加えて、点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
又、調理メニューの加熱調理を中断する等の目的により、コンロ用点消火スイッチ20Aにより消火指令が指令されると、元ガス弁13、コンロ用ガス量調整弁18を閉状態に操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する消火処理を実行することになる。
標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の燃焼状態において、コンロ用ガス量調整弁18を操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の火力を、調理メニューごとに設定された火力に変更調節する火力調節処理を実行することになる。
また、調理メニューを実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間に達すると、消火条件が満たされたとして、上述した消火処理を実行して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を自動的に消火することになる。尚、後述の如く、延長時間が設定されている場合には、第2調理時間に続く延長時間が終了した時点で、消火処理を実行することになる。
また、運転制御部Bは、パンスイッチ24にて「パン生地発酵焼成モード」が指令されたのち、グリル用点消火スイッチ21Aにより点火指令が指令されると、元ガス弁13、グリル用ガス量調整弁19を操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
又、「パン生地発酵焼成モード」の加熱調理を中断する等の目的により、グリル用点消火スイッチ21Aにより消火指令が指令されると、元ガス弁13、グリル用ガス量調整弁19を閉状態に操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを消火する消火処理を実行することになる。
下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの燃焼状態において、下部バーナ7Sに対するグリル用ガス量調整弁19及び上部バーナ7Uに対するグリル用ガス量調整弁19を操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力を、「パン生地発酵焼成モード」に対して設定された火力に変更調節する火力調節処理を実行することになる。
また、「パン生地発酵焼成モード」を実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間に達すると、消火条件が満たされたとして、上述した消火処理を実行して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを自動的に消火することになる。
(表裏両面モードの詳細)
表裏調理スイッチ23にて選択(指令)される〔さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」〕は、第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間が、異なる時間に設定されている。但し、表裏調理スイッチ23にて設定される総調理時間における第1調理時間は、後述の如く、予熱基準時間と実調理時間とを加えた時間である。
例えば、さかなの「強」が19分、さかなの「中」が16分、さかなの「弱」が14分に設定され、メニューの「強」が16分、メニューの「中」が11分、メニューの「弱」が8分に設定されている。
尚、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」が表裏調理スイッチ23にて選択(指令)されると、選択された調理メニューの総調理時間が、時間表示部28に表示される。
また、第1調理時間が、被調理物を収納(投入)した調理容器としてのコンロ用調理容器CKを予熱する予熱時間と被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定されている。
そして、運転制御部Bが、表裏両面モードの調理運転を開始するときにコンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)にて検出される初期検出温度に基づいて、予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するように構成されている(図9参照)。
本実施形態においては、予熱時間設定処理が、設定基準温度(例えば、15℃)と初期検出温度との偏差に基づいて、予熱基準時間(例えば、1分)を変更して予熱時間を設定する処理として構成されている。
具体的には、設定基準温度(例えば、15℃)と初期検出温度との偏差に対して、予め実験により求めた係数(0よりも大きい係数)を乗算して予熱時間変更時間を求め、予熱基準時間に対して予熱時間変更時間を加算して予熱時間を定めるように構成されている。
したがって、初期検出温度が設定基準温度(例えば、15℃)よりも大きいときには、予熱時間変更時間が負となり、予熱時間が予熱基準時間(例えば、1分)よりも短い時間となり、逆に、初期検出温度が設定基準温度(例えば、15℃)よりも小さいときには、予熱時間変更時間が正となり、予熱時間が予熱基準時間(例えば、1分)より長い時間となる。
また、運転制御部Bが、表裏調理スイッチ23にて設定される総調理時間、つまり、予熱時間が予熱基準であると仮定した場合における第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間と、総調理時間から予熱基準時間を減算した残時間を実調理時間と第2調理時間とに分配する分配比率とに基づいて、第1調理時間の実調理時間と第2調理時間とを設定して、第1調理時間と第2調理時間とを求めるように構成されている。
例えば、分配比率が6:4に設定されて、さかなの「強」の場合には、表裏調理スイッチ23にて設定される総調理時間(19分)から予熱基準時間(1分)を減算した残時間(18分)に対して、6/10を乗算した10.8を四捨五入した11分が、実調理時間として求められ、残時間(18分)に対して、4/10を乗算して求めた7.2を四捨五入した7分が、第2調理時間として設定される。
つまり、表裏調理スイッチ23にて設定される総調理時間から予熱基準時間を減算した残時間を分配比率にて分配して、実調理時間と第2調理時間とを設定する際に、必要に応じて四捨五入を行いながら、実調理時間と第2調理時間とを分単位で設定するように構成されている。
したがって、さかなの「強」の場合において、例えば、予熱時間設定処理にて設定される予熱時間が予熱基準時間(例えば、1分)に相当する時間に設定されると、第1調理時間が、予熱時間(例えば、1分)と実調理時間(11分)とを加えた12分に設定され、また、分配により設定した第2調理時間(7分)が、第2調理時間として設定される。
また、例えば、メニューの「強」の場合においては、表裏調理スイッチ23にて設定される総調理時間(16分)から予熱基準時間(1分)を減算した残時間(15分)に対して、6/10を乗算した9分が、実調理時間として設定され、残時間(15分)に対して、4/10を乗算して求めた6分が、第2調理時間として設定される。
したがって、例えば、メニューの「強」の場合において、例えば、予熱時間設定処理にて設定される予熱時間が予熱基準時間(例えば、1分)に相当する時間に設定されると、第1調理時間が、予熱時間(1分)と実調理時間(9分)とを加えた10分に設定され、また、分配により設定した第2調理時間(6分)が、第2調理時間として設定される。
また、〔さかなの「強」「中」「弱」〕についての第1調理運転における第1加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、表用目標温度(例えば、240℃)に加熱する条件に設定され、第2調理運転における第2加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出される底部温度を、裏用目標温度(例えば、220℃)に加熱する条件に設定されている。
つまり、第1加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度(例えば、240℃)以上になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を低火力で燃焼させる状態に切換え、その状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度(例えば、235℃)以下になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態に切換えることにより、コンロ用調理容器CKの底部温度を表用目標温度(例えば、240℃)に加熱する条件に設定されている。
同様に、第2加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が裏用目標温度(例えば、220℃)以上になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を低火力で燃焼させる状態に切換え、その状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度(例えば、215℃)以下になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態に切換えることにより、コンロ用調理容器CKの底部温度を裏用目標温度(例えば、220℃)に加熱する条件に設定されている。
また、〔メニューの「強」「中」「弱」〕における第1調理運転における第1加熱条件が、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、表用目標温度(例えば、180℃)に加熱する条件に設定され、第2調理運転における第2加熱条件が、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出される底部温度を、裏用目標温度(例えば、160℃)に加熱する条件に設定されている。
つまり、第1加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度(例えば、180℃)以上になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を低火力で燃焼させる状態に切換え、その状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度(例えば、175℃)以下になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態に切換えることにより、コンロ用調理容器CKの底部温度を表用目標温度(例えば、180℃)に加熱する条件に設定されている。
同様に、第2加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が裏用目標温度(例えば、160℃)以上になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を低火力で燃焼させる状態に切換え、その状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度(例えば、155℃)以下になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態に切換えることにより、コンロ用調理容器CKの底部温度を裏用目標温度(例えば、160℃)に加熱する条件に設定されている。
ちなみに、上述の説明の通り、本実施形態においては、表裏調理スイッチ23が、さかなの「強」「中」「弱」やメニューの「強」「中」「弱」を選択することにより、予熱時間が予熱基準であると仮定した場合における第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間を設定する総調理時間設定部Wとして機能することになる。
つまり、さかなの「強」「中」「弱」やメニューの「強」「中」「弱」の夫々に対して、長さを変えて複数の総調理時間が予め設定され、総調理時間設定部Wとして機能する表裏調理スイッチ23が、予め設定された複数の総調理時間を選択する形態で総調理時間を設定するように構成されている。
(表裏両面モードの延長運転について)
運転制御部Bが、予熱時間設定処理によって予熱時間が予熱基準時間より短くなったときには、第2調理運転として、第2調理時間に続いて、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間の間、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を保温用加熱条件で作動させる運転を実行するように構成されている。
保温用加熱条件は、本実施形態においては、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を設定低下力にて燃焼させる条件に設定されている。
ちなみに、上述の如く、運転制御部Bが、第2調理運転中において、延長時間がない場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間から減算しかつ延長時間が存在する場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間と延長時間とを加えた合計時間から減算した第2調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示するように構成されている。
(表裏両面モードの予熱時間修正処理について)
運転制御部Bが、予熱時間の間に、コンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)にて検出される検出温度が下降状態になったときには、その下限温度に基づいて予熱時間を修正する予熱時間修正処理を実行するように構成されている(図10参照)。
具体的には、設定基準温度(例えば、15℃)と下限温度との偏差に対して、予め実験により求めた係数(0よりも大きい係数)を乗算して予熱時間修正時間を求め、予熱基準時間に対して予熱時間修正時間を加算して、下限温度を検出した時点からの新たな予熱時間を定めるように構成されている。
したがって、下限温度が設定基準温度(例えば、15℃)よりも大きいときには、予熱時間修正時間が負となり、新たに定める予熱時間が予熱基準時間(例えば、1分)よりも短い時間となり、逆に、初期検出温度が設定基準温度(例えば、15℃)よりも小さいときには、予熱時間修正時間が正となり、新たに定める予熱時間が予熱基準時間(例えば、1分)より長い時間となる。
そして、あらたに予熱時間が定められると、その新たに定める予熱時間と実調理時間とを加えた時間が、新たな第1調理時間として設定されることになる。
(表裏両面モードにおける制御作動)
次に、図7のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの表裏両面モードにおける制御作動を説明する。
さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」のいずれかが表裏調理スイッチ23にて選択された状態で、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されたと判別すると(#1)、調理タイマーの計時を開始し(#2)、その後、初期加熱用の高火力にて標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を加熱作動させる初期加熱処理を開始する(#3)。
その後、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度以上であるか否かを判定し(#4)、底部温度が表用目標温度以上でないときには、初期加熱処理(#3)を継続し、そして、底部温度が表用目標温度以上になると、低火力にて標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を加熱作動させる低火力加熱処理を実行する(#5)。
#5の低火力加熱処理を実行した後には、調理タイマーの計測時間に基づいて、第1調理時間が経過したか否かを判定する(#6)。
#6にて、第1調理時間が経過していないと判別したときには、次に、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)が高火力で燃焼中であるか否かを判別し(#7)、高火力でない場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下であるか否かを判定する(#8)。
コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下である場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる高火力加熱処理を開始する(#9)。
ちなみに、高火力加熱処理における高火力と初期加熱処理における高火力とは、同じ火力でも良いが、初期加熱処理における高火力を、高火力加熱処理における高火力よりも高い(大きな)火力にしてもよく、また、低い(小さな)火力にしてもよい。
#9の高火力加熱処理を開始したのち、及び、#7にて、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)が高火力であると判定した場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度以上であるか否かを判別し(#10)、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度以上である場合には、低火力にて標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)加熱作動させる低火力加熱処理を実行する(#11)。
#8にて、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下でないと判別した場合、及び、#10にて、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度以上でないと判別した場合には、#6の処理に移行することになり、同様に、#11の低火力加熱処理を実行した際にも、#6の処理に移行することになる。
#6にて、第1調理時間が経過していると判別した場合には、低火力にて標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を加熱作動させる低火力加熱処理を実行し(#12)、次に、被調理物を表裏反転させることを促す裏返し報知の処理を実行する(#13)。
ちなみに、図7のフローチャートにおいては記載を省略するが、第1調理運転用残時間が30秒以下になると、その時点で、被調理物を裏返す準備を促す準備報知の処理が実行されて、被調理物を表裏反転させることを円滑に行えるように構成されている。
調理者は、被調理物を表裏反転させると、その時点で、表裏調理スイッチ23を押し操作することになる。
従って、裏返し報知の処理(#13)を実行した後は、表裏調理スイッチ23の操作が有ったか否かを判定し(#14)、表裏調理スイッチ23の操作が無いときには、裏返し報知の処理(#13)からの経過時間が3分に達したか否かを判定する(#15)。
そして、3分が経過するまでの間に、表裏調理スイッチ23の操作がないときには、異常であるとして、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する消火処理(#16)を実行して、表裏両面モードの制御作動を終了する。
尚、図9に示すように、第1調理時間が経過して第1調理運転が終了すると、低火力加熱処理が実行されるため、コンロ用調理容器CKの底部温度が漸次低下することになり、そして、被調理物を表裏反転させた調理者が表裏調理スイッチ23を押し操作することにより、その時点から第2調理運転が開始されることになる。
#14にて、表裏調理スイッチ23の操作が有ったと判定したときには、次に、第2調理時間が経過したか否かを判別する(#17)。
#17にて、第2調理時間が経過していないと判別したときには、次に、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)が高火力で燃焼中であるか否かを判別し(#19)、高火力でない場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用下限温度以下であるか否かを判定する(#20)。
#20にて、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用下限温度以下であると判定した場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる高火力加熱処理を開始する(#21)。
ちなみに、第1調理時間の高火力加熱処理における高火力と第2調理時間の高火力加熱処理における高火力とは、同じ火力でも良いが、第2調理時間の高火力を、第1調理時間の高火力よりも低い(小さな)火力にしてもよい。
#21の高火力加熱処理を開始したのち、及び、#19にて、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)が高火力であると判定した場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用目標温度以上であるか否かを判別し(#22)、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用目標温度以上である場合には、低火力にて標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)加熱作動させる低火力加熱処理を実行する(#23)。
ちなみに、第1調理時間の低火力加熱処理における低火力と第2調理時間の低火力加熱処理における低火力とは、同じ火力でも良いが、第2調理時間の低火力を、第1調理時間の低火力よりも低い(小さな)火力にしてもよい。
#20にて、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用下限温度以下でないと判別した場合、及び、#22にて、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度以上でないと判別した場合には、#17の処理に移行することになり、同様に、#23の低加熱処理を実行した際にも、#17の処理に移行することになる。
#17にて、第2調理時間が経過していると判別した場合には、延長時間があるか否かを判別し(#24)、延長時間がない場合には、表裏両面モードが終了したことを報知する終了報知の処理を実行し(#27)、その後、#16の消火処理を実行して、表裏両面モードの制御作動を終了する。
#24にて、延長時間があると判別した場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を設定低火力力にて燃焼させる保温加熱処理(#25)を、#26にて延長時間が経過することが判別されるまで実行する。
そして、#26にて延長時間が経過したと判別した場合には、#27の表裏両面モードが終了したことを報知する終了報知の処理を実行し、その後、#16の消火処理を実行して、表裏両面モードの制御作動を終了する。
(表裏両面モードの時間管理の詳細)
運転制御部Bが、第1調理運転の実行中において、調理時間表示部28に表示されている第1調理運転用残時間が時間スイッチ25にて増減変更されると、その増減変更された時間にて第1調理運転用残時間を増減する第1調理運転用残時間の更新処理を行うように構成されている。
加えて、本実施形態においては、第1調理運転用残時間の更新処理においては、時間スイッチ25にて変更された時間と、上述の分配比率(例えば、6:4)に基づいて、第2調理時間の修正時間を求めて、その修正時間にて第2調理時間を更新するように構成されている。
すなわち、例えば、第1調理運転用残時間が時間スイッチ25にて5分変更されると、5分に4/6を乗じて求めた時間(例えば、3分)が第2調理時間に加算されるように構成されている。
また、運転制御部Bが、第2調理運転の実行中において、調理時間表示部28に表示されている第2調理運転用残時間が時間スイッチ25にて増減変更されると、その変更された時間にて第2調理運転用残時間を増減する第2調理運転用残時間の更新処理を実行するように構成されている。
(表裏両面モードの時間管理の制御作動)
次に、図8のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの表裏両面モードにおける時間管理の制御作動を説明する。
先ず、表裏両面モードにおける総調理時間を表裏調理スイッチ23の操作により設定する総調理時間設定の処理(#31)を、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されるまで実行する。
コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されると(#32)、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出される初期検出温度に基づいて、予熱時間を設定する予熱時間設定処理(#33)、及び、予熱時間設定処理にて設定された予熱時間が予熱基準時間より短くなったときには、予熱基準時間と予熱時間との差に相当する延長時間を設定する延長時間設定処理(#34)を順次実行する。
続いて、総調理時間設定の処理(#31)にて設定された総調理時間及び分配比率に基づいて、第1調理時間における実調理時間及び第2調理時間を設定し、そして、予熱時間設定処理(#33)にて設定された予熱時間と実調理時間とを加算して、第1調理運転の運転時間である第1調理時間を設定し、加えて、延長時間設定処理(#34)にて延長時間が設定されている場合には、第2調理時間と延長時間とを加えた時間を第2調理用運転時間として設定し、かつ、延長時間が存在しない場合には、第2調理時間を第2調理用運転時間として設定する調理運転用時間設定処理を実行する(#35)。
その後、調理タイマーの計時を開始し(#36)、続いて、第1調理運転を開始してからの経過時間を第1調理時間から減算した第1調理用運転用残時間を表示する処理を実行する(#37)。
#37の処理にて第1調理運転用残時間を表示するにあたり、基本的には、第1調理運転用残時間を分単位で表示することになるが、第1調理運転用残時間が30秒以内になると、第1調理運転用残時間を秒単位で表示するように構成されている。
次に、予熱時間中であるか否かを判定し(#38)、予熱時間中である場合には、コンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)にて検出される検出温度が下降状態になったときには、その下限温度に基づいて予熱時間を修正する予熱時間修正処理を実行する(#39)。
続いて、予熱時間修正処理(#39)にて予熱時間が修正されたか否かを判定し(#40)、予熱時間が修正されている場合には、新たに設定された予熱時間と実調理時間とを加えた時間を第1調理運転用残時間に修正する第1調理運転用残時間の修正処理を実行する(#41)。
第1調理運転用残時間の修正処理(#41)を実行した後や、#38にて予熱時間中でないと判定した場合及び#40にて予熱時間が修正されていないと判定した場合には、次に、時間スイッチ25が操作されたか否かを判別し(#42)、時間スイッチ25が操作された場合には、その操作された時間に基づいて第1調理運転用残時間を更新する第1調理運転用残時間の更新処理を実行する(#43)。尚、第1調理運転用残時間の更新処理においては、上述の如く、第2調理時間を更新することが行われ、その結果、第2調理用運転時間が更新される。
#43の第1調理運転用残時間の更新処理を実行した後、又は、#42の処理にて、時間スイッチ25が操作されていないと判別したときには、次に、表裏調理スイッチ23がON操作(押操作)されているか否かを判別し(#44)、表裏調理スイッチ23がON操作(押操作)されていると判別したときには、総調理残時間を表示する処理を実行する(#45)。尚、総調理残時間とは、第1調理運転用残時間と第2調理用運転時間とを加えた時間である。
次に、総調理残時間を表示したのちは、表裏調理スイッチ23がOFF操作(押操作が解除)されたか否かを判別し(#46)、表裏調理スイッチ23がOFF操作(押操作が解除)されていないと判別したときには、#45の処理に移行することになる。
#44の処理にて、表裏調理スイッチ23がON操作されていないと判別したとき、又は、#46の処理にて、表裏調理スイッチ23がOFF操作されたと判別したときには、次に、第1調理時間が終了したか否かを判別し(#47)、第1調理時間が終了していないと判別したときには、#37の処理に移行することになる。
#47の処理にて、第1調理時間が終了していると判別したときには、次に、第2調理運転を開始してからの経過時間を第2調理用運転時間から減算した第2調理運転用残時間を表示する処理を実行する(#48)。
続いて、第2調理運転を開始してから3分経過するまでに表裏調理スイッチ23が操作されたか否かを判別し(#49)、第2調理運転を開始してから3分が経過しても表裏調理スイッチ23が操作されていないときには、調理時間表示部28にて各種の時間を表示しながら調理時間を管理する処理を終了する。
尚、#48の処理にて、第2調理運転用残時間を表示するにあたり、#49の処理にて表裏調理スイッチ23が操作されたと判別されるまでの間、つまり、第2調理運転が開始されるまでの間は、第2調理運転時間を減算することなく表示し、#49の処理にて表裏調理スイッチ23が操作されたと判別した後は、第2調理運転時間を時間経過に伴って減算した第2調理運転用残時間を表示することになる。
#49にて、第2調理運転を開始してから3分が経過するまでに表裏調理スイッチ23が操作された判別したときには、続いて、時間スイッチ25が操作されたか否かを判別し(#50)、時間スイッチ25が操作された場合には、その操作された時間に基づいて、第2調理時間を変更し、併せて、第2調理運転用残時間を更新する第2調理運転用残時間の更新処理を実行する(#51)。
#51の処理を実行した後、又は、#50の処理にて時間スイッチ25が操作されていないと判別したときには、第2調理用運転時間が終了した否かを判別し(#52)、第2調理用運転時間が終了していない場合には、#48の処理に移行し、また、第2調理用運転時間が終了している場合には、調理時間表示部28にて各種の時間を表示しながら調理時間を管理する処理を終了する。
(パン生地発酵焼成モードの詳細)
パンスイッチ24が最初に押し操作されると、発酵表示ランプM1が点灯し、かつ、調理時間表示部28に、パン生地を発酵(二次発酵)させる第1調理時間の基準値(例えば、40分)が表示される。
この状態において、時間スイッチ25の操作により、第1調理時間を変更し、その後、決定スイッチ26の押し操作すると、第1調理時間が決定する。
次に、再度パンスイッチ24を押し操作すると、焼成表示ランプM2が点灯し、かつ、調理時間表示部28に、パン生地を焼成させる第2調理時間の基準値(例えば、13分)が表示される。
この状態において、時間スイッチ25の操作により、第2調理時間を変更し、その後、決定スイッチ26の押し操作すると、第2調理時間が決定する。
第1調理時間及び第2調理時間を決定した後、グリル操作具21の操作により点火指令を指令すると、〔パン生地発酵焼成モード〕が開始されることになる。
そして、第1調理時間の実行中には、第1調理運転用残時間が表示され、また、第2調理時間の実行中においては、第2調理運転用残時間が表示される。
また、第1調理時間が終了して第2調理運転を開始する際には、「焼成を開始します」とのコメントが、音声式報知部(図示せず)にて報知され、第2調理時間が終了すると、「パンが焼き上がりました」とのコメントが、音声式報知部(図示せず)にて報知されるように構成されている。
さらに、第1調理時間の実行中に、パンスイッチ24を押し操作すると、発酵表示ランプM1及び焼成表示ランプM2が点灯し、かつ、調理時間表示部28に、総調理残時間が表示される。
例えば、第1調理時間を40分、第2調理時間を13分に設定した状態で調理運転を開始し、その後、10分経過してからパンスイッチ24を押し操作すると、パンスイッチ24を押し操作している間は、第1調理時間の40分から10分を減算した30分と、第2調理時間の13分とを加えた43分が、総調理残時間として表示されることになる。
第1調理時間に対応する第1加熱条件、つまり、パン生地発酵用加熱条件として、本実施形態では、調理開始時には、グリル用調理容器GKの底部温度が設定目標温度(例えば、38℃)になるまで、グリルバーナ7を初期加熱力にて加熱作動させ、その後は、グリル用調理容器GKの底部温度が設定下限温度(例えば、35℃)になるごとに設定目標温度(例えば、38℃)になるまでグリルバーナ7を設定継続加熱力にて加熱作動させる条件が設定されている。
つまり、グリルバーナ7を初期加熱力にて加熱作動させて、グリル用調理容器GKの底部温度が設定目標温度(例えば、38℃)になると、グリルバーナ7を消火状態にする。その後は、グリル用調理容器GKの底部温度が設定下限温度(例えば、35℃)になると、グリルバーナ7を設定継続加熱力にて加熱作動させ、グリル用調理容器GKの底部温度が設定目標温度(例えば、38℃)になると、グリルバーナ7を消火状態にすることを繰り返すことになる。
そして、本実施形態では、初期加熱力として、グリルバーナ7の下部バーナ7Sの火力を「弱」、上部バーナ7Uの火力を「強」にする火力が設定され、また、設定継続加熱力として、グリルバーナ7の下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「弱」にする火力が設定されている。
第2調理時間に対応する第2加熱条件、つまり、パン生地焼成用加熱条件とし、本実施形態は、下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「強」にする状態で、第2調理時間のうちの焼成余熱時間(例えば、2分)を除いた時間(以下、焼成時間と呼称)に亘って、グリルバーナ7を燃焼させ、その後、グリルバーナ7の燃焼を停止させた状態で、焼成余熱時間(例えば、2分)の間だけグリル庫6が保有する熱量にて余熱する条件に定められている。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、表裏両面モードとしての、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」の調理メニューを、コンロ用調理容器CKを用いて行う場合を例示したが、これらの調理メニューを、グリル用調理容器GKを用いて、グリルGにて行うようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、コンロ用調理容器CKとして、蓋付きの調理容器を例示したが、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」の調理メニューを、蓋無の調理容器を用いて行うようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、総調理時間表示指令部Sを、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24を兼用して構成する場合を例示したが、総調理時間表示指令部Sを、専用の操作スイッチを設ける形態で構成してもよい。
(4)上記実施形態では、時間種別表示部Tを、調理時間表示部28の外部に設けるようにしたが、調理時間表示部28が液晶表示式に構成される場合等においては、時間種別表示部Tを、調理時間表示部28の内部にて表示する形態で構成してもよい。
(5)上記実施形態では、表裏両面モードにおける第1加熱条件と第2加熱条件とを異なる条件としたが、第1加熱条件と第2加熱条件とを同じ条件に設定する形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態では、表裏両面モードにおいて、第1調理運転から第2調理運転に切換えた直後においては、第2調理運転用残時間を減少させることを停止しておき、被調理物の裏返しを終了したことが、表裏調理スイッチ23の操作により指令されると、第2調理運転用残時間を減少させることを開始するように構成したが、例えば、第1調理運転から第2調理運転に切換えた後においても、第2調理運転用残時間を減少させることを継続させる形態で実施してもよい。
(7)上記実施形態では、第1調理運転中において、第1調理運転用残時間が増変更設定されると、第1調理運転用残時間を変更させることに加えて、第2調理時間をも変更する場合を例示したが、第2調理時間の変更を省略する形態で実施してもよい。
(8)上記実施形態では、予熱時間設定処理として、設定基準温度と初期検出温度との偏差に基づいて、予熱基準時間を変更して予熱時間を設定する処理を例示したが、例えば、初期検出温度と適正な予熱時間との時間関係を予め実験で求めておき、初期検出温度と時間関係とに基づいて予熱時間を設定する等、予熱時間設定処理の具体構成は各種変更できる。
(9)上記実施形態では、「表裏両面モード」として、さかなの「強」「中」「弱」とメニューの「強」「中」「弱」とを備えさせる場合を例示したが、さかなの「強」「中」「弱」とメニューの「強」「中」「弱」とのいずれか一つを備える形態で実施してもよい。
(10)上記実施形態では、コンロ用容器温度検出センサ1Sやグリル用容器温度検出センサ11Aとして、接触式の温度センサを設ける場合を例示したが、非接触式の温度センサを設ける形態で実施してもよい。
(11)上記実施形態では、長さを変えて複数の総調理時間が予め設定され、総調理時間設定部Wにて、予め設定された複数の総調理時間を選択する形態で総調理時間を変更設定する場合を例示したが、例えば、時間スイッチ25にて総調理時間を変更設定する形態で実施してもよい。
(12)上記実施形態では、加熱調理器として、グリルGを備えるガスコンロGC例示したが、加熱調理器としては、グリルGを備えないガスコンロGC、ガスコンロGCに組みこまれていない専用のガス燃焼式のグリルG、電磁誘導加熱式のコンロ等、種々の形態のものが適用できる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 加熱部
1S 温度検出部
23 調理メニュー指令部
28 調理時間表示部
B 運転制御部
CK 調理容器
W 総調理時間設定部

Claims (5)

  1. 加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
    前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させて、調理容器に収容した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを実行する表裏両面モードが設定され、
    前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成された加熱調理器であって、
    前記第1調理時間が、前記被調理物を収容した前記調理容器を予熱する予熱時間と前記被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定され、
    前記調理容器の温度を検出する温度検出部が設けられ、
    前記運転制御部が、前記表裏両面モードの調理運転を開始するときに前記温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、前記予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するように構成され
    前記予熱時間設定処理が、設定基準温度と前記初期検出温度との偏差に基づいて、予め定めた予熱基準時間を変更して前記予熱時間を設定する処理であり、
    前記予熱時間が前記予熱基準時間であると仮定した場合における前記第1調理時間と前記第2調理時間とを加えた総調理時間を設定する総調理時間設定部が設けられ、
    前記運転制御部が、前記総調理時間、及び、前記総調理時間から前記予熱基準時間を減算した残時間を前記実調理時間と前記第2調理時間とに分配するために予め設定された分配比率に基づいて、前記実調理時間と前記第2調理時間とを定めるように構成されている加熱調理器。
  2. 前記運転制御部が、前記予熱時間設定処理によって前記予熱時間が前記予熱基準時間より短くなったときには、前記第2調理運転として、前記第2調理時間に続いて、前記予熱基準時間と前記予熱時間との差に相当する延長時間の間、前記加熱部を保温用加熱条件で作動させる運転を実行するように構成されている請求項1記載の加熱調理器。
  3. 加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
    前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させて、調理容器に収容した被調理物の表面を加熱調理する第1調理運転と、当該第1調理運転に続く第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させて、表裏反転させた前記被調理物の裏面を加熱調理する第2調理運転とを実行する表裏両面モードが設定され、
    前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記表裏両面モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成された加熱調理器であって、
    前記第1調理時間が、前記被調理物を収容した前記調理容器を予熱する予熱時間と前記被調理物の表面を加熱調理する実調理時間とを加算した形態で設定され、
    前記調理容器の温度を検出する温度検出部が設けられ、
    前記運転制御部が、前記表裏両面モードの調理運転を開始するときに前記温度検出部にて検出される初期検出温度に基づいて、前記予熱時間を設定する予熱時間設定処理を実行するように構成され、
    前記予熱時間設定処理が、設定基準温度と前記初期検出温度との偏差に基づいて、予め定めた予熱基準時間を変更して前記予熱時間を設定する処理であり、
    前記運転制御部が、前記予熱時間設定処理によって前記予熱時間が前記予熱基準時間より短くなったときには、前記第2調理運転として、前記第2調理時間に続いて、前記予熱基準時間と前記予熱時間との差に相当する延長時間の間、前記加熱部を保温用加熱条件で作動させる運転を実行するように構成されている加熱調理器。
  4. 前記運転制御部が、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、且つ、前記第2調理運転中においては、前記延長時間がない場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算しかつ前記延長時間が存在する場合には当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間と前記延長時間とを加えた合計時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されている請求項2又は3記載の加熱調理器。
  5. 前記運転制御部が、前記予熱時間の間に、前記温度検出部にて検出される検出温度が下降状態になったときには、その下限温度に基づいて前記予熱時間を修正する予熱時間修正処理を実行するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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