JP6893437B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させる第1調理運転と、第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させる第2調理運転とを実行する連続調理モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成され、且つ、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示し、かつ、前記第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成された加熱調理器に関する。
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させる第1調理運転と、第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させる第2調理運転とを実行する連続調理モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成され、且つ、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、かつ、前記第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されたものであって、その特徴構成は、
総調理時間表示指令を指令する総調理時間表示指令部が設けられ、
前記運転制御部が、前記第1調理運転を実行しているときに、前記総調理時間表示指令が指令されると、前記第1調理運転用残時間と前記第2調理時間とを加えた総調理残時間を、前記第1調理運転用残時間に代えて前記調理時間表示部に表示するように構成され、
前記連続調理モードとして、前記第1加熱条件がパン生地発酵用加熱条件として設定されて、前記第1調理運転にてパン生地を発酵させ、前記第2加熱条件がパン生地焼成用加熱条件として設定されて、前記第2調理運転にてパン生地を焼成するパン生地発酵焼成モードが備えられている点にある。
尚、このパン生地発酵焼成モードにおいては、パン生地とは、一次発酵させたパン生地を意味し、パン生地の発酵とは、一次発酵させたパン生地を二次発酵させることを意味する。
このように、パン生地の発酵(二次発酵)及び焼成を連続して行えることができるため、パンの調理(製作)を良好に行うことができる。
また、二次発酵させたパン生地を焼成する際には、パン生地を高温に加熱することになるから、第2加熱条件としてのパン生地焼成用加熱条件が、パン生地を高温で加熱条件に定められることになる。
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させる第1調理運転と、第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させる第2調理運転とを実行する連続調理モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成され、且つ、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、かつ、前記第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されたものであって、その特徴構成は、
総調理時間表示指令を指令する総調理時間表示指令部が設けられ、
前記運転制御部が、前記第1調理運転を実行しているときに、前記総調理時間表示指令が指令されると、前記第1調理運転用残時間と前記第2調理時間とを加えた総調理残時間を、前記第1調理運転用残時間に代えて前記調理時間表示部に表示するように構成され、
前記連続調理モードとして、前記第1加熱条件が被調理物の表面を加熱する表面用加熱条件として設定されて、前記第1調理運転にて前記被調理物の表面を加熱調理し、前記第2加熱条件が前記被調理物の裏面を加熱する裏面用加熱条件として設定されて、前記第1調理運転にて加熱調理された後に表裏反転された前記被調理物を前記第2調理運転にて加熱調理する表裏両面モードが備えられ、
前記表裏両面モードにおける前記第1調理時間と前記第2調理時間とを加えた総調理時間を変更設定する総調理時間設定部が設けられ、
前記第1調理時間が、予熱時間と実調理時間とからなり、
前記運転制御部が、前記総調理時間から前記予熱時間を減算した残時間を、前記実調理時間と前記第2調理時間とに分配する分配比率に基づいて、前記実調理時間と前記第2調理時間とを設定するように構成され、
前記運転制御部が、前記第1調理運転の実行中において、前記総調理残時間を前記調理時間表示部に表示しているときに、時間変更設定部にて前記総調理残時間が増減変更されると、当該増減時間を前記分配比率にて分配して第1調理時間用補正時間及び第2調理時間用補正時間を求めて、前記第1調理運転用残時間を前記第1調理時間用補正時間にて修正し、かつ、前記第2調理時間を前記第2調理時間用補正時間にて修正するように構成されている点にある。
しかも、総調理残時間を表示するにあたり、第1調理運転用残時間に代えて調理時間表示部に総調理残時間を表示するものであるから、総調理残時間を表示するために、別途、総調理残時間を表示するための表示部を設けるようにすることに較べて、構成の簡素化を図ることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、構成の簡素化を図りながら、第1調理運転中においても、第2調理運転が終了するまでの残時間を表示することができる。
また、表裏両面モードによって、表裏両面を加熱する必要がある被調理物の加熱調理を良好に行うことができる。
つまり、魚、ハンバーグ等の被調理物は、表裏両面に焦げ目を付ける等の目的で、表裏両面を加熱することが望まれるが、そのような加熱調理を、表裏両面モードによって良好に行うことができる。
ちなみに、第1調理時間は、予熱時間と実調理時間とを加えた時間となる。
このように、総調理時間を総調理時間設定部にて変更設定すれば、第1調理時間と第2調理時間が設定されるものとなるから、第1調理時間と第2調理時間とを各別に設定する面倒が無くなるため、表裏両面モードにおける時間設定のための操作の簡略化を図ることができる。
そして、総調理残時間が増減変更されると、当該増減時間を分配比率にて分配して第1調理時間用補正時間及び第2調理時間用補正時間が求められ、第1調理運転用残時間が第1調理時間用補正時間にて修正され、かつ、第2調理時間が第2調理時間用補正時間にて修正される。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記調理時間表示部に表示されている時間が、前記第1調理運転用残時間であるか、前記第2調理運転用残時間であるか、前記総調理残時間であるかを示す種別を表示する時間種別表示部が設けられ、
前記運転制御部が、前記調理時間表示部に表示する時間の種別に合わせて前記時間種別表示部を作動させるように構成されている点にある。
すなわち、第1調理運転用残時間、第2調理運転用残時間、及び、総調理残時間が調理時間表示部に表示されると、時間の種別を表示する時間種別表示部が、調理時間表示部に表示された時間の種別を表示することになるから、調理時間表示部に表示された時間が、第1調理運転用残時間、第2調理運転用残時間、総調理残時間のいずれであるかを、的確に認識させることができる。
要するに本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、調理時間表示部に表示された時間の種別を的確に認識させることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、調理時間種別表示部が、前記時間表示部に隣接する形態で設けられている点にある。
すなわち、時間種別表示部と時間表示部とが隣接しているから、時間表示部に表示されている時間を読み取る際に、時間種別表示部に表示されている内容を読み取り易いものとなるから、調理時間表示部に表示された時間が、第1調理運転用残時間、第2調理運転用残時間、総調理残時間のいずれであるかを、一層的確に認識させ易い。
要するに本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、調理時間表示部に表示された時間の種別を一層的確に認識させることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記連続調理モードが前記調理メニュー指令部にて指令されると、当該指令された前記連続調理モードにおける前記第1調理時間と前記第2調理時間とを加えた総調理時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されている点にある。
すなわち、調理メニュー指令部にて連続調理モードを指令すると、連続調理モードにおける第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間が、調理時間表示部に表示されるから、これから行う連続調理モードに必要とする時間を読み取ることができるため、調理者の利便性を向上することができる。
要するに本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、これから行う連続調理モードに必要とする時間を調理者に知らせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、ビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、加熱調理用の加熱部としてコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、グリルG(図4参照)を備える形態に構成されている。
本実施形態においては、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備えている。
本実施形態においては、コンロ用調理容器CKとして、取手を備えた蓋付きの調理鍋を例示する。
コンロバーナ1の中央部には、コンロ用調理容器CKの底部温度を検出するコンロ用容器温度検出センサ1Sが設けられている。
グリル庫6は、前部及び後部が開口する筒状に形成され、グリル庫6の後方側には、グリルバーナ7の燃焼排ガスや被調理物からでる水蒸気等の調理排気を排気する排気路Eを形成する排気筒6Aが上方側に延びる状態で連設され、その排気路Eにて調理排気を上述のグリル排気口4に導くように構成されている。
調理容器支持部Lは、グリル庫6の内部に設けた固定レールに対して出退自在に案内される可動レールLaと、グリル用調理容器GKの前縁部及び後縁部を載置支持する形態に棒状部材を曲げ加工して形成される支持枠Lbとを備える形態に構成されている。
可動レールLaの先端部に、グリル庫6の前部の前部開口部6fを開閉するグリル扉8(図1参照)を取付ける扉支持体8Aが設けられ、支持枠Lbの先端部が扉支持体8Aに係止連結されている。
下部バーナ7Sは、円筒状のバーナ本体部10Aと、そのバーナ本体部10Aに接続されるバーナ混合管部10Bとを備え、バーナ本体部10Aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。つまり、下部バーナ7Sは、コンロバーナ1と同様に構成されている。
上部バーナ7Uは、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、詳細な説明は省略するが、平板状の上バーナ本体部やその上バーナ本体部に接続される上バーナ混合管部を備え、上バーナ本体部の下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
また、排気筒6Aには、グリル庫6の内部と連通する排気路Eの内部温度をグリル庫6の庫内温度として検出する庫内温度検出センサ11Bが設けられている。尚、庫内温度検出センサ11Bの検出情報は、庫内温度が異常高温になるとグリルバーナ7の燃焼を停止する情報等として用いられる。
図2に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b、大火力バーナ用分岐路14c及びグリルバーナ用分岐路15の4系統のガス流路が分岐されている。
また、下部バーナ用供給路17S及び上部バーナ用供給路17Uの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのグリル用ガス量調整弁19が備えられている。
このように、グリルバーナ7における下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力は、グリル用ガス量調整弁19にて無段階的に変更されることになるが、本実施形態においては、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力が、「強」「中」「弱」の3段階に変更されるものとする。
図1に示すように、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の上方箇所には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つのコンロ操作具20が設けられている。
また、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの左側の上方箇所には、グリルバーナ7に対して点火及び消火や火力調節を指令するためのグリル操作具21が設けられている。
また、グリル操作具21は、押し操作されるごとに点火指令と消火指令を交互に指令するグリル用点消火スイッチ21A(図6参照)を押し操作し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するロータリエンコーダ(図示は省略)を操作するように構成されている。
尚、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の下方箇所には、コンロバーナ1やグリルバーナ7を用いた種々の自動調理を設定するコンロ用操作部22Aが設けられているが、本実施形態においては、コンロ用操作部22Aの詳細やコンロバーナ1及びグリルバーナ7を用いた種々の自動調理の詳細についての記載は省略する。
すなわち、ガスコンロGCの運転を制御する運転制御部B(図6参照)が、連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成されており、その詳細は後述する。
図5に示すように、設定操作部22の上面には、「連続調理モード」の1つである「表裏両面モード」を指令する表裏調理スイッチ23、「連続調理モード」の1つである「パン生地発酵焼成モード」を指令するパンスイッチ24、時間増加操作部25U及び時間減少操作部25Dを備えた時間スイッチ25、設定された内容を決定する決定スイッチ26、設定された内容を取り消すとりけしスイッチ27、及び、調理時間表示部28が設けられ、調理時間表示部28は、時間スイッチ25の上部に相当する箇所に設けられている。
ちなみに、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24は、調理メニューを指令する調理メニュー指令部として機能することになる。
さかなの「強」「中」「弱」は、魚の表面と裏面とを焼くための調理メニューであり、メニューの「強」「中」「弱」は、ハンバーグ、ホットケーキ、お好み焼き等、表面焼きと裏面焼きとがある種々の被調理物の加熱調理の際に使用する調理メニューである。
また、メニューの「強」「中」「弱」の夫々に対応して、メニューの「強」が選択されていることを示す第4表示ランプN4、メニューの「中」が選択されていることを示す第5表示ランプN5、メニューの「弱」が選択されていることを示す第6表示ランプN6が設けられている。
調理時間表示部28は、各種の時間を表示するものであって、その代表として、運転制御部Bが、第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を表示し、かつ、第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を表示するように構成されている。
加えて、運転制御部Bが、第1調理運転を実行しているときに、総調理時間表示指令部Sにて総調理時間表示指令が指令されると、第1調理運転用残時間と第2調理時間とを加えた総調理残時間を、第1調理運転用残時間に代えて表示するように構成されている。
また、本実施形態においては、総調理時間表示指令部Sが、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24を兼用して構成されている。つまり、運転制御部Bが、表裏調理スイッチ23及びパンスイッチ24を第1調理運転中に押し操作することにより、総調理時間表示指令が指令されたと判別するように構成されている。
そして、運転制御部が、表裏調理スイッチ23にて選択(指令)された調理メニューやパンスイッチ24にて指令された「パン生地発酵焼成モード」を実行する際に、調理時間表示部28に表示する時間の種別に合わせて時間種別表示部Tを作動させるように構成されている。
そして、運転制御部Bが、調理時間表示部28に表示されている時間が第1調理運転用残時間であるときには、表ランプ29aを点灯させかつ裏ランプ29bを消灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が第2調理運転用残時間であるときには、表ランプ29aを消灯させかつ裏ランプ29bを点灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が総調理残時間であるときには、表ランプ29a及び裏ランプ29bを点灯させるように構成されている。
つまり、運転制御部Bが、調理時間表示部28に表示されている時間が第1調理運転用残時間であるときには、発酵表示ランプM1を点灯させかつ焼成表示ランプM2を消灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が第2調理運転用残時間であるときには、発酵表示ランプM1を消灯させかつ焼成表示ランプM2を点灯させ、調理時間表示部28に表示されている時間が総調理残時間であるときには、発酵表示ランプM1及び焼成表示ランプM2を点灯させるように構成されている。
図6に示すように、ガスコンロGCの運転制御部Bが、コンロ用点消火スイッチ20Aによる点火指令や消火指令によって、コンロバーナ1に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行い、また、グリル用点消火スイッチ21Aによる点火指令や消火指令によって、グリルバーナ7に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行うように構成されている。
尚、図示は省略するが、各種情報を音声で報知する音声報知部が設けられ、運転制御部Bが、音声報知部を作動させて、各種情報を報知する報知処理を行うように構成されている。
尚、調理メニューの加熱調理を中断する等の目的により、コンロ用点消火スイッチ20Aにより消火指令が指令されると、元ガス弁13、コンロ用ガス量調整弁18を閉状態に操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する消火処理を実行することになる。
また、調理メニューを実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間に達すると、消火条件が満たされたとして、上述した消火処理を実行して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を自動的に消火することになる。
尚、「パン生地発酵焼成モード」の加熱調理を中断する等の目的により、グリル用点消火スイッチ21Aにより消火指令が指令されると、元ガス弁13、グリル用ガス量調整弁19を閉状態に操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを消火する消火処理を実行することになる。
また、「パン生地発酵焼成モード」を実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間に達すると、消火条件が満たされたとして、上述した消火処理を実行して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを自動的に消火することになる。
表裏調理スイッチ23にて選択(指令)される〔さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」〕は、第1調理時間と第2調理時間とを加えた総調理時間が、異なる時間に設定されている。
例えば、さかなの「強」が19分、さかなの「中」が16分、さかなの「弱」が14分に設定され、メニューの「強」が16分、メニューの「中」が11分、メニューの「弱」が8分に設定されている。
尚、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」が表裏調理スイッチ23にて選択(指令)されると、選択された調理メニューの総調理時間が、時間表示部28に表示される。
そして、運転制御部Bが、総調理時間と、総調理時間から予熱時間を減算した残時間を実調理時間と第2調理時間とに分配する分配比率とに基づいて、実調理時間と第2調理時間とを設定して、第1調理時間と第2調理時間とを求めるように構成されている。
つまり、総調理時間から予熱時間を減算した残時間を分配比率にて分配して、実調理時間と第2調理時間とを設定する際に、必要に応じて四捨五入を行いながら、第1調理時間と第2調理時間とを分単位で設定するように構成されている。
尚、総調理時間から初期基準時間を減算した残時間を分配比率にて分配する際には、必要に応じて四捨五入を行いながら、第1調理時間と第2調理時間とを分単位で設定するように構成されている。
つまり、さかなの「強」「中」「弱」やメニューの「強」「中」「弱」の夫々に対して、長さを変えて複数の総調理時間が予め設定され、総調理時間設定部Wとして機能する表裏調理スイッチ23が、予め設定された複数の総調理時間を選択する形態で総調理時間を変更設定するように構成されている。
次に、図7のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの表裏両面モードにおける制御作動を説明する。
さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」のいずれかが表裏調理スイッチ23にて選択された状態で、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令された判別すると(#1)、調理タイマーの計時を開始し(#2)、その後、初期加熱用の高火力にて標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を加熱作動させる初期加熱処理を開始する(#3)。
ちなみに、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用標温度調以上になるまで加熱作動させる初期加熱処理を行う時間が、上述の予熱時間に相当することになり、この予熱時間は、同じコンロ用調理容器CKを使用すること等により、略一定の時間となる。
#6にて、第1調理時間が経過していないと判別したときには、次に、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)が高火力で燃焼中であるか否かを判別し(#7)、高火力でない場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下であるか否かを判定する(#8)。
コンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度以下である場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる高火力加熱処理を開始する(#9)。
ちなみに、高火力加熱処理における高火力と初期加熱処理における高火力とは、同じ火力でも良いが、初期加熱処理における高火力を、高火力加熱処理における高火力よりも高い(大きな)火力にしてもよく、また、低い(小さな)火力にしてもよい。
ちなみに、図7のフローチャートにおいては記載を省略するが、第1調理運転用残時間が30秒以下になると、その時点で、被調理物を裏返す準備を促す準備報知の処理が実行されて、被調理物を表裏反転させることを円滑に行えるように構成されている。
従って、裏返し報知の処理(#13)を実行した後は、表裏調理スイッチ23の操作が有ったか否かを判定し(#14)、表裏調理スイッチ23の操作が無いときには、裏返し報知の処理(#13)からの経過時間が3分に達したか否かを判定する(#15)。
そして、3分が経過するまでの間に、表裏調理スイッチ23の操作がないときには、異常であるとして、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する消火処理(#16)を実行して、表裏両面モードの制御作動を終了する。
#17にて、第2調理時間が経過していないと判別したときには、次に、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)が高火力で燃焼中であるか否かを判別し(#19)、高火力でない場合には、コンロ用調理容器CKの底部温度が裏用下限温度以下であるか否かを判定する(#20)。
ちなみに、第1調理時間の高火力加熱処理における高火力と第2調理時間の高火力加熱処理における高火力とは、同じ火力でも良いが、第2調理時間の高火力を、第1調理時間の高火力よりも低い(小さな)火力にしてもよい。
ちなみに、第1調理時間の低火力加熱処理における低火力と第2調理時間の低火力加熱処理における低火力とは、同じ火力でも良いが、第2調理時間の低火力を、第1調理時間の低火力よりも低い(小さな)火力にしてもよい。
表裏両面モードおける総調理時間は、上述の如く、表裏両面モードを開始する前に、表裏調理スイッチ23の操作により変更設定されることになるが、第1調理運転中の実行中においても、総調理時間を変更設定できるように構成されている。
すなわち、運転制御部Bが、第1調理運転の実行中において、表裏調理スイッチ23が押し続けられることにより、調理時間表示部28に総調理時間を表示しているときに、時間スイッチ25(時間変更設定部Uの一例)にて総調理残時間が増減変更されると、当該増減時間を上述の分配比率にて分配して第1調理時間用補正時間及び第2調理時間用補正時間を求めて、第1調理運転用残時間を第1調理時間用補正時間にて修正し、かつ、第2調理時間を第2調理時間用補正時間にて修正するように構成されている。
次に、図8のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの表裏両面モードにおける時間管理の制御作動を説明する。
先ず、表裏両面モードおける総調理時間を表裏調理スイッチ23の操作により変更設定する総調理時間設定の処理(#31)を、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されるまで実行し、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されたことを判別すると(#32)、調理タイマーの計時を開始し(#33)、その後、第1調理運転用残時間を表示する処理を実行する(#34)。
尚、#43の処理にて、第2調理運転用残時間を表示するにあたり、#44の処理にて表裏調理スイッチ23が操作されたと判別されるまでの間は、第2調理運転時間を減算することなく表示し、#44の処理にて表裏調理スイッチ23が操作されたと判別した後は、第2調理運転時間を時間経過に伴って減算した第2調理運転用残時間を表示することになる。
パンスイッチ24が最初に押し操作されると、発酵表示ランプM1が点灯し、かつ、調理時間表示部28に、パン生地を発酵(二次発酵)させる第1調理時間の基準値(例えば、40分)が表示される。
この状態において、時間スイッチ25の操作により、第1調理時間を変更し、その後、決定スイッチ26の押し操作すると、第1調理時間が決定する。
この状態において、時間スイッチ25の操作により、第2調理時間を変更し、その後、決定スイッチ26の押し操作すると、第2調理時間が決定する。
そして、第1調理時間の実行中には、第1調理運転用残時間が表示され、また、第2調理時間の実行中においては、第2調理運転用残時間が表示される。
また、第1調理時間が終了して第2調理運転を開始する際には、「焼成を開始します」とのコメントが、音声式報知部(図示せず)にて報知され、第2調理時間が終了すると、「パンが焼き上がりました」とのコメントが、報知されるように構成されている。
例えば、第1調理時間を40分、第2調理時間を13分に設定した状態で調理運転を開始し、その後、10分経過してからパンスイッチ24を押し操作すると、第1調理時間の40分から10分を減算した30分と、第2調理時間の13分とを加えた43分が、総調理残時間として表示されることになる。
次に、運転制御部Bによる〔パン生地発酵焼成モード(「発酵(二次)→焼成」)〕の制御作動を、図9のフローチャートに基づいて説明する。
第1調理時間及び第2調理時間が設定された後、グリル用点消火スイッチ21Aにて点火指令が指令されると(#51)、調理タイマーの計時を開始し(#52)、次に、初期加熱条件にてグリルバーナ7を加熱作動させる初期加熱処理を実行する(#53)。
その後、グリル用調理容器GKの底部温度が設定目標温度(例えば、38℃)以上であるか否かを判定し(#54)、グリル用調理容器GKの底部温度が設定目標温度(例えば、38℃)以上になるまで、#53の初期加熱処理を継続する。
第1調理時間が終了していないと判別したときには、続いて、グリルバーナ7が燃焼中であるか否かを判別し(#57)、燃焼中でない場合には、グリル用調理容器GKの底部温度が設定下限温度(例えば、35℃)以下であるか否かを判定する(#58)。
次に、焼成時間が経過したか否かを判別し(#64)、焼成時間が経過していない場合には、#63の焼成用加熱処理を継続する。
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、さかなの「強」「中」「弱」及びメニューの「強」「中」「弱」の調理メニューを、コンロ用調理容器CKを用いて行う場合を例示したが、これらの調理メニューを、グリル用調理容器GKを用いて、グリルGにて行うようにしてもよい。
この場合、予熱時間が求められるまでの間は、第1調理運転用残時間に代えて、総調理時間を時間表示部28に表示させることができる。
7 加熱部
23 調理メニュー指令部
24 調理メニュー指令部
28 調理時間表示部
B 運転制御部
S 総調理時間表示指令部
T 時間種別表示部
U 時間変更設定部
W 総調理時間設定部
Claims (5)
- 加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させる第1調理運転と、第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させる第2調理運転とを実行する連続調理モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成され、且つ、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、かつ、前記第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成された加熱調理器であって、
総調理時間表示指令を指令する総調理時間表示指令部が設けられ、
前記運転制御部が、前記第1調理運転を実行しているときに、前記総調理時間表示指令が指令されると、前記第1調理運転用残時間と前記第2調理時間とを加えた総調理残時間を、前記第1調理運転用残時間に代えて前記調理時間表示部に表示するように構成され、
前記連続調理モードとして、前記第1加熱条件がパン生地発酵用加熱条件として設定されて、前記第1調理運転にてパン生地を発酵させ、前記第2加熱条件がパン生地焼成用加熱条件として設定されて、前記第2調理運転にてパン生地を焼成するパン生地発酵焼成モードが備えられている加熱調理器。 - 加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられ、
前記調理メニューとして、第1調理時間の間は第1加熱条件で前記加熱部を作動させる第1調理運転と、第2調理時間の間は第2加熱条件で前記加熱部を作動させる第2調理運転とを実行する連続調理モードが設定され、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記連続調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記第1調理運転を実行した後、当該第1調理運転に続いて前記第2調理運転を実行するように構成され、且つ、前記第1調理運転中においては、当該第1調理運転の開始からの経過時間を前記第1調理時間から減算した第1調理運転用残時間を調理時間表示部に表示し、かつ、前記第2調理運転中においては、当該第2調理運転の開始からの経過時間を前記第2調理時間から減算した第2調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成された加熱調理器であって、
総調理時間表示指令を指令する総調理時間表示指令部が設けられ、
前記運転制御部が、前記第1調理運転を実行しているときに、前記総調理時間表示指令が指令されると、前記第1調理運転用残時間と前記第2調理時間とを加えた総調理残時間を、前記第1調理運転用残時間に代えて前記調理時間表示部に表示するように構成され、
前記連続調理モードとして、前記第1加熱条件が被調理物の表面を加熱する表面用加熱条件として設定されて、前記第1調理運転にて前記被調理物の表面を加熱調理し、前記第2加熱条件が前記被調理物の裏面を加熱する裏面用加熱条件として設定されて、前記第1調理運転にて加熱調理された後に表裏反転された前記被調理物を前記第2調理運転にて加熱調理する表裏両面モードが備えられ、
前記表裏両面モードにおける前記第1調理時間と前記第2調理時間とを加えた総調理時間を変更設定する総調理時間設定部が設けられ、
前記第1調理時間が、予熱時間と実調理時間とからなり、
前記運転制御部が、前記総調理時間から前記予熱時間を減算した残時間を、前記実調理時間と前記第2調理時間とに分配する分配比率に基づいて、前記実調理時間と前記第2調理時間とを設定するように構成され、
前記運転制御部が、前記第1調理運転の実行中において、前記総調理残時間を前記調理時間表示部に表示しているときに、時間変更設定部にて前記総調理残時間が増減変更されると、当該増減時間を前記分配比率にて分配して第1調理時間用補正時間及び第2調理時間用補正時間を求めて、前記第1調理運転用残時間を前記第1調理時間用補正時間にて修正し、かつ、前記第2調理時間を前記第2調理時間用補正時間にて修正するように構成されている加熱調理器。 - 前記調理時間表示部に表示されている時間が、前記第1調理運転用残時間であるか、前記第2調理運転用残時間であるか、前記総調理残時間であるかを示す種別を表示する時間種別表示部が設けられ、
前記運転制御部が、前記調理時間表示部に表示する時間の種別に合わせて前記時間種別表示部を作動させるように構成されている請求項1又は2記載の加熱調理器。 - 前記時間種別表示部が、前記調理時間表示部に隣接する形態で設けられている請求項3記載の加熱調理器。
- 前記運転制御部が、前記連続調理モードが前記調理メニュー指令部にて指令されると、当該指令された前記連続調理モードにおける前記第1調理時間と前記第2調理時間とを加えた総調理時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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